JP2003261464A - 近赤外蛍光造影剤および蛍光造影法 - Google Patents

近赤外蛍光造影剤および蛍光造影法

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JP2003261464A JP2002109794A JP2002109794A JP2003261464A JP 2003261464 A JP2003261464 A JP 2003261464A JP 2002109794 A JP2002109794 A JP 2002109794A JP 2002109794 A JP2002109794 A JP 2002109794A JP 2003261464 A JP2003261464 A JP 2003261464A
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Masayuki Kawakami
雅之 川上
Hiroshi Kitaguchi
博司 北口
Kazuhiro Aikawa
和広 相川
Kai Licha
リヒャ カイ
Christin Perlitz
ペルリッツ クリスティン
Hiroaki Eguchi
博明 江口
Natsuko Tsuda
奈津子 津田
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Bayer Pharma AG
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Schering AG
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記の一般式(I): 【化1】 (式中、R1、R2、R7、及びR8は炭素数1〜10のアルキル
基などを示し;R3、R4、R 5、R6、R9、R10、R11、及びR
12は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基な
どを示し; X1及びX2は炭素数1〜15のアルキル基または
アリール基を示し、X1及びX2は全部で0から4個のカル
ボキシル基を有し; m1、m2、及びm3は0又は1を示し;
L1〜L7はそれぞれ独立してメチン基を示し; Mは水素原
子、金属、又は第4級アンモニウム塩を示し;nは電荷
を中和するために必要な1〜7の整数を示す)で表される
化合物又はその医薬上許容される塩を含み、生体組織透
過性に優れ、腫瘍及び/又は血管の特異的造影を可能に
する近赤外蛍光造影剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近赤外蛍光造影剤
ならびに該造影剤を用いる蛍光造影法に関する。
【0002】
【従来の技術】疾患の治療において、生体内の疾患によ
って引き起こされる形態学的及び機能的変化をその疾患
の早期段階で検出することは重要である。特に癌の治療
のためには、腫瘍の位置や大きさを予め知ることは将来
の治療のための戦略やプロトコルを決定するための極め
て重要な手段となる。これまで用いられている方法には
穿刺等による生検の他、X線造影、MRI、超音波造影
などの画像診断が挙げられる。生検は確定診断としては
有効であるが、被験者への負担が大きく、また病変の経
時的変化の追跡には適さない。また、X線造影やMRIは必
然的に被験者に放射線や電磁波への被爆を起こす。さら
に、上述したような従来の画像診断は、測定と診断に複
雑な操作と長い時間を要する。大型な装置を外科手術中
にこれらの方法に用いることもまた困難である。
【0003】報告される画像診断法の一つには蛍光造影
法が挙げられる(Lipspn, R.L.ら、J. Natl. Cancer Ins
t., 26, 1-11 (1961) )。この方法は特定の波長の励起
光への暴露により蛍光を発する物質を造影剤として用い
る。本方法は、生体外から励起光を照射し、生体内の蛍
光造影剤から発せられる蛍光を検出する工程を含む。
【0004】このような蛍光造影剤の一例としては、例
えば腫瘍内に蓄積し、光化学治療(photodynamic therap
y, PDT)に用いられているヘマトポルフィリン等のポル
フィリン系化合物が挙げられる。他の例としては、フォ
トフィリンやベンゾポルフィリンが挙げられる(Lipsp
n, R.L.ら,上述、Meng,T.S.ら, SPIE, 1641, 90-98, (1
992) 、W084/04665などを参照)。しかしながら、これ
らの化合物は本来PDTにおいて使用されるものであるた
め、光毒性(PDTには該特性が要求される)を有し、従っ
てこれらの化合物は診断剤として好ましくない。
【0005】また、フルオレセイン、フルオレスカミン
およびリボフラビン等の既知の蛍光色素を用いる網膜循
環系マイクロ血管造影法が知られている(米国特許49452
39号)。しかしながら、これらの蛍光色素は生体組織に
低い透過性しか達成できない400〜600nmという可視光領
域に蛍光を発するものであり、その結果生体内のより深
層部の病変を検出することはほとんど困難である。
【0006】また、肝機能や心拍出量を測定するために
用いられるインドシアニングリーン(以下、ICGと略
す)を含むシアニン系化合物もまた蛍光造影剤として使
用されることが報告されている (Haglund, M.M.ら, Neu
rosurgery, 35, 930 (1994)、Li, X.ら, SPIE, 2389,
789-797 (1995))。シアニン系化合物は近赤外光領域(70
0〜1300nm)で吸収を示す。
【0007】近赤外光は生体組織に対して高い透過性を
有し、10cm程度の頭蓋をも透過することが可能であるこ
とから最近臨床医学の分野で注目を集めているものであ
る。例えば、光CT技術(媒質の光透過性を用いるCT技術)
は、近赤外光が生体を透過でき、かつ生体内の酸素濃度
や循環をこの領域内の光を用いて検出することができる
ことから臨床分野における新しい技術として注目される
ようになってきた。
【0008】シアニン系化合物は、上述したように優れ
た生体組織透過性を有する近赤外領域に蛍光を発するゆ
え蛍光造影剤としての利用が提案されている。近年、種
々のシアニン系化合物が開発され、蛍光造影剤として使
用することのアプローチがなされている(W096/17628、W
097/13490等)。しかしながら病変部位を正常組織とを区
別するのに十分な性能を有する薬剤、即ち造影される標
的部位への十分な選択性を有する薬剤はいまだ得られて
いない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
組織透過性に優れた近赤外領域に蛍光を発し、腫瘍及び
/又は血管を特異的に造影することが可能な蛍光造影剤
を提供することを目的とする。本発明の別の目的は、該
近赤外蛍光造影剤を用いることによる蛍光造影法を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成すべく種々の鋭意研究を重ねた。その結果、カルボ
キシル基又はアリール基をシアニン色素に導入すること
により、高い腫瘍選択性を有する蛍光造影剤を得ること
に成功した。本発明者らはまた該造影剤を用いることに
よる蛍光造影法を確立して本発明を完成するに至った。
本発明は上記の知見に基づいて完成されたものである。
【0011】すなわち、本発明は下記の一般式(I):
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R1、R2、R7、及びR8はそれぞれ独
立して置換若しくは無置換の炭素数1〜10のアルキル基
又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、R1及びR2
及び/又はR7及びR8は互いに結合して環を形成してもよ
く;R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11、及びR12はそれぞ
れ独立して水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜6
のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換
若しくは無置換のヘテロアリール基、ハロゲン原子、シ
アノ基、カルボキシル基、又はスルホ基を示し、R3
R4、R5、R6、R9、R10、R11、及びR12は互いに結合して
環を形成してもよく;X1及びX2はそれぞれ独立して置換
若しくは無置換の炭素数1〜15のアルキル基または置換
若しくは無置換のアリール基を示し、X1及びX2は全部で
0から4個のカルボキシル基を有し、カルボキシル基の
数が0または1個の場合はX1及びX2のそれぞれが炭素数1
〜5のカルボキシアルキル基またはスルホアルキル基で
あり、且つR3、R4、R5、R6、R9、R10、R11、及びR12
少なくとも1つは置換若しくは無置換のアリール基又は
置換若しくは無置換のヘテロアリール基を示し、;m1
0又は1を示し;m2は0又は1を示し;m3は0又は1を示
し;L1、L2、L3、L4、L5、L6、及びL7はそれぞれ独立し
て置換又は無置換のメチン基を示し、該メチン基のうち
2以上のメチン基が置換基を有する場合には、該置換基
は互いに結合して環を形成してもよく、X1及びX2のそれ
ぞれが一つのカルボキシル基を有する場合はX1及びX2
それぞれはカルボキシル基置換炭化水素基であり、且つ
L1、L2、L3、L4、L5、L6及びL7によって示される少なく
とも一つのメチン基は置換メチン基であり、且つR4及び
R10はスルホ基を示し;Mは水素原子、金属、又は第4級
アンモニウム塩を示し;nは電荷を中和するために必要
な1〜7の整数を示す)で表される化合物又はその医薬上
許容される塩を含む近赤外蛍光造影剤を提供する。
【0014】本発明の好ましい態様によれば、m1、m2
及びm3のそれぞれが同時に1であり、さらにX1が下記式
(i):
【0015】
【化6】
【0016】(式中、Y1及びY2はそれぞれ独立して置換
又は無置換の二価の連結基を示す)で表される基であ
る。
【0017】本発明のより好ましい態様によれば、X1
及びX2がそれぞれ独立して下記式(i):
【0018】
【化7】
【0019】(式中、Y1及びY2はそれぞれ独立して置換
又は無置換の二価の連結基を示す)で表される基であ
る。
【0020】本発明のさらに好ましい態様によれば、
R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11、及びR12の少なくとも
1つは置換若しくは無置換のアリール基又は置換若しく
は無置換のヘテロアリール基であり、そして本発明のさ
らに好ましい態様によれば、R4、R5、R10、及びR11の少
なくとも1つは置換若しくは無置換のアリール基又は置
換若しくは無置換のヘテロアリール基であり;X1及びX2
のそれぞれが炭素数1〜5のカルボキシアルキル基又はス
ルホアルキル基である。
【0021】本発明の別の好ましい態様によれば、X1
びX2がそれぞれ独立して下記式:
【0022】
【化8】
【0023】(式中、Y3は炭素数1〜10の炭化水素基を示
し、L1、L2、L3、L4、L5、L6、及びL 7によって示される
少なくとも一つは置換メチン基であり、R4及びR10のそ
れぞれはスルホ基を示す)で表される基である。
【0024】好ましくは、分子内のスルホ基の数は2以
下である。さらに好ましい態様によれば、Y1は−(CH2)
pCONH−(ここでpは1から4の整数を示す)を表し、Y
2は、−(CH2)−又は−(CH2)2−を表す。
【0025】上記の近赤外蛍光造影剤は好ましくは腫瘍
造影又は血管造影に用いられる。
【0026】別の局面から、上記の近赤外蛍光造影剤を
生体内に導入し、該生体に励起光を照射し、そして該造
影剤からの近赤外蛍光を検出する工程を含む蛍光造影法
が提供される。
【0027】
【発明の実施の形態】R1、R2、R7及びR8によって示され
る炭素数1〜10のアルキル基は、直鎖状、分枝鎖状、環
状、又はそれらの組み合わせのいずれでもよい(特に言
及しない場合には、本明細書においてアルキル基又はア
ルキル部分を含む官能基のアルキル部分も同じ意味を有
する。)。無置換のアルキル基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基を
用いることができる。置換アルキル基上に存在する置換
基の個数、種類、位置は特に限定されない。置換アルキ
ル基としては、例えば、スルホアルキル基、カルボキシ
ルアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアル
キル基、アミノアルキル基、ハロゲン化アルキル基、シ
アノアルキル基、アリール置換アルキル基、ヘテロアリ
ール置換アルキル基等を用いることができる。
【0028】R1、R2、R7及びR8によって示されるアリー
ル基は単環又は縮合環のいずれでもよく、例えば6〜14
員のアリール基、好ましくは6〜10員のアリール基を用
いることができる(特に言及しない場合には、本明細書
中においてアリール基又はアリール部分を含む官能基の
アリール部分も同じ意味を有する。)。アリール基とし
て、好ましくはフェニル基又はナフチル基、より好まし
くはフェニル基を用いることができる。置換アリール基
としては、スルホフェニル基、ヒドロキシフェニル基、
アミノフェニル基を用いることができる。
【0029】さらに、R1とR2、及びR7とR8は互いに結合
して環を形成してもよい。形成される環としては、例え
ばシクロペンチル環、シクロヘキシル環等が挙げられ
る。R1、R2、R7、及びR8は好ましくはメチル基又はエチ
ル基であり、より好ましくはメチル基である。
【0030】R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11及びR12
それぞれ独立して水素原子、置換若しくは無置換の炭素
数1〜6のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール
基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、ハロゲン
原子、シアノ基、カルボキシル基、又はスルホ基を示
し、R3、R4、R5、及びR6、又はR9、R10、R11、及びR12
からなる群から選ばれる隣接する2個の基は互いに独立
して結合し、環を形成していてもよい。形成される環は
飽和又は不飽和のいずれでもよく、炭化水素環又はヘテ
ロ環のいずれであってもよい。例えば、R3とR4、R4
R5、R5とR6、R9とR10、R10とR11、又はR11とR12がそれ
ぞれ結合して、ベンゼン環又はピリジン環などの芳香族
ヘテロ環を形成することができる。これらの好ましい例
としてR3とR4、R9とR10の結合によって形成されるベン
ゼン環が挙げられる。
【0031】R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11及びR12
よって示されるアリール基としては、例えばフェニル基
又はナフチル基を用いることができ、ヘテロアリール基
としては、例えばチエニル基、ベンゾチエニル基、フリ
ル基、ベンゾフリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、
又はキノリル基を用いることができる。アリール基及び
ヘテロアリール基上には、1〜4個の任意の置換基が存在
していてもよい。置換基の位置は限定されず、2個以上
の置換基が存在する場合には、それらは同一でも異なっ
ていてもよい。そのような置換基としては、例えば、水
酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原
子から選ばれるハロゲン原子;メチル基、エチル基n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基などの炭素数1〜6のアルキル
基;トリフルオロメチル基などの炭素数1〜6のハロゲ
ン化アルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポ
キシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブト
キシ基、tert−ブトキシ基などの炭素数1〜6のアルコ
キシ基;メチレンジオキシ基やエチレンジオキシ基など
の炭素数1〜6のアルキレンジオキシ基;カルボキシル
基;炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基;無置換ア
ミノ基;メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルア
ミノ基などの炭素数1〜6のアルキル置換アミノ基;ス
ルホ基;又はシアノ基などを用いることができる。
【0032】X1及びX2はそれぞれ独立して置換若しくは
無置換の炭素数1〜15のアルキル基または換若しくは無
置換のアリール基を示し、X1及びX2はX1及びX2合わせて
1〜4個のカルボキシル基を有する。X1及びX2によって
示される無置換のアルキル基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペ
ンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、2−メ
チルプロピル基、又は1,1−ジメチルプロピル基を用い
ることができる。アルキル基は、直鎖状、分枝鎖状、環
状、又はそれらの組み合わせのいずれでもよいが、直鎖
状又は分枝鎖状のアルキル基が好ましい。
【0033】X1及びX2によって示される置換アルキル基
としては、例えば、スルホアルキル基(例えば2−スル
ホエチル基、3−スルホプロピル基、3−メチル−3−ス
ルホプロピル基、4−スルホブチル基等)、カルボキシア
ルキル基(例えば1−カルボキシメチル基、2−カルボキ
シエチル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシ
ブチル基等)、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアル
キル基、アミノアルキル基、ハロゲン化アルキル基、シ
アノアルキル基、ヘテロアリール置換アルキル基、アリ
ール基、又はヘテロアリール基を用いることができる。
これらの基におけるアルキル部分は上記に定義した無置
換アルキル基と同じである。R1、R2、R7及びR8で示され
る置換又は無置換のアリール基としては、フェニル基、
スルホフェニル基、ヒドロキシフェニル基、又はアミノ
フェニル基を用いることができる。
【0034】X1及びX2のカルボキシル基の数が0または
1個の場合はX1及びX2として炭素数1〜5のカルボキシ
アルキル基またはスルホアルキル基を用いることができ
る。
【0035】またY1及びY2によって示される二価の連結
基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、n−ブ
チレン基、メチルプロピレン基などの置換又は無置換の
炭素数1〜6のアルキレン基、又はフェニレン基を用い
ることができる。他の例として、下記式:
【化9】
【0036】(式中、qは1から4の整数を表し、“・”
印は結合部位を示す)で表される連結基を用いることが
できる。これらの炭化水素基は置換基を有していてもよ
く、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。例えば
エーテル結合、チオエーテル結合、ジスルフィド結合、
アミド結合、エステル結合、スルホアミド結合、又はス
ルホエステル結合を含んでいてもよい。
【0037】またY1及びY2によって示される二価の連結
基として、例えば、下記式:
【0038】
【化10】
【0039】(式中、qは1から4の整数を示し、“・”
印は結合部位を示す)で表される結合基を用いることが
できる。Y1の好ましい例としては、下記式:
【0040】
【化11】
【0041】(式中、pは1〜4の整数を示す)で表さ
れる連結基が挙げられる。最も好ましくはY1は−(C
H2p−CO−NH−(式中、pは1〜4の整数を示す)で
ある。Y2の好ましい例はメチレン基又はエチレン基が挙
げられる。
【0042】L1、L2、L3、L4、L5、L6及びL7はそれぞれ
独立して置換又は無置換のメチン基を示し、m1、m2、及
びm3はそれぞれ独立して0又は1を示す。m1、m2、及びm3
のそれぞれは同時に1であることが好ましい。メチン基
上の置換基としては、置換若しくは無置換のアルキル
基、ハロゲン原子、置換若しくは無置換のアリール基、
又は低級アルコキシ基等が挙げられる。置換アリール基
の具体例としては、4−クロルフェニル基等が挙げられ
る。低級アルコキシ基は、好ましくは直鎖または分岐鎖
状のいずれでも良い炭素数1〜6のアルコキシ基である。
具体例にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブ
トキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基等が挙
げられ、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。メチン基
の置換基としては、好ましくはメチル基又はフェニル基
を用いることができる。
【0043】またL1、L2、L3、L4、L5、L6及びL7から選
ばれるメチン基が置換されている場合、メチン基上の置
換基は互いに結合して環を形成してもよい。好ましくは
メチン基上の置換基はL1、L2、L3、L4、L5、L6及びL7
ら成る群から選択される3つの連続するメチン基を含む
環を形成してもよい。メチン基上の置換基が互いに結合
してL1、L2、L3、L4、L5、L6及びL7から成る群から選択
される3つの連続するメチン基を含む環を形成する例と
しては、例えば、4,4−ジメチルシクロヘキサン環が
L3、L4、及びL5を含むように形成される化合物が挙げら
れる。L1、L2、L3、L4、L5、L6及びL7から選ばれるメチ
ン基により形成される共役メチン鎖が環を含む部分構造
の特に好ましい例は、下記一般式(a):
【0044】
【化12】
【0045】(式中、Zは5又は6員環を形成するために
必要な非金属原子群を示し、Aは水素原子原子又は一価
の基を示す)で表される基が挙げられる。
【0046】Zによって示される5〜10員環を形成するた
めに必要な非金属原子群の例としては、例えば、炭素原
子、窒素原子、酸素原子、水素原子、硫黄原子、ハロゲ
ン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)
等が挙げられる。一般式(a)で表される部分構造中の
5又は6員環の例としては、例えば、シクロペンテン環、
シクロヘキセン環、及び4,4−ジメチルシクロヘキセン
環等を挙げることができ、シクロペンテン環又はシクロ
ヘキセン環が好ましい。
【0047】Aによって示される一価の基としては、例
えば置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無
置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル
基、置換若しくは無置換の低級アルコキシ基、置換若し
くは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアルキル
カルボニルオキシ基(アセトキシ基など)、置換若しくは
無置換のアルキルチオ基、置換若しくは無置換のアリー
ルチオ基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子等が挙げ
られる。
【0048】Aによって示されるアラルキル基の具体例
としては、ベンジル基、2−フェニルエチル基、3−フェ
ニルプロピル基等が挙げられる。アラルキル基の置換基
としては、例えば、スルホ基、カルボキシル基、水酸
基、置換若しくは無置換のアルキル基、アルコキシ基、
ハロゲン原子等が挙げられる。Aによって示される置換
アミノ基の具体例としては、例えばアルキルアミノ基
(例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基等)、ジアルキ
ルアミノ基(例えばジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基等)、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、メチ
ルフェニルアミノ基、環状アミノ基(例えばモルホリノ
基、イミダゾリジノ基、エトキシカルボニルピペラジノ
基等)が挙げられる。前記置換アミノ基がさらに置換基
を有する場合には、置換基としてスルホ基又はカルボキ
シル基等を用いることができる。Aによって示されるア
リルチオ基の具体例としては、フェニルチオ基、ナフチ
ルチオ基等が挙げられ、アルキルチオ基の置換基として
はスルホ基、カルボキシル基等が挙げられる。
【0049】Aによって示される一価の基として、フェ
ニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、エトキシカルボニ
ルピペラジノ基、アリールチオ基等が挙げられる。
【0050】Yは5〜10員のヘテロ環、好ましくは5又は6
員のヘテロ環を形成するのに必要な非金属原子を示す
(該ヘテロ環は縮合環であってもよい)。Yによって形成
される5〜10員のヘテロ環としては次の環:チアゾール
環(例えばチアゾール、4−メチルチアゾール等)、ベン
ゾチアゾール環(例えばベンゾチアゾール、4−クロロベ
ンゾチアゾール等)、ナフトチアゾール環(例えばナフト
[2,1-d]チアゾール、ナフト[1,2-d]チアゾール等)、チ
アゾリン環(例えばチアゾリン、4−メチルチアゾリン
等)、オキサゾール環(例えばオキサゾール、4−ニトロ
オキサゾール等)、ベンゾオキサゾール(例えばベンゾ
オキサゾール、4−クロロベンゾオキサゾール等)、ナ
フトオキサゾール環(例えばナフト[2,1-d]オキサゾー
ル、ナフト[1,,2-d]オキサゾール等)、セレナゾール環
(例えばセレナゾール、4−フェニルセレナゾール等)、
ベンゾセレナゾール環(例えばベンゾセレナゾール、4−
クロロベンゾセレナゾール等)、ナフトセレナゾール環
(例えばナフト[2,1-d]セレナゾール、ナフト[1,2-d]セ
レナゾール等)、3,3−ジアルキルインドレニン環(例え
ば3,3−ジニトロインドレニン、3,3−ジエチルインドレ
ニン、3,3−ジメチル−5−ニトロインドレニン等)、イ
ミダゾール環(例えば1−アルキルイミダゾール、1−ア
ルキル−4−フェニルイミダゾール等)、ピリジン環(例
えば2−ピリジン、5−メチル−2−ピリジン等)、キノリ
ン環(例えば2−キノリン、3−メチル−2−キノリン
等)、イミダゾ[4,5-b]キノキサリン環(例えば1,3−ジエ
チルイミダゾ[4,5-b]キノキサリン等)等が挙げられる。
Yによって形成される5〜10員のヘテロ環の好ましい例と
しては3,3−ジアルキルインドレニン環が挙げられる。
【0051】Mは水素原子、金属、第4級アンモニウム
塩、その他医薬上許容できる塩を表す。「医薬上許容し
うる塩」とは一般式(I)で表される化合物と無毒性の
塩を形成できるものであればいかなるものであってもよ
い。例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属
塩;マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金
属塩;アンモニウム塩、トリエチルアンモニウム塩、ト
リブチルアンモニウム塩、ピリジニウム塩等の有機アン
モニウム塩;リジン塩、アルギニン塩等のアミノ酸塩等
が挙げられる。特に好ましくは、生体に対して軽減され
た毒性を有するナトリウム塩である。
【0052】本発明の化合物は、置換基の種類により、
1個以上の不斉炭素を有する場合がある。また、硫黄原
子が不斉中心として作用する場合もある。1個以上の不
斉炭素に基づく光学的に純粋な形態の任意の光学異性
体、上記の光学異性体の任意の混合物、ラセミ体、2個
以上の不斉炭素に基づくジアステレオ異性体、上記のジ
アステレオ異性体の任意の混合物などは、いずれも本発
明の範囲に包含される。
【0053】本発明の化合物の具体例を以下に示す。し
かしながら、本発明は次の化合物に限定されることはな
い。
【0054】
【化13】
【0055】
【化14】
【0056】
【化15】
【0057】
【化16】
【0058】
【化17】
【0059】
【化18】
【0060】
【化19】
【0061】
【化20】
【0062】
【化21】
【0063】上記一般式(I)又は(II)で表されるシ
アニン色素は、The Cyanine Dyes and Related Compoun
ds, F.M. Hamer, John Wiley and Sons, New York, 196
4, Cytometry, 11, 416-430 (1990), Cytometry, 11, 4
16-430 (1990), Cytometry, 12, 723-730 (1990), Bioc
onjugate Chem, 4, 105-111 (1993);Ana1.Biochem. 21
7, 197-204 (1994), Tetrahedron, 45, 4845-4866 (198
9), EP-A-0591820A1号公報, EP-A-0580145A1号 公報等
に記載されている公知のシアニン色素化合物の製造方法
に準じて合成することができる。あるいは市販のシァニ
ン色素から適宜公知の手法により半合成することもでき
る。より具体的には、ジアリル化合物とヘテロ環4級塩
との反応により合成することができる
【0064】上記一般式(I)又は(II)で表されるシ
アニン色素の製造方法は特に限定されず、各種の合成ル
ートに従って合成することができる。本明細書の実施例
には本発明の代表的な化合物の具体的な製造方法が開示
されている。従って、当業者は、実施例に記載された方
法を参照することにより、また、必要に応じてそれらの
方法に適宜の改変や修飾を加え、さらに、出発原料や試
薬を適宜選択することによって、上記一般式に包含され
るシァニン色素化合物を調製することが可能である。調
製にあたっては、各種の縮合反応、付加反応、酸化反
応、又は還元反応等の種々の反応から選ばれる反応を単
独で又は組み合わせて用いることができる。これらの反
応は成書に詳細に説明されている。例えば、[実験化学
講座」(丸善株式会社発行、初版から第4版までの各版に
含まれるそれぞれの分冊を利用できる)に単位操作とし
て記載されている各種の方法や原料化合物を好適に利用
できる。さらに、本発明の化合物の合成は特にPCT/JP01
/06689の明細書に具体的に記載されており、その開示を
参照によってここに取り込む。
【0065】例えば、これらの製造において、上記に定
義した官能基が反応工程において変化するか、または調
製のための反応工程を実施するのに不適切な場合には、
有機合成化学の分野で常套的に使用される種々の方法、
例えば官能基の保護や脱保護等の手段、あるいは、酸
化、還元、加水分解等の処理を利用することにより、所
望の工程を効率よく行うことができる場合がある。上記
工程における合成中間体化合物および目的化合物は、有
機合成化学で用いられている常套的な精製法、例えば濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等の処理に付することにより単離精製すること
ができる。また、合成中間体産物は特に単離することな
く次の反応に供することも可能である。
【0066】本発明の近赤外蛍光造影剤の活性成分とし
ては、一般式(I)または一般式(II)で表される化
合物またはその塩を単独で、または組み合わせて用いる
ことができる。より具体的には、該活性成分は該造影剤
に注射用蒸留水、生理食塩水やリンゲル液等の溶媒に懸
濁または溶解した形態で含めることができる。必要に応
じて、薬理学的に許容される担体、賦形剤等の添加剤を
含めることができる。これらの添加剤には薬理学的に許
容できる電解液、緩衝液、界面活性剤および浸透圧を調
節するための物質、例えばシクロデキストリン、リポソ
ーム等の安定性や溶解性を改善する物質等が含められ
る。通常当分野で用いられている任意の添加剤が使用さ
れる。本発明の近赤外蛍光造影剤は、特に臨床用に医薬
として使用する場合には、無菌工程を経て製造されるこ
とが好ましい。
【0067】該造影剤は、血管(静脈、動脈)内、経口
内、腹腔内、皮下、皮内、膀胱内、気管支内等へ注入、
噴霧もしくは塗布等により生体内に投与することができ
る。好ましくは、本造影剤は水性溶液、乳剤または懸濁
液の形態で血管内投与することができる。
【0068】本発明の近赤外蛍光造影剤の投与量は、診
断されるべき部位を検出できる量であれば特に限定され
ない。投与量は使用する近赤外蛍光を発する化合物の種
類、投与される対象の年齢、体重、及び標的とする臓器
等によって適宜増減できる。典型的には、通常、用量は
該化合物の重量で0.1〜100mg/kg体重、好ましくは0.5〜
20mg/kg体重の範囲であればよい。
【0069】また、本発明の造影剤はヒト以外にも各種
動物用の造影剤としても好適に用いることができる。そ
の投与形態、投与経路、投与量等は対象となる動物の体
重や状態によって適宜選択される。
【0070】本発明の上記一般式(I)及び(II)で表
される化合物は腫瘍組織に高度に蓄積される性質を有す
る。その性質を利用して本発明はまた腫瘍組織を特異的
に造影することができる蛍光造影剤を提供する。さら
に、本発明の一連の化合物は、血管内において長時間の
滞留性が有するため、本発明の蛍光造影剤は血管造影法
にもまた有用である。
【0071】本発明の蛍光造影法は、本発明の近赤外蛍
光造影剤を用いることを特徴とする。該造影法は当業者
には公知の方法を用いて行われ、励起波長、検出すべき
蛍光波長等のような各パラメーターは、最適の画像及び
評価を得るために、投与する近赤外蛍光造影剤の種類、
投与する対象に応じて適宜決定される。本発明の近赤外
蛍光造影剤を測定対象物に投与してから本発明の蛍光造
影法を用いて蛍光造影を開始するまでの時間も、投与す
る近赤外蛍光造影剤の種類、投与する対象等によって異
なる。例えば腫瘍造影を目的として、一般式(I)及び
一般式(II)で表される化合物を含む造影剤を投与する
場合、投与後10分〜24時間程度の経過時間が例示され
る。経過時間が短すぎるとあらゆる部位からの蛍光が強
すぎて目的とする部位とそれ以外の部位との識別が困難
であり、長すぎると該造影剤が体外に排泄されてしま
う。血管造影を目的とする場合には一般式(I)及び一
般式(II)で表される化合物は投与直後または約30分で
検出される。
【0072】例えば、本発明の蛍光造影法は以下の工程
によって行うことができる。本発明の近赤外蛍光造影剤
を診断対象に投与した後、励起光を発生する装置を用い
て励起光を測定対象に照射する。その後、該励起光によ
り生じる該近赤外蛍光造影剤からの蛍光を蛍光検出器で
検出する。励起するための波長は、使用する近赤外蛍光
造影剤の種類によって異なり、該化合物が効率よく近赤
外領域に蛍光を発すればとくに限定されない。好ましく
はより生体透過性に優れた近赤外光が用いられる。ま
た、検出すべき近赤外蛍光の波長も使用する造影剤によ
って異なる。一般に、600〜1000nm、好ましくは700〜85
0nmの波長が用いられ、700〜1000nm、好ましくは750〜9
00nmの近赤外蛍光が検出される。この場合、励起光源を
発する装置としては、各種レーザー光源(例えばイオン
レーザー、色素レーザー、半導体レーザー)、ハロゲン
光源、キセノン光源等の通常の励起光源が用いられる。
必要であれば最適な励起波長を得るために各種光学フィ
ルターを使用することができる。同様に、蛍光の検出に
際しても、該近赤外蛍光造影剤からの蛍光のみを選択す
べく各種光学フィルターを使用することが可能である。
【0073】検出された蛍光は、蛍光画像を構築するた
めに蛍光情報としてデータ処理され、記録されることが
できる。蛍光画像を作成する方法としては、標的組織を
広範囲に照射し、CCDカメラによって蛍光を検出し、得
られた蛍光情報を画像処理する方法、光CT装置を用いる
方法、内視鏡を用いる方法、眼底カメラを用いる方法等
が挙げられる。
【0074】本発明の蛍光造影法は、生体に害を及ぼす
ことなく、全身疾患、腫瘍、血管等を可視化することが
可能である。
【0075】
【実施例】本発明を合成例及び試験例を挙げてより具体
的に説明する。しかしながら、本発明の範囲は以下の実
施例に限定されるものではない。以下の実施例におい
て、化合物の連続番号は化学構造式とともに上に列挙し
た化合物の番号に対応する。
【0076】実施例1:化合物、化合物2及び化合物3
の合成 化合物1の合成経路を以下に示す。
【化22】
【0077】中間体1の合成 出発物質1(20.9g、0.1mol)、2−ブロモ
プロピオン酸(23.0g、0.15mol)、及びo
−ジクロロベンゼン(20ml)を加熱し、140℃に
て2時間攪拌した。反応終了後、その反応混合物にアセ
トン(200ml)を加え、室温まで冷却し、その後生
成した結晶を濾過して化合物1を得た(20.3g、収
率:56%)
【0078】中間体2の合成 上記で得られた中間体1(10.0g、28mmol)
及び1,7−ジアザ−ジフェニル−1,3,5−ヘプタ
トリエン1塩酸塩(3.9g、14mmol)をアセト
ニトリル(70ml)及び水(11ml)に溶解し、得
られた溶液にトリエチルアミン(8.4g、91mmo
l)及び無水酢酸(8.5g、91mmol)を加え、
その混合物を室温にて一晩攪拌した。反応混合物を0.
1N塩酸(900ml)に滴下し、沈殿した結晶を濾取
した。この結晶をカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:塩化メチレン:メタノール=95:5〜90:1
0)によって精製し、中間体2を得た(2.1g、収
率:12%)。
【0079】中間体3の合成 上記で得られた中間体2(1.0g、1.5mmo
l)、L−アスパラギン酸−ジ−t−ブチルエステル1
水和物(1.3g、4.5mmol)、4−ジメチルア
ミノピリジン(40mg、0.3mmol)を塩化メチ
レン(50ml)に溶解し、その溶液を氷上で冷却し
た。得られた溶液に1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(EDC)(7
00mg、4mmol)及びトリエチレンアミン(34
0mg、3mmol)を加え、4℃にて一晩攪拌した。
反応混合物に塩化メチレン(200ml)及び1N塩酸
(200ml)を加え、その後塩化メチレン層を抽出
し、飽和食塩水(200ml)にて洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥させた。溶媒を減圧留去し、カラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル:メタノール=9
5:5〜80:20)によって精製し、中間体3を得た
(1.1g、収率:64%)。
【0080】化合物1、化合物2、及び化合物3の合成 中間体3 (500 mg, 0.5 mmol)をトルフルオロ酢酸 (5 m
l)に溶解し、4℃にて一晩反応させ、その後トリフルオ
ロ酢酸を減圧留去した。得られた残渣に水(50ml) を加
え、その後生じた結晶を濾取し、水及び酢酸エチルにて
洗浄し、化合物1を得た(390 mg、収率: 90%)。化合物
1を セファデックス (LH-20, ファルマシア製) (展開
溶媒:メタノール)を用いたカラムクロマトグラフィー
にて精製し、化合物2を得た。化合物1を イオン交換
樹脂カラムCR 11 (三菱化学製) に通すことにより、化
合物3を得た。
【0081】化合物11 H-NMR (CD3OD)δ 1.98 (s, 12H), 2.70 (d, J=7.2Hz,
4H), 2.80 (t, J=7.2Hz,4H), 3.30 (MeOH), 4.50 (t, J
=7.2Hz, 4H), 4.60 (t, J=7.2Hz, 2H), 4.80 (H 2O), 6.
40 (d, J=13.2Hz, 2H), 6.63 (dd, J=13.2, 13.2Hz, 2
H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.58-7.66 (m, 5H), 7.95-8.0
7 (m, 6H), 8.20 (d, J=7.2Hz, 2H)
【0082】化合物21 H-NMR (CD3OD)δ 1.99 (s, 12H), 2.72 (d, J=7.2Hz,
4H), 2.80 (t, J=7.2Hz,4H), 3.30 (MeOH), 4.50 (t, J
=7.2Hz, 4H), 4.60 (t, J=7.2Hz, 2H), 4.80 (H 2O), 6.
38 (d, J=13.2Hz, 2H), 6.61 (dd, J=13.2, 13.2Hz, 2
H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.58-7.67 (m, 5H), 7.96-8.0
7 (m, 6H), 8.21 (d, J=7.2Hz, 2H)
【0083】化合物31 H-NMR (CD3OD)δ 1.98 (s, 12H), 2.56-2.65 (m, 4H),
2.75-2.85 (m, 4H), 3.30 (MeOH), 4.45-4.50 (m, 4
H), 4.80 (H2O), 6.20 (d, J=13.2Hz, 2H), 6.65 (dd,
J=13.2, 13.2Hz, 2H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.58-7.70
(m, 5H), 7.95-8.07(m, 6H), 8.20 (d, J=7.2Hz, 2H)
【0084】実施例2:化合物5の合成 化合物5を中間体1及び1,7−ジアザ−5−メチル−
1,7−ジフェニル−1,3,5−ヘプタトリエン1水
和物から化合物1と同様な手法によって合成した。
【0085】1H-NMR (CD3OD)δ 2.00 (s, 12H), 2.44
(s, 3H), 2.73 (d, J=7.2Hz, 4H), 2.82 (t, J=7.2Hz,
4H), 3.31 (MeOH), 4.50 (t, J=7.2Hz, 4H), 4.69 (t,
J=7.2Hz, 2H), 4.88 (H2O), 6.41 (d, J=13.2Hz, 2H),
6.65 (d, J=13.2Hz, 2H), 7.43-7.50 (m, 2H), 7.58-7.
67 (m, 4H), 7.95-8.05 (m, 4H), 8.10-8.27 (m, 4H)
【0086】実施例3:化合物6の合成 L−グルタミン酸−ジ−t−ブチルエステル1水和物を
L−アスパラギン酸−ジ−t−ブチルエステル1水和物
の代りに用いること以外は化合物1と同様な手法によ
り、化合物6を中間体1及び1,7−ジアザ−5−メチ
ル−1,7−ジフェニル−1,3,5−ヘプタトリエン
1水和物から合成した。1 H-NMR (CD3OD)δ 1.80-2.15 (m, 4H), 2.01 (s, 12H),
2.28 (t, J=7.2Hz, 4H), 2.44 (s, 3H), 2.82 (t, J=
7.2Hz, 4H), 3.31 (MeOH), 4.40-4.50 (m, 2H), 4.51
(t, J=7.2Hz, 4H), 4.88 (H2O), 6.42 (d, J=13.2Hz, 2
H), 6.65 (d, J=13.2Hz, 2H), 7.42-7.50 (m, 2H), 7.5
7-7.67 (m, 4H), 7.95-8.05 (m, 4H), 8.10-8.27 (m, 4
H)
【0087】実施例4:化合物7の合成 化合物7を2,3,3−トリメチルインドレニンから化
合物1と同様な手法により合成した。
【0088】1H-NMR (CD3OD)δ 1.70 (s, 12H), 2.05-
2.13 (m, 4H), 2.55 (t, J=7.2Hz, 4H), 2.78-2.92 (m,
4H), 3.30 (MeOH), 4.10 (t, J=7.2Hz, 4H), 4.89 (H2
O), 6.45 (d, J=13.2Hz, 2H), 6.50 (J=13.2Hz, 2H),
7.29-7.50 (m, 8H), 7.92 (dd, J=13.2, 13.2 Hz, 2H)
【0089】実施例5:化合物8の合成 1,7−ジアザ−5−メチル−1,7−ジフェニル−
1,3,5−ヘプタトリエン1塩酸塩を1,7−ジアザ
−1,7−ジフェニル−1,3,5−ヘプタトリエン1
水和物の代りに用いること以外は化合物1と同様な手法
により、化合物8を2,3,3−トリメチルインドレニ
ンから合成した。1 H-NMR (CD3OD)δ 1.70 (s, 12H), 1.72-1.90 (m, 8H),
2.35-2.39 (m, 7H), 2.73-2.84 (m, 4H), 3.30 (MeO
H), 4.08 (t, J=7.2Hz, 4H), 4.66 (t, J=7.2Hz, 2H),
4.89 (H2O), 6.33 (d, J=13.2Hz, 2H), 6.63 (d, J=13.
2Hz, 2H), 7.18-7.50 (m, 8H), 8.05 (dd, J=13.2, 13.
2 Hz, 2H)
【0090】実施例6:化合物9の合成 化合物9を化合物1と同様の手法にて6-フェニル-2,3,3
-トリメチルインドレニン(US特許番号 6,004,536の
明細書に記載の方法によって合成)から合成した。1 H-NMR (CD3OD)δ 1.75 (s, 12H), 2.05-2.15 (m, 4H),
2.45-2.55 (m, 4H), 2.75-2.84 (m, 4H), 3.30 (MeO
H), 4.20 (t, J=7.2Hz, 4H), 4.80 (H2O), 6.38 (J=13.
2Hz, 2H), 6.62 (J=13.2Hz, 2H), 7.43-7.70 (m, 17H),
7.95 (dd, J=13.2,13.2 Hz, 2H)
【0091】実施例7:化合物10の合成 化合物10を化合物1と同様の手法にて6-ブロモ-2,3,3
-トリメチルインドレニンから合成した。1 H-NMR (CD3OD)δ 1.68 (s, 12H), 2.00-2.15 (m, 4H),
2.40-2.55 (m, 4H), 2.77-2.92 (m, 4H), 3.30 (MeO
H), 4.08 (t, J=7.2Hz, 4H), 4.82 (m, 2H), 6.38(J=1
3.2Hz, 2H), 6.65 (J=13.2Hz, 2H), 7.30-7.40 (m, 4
H), 7.50-7.72 (m, 3H), 7.90-8.02 (m, 2H)
【0092】実施例8:化合物11の合成 化合物11を化合物1と同様の手法にて5-フェニル-2,
3,3-トリメチル-インドレニンから合成した。1 H-NMR (CD3OD)δ 1.78 (s, 12H), 2.39 (s, 3H), 2.70
-2.84 (m, 8H), 3.30 (MeOH), 4.30-4.46 (m, 4H), 4.6
0-4.68 (m, 2H), 6.39 (J=13.2Hz, 2H), 6.66 (J=13.2H
z, 2H), 7.30-7.48 (m, 9H), 7.56-7.72 (m, 3H), 8.05
(J=13.2Hz, 13.2Hz)
【0093】実施例9:化合物13及び化合物14の合
成 化合物13及び化合物14の合成経路を下記に示す。
【化23】
【0094】5-スルホ-2,3,3-トリメチルインドレニン
(特公平2-233658号に記載の方法にて調製)及び1,7-ジ
アザ-1,7-ジフェニル-1,3,5ヘプタトリエン1塩酸塩を
トリエチルアミン及び無水酢酸の存在下でメタノール中
で反応させて得られた中間体化合物(375 mg) をメタノ
ール5 mlに溶解し、その後カチオン性イオン交換樹脂IR
C-50 (オルガノ、展開溶媒;メタノール)で満たしたカ
ラムに通した。溶媒留去してカルボン酸をプロトンフォ
ームにした。得られた生成物をジメチルホルムアミド3
mlに溶解し、その溶液に、ジブチルアスパラギン酸塩酸
塩338 mg (1.2mmol)、ジメチルアミノピリジン24 mg
(0.2 mmol) 、及び トリエチルアミン121mg (1.2 mmol)
を添加し、その後、その混合物を氷浴上で冷却した。そ
の混合物にヒドロキシスクシンイミド(HOSI)230 mg (2
mmol) 及びN,N-ジクロロヘキシルカルボジイミド (DCC)
288 mg (1.4 mmol)を加え、得られた混合物を一晩攪拌
した。反応混合物に酢酸エチル/ヘキサン(1:1)の
混合溶媒200 mlを加え、沈殿した結晶を濾取した。結晶
をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレ
ン:メタノール=10:1から2:1)によって精製
し、ジアミド化合物 (135 mg)及びモノアミド化合物(94
mg)を得た。
【0095】得られたジアミド化合物(120 mg)及びモノ
アミド化合物 (60 mg)のそれぞれをトリフルオロ酢酸2
ml に溶解し、その後その混合物を室温にて1時間攪拌
した。反応混合物を水/メタノール(1/1(v/v))に溶解
し、セファデックス(LH-20,ファルマシア製、展開溶
媒:メタノール)を用いたカラムクロマトグラフィーに
よって精製した。生じた結晶を少量のメタノールに溶解
し、その溶液に飽和酢酸カリウムメタノール溶液を加え
た。沈殿した結晶を濾取し、化合物13 (35 mg、収率
7%)及び化合物14 (15 mg、収率5%)。
【0096】化合物131 H-NMR (D2O)δ 1.73 (s, 12H), 2.50-2.65 (m, 4H),
2.68-2.73 (m, 4H), 4.28-4.38 (m, 4H), 4.39-4.50
(m, 2H), 4.90 (D2O), 6.47 (d, J=13.2Hz, 2H), 6.74
(t, J=13.2Hz, 2H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.60 (t, J=1
3.2Hz, 1H), 7.80-8.05 (m, 6H)
【0097】化合物141 H-NMR (D2O) δ 1.65 (s, 6H), 1.70 (s, 6H), 2.40
(d, J=7.2Hz, 2H), 2,58(t, J=7.2Hz, 2H), 2.70 (t, J
=7.2Hz, 2H), 4.18-4.30 (m, 4H), 4.90 (D2O),6.18
(d, J=13,2Hz, 1H), 6.34 (d, J=13.2Hz, 1H), 6.48-6.
62 (m, 2H), 7.20(d, J=7.2Hz, 1H), 7.30 (d, J=7.2H
z, 1H), 7.48 (t, J=13.2Hz, 1H), 7.68-7.95 (m, 6H)
【0098】実施例10:化合物15の合成 化合物15の合成経路を下記に示す。
【化24】
【0099】出発物質 (41.8 g, 0.2 mol) を濃硫酸 (1
56 ml, 2.9 mol) に溶解し、140℃にて1時間反応さ
せ、その後その混合物を80℃まで冷却した。得られた溶
液を氷水 (300 ml)に添加し、水酸化ナトリウム(96.6
g, 2.4 mol)を水(100 ml)に溶解させることによって得
られた溶液を注意深くその混合物に加えた。沈殿した結
晶を濾取し、水(120 ml)にて洗浄した。得られた粗結晶
に水 (300 ml)及びメタノール(100 ml)を加え、その混
合物を30分間攪拌しながら還流し、その後室温まで冷却
した。得られた結晶を濾取し、水(100 ml)及びメタノー
ル (120 ml) にて洗浄し、中間体5を得た (37.9 g、収
率: 66%)。
【0100】化合物15を化合物13と同様の手法にて
中間体5から得た。1 H-NMR (CD3OD)δ 2.00 (s, 12H), 2.72 (d, J=7.2Hz,
4H), 2.82 (t, J=7.2Hz,4H), 3.30 (MeOH), 4.58 (t, J
=7.2Hz, 4H), 4.70 (t, J=7.2Hz, 4H), 4.86 (H 2O), 6.
42 (d, J=13.2Hz, 2H), 6.62 (dd, J=13.2, 13.2Hz, 2
H), 7.62-7.70 (m, 3H), 7.95-8.12 (m, 6H), 8.28 (d,
J=7.2Hz, 2H), 8.42 (s, 2H)
【0101】実施例11:化合物23の合成 化合物23の合成経路を下記に示す。
【0102】
【化25】
【0103】中間体6の合成 5-スルホ-2,3,3-トリメチルインドレイン(特開平2-233
658号に記載の方法によって合成) (24.0 g, 0.1 mo
l)、2-ブロモプロピオン酸(23.0 g, 0.15 mol)、及びト
リエチルアミン(10.1 g, 0.1 mol) を熱し、160℃ にて
6時間攪拌した。反応終了後、反応混合物にメタノール
(200 ml) を加え、室温まで冷却し、その後生じた結晶
を濾取し、中間体6を得た(6.0 g、収率: 19.3%)。
【0104】化合物23の合成 上記で得られた中間体1(3.1 g, 10 mmol) 及び1,7-ジ
アザ-1,7-ジフェニル-4-メチル-1,3,5-ヘプタトリエン
1塩酸塩(特開平8-295658号 (1.5 g, 5 mmol)をメタノ
ール(20 ml)に溶解し、得られた溶液にトリエチルアミ
ン (2.5 g, 25 mmol)及び無水酢酸 (4.6 g, 45 mmol)
を加え、その混合物を室温にて3時間攪拌した。反応混
合物に酢酸ナトリウム(3.3 g, 33 mmol) を加え、室温
にて30分間攪拌した。生じた結晶を濾取し、メタノー
ル (20 ml)で洗浄して化合物23を得た(2.0 g、収率:
50.0%).1 H-NMR (D2O)δ(ppm) 1.60 (s, 12H), 2.30 (s, 3H),
2.60 (t, 4H, J=7.2Hz),4.20 (t, 4H, J=7.2Hz), 6.25
(d, 2H, J=14.5Hz), 6.55 (dd, 2H, 14.5, 14.5Hz),
7.25 (d, 2H, J=7.0Hz), 7.70-7.80 (m, 4H), 8.00 (d
d, 2H, J=14.5, 14.5Hz)
【0105】実施例12:化合物25及び化合物26の
合成 化合物25及び化合物26の合成経路を下記に示す。
【化26】
【0106】中間体7の合成 中間体6と同様の方法にて中間体7を5-スルホ-2,3,3-
トリメチルインドレニン及びブロモ酢酸から合成した(1
6.6 g)。
【0107】化合物25の合成 化合物23と同様の手法にて化合物25を中間体7及び
中間体8(Zh. Org. Khim., 13, pp.1189-1192, 1977に
記載の方法に従って得られた)から合成した(15.0 g)。 MS(FAB-, グリセリン) m/z = 844
【0108】化合物26の合成 化合物25 (4.2 g, 5 mmol) 及びトリエチルアミン
(1.0g)を水 (20 ml)に加え、その後得られた溶液に o-
メルカプト安息香酸(0.93 g, 6 mmol) を加え室温にて
1時間攪拌した。得られた混合物に酢酸カリウム (2.0
g, 20 mmol)を加えた後、エタノール(20 ml)を加え、生
じた結晶を濾取し、化合物26を得た(1.3g、収率: 27
%) MS (FAB-, グリセリン) m/z = 962
【0109】実施例13:化合物32の合成 化合物32の合成経路を下記に示す。
【化27】
【0110】中間体9の合成 4-ブロモフェニルヒドラジン1塩酸塩 (73.8 g, 0.33 m
mol) 及び 3-メチル-2-ブタノン (33.2 g, 0.40 mmmol)
をエタノール (450 ml)に溶解し、得られた溶液に濃硫
酸(7.5 ml) を添加し、8時間攪拌しながら還流した。
混合物を室温まで冷却した後、溶液を減圧下100 mlまで
濃縮した。その残渣に、水 (400 ml) 及び酢酸エチル(4
00 ml)を加えた後、水層のpHを 水酸化ナトリウム溶
液にて7から8に調整した。得られた溶液を酢酸エチル
にて抽出し、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させた。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=5:
1 to 1:1) によって精製し、褐色液体として中間体9を
得た(58.6 g、収率76%)
【0111】中間体10の合成 中間体9(4.76 g, 20 mmol) 及びチオフェンボロニッ
クアシッド (3.84 g, 30 mmol) をジメチルホルムアミ
ド(50 ml)に加え、得られた溶液にパラジウムテトラキ
スフェニルホスフィン (1.16 g, 9 mmol) 及び塩化セシ
ウム (13.3 g, 40mmol) を加え、窒素雰囲気下100℃ に
て 4 時間加熱し攪拌した。水(200 ml)を加えた後、混
合物を酢酸エチル(200 ml)にて抽出し、飽和食塩水にて
洗浄し、その後有機層を無水硫酸ナトリウム上乾燥し、
溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒:ヘキサン:酢酸エチル=2:1 to
1:1)によって精製し、褐色固体として中間体10を得た
(2.8 g、収率: 58%).
【0112】中間体11の合成 中間体10(1.40 g, 6 mmol) 及びトリエチルアミン(0.
59 g, 6 mmol)をジメチルホルムアミド (3 ml)に加え、
その混合物に2−クロルエタンスルホニルクロリド(1.4
2 g, 9 mmol) を氷冷下で滴下した。室温にて30分間
攪拌を続けた後、その溶液に水酸化ナトリウム(0.23 g,
6 mmol) を水 (2 ml) に溶解することによって得られ
た溶液を加え、さらに室温にて1時間攪拌した。その混
合物に、酢酸エチルを加え、上層をデカンテーションに
よって除去した。残渣を乾燥して中間体11を得た。そ
の中間体11を更なる精製をすることなく次の反応に用
いた。
【0113】化合物32の合成 上記で得られた中間体11及び1,7-ジアザ-1,7-ジフェ
ニル-1,3,5-ヘプタトリエン1塩酸塩をメタノール(5 m
l) に溶解し、得られた溶液にトリエチルアミン(160 m
g, 2 mmol) 及び無水酢酸 (230 mg, 2 mmol)を加えた
後、その混合物を室温にて7時間攪拌した。この混合物
に酢酸エチル (20 ml) を加え沈殿した結晶を濾取し、
酢酸エチル (10 ml)にて洗浄した。この結晶をメタノー
ル (10 ml)に溶解した後、その溶液に飽和酢酸カリウム
メタノール溶液(10 ml)を加えた。沈殿した結晶を濾取
し、メタノール(5 ml)にて洗浄した。結晶をセダデック
スLH-20 (溶離液:メタノール)によって精製し、化合物
32を得た (15 mg、収率: 2% (中間体2から))。1 H-NMR (CD3OD)δ(ppm) 1.75 (s, 12H), 3.25 (t, 4H,
J=7.2Hz), 4.50 (t, 4H, J=7.2Hz), 6.40 (d, 2H, J=
14.5Hz), 6.63 (dd, 2H, 14.5, 14.5Hz), 7.07-7.12
(m, 2H), 7.33-7.45 (m, 6H), 7.53-7.75 (m, 5H), 7.9
6 (dd, 2H, J=14.5, 14.5Hz) MS(FAB-, Glycerin) m/z = 760
【0114】実施例14:化合物33の合成 化合物33の合成経路を下記に示す。
【化28】
【0115】中間体12の合成 中間体10と同様の方法で中間体9及びジヒドロキシフ
ェニルボランから中間体12を合成した(3.6 g、収率:
77%).
【0116】中間体13の合成 中間体12 (1.40 g, 6 mmol) 及び1,4-ブタンサルトン
(1.22 g, 9 mmol)をジメチルアセトアミド(2 ml) に溶
解し、その溶液を135℃ にて5 時間攪拌した。その溶液
に酢酸エチル(20 ml) を加え室温まで冷却し、その後沈
殿した結晶を濾過し、酢酸エチルで洗浄して中間体13
を得た (10 ml) (1.84 g、収率: 84%)。
【0117】化合物33の合成 中間体13 (1110 mg, 3 mmol) 及び1,7-ジアザ-1,7-ジ
フェニル -1,3,5-ヘプタトリエン1塩酸塩 (285 mg, 1
mmol) をメタノール(5 ml)に溶解し、得られた溶液にト
リエチルアミン(480 mg, 5 mmol) 及び無水酢酸 (670 m
g, 7 mmol) を加え、その後室温にて7時間攪拌した。
酢酸エチル (10 ml) を反応混合物に加え沈澱した結晶
を濾取し、酢酸エチル(10 ml)にて洗浄した。結晶をメ
タノール(5 ml) に溶解し、飽和酢酸カリウムメタノー
ル溶液(10 ml)を加え、結晶を濾過し、5 mlで洗浄し
た。結晶をセファデックス LH-20 (溶離液 ;メタノー
ル)にて精製し、化合物33を得た(250 mg、収率 : 30
%)。
【0118】1H-NMR (CD3OD)δ(ppm) 1.80 (s, 12H),
1.95-2.05 (m, 8H), 2.90 (t, 4H, J=7.2Hz), 4.20 (t,
4H, J=7.2Hz), 6.38 (d, 2H, J=14.5Hz), 6.62 (dd, 2
H, 14.5, 14.5Hz), 7.30-7.48 (m,8H), 7.60-7.74 (m,
9H), 7.93(dd, 2H, J=14.5,14.5Hz) MS(FAB-, ニトロベンジルアルコール) m/z = 803
【0119】実施例15:化合物34の合成 化合物33と同様の方法で化合物34を中間体9及び4-
メチル-メルカプトフェニルボロニックアシッドから合
成した (15 mg)。
【0120】1H-NMR (CD3OD)δ(ppm) 1.68 (s, 12H),
1.95-2.10 (m, 8H), 2.50 (s, 6H), 3.00 (t, 4H, J=7.
2Hz), 4.10 (t, 4H, J=7.2Hz), 6.30 (d, 2H, J=14.5H
z), 6.62 (dd, 2H, 14.5, 14.5Hz), 7.20-7.70 (m, 19
H)
【0121】実施例16:化合物35の合成 化合物35の合成経路を下記に示す。
【化29】
【0122】中間体14の合成 3-アミノジフェニル(0.15 mol) 25.0 g をトリフルオ
ロ酢酸100 mlに加え、その混合物を内部温度が0℃にな
るまで冷却した。その混合物に亜硝酸ナトリウム(0.15
mol) 10.2 gを水100 mlに溶解することによって得られ
た溶液を反応混合物の温度を5℃以下に保ちながら滴下
により加えた。滴下による添加終了後、混合物を同温度
で15分間攪拌し、その後、その混合物に塩化第一スズ
(0.54 mol)100gを濃塩酸50 mlに溶解することによって
得られた溶液を反応混合物の温度を10℃以下に保ちなが
ら滴下により加えた。滴下による添加終了後、水250 ml
の添加によって沈澱をした結晶を濾取し、塩化メチレン
200 mlで洗浄した。得られた中間体14を乾燥し、精製
せずに中間体15の合成に使用した。
【0123】中間体15の合成 上記で得られた中間体14(全量)及び3-メチル-2-ブ
タノン (0.15 mol) 12.9 g を酢酸140 ml に加え、混合
物を2時間30分攪拌しながら加熱した。混合物を室温ま
で冷却した後、沈澱した結晶を濾過によって除去し、濾
液を4分の1量になるまで減圧下濃縮した。残渣に水300
ml及び酢酸エチル300 ml を加え、不溶性の沈澱をセラ
イトを用いて濾過によって除去した。ろ液を酢酸エチル
(300 ml,200 ml×2), にて抽出し、抽出物を飽和炭酸
水素ナトリウム溶液及び飽和生理食塩水で洗浄し、その
後硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を減圧留去した。得
られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (展開溶
媒: ヘキサン:酢酸エチル=3:1to 2:1)によって精製し
た。得られた結晶をヘキサン50 mlから再結晶し、中間
体15.13 gを得た (収率: 4%)。
【0124】化合物35の合成 中間体13及び化合物33と同様の方法で化合物35を
中間体15から合成した(65 mg)。 MS(FAB-, グリセリン) m/z = 842,8041 H-NMR (D2O) δ(ppm) 1.70 (s, 12H), 1.90-2.00 (m,
8H), 2.90 (t, 4H, J=7.2Hz), 4.10 (t, 4H, J=7.2Hz),
6.22 (d, 2H, J=14.5Hz), 6.55 (dd, 2H, 14.5,14.5H
z), 7.30-7.60 (m, 17H), 7.77 (dd, 2H, J=14.5, 14.5
Hz)
【0125】試験例1:蛍光造影試験 マウス大腸癌(colon26カルシノーマ)由来の腫瘍組織片
をBALB/cヌードマウス(5週齢、日本クレア株式会社)の
左胸部皮下に移植した。10日後、直径約8mmに腫瘍が成
長したところでマウスを実験に使用した。蛍光励起光源
には、チタンサファイアレーザーを使用した。レーザー
光をリング型ライトガイド(株式会社住田光学ガラス)を
用いて、被検マウスに均一に照射(照射のバラツキは10%
以内)した。照射光出力は、マウスの皮膚表面付近で約4
0μW/cm2になるように調整した。蛍光は、各化合物の極
大励起波長を用いて励起し、マウスからの蛍光発光を、
短波長カットオフフィルター(IR84、IR86、IR88、富士
写真フイルム株式会社)を介してCCDカメラ(C4880、浜松
ホトニクス株式会社)で検出し、撮影した。カットオフ
フィルターは、使用した化合物の励起波長に合わせて選
択した。また、露光時間は各化合物の蛍光強度に応じて
調節した。試験化合物2を生理食塩水またはリン酸緩衝
液(pH7.4)に溶解し(0.5mg/ml)、5.0mg/kg用量でマ
ウスの尾静脈から投与した。試験化合物投与一定時間毎
にマウスをジエチルエーテルで麻酔し、マウス全身の蛍
光画像を撮影した。比較として、ICG(5mg/kg、静
脈内)および次の化合物(化合物A)を投与し、上記と
同様の手法で造影を行った。結果を図1から図3に示
す。
【化30】
【0126】化合物2は対照化合物に比べて投与後より
短い時間で腫瘍の鮮明な画像を与えた。腫瘍の位置は対
照化合物の投与後1時間以内では明確ではなかった。こ
れに対し、化合物2は投与後10〜30分で明確な腫瘍の画
像を与えることができ(図1)、蛍光造影剤として非常
に効果的であることがわかった。
【0127】実験例2:蛍光造影試験 担癌マウスを試験例1と同様にして調製し、照射の条件
は試験例1で説明したのと同じにした。化合物5、化合
物7、化合物10を試験化合物として用いた。各試験化
合物(0.5mg/ml)を生理食塩水又はリン酸緩衝液(pH
7.4)に溶解し、5.0mg/kg用量で尾静脈からマウスに投
与した。比較として、次の化合物(化合物B、5mg/kg、
静脈内)をマウスに投与した。
【0128】
【化31】
【0129】光はNd:Yagレーザー(Coherent Inc.)の
第3高調波によって駆動した光学パラメトリックオシレ
ーター(OPO)から構成される可変パルス固体レーザ
ーシステムを用いて発生させた。λex=740nmの励起
波長を選択し、腫瘍を有しているヌードマウスに光ファ
イバーを用いて導いた。色素特異的蛍光発光をフィルタ
ー組み合わせ(Corison)と高密度化CCDカメラ(ローパ
ーサイエンティフィック社)を用いて色素投与後異なる
時間において造影した(図4)。標準投与量5mg/kgで
側部尾静脈を介して静脈内に色素投与する前、投与後1
分、10分、30分、60分、2時間、4時間、24時
間に蛍光画像を撮影した。最初の60分においては、動
物の体温を加熱パッドで38℃に保った。化合物の蛍光造
影特性をヌードマウスモデルにおいて比較した。結果を
図5から8に示す。化合物5、化合物7、及び化合物1
0は対照化合物(化合物B)に比べて投与後より短い時間
で腫瘍の鮮明な画像を与えた。腫瘍の位置は対照化合物
の投与後1時間以内では明確ではなかった(図8)。こ
れに対し、本発明の化合物は投与後10〜30分で明確な腫
瘍の画像を与えることができ(図5から7)、蛍光造影
剤として非常に効果的であることがわかった。
【0130】
【発明の効果】本発明の近赤外蛍光造影剤は、励起光に
より近赤外蛍光を放出することができる。該近赤外蛍光
は生体組織透過性に優れているので、生体内の深層部分
の病変を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の化合物2投与後、一定時間毎におけ
る蛍光造影の結果を示す写真である。
【図2】 比較としてICG投与後、一定時間毎における
蛍光造影の結果を示す写真である。
【図3】 比較として化合物A投与後、一定時間毎にお
ける蛍光造影の結果を示す写真である。
【図4】 試験例2における蛍光造影のために組み立て
た実験系の模式図である、図中、SHGは第2高調波発
生を表し;THGは第3高調波発生を表し;OPOは光
学パラメトリックオシレーターを表す。
【図5】 本発明の化合物5投与後、一定時間毎におけ
る蛍光造影の結果を示す写真である。
【図6】 本発明の化合物7投与後、一定時間毎におけ
る蛍光造影の結果を示す写真である。
【図7】 本発明の化合物10投与後、一定時間毎にお
ける蛍光造影の結果を示す写真である。
【図8】 比較として本発明の化合物B投与後、一定時
間毎における蛍光造影の結果を示す写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 209/14 C07D 209/60 209/60 A61B 3/10 R (72)発明者 北口 博司 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 相川 和広 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 カイ リヒャ ドイツ連邦共和国,デー−14612 ファル クンゼー,ボルニマ シュトラーセ 17ア ー (72)発明者 クリスティン ペルリッツ ドイツ連邦共和国,デー−10155 ベルリ ン,アッカシュトラーセ 40 (72)発明者 江口 博明 兵庫県川西市清和台西2丁目1−72 (72)発明者 津田 奈津子 兵庫県西宮市名次町5−11 Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 DA01 EA01 FA01 JA02 KA01 KA05 KA09 LA03 4C061 BB08 CC06 HH51 LL01 NN01 NN05 NN10 QQ03 QQ04 WW17 4C085 HH01 KA27 KB56 4C204 BB09 CB03 CB13 DB03 DB13 EB10 FB28 GB01 GB02 GB21 GB30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I): 【化1】 (式中、R1、R2、R7、及びR8はそれぞれ独立して置換若
    しくは無置換の炭素数1〜10のアルキル基又は置換若し
    くは無置換のアリール基を示し、R1及びR2及び/又はR7
    及びR8は互いに結合して環を形成してもよく;R3、R4
    R5、R6、R9、R10、R11、及びR12はそれぞれ独立して水
    素原子、置換若しくは無置換の炭素数1〜6のアルキル
    基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無
    置換のヘテロアリール基、ハロゲン原子、シアノ基、カ
    ルボキシル基、又はスルホ基を示し、R3、R4、R5、R6
    R9、R10、R11、及びR12は互いに結合して環を形成して
    もよく;X1及びX2はそれぞれ独立して置換若しくは無置
    換の炭素数1〜15のアルキル基または置換若しくは無置
    換のアリール基を示し、X1及びX2は全部で0から4個の
    カルボキシル基を有し、カルボキシル基の数が0または
    1個の場合はX1及びX2のそれぞれが炭素数1〜5のカルボ
    キシアルキル基またはスルホアルキル基であり、且つ
    R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11、及びR12の少なくとも1
    つは置換若しくは無置換のアリール基又は置換若しくは
    無置換のヘテロアリール基を示し、;m1は0又は1を示
    し;m2は0又は1を示し;m3は0又は1を示し;L1、L2、L
    3、L4、L5、L6、及びL7はそれぞれ独立して置換又は無
    置換のメチン基を示し、該メチン基のうち2以上のメチ
    ン基が置換基を有する場合には、該置換基は互い結合し
    て環を形成してもよく、X1及びX2のそれぞれが一つのカ
    ルボキシル基を有する場合はX1及びX2のそれぞれはカル
    ボキシル基置換炭化水素基であり、且つL1、L2、L3
    L4、L5、L6及びL7によって示される少なくとも一つのメ
    チン基は置換メチン基であり、且つR4及びR10はスルホ
    基を示し;Mは水素原子、金属、又は第4級アンモニウ
    ム塩を示し;nは電荷を中和するために必要な1〜7の整
    数を示す)で表される化合物又はその医薬上許容される
    塩を含む近赤外蛍光造影剤。
  2. 【請求項2】 m1、m2及びm3のそれぞれが1である請求
    項1に記載の近赤外蛍光造影剤。
  3. 【請求項3】 X1が下記式(i): 【化2】 (式中、Y1及びY2はそれぞれ独立して置換又は無置換の
    二価の連結基を示す)で表される基である請求項1又は2
    に記載の近赤外蛍光造影剤。
  4. 【請求項4】 X1及びX2がそれぞれ独立して下記式
    (i): 【化3】 (式中、Y1及びY2はそれぞれ独立して置換又は無置換の
    二価の連結基を示す)で表される基である請求項1又は2
    に記載の近赤外蛍光造影剤。
  5. 【請求項5】 R3、R4、R5、R6、R9、R10、R11、及びR
    12の少なくとも1つは置換若しくは無置換のアリール基
    又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基である請求
    項1から4のいずれか1項に記載の近赤外蛍光造影剤。
  6. 【請求項6】 R4、R5、R10、及びR11の少なくとも1つ
    は置換若しくは無置換のアリール基又は置換若しくは無
    置換のヘテロアリール基であり;X1及びX2のそれぞれが
    独立して炭素数1〜5のカルボキシアルキル基又はスルホ
    アルキル基である請求項1又は2に記載の近赤外蛍光造影
    剤。
  7. 【請求項7】 X1及びX2がそれぞれ独立して下記式: 【化4】 (式中、Y3は炭素数1〜10の炭化水素基を示し、L1、L2
    L3、L4、L5、L6、及びL7の少なくとも一つは置換メチン
    基であり、R4及びR10のそれぞれはスルホ基を示す)で
    表される基である請求項1又は2に記載の近赤外蛍光造影
    剤。
  8. 【請求項8】 Y1が−(CH2)pCONH−(ここでpは1か
    ら4の整数を示す)を表し、Y2が、−(CH2)−又は−
    (CH2)2−を表す請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    近赤外蛍光造影剤。
  9. 【請求項9】 腫瘍造影に用いられる請求項1〜8のい
    ずれか1項に記載の近赤外蛍光造影剤。
  10. 【請求項10】 血管造影に用いられる請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の近赤外蛍光造影剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の
    近赤外蛍光造影剤を生体内に導入し、該生体に励起光を
    照射し、そして該造影剤からの近赤外蛍光を検出する工
    程を含む蛍光造影法。
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