JPH09250427A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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Publication number
JPH09250427A
JPH09250427A JP8747196A JP8747196A JPH09250427A JP H09250427 A JPH09250427 A JP H09250427A JP 8747196 A JP8747196 A JP 8747196A JP 8747196 A JP8747196 A JP 8747196A JP H09250427 A JPH09250427 A JP H09250427A
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JP
Japan
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fuel
plunger
fuel injection
injection pump
hole
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Application number
JP8747196A
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English (en)
Inventor
Takeo Kushida
丈夫 串田
Hideya Kikuchi
英弥 菊地
Nobuo Aoki
青木  伸夫
Akinao Minegishi
昭直 峯岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動孔の内周面とプランジャの外周面との間
から漏れ出た燃料がエンジン内に入り込むのを防止す
る。 【解決手段】 プランジャ7の外側には、それを囲むよ
うにしてベローズ9を配置する。ベローズ9の上端部
は、ポンプ本体1に固定された支持筒5にろう付け等に
よって固着する。ベローズ9の下端部は、プランジャ7
の下端部に設けられた受け部材11にろう付け等によっ
て固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのシリ
ンダヘッド等に取り付けられるタイプの燃料噴射ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の燃料噴射ポンプは、エン
ジンの例えばシリンダヘッドにその壁部を貫通して配置
固定されており、シリンダヘッド内に配置されたカム軸
によってプランジャが往復動させられ、これによって燃
料を加圧するようになっている(特開平4−43843
号公報、特開平4−175460号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記燃料噴射ポンプ
は、シリンダヘッドの壁部を貫通して設置されているた
め、プランジャとそれが摺動自在に設けられる摺動孔の
内周面との間から燃料が漏れると、その燃料がエンジン
の内部に入り込んでしまう。そこで、摺動孔とプランジ
ャとの間から燃料が漏れるのを極力防止する必要があ
る。しかし、互いに摺接する摺動孔の内周面とプランジ
ャの外周面との間を確実に密封することは非常に困難で
あり、僅かではあるが燃料が漏れ出てしまい、これがエ
ンジン内に入り込んでしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、内部に摺動孔を有し、エ
ンジンに取り付けられるポンプ本体と、このポンプ本体
の摺動孔に摺動自在に設けられ、摺動孔から突出した端
部が上記エンジンのカム軸のカム部に接触することによ
り、カム軸の回転に追随して往復動するプランジャとを
備え、上記プランジャの往復動によって燃料を加圧する
ように構成された燃料噴射ポンプにおいて、上記ポンプ
本体と上記プランジャの上記摺動孔から突出した端部と
の間に、上記プランジャの往復動を許容しつつそれらの
間を密封するシール材を設けるとともに、上記ポンプ本
体に、一端が上記シール材によって密封された上記ポン
プ本体の内部空間に連通し、他端が燃料の低圧側に連通
する逃がし通路を形成したことを特徴としている。この
場合、上記シール材としては、上記プランジャの往復動
方向へ伸縮可能なベローズを用いてもよく、あるいは柔
軟な材質からなるダイヤフラムを用いてもよい。シール
材としてダイヤフラムを用いる場合には、上記ポンプ本
体と上記プランジャの上記摺動孔から突出した端部との
間に、プランジャの回動を阻止する回動阻止部材を設け
るのが望ましい。また、上記ポンプ本体には、上記プラ
ンジャによって加圧された燃料が所定の圧力以上になる
と開弁して加圧された燃料を低圧側へ逃がすリリーフ弁
を設けるのが望ましい。さらに、上記ポンプ本体にアキ
ュムレータを設け、このアキュムレータを上記プランジ
ャによって加圧された燃料の供給通路に接続するのが望
ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図7を参照して説明する。図1〜図4はこの
発明の第1の実施の形態を示すもので、この実施の形態
の燃料噴射ポンプP1は、柱状をなすポンプ本体1を備
えている。図1〜図3に示すように、このポンプ本体1
の下部外周面には環状のフランジ部1aが形成されてお
り、このフランジ部1aには複数のボルト挿通孔1bが
形成されている。そして、ポンプ本体1は、ボルト挿通
孔1bに挿通されたボルト(図示せず)をシリンダヘッ
ド100に螺合させて締め付けることにより、フランジ
部1aをシリンダヘッド100の外面に突き当てるとと
もに、下端部をシリンダヘッド100の取付孔101に
気密に嵌合させた状態で、シリンダヘッド100に取り
付けられている。
【0006】上記ポンプ本体1の上面には燃料導入口1
cおよび燃料導出口1dが形成されており、ポンプ本体
1の下面には収容孔1eが形成されている。この収容孔
1eには、適度の強度と柔軟性とを併せ持つ板材、例え
ば薄い金属板からなるリーフ弁2、円板状をなす弁座板
3、摺動孔4aを有するバレル4、および支持筒5が順
次挿入されており、それらは収容孔1eの内周面に螺合
した円筒状をなす押圧部材6によって収納孔1eの底面
に押圧固定されている。リーフ弁2および弁座板3は、
ノックピンNによって位置決めされるとともに、回り止
めされている。
【0007】上記バレル4の摺動孔4aには、プランジ
ャ7が摺動自在に挿入されている。このプランジャ7の
下端面はエンジンによって回転駆動されるカム軸200
のカム部201に接触しており、これによってプランジ
ャ7がカム軸200の回転に追随して往復動するように
なっている。プランジャ7が往動(図1において上動)
すると、燃料加圧室8内の燃料が加圧される。加圧され
た燃料は、弁座板3の吐出孔3bを通り、リーフ弁2を
押し開く。そして、およびポンプ本体1の接続孔1gを
通って燃料導出口1dに至り、燃料導出口1dに接続さ
れた燃料噴射ノズル(図示せず)に供給される。一方、
プランジャ7の復動時には、燃料加圧室8が負圧にな
り、その負圧によってリーフ弁2が開かれる。これによ
り、フィードポンプ(図示せず)から燃料導入口1cに
供給された燃料が、ポンプ本体1の接続孔1fおよび弁
座板3の流入孔3aを通って燃料加圧室8に導入され
る。勿論、プランジャ7の往動時には接続孔1fと流入
孔3aとの間がリーフ弁2によって閉じられ、プランジ
ャ7の復動時には接続孔1gと吐出孔3bとの間がリー
フ弁2によって閉じられている。
【0008】上記ポンプ本体1の収容孔1eの内部に
は、蛇腹状をなす伸縮可能な金属性のベローズ9が、プ
ランジャ7およびバレル4を囲むようにして配置されて
いる。このベローズ9の上端部は、支持筒5に溶接等の
手段によって密封状態に固着されている。一方、ベロー
ズ9の下端部は、プランジャ7の下端部外周面に嵌合さ
れるとともに、ストッパ10によって抜け止めされた受
け部材11に溶接等の手段によって密封状態に固着され
ている。このように、ベローズ9の上下の端部を支持筒
5と受け部材11とにそれぞれ固着することにより、収
納孔1eの内周面とプランジャ7の外周面との間に形成
される空間が、シリンダヘッド100の内部空間に対し
て密封されている。
【0009】なお、収納孔1eの内周面と支持筒5の外
周面との間はOリング12によって密封され、プランジ
ャ7の外周面と受け部材11の内周面との間はOリング
13によって密封されている。この場合、収納孔1eの
内周面と支持筒5、およびプランジャ7と受け部材11
とは、相対移動することがないので、Oリング12,1
3によって確実に密封することができる。ちなみに、摺
動孔4aの内周面とプランジャ7の外周面との間をOリ
ングによって密封しようとすると、摺動孔4aの内周面
とプランジャ7の外周面とが相対移動、それも高速で相
対移動するため、Oリングがプランジャ7の往復動に伴
って擦過されて摩耗し、所望の密封性が短期間のうちに
得られなくなってしまう。そこで、ここでは、相対移動
しない箇所をOリング12,13で密封し、相対移動す
る支持筒5とプランジャ7との間をベローズ9によって
密封するようにしたのである。勿論、支持筒5および受
け部材11を、ろう付け、その他の固着手段により、収
納孔1eの内周面とプランジャ7の外周面とにそれぞれ
固着するようにしてもよい。そのようにすれば、Oリン
グ12,13が不要になるのみならず、それらの間をよ
り一層確実に封止することができる。また、支持筒5お
よび受け部材11を用いることなく、ベローズ9の上下
の端部を収納孔1eの内周面とプランジャ7の外周面と
にろう付け等によってそれぞれ直接固着するようにして
もよい。換言すれば、ベローズ9を支持筒5および受け
部材11と一体に形成してもよい。
【0010】上記ベローズ9は、若干弾性圧縮された状
態で装着されており、その弾性力によってプランジャ7
がカム部201に押し付けられている。つまり、この燃
料噴射ポンプ1においては、ベローズ9がプランジャ7
をカム部201に押し付けるためのばねを兼ねている。
したがって、プランジャ7をカム部201に押し付ける
ためのばねが不要である。
【0011】また、ポンプ本体1には、逃がし孔1hが
形成されている。この逃がし孔1hの上端は燃料導入口
1cに開口している。一方、逃がし孔1hの下端部は、
バレル4の上部外面に形成された逃がし溝4bを介して
ベローズ9によって密封された空間Sに連通している。
したがって、空間Sは、逃がし溝4bおよび逃がし孔1
hを介して燃料導入口(燃料の低圧側)1cに連通して
いる。これから明らかなように、逃がし孔1hおよび逃
がし溝4bによって逃がし通路が形成されている。
【0012】また、図4に示すように、ポンプ本体1に
は、収納孔1eの底面から上方へ向かって延びる弁装着
孔1iが形成されている。この弁装着孔1iには、取付
ブロック14が嵌合固定されており、この取付ブロック
14によって弁装着孔1iの内部が、上部と下部とに区
分されている。弁装着孔1iの上部は、燃料導出口1d
に連通させられている。一方、弁装着孔1iの下部は、
ポンプ本体1に形成された連通孔1jを介して燃料導入
口1c(燃料の低圧側)に連通させられている。
【0013】弁装着孔1iの上部に臨む取付ブロック1
4の上面には、リリーフ弁15が設けられている。この
リリーフ弁15は、弁孔16aおよび弁座16bを有す
る弁本体16と、弁座16bに着座することによって弁
孔16aを閉じ、弁座16bからリフトすることによっ
て弁孔16aを開く球弁17と、この球弁17を弁座1
6bに着座させる弁ばね18とを備えており、燃料加圧
室8から燃料導出口1dに吐出された燃料の圧力が所定
の圧力を越えると、球弁17が弁座16bからリフトし
て開弁し、弁装着孔1iの上部に導入された燃料が、リ
リーフ弁15、取付ブロック14の孔14aおよび連通
孔1jを通って燃料導入口1cに戻されるようになって
いる。
【0014】上記構成の燃料噴射ポンプ1においては、
収納孔1eの内周面とプランジャ7の外周面との間の空
間がベローズ9によって密封されているので、燃料加圧
室8内の燃料が摺動孔4aの内周面とプランジャ7の外
周面との間を通って漏れ出たとしても、その燃料がシリ
ンダヘッド100の内部空間へ入り込むのを確実に防止
することができる。また、空間Sに漏れ出た燃料が逃が
し溝4bおよび逃がし孔1hを介して燃料の低圧側たる
燃料導入孔1cに戻されるようになっており、しかもベ
ローズ9がプランジャ7の往復動方向に伸縮可能になっ
ている。したがって、空間Sに漏れ出た燃料およびベロ
ーズ9によってプランジャ7の円滑な往復動が阻害され
ることもない。さらに、ポンプ本体1にリリーフ弁15
を設け、燃料加圧室8から燃料導出口1dに吐出される
燃料の圧力が所定の圧力を越えた場合には、加圧された
燃料を低圧側たる燃料導入口1cに戻すようにしている
ので、燃料が異常に高圧になるのを確実に防止すること
ができる。
【0015】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。なお、以下の実施の形態においては、上記の
実施の形態と異なる構成部分についてのみ説明すること
とし、同様な部分には同一符号を付してその説明を省略
する。
【0016】図5はこの発明の第2の実施の形態を示す
ものであり、この実施の形態の燃料噴射ポンプP2は、
ポンプ本体1が上部1Aと下部1Bとに2分されてい
る。上部1Aには、燃料導入口1cおよび燃料導出口1
dが形成されている。一方、下部1Bには、上記燃料噴
射ポンプP1の収納孔1eに対応する収納孔1kが形成
されるとともに、その上面には収納孔1kより大径の嵌
合孔1lが形成されている。この嵌合孔1lには、上部
1Aが嵌合孔1lの底面にリーフ弁2、弁座板3および
バレル4を介して突き当たるまで挿入されており、その
状態で下部1Bの上端部を加締ることにより、上部1A
と下部1Bとが一体に連結固定されている。なお、支持
筒5は、バレル4と収納孔1kの内周面に形成された段
部1mとの間に挟持固定されている。また、この燃料噴
射ポンプP2においては、フランジ部1aがポンプ本体
1と別体に形成されており、下部1Bに嵌合固定されて
いる。さらに、嵌合孔1lの内周面と上部1Aの外周面
との間は、Oリング20によって密封されている。ま
た、バレル4には、空間Sを燃料導入口1cに連通する
ための逃がし孔(逃がし通路)4cが形成されている。
【0017】図6はこの発明の第3の実施の形態を示す
ものであり、この実施の形態の燃料噴射ポンプP3にお
いては、燃料加圧室8と燃料導出口1dとの間にアキュ
ムレータ30が設けられている。すなわち、ポンプ本体
1には、収納孔1eの底面から上方へ向かって延びる燃
料収容孔31が形成されている。この燃料収容孔31の
下端開口部は、収納孔1eの底面とリーフ弁2との間に
配置された通路ブロック32の孔32aを介して燃料加
圧室8に連通させられており、その一側部は燃料導出口
1dに連通させられている。
【0018】また、燃料収容孔31の内部には、それよ
り若干小径である膨縮体33が配置されている。この膨
縮体33は、上下方向へ膨張収縮可能であり、その内部
には空気等の気体が加圧状態で封入されている。そし
て、膨縮体33は、内部に封入された気体の圧力によ
り、その上端部が燃料収容孔31の底面に、その下端部
が燃料収容孔31の下端部に固定された環状の弁板34
に所定の押圧力をもってそれぞれ突き当てられている。
膨縮体33が弁板34に突き当たった状態では、燃料加
圧室8と燃料導出口1dとの間が膨縮体33によって閉
じられているが、燃料加圧室8から燃料が吐出されると
膨縮体33が収縮して弁板34から離れ、燃料が燃料収
容孔31の内周面と膨縮体33の外周面との間を通って
燃料吐出口1dに流れ込むようになっている。なお、燃
料導入口1cは、通路ブロック32に形成された孔32
bおよびリーフ弁2を介して弁座板3の吐出孔3bに連
通させられている。また、空間Sは、バレル4、弁座板
3、リーフ弁2および通路ブロック32にわたって形成
された逃がし通路35を介して燃料導入口1cに連通さ
せられている。
【0019】上記構成の燃料噴射ポンプP3において
は、燃料加圧室8内の燃料が加圧されると膨縮体33が
縮小するので、プランジャ7の往動に伴って燃料の圧力
が急激に上昇するのを防止することができるとともに、
異常に高圧になるのを防止することができる。しかも、
プランジャ7の復動時には、膨縮体33が徐々に膨張し
て燃料収容孔31内の燃料を加圧し続け、燃料の圧力が
急速に低圧になるのを防止するとともに、所定の圧力以
上に維持する。したがって、ポンプP3から吐出される
燃料の圧力の脈動を小さく抑えることができる。なお、
この燃料噴射ポンプP3においては、リリーフ弁15を
設けていないがリリーフ弁15を設けてよい。リリーフ
弁15を設ければ加圧された燃料が所定の圧力以上にな
るのを確実に防止し、これによって燃料の脈動をより一
層小さく抑えることができる。
【0020】図7はこの発明の第4の実施の形態を示す
ものであり、この実施の形態の燃料噴射ポンプP4にお
いては、燃料噴射ポンプP1のリーフ弁2および弁座板
3が用いられておらず、それらに代わるものとして、逆
止弁41,42が燃料導入口1cおよび燃料導出口1d
と燃料加圧室8との各間にそれぞれ設けられている。
【0021】また、リーフ弁2および弁座板3が用いら
れていないため、バレル4が収納孔1eの底面に直接突
き当てられている。このバレル4を押圧固定するための
押圧部材6は、収納孔1eに螺合されておらず、押圧部
材6の下端面に対して下側に隣接する収納孔1eの内周
面を加締てその上側の部分を盛り上げ、その盛り上げ部
1nによって押し上げられており、これによってバレル
4がポンプ本体1に押圧固定されている。
【0022】また、この燃料噴射ポンプP4において
は、上記各実施の形態のベローズ9に代えて、ゴム等の
軟質材からなるダイヤフラム43が用いられている。ダ
イヤフラム43の外周部は、ポンプ本体1の下端面に接
着等の手段によって密封状態に固着されている。ダイヤ
フラム43の中央部は、プランジャ7の下端面に固定部
材44によって密封状態に固定されている。また、この
燃料噴射ポンプP4においては、ダイヤフラム43がプ
ランジャ7をカム部201に強く押圧接触させることが
できないので、プランジャ7をカム部201に押圧接触
させるためのばね45が用いられている。
【0023】上記固定部材44の下端面には、耐摩耗性
に富んだ材料からなる当接部材46が設けられており、
この当接部材46および固定部材44を介してプランジ
ャ7がカム部201に押圧接触している。
【0024】ところで、カム軸200が回転すると、当
接部材46にはプランジャ7の軸線を中心とする回転モ
ーメントが作用する。この回転モーメントは、固定部材
44を介してダイヤフラム43に作用する。この場合、
ダイヤフラム43がベローズ9のように、高い強度を有
していれば問題ないが、ダイヤフラム43は強度が低い
ためねじ切られるおそれがある。
【0025】そこで、この燃料噴射ポンプP4において
は、ポンプ本体1と当接部材46との間に針金(回転阻
止部材)47を架け渡し、この針金47によって当接部
材46に作用する回転モーメントを支持している。した
がって、ダイヤフラム43には回転モーメントが作用す
ることがない。よって、ダイヤフラム43が破損するの
を防止するすることができる。なお、針金47は、プラ
ンジャ7の円滑な往復動を阻害しないようにするため
に、若干弛んだ状態で設けられている。
【0026】また、この燃料噴射ポンプP4において
は、空間Sがバレル4およびポンプ本体1にわたって形
成された逃がし通路48を介して燃料タンクTに接続さ
れている。さらに、この燃料噴射ポンプP4には、上記
の各実施の形態におけるリリーフ弁15およびアキュム
レータ30が設けられていないが、それらのいずれか一
方または両方を設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,3に係
る発明によれば、摺動孔の内周面とプランジャの外周面
との間から漏れ出た燃料がエンジン内に入り込むのを防
止することができるという効果が得られる。請求項2に
係る発明によれば、ベローズによってプランジャをカム
部に押圧接触させることができるので、プランジャをカ
ム部に押圧接触させるためのばねを必要とせず、その分
だけ部品点数を減らすことができるという効果が得られ
る。請求項4に係る発明によれば、ダイヤフラムが破損
するのを防止することができるという効果が得られる請
求項5に係る発明によれば、加圧された燃料が異常高圧
になるのを防止することができるという効果が得られ
る。請求項6に係る発明によれば、燃料噴射ポンプから
吐出される加圧燃料の圧力が脈動するのを小さく抑える
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、図3のY−Y断面図である。
【図2】第1の実施の形態の平面図である。
【図3】図1のX−X断面図である。
【図4】図3の一部省略Z−Z断面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】この発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図7】この発明の第4の実施の形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ P2 燃料噴射ポンプ P3 燃料噴射ポンプ P4 燃料噴射ポンプ S シール材によって密封されたポンプ本体の内部空間 1 ポンプ本体 1c 燃料導入口(燃料の低圧側) 1d 燃料導出口(燃料の供給通路) 1h 逃がし孔(逃がし通路) 4a 摺動孔 4b 逃がし溝(逃がし通路) 4c 逃がし孔(逃がし通路) 7 プランジャ 9 ベローズ 15 リリーフ弁 30 アキュムレータ 35 逃がし通路 43 ダイヤフラム 47 針金(回転阻止部材) 48 逃がし通路 100 シリンダヘッド 200 カム軸 201 カム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯岸 昭直 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ゼクセル東松山工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に摺動孔を有し、エンジンに取り付
    けられるポンプ本体と、このポンプ本体の摺動孔に摺動
    自在に設けられ、摺動孔から突出した端部が上記エンジ
    ンのカム軸のカム部に接触することにより、カム軸の回
    転に追随して往復動するプランジャとを備え、上記プラ
    ンジャの往復動によって燃料を加圧するように構成され
    た燃料噴射ポンプにおいて、上記ポンプ本体と上記プラ
    ンジャの上記摺動孔から突出した端部との間に、上記プ
    ランジャの往復動を許容しつつそれらの間を密封するシ
    ール材を設けるとともに、上記ポンプ本体に、一端が上
    記シール材によって密封された上記ポンプ本体の内部空
    間に連通し、他端が燃料の低圧側に連通する逃がし通路
    を形成したことを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 【請求項2】 上記シール材として、上記プランジャの
    往復動方向へ伸縮可能なベローズを用いたことを特徴と
    する請求項1に記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 【請求項3】 上記シール材として、柔軟な材質からな
    るダイヤフラムを用いたことを特徴とする請求項1に記
    載の燃料噴射ポンプ。
  4. 【請求項4】 上記ポンプ本体と上記プランジャの上記
    摺動孔から突出した端部との間に、プランジャの回動を
    阻止する回動阻止部材を設けたことを特徴とする請求項
    3に記載の燃料噴射ポンプ。
  5. 【請求項5】 上記ポンプ本体に、上記プランジャによ
    って加圧された燃料が所定の圧力以上になると開弁して
    加圧された燃料を低圧側へ逃がすリリーフ弁を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料噴
    射ポンプ。
  6. 【請求項6】 上記ポンプ本体にアキュムレータを設
    け、このアキュムレータを上記プランジャによって加圧
    された燃料の供給通路に接続したことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
JP8747196A 1996-03-15 1996-03-15 燃料噴射ポンプ Pending JPH09250427A (ja)

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Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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