JP2003269100A - 樹脂併用アンカー装置及び該装置を用いた躯体補強方法 - Google Patents

樹脂併用アンカー装置及び該装置を用いた躯体補強方法

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JP2003269100A JP2002077580A JP2002077580A JP2003269100A JP 2003269100 A JP2003269100 A JP 2003269100A JP 2002077580 A JP2002077580 A JP 2002077580A JP 2002077580 A JP2002077580 A JP 2002077580A JP 2003269100 A JP2003269100 A JP 2003269100A
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貞夫 古寺
Hirosuke Araki
弘祐 荒木
Toshiki Kanefuji
▼とし▲記 金藤
Katsuyuki Sato
勝行 佐藤
Takeshi Kobayashi
毅 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート及びレンガ躯体の剥落防止工事
に最適なアンカー装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の樹脂併用アンカー装置は、アン
カー10と該アンカーの基部を受け入れる筒状のナット
20から形成されている。アンカー10は、その外周面
に基端部から胴部8に達するネジ部11が設けられ、か
つこのネジ部11には基端部から軸方向に切溝12が設
けられると共に、先端部に先方に拡径状のテーパ部13
を有し、このテーパ部13に続く、胴部8の外径よりも
小径の軸部14が段部15を介して胴部8に続き、さら
に軸部14には複数本のスリット16を有する拡張部材
17が巻付き嵌合され、この拡張部材17の外周面には
回転止め突起18が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル、橋梁
物、競技場、高速道路の遮音壁等のコンクリート並びに
レンガ躯体及びレンガ構造物等の剥落防止対策工事に使
用するアンカー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されているアンカーは、概ね金
属拡張アンカー、接着系アンカー及び外壁補修用アンカ
ーに大別される。金属拡張アンカーとしては、アンカー
本体を固着するためアンカーの一部分を打撃することに
より拡張部を拡開させる打ち込み方式のものと、アンカ
ーに螺合されるナットまたはボルトを回転させ締付ける
ことにより拡張部を拡開させる締付け方式のもの(例え
ば、実開平3−75305公報)が知られている。ま
た、接着系アンカーとしては、主剤と硬化剤を予め定量
分離収容したカプセル状の容器を施工穴に挿入し、ボル
トを回転・打撃を加えながら打ち込み養生・固着させる
カプセル型のものと、主剤と硬化剤を混合し施工穴に注
入後、ボルトを静かに回しながら押し込み、養生・固着
させる注入型のもの(例えば、特許第3141353
号)が知られている。
【0003】さらに、外壁補修用アンカーとしては、コ
ンクリート躯体とコンクリートの表面に形成されたタイ
ルやレンガなどの仕上材との境界面に生じた隙間に接着
剤を注入したり、仕上材の剥落防止ネットを固定したり
するための注入ピンと、コンクリート躯体からタイルや
レンガなどの仕上材が剥落するのを防ぐためのネットを
固定するためのアンカーピンを有するもの(特公平7−
949公報)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前記金属拡張アンカーは、拡張部を拡開させて施工穴の
内壁に機械的に固着させるものであり、アンカーと施工
穴に間隙があるため、地震や他の稼働物からの振動等に
よってアンカーに緩みが生じて抜け落ちる可能性があ
る。また、前記隙間に雨水や湿気などが入り込みアンカ
ー腐蝕の大きな原因になる。さらに、打ち込み方式の場
合、打撃時の衝撃が大きいため、例えば、躯体がレンガ
構造などで硬度が低い場合には、母材にクラックが生じ
る可能性がある。
【0005】また、接着系アンカーは、施工直後は固着
力が発揮できないため、接着剤が硬化するまでボルトに
負荷をかけることができない。さらに、外壁補修用アン
カーは、アンカーの強度の点で劣り、剥落防止工事に使
用するアンカーとしては不向きである。
【0006】そこで、本発明の課題は、振動等によって
アンカーに緩みが生じて抜け落ちることがなく、また、
機械的にも固着されるため、施工後直ちにボルトに負荷
をかけることができる、強度に優れた、樹脂併用アンカ
ー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂併用アンカ
ー装置(以下、アンカー装置と略記する。)は、アンカ
ーと該アンカーの基部を受け入れる筒状のナットから形
成されている。前記アンカーは、その外周面に基端部か
ら胴部に達するネジ部が設けられ、かつ該ネジ部にはア
ンカーの基端部から軸方向に切溝が設けられると共に、
先端部に先方に拡径状のテーパ部を有し、該テーパ部に
続く、胴部の外径よりも小径の軸部が段部を介して胴部
に続き、さらに該軸部には複数本のスリットを有する拡
張部材が巻付き嵌合され、この拡張部材の外周面には回
転止め突起が設けられている。
【0008】また、前記ナットは、その軸方向に設けら
れた中空孔を有し、前記中空孔の内周面には軸方向にネ
ジ部が設けられ、このナットのネジ部に前記アンカーの
ネジ部が螺合されている。前記ナットは、その開口端部
に多角形のフランジ部を設けると良く、またその外周面
にローレットを形成するのが好ましい。さらに、ナット
は、その外周面に貫通孔を形成するのが望ましい。
【0009】本発明の前記アンカー装置を使用した躯体
補強方法は、コンクリート躯体及びレンガ躯体等の剥落
防止補強工事において、前記躯体に補強繊維シートある
いはネットを固定する際に、躯体に設けた施工穴に前記
アンカー装置を差し込み、ナットを回してアンカーをナ
ットの中空孔内に引き込むことにより、拡張部材を拡張
させて穿孔内にアンカーを固定し、さらに外側よりナッ
トの中空孔内に樹脂接着剤を注入することにより、アン
カーの初期荷重には金属拡張アンカー機能で効果を発揮
させ、アンカーの終局荷重には接着アンカー機能で効果
を発揮させる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて説明する。図1は、本発明のアンカー装置の正
面図であり、図2は図1に示すアンカー装置の一部切欠
断面図である。また、図3は、本発明のアンカー装置の
他の例の正面図であり、図4は、図3のアンカー装置の
一部切欠断面である。さらに、図5の(a)〜(d)
は、図1のアンカー装置を利用して補修作業を行なう手
順を示す作業行程図である。図6は、接着樹脂を使用し
た補修作業が完了した状態を示す断面図であり、図7
は、セメントモルタルを使用した補修作業が完了した状
態を示す断面図であり、図8は、図3のアンカー装置を
利用して、接着樹脂を使用し補修作業を完了した状態を
示す断面図である。
【0011】図1、図2に示す実施例1のアンカー装置
は、アンカーとナットの組み合わせからなり、筒状のナ
ット10にアンカー20の基部が受け入れられる構成で
ある。アンカー10は、金属棒体であって、その略中央
部の円周上に形成されたテーパ状の切欠7を境に、先方
に向けて胴部8、軸部14及びテーパ部13が順次一体
に形成され、軸部14には、拡張部材17が巻付き嵌合
されている。アンカー10は、その基端部からテーパ状
の切欠7を経て胴部8に達する外周面にネジ部11が設
けられ、このネジ部11には、同じくアンカー10の基
端部から軸方向に続く一本の切溝12が設けられてい
る。
【0012】この切溝12は、アンカー装置の施工後、
樹脂接着剤をナット20の中空孔22に外側から注入し
た際に、樹脂接着剤が、切溝12内を通ってアンカー1
0及びナット20と施工穴33との間隙に入り込んで満
遍なく充填できるようにするためである。なお、この切
溝12は、アンカー自体の強度性が損なわれない程度
に、アンカーの外周面上のネジ部に間隔をあけて複数本
設けるようにしても良い。
【0013】アンカー10は、その先端部に先方に拡径
状のテーパ部13を有し、このテーパ部13の基部から
後方に続く軸部14は、アンカー10の胴部8よりも小
径に形成され、かつ段部15を介して胴部8に一体に接
続している。また、軸部14には、等間隔に形成された
三本のスリット16を有する筒状の拡張部材17が巻付
き嵌合されている。なお、拡張部材17には、軸部14
に巻付き嵌合できるように一本のスリット16の底部か
ら先の開口端に至る細溝(図示せず)が形成されてい
る。
【0014】さらに、この拡張部材17の周方向の外周
面には、4個の回転止め突起18が等間隔に設けられて
いる。この突起18は、それらの頂部を結ぶ外径が、テ
ーパ部13の最大径よりも大きく形成されているため、
アンカー装置を施工穴33に挿入した際、アンカー10
の拡張部材17を施工穴33の内周面に押圧状に当接固
定させる。それ故、ナット20を回して、アンカーを中
空孔22内に引き込む際に、連動してアンカー10が回
転しても、拡張部材17がつられて回転することはな
い。
【0015】ナット20は、筒状であり、その軸方向に
設けられた中空孔22とナット20の外周面にあけられ
た貫通孔25とを有し、また中空孔22の内周面には、
アンカー側開口端から軸方向に約2分の1程度の長さま
でネジ部23が設けられ、このネジ部23にアンカー1
0のネジ部11が螺合される。ナット20の中空孔22
は、アンカー装置の施工後、樹脂接着剤を外側から後注
入できるようにするためのものであり、貫通孔25は、
この後注入された樹脂接着剤が、ナット20と施工穴3
3との間隙に流出して充填しやすくするためのものであ
る。なお、中空孔22内に設けられるネジ部23は、中
空孔22の内周面全体に設けるようにしても良い。
【0016】ナット20は、その基部となる開口端部
に、六角形のフランジ部21が設けられており、かつナ
ット20の外周面には、先端部側から軸方向の約5分の
4程度の長さにローレット24が形成されている。前記
六角形のフランジ部21は、アンカー装置施工の際にス
パナ(ラチェット)でナット20を回転締付けるための
ものであり、また、前記ローレット24は、接着系アン
カーの接着機能を向上させるためのものである。なお、
前記ローレット24は、フランジ部21を除くナットの
外周面全面に形成しても良い。
【0017】図3、図4に示す実施例2のアンカー装置
は、基本的にはナット20aにフランジ部が設けられて
いない形態のものである。このアンカー装置では、アン
カー10は、実施例1のものと同じであるが、ナット2
0aには、軸方向に中空孔22aが設けられると共に、
この中空孔22aの内周全面にネジ部23aが設けら
れ、さらにナット20aの外周全面にはローレット24
aが設けられている。また、ナット20aの外周面には
貫通孔25aが設けられ、アンカー10のネジ部11a
がナット20aのネジ部23aに螺合している。このア
ンカー装置は、図1、図2に示した実施例1のアンカー
装置と異なり、施工穴の開口周縁部に、突出したフラン
ジ部が配置されることが無いため、仕上げ面をできるだ
け平滑にしたい場合に用いられる。このアンカー装置
も、接着系アンカーと締め付け方式の金属拡張アンカー
の効果を兼ね備えた併用型のアンカー装置である。
【0018】次に、実施例1のアンカー装置を使用して
補修工事を行なう作業手順を図5に基づいて説明する。
コンクリート躯体及びレンガ躯体で剥落するおそれがあ
る区域を補修するに際し、最初に躯体30の補修面に接
着樹脂を下塗りし、その上に繊維シート31をあてがっ
て張り付け、さらにその上から接着樹脂34を上塗りす
る。次にシート31を固定するためにアンカー装置を施
工する。
【0019】本発明のアンカー装置の施工は、まず躯体
30に、施工するアンカー装置のサイズに適応する段付
きドリルを用いて施工穴33を穿ける(図5a)。次い
で、施工穴33内にその奥部から樹脂接着剤32を注入
する(図5b)。次に、施工穴33内にアンカー装置を
施工するが、施工前にワッシャー51の通孔52にアン
カー装置を先端部から突出させて挿入しておき、ワッシ
ャー51をアンカー装置のナット20のフランジ部21
に組み付けた状態で、アンカー10の先端部を施工穴3
3に差し込む。このとき、ワッシャー51が繊維シート
31を押さえていることが必要である(図5c)。
【0020】アンカー10のテーパ部13から一体に続
く軸部(図には表れず)には、ナット20の締付けによ
り拡張する拡張部材17が巻付き嵌合しており、施工穴
33にアンカー10及びナット20を順に差し込むと、
拡張部材17の外周面に設けられた回転止め突起18が
施工穴33の内周面に押圧状に当接するので、拡張部材
17は施工穴33内で固定される。それ故、施工穴33
に差し込んだアンカー装置の六角形のフランジ部21を
スパナ(ラチェット)で回転させて締付けて、ナット2
0の中空孔22内にアンカー10を回転させながら引き
込むと、テーパ部13も前記施工穴33内で固定された
拡張部材17の内周面に沿ってナットの方へ移動するた
め、拡張部材17が拡開して施工穴33の内周面に食い
込み、アンカー装置が躯体30に強固に固定される。
【0021】次に、ナット20の中空孔22に樹脂接着
剤32を注入すると、樹脂接着剤32は、アンカー10
の切溝12を通ってアンカー10およびナット20と施
工穴33との間隙に充填され、またナット20の貫通口
25からナット20と施工穴33の間隙に充填される
(図5d)。
【0022】図6は、補修工事が完了した状態の一例を
示しており、駆体30の補修区域に、下塗りされた接着
樹脂34上に繊維シート31をあてがい、そこに繊維シ
ート31を固定するために施工穴33をあけて、図5に
示した手順により、アンカー装置を施工し、ワッシャー
51及び繊維シート31の上から再度、接着樹脂34を
塗布し、当該ワッシャー51と繊維シート31を接着樹
脂34内に埋め込む。これにより、接着樹脂34とワッ
シャー51の接着が強固なものとなる。
【0023】図7は、実施例1のアンカー装置を用い
て、補修区域にネット41を張り付けて補修する補修工
事が完了した状態の一例を示しており、剥落のおそれが
ある補修区域の躯体30に、ネット41をあてがい、そ
の上からセメントモルタル42を吹き付けてネット41
を張り付け、次いで当該ネット41を固定するためにア
ンカー装置を施工するが、その作業行程は図5に示す手
順と同じである。上記アンカー装置の施工後に、さらに
ナット20のフランジ部21を覆うようにセメントモル
タル42を吹き付けて仕上げている。
【0024】図8は、実施例2のアンカー装置を用い
て、補修区域に繊維シート31を張り付けて補修工事を
完了させた状態の一例を示している。その作業手順は、
実施例1の図5に示す手順とほぼ同じであるが、施工穴
33内に前記アンカー装置を差し込んだ後に、ナット2
0aの中空孔22内に樹脂接着剤32を注入する。
【0025】その後、中空孔22の内周面に設けられた
ネジ部23aに六角穴付き皿ネジ53を螺合し、六角レ
ンチなどを用いて皿ネジ53を締め上げると、中空孔2
2内に注入された樹脂接着剤32は、皿ネジ53の押圧
によって切溝12aや貫通孔25aより、施工穴33と
の間隙内に押し出されると共に、アンカー10a及びナ
ット20aが引っ張られ、これによって拡張部材17a
が拡張して、実施例2のアンカー装置が施工穴33に固
定される。このアンカー装置は、皿ネジ53を使用する
ため、仕上げ面をできるだけ薄く平滑にしたい場合に特
に有効である。
【0026】本発明のアンカー装置は、図5〜図7に示
すように、駆体30の補強区域にあてた繊維シート31
やネット41を支持補強するために、ワッシャー51と
組み合わせて施工するもので、アンカー10とナット2
0によって構成された、接着系アンカーと締付け方式の
金属拡張アンカーの効果を兼ね備えた併用型のアンカー
装置である。このためアンカー10は、金属拡張アンカ
ーの締付け方式を採用しており、施工対象となる躯体3
0が、例えば、レンガ構造などであって硬度が低い場合
にも、打ち込み方式のような打撃時の強い衝撃を母材に
与えることなく施工穴33に固定できる。
【0027】
【発明の効果】(1)本発明は、接着系アンカーと金属
拡張アンカーの機能を兼ねた併用型であるので、施工直
後から接着剤を注入し接着剤が硬化するまでの初期荷重
に対して固着力を十分に発揮でき、また接着剤の硬化後
は地震や他の稼働物からの振動等によりアンカーに緩み
が発生し、抜け落ちる可能性は減り長期的な固着力を維
持することができる。 (2)金属拡張アンカーの施工により生じる、アンカー
と施工穴の間隙に樹脂接着剤が充填されるため、雨水や
湿度などの水分が入り込まずアンカーの腐食防止にな
る。 (3)ナットの表面にローレットを設けてあるので、接
着系アンカー機能としての接着力を向上させることがで
きる。 (4)締付け方式のアンカーを採用しているので躯体が
例えばレンガ構造などであっても硬度が低い場合にも、
拡張部の拡張時に強い衝撃を与えることなく施工でき
る。 (5)六角穴付き皿ネジをナットに締付けて施工する場
合、ナットに後注入された樹脂接着剤がナットの奥部に
押し込まれ、アンカー及びナットと施工穴との隙間に樹
脂接着剤がさらに充填されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカー装置の正面図である。
【図2】図1に示すアンカー装置の一部切欠断面図であ
る。
【図3】本発明のアンカー装置における他の例の正面図
である。
【図4】図3に示すアンカー装置の一部切欠断面図であ
る。
【図5】(a)〜(d)は、本発明の樹脂併用アンカー
装置を利用して補修作業を行なう手順を示す作業行程図
である。
【図6】接着樹脂を使用した補修作業が完了した状態を
示す断面図である。
【図7】セメントモルタルを使用した補修作業が完了し
た状態を示す断面図である。
【図8】実施例2のアンカー装置を利用して、接着樹脂
を使用し補修作業を完了した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
7 切欠 8 胴部 10 アンカー 11 ネジ部 12 切溝 13 テーパ部 14 軸部 15 段部 16 スリット 17 拡張部材 18 回転止め突起 20 ナット 21 フランジ部 22 中空孔 23 ネジ部 24 ローレット 25 貫通孔 30 躯体 31 繊維シート 32 樹脂接着剤 33 施工穴 34 接着樹脂 41 ネット 42 セメントモルタル 51 ワッシャー 52 通孔 53 六角穴付き皿ネジ 10a アンカー 12a 切溝 17a 拡張部材 20a ナット 22a 中空穴 23a ネジ部 24a ローレット 25a 貫通口
フロントページの続き (72)発明者 古寺 貞夫 兵庫県氷上郡春日町稲塚86 (72)発明者 荒木 弘祐 広島県広島市南区北大河町8番20号 (72)発明者 金藤 ▼とし▲記 福岡県糟屋郡志免町三丁目33番4号 (72)発明者 佐藤 勝行 東京都荒川区東日暮里1丁目24番10号 サ ンコーテクノ株式会社内 (72)発明者 小林 毅 東京都荒川区東日暮里1丁目24番10号 サ ンコーテクノ株式会社内 Fターム(参考) 2D055 CA04 FA10 2E125 AA76 AF01 AF02 AF07 AG20 BA13 BA18 BB08 BB28 BC09 BD01 BE07 BE08 BF01 CA03 CA14 CA84 EA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーと躯体との間隙に樹脂を充填し
    て固定するアンカー装置であって、アンカーと該アンカ
    ーの基部を受け入れる筒状のナットとからなり、前記ア
    ンカー(10)は、その外周面に基端部から胴部(8)
    に達するネジ部(11)が設けられ、かつ該ネジ部には
    基端部から軸方向に切溝(12)が設けられると共に、
    先端部に先方に拡径状のテーパ部(13)を有し、該テ
    ーパ部に続く、胴部(8)の外径よりも小径の軸部(1
    4)が段部(15)を介して胴部(8)に続き、さらに
    軸部(14)には複数本のスリット(16)を有する拡
    張部材(17)が巻付き嵌合され、該拡張部材の外周面
    には回転止め突起(18)が設けられており、ナット
    (20、20a)は、その軸方向に設けられた中空孔
    (22)を有し、該中空孔(22)の内周面には軸方向
    にネジ部(23)が設けられ、このナットのネジ部(2
    3)に前記アンカー(10)のネジ部(11)が螺合さ
    れてなることを特徴とする樹脂併用アンカー装置。
  2. 【請求項2】 ナット(20、20a)は、開口端部に
    多角形のフランジ部(21)が設けられている請求項1
    に記載の樹脂併用アンカー装置。
  3. 【請求項3】 ナット(20、20a)は、その外周面
    にローレット(24)が形成されている請求項1又は2
    に記載の樹脂併用アンカー装置。
  4. 【請求項4】 ナット(20、20a)は、その外周面
    に貫通孔(25)が設けられている請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の樹脂併用アンカー装置。
  5. 【請求項5】 ナット(20、20a)は、その中空孔
    の内周面全体にネジ部が設けられている請求項1乃至4
    のいずれかに記載の樹脂併用アンカー装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の樹脂併用アンカー装置
    を使用したコンクリート躯体及びレンガ躯体等の剥落対
    策補強工事において、前記躯体に補強繊維シート(3
    1)あるいはネット(41)を固定する際に、躯体に設
    けた施工孔に前記樹脂併用アンカー装置を差し込み、ナ
    ット(20)を回してアンカー(10)をナットの中空
    孔(22)内に引き込むことにより、拡張部材(17)
    を拡張させて施工孔内にアンカーを固定し、さらに外側
    より中空孔(22)内に樹脂接着剤を注入することによ
    り、アンカーの初期荷重には金属拡張アンカー機能で効
    果を発揮させ、アンカーの終局荷重には接着アンカー機
    能で効果を発揮させることを特徴とする躯体補強方法。
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