以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈情報処理システムの構成例〉
本技術は、匿名性と正確性を両立させる機構を用いて、服薬の記録についての正確性を持ちつつ、匿名性を保持した通知やアンケートを実施することができるようにした情報処理システムに関するものである。
このように匿名性と正確性を両立させることができれば、例えば薬剤特有の性質に応じて、「服用後、n日目に通知を行う」などのタイミングを指定しての通知や、薬剤の薬効、先発薬と後発薬の違いなどを考慮した通知やアンケートを実現することが可能となる。
本技術では、情報処理システムを構成するデータセンタが、匿名性と正確性を両立させる機構によって、患者であるユーザの薬歴情報等を管理する。
ここで、例えばデータセンタが薬歴情報を薬局や医療機関からも取得して管理することで、薬歴情報の正確性が担保されるようにする。薬歴情報は、例えば電子お薬手帳の情報など、患者であるユーザに処方された薬剤や、その薬剤の服薬に関する情報である。
また、薬歴情報や患者に関する情報は、薬局や医療機関では実名で扱われる一方、データセンサでは匿名化されて保存される。なお、患者であるユーザの個人情報を、そのユーザが所持するカードなどの可搬媒体等に保存しておけば、後に別の薬局や医療機関で、データセンタから取得した薬歴情報と、可搬媒体等に保存されている個人情報とを組み合わせ、実名化した表示を実現することができる。
以上のような薬歴情報に基づいて通知やアンケートを行う情報処理システムによれば、例えば以下の(1)乃至(8)に示す特徴を実現することができる。
(1)
個人情報に配慮された電子お薬手帳や、それに類似した情報に対応付けられたユーザを母集団とし、セグメント分けして通知やアンケートを行うことができる
(2)
通知やアンケートを送信する対象を、ユーザが所有する個人の端末装置や、薬局などに設けられた携帯型端末装置、病院内のコンピュータなどとすることができる
(3)
特定薬剤の服薬期間が一定範囲内に含まれるユーザのみを対象として、通知やアンケートを行うことができる
(4)
過去n年内に特定の薬局や医療機関に行った経験のあるユーザのみを対象として、通知やアンケートを行うことができる
(5)
時限的に、例えば「服用開始日から3日後」など、指定されたタイミングで通知やアンケートを行うことができる
(6)
体重、年齢、職業、血圧、血糖値、家族構成など、個人情報に配慮した範囲で個人の属性を記録し、その属性も利用して通知やアンケートを行うことができる
(7)
通知やアンケートの内容について、送信者であるデータセンタとは別の主体が依頼主として通知やアンケートを起稿することができる
(8)
依頼主により起稿された通知やアンケートの内容をデータセンタ等において確認する仕組みを設けることができる
それでは、以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について具体的に説明していく。
なお、ここでは、データセンタで管理される情報が薬局や医療機関から提供される薬歴情報である例について説明する。しかし、データセンタにより管理される情報、つまり通知やアンケートに用いられる情報は、これに限らず、提供された情報から個人情報を分離させて匿名化することが望まれるような情報であれば好適である(但し、必ずしも個人情報の分離要望が必要なわけではない)。
具体的には、データセンタで管理される情報は、例えば金融機関や、税務署、交通機関、介護施設、葬儀屋、フィットネスクラブ等、各種の施設により提供される情報などとすることができる。この場合、ユーザは患者ではなくそれらの各施設の利用者となる。
図1は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
この情報処理システムは、加盟店システム11、データセンタ12、患者であるユーザの所持するIC(Integrated Circuit)カード13、患者であるユーザの所持する携帯型端末装置14、および入力端末装置15から構成される。また、加盟店システム11、データセンタ12、携帯型端末装置14、および入力端末装置15は、インターネットなど、有線や無線のネットワークからなる通信網16を介して、相互に接続されている。
この情報処理システムでは、加盟店システム11や携帯型端末装置14が電子化されたお薬手帳などの薬歴情報をデータセンタ12にアップロードし、その薬歴情報を、加盟店システム11や携帯型端末装置14で適宜閲覧することができる。また、情報処理システムでは、データセンタ12が、自身が管理している薬歴情報に基づいて、特定の条件を満たすユーザに対して通知やアンケートを行うこともできる。
なお、薬歴情報のアップロードは、必要に応じてICカード13を利用した認証や対面認証がなされた後、ユーザが利用するサービス加盟店やユーザ本人により行われる。
加盟店システム11は、所定のサービスを提供するサービス加盟店に設けられている。この例では、加盟店システム11は、例えばユーザが処方された薬剤を購入する薬局内や、ユーザが通院する病院内に設けられている。なお、図1の例では、情報処理システムには、1つの加盟店システム11しか図示されていないが、実際には情報処理システムには、複数の加盟店システム11が含まれている。また、以下では、加盟店システム11が薬局内に設けられているものとして説明を続ける。
加盟店システム11は、コンピュータなどからなる加盟店端末装置21、レセプトコンピュータ22、および情報識別リーダ23を有している。この例では、加盟店端末装置21とレセプトコンピュータ22とが加盟店システム11内に設けられたローカルネットワークにより互いに接続されており、情報識別リーダ23が加盟店端末装置21に接続されている。
加盟店端末装置21やレセプトコンピュータ22は、薬剤師等の入力操作に応じて各種の処理を行う。具体的には、例えばレセプトコンピュータ22は、薬剤師等の入力操作に応じてユーザの薬歴情報を生成し、その薬歴情報を記録する。
レセプトコンピュータ22では、加盟店システム11内においてのみ用いられている、加盟店システム11においてユーザを一意に識別する薬局内患者識別番号と、その薬局内患者識別番号により特定されるユーザの薬歴情報とが対応付けられて記録されている。また、レセプトコンピュータ22では、薬局内患者識別番号と、その薬局内患者識別番号により特定されるユーザの氏名、年齢、生年月日などの個人情報とが対応付けられて記録されている。
加盟店端末装置21は、レセプトコンピュータ22により生成された薬歴情報を、通信網16を介してデータセンタ12に送信して記録させる。
また、情報識別リーダ23は、ユーザのICカード13から、ユーザに固有のIDである個人識別情報や個人情報を読み出して加盟店端末装置21に供給する。加盟店端末装置21は、情報識別リーダ23から供給された個人識別情報や個人情報を本人認証等に利用したり、データセンタ12で管理されている薬歴情報へアクセスするのに必要となる情報等を近距離通信や情報識別リーダ23を利用して携帯型端末装置14に送信したりする。
なお、ICカード13だけでなく、ICカード13が有するものと同等のICチップを有する携帯型端末装置14などから、個人識別情報や個人情報が情報識別リーダ23により読み出されるようにしてもよい。
ここで、個人識別情報は、一意にユーザを特定することのできる情報であるが、他人が個人識別情報を入手しただけでは、一般的にはその個人識別情報により識別されるユーザ個人を特定することができない(困難である)情報とされる。
また、個人識別情報を取得する契機となる媒体は、個人識別情報が直接記録されたICカード等の可搬性の記録媒体に限らず、書き換えや置き換えが不可能な固有の媒体であればよい。例えば生体情報から固有の情報を個人識別情報として取得する場合、個人識別情報を取得するための媒体は、人体の一部または全部などとされる。
なお、加盟店端末装置21は、個人識別情報や個人情報を取得することができ、通信網を介してデータセンタ12や携帯型端末装置14との情報の授受を行うことができる装置であれば加盟店に設置されている必要はなく、例えば携帯型端末装置であってもよい。
データセンタ12は、加盟店システム11や携帯型端末装置14から供給された薬歴情報を管理する。すなわち、データセンタ12は、ユーザの薬歴情報を管理する薬歴管理装置として機能する。また、データセンタ12は、加盟店システム11や携帯型端末装置14からの要求に応じて、記録している薬歴情報の閲覧を許可する。
さらに、データセンタ12は、管理している薬歴情報等からなる対象者情報に基づいて、特定の条件を満たすユーザを対象として、通知やアンケートを実施する。
すなわち、データセンタ12は、入力端末装置15から、通知内容を示す通知情報や、アンケート内容を示すアンケート情報を取得し、それらの通知情報やアンケート情報を、特定の条件を満たすユーザに対応する加盟店システム11や携帯型端末装置14に送信する。
なお、入力端末装置15とデータセンタ12は、例えば同じ会社等、同じ管理者により管理されるようにしてもよいし、それぞれ異なる管理者により管理されるようにしてもよい。例えば入力端末装置15とデータセンタ12が同じ管理者により管理される場合には、入力端末装置15とデータセンタ12とは、通信網16ではなく、ローカルネットワークにより接続されるようにしてもよい。なお、この実施の形態では、入力端末装置15とデータセンタ12は、同じ管理者により管理されるものとして説明を続ける。
ICカード13は、加盟店システム11が設置されているサービス加盟店等で提供されるサービスを受けるユーザが、そのサービスを受けるときに適宜使用するICカードである。このICカード13は、ユーザごとに発行される。
ICカード13には、サービス利用者であるユーザを特定するための個人識別情報と、ユーザの氏名、性別、生年月日などからなる個人情報とが記録されている。なお、ICカード13に記録される個人情報には、その他、ユーザの住所や電話番号、保険証番号などが含まれるようにしてもよい。
ICカード13は、情報識別リーダ23と通信し、記録している個人識別情報や個人情報を情報識別リーダ23に送信する。
携帯型端末装置14は、ユーザが所持する携帯型電話機などからなり、通信網16を介して加盟店システム11やデータセンタ12と通信し、必要に応じて情報の授受を行なう。
例えば、携帯型端末装置14は記録している情報に基づいて本人認証を要求したり、データセンタ12から薬歴情報や通知情報、アンケート情報を受信して表示したり、薬歴情報やアンケートに対する回答を示す回答情報をデータセンタ12に送信したりする。
なお、携帯型端末装置14には、ユーザを特定するための個人識別情報と、ユーザの氏名、性別、生年月日などからなる個人情報と、携帯型端末装置14を一意に識別する端末識別情報とが記録されている。
また、ここではユーザが所有する端末装置が携帯型端末装置14である場合を例として説明するが、携帯型端末装置14ではなくパーソナルコンピュータ等の携帯型ではない端末装置が用いられるようにしてもよい。そのような場合、ユーザの端末装置が通信網16を介してデータセンタ12と接続され、ユーザの端末装置は、通信網16を介してデータセンタ12から薬歴情報や通知情報、アンケート情報を取得したり、回答情報をデータセンタ12に送信したりする。
〈データセンタの構成例〉
次に、図1に示したデータセンタ12、携帯型端末装置14、および入力端末装置15の構成について説明する。
図2は、データセンタ12の構成例を示す図である。なお、図2では、データセンタ12は1つの装置として構成されているが、データセンタ12は複数の装置から構成されるようにしてもよい。
図2に示すデータセンタ12は、通信部51、制御部52、および記録部53を有している。
通信部51は、通信網16を介して加盟店システム11や携帯型端末装置14、入力端末装置15と通信し、受信した情報を制御部52に供給したり、制御部52から供給された情報を送信したりする。
制御部52は、データセンタ12全体の動作を制御する。
制御部52は、対象者抽出部61、通知情報管理部62、アンケート情報管理部63、および集計処理部64を有している。
対象者抽出部61は、記録部53に記録されている対象者情報や、入力端末装置15から取得された所定の条件に基づいて、通知やアンケートの対象となるユーザを抽出する。
通知情報管理部62は、入力端末装置15から取得した通知情報を管理するとともに、対象者抽出部61によるユーザの抽出結果に基づいて、通知情報の送信対象となるユーザの個人識別情報および端末識別情報のリストである通知対象者情報を生成する。このようにして生成された通知対象者情報と通知情報は、記録部53に供給されて記録される。
アンケート情報管理部63は、入力端末装置15から取得したアンケート情報を管理するとともに、対象者抽出部61によるユーザの抽出結果に基づいて、アンケート情報の送信対象となるユーザの個人識別情報および端末識別情報のリストであるアンケート対象者情報を生成する。このようにして生成されたアンケート対象者情報とアンケート情報は、記録部53に供給されて記録される。
集計処理部64は、アンケート情報に対して携帯型端末装置14や加盟店システム11から送信されてきた回答情報に基づいて、アンケートの集計処理を行う。
記録部53は、制御部52から供給された各種の情報を記録するとともに、制御部52からの指示に応じて、記録している情報を制御部52に供給する。
例えば、記録部53には、通知情報や、通知対象者情報、アンケート情報、アンケート対象者情報、対象者情報、各種のプログラムなどが記録されている。
〈携帯型端末装置の構成例〉
また、図3は携帯型端末装置14の構成例を示す図である。
携帯型端末装置14は、通信部91、入力部92、制御部93、表示部94、および記録部95を有している。
通信部91は、加盟店システム11やデータセンタ12などの外部の装置と通信し、各種の情報を受信して制御部93に供給したり、制御部93から供給された情報を送信したりする。
入力部92は、例えば入力ボタンや、表示部94に重畳されたタッチパネルなどからなり、ユーザによる入力操作に応じた信号を制御部93に供給する。
制御部93は、携帯型端末装置14全体の動作を制御する。例えば制御部93は、通信部91から供給された通知情報やアンケート情報を表示部94に供給して表示させたり、記録部95に供給して記録させたりする。また、例えば制御部93は、入力部92からの信号に基づいて回答情報を生成し、通信部91に供給する。
表示部94は、例えば液晶表示パネルなどからなり、制御部93から供給された情報を表示する。記録部95は、制御部93から供給された各種の情報を記録しており、必要に応じてそれらの情報を制御部93に供給する。
〈入力端末装置の構成例〉
図4は入力端末装置15の構成例を示す図である。
入力端末装置15は、通信部121、入力部122、制御部123、表示部124、および記録部125を有している。
通信部121は、データセンタ12と通信し、各種の情報を受信して制御部123に供給したり、制御部123から供給された情報を送信したりする。
入力部122は、例えばマウスやキーボード、表示部124に重畳されたタッチパネルなどからなり、通知情報やアンケート情報の作成者による入力操作に応じた信号を制御部123に供給する。
制御部123は、入力端末装置15全体の動作を制御する。例えば制御部123は、入力部122からの信号に基づいて通知情報やアンケート情報を生成したり、通信部121から供給されたアンケートの集計結果を記録部125に供給して記録させたりする。
表示部124は、例えば液晶表示パネルなどからなり、制御部123から供給された情報を表示する。記録部125は、制御部123から供給された各種の情報を記録しており、必要に応じてそれらの情報を制御部123に供給する。
〈対象者情報について〉
ここで、データセンタ12の記録部53に記録されている対象者情報について説明する。例えば記録部53には、対象者情報として図5の矢印Q11に示すように、ユーザに関する情報および薬歴に関する情報が、個人識別情報により識別されるユーザごとに記録されている。
図5に示す例では、対象者情報を構成するユーザに関する情報として、個人識別情報と、その個人識別情報に対応付けられた誕生年、性別、既往症、アレルギーに関する情報、副作用に関する情報、ジェネリック医薬品への転換希望の有無、および端末識別情報とが対応付けられて記録されている。
ここで、誕生年および性別は、個人識別情報により特定されるユーザの誕生年および性別である。この誕生年からユーザの年齢を特定することが可能である。また、既往症、およびアレルギーに関する情報は、個人識別情報により特定されるユーザについての既往症、および申告等されたアレルギーなどを示す情報であり、副作用に関する情報は、個人識別情報により特定されるユーザについて報告された副作用の発生日時や内容、副作用が発生した薬剤などを示す情報である。
さらに、ジェネリック医薬品への転換希望の有無は、個人識別情報により特定されるユーザが後発医薬品への転換を希望しているか否かを示す情報であり、端末識別情報は、個人識別情報により特定されるユーザが所持する携帯型端末装置14を識別する情報である。
なお、ユーザに関する情報として、その他、ユーザの体重や職業、血圧の測定結果、血糖値の測定結果、家族構成など、個人の情報に配慮した範囲で、つまりユーザ個人が直接的に特定されない範囲で、ユーザ個人の属性を示す情報が記録されるようにしてもよい。
このような対象者情報に含まれるユーザに関する情報は、それらの情報を組み合わせても、それらの情報のみからはユーザ個人を特定することが困難な情報である。換言すれば、ユーザに関する情報には、ユーザの誕生年や性別などのユーザ自身に関する情報、ユーザの薬剤や病歴に関する情報などは含まれているが、ユーザの氏名や住所、電話番号など、それ自体から直接ユーザを特定可能な情報は含まれていない。
また、記録部53には、対象者情報を構成する情報として、薬歴に関する情報が記録されている。図5に示す例では、薬歴に関する情報として、個人識別情報と、その個人識別情報に対応付けられた調剤薬局識別情報、薬局内患者識別番号、および薬歴情報とが記録されている。
ここで、調剤薬局識別情報は、対応付けられている薬歴情報をアップロードした、つまり薬歴情報を生成した加盟店システム11としての薬局を一意に識別する情報である。また、薬局内患者識別番号は、加盟店システム11としての薬局内において、個人識別情報により特定されるユーザを一意に識別する識別情報であり、薬歴情報は、個人識別情報により識別されるユーザについての薬歴情報である。
また、対象者情報の一部として記録されている薬歴情報には、例えば矢印Q12に示すように、処方箋交付医療機関名、診療科名、処方箋交付日、調剤日、処方薬の名称、処方日数、服用方法、服用量、および処方の前提となった症状に関する情報が含まれている。
ここで、処方箋交付医療機関名および診療科名は、薬歴情報に関する処方箋を交付した医療機関名と診療科名を示しており、処方箋交付日はその処方箋の交付日を示している。また、処方薬の名称は、薬歴情報に関する処方箋により処方された医薬品(薬剤)の名称を示しており、調剤日、処方日数、服用方法、および服用量は、処方された薬剤を調剤した調剤日、その調剤した薬剤の処方日数、服用方法、および服用量を示している。
例えば服用方法は、内服、頓服などの服薬方法と、朝昼などの服薬のタイミングを示しており、服用量は一回3錠など、一度の服薬における服薬量を示している。
さらに処方の前提となった症状に関する情報は、例えば薬歴情報に関する処方箋で、どのような症状に対して薬剤が処方されたかを示している。
このようにユーザの薬歴情報は、ユーザに対して処方された薬剤、すなわちユーザに対して調剤された薬剤に関する情報となっている。なお、薬歴情報には、その他、服用開始日や服用日数、薬効成分や薬効分類を示すYJコード(薬価収載コード)などが含まれるようにしてもよい。
以上のようなユーザに関する情報と薬歴に関する情報とからなる対象者情報は、例えば加盟店システム11としての薬局が持つ、各ユーザの生活に紐づいた情報のうち、個人情報を分離させて得られた、正確性が高くかつ匿名性が保持された情報である。
また、データセンタ12の記録部53には、対象者情報の他に、例えば矢印Q13に示すように調剤薬局に関する情報も予め記録されている。
この例では、調剤薬局に関する情報として、調剤薬局識別情報、調剤薬局名、および調剤薬局所在地が互いに対応付けられて記録されている。
ここで、調剤薬局名は、調剤薬局識別情報により特定される調剤薬局の名称を示しており、調剤薬局所在地は、調剤薬局識別情報により特定される調剤薬局の住所などの所在地を示している。
〈通知情報およびアンケート情報について〉
さらに、データセンタ12の記録部53には、通知情報等からなる通知に関する情報や、アンケート情報等からなるアンケートに関する情報も記録されている。
すなわち、例えば図6の矢印Q21に示すように、記録部53には通知に関する情報として、通知ID、通知情報、および通知選別情報が互いに対応付けられて記録されている。
ここで、通知IDは、通知情報を一意に識別するIDである。また、通知情報は、ユーザに対して行われる通知の内容、すなわち通知文のテキスト情報や図などからなる情報である。
また、通知選別情報は、通知情報を通知する対象となるユーザの抽出に関わる条件、つまり複数のユーザのうちの通知情報の通知対象とすべきユーザを特定(抽出)するための抽出条件を示す情報である。換言すれば、通知選別情報により示される抽出条件を満たしているユーザが通知情報の通知対象とされる。
具体的には、例えば通知選別情報により示される抽出条件は、2016年3月31日までに薬剤Aを服用した60才以上の患者などとされる。
その他、通知選別情報により示される抽出条件は、例えば服用期間や服用方法、薬剤の内容などの薬剤に関する情報、ユーザの年齢、性別、血液型、地域情報などの個人を特定しない範囲でのユーザに関する情報などにより定められた条件とされてもよい。また、ここでいう地域情報とは、ユーザの住居のある地域、ユーザが利用した薬局や医療機関などの施設の所在地域、ユーザの勤務先の所在地域などとされる。すなわち、データセンタ12に対象者情報として記録しているデータであれば、どのようなものを用いて抽出を行ってもよい。
さらに、通知選別情報には通知のタイミングに関する条件や、通知を送信する端末装置に関する条件などが含まれるようにしてもよい。例えば通知選別情報により、通知を行うユーザの端末装置について、複数の端末装置を所有するユーザに対しては、そのなかの1つの端末装置に通知するように指定したり、複数の各端末装置に通知を行うように指定したりすることができるようにしてもよい。また、ユーザが複数の端末装置を登録している場合には、その登録日が最も新しい端末装置に通知を行うようにしてもよい。
さらに、通知選別情報により、例えば男女各100名を抽出するなど、通知対象となるユーザを抽出する際のカテゴリごとの人数を指定できるようにしてもよい。すなわち、通知選別情報には、カテゴリごとの抽出人数を指定する情報が含まれていてもよい。
なお、通知に関する情報には、その他、通知情報の有効期限が含まれるようにしてもよい。ここでいう有効期限は、例えば通知情報の送信やユーザ側の端末装置で表示可能な期間、つまり通知期限などである。
データセンタ12の記録部53には、矢印Q21に示した通知に関する情報の他に、例えば矢印Q22に示す通知対象者情報も記録される。
通知対象者情報は、通知情報を示す通知IDと、その通知IDに対応付けられた、通知対象とされた各ユーザの個人識別情報および端末識別情報とからなるリストである。
通知情報の送信時には、通知対象者情報に含まれている個人識別情報により特定されるユーザが所有する、通知対象者情報内でその個人識別情報に対応付けられている端末識別情報により特定される携帯型端末装置14に通知情報が送信される。
また、例えば図7の矢印Q31に示すように、記録部53にはアンケートに関する情報として、アンケートID、アンケート情報、およびアンケート選別情報が互いに対応付けられて記録されている。
ここで、アンケートIDは、アンケート情報を一意に識別するIDである。また、アンケート情報は、ユーザに対して行われるアンケートの設問内容のテキスト情報や図などからなる情報である。
また、アンケート選別情報は、通知選別情報と同様の情報である。
すなわち、アンケート選別情報は、アンケート情報を送信する対象となるユーザの抽出に関わる条件を示す情報である。換言すれば、アンケート選別情報により示される抽出条件を満たしているユーザがアンケート情報の送信対象とされる。
なお、アンケート選別情報においても、そのアンケート選別情報により示される抽出条件は、例えば服用期間や服用方法、薬剤の内容などの薬剤に関する情報、ユーザの年齢、性別、血液型、地域情報などの個人を特定しない範囲でのユーザに関する情報などにより定められた条件とされてもよい。
さらに、アンケート選別情報にもアンケートの実施のタイミングに関する条件や、アンケート情報を送信する端末装置に関する条件などが含まれるようにしてもよいし、アンケート選別情報により、アンケートの送信対象となるユーザを抽出する際のカテゴリごとの抽出人数を指定できるようにしてもよい。
なお、アンケートに関する情報には、その他、アンケート情報の有効期限が含まれるようにしてもよい。ここでいう有効期限は、例えばアンケート情報の送信や表示が可能な期間、回答の受け付けを行う期間などである。
また、記録部53には、例えば矢印Q32に示すアンケート対象者情報も記録される。
アンケート対象者情報は、アンケート情報を示すアンケートIDと、そのアンケートIDに対応付けられた、送信対象とされた各ユーザの個人識別情報および端末識別情報とからなるリストである。
〈通知対象者抽出処理の説明〉
続いて、情報処理システムの動作について説明する。データセンタ12では、携帯型端末装置14や加盟店システム11に送信される送信情報として、通知情報やアンケート情報が入力端末装置15から取得され、それらの送信情報が適切なタイミングで送信される。
まず、図8のフローチャートを参照して、データセンタ12が通知情報の通知対象を抽出して通知対象者情報を生成する通知対象者抽出処理について説明する。
ステップS11において、通信部51は、入力端末装置15から送信されてきた通知ID、通知情報、および通知選別情報を受信することで、通知ID、通知情報、および通知選別情報を取得して、制御部52に供給する。
ステップS12において、対象者抽出部61は、取得した通知選別情報、および記録部53に記録されている対象者情報に基づいて、通知対象とするユーザ、つまり通知選別情報により特定されるユーザを抽出する。より詳細には、通知対象となるユーザの携帯型端末装置14が抽出される。通知対象となるユーザの携帯型端末装置14は、個人識別情報と端末識別情報により特定される。
例えば通知選別情報により示される抽出条件が、年齢が60才以上であるユーザとされている場合、対象者抽出部61は、図5に示した対象者情報としてのユーザに関する情報に含まれる誕生年に基づいて、60才以上であるユーザを検索することで、通知対象とするユーザを抽出する。
ステップS13において、通知情報管理部62は、ステップS12による通知対象とするユーザの抽出結果に基づいて、通知対象者情報を生成する。
例えば、通知情報管理部62は、通知対象として抽出されたユーザごとに、ユーザの個人識別情報と、その個人識別情報に対応付けられている端末識別情報とを記録部53から読み出す。そして、通知情報管理部62は、ステップS11で取得した通知IDと、通知対象とした全ユーザの個人識別情報および端末識別情報とを対応付けて得られるリストを通知対象者情報として生成する。
このようにして通知対象者情報が生成されると、通知情報管理部62は、ステップS11で取得された通知ID、通知情報、および通知選別情報からなる通知に関する情報と、生成した通知対象者情報とを記録部53に供給し、記録を指示する。
このとき、通知情報管理部62は、必要に応じて通知情報を加工する。最終的に得られる通知情報は、例えば薬剤Aに関して、ビア−ズ基準に照らして注意が必要なので注意喚起させて頂きますなどといった通知内容を表示させるメッセージ情報などとされる。
ステップS14において、記録部53は、通知情報管理部62から供給された通知に関する情報および通知対象者情報を記録し、通知対象者抽出処理は終了する。
以上のように、データセンタ12は、正確性および匿名性が両立された対象者情報に基づいて、通知の対象となるユーザを抽出するとともに通知対象者情報を生成し、通知対象者情報と通知情報を記録する。これにより、正確性と匿名性を両立させた通知を実施することができるようになる。例えばデータセンタ12ではユーザの個人情報は保持されていないので、匿名性を保持したまま通知対象とするユーザを抽出することができ、ユーザの通知の受け取りに対する心理的障壁をより少なくすることができる。
なお、ここでは対象者情報に基づいて通知対象とするユーザを抽出する例について説明した。対象者情報に含まれているユーザに関する情報には、ユーザ個人により入力された情報が含まれていることもある。具体的には例えば、既往症やアレルギーに関する情報、ユーザの食事内容などがユーザ個人により入力されることもある。
このようなユーザ個人により入力された情報は、加盟店システム11から取得された情報と比較してやや正確性が低い情報であるので、そのような情報は通知対象のユーザの抽出の際に用いられないようにしてもよい。しかし、通知内容によっては、このようなユーザ個人により入力された情報を活用することも有用である。
また、例えばユーザ個人により入力されたオプトインやオプトアウト、つまり通知の受信を希望するか否かなどの設定情報を通知対象のユーザの抽出に利用してもよい。
そのような場合、例えばデータセンタ12の通信部51は、携帯型端末装置14や加盟店システム11から送信されてきた、受信の希望の有無を示す情報を受信して制御部52に供給し、制御部52は供給された情報に基づいて設定情報を生成する。例えば設定情報は、個人識別情報、端末識別情報、および受信を希望するか否かを示すフラグからなる情報とされる。制御部52は、生成した設定情報を記録部53に供給して記録させておく。
そして、ステップS12では対象者抽出部61は、通知選別情報、対象者情報、および設定情報に基づいて通知対象とするユーザを抽出する。このとき、例えば通知選別情報により示される抽出条件を満たすユーザであっても、設定情報内のフラグが受信を希望しない旨の値であるときには、そのユーザは通知対象とされない。
〈通知取得処理および通知情報送信処理の説明〉
以上のようにしてデータセンタ12に通知情報および通知対象者情報が記録されると、各ユーザの携帯型端末装置14は、適切なタイミングで通知情報を取得する。
以下、図9のフローチャートを参照して、携帯型端末装置14による通知取得処理とデータセンタ12による通知情報送信処理について説明する。
例えば携帯型端末装置14による通知取得処理は、ユーザが携帯型端末装置14を操作して、情報処理システムにより提供されるサービスに関するアプリケーションプログラムを起動させたときや、そのアプリケーションプログラムがデータセンタ12にアクセスするときなどのタイミングで開始される。例えばアプリケーションプログラムがデータセンタ12にアクセスするタイミングは、ユーザにより薬歴情報の閲覧が指示されたタイミングであってもよいし、自動読み込み等の予め定められたタイミングであってもよい。
ステップS41において、携帯型端末装置14の通信部91は個人識別情報および端末識別情報を通信網16を介してデータセンタ12に送信する。
すなわち、制御部93は記録部95からユーザの個人識別情報および端末識別情報を読み出して通信部91に供給し、通信部91は制御部93から供給された個人識別情報および端末識別情報を通信網16を介してデータセンタ12に送信する。
すると、データセンタ12では、ステップS51において通信部51は、携帯型端末装置14から送信されてきた個人識別情報および端末識別情報を受信して制御部52に供給する。
ステップS52において、通知情報管理部62は、個人識別情報、端末識別情報、および記録部53に記録されている1または複数の各通知情報についての通知対象者情報に基づいて、ユーザに通知すべき通知情報を検索する。
すなわち、通知情報管理部62は、所定の通知IDについての通知対象者情報に、ステップS51で受信された個人識別情報および端末識別情報の組み合わせが含まれている場合、その所定の通知IDにより示される通知情報はユーザに対して通知すべきものであるとする。
通知情報管理部62は、このようにして検索された、ユーザに対して通知すべき通知情報を記録部53から読み出して通信部51に供給する。
ステップS53において、通信部51は通知情報管理部62から供給された通知情報を、通信網16を介して携帯型端末装置14に送信する。
ステップS54において通知情報管理部62は、記録部53を制御して、ユーザに送信された通知情報の通知対象者情報からユーザの個人識別情報および端末識別情報を削除させることで、通知対象者情報を更新し、通知情報送信処理は終了する。
また、ステップS53において通知情報が送信されると、ステップS42において、携帯型端末装置14の通信部91は、データセンタ12から送信されてきた通知情報を受信して制御部93に供給する。制御部93は、通信部91から供給された通知情報を記録部95に供給して記録させる。
また、例えば実行しているアプリケーションプログラムにおいて、制御部93により表示部94に新たな通知情報がある旨の表示が行われ、ユーザがその通知情報の表示を指示すると、指示された通知情報が表示される。
すなわち、ステップS43において制御部93は、ユーザにより指示された通知情報を記録部95から読み出して表示部94に供給し、その通知情報を表示させる。このようにして通知情報が表示されると、通知取得処理は終了する。
以上のようにして携帯型端末装置14は、適切なタイミングでデータセンタ12から通知情報を取得して、取得した通知情報を表示させる。これにより、正確性と匿名性を両立させた通知情報の通知を実現することができる。また、その後は、例えば定められた有効期限まで適宜通知を表示し続けたり、有効期限を過ぎた通知は表示されないようにするなどの処理が行われる。
なお、ここでは通知取得処理において通知情報が表示される例について説明したが、通知情報は必ずしも受信後、直ちに表示されなくてもよい。すなわち、一旦、携帯型端末装置14が通知情報を受信して記録しておき、例えば後日、ユーザにより表示が指示されたタイミングで通知情報が表示されるようにしてもよい。
また、ここでは携帯型端末装置14がデータセンタ12から通知情報を読み出すプル形式により通知が行われる例について説明したが、プッシュ形式で通知が行われるようにしてもよい。そのような場合、データセンタ12の通知情報管理部62は、例えば図8を参照して説明した通知対象者抽出処理を行った後、直ちに、または適切なタイミングで、通知対象者情報に含まれている個人識別情報および端末識別情報により特定されるユーザの携帯型端末装置14に対して通知を行う。
すなわち、通知情報管理部62は、記録部53から、通知対象者情報に含まれている端末識別情報と、通知対象者情報に含まれる通知IDに対応付けられている通知情報とを読み出す。そして、通知情報管理部62は、例えば読み出した端末識別情報に基づいてトークンを得るとともに通知情報を通信部51に供給し、得られたトークンに基づいて通知情報を携帯型端末装置14に送信させる。
通信部51は、通知情報管理部62の制御に従って、供給された通知情報を、通信網16を介して携帯型端末装置14に送信する。通知情報が送信されると、通知情報管理部62は記録部53に記録されている通知対象者情報を更新する。
さらに、通知情報の送信先は、携帯型端末装置14に限らず、加盟店システム11としての薬局や医療機関であってもよい。
例えば加盟店システム11としての薬局においてユーザの薬歴情報を閲覧する場合、加盟店端末装置21は、情報識別リーダ23によりユーザのICカード13から読み出した個人識別情報と、レセプトコンピュータ22から取得した調剤薬局識別情報とを、通信網16を介してデータセンタ12に送信する。
データセンタ12は、加盟店端末装置21から送信されてきた個人識別情報および調剤薬局識別情報に基づいて、上述したステップS52乃至ステップS54の処理を行い、個人識別情報により特定されるユーザが通知対象となっている通知情報を、調剤薬局識別情報により特定される加盟店端末装置21に送信する。これにより、加盟店システム11では、データセンタ12から送信されてきた通知情報を受信して表示し、ユーザに提示することができる。
ところで、データセンタ12では、ユーザの個人情報が保持されていない機構(仕組み)となっているので、通知情報による通知内容の文面には、通知の受け取り側の宛名等の個人的な情報は含まれない。しかし、携帯型端末装置14やICカード13には、個人識別情報だけでなく、ユーザの氏名や性別などの個人情報も記録されている。
そこで、通知情報の表示時に通知情報と、携帯型端末装置14等に記録されている個人情報とを用いることで、通知情報による通知内容に宛名、すなわちユーザ個人の氏名等を付記して表示を行うようにしてもよい。
そのような場合、例えば携帯型端末装置14の制御部93は、記録部95から、ステップS41で送信した個人識別情報に対応付けられているユーザの個人情報を読み出す。そして、制御部93は、読み出した個人情報のうちの氏名等の必要な情報を抽出して、通知情報により示される通知内容の文面や標題に埋め込んでから表示部94に供給して表示させる。
これにより、例えば通知情報の通知対象がユーザ本人であることを明示することができたり、携帯型端末装置14で複数のユーザが登録されている場合に、特定のユーザのみを対象とした通知を行ったりすることができる。
〈アンケート対象者抽出処理の説明〉
なお、以上においては通知情報により患者であるユーザに通知を行う例について説明したが、通知内容を設問内容とすることで、ユーザに対する一方的な通知ではなく、ユーザからの回答を受け付けてアンケートを実施することができる。
以下では、データセンタ12から送信される送信情報がアンケート情報である場合に行われる処理について説明する。まず、図10のフローチャートを参照して、データセンタ12がアンケートの実施対象者を抽出してアンケート対象者情報を生成するアンケート対象者抽出処理について説明する。
ステップS81において、通信部51は、入力端末装置15から送信されてきたアンケートID、アンケート情報、およびアンケート選別情報を受信することで、アンケートID、アンケート情報、およびアンケート選別情報を取得して、制御部52に供給する。
ステップS82において、対象者抽出部61は、取得したアンケート選別情報、および記録部53に記録されている対象者情報に基づいて、アンケートの実施対象とするユーザ、つまりアンケート選別情報により特定されるユーザを抽出する。ステップS82では、図8のステップS12における場合と同様の処理が行われる。
ステップS83において、アンケート情報管理部63は、ステップS82によるアンケートの実施対象とするユーザの抽出結果に基づいて、アンケート対象者情報を生成する。例えば、アンケート情報管理部63は、アンケートの実施対象として抽出されたユーザの個人識別情報および端末識別情報を並べて、ステップS81で取得したアンケートIDと対応付けて得られるリストをアンケート対象者情報として生成する。
このようにしてアンケート対象者情報が生成されると、アンケート情報管理部63は、ステップS81で取得されたアンケートID、アンケート情報、およびアンケート選別情報からなるアンケートに関する情報と、生成したアンケート対象者情報とを記録部53に供給し、記録を指示する。このとき、アンケート情報管理部63は、必要に応じてアンケート情報を加工し、最終的なアンケート情報とする。
ステップS84において、記録部53は、アンケート情報管理部63から供給されたアンケートに関する情報、およびアンケート対象者情報を記録し、アンケート対象者抽出処理は終了する。
以上のように、データセンタ12は、正確性および匿名性が両立された対象者情報に基づいて、アンケートの実施対象とするユーザを抽出し、アンケート対象者情報を生成する。これにより、正確性と匿名性を両立させたアンケートを実施することができるようになる。
なお、アンケート対象者抽出処理においても、図8を参照して説明した通知対象者抽出処理と同様に、ユーザ個人により入力された情報が、アンケートの実施対象とするユーザの抽出に用いられるようにしてもよいし、用いられないようにしてもよい。また、ユーザ個人により入力されたオプトインやオプトアウトなどの設定情報もアンケートの実施対象とするユーザの抽出に用いられるようにしてもよい。
〈アンケート情報取得処理およびアンケート情報送信処理の説明〉
以上のようにしてデータセンタ12にアンケート情報とアンケート対象者情報が記録されると、各ユーザの携帯型端末装置14は、適切なタイミングでアンケート情報を取得する。
以下、図11のフローチャートを参照して、携帯型端末装置14によるアンケート情報取得処理とデータセンタ12によるアンケート情報送信処理について説明する。
例えば携帯型端末装置14によるアンケート情報取得処理は、図9を参照して説明した通知取得処理と同様のタイミングで開始される。
アンケート情報取得処理が開始されると、ステップS111の処理が行われ、そのステップS111の処理に応じて、データセンタ12ではステップS121の処理が行われるが、これらの処理は図9のステップS41およびステップS51の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS122において、アンケート情報管理部63は、個人識別情報、端末識別情報、および記録部53に記録されている1または複数の各アンケート情報についてのアンケート対象者情報に基づいて、ユーザに送信すべきアンケート情報を検索する。
すなわち、ステップS122では、ステップS121で受信された個人識別情報および端末識別情報が用いられて、図9のステップS52と同様の処理が行われ、ユーザに送信すべきアンケート情報が検索される。
アンケート情報管理部63は、このようにして検索された、ユーザに対して送信すべきアンケート情報を記録部53から読み出して通信部51に供給する。
ステップS123において、通信部51はアンケート情報管理部63から供給されたアンケート情報を、通信網16を介して携帯型端末装置14に送信する。
ステップS124においてアンケート情報管理部63は、記録部53を制御して、ユーザに送信されたアンケート情報のアンケート対象者情報からユーザの個人識別情報および端末識別情報を削除させることで、アンケート対象者情報を更新する。
また、ステップS123においてアンケート情報が送信されると、ステップS112において、携帯型端末装置14の通信部91は、データセンタ12から送信されてきたアンケート情報を受信して制御部93に供給する。制御部93は、通信部91から供給されたアンケート情報を記録部95に供給して記録させる。
また、例えば実行しているアプリケーションプログラムにおいて、制御部93により表示部94に新たなアンケート情報がある旨の表示が行われ、ユーザがそのアンケート情報の表示を指示すると、指示されたアンケート情報が表示される。
すなわち、ステップS113において制御部93は、ユーザにより指示されたアンケート情報を記録部95から読み出して表示部94に供給し、そのアンケート情報を表示させる。このようにしてアンケート情報が表示されると、ユーザは入力部92を操作して、アンケートの設問に対して回答を行う。これにより、入力部92から制御部93には、ユーザの操作に応じた信号が供給される。
ステップS114において、制御部93は、入力部92からの信号に基づいてアンケートの設問に対する回答を示す回答情報を生成し、通信部91に供給する。
ステップS115において、通信部91は、制御部93から供給された回答情報を、通信網16を介してデータセンタ12に送信し、アンケート情報取得処理は終了する。
このようにして回答情報が送信されると、ステップS125において、データセンタ12の通信部51は、携帯型端末装置14から送信されてきた回答情報を受信して制御部52に供給する。
ステップS126において、集計処理部64は、通信部51から供給された回答情報に基づいて集計処理を行い、アンケートの回答を集計する。アンケートの集計処理が行われると、アンケート情報送信処理は終了する。
なお、より詳細には、集計処理が実行されるタイミングは、各携帯型端末装置14へのアンケート情報の送信を開始してから所定期間が経過したタイミングや、一定数の携帯型端末装置14から回答情報が得られたタイミングなどとされる。
集計処理部64は、これまでの間に複数の携帯型端末装置14から得られた回答情報の全てを用いて集計処理を行う。このようにして得られた集計処理の結果は、適切なタイミングで入力端末装置15へと送信される。
以上のようにして携帯型端末装置14は、適切なタイミングでデータセンタ12からアンケート情報を取得して、取得したアンケート情報を表示させるとともに回答情報を生成して送信する。また、データセンタ12は、携帯型端末装置14から受信した回答情報に基づいてアンケートの集計処理を行う。これにより、正確性と匿名性を両立させたアンケートを実施することができる。
なお、アンケート情報取得処理においても、図9を参照して説明した通知取得処理と同様に、アンケート情報を表示させるタイミングや、回答情報を生成するタイミングは必ずしもアンケート情報の受信直後でなくてもよい。アンケート情報の送信もプッシュ形式で行われるようにしてもよいし、加盟店システム11にアンケート情報が送信されるようにしてもよい。
また、図9を参照して説明した通知取得処理と同様に、アンケート情報を表示させる場合には、携帯型端末装置14等に記録されている個人情報を用いてアンケートに氏名等を表示させるようにしてもよい。さらに、アンケート情報の送信時または表示時において、アンケート情報を受信する携帯型端末装置14の表示画面(表示部)の大きさや、携帯型端末装置14自体の大きさに応じて、表示させるアンケートの設問項目数を増減させるなど、アンケート項目を変動させるようにしてもよい。
以上のように本技術を適用した情報処理システムによれば、正確性と匿名性を両立させた通知やアンケートを実現することができる。
上述したように通知やアンケートの実施において、通知対象やアンケートの実施対象とするユーザの抽出では対象者情報が用いられる。
このとき、例えば対象者情報として、薬剤の服用開始日と服用日数を記録しておくようにすれば、所定の期間に特定の薬剤を服用しているユーザを簡単に抽出することができる。この場合、所定期間内に特定の薬剤を服用したユーザという条件が通知選別情報やアンケート選別情報により示される抽出条件とされる。
なお、服用開始日と服用日数に代えて調剤年月日(調剤日)や処方箋交付日、処方日数などを用いても、所定期間に特定の薬剤を服用しているユーザを抽出することができる。
また、例えば過去n年内に、加盟店システム11としての所定の薬局や医療機関を利用したことのあるユーザを抽出する場合には、対象者情報としての処方箋交付日や調剤年月日、処方箋交付医療機関名や調剤薬局識別情報を用いればよい。
この場合、所定年数(n年)内に特定の施設、つまり特定の薬局または医療機関を利用したユーザという条件が通知選別情報やアンケート選別情報により示される抽出条件とされる。
さらに、通知選別情報やアンケート選別情報について、それらの選別情報で示された特定の薬剤と同じ薬効成分や同じ薬効分類の薬剤も対象とする場合には、対象者情報としての薬価収載コードを利用すればよい。例えば、薬価収載コードの上8桁を比べれば薬効成分が同一である薬剤を特定することができ、薬価収載コードの上3桁乃至4桁を比べれば同じ薬効分類の薬剤を特定することができる。
さらに、データセンタ12では、通知選別情報やアンケート選別情報が記録されるので、それらの選別情報を利用すればアラーム機能を実現することができる。そのような場合、通知選別情報やアンケート選別情報により示される抽出条件を、例えば特定の薬剤の服用を開始してから所定日数が経過したユーザとすることなどが考えられる。
これにより、例えば特定の薬剤の服用を開始してから3日後に通知情報を携帯型端末装置14に送信するなどの処理を実現することができる。この場合、対象者抽出部61は、毎日特定のタイミングで、通知選別情報と対象者情報とに基づいて通知選別情報により示される抽出条件を満たすユーザ、つまり特定の薬剤の服用を開始してから3日後であるユーザを検索し、通知情報の送信を行う。
また、本技術の適用例として、以下のような例が考えられる。
例えば、禁煙治療薬については、服薬、つまり禁煙を始めると禁煙に伴う不快な症状(脱離症状)が生じることがほぼ確実である。そのため、治療を始めてから1週間目、2週間目などのタイミングで適切な説明や、症状を緩和するための工夫のメッセージをユーザに対して送信すると、服薬率の低下を防ぐことに効果的である。
従来は、こうした患者に対して、個人情報をもとに個別化して案内を送るか、最初の通院時にまとめて冊子を渡すなどしなければならず、手間がかかってしまっていた。また、案内等を匿名で一斉送信することもできるが、必要のないユーザまで案内を受け取ることになったり、各ユーザに適切なタイミングで案内を送信することができなかったりする。これに対して本技術では、ユーザごとに適切なタイミングで通知情報を送信することができる。
同様に、継続的なメッセージが必要な疾患や症状として、糖尿病やその予備軍となるメタボリックシンドロームが存在する。これらに対して、服薬の指示のみならず、服薬を忘れて症状が悪化した場合の治療の末路(大変さ)や、処方薬以外の運動の示唆および運動報告の受け取り、食事の記録、血圧等のヘルスケア情報の受け取りなど、こうしたメタボリックシンドローム予防も含めた取り組みなどに本技術を利用することができる。
また、近年、精神疾患(メンタル疾患)は増加の一途をたどっている。こうした精神疾患に対しての薬(例えばAD/HD治療薬)のように中枢神経に作用する薬は、効く人には著効を示す一方で、効かない人には全く効かないので飲まない方がよい場合もある。
精神疾患に対しての薬剤の効果の有無を判別するためにも、医療者側としては服薬して一定期間後(例えば服薬開始後3日目)などに、患者からのフィードバックを欲している。これは、効果の有無によって処方した薬のその時点での残薬(例えば、7日分処方したうちの残り4日分)を服用すべきか否かを判断したいからである。
このような場合においても、個人情報と密接な関係を持つデータを用いれば、適切にアンケートを実施可能であるが、データを安全に管理するなど、データ管理にコストがかかってしまう。これに対して、本技術では、データセンタ12で管理される対象者情報は、個人情報とは疎な関係のデータであるので、より低い管理コストで患者であるユーザからのフィードバックを回答情報として得ることができる。
〈第2の実施の形態〉
〈情報処理システムの構成例〉
ところで、第1の実施の形態では、入力端末装置15とデータセンタ12の管理者が同じであるものとして説明を行った。しかし、本技術によって、匿名性と正確性を両立した通知やアンケートが可能であることを利用して、通知情報やアンケート情報についてはデータセンタ12の管理者とは異なる依頼主の起稿を受け付けるようにすることもできる。
そのような場合、情報処理システムは、例えば図12に示すように構成される。なお、図12において図1における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図12に示す例では、図1に示した情報処理システムの構成に対して、さらに通信網16に管理者端末装置201が接続された構成となっている。
この例では、管理者端末装置201とデータセンタ12とは同じ管理者(管理会社)により管理され、入力端末装置15は、その管理者とは異なる依頼主により管理されている。そこで、管理者端末装置201は、入力端末装置15からデータセンタ12へと供給され、送信の依頼がなされた通知情報やアンケート情報の内容を確認する。そして、管理者端末装置201による確認がなされた後、データセンタ12により通知情報やアンケート情報が送信される。
この場合、データセンタ12は、記録部53に入力端末装置15、つまり依頼主に関する情報も記録している。例えば依頼主に関する情報として、依頼主の氏名、連絡先、依頼主の所属組織などが記録部53に記録される。つまり、データセンタ12では予め依頼主の登録が行われる。また、この場合、管理者端末装置201とデータセンタ12とローカルネットワークを介して接続されているようにしてもよい。
図12に示す情報処理システムの利点は、通知情報やアンケート情報の送信者であるデータセンタ12がユーザの個人情報を持たないことで、通知情報やアンケート情報の受信者であるユーザの個人情報が依頼主には渡っていないことが担保されることである。これにより、受信者が通知情報やアンケート情報の受信を受け入れる心理的ハードルが低くなり、より広いターゲット層に対して依頼主が送りたいメッセージ、つまり通知やアンケートを送信することができる。これは、薬歴情報などの機微性が高い情報に関連するメッセージの送信機構として有用である。
したがって、受信者が抱える状況に対して、より専門的な情報を持った医療機関や、自治体、健康保険組合などの保険者、保険会社、製薬会社、医療関係メーカ、フィットネスクラブなどの依頼主から、受信者に対して、より適した通知やアンケートを送信することができるようになる。
〈管理者端末装置の構成例〉
また、図12に示した管理者端末装置201は、例えば図13に示すように構成される。
管理者端末装置201は、通信部231、入力部232、制御部233、表示部234、および記録部235を有している。
通信部231は、通信網16を介してデータセンタ12などの外部の装置と通信し、各種の情報を受信して制御部233に供給したり、制御部233から供給された情報を送信したりする。
入力部232は、例えばマウスやキーボード、表示部234に重畳されたタッチパネルなどからなり、管理者による入力操作に応じた信号を制御部233に供給する。
制御部233は、管理者端末装置201全体の動作を制御する。例えば制御部233は、通信部231から供給された通知情報やアンケート情報の確認を行い、その確認結果を通信部231に供給して送信させる。
表示部234は、例えば液晶表示パネルなどからなり、制御部233から供給された情報を表示する。記録部235は、制御部233から供給された各種の情報を記録しており、必要に応じてそれらの情報を制御部233に供給する。
〈通知要求処理、通知対象者抽出処理、および通知情報確認処理の説明〉
続いて、図12に示した情報処理システムの動作について説明する。
まず、図14のフローチャートを参照して、入力端末装置15による通知要求処理、データセンタ12による通知対象者抽出処理、および管理者端末装置201による通知情報確認処理について説明する。
入力端末装置15による通知要求処理は、依頼主が通知情報の送信をデータセンタ12に対して依頼したときに行われる。
ステップS151において、制御部123は、通知情報および通知選別情報の入力を受け付ける。
例えば依頼主は、入力部122を操作して通知情報および通知選別情報を入力する。入力部122からは依頼主の操作に応じた信号が出力されるので、制御部123は、入力部122からの信号を取得して通知情報および通知選別情報を生成する。制御部123は、このようにして得られた通知情報および通知選別情報と、その通知情報に対して生成した通知IDとを通信部121に供給する。
ステップS152において、通信部121は、制御部123から供給された通知ID、通知情報、および通知選別情報を通信網16を介してデータセンタ12に送信する。
すると、ステップS161において、データセンタ12の通信部51は、入力端末装置15から送信されてきた通知ID、通知情報、および通知選別情報を受信して制御部52に供給する。
このようにして通知選別情報が得られると、その後、ステップS162およびステップS163の処理が行われて、通知対象とするユーザが抽出されるとともに、通知対象者情報が生成される。なお、これらのステップS162およびステップS163の処理は図8のステップS12およびステップS13の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS162により通知対象とするユーザが抽出されると、対象者抽出部61は、抽出されたユーザ数、つまり抽出されたユーザの総数を通信部51に供給する。
ステップS164において、通信部51は、対象者抽出部61から供給された、ステップS162で抽出されたユーザ数を入力端末装置15に送信する。
ステップS153において、入力端末装置15の通信部121は、データセンタ12から送信されてきたユーザ数を受信して制御部123に供給する。制御部123は、適宜、受信したユーザ数を表示部124に供給して表示させる。
これにより、ユーザ数を見た依頼主は、これから送信しようとしている通知情報の通知対象となるユーザがどの程度いるのかを知ることができる。なお、ユーザ数が十分でない場合には、依頼主が通知情報の送信の依頼をキャンセルしたり、通知選別情報を変更したりするようにしてもよい。
なお、ここではデータセンタ12から入力端末装置15にユーザ数のみが通知される場合を例として説明したが、その他、抽出されたユーザの男女比や年齢の分布など、対象者情報から得られる他の情報も入力端末装置15に送信されるようにしてもよい。
ユーザ数が通知されると、依頼主は入力部122を操作して通知情報の送信を要求する。すると、入力部122からは依頼主の操作に応じた信号が出力されるので、制御部123は、入力部122からの信号に基づいて、通知情報の送信を要求する旨の通知要求を生成し、通信部121に供給する。ここで、通知要求には、例えば送信を要求する通知情報を示す通知IDが含まれている。
ステップS154において、通信部121は、制御部123から供給された通知要求を、通信網16を介してデータセンタ12に送信する。
すると、ステップS165において、データセンタ12の通信部51は、入力端末装置15から送信されてきた通知要求を受信して制御部52に供給する。
このようにして通知要求が受信されると、制御部52は、受信した通知要求と、その通知要求に含まれている通知IDに対応付けられた、ステップS161で受信した通知情報とを通信部51に供給し、管理者端末装置201への送信を指示する。このとき、適宜、通知要求に、入力端末装置15へと情報を送信する際の宛先情報が含まれるようにされる。
ステップS166において通信部51は、制御部52から供給された通知要求および通知情報を、通信網16を介して管理者端末装置201に送信する。
すなわち、制御部52は、通信部51を制御して通知要求および通知情報を管理者端末装置201に送信させるとともに、管理者端末装置201に対して通知情報の確認を要求する。
ステップS171において、管理者端末装置201の通信部231は、データセンタ12から送信されてきた通知要求および通知情報を受信して制御部233に供給する。
制御部233は、通知要求に応じて、適宜、受信された通知情報を表示部234に供給し、表示させる。
ステップS172において、制御部233はデータセンタ12の要求に応じて、受信された通知情報を確認する。
すなわち、表示部234に通知情報が表示されると、管理者は表示された通知情報の内容等を確認し、通知情報として適切なものであるかを確認する。そして、管理者は、通知情報の確認結果を入力部232を操作して入力する。
ここで、通知情報として適切なものであるかとは、通知情報がユーザに通知しても問題のない内容のものであるかである。
制御部233は、入力部232から供給された管理者の操作に応じた信号に基づいて、通知情報が適切なものであるか否か、すなわち通知情報を携帯型端末装置14等に送信可能か否かを確認し、その確認結果を示す情報を生成する。制御部233は、このようにして得られた通知情報の確認結果、より詳細には確認結果を示す情報を通信部231に供給する。
ステップS173において、通信部231は、制御部233から供給された通知情報の確認結果を、通信網16を介してデータセンタ12および入力端末装置15に送信し、通知情報確認処理は終了する。
すると、ステップS155において、入力端末装置15の通信部121は、管理者端末装置201から送信されてきた通知情報の確認結果を受信して制御部123に供給する。
ステップS156において、制御部123は、通信部121から供給された通知情報の確認結果を表示部124に供給して表示させ、通知要求処理は終了する。
なお、このとき依頼主が表示された通知情報の確認結果を見てから、最終的な通知情報の送信依頼をデータセンタ12に対して行うようにしてもよい。
また、より詳細には表示された確認結果が、通知情報が不適切である旨の結果である場合には、再度、通知情報および通知選別情報が生成され、上述した処理が繰り返し行われる。すなわち、適切である旨の確認結果が得られるまで通知情報および通知選別情報が生成し直される。
さらに、データセンタ12では、ステップS167において、通信部51は、管理者端末装置201から送信されてきた通知情報の確認結果を受信して制御部52に供給する。
そして、制御部52の通知情報管理部62は、受信された確認結果が、適切である旨の確認結果である場合、ステップS161で受信された通知ID、通知情報、および通知選別情報からなる通知に関する情報と、ステップS163で生成した通知対象者情報とを記録部53に供給し、記録を指示する。このとき、通知情報管理部62は、必要に応じて通知情報を加工する。
ステップS168において、記録部53は、通知情報管理部62から供給された通知に関する情報および通知対象者情報を記録し、通知対象者抽出処理は終了する。
以上のように、入力端末装置15は通知情報を生成して、データセンタ12に送信する。また、データセンタ12は、入力端末装置15から送信されてきた通知情報を管理者端末装置201に送信して確認させる。このようにデータセンタ12の管理者とは異なる依頼主が管理する入力端末装置15により通知情報を生成することで、より幅広い通知を行うことができる。
なお、通知情報の生成と確認は、異なるタイミングで行われるようにしてもよい。すなわち、例えばステップS171で通知情報を受信した後、後日、ステップS172およびステップS173の処理が行われるようにしてもよい。同様に、ステップS154乃至ステップS156の処理は、ステップS153でユーザ数を受信した直後に行われるのではなく、その数日後などに行われるようにしてもよい。
また、図14を参照して説明した通知対象者抽出処理においても、図8を参照して説明した通知対象者抽出処理と同様に、対象者情報としてユーザ個人により入力された情報が、通知対象とするユーザの抽出に用いられるようにしてもよいし、用いられないようにしてもよい。さらに、ユーザ個人により入力されたオプトインやオプトアウトなどの設定情報も通知対象とするユーザの抽出に用いられるようにしてもよい。
以上のような通知要求処理、通知対象者抽出処理、および通知情報確認処理が行われると、その後、適切なタイミングで図9を参照して説明した通知取得処理と通知情報送信処理が行われる。すなわち、ユーザに対して通知情報の通知が行われる。
〈アンケート実施要求処理、アンケート対象者抽出処理、およびアンケート情報確認処理の説明〉
なお、以上においては通知情報により患者であるユーザに通知を行う例について説明したが、通知内容を設問内容とすることで、アンケートを実施することができる。
以下では、データセンタ12から送信される送信情報がアンケート情報である場合に行われる処理について説明する。
まず、図15のフローチャートを参照して、入力端末装置15によるアンケート実施要求処理、データセンタ12によるアンケート対象者抽出処理、および管理者端末装置201によるアンケート情報確認処理について説明する。入力端末装置15によるアンケート実施要求処理は、依頼主がアンケート情報の送信をデータセンタ12に対して依頼したときに行われる。
ステップS201において、制御部123は、アンケート情報およびアンケート選別情報の入力を受け付ける。
例えば依頼主は、入力部122を操作してアンケート情報およびアンケート選別情報を入力する。入力部122からは依頼主の操作に応じた信号が出力されるので、制御部123は、入力部122からの信号を取得してアンケート情報およびアンケート選別情報を生成する。制御部123は、このようにして得られたアンケート情報およびアンケート選別情報と、そのアンケート情報に対して生成したアンケートIDとを通信部121に供給する。
ステップS202において、通信部121は、制御部123から供給されたアンケートID、アンケート情報、およびアンケート選別情報を通信網16を介してデータセンタ12に送信する。
すると、ステップS211において、データセンタ12の通信部51は、入力端末装置15から送信されてきたアンケートID、アンケート情報、およびアンケート選別情報を受信して制御部52に供給する。
このようにしてアンケート選別情報が得られると、その後、ステップS212およびステップS213の処理が行われて、アンケートの実施対象とするユーザが抽出されるとともに、アンケート対象者情報が生成される。なお、これらのステップS212およびステップS213の処理は図10のステップS82およびステップS83の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS212によりアンケートの実施対象とするユーザが抽出されると、対象者抽出部61は、抽出されたユーザ数、つまりユーザの総数を通信部51に供給する。
ステップS214において、通信部51は、対象者抽出部61から供給された、ステップS212で抽出されたユーザ数を入力端末装置15に送信する。
ステップS203において、入力端末装置15の通信部121は、データセンタ12から送信されてきたユーザ数を受信して制御部123に供給する。制御部123は、適宜、受信したユーザ数を表示部124に供給して表示させる。
ユーザ数を見た依頼主は、これから送信しようとしているアンケートの実施対象となるユーザがどの程度いるのかを知ることができる。なお、ユーザ数が十分でない場合には、依頼主がアンケート情報の送信の依頼をキャンセルしたり、アンケート選別情報を変更したりするようにしてもよい。また、通知情報における場合と同様に、ユーザ数のみでなく、対象者情報から得られる他の情報も入力端末装置15に送信されるようにしてもよい。
ユーザ数が通知されると、依頼主は入力部122を操作してアンケート情報の送信、つまりアンケートの実施を要求する。すると、入力部122からは依頼主の操作に応じた信号が出力されるので、制御部123は、入力部122からの信号に基づいて、アンケートの実施を要求する旨のアンケート実施要求を生成し、通信部121に供給する。ここで、アンケート実施要求には、例えば実施を要求するアンケートのアンケート情報を示すアンケートIDが含まれている。
ステップS204において、通信部121は、制御部123から供給されたアンケート実施要求を、通信網16を介してデータセンタ12に送信する。
すると、ステップS215において、データセンタ12の通信部51は、入力端末装置15から送信されてきたアンケート実施要求を受信して制御部52に供給する。
このようにしてアンケート実施要求が受信されると、制御部52は、受信したアンケート実施要求と、そのアンケート実施要求に含まれているアンケートIDに対応付けられた、ステップS211で受信したアンケート情報とを通信部51に供給し、管理者端末装置201への送信を指示する。このとき、適宜、アンケート実施要求に、入力端末装置15へと情報を送信する際の宛先情報が含まれるようにされる。
ステップS216において通信部51は、制御部52から供給されたアンケート実施要求およびアンケート情報を、通信網16を介して管理者端末装置201に送信する。
すなわち、制御部52は、通信部51を制御してアンケート実施要求およびアンケート情報を管理者端末装置201に送信させるとともに、管理者端末装置201に対してアンケート情報の確認を要求する。
ステップS221において、管理者端末装置201の通信部231は、データセンタ12から送信されてきたアンケート実施要求およびアンケート情報を受信して制御部233に供給する。
制御部233は、アンケート実施要求に応じて、適宜、受信されたアンケート情報を表示部234に供給し、表示させる。
ステップS222において、制御部233はデータセンタ12の要求に応じて、受信されたアンケート情報を確認する。
すなわち、表示部234にアンケート情報が表示されると、管理者は表示されたアンケート情報の内容等を確認し、アンケート情報として適切なものであるかを確認する。そして、管理者は、アンケート情報の確認結果を入力部232を操作して入力する。
ここで、アンケート情報として適切なものであるかとは、アンケート情報により示される設問内容が、ユーザを対象としてアンケートを行っても問題のないものであるかである。
制御部233は、入力部232から供給された管理者の操作に応じた信号に基づいて、アンケート情報が適切なものであるか否か、すなわちアンケート情報を携帯型端末装置14等に送信可能か否かを確認し、その確認結果を示す情報を生成する。制御部233は、このようにして得られたアンケート情報の確認結果を通信部231に供給する。
ステップS223において、通信部231は、制御部233から供給されたアンケート情報の確認結果を、通信網16を介してデータセンタ12および入力端末装置15に送信し、アンケート情報確認処理は終了する。
すると、ステップS205において、入力端末装置15の通信部121は、管理者端末装置201から送信されてきたアンケート情報の確認結果を受信して制御部123に供給する。
ステップS206において、制御部123は、通信部121から供給されたアンケート情報の確認結果を表示部124に供給して表示させ、アンケート実施要求処理は終了する。
なお、このとき依頼主が表示されたアンケート情報の確認結果を見てから、最終的なアンケート情報の送信依頼をデータセンタ12に対して行うようにしてもよい。
また、より詳細には表示された確認結果が、アンケート情報が不適切である旨の結果である場合には、再度、アンケート情報およびアンケート選別情報が生成され、上述した処理が繰り返し行われる。
さらに、データセンタ12では、ステップS217において、通信部51は、管理者端末装置201から送信されてきたアンケート情報の確認結果を受信して制御部52に供給する。
そして、制御部52のアンケート情報管理部63は、受信された確認結果が、適切である旨の確認結果である場合、ステップS211で受信されたアンケートID、アンケート情報、およびアンケート選別情報からなるアンケートに関する情報と、ステップS213で生成したアンケート対象者情報とを記録部53に供給し、記録を指示する。このとき、アンケート情報管理部63は、必要に応じてアンケート情報を加工する。
ステップS218において、記録部53は、アンケート情報管理部63から供給されたアンケートに関する情報およびアンケート対象者情報を記録し、アンケート対象者抽出処理は終了する。
以上のように、入力端末装置15はアンケート情報を生成して、データセンタ12に送信する。また、データセンタ12は、入力端末装置15から送信されてきたアンケート情報を管理者端末装置201に送信して確認させる。このようにデータセンタ12の管理者とは異なる依頼主が管理する入力端末装置15によりアンケート情報を生成することで、より幅広い通知を行うことができる。
なお、図14を参照して説明した処理と同様に、アンケート情報の生成と確認は、異なるタイミングで行われるようにしてもよい。また、図15を参照して説明したアンケート対象者抽出処理においても、図10を参照して説明したアンケート対象者抽出処理と同様に、対象者情報としてユーザ個人により入力された情報が、アンケートの実施対象とするユーザの抽出に用いられるようにしてもよいし、用いられないようにしてもよい。さらに、ユーザ個人により入力されたオプトインやオプトアウトなどの設定情報もアンケートの実施対象とするユーザの抽出に用いられるようにしてもよい。
〈アンケート情報取得処理、アンケート情報送信処理、および集計結果受信処理の説明〉
以上のようにしてデータセンタ12にアンケート情報とアンケート対象者情報が記録されると、各ユーザの携帯型端末装置14は、適切なタイミングでアンケート情報を取得する。
以下、図16のフローチャートを参照して、携帯型端末装置14によるアンケート情報取得処理、データセンタ12によるアンケート情報送信処理、および入力端末装置15による集計結果受信処理について説明する。
なお、例えば携帯型端末装置14によるアンケート情報取得処理は、図9を参照して説明した通知取得処理と同様のタイミングで開始される。
アンケート情報取得処理が開始されると、ステップS231乃至ステップS235の処理が行われてアンケート情報取得処理が終了するが、これらの処理は図11のステップS111乃至ステップS115の処理と同様であるので、その説明は省略する。
また、携帯型端末装置14によるアンケート情報取得処理に応じて、データセンタ12によるアンケート情報送信処理が行われる。なお、アンケート情報送信処理におけるステップS241乃至ステップS246の処理は、図11のステップS121乃至ステップS126の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS246の処理によりアンケートの集計処理が行われると、集計処理部64は、集計処理により得られた集計結果を通信部51に供給する。
ステップS247において、通信部51は、集計処理部64から供給された集計結果を、通信網16を介して入力端末装置15に送信し、アンケート情報送信処理は終了する。
また、ステップS251において、入力端末装置15の通信部121は、データセンタ12から送信されてきた集計結果を受信して制御部123に供給する。
制御部123は、通信部121から供給されたアンケートの集計結果を記録部125に供給して記録させたり、表示部124に供給して表示させたりする。このようにして入力端末装置15に集計結果が供給されると、集計結果受信処理は終了する。
以上のようにして携帯型端末装置14は、適切なタイミングでデータセンタ12からアンケート情報を取得して、取得したアンケート情報を表示させるとともに回答情報を生成して送信する。また、データセンタ12は、携帯型端末装置14から受信した回答情報に基づいてアンケートの集計処理を行い、入力端末装置15に送信する。これにより、正確性と匿名性を両立させたアンケートを実施することができる。
なお、アンケート情報取得処理においても、アンケート情報を表示させるタイミングや、回答情報を生成するタイミングは必ずしもアンケート情報の受信直後でなくてもよい。アンケート情報の送信もプッシュ形式で行われるようにしてもよいし、加盟店システム11にアンケート情報が送信されるようにしてもよい。
また、アンケート情報を表示させる場合には、携帯型端末装置14等に記録されている個人情報を用いてアンケートに氏名等を表示させるようにしてもよい。さらに、アンケート情報の送信時または表示時において、アンケート情報を受信する携帯型端末装置14の表示画面(表示部)の大きさや、携帯型端末装置14自体の大きさに応じて、表示させるアンケートの設問項目数を増減させるなど、アンケート項目を変動させるようにしてもよい。
以上のように本技術を適用した情報処理システムによれば、正確性と匿名性を両立させた通知やアンケートを実現することができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図17は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、入力部506、出力部507、記録部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロフォン、撮像素子などよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記録部508に記録されているプログラムを、入出力インターフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体511をドライブ510に装着することにより、入出力インターフェース505を介して、記録部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記録部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記録部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
(1)
情報を送信および受信する通信部と、
互いに対応付けられた、ユーザを識別する個人識別情報と前記ユーザの薬歴情報とを含む対象者情報を記録する記録部と、
制御部とを有し、
前記制御部は、
前記対象者情報および選別情報に基づいて送信情報の送信対象とする前記ユーザを抽出し、
前記通信部により、抽出された前記ユーザに対応する端末装置に前記送信情報を送信するよう制御する
情報処理装置。
(2)
前記送信情報は、通知情報またはアンケート情報である
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記対象者情報には、前記ユーザ自身に関する情報が含まれている
(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記ユーザ自身に関する情報は、前記ユーザの誕生年または性別である
(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記薬歴情報には、処方箋交付医療機関名、処方箋交付日、処方薬の名称、調剤日、処方日数、服用方法、または服用量が含まれる
(1)乃至(4)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(6)
前記記録部は、前記ユーザが前記送信情報の受信を希望するか否かを示す設定情報をさらに記録し、
前記制御部は、前記設定情報、前記対象者情報、および前記選別情報に基づいて前記ユーザを抽出する
(1)乃至(5)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(7)
前記選別情報は、所定期間内に特定の薬剤を服用した前記ユーザを抽出条件とする情報である
(1)乃至(6)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記選別情報は、所定年数内に特定の薬局または医療機関を利用した前記ユーザを抽出条件とする情報である
(1)乃至(6)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(9)
前記選別情報は、特定の薬剤の服用を開始してから所定日数が経過した前記ユーザを抽出条件とする情報である
(1)乃至(6)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(10)
前記選別情報には、カテゴリごとの抽出人数を指定する情報が含まれている
(1)乃至(9)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記通信部により前記送信情報としてのアンケート情報を送信した場合、前記通信部により前記アンケート情報に対する回答情報を前記端末装置から受信するよう制御する
(1)乃至(10)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、前記回答情報に基づいて集計処理をさらに行う
(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、入力端末装置により生成された前記送信情報を前記通信部により受信するよう制御する
(1)乃至(12)の何れか一項に記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、前記通信部により、前記入力端末装置により生成された前記送信情報を管理者端末装置に送信するよう制御するとともに、前記送信情報を送信可能か否かを前記管理者端末装置に対して確認するよう要求する
(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記通信部により前記選別情報を前記入力端末装置から受信した場合、前記通信部により、抽出された前記ユーザの数を前記入力端末装置に送信するよう制御する
(13)または(14)に記載の情報処理装置。
(16)
情報を送信および受信する通信部と、
互いに対応付けられた、ユーザを識別する個人識別情報と前記ユーザの薬歴情報とを含む対象者情報を記録する記録部と、
制御部とを有する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記制御部が、
前記対象者情報および選別情報に基づいて送信情報の送信対象とする前記ユーザを抽出し、
前記通信部により、抽出された前記ユーザに対応する端末装置に前記送信情報を送信するよう制御する
ステップを含む情報処理方法。
(17)
情報を送信および受信する通信部と、
互いに対応付けられた、ユーザを識別する個人識別情報と前記ユーザの薬歴情報とを含む対象者情報を記録する記録部とを有する情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記対象者情報および選別情報に基づいて送信情報の送信対象とする前記ユーザを抽出し、
前記通信部により、抽出された前記ユーザに対応する端末装置に前記送信情報を送信するよう制御する
ステップを含む処理を実行させるプログラム。
(18)
送信情報および選別情報を生成する入力端末装置と、前記送信情報を送信する薬歴管理装置とを有する情報処理システムであって、
前記入力端末装置は、
情報を送信および受信する第1の通信部と、
前記送信情報および前記選別情報を生成する第1の制御部と
を有し、
前記薬歴管理装置は、
情報を送信および受信する第2の通信部と、
互いに対応付けられた、ユーザを識別する個人識別情報と前記ユーザの薬歴情報とを含む対象者情報を記録する記録部と、
第2の制御部と
を有し、
前記第1の制御部は、前記第1の通信部により前記送信情報および前記選別情報を前記薬歴管理装置に送信するよう制御し、
前記第2の制御部は、
前記第2の通信部により前記送信情報および前記選別情報を受信するよう制御し、
前記対象者情報および前記選別情報に基づいて前記送信情報の送信対象とする前記ユーザを抽出し、
前記第2の通信部により、抽出された前記ユーザに対応する端末装置に前記送信情報を送信するよう制御する
情報処理システム。