JP2003267643A - 調速機のラッチ自動解除方法 - Google Patents

調速機のラッチ自動解除方法

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JP2003267643A JP2002077136A JP2002077136A JP2003267643A JP 2003267643 A JP2003267643 A JP 2003267643A JP 2002077136 A JP2002077136 A JP 2002077136A JP 2002077136 A JP2002077136 A JP 2002077136A JP 2003267643 A JP2003267643 A JP 2003267643A
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    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/04Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions for detecting excessive speed
    • B66B5/044Mechanical overspeed governors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 経験を不要としたものでありながら、容易且
つ迅速に調速機のラッチ解除を行うことができる調速機
のラッチ自動解除方法を提供する。 【解決手段】 巻上機42の回転量がエンコーダ47に
より検出され、その検出結果が制御盤46に出力され、
エレベータかご44が建物の最上階に位置していること
が位置検出スイッチ49によって検出され、その検出結
果が制御盤46に出力される。エレベータかご44が建
物の最上階に位置しているときには制御盤46から巻上
機42にエレベータかご44をそれ以上上昇させない旨
の禁止指令が出力される。調速機にラッチ動作が発生
し、かつ、禁止指令が出力された際には、制御盤46に
保守用パソコン50が接続され、保守用パソコン50に
より位置検出スイッチ49からの検出信号をマスクして
禁止指令が解除されると同時に巻上機42を駆動させて
エレベータかご44を上昇させることにより調速機のラ
ッチ動作が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調速機が昇降路の
頂部に設置されていても、その調速機のラッチ解除作業
を遠隔から行うことができる調速機のラッチ自動解除方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エレベータには、調速機が設
けられている。図6は従来のエレベータの一例を示す構
成図(特開2001−106454号公報参照)であ
る。
【0003】図6において、建物の昇降路1内の上部に
は、巻上機2が設置されている。巻上機2の綱車2aに
はワイヤーロープ3が巻回されている。ワイヤーロープ
3の一端にはエレベータかご4が設けられ、ワイヤーロ
ープ3の他端には釣り合い重り5が設けられている。
【0004】昇降路1の頂部にはエレベータかご4の過
速度を検出する調速機6が設けられている。また、昇降
路1の底部には、回転自在の張り車7が設けられてい
る。調速機6及び張り車7には、調速機ロープ8の上端
部及び下端部がそれぞれ巻き掛けられている。調速機ロ
ープ8はエレベータかご4の昇降に伴って循環移動され
る。
【0005】巻上機2は、図5に示すように、制御盤9
によって制御される。また、巻上機2の回転量はエンコ
ーダ10によって検出される。
【0006】エレベータかご4は、各階で停止したとき
に電磁ブレーキ11によって静止される(停止状態が維
持される)。また、エレベータかご4は最上階に位置し
ていることを位置検出スイッチ12によって検出され
る。
【0007】この位置検出スイッチ12は、エレベータ
かご4が最上階に位置しているときに、それ以上の上昇
を禁止するために用いられ、その検出信号は制御盤9に
出力される。
【0008】これにより、制御盤9は、巻上機2に対し
てエレベータかご4のそれ以上の上昇方向への移動を禁
止するための禁止信号を出力する。
【0009】建物の各階の乗り場13a,13b・・1
3nには、ドア14が設けられている。
【0010】次に、調速機6の具体的な構成の一例を図
4の正面図に基づいて説明する。
【0011】調速機ロープ8が巻かれた綱車21は、綱
車軸22を中心に回転自在に基台23に支持されてい
る。綱車21の側面には、ピン24を中心に回動自在な
一対のフライウエイト25が取り付けられている。これ
ら一対のフライウエイト25は、リンク26により互い
に連結されている。
【0012】一方のフライウエイト25の一端部には、
作動爪37が固定されている。フライウエイト25は、
綱車21の回転による遠心力により回動される。これに
より、作動爪37は、綱車21の径方向外側へ変位され
る。一方のフライウエイト25の他端部と綱車21との
間には、遠心力に対抗する平衡ばね27が設けられてい
る。基台23には、巻上機2の電磁ブレーキ11を作動
させるかご停止用スイッチ28が取り付けられている。
かご停止用スイッチ28は、作動爪37により操作され
るスイッチレバー28aを有している。
【0013】一方のフライウエイト25の他端部には、
ラッチ部29が設けられている。基台23には、綱車軸
22を中心に回転可能なラチェット30が設けられてい
る。ラチェット30の外周部には、綱車21が図の反時
計方向へ回転しているときにフライウエイト25が予め
設定された量だけ回動した場合にラッチ部29が係合す
る歯が設けられている。
【0014】基台23に回動自在に取り付けられたアー
ム31には、調速機ロープ8に押し付けられるシュー3
2が回動自在に取り付けられている。アーム31のばね
受け部31aには、ばね軸33が貫通されている。ばね
軸33の一端部とラチェット30との間には、接続レバ
ー34が接続されている。ばね軸33の他端部には、ば
ね受け部材35が設けられている。ばね受け部31aと
ばね受け部材35との間には、シュー32を調速機ロー
プ8に押し付けるためのロープ掴みばね36が設けられ
ている。
【0015】調速機6は、エレベータかご4の昇降に同
期して調速機用ロープ8が循環移動することで綱車21
が回転される。このとき、フライウエイト25は、綱車
21とともに公転しながら、綱車21の回転速度(エレ
ベータかご4の上昇・下降速度)に対応した遠心力を受
ける。そして、エレベータかご4の速度が所定値以上と
なると、フライウエイト25は、平衡ばね27に逆らっ
てピン24を中心に回動する。
【0016】エレベータかご4の昇降速度が、ある速度
以上(通常は定格速度の1.4倍程度)になると、遠心
力によるフライウエイト25の回動によってラッチ部2
9が基台3に設けられたラチェット30にくい込み、接
続レバー34及びアーム31が引かれることにより、シ
ュー32が調速機ロープ8に押し付けられ、エレベータ
かご4の移動が停止される(ラッチされる)。
【0017】一方、このような調速機6が不測にラッチ
動作した場合には、エレベータかご4を強制的に上昇さ
せることにより解除される(図4に開示したものに限定
されない)が、特に、上述したような巻上機2や調速機
6を配置する機械室が設置されておらず、しかも、エレ
ベータかご4が最上階に位置しているときにエレベータ
かご4と調速機6との間に作業空間が確保されていない
(トップクリアランスが設けられていない)場合、位置
検出スイッチ12の位置検出によりエレベータかご4の
それ以上の上昇が禁止されていることから、ラッチ解除
のためのエレベータかご4上の作業者がエレベータかご
4と昇降路1の頂部(若しくは巻上機2や調速機6)に
挟まれることは防止されているものの、ラッチ解除作業
は危険を伴う上、非常に煩雑な作業を強いられるという
問題がある。
【0018】図3は、このような機械室が無く、昇降路
1の上方に調速機6を設けたエレベータにおけるラッチ
解除の一例の作業ルーチンのフロー図である。
【0019】(ステップ1)ステップ1では、作業者P
が一人の場合、先ず、昇降路1の下部へと作業者Pが行
き、ステップ2へと移行する。尚、この昇降路1の下部
に作業者Pが位置した際、作業者Pはエレベータかご4
が最上階の乗り場13nに位置していることを釣り合い
重り5の位置で確認する。
【0020】(ステップ2)ステップ2では、エレベー
タかご4とエレベータかご4内の乗客とを合わせた重さ
よりも釣り合い重り5側を重くするために、エレベータ
かご4の下方に移動用重り15を取り付けてステップ3
へと移行する。
【0021】(ステップ3)ステップ3では、作業者P
が一人であることから、移動用重り15の取り付け状態
を安全上の確認をした上で、最上階の乗り場13nへと
移動し、ステップ4へと移行する。
【0022】(ステップ4)ステップ4では、ブレーキ
開放治具16により電磁ブレーキ11を開放してステッ
プ5へと移行する。この際、調速機6はラッチしたまま
であり且つ上述した移動用重り15を取付けていること
から、エレベータかご4が不測に下降することがない。
【0023】(ステップ5)ステップ5では、エレベー
タかご4を人的作業により強制的に上昇させて調速機6
のラッチ解除を行い、ステップ6へと移行する。この
際、作業者Pは、エレベータかご4がどれくらい上昇す
ればラッチ解除が可能であるかは経験による。
【0024】(ステップ6)ステップ6では、実際に調
速機6のラッチ解除が行われたかを確認し、ラッチ解除
されていれば、ブレーキ開放治具16による電磁ブレー
キ11の開放を解除した後、移動用重り15を取り外し
てラッチ解除作業が終了し、ラッチ解除がされていなけ
ればステップ4へとループして再びラッチ解除作業を行
う。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された調速機のラッチ解除方法にあっては、一人の
作業者Pでラッチ解除作業を行うには、昇降路1の底部
と最上階の乗り場13nとをラッチ解除作業開始時と完
了時とで往復する必要があり、特に、エレベータが1基
の場合、そのエレベータでの移動が不可能であることか
ら、階段等による移動を強いられ、非常に煩雑で重労働
な作業を強いられるという問題が生じていた。
【0026】また、エレベータかご4内に乗客がいた場
合、エレベータかご4内に閉じ込められた乗客を救出す
るまでに非常に時間が掛かるという問題が生じていた。
【0027】しかも、ラッチ解除のためにエレベータか
ご4を上昇させる際、その上昇量は経験に依存している
ことから、熟練を要するという問題が生じていた。
【0028】本発明は、上記問題を解決するため、経験
を不要としたものでありながら、容易且つ迅速に調速機
のラッチ解除を行うことができる調速機のラッチ自動解
除方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、本発明の調速機のラッチ自動解除方法は、エレベー
タ昇降路内の上部に設置された巻上機の回転量が回転量
検出器により検出され、該回転量検出器の検出結果が前
記巻上機の駆動状態を制御する制御盤に出力され、前記
巻上機の駆動によってエレベータかごが前記エレベータ
昇降路内で上下動され、前記エレベータかごが建物の最
上階に位置していることを位置検出器によって検出さ
れ、該位置検出器からの検出結果が前記制御盤に出力さ
れると共に前記エレベータかごが建物の最上階に位置し
ているときには前記制御盤から前記巻上機に前記エレベ
ータかごをそれ以上上昇させない旨の禁止指令が出力さ
れると共に、前記調速機にラッチ動作が発生した際に前
記制御盤に保守用パソコンが接続され、該保守用パソコ
ンにより前記エレベータかごが最上階に位置していると
きには前記位置検出器からの検出信号をマスクして前記
禁止指令が解除されると同時に前記巻上機を駆動させて
前記エレベータかごを上昇させることにより前記調速機
のラッチ動作を解除することを特徴とする。
【0030】本発明によれば、エレベータかごが最上階
に位置しているときにラッチ動作した場合、エレベータ
かごのそれ以上の上昇を禁止する禁止指令が保守用パソ
コンによって解除されると共に、エレベータかごが上昇
されて自動的にラッチ解除される。
【0031】また、本発明の調速機の自動解除方法は、
前記保守用パソコンは、前記昇降路の頂部に前記調速機
が設置され且つトップクリアランスが少ないエレベータ
機種であるかを確認した後、前記エレベータかごが最上
階に位置しているときにラッチ動作があった場合にのみ
自動解除を実行することを特徴とする。
【0032】本発明によれば、通常のメンテナンス作業
時に誤って保守用パソコンによるラッチ自動解除メニュ
ーを実行しようとしても、その指令を解除することがで
き、エレベータかご上の作業者に危険を及ぼすことが防
止される。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の調速機のラッチ自
動解除方法の実施の形態を、昇降路の頂部に調速機が設
置され且つトップクリアランスの少ないエレベータにお
いてエレベータかごが最上階に位置しているときにラッ
チ動作した場合に適用し、図面に基づいて説明する。
【0034】図1は調速機のラッチ解除作業の説明図で
ある。
【0035】図1において、建物の昇降路41内の上部
には巻上機42が設置されている。この巻上機42の綱
車42aにはワイヤーロープ43が巻回されている。ワ
イヤーロープ43の一端にはエレベータかご44が設け
られ、ワイヤーロープ43の他端には釣り合い重り45
が設けられている。
【0036】巻上機42は制御盤46によって制御され
る。また、巻上機42の回転量はエンコーダ47によっ
て検出され、その検出信号が制御盤46に出力される。
【0037】エレベータかご44は、各階で停止したと
きに電磁ブレーキ48によって静止される(停止状態が
維持される)。また、エレベータかご44は、最上階に
位置していることが位置検出スイッチ49によって検出
され、その検出信号は制御盤46に出力される。
【0038】この位置検出スイッチ49は、エレベータ
かご44が最上階に位置しているときに、それ以上の上
昇を禁止するために用いられている。
【0039】一方、昇降路41の頂部にはエレベータか
ご44の過速度を検出するための調速機(図示せず)が
設けられており、この調速機が不測にラッチ動作した場
合には、エレベータかご44を強制的に所定量以上上昇
させることによりラッチ解除される。
【0040】この際、特に昇降路41の頂部に調速機が
設置され且つトップクリアランスが少ないエレベータに
おいてエレベータかご44が最上階に位置しているとき
にラッチ動作した場合には、制御盤46に保守用コンピ
ュータである保守用パソコン50(保守用パーソナルコ
ンピュータ50)が接続され、この保守用パソコン50
によりラッチ解除される。
【0041】保守用パソコン50は、常時はメンテナン
ス作業等を行う作業者Pが携帯しており、制御盤46を
メンテナンス制御するためのエレベータの機種毎のデー
タ等が格納されている。
【0042】次に、このようなトップクリアランスが少
ないエレベータにおいて、エレベータかご44が最上階
にあるときに調速機がラッチ動作した場合のラッチ自動
解除方法を、その作業ルーチンを示す図2のフロー図に
基づいて説明する。
【0043】(ステップ11)ステップ11では、昇降
路41の頂部に調速機が設置され且つトップクリアラン
スが少ないエレベータにおいて、エレベータかご44が
最上階にあるときにラッチ動作した場合、その最上階の
乗り場13aに作業者Pが赴き、保守用パソコン50を
制御盤46に接続してステップ12へと移行する。
【0044】(ステップ12)ステップ12では、保守
用パソコン50を接続したエレベータとのラッチ解除に
関する互換性を確認するため、制御盤46に格納されて
いる機種データを保守用パソコン50にリードしてステ
ップ13へと移行する。
【0045】(ステップ13)ステップ13では、ステ
ップ12でリードしたデータに基づいて、保守用パソコ
ン50に接続されたエレベータにおいて昇降路41の頂
部に調速機が設置され且つトップクリアランスが少ない
機種であるかを確認し、保守用パソコン50によるラッ
チ解除自動運転の対象機種であるか否かが判断され、対
象の機種であると判断した場合にはステップ14へと移
行し、対象の機種でない場合にはステップ20へとスキ
ップする。
【0046】(ステップ14)ステップ14では、制御
盤46からエレベータかご44が最上階に位置している
ことを確認するために、検出スイッチ12からの検出デ
ータを保守用パソコン50にリードし、ステップ15へ
と移行する。
【0047】(ステップ15)ステップ15では、エレ
ベータかご44が最上階に位置しているかを確認し、最
上階に位置している場合にはラッチ解除自動運転の実行
を可能と判断してステップ16へと移行し、最上階に位
置していない場合にはステップ20へと移行する。
【0048】(ステップ16)ステップ16では、ラッ
チ解除自動運転が実際に開始される。具体的には、保守
用パソコン50から制御盤46に対して最上階で停止し
ていることの位置検出スイッチ49からの検出信号をマ
スクする指令を出力すると同時に、エレベータかご44
の上昇信号を出力してステップ17へと移行する。
【0049】(ステップ17)ステップ17では、ステ
ップ16で位置検出スイッチ49により検出したエレベ
ータかご44の位置情報、即ち、エレベータかご44が
最上階に位置しているという情報がマスクされ、これに
よりエレベータかご44に対する上昇が理論的に可能と
なったことから、保守用パソコン50から出力された上
昇信号に基づいて実際にエレベータかご44が上昇され
てステップ18へと移行する。
【0050】(ステップ18)ステップ18では、ステ
ップ17で上昇されたエレベータかご44の移動量が制
御盤46から移動量データとして保守用パソコン50に
リードされてステップ19へと移行する。
【0051】(ステップ19)ステップ19では、保守
用パソコン50に設定してある調速機のラッチ解除まで
に必要な距離に実際の上昇量が達したかが比較され、移
動量がラッチ解除までに必要な距離に達している場合に
は上昇処理を終了してステップ20へと移行し、移動量
がラッチ解除までに必要な距離に達していない場合には
ステップ16へとループされて以下、同様のルーチンが
繰り返される。
【0052】(ステップ20)ステップ20では、ステ
ップ19でラッチ解除に必要な距離までエレベータかご
44が上昇して調速機のラッチ解除が実現され、作業が
終了する。
【0053】このように、昇降路41の頂部に調速機が
設置され、トップクリアランスが少ないエレベータにお
いて、エレベータかご44が最上階に位置しているとき
にラッチ動作した場合、その最上階の乗り場13nにお
いて作業者Pが保守用パソコン50を制御盤46に接続
し、その保守用パソコン50にてラッチ自動解除条件が
確認された後に、ラッチ自動解除が実施されることか
ら、エレベータかご44内での閉じ込め故障発生(ラッ
チ動作)時における乗客の救出時間を大幅に短縮するこ
とができるうえ、ラッチ解除作業も熟練を要することな
く、容易に実施することができる。
【0054】また、昇降路41の頂部に調速機が設置さ
れ且つトップクリアランスが少ないエレベータ機種のみ
ラッチ自動解除の起動を可能とし、しかも、エレベータ
かご44が実際に最上階に位置しているときにラッチ動
作があった場合にのみ自動解除の実行を可能とし、ラッ
チ解除自動運転が実行されたら、調速機のラッチ解除ま
でに必要な距離に達すると自動的にエレベータかご44
が停止するため、通常のメンテナンス作業時に誤って本
メニューを起動及び実行させてしまった場合にあって
も、かご上作業者に危険を及ぼすことが無く、非常に効
果的である。
【0055】
【発明の効果】本発明の調速機のラッチ自動解除方法に
あっては、以上説明したように構成したことにより、経
験を不要としたものでありながら、容易且つ迅速に調速
機のラッチ解除を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる調速機のラッチ
自動解除方法を適用したエレベータ周辺の概略説明図で
ある。
【図2】 本発明の実施の形態に係わるラッチ解除作業
ルーチンのフロー図である。
【図3】 従来の調速機のラッチ解除作業ルーチンのフ
ロー図である。
【図4】 調速機の正面図である。
【図5】 従来の調速機のラッチ自動解除方法を適用し
たエレベータ周辺の概略説明図である。
【図6】 昇降路とエレベータ主要機器との配置関係の
説明図である。
【符号の説明】
41 昇降路(エレベータ昇降路)、42 巻上機、4
4 エレベータかご、46 制御盤、47 エンコーダ
(回転量検出器)、49 位置検出スイッチ(位置検出
器)、50 保守用パソコン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ昇降路内の上部に設置された
    巻上機の回転量が回転量検出器により検出され、該回転
    量検出器の検出結果が前記巻上機の駆動状態を制御する
    制御盤に出力され、前記巻上機の駆動によってエレベー
    タかごが前記エレベータ昇降路内で上下動され、前記エ
    レベータかごが建物の最上階に位置していることを位置
    検出器によって検出され、該位置検出器からの検出結果
    が前記制御盤に出力されると共に前記エレベータかごが
    建物の最上階に位置しているときには前記制御盤から前
    記巻上機に前記エレベータかごをそれ以上上昇させない
    旨の禁止指令が出力されると共に、 調速機にラッチ動作が発生した際に前記制御盤に保守用
    コンピュータが接続され、該保守用コンピュータにより
    前記エレベータかごが最上階に位置しているときには前
    記位置検出器からの検出信号をマスクして前記禁止指令
    が解除されると同時に前記巻上機を駆動させて前記エレ
    ベータかごを上昇させることにより前記調速機のラッチ
    動作を解除することを特徴とする調速機のラッチ自動解
    除方法。
  2. 【請求項2】前記保守用コンピュータは、前記昇降路の
    頂部に前記調速機が設置され且つトップクリアランスが
    少ないエレベータ機種であるかを確認した後、前記エレ
    ベータかごが最上階に位置しているときにラッチ動作が
    あった場合にのみ自動解除を実行することを特徴とする
    調速機のラッチ自動解除方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153476A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベータの終端位置手動運転装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007153476A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エレベータの終端位置手動運転装置

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