JPH11247741A - 燃料供給ポンプ - Google Patents

燃料供給ポンプ

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Publication number
JPH11247741A
JPH11247741A JP10064497A JP6449798A JPH11247741A JP H11247741 A JPH11247741 A JP H11247741A JP 10064497 A JP10064497 A JP 10064497A JP 6449798 A JP6449798 A JP 6449798A JP H11247741 A JPH11247741 A JP H11247741A
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JP
Japan
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shoe
cam
plunger
fuel
barrel
Prior art date
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Application number
JP10064497A
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English (en)
Inventor
Akinori Yamazaki
哲律 山▲崎▼
Takeo Kushida
丈夫 串田
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品の損傷を防止する燃料供給ポンプを
提供することにある。 【解決手段】 カム27が駆動するとカム27とシュー
33とが周接して、プッシュロッド43をバレル45に
対して往復動させ、ポンプ室の燃料を加圧する燃料供給
ポンプにおいて、シュー33はカム27との周接面33
aが凸状曲面としてあり、シュー33とカム27とは点
接触する。これにより、シューとカムとの偏磨耗が効果
的に防止できる。また、シュー33の周接面33aがカ
ム27の中心軸線31aに対して傾斜しており、シュー
33に回転力が伝わりやすく、積極的にシュー33は回
転し、シューの接触面における偏磨耗が防止され、これ
により、プッシュロッド43に偏ったスラスト力が作用
するのを防止して、プランジャの片あたりを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、バレル内を摺動す
るプランジャの一端部をカムに当接させ、カムの回転に
よりプランジャを往復動させて燃料を加圧する燃料供給
ポンプに関し、特に、プランジャの一端側にカムに当接
させるシューを備える燃料供給ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バレルに燃料を吸入する吸入弁
とバレル内で加圧された燃料を吐出する吐出弁とを備
え、バレル内をプランジャが往復動することにより、シ
リンダ内の圧力変動を利用して吐出弁と吸入弁とを開閉
するプランジャポンプ(燃料供給ポンプ)が公知であ
る。例えば、図6に示すように、バレル101内に摺動
自在に設けたプランジャ103の下端にシュー105を
設け、このシュー105を保持部材107によりプラン
ジャ103の下端に取り付けるとともに、保持部材10
7にベローズ111を設け、バレル101とプランジャ
5との摺動部を覆い、シュー105にカム113を周接
させている。ベローズ111は、バレル101及びプラ
ンジャ105の摺動部から洩れ出た燃料がカム室側に漏
れるのを防止している。
【0003】また、特開平9ー53558号公報には、
ピストンを往復動させて燃料を加圧する燃料供給ポンプ
において、ピストンに連結したプッシュロッド(プラン
ジャ)の端面に当接するカムの周接点を、プッシュロッ
ドの中心軸線からずらして配置する構成が開示されてい
る。このように中心軸線から周接点をずらし、周接時に
プッシュロッドを回転させ、周接点の磨耗を低減しよう
としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
記載の従来技術では、シュー105とカム113との周
接面での磨耗が生じやすく、シュー105またはカム1
13の磨耗が生じると、シュー105またはカム113
との周接面に偏りが生じ、そのような偏りが生じるとプ
ランジャ(又はプッシュロッド)103に傾いたスラス
ト力が作用する。このため、プランジャに偏りが生じ
て、プランジャ先端がバレルに当たったり噛み込むとい
ういわゆる片あたりの原因になるという不都合がある。
【0005】一方、上記公報に開示の技術では、プッシ
ュロッドとカムとの周接点をプッシュロッドの軸線から
ずらして、プッシュロッドを回転させているので、周接
点が磨耗しにくいものの、プランジャとプッシュロッド
との隙間を覆うベローズがないため、燃料漏れが生じて
しまうという不都合がある。一方、上記公報のプッシュ
ロッドをベローズを有する燃料供給ポンプにそのまま用
いた場合には、ベローズに回転方向の力が作用してベロ
ーズがねじれ、ベローズの破損を生じるという不都合が
ある。特に、ガソリン等の燃料を供給する場合にはカム
室側への燃料漏れを確実に防止することが要求される。
【0006】そこで、本発明の目的は、構成部品の損傷
を防止することができる燃料供給ポンプを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、バレルと、バレル内を摺
動するプランジャと、プランジャ及びバレルの摺動部を
覆うベローズと、プランジャの一端部に設けられたシュ
ーと、このシューを回転可能に保持する保持部材とを備
え、シューにカムを周接させてカムの回転によりベロー
ズとともにプランジャが往復動してポンプ室の燃料を加
圧する燃料供給ポンプにおいて、前記プランジャの中心
軸線と、前記シューの中心軸線とがずれていることを特
徴とするものである。
【0008】この請求項1に記載の発明によれば、カム
が駆動するとカムとシューとが周接して、ベローズとと
もにプランジャをバレル内で往復動させ、ポンプ室の燃
料を加圧する。プランジャの中心軸線とシューの中心軸
線とがずれているので、カムの周接によりシューは回転
し、シューにおける偏磨耗が防止される。これにより、
プランジャに偏ったスラスト力が作用するのを防止し
て、プランジャの片あたりを防止する。また、ベローズ
はプランジャとバレルと摺動面からの燃料の漏れを受
け、燃料がカム室側に漏れるのを防止する。しかもシュ
ーは保持部材により回転可能に保持されているから、シ
ューが回転してもベローズにねじれ方向の力が作用せ
ず、ベローズの破損を防止する。
【0009】請求項2に記載の発明は、バレルと、バレ
ル内を摺動するプランジャと、プランジャの一端部側に
設けられたシューと、このシューを回転可能に保持する
保持部材とを備え、シューにカムを周接させてカムの回
転によりプランジャが往復動してポンプ室の燃料を加圧
する燃料供給ポンプにおいて、前記シューはカムとの周
接面が凸状曲面に形成されており、且つカムの中心軸線
に対してシューが傾斜していることを特徴とするもので
ある
【0010】この請求項2に記載の発明によれば、カム
が駆動するとカムとシューとが周接して、プランジャを
バレルに対して往復動させ、ポンプ室の燃料を加圧す
る。シューはカムとの周接面が凸状曲面としてあり、シ
ューとカムとは点接触するので、シューとカムとの偏磨
耗が効果的に防止できる。また、シューはカムの中心軸
線に対して傾斜しており、シューの中心軸線から離れた
位置でカムに接触するので、カムの周接により積極的に
シューは回転し、シューの接触面における偏磨耗が防止
される。従って、偏磨耗によってプランジャに偏ったス
ラスト力が作用するのを防止して、プランジャの片あた
りを防止する。
【0011】請求項3に記載の発明は、バレルと、バレ
ル内を摺動するプランジャと、プランジャの一端部側に
設けられたシューと、このシューを回転可能に保持する
保持部材とを備え、シューにカムを周接させてカムの回
転によりプランジャが往復動してポンプ室の燃料を加圧
する燃料供給ポンプにおいて、前記シューはカムとの周
接面が凸状曲面に形成されており、且つカム面がカムの
中心軸線に対して傾斜していることを特徴とするもので
ある。
【0012】この請求項3に記載の発明によれば、カム
が駆動するとカムとシューとが周接して、プランジャを
バレルに対して往復動させ、ポンプ室の燃料を加圧す
る。カム面はシューに対して傾斜しているので、シュー
はカムとの周接面が凸状曲面としてあり、シューとカム
とは点接触するので、シューとカムとの偏磨耗が効果的
に防止できる。また、カム面はシューの接触面に対して
傾斜しているので、カム面はシューの中心軸線から離れ
た位置でシューに接触し、積極的にシューを回転させ、
シューの接触面における偏磨耗が防止される。このよう
に、偏磨耗が防止できるので、プランジャに偏ったスラ
スト力が作用するのを防止して、プランジャの片あたり
を防止する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図5
を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図5
は、本発明を適用した燃料供給装置1を示す回路図であ
る。この燃料噴射装置1は、ガソリンエンジンの燃焼室
(気筒)にガソリンを直接噴射するもので、いわゆる直
接噴射式ガソリンに用いられるものである。この燃料噴
射装置1は、図5に示すように、概して、燃料タンク3
と、燃料タンク3内に配置された低圧ポンプ5、低圧レ
ギュレータ7、高圧ポンプ9、高圧ポンプ9から圧送さ
れた燃料を蓄圧する蓄圧器としてのコモンレール11、
及び、高圧レギュレータ13を接続して回路が構成され
ている。
【0014】低圧ポンプ5は、燃料タンク3内の燃料
(ガソリン)を高圧ポンプ9に圧送するものであり、高
圧ポンプ9との間にフィルタ10が介在されている。こ
の低圧ポンプ5は、バッテリーで駆動されるものであ
る。
【0015】高圧ポンプ9は、低圧ポンプ5から供給さ
れた燃料を高圧に加圧するものであり、エンジンによっ
て駆動され、燃料を高圧に加圧してコモンレール11に
圧送する。高圧ポンプ9及びコモンレール11の間に
は、逆止弁16が設けられており、機関停止後もコモン
レール11から高圧ポンプ9への燃料の逆流が防止され
てコモンレール11内を高圧に保持するようになってい
る。コモンレール11には、複数のインジェクタ15が
接続されており、コモンレール11で高圧に蓄圧された
燃料を各インジェクタ15からそれぞれエンジンの気筒
内に噴射するようになっている。
【0016】図1は、図5に示す高圧ポンプ(以下、
「燃料供給ポンプ」とする)9の断面図である。図2
は、図1に示す燃料供給ポンプ9の要部を示す断面図で
ある。この燃料供給ポンプ9は、プランジャ23を収納
したポンプハウジング25と、このプランジャ23を駆
動するカム27をカム室29a内に収納した下本体部2
9とを備えている。カム27は、図示しないエンジンに
よって駆動されるカムシャフト31に連結されており、
エンジンの駆動によりカム27が回転し、プランジャ2
3の下端に配置されたシュー33に周接してプランジャ
23を上下に駆動する構成になっている。
【0017】ポンプハウジング25には、低圧の燃料が
供給される吸入ポート35と、プランジャ23により加
圧された燃料を吐出する吐出ポート37とが設けられて
いる。吸入ポート35は、フィルタ39及び通路38を
介して低圧ダンパ41に連通している。この低圧ダンパ
41は、図1において、ポンプハウジング25の上部に
設けられており、吸入ポート35から供給される低圧燃
料の脈動を抑制している。
【0018】低圧ダンパ41は、ゴム製のダイヤフラム
71及びケース73で画定された背圧室75を備えてい
る。ダイヤフラム71及びケース73の間には、スプリ
ング77が配置され、一端部がダイヤフラム71に当接
し、かつ、他端部がケース73の内面に当接して設けら
れている。
【0019】一方、プランジャ23とシュー33との間
には、プッシュロッド43が介在されており、このプッ
シュロッド43を介してプランジャ23を押圧して、ポ
ンプハウジング25内に設けられたバレル45内に摺動
させている。この実施の形態では、プッシュロッド43
は、プランジャ23と別体に設けられているが、プラン
ジャ23の下端に当接してプランジャ23と一体に往復
動するものであり、実質的にプランジャ23と一体のも
のである。そして、プランジャ23は、このバレル45
に沿って上下に摺動するようになっている。プランジャ
23には、スプリング47の下端部が当接されている。
このスプリング47は、プランジャ23を常時下方に付
勢するものであり、スプリング47の上端は、バレル4
5の上方に配置された固定部材49の下面に支持されて
いる。そして、固定部材49の下面とプランジャ23と
の間に燃料を加圧するポンプ室(燃料圧縮室)51を形
成している。
【0020】バレル45には、プランジャ23の下端側
にプランジャ23とプッシュロッド43とで画定される
脈動低減空間53が形成されている。この脈動低減空間
53は、低圧通路55を介して吸入ポート35に連通さ
れており、ポンプ室51の往復動により発生する低圧側
の脈動を低減するようになっている。即ち、脈動低減空
間53は、プランジャ23の下部に形成されており、プ
ランジャ23が下降動作すると、脈動低減空間53内の
燃料が低圧通路55を介して、吸入ポート35に戻さ
れ、プランジャ23が上昇すると吸入ポート35側から
低圧通路55を介して脈動低減空間53に燃料を吸入す
るものである。
【0021】プランジャ23及びバレル45の摺動部
を、下本体部29内に形成されたカム室29aから気密
に隔離するベローズ61が設けられている。即ち、プッ
シュロッド43及びシュー33の接続部には、シュー保
持部材57が設けられ、このシュー保持部材57の周囲
部と、バレル45の上方周面側に設けられた取付部材5
9との間にわたってベローズ61が取り付けられてい
る。このベローズ61は、プランジャ23の上下動に追
随して伸縮するようになっており、ベローズ61は、プ
ランジャ23及びバレル45の摺動部とカム27を収容
するカム室29aとの間を気密に隔離し、この摺動部か
ら漏れ出たリーク燃料がカム室29aに達するのを防止
するものである。特に、本実施の形態では、燃料として
ガソリン燃料を用いているので、リーク燃料がカム室2
9a側に漏れるのを防止する必要がある。
【0022】一方、吐出通路36は、ポンプハウジング
25の上方側面部に設けられた高圧ダンパ81に接続さ
れている。この高圧ダンパ81は、チェック弁83を介
して、前述した突出ポート37に連通されており、吐出
通路36から吐出された高圧の燃料は、高圧ダンパ81
を通るようになっている。この高圧ダンパ81は、高圧
の燃料の脈動を抑制するもので、高圧ダンパ81は、ガ
スが封入されたガス封入室87を備えており、このガス
封入室87は、ケース89とダイヤフラム91とで画定
されている。
【0023】ここで、シュー保持部材57と、シュー3
3及びカム27との関係について説明する。図2は、図
1に示すこれらの関係部分を抜き出して示した図であ
る。カム27は、そのカム面27aがプランジャ23の
中心軸線65に対して略直角をなしている。一方、シュ
ー33は、カム面27aとの周接面33aが凸状の湾曲
面(クラウニング)をなしており、カム面27aと点接
触をしている。このシュー33を保持する保持部材57
は、シュー33を傾けて保持しており、シュー33の中
心軸線67と傾斜角度Aを形成している。換言すれば、
シュー33の径方向の中心軸線33bはカム軸31の中
心軸線31aと傾斜角度Aを形成している。また、シュ
ー33の周接面33aは、その周接面33aの中心から
ずれた点で、カム面27aとの接点Pがあり、これによ
り、シュー33には回転力が作用する。
【0024】更に、保持部材57は、シュー33を回転
可能に保持しており、保持部材57とシュー33との間
には、摩擦係数の小さい円盤状シム68、例えばSUS
プレートが介在されており、保持部材57に対するシュ
ー33の回転を容易にしている。この場合、シュー33
と円盤状シム68間又は、円盤状シム68とベローズ6
1側の面は接触面が広いので、面圧の低下(面圧下が
り)と油膜厚みを確保しやすくなる。これにより、円盤
状シム68側の摩擦係数が下がり、シュー33が回りや
すくなる。
【0025】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。この燃料供給ポンプ9では、カム27が回転する
と、シュー33を介してプランジャ23が上下し、これ
によって、吸入ポート35を通ってポンプ室51内に燃
料が供給されると共に、ポンプ室51内の燃料が加圧さ
れ、吐出ポート37から吐出される。一方、シュー33
の上下動とともにシュー保持部材57を介してベローズ
61も上下に伸縮する。
【0026】シュー33は、その中心軸線67からずれ
た位置でカム面27aと点Pで接触しており、且つシュ
ー33は回転可能に保持されているので、シュー33は
回転する。このように、シュー33が回転することか
ら、カム27の一回転あたりのシュー33との相対滑り
量が減少し、シュー33とカム27との磨耗が低減す
る。更に、シュー33の回転により、シュー33とカム
27との接点における接線方向の力が減少するため、カ
ム面27aの磨耗が低減し、いわゆるカム面の剥離を防
止できる。
【0027】更に、シュー33が回転することにより、
ベローズ61に捩じれ方向の力が作用することがほとん
どないから、ベローズ61の損傷を防止できる。特に、
本実施の形態のように、加圧燃料として、ガソリン燃料
を使用している場合には、ベローズ室63からの燃料の
漏れを確実に防止するのに有効である。
【0028】また、シュー33が回転することにより、
プッシュロッド43とバレル45との接触面における面
圧が下がり、これらの局部磨耗を低減するので、プッシ
ュロッド43の押し上げに必要な力を減少できる。従っ
て、カム27の駆動トルクを小さくでき、ポンプ駆動動
力を低減し、燃料供給ポンプ9の機械効率が向上する。
【0029】次に、図3及び図4を参照して、本発明の
他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形
態では、上述した実施の形態と同一部分には、同一の符
号を付することによって、その部分の詳細な説明を省略
する。
【0030】図3に示す第2実施の形態では、シュー3
3がカム27に対して傾斜するのでなく、カム面27a
をカムシャフト31の軸線31aに対して傾斜してい
る。また、保持部材57は、シュー33の中心軸線67
とプランジャ23の中心軸線65とはずれているもの
の、略平行となっている。しかし、カム面27aをカム
の中心軸線31aに対して傾斜させているので、シュー
33の周接面33aとカム面27aとが相対的に傾斜し
ている点で上述の実施の形態と同様な作用及び効果を奏
することができる。
【0031】図4に示す第3実施の形態では、シュー3
3の周接面33aを平坦面とし、カム27のカム面27
aに平坦に形成するものである。即ち、この実施の形態
では、シュー33の周接面33aとカム面27aとは、
面接触しているが、この接触面は、シュー33の中心軸
線67よりもずれた一側に位置している。このように構
成することにより、シュー33は面接触ではあるものの
回転容易にできる。この第3実施の形態では、シュー3
3が回転容易であるほか、シュー33の周接面33a及
びカム面27aとが相対的に傾斜させていない点で上述
した実施の形態と異なるものである。この第3実施の形
態では、上述した実施の形態に加えて相対的な傾斜がな
いので、構成が簡易であり、且つ製造が容易である。
【0032】本発明は上述した実施形態に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。例えば、上述した第1及び第2実施の形態にかかる
燃料供給ポンプは、ガソリンの噴射ポンプに限らず、デ
ィーゼル機関に用いられている軽油用の燃料噴射ポンプ
等に用いるものであっても同様な効果を得ることができ
る。
【0033】また、上述の第1及び第2実施の形態で
は、ベローズ61を設けているが、これに限らず、ベロ
ーズ61を設けなくてもよい。この場合には、プッシュ
ロッド43とバレル45との摺動部から燃料がリークす
るおそれがあるので、燃料としてガソリンでなく、軽油
等を用いることが望ましい。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、プラン
ジャに対してシューが回転可能であるとともに、プラン
ジャの中心軸線とシューの中心軸線とがずれているの
で、シューにおける偏磨耗が防止でき、更に、バレルに
対するプランジャの片あたりを防止する。また、シュー
は保持部材により回転可能に保持されているから、シュ
ーが回転してもベローズにねじれ方向の力が作用せず、
ベローズの破損を防止でき、更に、機械効率が優れる。
即ち、構成部品の損傷を防止できる。
【0035】請求項2及び3に記載の発明によれば、シ
ューはカムとの周接面が凸状曲面としてあり、シューと
カムとは点接触するので、シューとカムとの偏磨耗が効
果的に防止できる。また、カム面とシューの周接面とは
傾斜しているので、シューの接触面における偏磨耗を効
果的に防止できる。更に、プランジャの片あたりを防止
する。この発明によっても構成部品の損傷を防止でき
る。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る燃料供給ポンプを示
す断面図である。
【図2】図1に示す燃料供給ポンプの要部を示す断面図
である。
【図3】他の実施の形態に係る燃料供給ポンプの要部を
示す断面図である。
【図4】他の実施の形態に係る燃料供給ポンプの要部を
示す断面図である。
【図5】本発明を適用した燃料供給装置を示す回路図で
ある。
【図6】従来の燃料供給ポンプの要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
9 高圧ポンプ(燃料供給ポンプ) 23 プランジャ 27 カム 27a カム面 31a カム軸の中心軸線 33 シュー 33a シューの周接面 45 バレル 57 シュー保持部材 61 ベローズ 65 プランジャの中心軸線 67 シューの中心軸線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バレルと、バレル内を摺動するプランジ
    ャと、プランジャ及びバレルの摺動部を覆うベローズ
    と、プランジャの一端部に設けられたシューと、このシ
    ューを回転可能に保持する保持部材とを備え、シューに
    カムを周接させてカムの回転によりベローズとともにプ
    ランジャが往復動してポンプ室の燃料を加圧する燃料供
    給ポンプにおいて、 前記プランジャの中心軸線と、前記シューの中心軸線と
    がずれていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  2. 【請求項2】 バレルと、バレル内を摺動するプランジ
    ャと、プランジャの一端部側に設けられたシューと、こ
    のシューを回転可能に保持する保持部材とを備え、シュ
    ーにカムを周接させてカムの回転によりプランジャが往
    復動してポンプ室の燃料を加圧する燃料供給ポンプにお
    いて、 前記シューはカムとの周接面が凸状曲面に形成されてお
    り、且つカムの中心軸線に対してシューが傾斜している
    ことを特徴とする燃料供給ポンプ。
  3. 【請求項3】 バレルと、バレル内を摺動するプランジ
    ャと、プランジャの一端部側に設けられたシューと、こ
    のシューを回転可能に保持する保持部材とを備え、シュ
    ーにカムを周接させてカムの回転によりプランジャが往
    復動してポンプ室の燃料を加圧する燃料供給ポンプにお
    いて、 前記シューはカムとの周接面が凸状曲面に形成されてお
    り、且つカム面がカムの中心軸線に対して傾斜している
    ことを特徴とする燃料供給ポンプ。
JP10064497A 1998-02-27 1998-02-27 燃料供給ポンプ Pending JPH11247741A (ja)

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Cited By (7)

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