JPWO2019087671A1 - 情報提供サーバ、情報提供方法、および情報提供システム - Google Patents

情報提供サーバ、情報提供方法、および情報提供システム Download PDF

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Abstract

医療商品のトレーサビリティを確立し、医療商品の情報を関係する人に効率的に提供する情報提供サーバ、情報提供方法、および情報提供システムを提供する。情報提供サーバ(10)は、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報を受け付ける第1の受付部(20A)と、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報とを受け付ける第2の受付部(20B)と、商品データベース(40)と、事業者データベース(50)と、顧客データベース(60)と、商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける第3の受付部(20C)と、データベースから商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報、事業者の情報、または顧客の情報を読み出し、事業者端末または顧客端末に提供する情報提供部と、を備える。

Description

本発明は、情報提供サーバ、情報提供方法、および情報提供システムに関し、特に医療に関連する情報を提供する情報提供サーバ、情報提供方法、および情報提供システムに関する。
従来より、医療に関連する情報をインターネットまたは閉じられたネットワークを介して、提供する技術が提案されてきている。
例えば特許文献1では、製薬会社(製薬メーカ)のMR(Medical Representative)が医師などの医療関係者とのコミュニケーションを取る場合に使用される技術が記載されている。特許文献1には、サービス提供者が代行して全顧客(医療関係者)の中から所定条件に応じた顧客に対してメッセージを送信し、そのメッセージを受信した医療関係者が特定の製薬会社のMRを承認することで、製薬会社のMRと医療関係者がメッセージのやり取りを行う技術が記載されている。
特開2005−11030号公報
ここで、医療に関連する情報を必要とする可能性があるのは、一般にその医療に関係する全ての人である。例えば、薬剤の情報を必要とするのはその薬剤を処方する医師だけに限らず、その薬剤を服用する患者、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)、訪問介護員(ホームヘルパー)、看護師、および薬剤師などであり、その薬剤に関係する全ての人がその薬剤に関する情報を必要とする可能性がある。
一方で、製薬メーカおよび薬剤を販売する販売店は、薬剤を使う側(医師、患者、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)、訪問介護員(ホームヘルパー)、看護師、および薬剤師など)に関する情報を必要とする場合がある。例えば、製薬メーカは、薬剤を使用した患者の情報を集めて、その情報を将来の研究開発に役立てる。
また近年、医療に関連する商品(医療商品)のトレーサビリティを向上させることが社会的に望まれている。医療商品のトレーサビリティを向上させることにより、医療における経済的および人的資源の効率化を図ることができると考えられている。
したがって、医療商品のトレーサビリティおよびその医療商品に関係する人への情報の提供を効率的に行うことが望まれている。
しかしながら、特許文献1では、医療商品のトレーサビリティに関しては言及されていなく、医療商品に関係する人への効率的な情報の提供に関しては言及されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、医療商品のトレーサビリティを確立し、医療商品の情報を関係する人に効率的に提供する情報提供サーバ、情報提供方法、および情報提供システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様である情報提供サーバは、医薬品、医療機器および医療関連サービスを含む医療商品を製造または販売する事業者の事業者端末と、医療商品を使用する顧客の顧客端末とにネットワークを介して接続され、医療商品に関連する情報を提供する情報提供サーバであり、事業者端末から、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報を受け付ける第1の受付部と、事業者端末または顧客端末から、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報とを受け付ける第2の受付部と、第1の受付部により受け付けた商品識別情報と医療商品の詳細情報とを関連付けて管理する商品データベースと、第1の受付部により受け付けた商品識別情報と事業者の情報とを関連付けて管理する事業者データベースと、第2の受付部により受け付けた商品識別情報と顧客の情報とを関連付けて管理する顧客データベースと、事業者端末または顧客端末から商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける第3の受付部と、第3の受付部により受け付けた商品識別情報に基づいて商品データベース、事業者データベース、または顧客データベースから商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報、事業者の情報、または顧客の情報を読み出し、事業者端末または顧客端末に提供する情報提供部と、を備える。
本態様によれば、第1の受付部により、事業者端末から、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報が受け付けられ、第2の受付部により、事業者端末または顧客端末から、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報とが受け付けられる。そして本態様は、商品データベース、事業者データベース、および顧客データベースに各情報が商品識別情報に基づいて管理され、閲覧要求に基づいて事業者端末または顧客端末に提供される。これにより、本態様は、商品識別情報により医療商品のトレーサビリティを確立して、医療商品の情報をその医療商品に関係する人に効率的に提供することができる。
好ましくは、医療商品は薬剤であり、事業者は薬剤を製造した製薬メーカおよび薬剤を販売する販売業者のうち少なくとも一つを含み、顧客は、薬剤を服用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、薬剤を処方する医師、および処方にしたがって調剤する薬剤師のうち少なくとも一つを含む。
本態様によれば、医療商品が薬剤の場合には、事業者は薬剤を製造した製薬メーカおよび薬剤を販売する販売業者のうち少なくとも一つを含み、顧客は薬剤を服用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、薬剤を処方する医師、および処方にしたがって調剤する薬剤師のうち少なくとも一つを含む。これにより、本態様は、薬剤に関してトレーサビリティを確立して、その薬剤に関係する人達にその薬剤の情報を提供することができる。
好ましくは、第2の受付部は、患者が薬剤を服用したか否かの第1の服用情報を受け付け、顧客データベースは、第1の服用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。
本態様によれば、第2の受付部は、患者が薬剤を服用したか否かの第1の服用情報を受け付けるので、薬剤のトレーサビリティがより向上する。このように薬剤のトレーサビリティが向上することにより、病棟、居宅、介護施設での薬剤の効果検証が可視化され患者の早期回復や医療費の適正化につながる。
好ましくは、医療商品は処方箋にしたがって一包化された薬剤であり、事業者は一包化された薬剤を製造した単数または複数の製薬メーカおよび一包化を行った販売業者のうち少なくとも一つを含み、顧客は、一包化された薬剤を服用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、一包化された薬剤を処方する医師、および一包化された薬剤を調剤する薬剤師のうち少なくとも一つを含む。
本態様によれば、医療商品が処方箋にしたがって一包化された薬剤である場合には、事業者は一包化された薬剤を製造した単数または複数の製薬メーカおよび一包化を行った販売業者のうち少なくとも一つを含み、顧客は、一包化された薬剤を服用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、一包化された薬剤を処方する医師、および一包化された薬剤を調剤する薬剤師のうち少なくとも一つを含む。これにより、本態様は、一包化された薬剤に関してトレーサビリティを確立して、一包化された薬剤に関係する人達にその一包化された薬剤の情報を提供することができる。
好ましくは、第1の受付部は、一包化された薬剤の一包を特定する商品識別情報および一包化された薬剤を構成する薬剤を特定する商品識別情報を受け付ける。
本態様によれば、第1の受付部により、一包化された薬剤の一包を特定する商品識別情報および一包化された薬剤を構成する薬剤を特定する商品識別情報を受け付ける。これにより本態様は、一包化された薬剤の一包ごとに特定されかつ一包化された薬剤を構成する薬剤がそれぞれに特定される。
好ましくは、第2の受付部は、患者が一包化された薬剤を服用したか否かの第2の服用情報を受け付け、顧客データベースは、第2の服用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。
本態様によれば、第2の受付部は、患者が一包化された薬剤を服用したか否かの第2の第2の服用情報を受け付けるので、一包化された薬剤のトレーサビリティがより向上する。このように、一包化された薬剤のトレーサビリティが向上することにより、病棟、居宅、介護施設での薬剤の効果検証が可視化され患者の早期回復や医療費の適正化につながる。
好ましくは、医療商品は医療機器であり、事業者は医療機器を製造した医療機器メーカおよび医療機器を販売する医療機器販売店のうち少なくとも一つを含み、顧客は、医療機器を使用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、および医療機器を紹介する医師のうち少なくとも一つを含む。
本態様によれば、医療商品が医療機器の場合には、事業者は医療機器を製造した医療機器メーカおよび医療機器を販売する医療機器販売店のうち少なくとも一つを含み、顧客は、医療機器を使用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、および医療機器を紹介する医師のうち少なくとも一つを含む。これにより、本態様は、医療機器に関してトレーサビリティを確立して、その医療機器に関係する人達に、その医療機器の情報を提供することができる。
好ましくは、第2の受付部は、患者が医療機器を使用または開封したか否かの第1の使用情報を受け付け、顧客データベースは、第1の使用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。
本態様によれば、第2の受付部は、患者が医療機器を使用または開封したか否かの第1の使用情報を受け付けるので、医療機器のトレーサビリティがより向上する。このように、医療機器のトレーサビリティが向上することにより、病棟、居宅、介護施設での医療商品の効果検証が可視化され患者の早期回復や医療費の適正化につながる。
好ましくは、医療商品は医療材料であり、事業者は医療材料を製造した医療材料メーカおよび医療材料を販売する医療材料販売店のうち少なくとも一つを含み、顧客は、医療材料を使用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、および医療材料を紹介する医師のうち少なくとも一つを含む。
本態様によれば、医療商品は医療材料の場合には、事業者は医療材料を製造した医療材料メーカおよび医療材料を販売する医療材料販売店のうち少なくとも一つを含み、顧客は、医療材料を使用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、および医療材料を紹介する医師のうち少なくとも一つを含む。これにより、本態様は、医療材料に関してトレーサビリティを確立して、その医療材料に関係する人達に、その医療材料の情報を提供することができる。
好ましくは、第2の受付部は、患者が医療材料を使用または開封したか否かの第2の使用情報を受け付け、顧客データベースは、第2の使用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。
本態様によれば、第2の受付部は、患者が医療材料を使用または開封したか否かの第2の使用情報を受け付けるので、医療材料のトレーサビリティがより向上する。このように、医療材料のトレーサビリティが向上することにより、病棟、居宅、介護施設での医療商品の効果検証が可視化され患者の早期回復や医療費の適正化につながる。
好ましくは、医療商品は医療サービスであり、事業者は医療サービスを提供する医療サービス会社であり、顧客は、医療サービスを使用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、および医療サービスを紹介する医師のうち少なくとも一つを含む。
本態様によれば、医療商品は医療サービスであり、事業者は医療サービスを提供する医療サービス会社であり、顧客は、医療サービスを使用する患者、患者の介護福祉士、患者の介護支援専門員(ケアマネージャー)、患者の訪問介護員(ホームヘルパー)、患者の看護師、および医療サービスを紹介する医師のうち少なくとも一つを含む。これにより、本態様は、医療サービスに関してトレーサビリティを確立して、その医療サービスに関係する人達に、その医療サービスの情報を提供することができる。
好ましくは、第2の受付部は、医療サービスにおける患者の食事の実態または運動習慣の実態の実態情報を受け付け、顧客データベースは、実態情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。
本態様によれば、第2の受付部は、医療サービスにおける患者の食事の実態または運動習慣の実態の実態情報を受け付けるので、医療サービスのトレーサビリティがより向上する。このように、医療サービスのトレーサビリティが向上することにより、患者の早期回復や医療費の適正化につながる。
好ましくは、商品識別情報は、医療商品を一意に特定するユニーク商品識別情報である。
本態様によれば、商品識別情報が医療商品を一意に特定するユニーク商品識別情報であるので、医療商品のトレーサビリティがより正確に確立され、提供される情報もより医療商品が特定されたものとなる。
好ましくは、第3の受付部が受け付けた閲覧要求について、予め設定された閲覧条件により、許可または不許可の判定をする閲覧判定部と、閲覧判定部の判定結果に基づいて、情報提供部が提供する情報を制御する情報制御部と、を備える。
本態様によれば、閲覧判定部により、第3の受付部が受け付けた閲覧要求について、予め設定された閲覧条件により、許可または不許可の判定が行われ、情報制御部により、閲覧判定部の判定結果に基づいて、情報提供部が提供する情報が制御される。これにより、本態様は、特定の事業者端末は顧客端末にのみ、医療商品の情報を提供することができる。
好ましくは、情報提供サーバは、事業者および顧客に対する認証情報を管理する認証部を備え、第1の受付部が受け付ける事業者の情報は、事業者の認証情報を含み、第2の受付部が受け付ける顧客の情報は、顧客の認証情報を含む。
本態様によれば、認証部により、事業者および顧客に対する認証情報が管理され、第1の受付部が受け付ける事業者の情報は、事業者の認証情報を含み、第2の受付部が受け付ける顧客の情報は、顧客の認証情報を含む。これにより、本態様は、事業者の情報および顧客の情報の受け付けが正確に行われる。
好ましくは、情報提供部は、第3の受付部が事業者端末から商品識別情報を受け付けると、商品識別情報に基づいて顧客データベースから商品識別情報に関連付けられた顧客の情報を読み出し、事業者端末に提供する。
本態様によれば、情報提供部により、事業者端末から第3の受付部を介して商品識別情報が受け付けられ、商品識別情報に基づいて顧客データベースから商品識別情報に関連付けられた顧客の情報を読み出し、事業者端末に提供される。これにより、本態様は、事業者端末を有する事業者に医療商品の情報を効率的に提供することができる。
好ましくは、情報提供部は、第3の受付部が顧客端末から商品識別情報を受け付けると、商品識別情報に基づいて商品データベースおよび事業者データベースから商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報および事業者の情報のうちの少なくとも1つを読み出し、顧客端末に提供する。
本態様によれば、情報提供部により、顧客端末から第3の受付部を介して商品識別情報を受け付けられ、商品識別情報に基づいて商品データベースおよび事業者データベースから商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報および事業者の情報のうちの少なくとも1つが読み出され、顧客端末に提供される。これにより、本態様は、顧客端末を有する顧客に医療商品の情報を効率的に提供することができる。
本発明の他の態様である情報提供方法は、医薬品、医療機器および医療関連サービスを含む医療商品を製造または販売する事業者の事業者端末と、医療商品を使用する顧客の顧客端末とにネットワークを介して接続され、医療商品に関連する情報を提供する情報提供方法であり、事業者端末から、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報を受け付ける第1の受付ステップと、事業者端末または顧客端末から、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報とを受け付ける第2の受付ステップと、第1の受付ステップにより受け付けた商品識別情報と医療商品の詳細情報とを関連付けて商品データベースで管理するステップと、第1の受付ステップにより受け付けた事業者の情報と商品識別情報とを関連付けて事業者データベースで管理するステップと、第2の受付ステップにより受け付けた商品識別情報と顧客の情報とを関連付けて顧客データベースで管理するステップと、事業者端末または顧客端末から商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける第3の受付ステップと、第3の受付ステップにより受け付けた商品識別情報に基づいて商品データベース、事業者データベース、または顧客データベースから商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報、事業者の情報、または顧客の情報を読み出し、事業者端末または顧客端末に提供する情報提供ステップと、を含む。
本発明の他の態様である情報提供システムは、医薬品、医療機器および医療関連サービスを含む医療商品を製造または販売する事業者の事業者端末と、医療商品を使用する顧客の顧客端末と、事業者端末および顧客端末にネットワークを介して接続され、医療商品に関連する情報を提供する情報提供サーバと、を備える情報提供システムであって、事業者端末は、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報を送信する第1の情報送信部と、商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を送信する第1の閲覧要求送信部と、閲覧要求に応じて情報提供サーバから提供される情報を受信する第1の情報受信部と、を備え、顧客端末は、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報を送信する第2の情報送信部と、商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を送信する第2の閲覧要求送信部と、閲覧要求に応じて情報提供サーバから提供される情報を受信する第2の情報受信部と、を備え、情報提供サーバは、事業者端末から、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報を受け付ける第1の受付部と、事業者端末または顧客端末から、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報とを受け付ける第2の受付部と、第1の受付部により受け付けた商品識別情報と医療商品の詳細情報とを関連付けて管理する商品データベースと、第1の受付部により受け付けた事業者の情報と商品識別情報とを関連付けて管理する事業者データベースと、第2の受付部により受け付けた商品識別情報と顧客の情報とを関連付けて管理する顧客データベースと、事業者端末または顧客端末から商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける第3の受付部と、第3の受付部により受け付けた商品識別情報に基づいて商品データベース、事業者データベース、または顧客データベースから商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報、事業者の情報、または顧客の情報を読み出し、事業者端末または顧客端末に提供する情報提供部と、を備える。
本発明によれば、第1の受付部により、事業者端末から、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報が受け付けられ、第2の受付部により、事業者端末または顧客端末から、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報とが受け付けられ、商品データベース、事業者データベース、および顧客データベースに各情報が、商品識別情報に基づいて管理され、閲覧要求に基づいて事業者端末または顧客端末に提供されるので、商品識別情報により医療商品のトレーサビリティを確立して、医療商品の情報をその医療商品に関係する人に効率的に提供することができる。
図1は、情報提供システムの概略の構成を示すシステム構成図である。 図2は、情報提供サーバの実施形態を示すブロック図である。 図3は、商品データベースで管理されるデータ構造の一例を示す図である。 図4は、事業者データベースで管理されるデータ構造の一例を示す図である。 図5は、顧客データベースで管理されるデータ構造の一例を示す図である。 図6は、顧客データベースで管理されるデータ構造の一例を示す図である。 図7は、事業者端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図8は、顧客端末の外観図である。 図9は、図8に示した顧客端末の内部構成を示すブロック図である。 図10は、医療商品が薬剤の場合の情報提供システムの概略の構成を示すシステム構成図である。 図11は、第1の受付部に関して説明する概念図である。 図12は、第2の受付部に関して説明する概念図である。 図13は、第3の受付部に関して説明する概念図である。 図14は、事業者端末の表示部に表示される情報提供サーバから提供された情報の表示形態の一例である。 図15は、本発明の情報提供方法を示すフローチャートである。 図16は、情報提供サーバの実施形態を示すブロック図である。 図17は、商品データベースで管理されるデータ構造の一例を示す図である。 図18は、一つ以上の施設(薬局)320の内部構成例を示すブロック図である。 図19は、ラベルプリンタによりユニークIDおよび処方データが印字されたラベルの一例を示す図である。 図20は、薬剤分包装置により一包化調剤された一連の分包薬の一部を示す図である。 図21は、薬剤の情報が情報提供サーバに送信される工程を示すフローチャートである。
以下、添付図面にしたがって本発明にかかる情報提供サーバ、情報提供方法および情報提供システムの好ましい実施の形態について説明する。
[情報提供システムの構成]
図1は、本発明にかかる情報提供システムの概略の構成を示すシステム構成図である。
この情報提供システム1は、情報提供サーバ10、一つ以上の事業者端末100、および一つ以上の顧客端末200から構成され、インターネット等のネットワーク2により通信可能に接続されている。なお、ネットワーク2は、医療情報の安全管理に適したセキュアなネットワーク2であることが好ましい。
ここで、事業者端末100とは、製薬メーカ、医療機器メーカ、医薬品または医療機器を販売する販売業者(薬局、店舗販売業等を含む)、あるいは医療関連サービス事業者等の端末をいい、顧客端末200とは、医師、看護師、薬剤師等の医療従事者、介護施設の介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)、訪問介護員(ホームヘルパー)、または患者等の端末、または薬局(病院内の薬剤部)の端末をいう。また、本実施形態では、医薬品、医療機器、および医療関連サービスを総称して医療商品という。
なお医療商品は、事業者が製造、販売している薬剤、医療機器、医療サービスだけではなく、GCP(Good Clinical Practice)省令、例えば医薬品GCP、医療機器GCP、再生医療等製品GCPに沿った治験における薬剤、医療機器、医療サービスでもよい。この場合、顧客は治験関係者であり、例えば、治験実施医療機関、治験責任医師、治験事務局、モニター、被験者、CRC(Clinical Research Coordinator)のうち少なくとも一つを含む。例えば、医療商品が治験薬の場合は、治験薬の管理、交付等に関してトレーサビリティを確立して、その治験に関係する人達に、その治験薬の管理に関する情報を提供することができる。加えて、スケジュール管理、副作用情報、モニタリング、記録の保存、症例報告とも連携することができる。
[情報提供サーバ]
図2は、情報提供サーバ10の実施形態を示すブロック図である。
図2に示すように情報提供サーバ10は、一つ以上の事業者端末100および一つ以上の顧客端末200との間で、医療商品の詳細情報、事業者の情報、および顧客の情報等の必要な情報のやりとりを行うクラウドサーバであり、主としてCPU(Central Processing Unit)20、通信部30、商品データベース40、事業者データベース50、および顧客データベース60から構成されている。
CPU20は、情報提供サーバ10の各部を統括制御する部分であり、通信部30を介して各種の情報を受け付ける受付部(第1の受付部20A,第2の受付部20Bおよび第3の受付部20C)としての機能と、情報提供部20Dとしての機能を有するとともに、商品データベース40、事業者データベース50、および顧客データベース60で管理される情報の更新および読出しの指示等を司る。
第1の受付部20Aは、事業者端末100からネットワーク2および通信部30を介して、医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報を受け付ける。
第2の受付部20Bは、事業者端末100または顧客端末200からネットワーク2および通信部30を介して、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報とを受け付ける。
第3の受付部20Cは、事業者端末100または顧客端末200からネットワーク2および通信部30を介して、商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける。
商品データベース40は、第1の受付部20Aにより受け付けた商品識別情報と医療商品の詳細情報とを関連付けて管理する部分である。
図3は、商品データベース40で管理されるデータ構造の一例を示す図であり、特に医療商品のうちの医薬品である薬剤に関して示している。
図3に示すように商品データベース40では、薬剤を識別する商品識別情報を主キーとして、薬剤の詳細情報が関連付けて記録され、管理されている。本例では、薬剤の詳細情報は、商品識別情報に対応する薬剤の薬剤名、薬剤画像、薬剤情報(薬効成分名、成分の分量、用法用量、服用上の注意、副作用等の注意事項を含むテキスト情報)、製造年月日、製薬メーカ、製薬メーカのURL(Uniform Resource Locator)等を含む。
なお、図3では、医療商品として薬剤の場合について説明したが、その他、医療機器または医療関連サービスの場合も同様に、その商品の商品識別情報に関連付けて詳細情報が商品データベース40に登録される。例えば、医療商品が、注射針、カテーテル等の医療機器の場合、これらの医療機器の商品識別情報に関連付けて、商品名、商品画像、商品情報、製造メーカ等の詳細情報が登録される。
また、URLは、医療商品のメーカのホームページにアクセスするものに限らず、商品識別情報により特定される商品を注文したり、商品の問い合わせをする医療商品のメーカのページにアクセスしたりするものでもよい。
商品データベース40は、事業者端末100から第1の受付部20Aを介して受け付けた商品識別情報と医療商品の詳細情報とを関連付けて登録可能であり、また、事業者端末100からの要求に応じて登録情報の削除または編集が可能である。
この商品データベース40によれば、多数の事業者の、事業者毎の多数の医療商品の詳細情報を、一元管理することができる。
また、医薬品としては、処方データにしたがって一回に服用する薬剤を分包袋に収納して一包化した分包薬を含む。この場合、商品識別情報は、一包ずつ発番されたユニークな識別情報(ユニーク商品識別情報)(例えば、UUID(Universally Unique Identifier))であって、分包袋に印字され、またはラベルに印字されて分包袋に貼付されることが好ましい。
事業者データベース50は、第1の受付部20Aにより受け付けた商品識別情報と事業者の情報とを関連付けて管理する部分である。
図4は、事業者データベース50で管理されるデータ構造の一例を示す図である。
図4に示すように事業者データベース50では、医療商品を識別する商品識別情報を主キーとして、その医療商品に対応する事業者の情報が関連付けて記録され、管理されている。
事業者の情報は、商品識別情報により特定される医療商品の製造または販売する事業者の情報であって、その事業者の会社名(事業者が個人事業者の薬局の場合には、薬局名)、医療商品の担当者、電話番号、メールアドレス、および所在地等を含む。
事業者データベース50は、事業者端末100から第1の受付部20Aを介して受け付けた商品識別情報と事業者の情報とを関連付けて登録可能であり、また、事業者端末100からの要求に応じて登録情報の削除または編集が可能である。
この事業者データベース50によれば、事業者が取り扱っている医療商品の商品識別に関連付けて多数の事業者の情報を管理することができる。なお、事業者データベース50は、図4に示したデータ構造に限らず、例えば、事業者毎に事業者を特定する識別情報(事業者識別情報)を付与し、商品識別情報と事業者識別情報とを管理するデータベースと、事業者識別情報と事業者の情報とを関連付けて管理するデータベースとによる関係データベースであることが好ましい。
顧客データベース60は、第2の受付部20Bにより受け付けた商品識別情報と顧客の情報とを関連付けて管理する部分である。
図5は、顧客データベース60で管理されるデータ構造の一例を示す図であり、特に顧客のうちの患者に関して示している。
図5に示すように顧客データベース60では、患者に医療商品が提供された場合、医療商品の商品識別情報を主キーとして、その医療商品の提供を受けた患者の情報が関連付けて記録され、管理されている。
顧客(患者)の情報は、商品識別情報により特定される医療商品の提供を受けた患者の情報であって、その患者の患者名、性別、年齢等の患者の個人情報である。
顧客データベース60は、事業者端末100または顧客端末200から第2の受付部20Bを介して受け付けた商品識別情報と患者の情報とを関連付けて登録可能である。例えば、薬局の薬剤師は、処方データにしたがって調剤した薬剤を患者に提供するが、この場合、薬局の端末(事業者端末100)から商品識別情報および患者の情報を、情報提供サーバ10にアップロードすることで、情報提供サーバ10の顧客データベース60に登録することができる。また、患者が受け取った薬剤の商品識別情報(薬剤に付与されているバーコード等)を、患者の端末(顧客端末200)で読み取り、その商品識別情報とともに患者の情報を、情報提供サーバ10にアップロードすることで、情報提供サーバ10の顧客データベース60に登録することができる。
図5に示す顧客データベース60によれば、医療商品(薬剤)の商品識別に関連付けて、その薬剤を服用している患者の情報を一元管理することができる。なお、例えば、患者の端末(顧客端末200)にて、薬剤の商品識別情報を読み取り、その商品識別情報に対応する薬剤の服用を示す情報を情報提供サーバ10に送信する場合、顧客データベース60では、患者の薬剤の服用の有無を、薬剤を特定する商品識別情報毎に管理することができる。
図6は、顧客データベース60で管理されるデータ構造の他の例を示す図であり、特に顧客のうちの医師に関して示している。
図6に示すように顧客データベース60では、医師が患者に対して薬剤を処方した場合、薬剤を示す商品識別情報を主キーとして、その薬剤を処方した医師の情報が関連付けて記録され、管理されている。
顧客(医師)の情報は、商品識別情報により特定される薬剤を処方した医師の情報であって、その医師の医師名、医師の所属(勤務先)、連絡先(電話番号、メールアドレス等)、および処方した患者名等の情報である。
顧客データベース60は、事業者端末100または顧客端末200から第2の受付部20Bを介して受け付けた商品識別情報と医師の情報とを関連付けて登録可能である。例えば、医師または病院の顧客端末200が、レセプトコンピュータ324と連携し、処方データにしたがって商品識別情報および医師の情報等を情報提供サーバ10にアップロードすることで、情報提供サーバ10の顧客データベース60に登録することができる。
なお、患者、医師以外の顧客(例えば、薬剤師、看護師、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)、訪問介護員(ホームヘルパー)等)についても同様にして商品識別情報と顧客(薬剤師等)の情報とを関連付けて顧客データベース60に登録することができる。
なお、顧客データベース60は、図5または図6に示したデータ構造に限らず、例えば、顧客毎に顧客を特定する識別情報(顧客識別情報)を付与し、商品識別情報と顧客識別情報とを管理するデータベースと、顧客識別情報と顧客の情報とを関連付けて管理するデータベースとによる関係データベースであることが好ましい。
情報提供部20Dは、事業者端末100または顧客端末200からネットワーク2および通信部30を介して、第3の受付部20Cが商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付けると、商品識別情報に基づいて商品データベース40、事業者データベース50、または顧客データベース60から商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報、事業者の情報、または顧客の情報を読み出し、事業者端末100または顧客端末200に通信部30およびネットワーク2を介して送信(提供)する。
[事業者端末]
図7は、図1に示した事業者端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7に示す事業者端末100は、コンピュータによって構成されており、主として各構成要素の動作を制御するCPU112と、装置の制御プログラムが格納されたり、プログラム実行時の作業領域となったりする主メモリ114と、液晶ディスプレイ等のモニタ装置128の表示を制御するグラフィックボード116と、ネットワーク2と接続される通信部118と、各種のアプリケーションソフトウェア、医療商品に関する情報、および顧客の情報等を保存するハードディスク装置120と、キーボード130のキー操作を検出して指示入力としてCPU112に出力するキーボードコントローラ124と、位置入力装置としてのマウス132の状態を検出してモニタ装置128上のマウスポインタの位置やマウス132の状態等の信号をCPU112に出力するマウスコントローラ126とから構成されている。
事業者端末100のCPU112は、その事業者が製造または販売している医療商品を特定する商品識別情報、医療商品の詳細情報、および事業者の情報を、通信部118およびネットワーク2を介して情報提供サーバ10に送信する機能(第1の情報送信部)と、キーボード130、マウス132またはその他の入力装置(例えば、商品識別情報を示す一次元バーコードまたは二次元バーコードを読みとって入力するバーコードリーダ)により入力された商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を、通信部118およびネットワーク2を介して情報提供サーバ10に送信する機能(第1の閲覧要求送信部)と、閲覧要求に応じて情報提供サーバ10から提供される情報を、ネットワーク2および通信部118を介して受信する機能(第1の情報受信部)とを有している。
情報提供システム1を利用して、例えば、自社の薬剤を処方している医師の情報、または自社の薬剤を服用している患者の情報を取得したい場合、情報提供システム1を利用するアプリケーションソフトウェアにて事業者端末100を動作させる。情報提供システム1を利用するための機能は、情報提供サーバ10または情報提供システム1を運営する事業所のサイト等から対応するアプリケーションソフトウェアをダウンロードすることにより実現することができる。
情報提供システム1を利用するアプリケーションソフトウェアにて動作する事業者端末100は、閲覧要求ページ等を利用して、自社の薬剤に付された商品識別情報に基づく情報(自社の薬剤を処方している医師の情報、自社の薬剤を服用している患者の情報)の閲覧要求を、事業者端末100から情報提供サーバ10に送信する。
この閲覧要求に応じて情報提供サーバ10の情報提供部20Dが、顧客データベース60から商品識別情報に関連付けて登録された顧客の情報を受け取り、事業者端末100に提供(送信)することで、事業者端末100は、顧客の情報を取得することができる。取得した顧客の情報は、商品識別情報に関連付けたハードディスク装置120等の記憶部に保存し、活用することが可能である。
事業者は、取得した顧客の情報を自社の医療商品の営業活動に活用することが可能である。
[顧客端末]
図8は、情報提供システム1に適用可能な顧客端末200の外観図であり、本例では、顧客端末200としてスマートフォンを使用している。
図8に示す顧客端末200は、平板状の筐体202を有し、筐体202の一方の面に表示部としての表示パネル221と、入力部としての操作パネル222とが一体となって形成される表示入力部220が設けられる。また、その筐体202は、スピーカ231と、マイクロホン232と、操作部240と、カメラ部241とを備える。
図9は、図8に示した顧客端末200の内部構成を示すブロック図である。
図9に示すように、顧客端末200の主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部220と、通話部230と、操作部240と、カメラ部241と、記憶部250と、外部入出力部260と、GPS(global positioning system)受信部270と、モーションセンサ部280と、電源部290と、主制御部201とを備える。また、顧客端末200の主たる機能として、基地局装置と移動通信網とを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部201の指示にしたがって、移動通信網に接続された基地局装置との間で無線通信を行う。その無線通信が使用されて、音声データおよび画像データ等の各種ファイルデータや電子メールデータ等の送受信、およびウェブデータやストリーミングデータ等の受信が行われる。
表示入力部220は、表示パネル221の画面上に配設された操作パネル222を備えたいわゆるタッチパネルであり、主制御部201の制御により、画像(静止画像および動画像)や文字情報等を表示して視覚的にユーザに情報を伝達し、また表示した情報に対するユーザ操作を検出する。なお、操作パネル222を便宜上、タッチパネルとも称す。
表示パネル221は、LCD(Liquid Crystal Display)またはOELD(Organic Electro-Luminescence Display)等を表示デバイスとして用いる。操作パネル222は、表示パネル221の表示面上に表示される画像が視認可能な状態で設けられ、ユーザの指や尖筆によって操作される1または複数の座標を検出するデバイスである。そのデバイスがユーザの指や尖筆によって操作されると、操作パネル222は、操作に起因して発生する検出信号を主制御部201に出力する。次いで、主制御部201は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル221上の操作位置(座標)を検出する。
図8に例示される顧客端末200の表示パネル221と操作パネル222とは一体となって表示入力部220を構成し、操作パネル222が表示パネル221を完全に覆うような配置となっている。その配置を採用した場合、操作パネル222は、表示パネル221外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル222は、表示パネル221に重なる重畳部分についての検出領域(以下、「表示領域」という)と、それ以外の表示パネル221に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、「非表示領域」という)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル221の大きさとを完全に一致させてもよいが、両者を必ずしも一致させる必要はない。また、操作パネル222が、外縁部分およびそれ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。さらに、その外縁部分の幅は、筐体202の大きさ等に応じて適宜設計されるものである。さらにまた、操作パネル222で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、および静電容量方式等が挙げられ、いずれの方式が採用されてもよい。
通話部230は、スピーカ231およびマイクロホン232を備え、マイクロホン23
2を通じて入力されたユーザの音声を主制御部201にて処理可能な音声データに変換して主制御部201に出力したり、無線通信部210或いは外部入出力部260により受信された音声データを復号してスピーカ231から出力したりする。また、図8に示すように、例えば、スピーカ231およびマイクロホン232を表示入力部220が設けられた面と同じ面に搭載することができる。
操作部240は、キースイッチ等を用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付ける。例えば、図8に示すように、操作部240は、顧客端末200の筐体202の側面に搭載され、指等で押下されるとスイッチオン状態となり、指を離すとバネ等の復元力によってスイッチオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部250は、主制御部201の制御プログラムや制御データ、通信相手の名称や電話番号等を対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、ウェブブラウジングによりダウンロードしたウェブデータ、およびダウンロードしたコンテンツデータ等を記憶し、またストリーミングデータ等を一時的に記憶する。
また、記憶部250は、内部記憶部251と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部252とにより構成される。なお、記憶部250を構成する内部記憶部251および外部記憶部252のそれぞれは、フラッシュメモリタイプ、ハードディスクタイプ、マルチメディアカードマイクロタイプ、カードタイプのメモリ、RAM(Random Access Memory)、或いはROM(Read Only Memory)等の格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部260は、顧客端末200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たし、通信等(例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等)またはネットワーク(例えば、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)等)により他の外部機器に直接的または間接的に接続する。
顧客端末200に連結される外部機器としては、例えば、有線/無線ヘッドセット、有線/無線外部充電器、有線/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオビデオ機器、有線/無線接続される外部オーディオビデオ機器、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、およびイヤホン等がある。外部入出力部260は、このような外部機器から伝送を受けたデータを顧客端末200の内部の各構成要素に伝達したり、顧客端末200の内部のデータが外部機器に伝送されたりするように構成されてもよい。
GPS受信部270は、主制御部201の指示にしたがって、GPS衛星ST1、ST2〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、顧客端末200の緯度、経度および高度によって特定される位置情報(GPS情報)を取得する。GPS受信部270は、無線通信部210および/または外部入出力部260(例えば、無線LAN(Local Area Network))から位置情報を取得できる場合には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部280は、例えば、3軸の加速度センサ等を備え、主制御部201の指示にしたがって、顧客端末200の物理的な動きを検出する。顧客端末200の物理的な動きを検出することにより、顧客端末200の動く方向や加速度が検出される。その検出の結果は、主制御部201に出力される。
電源部290は、主制御部201の指示にしたがって、顧客端末200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給する。
主制御部201は、マイクロプロセッサを備え、記憶部250が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、顧客端末200の各部を統括して制御する。また、主制御部201は、無線通信部210を通じて音声通信およびデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能とを備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部250が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部201が動作することにより実現される。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部260を制御することで対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、およびウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能の他を利用するための機能等がある。情報提供システム1を利用するための機能は、情報提供サーバ10または情報提供システム1を運営する事業所のサイト等から対応するアプリケーションソフトウェアをダウンロードすることにより実現することができる。
また、主制御部201は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータ等の画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部220に表示する等の画像処理機能を備える。
さらに、主制御部201は、表示パネル221に対する表示制御と、操作部240や操作パネル222を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御とを実行する。
表示制御の実行により、主制御部201は、薬剤管理プログラム等のアプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバー等のソフトウェアキーを表示したり、或いは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル221の表示領域に収まりきれない大きな画像等について、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部201は、操作部240を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル222を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、或いはスクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
さらに、操作検出制御の実行により主制御部201は、操作パネル222に対する操作位置が、表示パネル221に重なる重畳部分(表示領域)に該当するか、或いはそれ以外の表示パネル221に重ならない外縁部分(非表示領域)に該当するかを判定し、操作パネル222の感応領域やソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部201は、操作パネル222に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指等によって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、或いはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部241は、主制御部201の制御により、撮像によって得た画像データを例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の圧縮した画像データに変換し、その画像データを記憶部250に記録したり、外部入出力部260や無線通信部210を通じて出力したりすることができる。図8に示すように顧客端末200において、カメラ部241は表示入力部220と同じ面に搭載されているが、カメラ部241の搭載位置はこれに限らず、表示入力部220が設けられる筐体202の表面ではなく筐体202の背面にカメラ部241が搭載されてもよいし、或いは複数のカメラ部241が筐体202に搭載されてもよい。なお、複数のカメラ部241が搭載されている場合には、撮像に供するカメラ部241を切り替えて単独のカメラ部241によって撮像が行われてもよいし、或いは複数のカメラ部241を同時に使用して撮像が行われてもよい。
また、カメラ部241は顧客端末200の各種機能に利用することができる。例えば、カメラ部241で取得した画像が表示パネル221に表示されてもよいし、操作パネル222の操作入力手法の一つとして、カメラ部241で撮像取得される画像が利用されてもよく、本例では、医療商品に付加された商品識別情報を示すバーコード(一次元バーコードまたは二次元バーコード)の読み取りに利用される。また、GPS受信部270が位置を検出する際に、カメラ部241からの画像が参照されて位置が検出されてもよい。さらには、カメラ部241からの画像が参照されて、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、顧客端末200のカメラ部241の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部241からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、GPS受信部270により取得された位置情報、マイクロホン232により取得された音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、およびモーションセンサ部280により取得された姿勢情報等を静止画または動画の画像データに付加して得られるデータを、記憶部250に記録したり、外部入出力部260や無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
情報提供システム1を利用して、例えば、顧客が医療商品の詳細情報、あるいは医療商品を製造または販売する事業者の情報を取得したい場合、情報提供システム1を利用するアプリケーションソフトウェアにて顧客端末200を動作させる。
情報提供システム1を利用するアプリケーションソフトウェアにて動作する顧客端末200の主制御部201および無線通信部210は、顧客が使用する医療商品の商品識別情報と顧客の情報を送信する第2の情報送信部、商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を送信する第2の閲覧要求送信部、および閲覧要求に応じて情報提供サーバ10から提供される情報を受信する第2の情報受信部として機能する。
顧客は、顧客端末200の表示パネル221に表示される閲覧要求ページ等を利用して、医療商品に付された商品識別情報に基づく情報(医療商品の詳細情報、または医療商品を製造または販売する事業者の情報)の閲覧要求を、顧客端末200から情報提供サーバ10に送信する。
この閲覧要求に応じて情報提供サーバ10の情報提供部20Dが、商品データベース40から商品識別情報に関連付けて登録された医療商品の詳細情報を受け取り、顧客端末200に提供(送信)することで、顧客端末200は、医療商品の詳細情報を取得することができる。また、情報提供部20Dが、事業者データベース50から商品識別情報に関連付けて登録された事業者の情報を受け取り、顧客端末200に提供(送信)することで、顧客端末200は、医療商品を製造または販売する事業者の情報を取得することができる。
これにより、医師が処方箋を作成する場合、患者が薬剤を服用する場合、病院の看護師が入院患者に対して処方された薬剤を配薬する場合、あるいは介護老人保健施設の介護福祉士が介護老人保健施設に入居している入居者に薬剤を配薬する場合、これらの顧客は顧客端末200を使用して薬剤の詳細情報を取得することができる。また、医師は、顧客端末200を使用して医療商品を製造または販売する事業者の情報を取得することができ、医療商品の発注を簡便に行うことができる。
<第1の実施形態>
次に本発明の第1の実施形態に関して説明する。本実施形態では医療商品が薬剤である。
図10は、医療商品が薬剤である場合の、情報提供システム1の概略の構成を示すシステム構成図である。図10は、情報提供サーバ10に対して、事業者端末100を有する事業者、および、顧客端末200を有する顧客がネットワーク2を介して接続されていることを示す図である。
医療商品が薬剤である場合には、事業者は、薬剤を製造した製薬メーカ301および薬剤を販売する販売業者303のうち少なくとも一つを含む。すなわち、製薬メーカ301および販売業者303は、事業者端末100を介してネットワーク2に接続し、情報提供サーバ10に接続する。ここで、製薬メーカ301とは、医療商品の薬剤の全部または一部を製造する製薬会社(メーカ)である。また、販売業者303は、医療商品の薬剤を取り扱う薬局、店舗販売業者、配置販売業、および卸売販売業などが含まれる。なお、製薬メーカ301および販売業者303は単数でも複数でもよい。
医療商品が薬剤である場合には、顧客は、薬剤を服用する患者305、患者305の介護福祉士307、薬剤を処方する医師309、患者305の看護師311、および処方にしたがって調剤する薬剤師313のうち少なくとも一つを含む。すなわち、薬剤を服用する患者305、患者305の介護福祉士307、薬剤を処方する医師309、患者305の看護師311、および処方にしたがって調剤する薬剤師313は、顧客端末200を介してネットワーク2に接続し、情報提供サーバ10に接続する。なお、上述の顧客は、同様の仕事を行う者であれば必ずしも資格を有する者に限定されない。
図11は、第1の受付部に関して説明する概念図である。第1の受付部20Aは、製薬メーカ301および販売業者303が事業者端末100を使用して送信した情報を受け付ける。なお、図11では、図2で説明を行った情報提供サーバ10の一部のみ説明のため記載している。また、以下の説明では、製薬メーカ301が事業者端末100を介して送信する情報に関して説明を行ったが、販売業者303においても事業者端末100を介して同様の情報を情報提供サーバ10に送信する。
製薬メーカ301は、事業者端末100を介して薬剤を特定する商品識別情報を情報提供サーバ10に送信する。ここで薬剤を特定する商品識別情報として、様々な情報を使用することができる。商品識別情報は、薬剤の種類を特定する情報であってもよいし、個々の薬剤を特定する情報であってもよい。個々の薬剤を特定する商品識別情報とは、医療商品(薬剤)を一意に特定するユニーク商品識別情報である。
具体的な商品識別情報としては、例えば薬剤のGS1コードまたは識別コードが商品識別情報として使用される。例えば製薬メーカ301が事業者端末100を使用して識別情報としての識別コード「AxxxZ0xx00xxx1」、「AxxxZ0xx00xxx2」、および「AxxxZ0xx00xxx3」が情報提供サーバ10に送信される。
また、製薬メーカ301は、事業者端末100を介して薬剤の詳細情報を識別コードに対応させて情報提供サーバ10に送信する。薬剤の詳細情報は、薬剤に関する種々の情報である。例えば、製薬メーカ301は、薬剤の識別コードに対応させて、薬剤名、薬剤画像、薬剤の製造年月日、薬剤のより詳しい情報が掲載されているウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)の情報を送信する(図3参照)。さらに、製薬メーカ301は、薬剤の副作用に関する情報および有害事象の報告に関する情報を薬剤の詳細情報として送信してもよい。
また、製薬メーカ301は、事業者端末100を介して製薬メーカ301の情報を識別コードに対応させて情報提供サーバ10に送信する。例えば、製薬メーカ301の情報として、識別コードに対応して製薬メーカ301の名前、製薬メーカ301における担当者、製薬メーカ301の担当者の連絡先(電話番号およびメールアドレス)、および製薬メーカ301の住所が事業者端末100を介して第1の受付部20Aに送信される(図4参照)。
図12は、第2の受付部に関して説明する概念図である。第2の受付部20Bは、患者305、介護福祉士307、医師309、看護師311、および薬剤師313が顧客端末200を使用して送信した情報、および、製薬メーカ301および販売業者303が事業者端末100を使用して送信した情報を受け付ける。なお、図12では、図2で説明を行った情報提供サーバ10の一部のみ説明のため記載している。また、以下の説明では、患者305が顧客端末200を使用して送信する情報、および製薬メーカ301が事業者端末100を使用して送信する情報について説明をするが、介護福祉士307、医師309、看護師311、および薬剤師313が顧客端末200を使用して送信した情報、および、製薬メーカ301および販売業者303が事業者端末100を使用して送信した情報も同様である。
患者305は、薬剤の識別コードに応じて、患者305の名前、性別、および年齢など、患者305自身に関する情報を情報提供サーバ10に送信する。例えば、患者(○○太郎)305は、識別コード「AxxxZ0xx00xxx1」に対応させて、自分が服用する薬の識別コードとともに、患者名「○○太郎」、性別「男」、および年齢「40」などを送信する。患者(△△花子)305、および患者(□□三郎)305に関しても同様に、患者305の情報を識別コードに対応させて送信する(図5参照)。
製薬メーカ301は、薬剤の識別コードに応じて、医師309の名前、医師309の所属、医師309が担当する患者名に関する情報を、情報提供サーバ10に送信する。例えば製薬メーカ301は、識別コード「AxxxZ0xx00xxx1」に対応させて、薬剤を処方した医師309「○○先生」、薬剤を処方した医師309の所属「○○病院内科」、および薬剤を処方された患者名「○○太郎」などを送信する。識別コード「AxxxZ0xx00xxx2」および識別コード「AxxxZ0xx00xxx3」に関しても同様に、識別コードで表される薬剤の製薬メーカ301が同様に医師309の情報を情報提供サーバ10に送信する(図6参照)。
なお、顧客データベース60は、顧客毎に分けて設けられてもよいし、一つの顧客データベース60として設けられてもよい。顧客毎に分けて顧客データベース60を設ける場合には、患者305に関してのデータベース、介護福祉士307のデータベース、医師309のデータベース、看護師311のデータベース、薬剤師313のデータベースがそれぞれ設けられる。
また、第2の受付部20Bは、患者305が薬剤を服用したか否かの第1の服用情報を受け付けてもよい。その場合には、顧客データベース60は、第1の服用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。例えば、患者305が薬剤を服用した場合に、薬剤の開封や飲用が手動入力され、または、服用時もしくは服用後の画像から自動判定され、第1の服用情報として事業者端末100または顧客端末200に入力される。
図13は、第3の受付部に関して説明する概念図である。第3の受付部20Cは、事業者端末100または顧客端末200から送信される情報を受け付ける。なお、図13では、図2で説明を行った情報提供サーバ10の一部のみ説明のため記載している。第3の受付部20Cは、事業者端末100または顧客端末200から商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける。
例えば、製薬メーカ301が事業者端末100を使用して閲覧要求を送信し、第3の受付部20Cにより、閲覧要求を受け付ける場合を説明する。
製薬メーカ301は、例えば識別コード「AxxxZ0xx00xxx1」の薬剤を使用している患者305に関する情報、その患者305を看ている他の科の医師309の情報、およびその患者305が服用する全ての薬剤に関する情報の閲覧要求を、事業者端末100を使用して情報提供サーバ10に送信する。
第3の受付部20Cは、事業者端末100から送信された閲覧要求を受け付ける。そして、情報提供部20Dは、第3の受付部20Cにより受け付けた商品識別情報に基づいて商品データベース40、事業者データベース50、または顧客データベース60から商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報、事業者の情報、または顧客の情報を読み出し、通信部30を介して事業者端末100または顧客端末200に送信する。
具体的には情報提供部20Dは、事業者端末100から第3の受付部20Cを介して商品識別情報を受け付けると、商品識別情報に基づいて顧客データベース60から商品識別情報に関連付けられた顧客の情報を読み出し、事業者端末100に送信する。また情報提供部20Dは、顧客端末200から第3の受付部20Cを介して商品識別情報を受け付けると、商品識別情報に基づいて商品データベース40および事業者データベース50から商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報および事業者の情報のうちの少なくとも1つを読み出し、顧客端末200に送信する。
図14は、事業者端末100の表示部(モニタ装置128:図7参照)に表示される情報提供サーバ10から提供された情報の表示形態の一例である。図14には、識別コード「AxxxZ0xx00xxx1」の薬剤を使用している患者305に関する情報、その患者305を看ている他の科の医師309の情報、およびその患者305が服用する全ての薬剤に関する情報の閲覧要求に応じて提供された情報の表示形態の一例が示されている。
事業者端末100の表示部には、識別コード「AxxxZ0xx00xxx1」の薬剤Aを服用しているのは患者名「○○太郎」、○○太郎が内科○×先生に処方されている薬剤、および他の科(整形外科および眼科)で処方されている薬剤に関する情報が表示されている。例えば製薬メーカ301のMRは、これらの情報を閲覧することにより、効率的な営業活動を行うことができる。また製薬メーカ301は、これらの情報を閲覧することにより、効率的に患者305に薬剤の最新情報等を案内することができる。また、連絡ボタンSは、事業者端末100により直接連絡を行うことができる機能を有する。すなわち、例えば事業者端末100を使用している者が連絡ボタンSを押すことにより、患者305および医師309が有する顧客端末200、製薬メーカ301の担当者が有する事業者端末100に直接メッセージを送信することができる。
次に、情報提供サーバ10における情報提供方法に関して説明する。
図15は、本発明の情報提供方法を示すフローチャートである。
先ず、事業者端末100から、薬剤を特定する識別コードおよび識別コードに対応する薬剤の詳細情報を情報提供サーバ10の第1の受付部20Aにより受け付ける(第1の受付ステップ:ステップS10)。次に、事業者端末100または顧客端末200から送信される、顧客が使用する薬剤の識別コードと顧客の情報が第2の受付部20Bにより受け付けられる(第2の受付ステップ:ステップS11)。
次に、商品データベース40において、第1の受付部20Aにより受け付けた識別コードと薬剤の詳細情報とが関連付けて記憶され管理される(商品データベース40で管理するステップ:ステップS12)。その後、事業者データベース50において、第1の受付部20Aにより受け付けた事業者の情報と識別コードとが関連付けて記憶され管理される(事業者データベースで管理するステップ:ステップS13)。次に、顧客データベース60において、第2の受付部20Bにより受け付けた識別コードと顧客の情報とを関連付けて記憶し管理される(顧客データベース60で管理するステップ:ステップS14)。
その後、第3の受付部20Cにより、事業者端末100または顧客端末200から識別コードに基づく情報の閲覧要求を受け付ける(第3の受付ステップ:ステップS15)。そして、情報提供部20Dにより、第3の受付部20Cにより受け付けた商品識別情報に基づいて商品データベース40、事業者データベース50、または顧客データベース60から商品識別情報に関連付けられた医療商品の詳細情報、事業者の情報、または顧客の情報を読み出し、事業者端末100または顧客端末200にされる(情報提供ステップ:ステップS16)。
上記実施形態において、各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上述の各構成および機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、或いは両者の組み合わせによって適宜実現可能である。例えば、上述の処理ステップ(処理手順)をコンピュータに実行させるプログラム、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(非一時的記録媒体)、或いはそのようなプログラムをインストール可能なコンピュータに対しても本発明を適用することが可能である。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態に関して説明する。
医療商品は処方箋にしたがって一包化された薬剤であってもよい。医療商品が処方箋にしたがって一包化された薬剤である場合には、事業者端末100を有する事業者は一包化された薬剤を製造した単数または複数の製薬メーカ301、および一包化を行った販売業者303のうち少なくとも一つを含む。また顧客端末200を有する顧客は、一包化された薬剤を服用する患者305、患者305の介護福祉士307、患者305の看護師311、一包化された薬剤を処方する医師309、および一包化された薬剤を調剤する薬剤師313のうち少なくとも一つを含む。
図16は、本発明の第2の実施形態の情報提供サーバ10のブロック図である。なお、図2で既に説明を行った箇所は同じ符号を付し説明は省略する。
本実施形態の情報提供サーバ10は認証部70をさらに備える。また、本実施形態のCPU20には、第1の受付部20A、第2の受付部20B、第3の受付部20C、情報提供部20D、閲覧判定部20E、および情報制御部20Fを備える。
認証部70は、事業者および顧客に対する認証情報を管理する。すなわち、認証部70は、例えば予め申請された事業者端末100または顧客端末200に認証ID(identification)を発行し、事業者端末100および顧客端末200が情報を送信する場合にはその認証IDが含まれ、その認証IDにより、事業者端末100または顧客端末200が認証部70により特定される。
そして、認証IDを伴う事業者端末100および顧客端末200は、認証部70により特定される。特定された事業者端末100および顧客端末200は、認証された端末であるとして、情報の提供が行われる。また特定された事業者端末100および顧客端末200に応じて、提供する情報を段階的(階層的)に分けてもよい。
閲覧判定部20Eは、予め設定された閲覧条件に基づいて、第3の受付部20Cが受け付けた閲覧要求を許可または不許可の判定をする。例えば閲覧判定部20Eは、事業者端末100または顧客端末200から送信されてくる情報に含まれるHPKI(Healthcare Public Key Infrastructure)、ID、およびパスワードなどで、事業者端末100および顧客端末200を特定して、閲覧要求の許可または不許可を判定する。なお、閲覧判定部20Eは、認証部70が発行する認証情報に基づいて、閲覧要求の許可または不許可の判定を行ってもよい。
情報制御部20Fは、閲覧判定部20Eの判定結果に基づいて、情報提供部20Dの情報の提供を制御する。例えば、閲覧判定部20Eが閲覧許可の判定をした場合には、受け付けた閲覧要求に基づいて、情報を提供するように情報提供部20Dを制御する。一方、閲覧判定部20Eが閲覧不許可の判定をした場合には、閲覧要求を受け付けたとしても、情報の提供を禁止するように情報提供部20Dを制御する。
<医療商品が一包化された薬剤の例>
次に、医療商品が一包化された薬剤である場合の情報提供サーバ10の実施形態の例ついて説明する。
図17は、医療商品が一包化された薬剤である場合の商品データベース40の商品データベース40で管理されるデータ構造の一例を示す図である。
図17で示すように商品データベース40では、一包化された薬剤を一意に特定するユニーク識別情報(以下、ユニークIDという)を主キーとして、一包化された薬剤を構成する薬剤に関連する情報が記憶されている。ここで、ユニークIDは、一包化された薬剤を一意に特定するものであり、後で説明する発番部322Eで発番される。また、一包化された薬剤に付されるユニークIDは、二次的なIDである。すなわち、一包化された薬剤を構成する各薬剤には商品識別情報が付されており、そして複数種類の薬剤を一包化して新たに商品識別情報(ユニークID)を付すことから、各薬剤に付されている商品識別情報を一次的なIDとすると、一包化された薬剤に付される商品識別情報は二次的なIDということができる。
ユニークID「450000000XXXXYYYYYY1」を有する一包化された薬剤は、薬剤A、B、Cを含む。そして、商品データベース40には、一包化された薬剤を構成する薬剤画像、薬剤名、薬剤情報、製薬メーカ、および薬剤を特定する商品識別情報が記憶されている。また、ユニークIDを主キーとして、各薬剤の製薬メーカのサイトのホームページアドレス、製薬メーカが提供する患者向けのサイトへのホームページアドレス、および製薬メーカのMR(担当者)への連絡先(電話番号、メールアドレス)が記憶されている。
次に、ユニークIDの発番に関して説明する。一包化された薬剤の一包毎に付されるユニークIDとは、一包ずつ一意に特定する世界で唯一のIDである。後で説明する発番部322E(図18)は、例えば、薬剤分包装置322−1(図18)を一意に特定する製品IDと、製品IDに対応する薬剤分包装置322−1により一包化される分包薬の個数の連続番号とを組み合わせて、ユニークIDを発番することができる。また、発番部322Eは、製品IDとタイムスタンプとを組み合わせてユニークIDを発番することができる。また、発番部322Eは、UUID(Universally Unique Identifier)を発番するようにしてもよい。
ユニークIDが施設(薬局)320で発番される例を説明する。
図18は、一つ以上の施設(薬局)320の内部構成例を示すブロック図である。
図18に示すように一つ以上の施設(薬局)320には、薬剤分包装置322−1と、レセプトコンピュータ324とが設置されており、薬剤分包装置322−1とレセプトコンピュータ324とは一つ以上の施設(薬局)320内のLAN(Local Area Network)326により接続されている。なお、本例では、施設(薬局)320に1台の薬剤分包装置322−1が設置されているが、複数台の薬剤分包装置322−1が設置されていてもよい。
一つ以上の施設(薬局)320の薬剤分包装置322−1およびレセプトコンピュータ324は、通信部322C−2およびネットワーク2(図1)を経由して情報提供サーバ10と通信が可能になっている。
一つ以上の施設(薬局)320で行われる薬剤処方作業は、大別して、薬局担当者(薬局事務、薬剤師等)による処方データ入力作業と、薬剤師によるピッキング作業と分包作業と薬剤監査作業等の調剤とを含む。
処方データ入力作業では、処方箋に記載されている情報(以下、「処方データ」という)を、薬局担当者がレセプトコンピュータ324に入力する。処方データの例として、患者の氏名、年齢等の患者情報、薬剤の薬種、又は薬剤の名称、薬剤の分量、薬剤の用法(服用時期)、および薬剤の用量等の薬剤情報、処方データの発行年月日、処方した病院名、医師名等の病院情報を含む。薬局内の調剤機器連携は、調剤システム処方IF共有仕様であるNSIPS(New Standard Interface of Pharmacy-system Specifications)を使うのが好ましい。
次いで、レセプトコンピュータ324から薬剤分包装置322−1に対して処方データを出力する。
ピッキング作業では、処方データに基づき、薬剤師が薬剤棚から薬剤情報に対応する薬剤をピッキングする。薬剤の例として、錠剤またはカプセル等が挙げられる。なお、ピッキング作業には、例えば、レセプトコンピュータ324に入力された処方データに基づき薬剤を自動的にピッキングする自動ピッキング装置を用いてもよい。
また、ピッキングされた薬剤が処方データと合致しているか否かを監査支援システムにて自動判定し、ピッキングのミスを防止することが好ましい。薬剤は、一般に調剤包装単位コード(バーコード)を含む薬剤情報が付加された、PTP((Press Through Package)シートにて包装されている。監査支援システムは、ピッキングされたPTPシートがステージに載せられると、PTPシートに付加された薬剤情報を読み取り、また、PTPシートの撮影により薬剤の個数をカウントし、処方データと合致するか否かを判定し、その判定結果を出力する。
薬剤分包装置322−1は、一回に服用する複数の薬剤を一つの分包袋に収納して一包化する装置であり、装置全体を統括制御するCPU322Aと、薬剤分包部322Bと、通信部322C−1,322C−2と、情報付加部として機能するラベルプリンタ(プリンタ)322Dと、発番部322Eとを備えている。
この薬剤分包装置322−1は、一包化された薬剤を一包ずつ一意に特定するユニークID等を、ラベルプリンタ322Dによりラベルに付加(印字)し、ユニークID等が印字されたラベルを分包薬の分包袋に貼付する機能を備えている。なお、本例の薬剤分包装置322−1は、ラベルプリンタ322Dを内蔵しているが、ラベルプリンタ322Dは、薬剤分包装置322−1の外部に設けられていてもよい。
薬剤分包装置322−1を使用した分包作業は、以下のように行われる。ピッキング作業でピッキングされた薬剤を薬剤師が薬剤分包部322Bのトレイ(薬剤マス)に、1包分毎にセットする(手撒き作業)。薬剤分包部322Bは、薬剤マス内の薬剤を、連続している空の分包袋に収納し、その後、分包袋を閉じ、ミシン目等の付与により切り離し可能にすることで分包薬の一包化を行う。なお、この種の薬剤分包部322Bを備えた薬剤分包装置は、公知であるため、薬剤分包部322Bの詳細な構成の説明は省略する。
また、この薬剤分包装置322−1は、薬剤師による手撒き作業が行われるが、PTPシートをセットすることでPTPシートから薬剤を自動的に除包する機能や、錠剤とカプセルをあらかじめ各々カセットに充填しておく機能を追加し、手撒き作業を省略することができる薬剤分包装置でもよい。薬剤は散薬でもよい。
発番部322Eは、CPU322Aまたは薬剤分包部322Bからの発番要求に応じて、分包薬を一包ずつ一意に特定するユニークIDを発番する。なお、発番要求は、薬剤分包部322Bでの分包タイミング、またはラベルプリンタ322Dでの印字タイミングに合わせて一包ずつ出すことができる。
発番部322Eにより発番されるユニークIDは、例えば、薬剤分包装置322−1を一意に特定する製品IDと、薬剤分包装置322−1により一包化される分包薬の個数の連続番号、あるいはタイムスタンプとの組み合わせである。また、発番部322Eは、UUIDを発番するようにしてもよい。
CPU322Aは、取得したユニークIDおよび処方データに基づいて各分包薬に対するプリント用データを作成し、ラベルプリンタ322Dに出力する。
ラベルプリンタ322Dは、入力するプリント用データによりユニークIDおよび処方データをラベルに印字する。ラベルプリンタ322Dへの印字方法は、感熱ラベルへの感熱印字、一般ラベルへの熱転写やUV((ultraviolet)インクや顔料インクによる印字、IJ(inkjet)ラベルへの染料や顔料インクによるIJ印字等適宜選択できる。
図19は、ラベルプリンタ322DによりユニークIDおよび処方データが印字されたラベル340の一例を示す図である。
図19に示すようにラベル340には、ユニークIDの文字情報342およびユニークIDを示すバーコード344(2次元バーコード)と、患者の名前(富士太郎)346と、服用時期(朝食後)347と、一包化されている薬剤毎の薬剤名等の薬剤文字情報348とが印字されている。なお、ラベル340には、ユニークIDの文字情報342、またはユニークIDを示すバーコード344のみを印字してもよい。また、処方データを印字する場合には、服用時期347のみでもよい。さらに、ラベル340には、ユニークIDを示すバーコード344に加えて、分包薬の薬剤情報(薬剤文字情報348)および患者情報(患者名346)のうちの少なくとも一方を印字してもよい。
図19において、薬剤分包部322Bにより一包化された分包袋350には、5種類(4個の錠剤と1個のカプセル)の薬剤352が収納されており、ラベルプリンタ322DによりユニークIDおよび処方データが印字されたラベル340は、それぞれ対応する分包袋350に貼付される。なお、ラベルプリンタ322Dは、ラベル自動貼付機能を有し、薬剤分包部322Bにより順次一包化された分包薬の分包袋350に対して、それぞれ対応するプリント用データをCPU322Aから取得し、ラベル印字からラベル貼付までを連続して行う。
図20は、薬剤分包装置322−1により一包化調剤された一連の分包薬の一部を示す図であり、同図に示すように薬剤が収納された分包袋350には、それぞれユニークIDを示すバーコード等が印字されたラベル340が貼付されている。
薬剤監査作業では、薬剤師が分包袋350に分包された薬剤の薬種や個数が正しいか否か(即ち、処方データにしたがったものであるか否か)を目視で確認する薬剤監査を行う。
薬剤師による薬剤監査作業が終了し、薬剤師が監査終了を入力すると、薬剤分包装置322−1は、ユニークIDに関連付けて少なくとも分包袋350に収納された分包薬の薬剤情報を、通信部322C−2からネットワーク2を介して情報提供サーバ10にアップロードする。このとき、処方データと分包情報も同時にアップロードするようにしてもよい。
なお、薬剤分包装置322−1は、ラベルプリンタ322DによりユニークID等が印字されたラベルを、分包袋に貼付するようにしたが、これに限らず、例えば、ラベルプリンタ322Dの代わりに熱転写プリンタやIJプリンタを備え、これらのプリンタにより分包袋にユニークID等を直接印字するようにしてもよい。
また、本例では一つ以上の施設(薬局)320の内部構成について説明したが、一つ以上の施設(自動受付管理システム、電子カルテシステム、入院管理システム、医事会計システム、薬局管理システム、診療予約システム等を含む病院情報システムHIS(Hospital Information Systems)で管理された病院薬剤部)320の内部構成も一つ以上の施設(薬局)320の内部構成と同様にすることができる。
図21は、ユニークIDが発番され、発番されたユニークIDおよび一包化された薬剤を構成する薬剤の情報(識別コード)が情報提供サーバ10に送信される工程を示すフローチャートである。
一つ以上の施設(薬局)320の薬剤分包装置322−1は、レセプトコンピュータ324から処方データを受信する(ステップS20)。薬剤分包部322Bは、処方データにしたがって分包袋に薬剤を投入して一包化する(ステップS21)。
薬剤分包装置322−1に設けられた発番部322Eは、薬剤分包部322Bにより薬剤が一包化される毎に、その一包化された分包薬に対してユニークIDを発番する(ステップS22)。
薬剤分包装置322−1に設けられたラベルプリンタ322Dは、発番されたユニークID等をラベルに印字し(ステップS23)、ユニークID等が印字されたラベルを分包袋に貼付する(ステップS24)。
薬剤分包装置322−1は、一人分の分包が終了したか否かを判別し(ステップS25)、一人分の分包が終了していないと判別されると(「No」の場合)、ステップS21に戻り、ステップS21からステップS25の処理を繰り返す。一方、一人分の分包が終了したと判別されると(「Yes」の場合)、ステップS26に遷移する。
ステップS26では、薬剤分包装置322−1はユニークIDに関連付けて分包薬の薬剤情報等を、LAN326およびネットワーク2を介して情報提供サーバ10にアップロードする。
情報提供サーバ10は、一つ以上の施設(薬局)320からアップロードされたユニークIDに関連付けられた分包薬の薬剤情報等を商品データベース40(図17)に新規登録し、商品データベース40を更新する。
これにより、情報提供サーバ10は、一つ以上の施設(薬局)により一包化された分包薬を一包ずつ一元管理することができる。
なお、上述した施設(薬局)320の薬剤分包装置322−1は、顧客端末200としても機能し、ネットワーク2に接続されており、情報提供サーバ10の通信が可能である。
また、医療商品が一包化された薬剤である場合に、第2の受付部20Bは、患者305が一包化された薬剤を服用したか否かの第2の服用情報を受け付けてもよい。その場合には、顧客データベース60は、第2の服用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。例えば、患者305が一包化された薬剤を服用した場合に、袋の開封や一包化された薬剤の飲用が手動入力、または、服用時もしくは服用後の画像から自動判定され、第1の服用情報として事業者端末100または顧客端末200に入力される。
<他の医療商品の例>
次に、他の医療商品に関して説明する。本発明に係る医療商品は、医薬品、医療機器および医療関連サービスを含むものである。以下に医療商品の具体例に関して説明する。
医療商品は医療機器であってもよい。医療商品が医療機器である場合には、事業者端末100を有する事業者は医療機器を製造した医療機器メーカおよび医療機器を販売する医療機器販売店のうち少なくとも一つを含む。また顧客端末200を有する顧客は、医療機器を使用する患者305、患者305の介護福祉士307、患者305の看護師311、医療機器を紹介する医師309、および医療機器販売店のうち少なくとも一つを含む。
また、医療商品が医療機器である場合に、第2の受付部20Bは、患者305が医療機器を使用または開封したか否かの第1の使用情報を受け付けてもよい。その場合には、顧客データベース60は、第1の使用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。例えば、医療機器を使用した場合に、医療機器の開封や使用が手動入力、または、使用時もしくは使用後の画像から自動判定され、第1の使用情報として事業者端末100または顧客端末200に入力される。
医療商品は医療材料であってもよい。医療商品が医療材料である場合には、事業者端末100を有する事業者は医療材料を製造した医療材料メーカおよび医療材料を販売する医療材料販売店のうち少なくとも一つを含む。また顧客端末200を有する顧客は、医療材料を使用する患者305、患者305の介護福祉士307、患者305の看護師311、医療材料を紹介する医師309、および医療材料販売店のうち少なくとも一つを含む。
また、医療商品が医療材料である場合に、第2の受付部20Bは、患者305が医療材料を使用または開封したか否かの第2の使用情報を受け付けてもよい。その場合には、顧客データベース60は、第2の使用情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。例えば、医療材料を使用した場合に、医療材料の開封や使用が手動入力、または、使用時もしくは使用後の画像が自動判定され、第2の使用情報として事業者端末100または顧客端末200に入力される。
医療商品は医療サービスであってもよい。医療商品が医療サービスである場合には、事業者端末100を有する事業者は医療サービスを提供する医療サービス会社である。顧客端末200を有する顧客は、医療サービスを使用する患者305、患者305の介護福祉士307、患者305の看護師311、および医療サービスを紹介する医師309のうち少なくとも一つを含む。
また、医療商品が医療サービスである場合に、第2の受付部20Bは、医療サービスにおける患者305の食事の実態または運動習慣の実態の実態情報を受け付けてもよい。その場合には、顧客データベース60は、実態情報を商品識別情報および顧客の情報に関連付けて管理する。例えば、食事や運動習慣の実態が、手動入力、または、実施時もしくは実施後の画像、身体に着用したセンサー等により自動判定され、実態情報として事業者端末100または顧客端末200に入力される。
以上で本発明の例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
1 情報提供システム
2 ネットワーク
10 情報提供サーバ
20 CPU
20A 第1の受付部
20B 第2の受付部
20C 第3の受付部
20D 情報提供部
20E 閲覧判定部
20F 情報制御部
30 通信部
40 商品データベース
50 事業者データベース
60 顧客データベース
70 認証部
100 事業者端末
112 CPU
114 主メモリ
116 グラフィックボード
118 通信部
120 ハードディスク装置
124 キーボードコントローラ
126 マウスコントローラ
128 モニタ装置
130 キーボード
132 マウス
200 顧客端末
201 主制御部
202 筐体
210 無線通信部
220 表示入力部
221 表示パネル
222 操作パネル
230 通話部
231 スピーカ
232 マイクロホン
240 操作部
241 カメラ部
250 記憶部
251 内部記憶部
252 外部記憶部
260 外部入出力部
270 GPS受信部
280 モーションセンサ部
290 電源部
301 製薬メーカ
303 販売業者
305 患者
307 介護福祉士
309 医師
311 看護師
313 薬剤師
320 施設(薬局)
322−1 薬剤分包装置
322A CPU
322B 薬剤分包部
322C−1 通信部
322C−2 通信部
322D ラベルプリンタ
322E 発番部
324 レセプトコンピュータ
340 ラベル
342 文字情報
344 バーコード
346 患者名
347 服用時期
348 薬剤文字情報
350 分包袋
352 薬剤
ステップS10−ステップS16 情報提供方法の工程
ステップS20−ステップS26 発番されたユニークIDが情報提供サーバに送信される工程

Claims (19)

  1. 医薬品、医療機器および医療関連サービスを含む医療商品を製造または販売する事業者の事業者端末と、前記医療商品を使用する顧客の顧客端末とにネットワークを介して接続され、前記医療商品に関連する情報を提供する情報提供サーバであり、
    前記事業者端末から、前記医療商品を特定する商品識別情報、前記医療商品の詳細情報、および前記事業者の情報を受け付ける第1の受付部と、
    前記事業者端末または前記顧客端末から、前記顧客が使用する前記医療商品の前記商品識別情報と前記顧客の情報とを受け付ける第2の受付部と、
    前記第1の受付部により受け付けた前記商品識別情報と前記医療商品の詳細情報とを関連付けて管理する商品データベースと、
    前記第1の受付部により受け付けた前記商品識別情報と前記事業者の情報とを関連付けて管理する事業者データベースと、
    前記第2の受付部により受け付けた前記商品識別情報と前記顧客の情報とを関連付けて管理する顧客データベースと、
    前記事業者端末または前記顧客端末から前記商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける第3の受付部と、
    前記第3の受付部により受け付けた前記商品識別情報に基づいて前記商品データベース、前記事業者データベース、または前記顧客データベースから前記商品識別情報に関連付けられた前記医療商品の詳細情報、前記事業者の情報、または前記顧客の情報を読み出し、前記事業者端末または前記顧客端末に提供する情報提供部と、
    を備えた情報提供サーバ。
  2. 前記医療商品は薬剤であり、
    前記事業者は前記薬剤を製造した製薬メーカおよび前記薬剤を販売する販売業者のうち少なくとも一つを含み、
    前記顧客は、前記薬剤を服用する患者、前記患者の介護福祉士、前記患者の介護支援専門員、前記患者の訪問介護員、前記患者の看護師、前記薬剤を処方する医師、および前記処方にしたがって調剤する薬剤師のうち少なくとも一つを含む請求項1に記載の情報提供サーバ。
  3. 前記第2の受付部は、前記患者が前記薬剤を服用したか否かの第1の服用情報を受け付け、
    前記顧客データベースは、前記第1の服用情報を前記商品識別情報および前記顧客の情報に関連付けて管理する請求項2に記載の情報提供サーバ。
  4. 前記医療商品は処方箋にしたがって一包化された薬剤であり、
    前記事業者は前記一包化された薬剤を製造した単数または複数の製薬メーカおよび前記一包化を行った販売業者のうち少なくとも一つを含み、
    前記顧客は、前記一包化された薬剤を服用する患者、前記患者の介護福祉士、前記患者の介護支援専門員、前記患者の訪問介護員、前記患者の看護師、前記一包化された薬剤を処方する医師、および前記一包化された薬剤を調剤する薬剤師のうち少なくとも一つを含む請求項1に記載の情報提供サーバ。
  5. 前記第1の受付部は、前記一包化された薬剤の一包を特定する前記商品識別情報および前記一包化された薬剤を構成する前記薬剤を特定する前記商品識別情報を受け付ける請求項4に記載の情報提供サーバ。
  6. 前記第2の受付部は、前記患者が前記一包化された薬剤を服用したか否かの第2の服用情報を受け付け、
    前記顧客データベースは、前記第2の服用情報を前記商品識別情報および前記顧客の情報に関連付けて管理する請求項4または5に記載の情報提供サーバ。
  7. 前記医療商品は前記医療機器であり、
    前記事業者は前記医療機器を製造した医療機器メーカおよび前記医療機器を販売する医療機器販売店のうち少なくとも一つを含み、
    前記顧客は、前記医療機器を使用する患者、前記患者の介護福祉士、前記患者の介護支援専門員、前記患者の訪問介護員、前記患者の看護師、および前記医療機器を紹介する医師のうち少なくとも一つを含む請求項1に記載の情報提供サーバ。
  8. 前記第2の受付部は、前記患者が前記医療機器を使用または開封したか否かの第1の使用情報を受け付け、
    前記顧客データベースは、前記第1の使用情報を前記商品識別情報および前記顧客の情報に関連付けて管理する請求項7に記載の情報提供サーバ。
  9. 前記医療商品は医療材料であり、
    前記事業者は前記医療材料を製造した医療材料メーカおよび前記医療材料を販売する医療材料販売店のうち少なくとも一つを含み、
    前記顧客は、前記医療材料を使用する患者、前記患者の介護福祉士、前記患者の介護支援専門員、前記患者の訪問介護員、前記患者の看護師、および前記医療材料を紹介する医師のうち少なくとも一つを含む請求項1に記載の情報提供サーバ。
  10. 前記第2の受付部は、前記患者が前記医療材料を使用または開封したか否かの第2の使用情報を受け付け、
    前記顧客データベースは、前記第2の使用情報を前記商品識別情報および前記顧客の情報に関連付けて管理する請求項9に記載の情報提供サーバ。
  11. 前記医療商品は医療サービスであり、
    前記事業者は前記医療サービスを提供する医療サービス会社であり、
    前記顧客は、前記医療サービスを使用する患者、前記患者の介護福祉士、前記患者の介護支援専門員、前記患者の訪問介護員、前記患者の看護師、および前記医療サービスを紹介する医師のうち少なくとも一つを含む請求項1に記載の情報提供サーバ。
  12. 前記第2の受付部は、前記医療サービスにおける前記患者の食事の実態または運動習慣の実態の実態情報を受け付け、
    前記顧客データベースは、前記実態情報を前記商品識別情報および前記顧客の情報に関連付けて管理する請求項11に記載の情報提供サーバ。
  13. 前記商品識別情報は、前記医療商品を一意に特定するユニーク商品識別情報である請求項1から12のいずれか1項に記載の情報提供サーバ。
  14. 前記第3の受付部が受け付けた前記閲覧要求について、予め設定された閲覧条件により、許可または不許可の判定をする閲覧判定部と、
    前記閲覧判定部の判定結果に基づいて、前記情報提供部が提供する情報を制御する情報制御部と、
    を備える請求項1から13のいずれか1項に記載の情報提供サーバ。
  15. 前記事業者および前記顧客に対する認証情報を管理する認証部を備え、
    前記第1の受付部が受け付ける前記事業者の情報は、前記事業者の認証情報を含み、前記第2の受付部が受け付ける前記顧客の情報は、前記顧客の認証情報を含む請求項1から
    14のいずれか1項に記載の情報提供サーバ。
  16. 前記情報提供部は、前記第3の受付部が前記事業者端末から前記商品識別情報を受け付けると、前記商品識別情報に基づいて前記顧客データベースから前記商品識別情報に関連付けられた前記顧客の情報を読み出し、前記事業者端末に提供する請求項1から15のいずれか1項に記載の情報提供サーバ。
  17. 前記情報提供部は、前記第3の受付部が前記顧客端末から前記商品識別情報を受け付けると、前記商品識別情報に基づいて前記商品データベースおよび前記事業者データベースから前記商品識別情報に関連付けられた前記医療商品の詳細情報及び前記事業者の情報のうちの少なくとも1つを読み出し、前記顧客端末に提供する請求項1から16のいずれか1項に記載の情報提供サーバ。
  18. 医薬品、医療機器および医療関連サービスを含む医療商品を製造または販売する事業者の事業者端末と、前記医療商品を使用する顧客の顧客端末とにネットワークを介して接続され、前記医療商品に関連する情報を提供する情報提供方法であり、
    前記事業者端末から、前記医療商品を特定する商品識別情報、前記医療商品の詳細情報、および前記事業者の情報を受け付ける第1の受付ステップと、
    前記事業者端末または前記顧客端末から、前記顧客が使用する前記医療商品の前記商品識別情報と前記顧客の情報とを受け付ける第2の受付ステップと、
    前記第1の受付ステップにより受け付けた前記商品識別情報と前記医療商品の詳細情報とを関連付けて商品データベースで管理するステップと、
    前記第1の受付ステップにより受け付けた前記事業者の情報と前記商品識別情報とを関連付けて事業者データベースで管理するステップと、
    前記第2の受付ステップにより受け付けた前記商品識別情報と前記顧客の情報とを関連付けて顧客データベースで管理するステップと、
    前記事業者端末または前記顧客端末から前記商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける第3の受付ステップと、
    前記第3の受付ステップにより受け付けた前記商品識別情報に基づいて前記商品データベース、前記事業者データベース、または前記顧客データベースから前記商品識別情報に関連付けられた前記医療商品の詳細情報、前記事業者の情報、または前記顧客の情報を読み出し、前記事業者端末または前記顧客端末に提供する情報提供ステップと、
    を含む情報提供方法。
  19. 医薬品、医療機器および医療関連サービスを含む医療商品を製造または販売する事業者の事業者端末と、前記医療商品を使用する顧客の顧客端末と、前記事業者端末および前記顧客端末にネットワークを介して接続され、前記医療商品に関連する情報を提供する情報提供サーバと、を備える情報提供システムであって、
    前記事業者端末は、
    前記医療商品を特定する商品識別情報、前記医療商品の詳細情報、および前記事業者の情報を送信する第1の情報送信部と、
    前記商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を送信する第1の閲覧要求送信部と、
    前記閲覧要求に応じて前記情報提供サーバから提供される情報を受信する第1の情報受信部と、を備え、
    前記顧客端末は、
    前記顧客が使用する前記医療商品の前記商品識別情報と前記顧客の情報を送信する第2の情報送信部と、
    前記商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を送信する第2の閲覧要求送信部と、
    前記閲覧要求に応じて前記情報提供サーバから提供される情報を受信する第2の情報受信部と、を備え、
    前記情報提供サーバは、
    前記事業者端末から、前記医療商品を特定する商品識別情報、前記医療商品の詳細情報、および前記事業者の情報を受け付ける第1の受付部と、
    前記事業者端末または前記顧客端末から、前記顧客が使用する前記医療商品の前記商品識別情報と前記顧客の情報とを受け付ける第2の受付部と、
    前記第1の受付部により受け付けた前記商品識別情報と前記医療商品の詳細情報とを関連付けて管理する商品データベースと、
    前記第1の受付部により受け付けた前記事業者の情報と前記商品識別情報とを関連付けて管理する事業者データベースと、
    前記第2の受付部により受け付けた前記商品識別情報と前記顧客の情報とを関連付けて管理する顧客データベースと、
    前記事業者端末または前記顧客端末から前記商品識別情報に基づく情報の閲覧要求を受け付ける第3の受付部と、
    前記第3の受付部により受け付けた前記商品識別情報に基づいて前記商品データベース、前記事業者データベース、または前記顧客データベースから前記商品識別情報に関連付けられた前記医療商品の詳細情報、前記事業者の情報、または前記顧客の情報を読み出し、前記事業者端末または前記顧客端末に提供する情報提供部と、を備える情報提供システム。
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