JP2003269377A - 液体ポンプ及びシール材 - Google Patents
液体ポンプ及びシール材Info
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- JP2003269377A JP2003269377A JP2002071518A JP2002071518A JP2003269377A JP 2003269377 A JP2003269377 A JP 2003269377A JP 2002071518 A JP2002071518 A JP 2002071518A JP 2002071518 A JP2002071518 A JP 2002071518A JP 2003269377 A JP2003269377 A JP 2003269377A
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C27/00—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/08—Sealings
- F04D29/10—Shaft sealings
- F04D29/14—Shaft sealings operative only when pump is inoperative
- F04D29/146—Shaft sealings operative only when pump is inoperative especially adapted for liquid pumps
Abstract
された特徴を持つ液体ポンプを提供する。 【解決手段】モータケーシングとポンプケーシングとの
間に配設した円筒状フレームの内側空間に1対のシール
材を配設すると共に、両シール材の接合・離間をモータ
回転軸の回転により位置変動するマグネットの磁力によ
り制御する方式のリニアシール機構を有する液体ポンプ
において、(1)シール材が、モータ回転軸に固定され
ている回転盤の下面に取り付けられている環状の回転シ
ールと、可撓固定シールとから成り、(2)該回転シー
ルが配設される回転盤には、回転盤の回転に伴う遠心力
により位置変動する可動マグネットが配設されており、
他方、前記可撓固定シールが固定される上下スライド部
材の上面側には、固定マグネットが配設されている構成
である。
Description
とする液体ポンプに関し、更に詳しくは、マグネットを
利用したシール機構において改良された特徴を持つ液体
ポンプに関する。
らモータケーシングへと回転軸を伝わって液体が浸入す
るのを阻止するために、回転軸の軸受部分にメカニカル
シールを配設する構成或いはパッキンを配設する構成の
シール機構が備えられている。回転軸の周面においてシ
ールを行う機構では、シール部材が、電動モータの作動
時・不作動時を問わず、回転軸に対して常に接触状態に
あるため、摩耗し易すくメンテナンス負荷が大きい。
よっては、液体だけでなく微細な固形分までもが回転軸
の周囲に浸入する結果、回転軸の周面でシールを行う従
来の機構では、シール部材が損壊され易いという難点も
ある。
式が提案・実施されている。例えば、特公平1−431
59号公報は、回転軸に鍔状に固定されるリングシール
と、回転軸の軸線方向に移動可能な状態に配設される円
筒状支持体に取り付けられるリングシールとを用意して
両者を対向させ、円筒状支持体を電磁石により作動させ
る構成として、電動モータの作動時には、電磁石の作用
ONにより円筒状支持体を移動させて両リングシールを
密着させてシール状態とし、電動モータの不作動時に
は、電磁石の作用OFFにより円筒状支持体をバネなど
により復帰させて両リングシール密着を解除する構成を
教示している。
−49477号公報は、電動モータの作動時に回転軸の
回転によって生じる遠心力により対向リングシールの接
合・離開を制御する構成を教示している。
心力を利用してシールを行う構成が特開平7−2801
05号公報などに示されているが、機械的構成だけによ
っている点で本発明の構成とは異なっている。
3159号公報で教示されているシール機構は、電磁石
のON・OFFにより対向リングシールの接合・離開を
行う構成であるので、(1)電磁石を作動させるための
電源回路が必要でありコスト高となるばかりでなく、
(2)電源電圧は国・地域によっては不統一であり、利
用に先立って調整が必要である、(3)電磁石を配置す
るスペースも水密化が必要であり機構が複雑化する、
(4)電磁石によって生じる熱により水密スペースの温
度が上昇し、停止時には結露が生じ易いことから、誤動
作が懸念される、などの技術上の課題が残されている。
−49477号公報は、上記したように、電動モータの
作動時に回転軸の回転によって生じる遠心力により対向
リングシールの接合・離開を制御するシール機構である
が、全ての要素が機械的構成であるために、(1)精密
な部材の加工や組立或いは運転調整が要求されるだけで
なく、(2)微細な固形物などが浸入した場合には誤動
作し易く、メンテナンス負荷が大きい、などの技術上の
課題が残されている。
を上下に駆動するための摺動部にOリング或いはオイル
シールを必要としているが、摺動部に薬液による膨張や
腐食などがあり、摩擦抵抗により、シール部材が回転軸
の動きに対してスムースに追随できなくなる場合があ
る。この結果、従来の液体ポンプではメンテナンス負荷
が高くなる難点がある。
来技術の持つ難点を解決することを課題として成された
ものであり、液体ポンプにおける、(1)シール部材の
摩耗防止のために、回転軸の回転時にはシールが解除さ
れるように制御し得る構成、(2)シールの制御に電源
を必要としない構成、(3)シール制御部の気密性の保
持が容易である構成、(4)メンテナンス負荷が軽減さ
れる構成、(5)部品点数が少なく、機構も簡易であり
製造コストが軽減される構成、であるシール機構を有す
る液体ポンプを明らかにするものである。
は、次の構成であることを特徴とする。
との間に配設した円筒状フレームの内側空間に1対のシ
ール材を配設すると共に、両シール材の接合・離開をモ
ータ回転軸の回転により位置変動するマグネットの磁力
により制御する方式のリニアシール機構を有する液体ポ
ンプにおいて、(1)シール材が、モータ回転軸に固定
されている回転盤の下面に取り付けられている環状の回
転シールと、該回転シールに対して接合・離開する可撓
固定シールとから成り、(2)該回転シールが配設され
る回転盤には、回転盤の回転に伴う遠心力により位置変
動する可動マグネットが配設されており、他方、前記可
撓固定シールが固定される上下スライド部材の上面側に
は、固定マグネットが配設されており、(2−1)モー
タ回転軸の停止時には、原位置にある可動マグネットの
N極又はS極によって固定マグネットの異極(S極又は
N極)に引き寄せられて、前記上下スライド部材は上方
に引き上げられる結果、可撓固定シールの上面は回転シ
ールの下面に接合(接触)状態となって空気室がシール
される構成であり、(2−2)モータ回転軸の所定回転
数での回転時には、遠心力により原位置から位置変動し
た可動マグネットと固定マグネットの同極どうしが反発
し、上下スライド部材は下方に押し下げられる結果、可
撓固定シールの上面が回転シールの下面から離開し空気
室のシールが解除されるように、シール材の制御が行わ
れる構成であるリニアシール機構を有することを特徴と
する液体ポンプ。
との間に配設した円筒状フレームの内側空間に1対のシ
ール材を配設すると共に、両シール材の接合・離開をモ
ータ回転軸の回転により位置変動するマグネットの磁力
により制御する方式のリニアシール機構を有する液体ポ
ンプにおいて、(1)シール材が、モータ回転軸に固定
されている回転盤の下面に取り付けられている環状の回
転シールと、上端に前記回転シールの下面に接触する上
面部が、中間部に伸縮部が形成されると共に、側面に円
筒状の上下スライド部材が配設され、下端が上下スライ
ド部材のポンプケーシングに連続して固定されている円
盤状基板に固定されている可撓固定シールとから成り、
(2)該回転シールが配設される回転盤には、マグネッ
ト収納部が用意され、該マグネット収納部には、回転盤
の回転に伴う遠心力により位置変動する可動マグネット
が配設されており、他方、前記可撓固定シールが固定さ
れる上下スライド部材の上面側には、固定マグネットが
配設されており、(2−1)モータ回転軸の停止時に
は、原位置にある可動マグネットのN極又はS極によっ
て固定マグネットの異極(S極又はN極)に引き寄せら
れて、前記上下スライド部材は上方に引き上げられる結
果、可撓固定シールの上面は回転シールの下面に接合
(接触)状態となって空気室がシールされる構成であ
り、(2−2)モータ回転軸の所定回転数での回転時に
は、遠心力により原位置から位置変動した可動マグネッ
トと固定マグネットの同極どうしが反発し、上下スライ
ド部材は下方に押し下げられる結果、可撓固定シールの
上面が回転シールの下面から離開し空気室のシールが解
除されるように、シール材の制御が行われる構成である
リニアシール機構を有することを特徴とする液体ポン
プ。
固定マグネットとの同極どうしの反発力及び異極との吸
着力により行われる構成であることを特徴とする前記1
又は2に記載したリニアシール機構を有することを特徴
とする液体ポンプ。
材において、全体が筒状であり、上下端部ないし側面部
には固定部材ないし可動部材に対する接続部が、中間部
には伸縮部が形成されていることを特徴とするシール
材。
添付の図面に従って詳細に説明する。
を駆動するための電動モータを水密状態に収納してお
り、その底部において、フランジ11を介してポンプ用
円筒状フレーム12に連結されている。ポンプ用円筒状
フレーム12の下端には、ポンプケーシング13が固定
状態に取り付けられている。
いる電動モータの回転軸20は、フランジ11の下方に
延長されており、ポンプ室14に達している先端には羽
根車30が取り付けられる。
端側には裏羽根32が取り付けられている。また、羽根
車30には鍔状の逆流防止シール33が配設されてお
り、隔壁板55の開口部との連携により、回転軸20を
停止した際、ポンプ室14側から急激に液体が浸入する
のを阻止する機能を持っている。
し、これに配設されている主羽根31及び裏羽根32の
回転により液体が矢符A方向からポンプ室14に吸引さ
れ、矢符B方向に吐出される。
プの構成と基本的に同一であり、次に、本発明が対象と
するシール機構を説明する。
ーム12に囲繞された内側には、以下に説明するシール
機構が収納されている。
回転軸20の回転に従って回転する回転盤40の下面に
は、回転シール41が取り付けられている。回転シール
41は、リング状であることを基本形状とするが、その
断面形状は、図1に示すような方形であることを要しな
い。然しながら、シールを目的とするものであるから、
少なくともその下側の面は、後述する可撓固定シール5
0の上面と密着する部分を持つことを要する。
天然ないし合成ゴム、合成樹脂の如き、シール材として
一般的に用いられる様々な材料を用いることができ、液
体ポンプの利用分野にもよるが、一般的に、油やその他
の化学剤等に対して耐性を有する材料であることが好ま
しい。
固定シール50が配設される。可撓固定シール50にお
ける可撓とは、図1において、その全体又は1部が上下
方向にフレキシブルであること、また、固定とは、回転
軸20から独立しており回転しないこと、を意味する。
本発明に用いられる可撓固定シール50は、前記回転シ
ール41に対して接合・離開する構成であればよい。
成されている突起部分は、円盤状の上下スライド部材5
1の内周壁に弾性を利用して取り付けられており、ま
た、可撓固定シール50の下端部分は円盤状の固定部材
52に固定されている。可撓固定シール50の下端を固
定する固定部材52は、円盤状基板54の上に取り付け
られており、更に、基板54はポンプ室14と空気室1
5とを仕切る円盤状の隔壁板55の上面に固定されてい
る。従って、可撓固定シール50に対して固定状態にあ
る各部材は、回転軸20の回転から自由であり回転しな
い。
53に規制されている結果、回動せず、回り止めボルト
53に従って摺動して上下方向にのみ移動が可能であ
る。
を支持している固定部材52及び円盤状基板54が円筒
状フレーム12の内周面に沿って摺動させる必要がな
く、また、可撓固定シール50に連続されている上下ス
ライド部材51は、円筒状フレーム12の内周面を含む
他の部材との摺動面において、従来の液体ポンプのシー
ル機構に見られるようなOリングやメカニカルシール等
のシール機構を持たない点である。
部57が形成されている結果、上下方向に伸縮性を持っ
ている。伸縮部57は、U字状部が複数連続する蛇腹状
にするなど種々に構成することができ、従って、可撓固
定シール50は、伸縮部57を含めて、図1に示す断面
形状に限定されるものではない。
し合成ゴムや合成樹脂等の可撓性を有する材料で形成し
てもよいが、伸縮部57の部分だけを可撓性部材で形成
する複合構造とすることもできる。従って、例えば、ス
テンレス製のベローズで伸縮部57を形成することもで
きる。更に、可撓固定シール50は、前記した回転シー
ル41と同様に、一般的に、油やその他の化学剤等に対
して耐性を有する材料で形成することが好ましく、ま
た、フッ素樹脂加工などにより表面を処理して薬品耐性
を強化することも好ましい。
ール50の上面との接合(接触)構造に付いて説明す
る。以下、「接合」については、「接触」という用語を
用いる。
0の上面とが接触状態にあるときシールはON状態であ
り、両者が離開するとシールはOFFとなる構造である
から、両者の接触面は基本的には平滑であってよい。然
しながら、回転軸20が、所定回転数で回転している状
態、所定回転数以下で回転している状態、停止している
状態を比較すると、空気室15(逆流防止シール33か
ら回転盤40及び回転シール41までの空間)の圧力に
差が見られ、空気室15の内圧は、回転軸20が停止し
ているときに最大となる。従って、回転シール41の下
面と可撓固定シール50の上面との接触状態は、空気室
内圧が最大となった状態のときに最強となるよう、両者
の接触面を構成することが好ましい。
る。先ず、図5に示す構成では、可撓固定シール50の
上面は2段に形成されており、上面内縁側50Aは外縁
に向かって傾斜されており、上面外縁側50Bは略水平
に形成されており、上面外縁側50Bの面よりも上面内
縁側50Aの先端の方が突出した形状となっている。従
って、回転シール41と可撓固定シール50とが離開し
た状態から、ポンプの駆動が停止され回転軸20の回転
数が減少するに従って、マグネット43、56の働き
で、可撓固定シール50が上昇すると、先ず、上面内縁
側50Aの最先端部が回転シール41の下面に接触し、
次いでマグネット43、56の力によって更に上に引き
寄せられると、上面内縁側50Aの最先端部は変形し、
上面外縁側50Bの面が回転シール41の下面に接触す
ることとなる。
2段に形成する態様であるが、上面の全体を外側に向か
って下降する傾斜状態(傘形)に形成する態様など、密
接できる構成であればよい。
っているので、回転シール41の下面が平面状であって
も、可撓固定シール50の上面の全体が平面である構成
と比較して強い接触圧が得られシール効果が高い。
0には、マグネット収納部42が用意されて可動マグネ
ット43が配設され、また、可撓固定シール50の側面
に配設される上下スライド部材51には、マグネット収
納部に固定マグネット56が配設される。
可動マグネット43は、放射状に用意されているマグネ
ット収納部42に収納されて、N極が中心側に位置する
ように配列される。配置される可動マグネット43は図
示の態様では4ヵ所であるが、数に限定されるものでは
ない。マグネット収納部42内に配設される可動マグネ
ット43の形状・個数は、基本的に棒状のものが単一で
あるが、これに限定されるものではなく、例えば、方形
の2つの磁石を互いに極性を逆にして配設する態様であ
ってもよい。
に配設される固定マグネット56は断面が環状であり、
N極が上に位置するように配置され、放射状に配設され
る可動マグネット43に対応している。尚、可動マグネ
ット43と固定マグネット56とは、夫々極性を図2に
示す極性とは逆に配置してもよい。
ト43のためのマグネット収納部42が、円周方向に直
線状に配設されているが、本発明は、図3に示すよう
に、マグネット収納部42を、矢符に示す方向とは逆方
向に傾斜した状態で用意する態様を包含するものであ
る。
停止状態にあるとき(回転数が所定の回転数以下の場合
を含む)、即ち、可動マグネット43と固定マグネット
56とが図1に示す位置状態にあるときは、可動マグネ
ット43のS極と固定マグネット56のN極とが互いに
引き合う結果、上下スライド部材51は図1において上
方向に引き付けられ、可撓固定シール50の上面は回転
シール41の下面に接触され、シール機能がONの状態
となる。
態にあるときは、回転盤40も同期して回転するので、
可動マグネット43は遠心力により円周方向に飛ばさ
れ、そのN極が、上下スライド部材51に用意されてい
る固定マグネット56のN極の上面に位置することとな
る(図2・図3の回転状態を参照)。この状態では、可
動マグネット43のN極と固定マグネット56のN極と
が反発し合う結果、上下スライド部材51は、図4に示
すように、下方向に押し下げられる。この結果、可撓固
定シール50の上面は回転シール41の下面からの接触
が解除され、シール機能はOFFの状態となる。
回転数で回転状態にあるときに遠心力により、円周方向
に飛ばされている可動マグネット43が、回転軸20の
停止時(所定回転数に満たない回転数での回転時を含
む)に、図1に示す原位置に復帰する機序の説明が必要
である。
として、回転軸20の回転を止め、可動マグネット43
を円周方向に飛び出させている遠心力が弱まった時点で
は、可動マグネット43のS極とマグネット56のN極
とが引き合う力が大となり、可動マグネット43が原位
置に自動復帰する構成が挙げられる。
すように、弦巻バネやゴムなどの弾性部材44の反発力
を利用して可動マグネット43が原位置に自動復帰する
構成が挙げられる。この弾性部材44の反発力と上記マ
グネット43・56の反発・吸磁力とを併せ利用する構
成であってもよい。
3を収納するマグネット収納部42を中心方向に傾斜し
た状態に配設し、遠心力負荷がない場合に、可動マグネ
ット43をその重力により復帰させる構成が挙げられ
る。この実施態様は、液体ポンプが常に垂直状態を保っ
て利用される場合にのみ有効である。
み合わせて利用されるとき、上記したような働きを有す
るものであるが、本発明に係る「全体が筒状であり、上
下端部ないし側面部には固定部材ないし可動部材に対す
る接続部が、中間部には伸縮部が形成されていることを
特徴とするシール材」は、円筒状物の内部空間を縦方向
に二分するフレキシブルなシール材として、液体ポンプ
等のポンプ用、その他の可撓シール用途として各種分野
に利用し得るものである。
であるので、(1)回転軸の作動時にはシール部材を離
開させ、不作動時だけに機能するように制御することが
できるので、常に作動状態にある従来の構成と比較して
部材の摩耗防止に有効である、(2)シールの制御に定
圧電源を必要としないので、電圧の一定しない国や地域
でも利用が可能である、(3)シール部材のON・OF
Fが、機械的には非接触であるマグネットの動きによっ
てのみ行われ、マグネット収納部は、気密性の保持が容
易である、(4)シール部材を駆動する部分のシールが
不要であり、従来のリニアシールのようなOリングやメ
カニカルシール部分の汚染がなく、メンテナンス負荷が
軽減される、(5)部品点数が少なく、機構も簡易であ
り製造コストが軽減される、等の利益を持つものであ
る。
示す要部断面図
Claims (4)
- 【請求項1】モータケーシングとポンプケーシングとの
間に配設した円筒状フレームの内側空間に1対のシール
材を配設すると共に、両シール材の接合・離開をモータ
回転軸の回転により位置変動するマグネットの磁力によ
り制御する方式のリニアシール機構を有する液体ポンプ
において、 (1)シール材が、モータ回転軸に固定されている回転
盤の下面に取り付けられている環状の回転シールと、該
回転シールに対して接合・離開する可撓固定シールとか
ら成り、 (2)該回転シールが配設される回転盤には、回転盤の
回転に伴う遠心力により位置変動する可動マグネットが
配設されており、他方、前記可撓固定シールが固定され
る上下スライド部材の上面側には、固定マグネットが配
設されており、(2−1)モータ回転軸の停止時には、
原位置にある可動マグネットのN極又はS極によって固
定マグネットの異極(S極又はN極)に引き寄せられ
て、前記上下スライド部材は上方に引き上げられる結
果、可撓固定シールの上面は回転シールの下面に接合
(接触)状態となって空気室がシールされる構成であ
り、(2−2)モータ回転軸の所定回転数での回転時に
は、遠心力により原位置から位置変動した可動マグネッ
トと固定マグネットの同極どうしが反発し、上下スライ
ド部材は下方に押し下げられる結果、可撓固定シールの
上面が回転シールの下面から離開し空気室のシールが解
除されるように、シール材の制御が行われる構成である
リニアシール機構を有することを特徴とする液体ポン
プ。 - 【請求項2】モータケーシングとポンプケーシングとの
間に配設した円筒状フレームの内側空間に1対のシール
材を配設すると共に、両シール材の接合・離開をモータ
回転軸の回転により位置変動するマグネットの磁力によ
り制御する方式のリニアシール機構を有する液体ポンプ
において、 (1)シール材が、モータ回転軸に固定されている回転
盤の下面に取り付けられている環状の回転シールと、上
端に前記回転シールの下面に接触する上面部が、中間部
に伸縮部が形成されると共に、側面に円筒状の上下スラ
イド部材が配設され、下端が上下スライド部材のポンプ
ケーシングに連続して固定されている円盤状基板に固定
されている可撓固定シールとから成り、 (2)該回転シールが配設される回転盤には、マグネッ
ト収納部が用意され、該マグネット収納部には、回転盤
の回転に伴う遠心力により位置変動する可動マグネット
が配設されており、他方、前記可撓固定シールが固定さ
れる上下スライド部材の上面側には、固定マグネットが
配設されており、(2−1)モータ回転軸の停止時に
は、原位置にある可動マグネットのN極又はS極によっ
て固定マグネットの異極(S極又はN極)に引き寄せら
れて、前記上下スライド部材は上方に引き上げられる結
果、可撓固定シールの上面は回転シールの下面に接合
(接触)状態となって空気室がシールされる構成であ
り、(2−2)モータ回転軸の所定回転数での回転時に
は、遠心力により原位置から位置変動した可動マグネッ
トと固定マグネットの同極どうしが反発し、上下スライ
ド部材は下方に押し下げられる結果、可撓固定シールの
上面が回転シールの下面から離開し空気室のシールが解
除されるように、シール材の制御が行われる構成である
リニアシール機構を有することを特徴とする液体ポン
プ。 - 【請求項3】可動マグネットの原位置への復帰が、固定
マグネットとの同極どうしの反発力及び異極との吸着力
により行われる構成であることを特徴とする請求項1又
は2に記載したリニアシール機構を有することを特徴と
する液体ポンプ。 - 【請求項4】液体ポンプ等に用いられる可撓シール材に
おいて、全体が筒状であり、上下端部ないし側面部には
固定部材ないし可動部材に対する接続部が、中間部には
伸縮部が形成されていることを特徴とするシール材。
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