JPH04269388A

JPH04269388A - スクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置

Info

Publication number: JPH04269388A
Application number: JP3323558A
Authority: JP
Inventors: Byung Chul Lee; リー　ビュン　チュル
Original assignee: Gold Star Co Ltd
Current assignee: LG Electronics Inc
Priority date: 1990-12-08
Filing date: 1991-12-09
Publication date: 1992-09-25
Anticipated expiration: 2010-12-25
Also published as: US5192202A; JPH07122435B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スクロール圧縮機の圧
縮ガス漏泄防止装置に係るもので、詳しくは、弾性支持
部材により固定スクロールを弾支させ、そのスクロール
の大きさに拘わりなく容易に設置して漏泄を防止し得る
ようにしたスクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来スクロール圧縮機においては、図７
に示したように、密閉容器１の内方側に圧縮機２と電動
機部３とが収納され、その密閉容器１の側壁に流体通路
の吸入管４が貫設されて蒸発器又は凝縮機に連結される
ようになっていた。且つ、前記圧縮機２においては、固
定スクロール５と該固定スクロール５に咬合される旋回
スクロール６と該旋回スクロール６を駆動させる駆動軸
７と該駆動軸７及び前記旋回スクロール６を支持するメ
インフレーム８とにより構成されていた。又、前記固定
スクロール５及び旋回スクロール６には渦巻状のラップ
（Ｗｒａｐ）５ａ，６ａが互いに咬合されるように形成
され、それらラップ５ａ，６ａはインボリュート状又は
そのインボリュートに類似した曲線で形成されていた。更に、前記旋回スクロール６と前記メインフレーム８と
の間にはその旋回スクロール６の自転を防止するオルダ
ムリング９が設置され、その旋回スクロール６が前記駆
動軸７の偏心軸部７ａにベアリング１０を介して軸支さ
れ、該駆動軸７の回動によりその旋回スクロール６が自
転せずに旋回し、前記スクロールラップ５ａ，６ａによ
り圧縮室１２内のガスを圧縮し、吐出管１１を通して密
閉容器１外方側に吐出するようになっていた。そして、
前記旋回スクロール６が旋回する場合において、該旋回
スクロールと前記固定スクロール５とに作用する内・外
部圧力の差によりその旋回スクロール６が上・下方側に
動き、前記各ラップ５ａ，６ａの先方側端部位に微少な
間隙が生じて該間隙から圧縮ガスが漏泄する現象が発生
される。そこで、圧縮ガスの漏泄を防止するため図２に
示したように、前記各ラップ５ａ，６ａの先方側端部位
に所定深さの固定溝５ｂ，６ｂを夫々形成し、それら固
定溝５ｂ，６ｂに弾性を有するチップシール材１３，１
３′を挿設して、チップ間隙Ｃ，Ｃ′から圧縮ガスが漏
泄するのを防止していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来スクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置においては
、その構成において比較的簡単ではあるが、チップシー
ル材を固着するための固定溝の加工形成が極めて難しく
、固定スクロール及び旋回スクロールが小型でそれらラ
ップの厚さが狭くなる場合はその固定溝の加工作業がよ
り一層難しくなるという不都合な点があった。且つ、チ
ップシール材においては耐磨耗性、耐熱性及び潤滑性を
具備すべきであるため、その材質の選択が容易でないと
いう不都合な点があった。それで、このような問題点を
解決するため本発明者達は研究を重ねた結果、次のよう
なスクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置を提供しよ
うとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、選択容
易な素材弾性部材で固定スクロールを弾支させ、そのス
クロールの大きさに拘りなく容易に設置して圧縮ガスの
漏泄を防止し得るようにしたスクロール圧縮機の圧縮ガ
ス漏泄防止装置を提供しようとするものである。

【０００５】そして、このような本発明の目的は、上方
側壁の所定部位に形成した溝にコイルスプリングを挿合
して固定スクロールを下方向き弾支させ、メインフレー
ムの所定部位に形成した溝にコイルスプリングを挿合し
て固定スクロールを上方向き弾支させ、該固定スクロー
ルを旋回スクロールに恒常密接させてそれら固定スクロ
ールのラップと旋回スクロールのラップ間に不要な間隙
が発生しないようにスクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防
止装置を構成することにより達成される。又、本発明の
他の実施例として、コイルスプリングの代りに、上方側
壁の底面とメインフレームの上方面とに夫々上・下部板
スプリングを固定し、該上・下部板スプリングの端部に
より固定スクロールの上・下部を夫々弾支させてスクロ
ールラップ間の間隙を無くし圧縮ガスの漏泄を防止し得
るように圧縮ガス漏泄防止装置を構成して達成すること
もできる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例に対し図面を用いて詳
細に説明する。図１乃至図４に示したように、本発明に
係るスクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置の一実施
例においては、固定スクロール５を下方向き弾支する数
個の上部弾支手段と、前記固定スクロール５を上方向き
弾支する数個の下部弾支手段とを具備し、それら上・下
部弾支手段の緩衝作用で固定スクロール５が上・下方側
に揺動しながら固定スクロール５と旋回スクロール６間
のチップ間隙を調節し得るように構成されている。且つ
、前記上部弾支手段は、図３に示したように、密閉容器
１の上方側壁２０に所定間隔を置いて夫々穿孔形成され
た挿入孔２０ａと該挿入孔２０ａに挿設された固定シリ
ンダー２１と、該固定シリンダー２１内方側に挿合され
固定スクロール５を下方向き弾支する弾性部材２５と、
該弾性部材２５の弾性力により固定スクロール５を圧搾
させるように突出部２２ａがその弾性部材２５の内方側
に挿合された押板２２とにより構成されている。又、前記固定シリンダー２１は、該固定シリンダー２１
の上方側外周にネジ山が形成されて該ネジ山により前記
上方側壁２０に固定された支持体２７に縲合され、その
上方側壁２０と前記押板２２との間には微細間隙ｄが形
成されて固定スクロール５が圧縮室内の瞬間的圧力上昇
により上昇するのを防止し得るようになっている。更に
、前記下部弾支手段は、メインフレーム８の上方面に所
定間隔を置いて夫々形成された固定溝８ａに挿設した各
下部固定シリンダー２３と、該下部固定シリンダー２３
に挿合され固定スクロール５を上方向き弾支する弾性部
材２６と、前記固定スクロール５の底面に所定間隔を置
いて形成された各固定溝５Ｃに夫々上方部位が挿設弾支
され下方部位が前記下部固定シリンダー２３に挿合され
た上部固定シリンダー２４とにより構成されている。ここで、前記上・下部弾支手段の設置位置は、図中、四
個になっているが、これら四個に限定されずに、複数個
任意に設置して使用することができる。且つ、上記上・
下部弾支手段の各弾性部材２５，２６は、圧縮コイルス
プリング２５，２６を夫々使用することもできるし、耐
熱性の緩衝ゴム材を使用することもできる。又、前記上
・下部弾性部材の弾性力は夫々異なるように設定するの
が望ましく、上部弾性部材の弾性力を下部弾性部材の弾
性力よりも大きく設定し固定スクロールのラップ端部を
旋回スクロールの底面に密接されることが望ましい。図
中、従来装置と同様な部分は同様な符号を使用している
。

【０００７】このように構成された本発明に係るスクロ
ール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置の一実施例の作用を
説明すると次のようである。図１に示したように、スク
ロール圧縮機に電源が印加されない状態においては、圧
縮コイルスプリング２５の弾性力が下方向き作用し、圧
縮コイルスプリング２６の弾性力は上方向き作用して、
固定スクロール５と旋回スクロール６との各ラップ５ａ
，６ａの端面部位が互いに密接され、それらの間には所
定の間隙ｄが維持されている。且つ、このような状態で
、スクロール圧縮機に電源が印加すると、駆動軸７が回
動して該駆動軸７の偏心軸部７ａに嵌合された旋回スク
ロール６が旋回し、該旋回スクロール６と固定スクロー
ル５間の圧縮室１２で吸入ガスを圧縮し、圧縮されたガ
スは吐出管１１を通って密閉容器１外方側に吐出される
。この場合、固定スクロール５と旋回スクロール６とに
作用する内・外圧力の差により旋回スクロール６は上・
下方側に動くようになるが、固定スクロール５の上部及
び下部位に圧縮コイルスプリング２５，２６の弾性力が
恒常下方及び上方向きに作用しているので、その固定ス
クロールが上・下方向に揺動しようとしてもそれら圧縮
コイルスプリング２５，２６の適切な上・下緩衝作用に
よりそれら固定スクロール５と旋回スクロール６とのラ
ップ５ａ，６ａ間の隙間はひらかれずに恒常一定に維持
される。又、本発明に係るスクロール圧縮機の圧縮ガス
漏泄防止装置の他の実施例として図５及び図６に示した
ように、上方側壁２０の底面所定部位に弾性部材として
上部板スプリング３０の後方側端を固定具３１により固
定させ、その上部板スプリング３０の先方側端を固定ス
クロール５の上方面に当接させてその固定スクロールを
下方向き弾力支持させ、その上部板スプリング３０の固
定部位と対応したメインフレーム８の上方面にその上部
板スプリング３０よりもやや小さいスプリング常数の有
する弾性部材の下部板スプリング４０を固定具４１によ
り固定させて、該板スプリング４０の先方側端部が固定
スクロール５底面を上方向き弾支するように構成するこ
ともできる。ここで、前記上・下部板スプリング３０，
４０は、夫々同心円状に複数個設置される。且つ、前記
上部板スプリング３０のスプリング常数を下部板スプリ
ング４０のスプリング常数よりもやや大きく形成して固
定スクロール５を下方向き弾支させ、該固定スクロール
５のラップ５ａ下方側端が旋回スクロール６の底面部位
に密接させて、固定スクロール５の上方面と上方側壁２
０との間に所定間隙ｄが維持され、圧縮室内の瞬間高圧
による固定スクロールの上昇を防止するようになってい
る。

【０００８】このように構成された本発明の他の実施例
においては、前記実施例の場合、上部板スプリング３０
と下部板スプリング４０とが夫々同心円状に複数個離れ
て設置されているが、それら上下部板スプリング３０，
４０を形成するにおいて、夫々一つの円板のみを使用し
、各円板の中心方向半径状に各スリットを切欠形成する
ことにより夫々一個の円板上に複数個の各上・下部板ス
プリング３０，４０の役割をする弾性体を一体に形成し
得るようにしたものである。又、前記実施例において、
上部板スプリング３０が弾支される固定スクロール５の
上方面にその上部板スプリング３０の厚さの溝を形成し
、該溝に上部板スプリングが挿合されるようにして該板
スプリングの上方面への突出を防止するようになってい
る。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
ロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置においては、固定
スクロールを上・下部弾支手段により上・下方向き弾支
させてその固定スクロールを旋回スクロールに密接させ
るようになっているため、選択容易な素材の弾性部材で
固定スクロールを支持させ、スクロールの大きさに拘り
なく容易に圧縮ガスの漏泄を防止し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る圧縮ガス漏泄防止装置を具備した
スクロール圧縮機の一部断面図である。

【図２】本発明に係る弾支手段の設置位置を説明するた
めの概略平面図である。

【図３】図１の“Ｂ”部拡大図である。

【図４】図１の“Ｃ”部拡大図である。

【図５】本発明の他の実施例に係る弾支手段を示した断
面図である。

【図６】図５の“Ｄ”部拡大図である。

【図７】従来スクロール圧縮機の内部構成を示した断面
図である。

【図８】従来スクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置
を示した図７の“Ａ”部拡大図である。

【符号の説明】

５…固定スクロール５Ｃ…固定溝６…旋回スクロール８…メインフレーム８ａ…固定溝２０…上方側壁２０ａ…挿入孔２１…固定シリンダー２２…押板２３…下部固定シリンダー２４…上部固定シリンダー２５，２６…弾性部材（圧縮コイルスプリング）３０，
４０…板スプリング３１，４１…固定溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　スクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止
装置であって、渦流型のスクロールラップを具備した固
定スクロール（５）と、該固定スクロール（５）のラッ
プ（５ａ）に咬合するスクロールラップを具備した旋回
スクロール（６）と、該旋回スクロール（６）を支持す
るメインフレーム（８）と、前記固定スクロール（５）
の上方側に位置した上方側壁（２０）に設置されてその
固定スクロール（５）を下方向き弾性支持する上部弾支
手段と、前記メインフレーム（８）に設置されて前記固
定スクロール（５）を上方向き弾性支持する下部弾支手
段とにより構成されてなるスクロール圧縮機の圧縮ガス
漏泄防止装置。
【請求項２】　　前記上部弾支手段は、上方側壁（２０
）に穿孔形成された挿入孔（２０ａ）に挿設される固定
シリンダー（２１）と、該固定シリンダー（２１）の内
方側に挿合されて前記固定スクロール（５）を下方向き
に弾性支持する弾性部材（２５）と、該弾性部材（２５
）の内方側に突出部が挿合されその弾性部材（２５）の
弾性力で固定スクロール（５）を圧搾する押板（２２）
とにより構成された請求項１記載のスクロール圧縮機の
圧縮ガス漏泄防止装置。
【請求項３】　　前記固定シリンダー（２１）は、該固
定シリンダー（２１）と前記上方側壁（２０）及び押板
（２２）との間隙を夫々調節し得るように昇降可能に設
置された請求項２記載のスクロール圧縮機の圧縮ガス漏
泄防止装置。
【請求項４】　　前記下部弾支手段は、メインフレーム
（８）の固定溝（８ａ）に挿設された下部固定シリンダ
ー（２３）と、該下部固定シリンダー（２３）に挿合さ
れて固定スクロール（５）を上方向き弾性支持する弾性
部材（２６）と、前記固定スクロール（５）の固定溝（
５ｃ）に上方部位が挿設され下方部位が下部固定シリン
ダー（２４）に挿合された上部固定シリンダー（２４）
とにより構成された請求項１記載のスクロール圧縮機の
圧縮ガス漏泄防止装置。
【請求項５】　　前記上部弾支手段の弾性部材（２５）
の弾性係数は、前記下部弾支手段の弾性部材（２６）の
弾性係数よりも大きく形成されてなる請求項１記載のス
クロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置。
【請求項６】　　前記上部弾支手段は、前記上方側壁（
２０）の底面所定部位に弾性部材（３０）の基端が固定
具（３１）により固定され、該弾性部材（３０）の他方
側端は前記固定スクロール（５）の上方面に当接されて
該固定スクロール（５）を下方向き弾支するように構成
された請求項１記載のスクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄
防止装置。
【請求項７】　　前記下部弾支手段は、前記メインフレ
ーム（８）の上方面に弾性部材（４０）の基端が固定具
（４１）により固定され、該弾性部材（４０）の他方側
端は前記固定スクロール（５）の底面に当接して該固定
スクロール（５）を上方向き弾支するように構成されて
なる請求項１記載のスクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防
止装置。
【請求項８】　　前記上部弾支手段の弾性部材（３０）
の弾性係数は、前記下部弾支手段の弾性部材（４０）の
弾性係数よりも大きく形成されてなる請求項６又は７記
載のスクロール圧縮機の圧縮ガス漏泄防止装置。
【請求項９】　　前記固定スクロール（５）の上方面と
前記上方側壁（２０）の底面との間には所定の間隙が形
成されてなる請求項６又は７記載のスクロール圧縮機の
圧縮ガス漏泄防止装置。