JP2003259136A - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

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JP2003259136A
JP2003259136A JP2002052503A JP2002052503A JP2003259136A JP 2003259136 A JP2003259136 A JP 2003259136A JP 2002052503 A JP2002052503 A JP 2002052503A JP 2002052503 A JP2002052503 A JP 2002052503A JP 2003259136 A JP2003259136 A JP 2003259136A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度部の彩度低下を抑制し、自然画像の再
現性の維持が可能な墨入れ、下色除去ができるカラー画
像処理装置を提供する。 【解決手段】 本発明のカラー画像処理装置は、C,
M,Yの各色材量のうち最小値を検出する最小値検出部
10、C,M,Yの各色材量のうち最大値を検出する最
大値検出部11、発生させるBk色材量を決定するBk
色材量決定部12、下色除去量を算出する下色除去量算
出部13、およびC,M,Y色材量に対して下色除去を
行う下色除去部14を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたカラー
画像データに対して墨入れ処理、および下色除去処理を
施すカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷に代表される減法混色で色を再現す
る場合、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ
ー)の3色材に、Bk(ブラック)の色材を加えた4色
材で色を再現する。この4種類の色材を使用して色を再
現する方法は、電子写真方式、インクジェット方式等の
カラープリンタにも適用されている。
【0003】ここで、C,M,Y色材が重なって黒色と
なる部分にBk色材を加えることを墨入れというが、こ
の墨入れの一般的な方法としてスケルトンブラック法が
ある。この方法では、カラー画像の濃度域の中間部から
シャドー部にかけてBk色材を使用し、画像のコントラ
ストを増す効果が得られる。具体的には、C,M,Y色
材量の最小量min[C,M,Y]を検出しこの最小量に
対して1.0未満の係数をかけたものをBk色材量とし
て、このBk色材量をカラー画像の濃度域の中間部から
シャドー部にかけての領域においてC,M,Y色材量か
ら減算する。また、墨入れには、C,M,Y色材量の最
小量min[C,M,Y]と等量のBk色材量を求め、こ
のBk色材量をカラー画像の濃度域の中間部からシャド
ー部にかけての領域においてC,M,Y色材量から減算
するフルブラック法が用いられることもある。
【0004】一方、Bk色材を加えることにより下に隠
れたC,M,Y色材を除去することを下色除去という
が、この下色除去についても同様の方法が使用される。
すなわち、C,M,Y色材量の最小量min[C,M,
Y]を検出し、この最小量に対して1.0未満の係数を
かけた量または等量のC,M,Y色材を全C,M,Y色
材量から減算する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラー
プリンタにおいてスケルトンブラック法やフルブラック
法による墨入れ、下色除去を行うと次のような欠点が見
られる。すなわち、スケルトンブラック法は自然画像の
再現性には優れているが、黒色文字等無彩色の再現時に
Bk色材以外の色材が滲み出し、文字の輪郭がぼやけた
り、グレー部分に色味が付く等の問題が発生する。一
方、フルブラック法は無彩色についてはBk色材のみで
印字するため、黒色文字やグレー部分等の再現性には優
れているが、下色除去量が大きくなるため高濃度部の彩
度低下が著しく、自然画像の再現性が劣化するといった
問題が発生する。
【0006】そこで、本発明は、上記のような従来技術
の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的
は、高濃度部の彩度低下を抑制し、自然画像の再現性の
維持が可能な墨入れ、下色除去ができるカラー画像処理
装置を提供することにある。また、自然画像の画質に悪
影響を与えることなく、グレー領域の再現性を安定さ
せ、かつ、画像のコントラストおよび高濃度部分の彩度
を低下させることなくグレー領域をBk色材のみで再現
可能なカラー画像処理装置を提供することも、本発明の
目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のカラー画像処理装置は、C,M,Y色材量
を入力してそれらの最小値を検出する手段と、前記検出
手段により検出されたC,M,Y色材量の最小値に対
し、前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の
最小値の比率を係数とする所定の演算を行うことにより
発生させるBk色材量を算出する手段と、C,M,Y色
材により再現される色の飽和度を求め、前記Bk色材量
を算出する手段で算出されたBk色材量に対し、前記飽
和度を係数とする所定の演算を行うことにより下色除去
量を算出する手段と、C,M,Y色材量から前記下色除
去量を算出する手段により算出された下色除去量を減ず
る手段とを含んでいる。なお、前記飽和度は、前記C,
M,Y色材量の最大値・最小値から算出する。
【0008】上記目的を達成するため、本発明のカラー
画像処理装置は、C,M,Y色材量を入力してそれらの
最小値を検出する手段と、前記検出手段により検出され
たC,M,Y色材量の最小値に対し、前記検出手段によ
り検出されたC,M,Y色材量の最小値の比率を係数と
する所定の演算を行うことにより発生させるBk色材量
を算出する手段と、C,M,Y色材により再現される色
の明度を求め、前記Bk色材量を算出する手段で算出さ
れたBk色材量に対し、前記明度を係数とする所定の演
算を行うことにより第1の下色除去量を算出する手段
と、C,M,Y色材により再現される色の飽和度を求
め、前記Bk色材量を算出する手段により算出されたB
k色材量から前記第1の下色除去量を算出する手段によ
り算出されたBk量を減じた量に対し、前記飽和度を係
数とする所定の演算を行うことにより第2の下色除去量
を算出する手段と、前記第1の下色除去量を算出する手
段により算出された第1の下色除去量に前記第2の下色
除去量を算出する手段により算出された第2の下色除去
量を加算して最終下色除去量を算出する手段と、C,
M,Y色材量から前記最終下色除去量を算出する手段に
より算出された最終下色除去量を減ずる手段とを含んで
いる。なお、前記明度および飽和度は、前記C,M,Y
色材量の最大値・最小値を用いて算出する。
【0009】上記目的を達成するため、本発明のカラー
画像処理装置は、C,M,Y色材量を入力してそれらの
最大値・最小値を検出する手段と、前記検出手段により
検出されたC,M,Y色材量の最小値から第1のBk色
材量を発生する手段と、前記検出手段により検出された
C,M,Y色材量の最小値から第2のBk色材量を発生
する手段と、前記検出手段により検出されたC,M,Y
色材量の最小値と最大値とから有彩度を算出する手段
と、前記第1のBk色材量を発生する手段が発生した第
1のBk色材量と前記第2のBk色材量を発生する手段
が発生した第2のBk色材量とに対し、前記有彩度算出
手段が算出した有彩度を比例係数とする所定の演算を行
うことにより、最終的に出力するBk色材量を算出する
手段とを含んでいる。
【0010】上記目的を達成するため、本発明のカラー
画像処理装置は、C,M,Y色材量を入力してそれらの
最大値・中間値・最小値を検出する手段と、前記検出手
段により検出されたC,M,Y色材量の最大値・最小値
から有彩度を算出する手段と、前記検出手段により検出
されたC,M,Y色材量の最大値・中間値・最小値か
ら、C,M,Y色材により再現される色に対応しかつ最
も有彩度が高い色のC,M,Y色材量を算出する手段
と、この算出手段から出力されたC,M,Y色材量を入
力し、前記有彩度算出手段が算出した有彩度に応じた
C,M,Y色材量を出力する手段と、入力されたC,
M,Y色材量のうちどの成分が最大値・中間値・最小値
であるかを示すフラグを出力する手段と、入力された
C,M,Y色材量からBk色材の発生量を決定する手段
と、前記有彩度に応じたC,M,Y色材量を出力する手
段から出力されたC,M,Y色材量から、前記フラグ出
力手段から出力されたフラグを参照して、最終的に出力
するC,M,Y色材量を決定する手段とを含んでいる。
【0011】本発明のカラー画像処理装置において、前
記有彩度は以下に示す式により算出する。 ((C,M,Y色材量の最大値)−(C,M,Y色材量
の最小値))/(100−(C,M,Y色材量の最小
値))
【0012】上記目的を達成するため、本発明のカラー
画像処理装置は、C,M,Y色材量からBk色材の発生
量を決定する手段と、C,M,Y,Bk色材合計量に対
する上限値を格納する手段と、C,M,Y,Bk色材合
計量が前記手段に格納された上限値を超えた場合に、そ
の超過量を分配してC,M,Y各色材量から減じる手段
とを含んでいる。
【0013】上記目的を達成するため、本発明のカラー
画像処理装置は、C,M,Y色材量からBk色材の発生
量を決定する手段と、再現色の有彩度に応じて出力すべ
きC,M,Y色材量を再計算する手段と、C,M,Y,
Bk色材合計量に対する上限値を前記Bk色材の発生量
を決定する手段が決定したBk色材量に応じて算出する
手段と、C,M,Y,Bk色材合計量が前記手段により
算出された上限値を超えた場合に、その超過量を分配し
て前記出力すべきC,M,Y色材量を再計算する手段が
出力したC,M,Y色材量から減じる手段とを含んでい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図示した実施の形態に基づ
き、本発明を詳細に説明する。 〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態にかかるカラー
画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。この
カラー画像処理装置は、C,M,Yの各色材量のうち最
小値を検出する最小値検出部10、C,M,Yの各色材
量のうち最大値を検出する最大値検出部11、発生させ
るBk色材量を決定するBk色材量決定部12、下色除
去量を算出する下色除去量算出部13、およびC,M,
Y色材量に対して下色除去を行う下色除去部14を有し
ている。
【0015】以下、本実施の形態のカラー画像処理装置
の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,
Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。ま
ず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最小値検
出部10、最大値検出部11、および下色除去部14に
入力される。最小値検出部10は、入力されたC,M,
Yの各色材量から最小値min[C,M,Y]を検出し出
力する。最大値検出部11は、入力されたC,M,Yの
各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出力す
る。
【0016】Bk色材量決定部12は、最小値検出部1
0からのmin[C,M,Y]と最大値検出部11からのm
ax[C,M,Y]から、C,M,Y色材で再現される色
において黒色成分の占める比率に応じたBk色材量を決
定する。このとき、min[C,M,Y]が黒色成分を示
し、その比率は以下の式により算出される。 min[C,M,Y]/max[C,M,Y]…(1) 尚、簡易的には最小値min[C,M,Y]のみによって
Bk色材量を決定してもよい。(1)式の値が1.0であ
ればC,M,Yの各色材量はそれぞれ等しい値となり色
はグレーになることを示す。すなわち、黒色成分の占め
る比率が100%となる。また、(1)式の値が0であれ
ばC,M,Yの各色材のうち2つの色材で色を再現する
ことを示す。すなわち、黒色成分の占める比率が0%と
なる。そして、黒色成分に着目し、その比率に従って発
生させるBk色材量を決定する。具体的には上記(1)式
の値をmin[C,M,Y]の係数とし、発生させるBk
色材量Bkを決定し出力する。 Bk=min[C,M,Y]/max[C,M,Y]×min[C,M,Y]…(2)
【0017】下色除去量算出部13は、最小値検出部1
0からのmin[C,M,Y]と最大値検出部11からのm
ax[C,M,Y]を用いて、C,M,Y色材で再現され
る色の濃度からBk色材量決定部12が算出したBk色
材量Bkに対して下色除去を行う量を算出する。濃度が
高い場合は下色除去量を小さくし、逆に濃度が低い場合
は下色除去量を大きくする。ただし、飽和度(0≦sa
t≦1)は次式により算出する。 min[C,M,Y]+max[C,M,Y]>100のとき sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(200−(max[C,M,Y]+min[C,M,Y]))…(3) max[C,M,Y]+min[C,M,Y]≦100のとき sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(max[C,M,Y]+min[C,M,Y])…(4) また、下色除去量UCRは次式により算出する。 UCR=Bk*sat…(5)
【0018】下色除去部14は、C,M,Y色材量と、
下色除去量算出部13からの下色除去量UCRを入力
し、C,M,Y色材量に対して下色除去を行った後の
C′,M′,Y′色材量を算出する。具体的には、次式
により算出する。 C′=C−UCR…(6) M′=M−UCR…(7) Y′=Y−UCR…(8)
【0019】以上のように、本実施の形態のカラー画像
処理装置では、C,M,Yの各色材量の最大値、最小値
を用いてBk色材の発生量を決定している。したがっ
て、C,M,Y各色材が等量で黒色成分の比率が100
%である場合は、生成しうる最大量のBk色材を発生さ
せ、黒色成分の比率の減少に伴い、Bk色材の発生量を
減少させていくため、余分なBk色材の発生を防ぐこと
ができる。さらに、C,M,Y色材で再現される色の飽
和度に従い下色除去量を決定するため、最大にBk色材
が発生している無彩色付近では完全に下色除去を行い、
色味が付くにつれて下色除去量を減少させることができ
る。このため、無彩色領域にはBk色材だけ付着するこ
とになり、安定したグレー色および滲みのない黒色文字
を再現することができる。また、有彩色領域では必要以
上に下色除去を行わないため、彩度低下を抑制し、品質
を落とすことなく自然画像を再現することができる。
【0020】〈実施の形態2〉図2は、本実施の形態に
かかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図
である。このカラー画像処理装置は、C,M,Yの各色
材量のうち最小値を検出する最小値検出部20、C,
M,Yの各色材量のうち最大値を検出する最大値検出部
21、発生させるBk色材量を決定するBk色材量決定
部22、明度に依存し発生したBk色材量のうち固定で
下色除去を行う割合を決定する下色除去割合決定部2
3、下色除去量を算出する下色除去量算出部24、およ
びC,M,Y色材量に対して下色除去を行う下色除去部
25を含んでいる。
【0021】以下、本実施の形態のカラー画像処理装置
の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,
Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。ま
ず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最小値検
出部20、最大値検出部21、および下色除去部25に
入力される。最小値検出部20は、入力されたC,M,
Yの各色材量から最小値min[C,M,Y]を検出し出
力する。最大値検出部21は、入力されたC,M,Yの
各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出力す
る。
【0022】Bk色材量決定部22は、最小値検出部2
0からのmin[C,M,Y]と最大値検出部21からのm
ax[C,M,Y]から、C,M,Y色材で再現される色
において黒色成分の占める比率に応じたBk色材量を決
定する。このとき、min[C,M,Y]が黒色成分を示
し、その比率は以下の式により算出される。 min[C,M,Y]/max[C,M,Y]…(1) (1)式の値が1.0であればC,M,Yの各色材量はそ
れぞれ等しい値となり色はグレーになることを示す。す
なわち、黒色成分の占める比率が100%となる。ま
た、(1)式の値が0であればC,M,Yの各色材のうち
2つの色材で色を再現することを示す。すなわち、黒色
成分の占める比率が0%となる。そして、黒色成分に着
目し、その比率に従って発生させるBk色材量を決定す
る。具体的には上記(1)式の値をmin[C,M,Y]の係
数とし、発生させるBk色材量Bkを決定し出力する。 Bk=min[C,M,Y]/max[C,M,Y]×min[C,M,Y]…(2)
【0023】下色除去割合決定部23は、最小値検出部
20からのmin[C,M,Y]と最大値検出部21から
のmax[C,M,Y]を用いて、C,M,Y色材で再現
される色の明度により発生させたBk色材量に対して固
定で下色除去を行う割合UCRratioを決定する。
明度が高い場合は下色除去を固定で行う割合を低くし、
逆に明度が低い場合は下色除去を固定で行う割合を高く
する。明度(0≦light≦1)は次式により算出す
る。 light=(max[C,M,Y]+min[C,M,Y])/200…(9) また、本実施の形態では、固定で下色除去を行う割合U
CRratioを次式のように定める。 UCRratio=light…(10)
【0024】下色除去量算出部24は、最小値検出部2
0からのmin[C,M,Y]、最大値検出部21からのm
ax[C,M,Y]、下色除去割合決定部23からのUC
Rratioを用いて、Bk色材量決定部22が算出し
たBk色材量Bkに対して固定で下色除去を行う量UC
R′を決定する。次に、前記Bk色材量Bkから固定で
下色除去を行う量UCR′を減じた量に対して、C,
M,Y色材で再現される色の飽和度により、下色除去を
行う量UCR″を算出する。そして、最後に、下色除去
の合計量UCRを算出する。
【0025】ただし、固定で下色除去を行う量UCR′
は次式により算出する。 UCR′=Bk*UCRratio…(11) また、飽和度(0≦sat≦1)は次式により算出す
る。 min[C,M,Y]+max[C,M,Y]>100のとき sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(200−(max[C,M,Y]+min[C,M,Y]))…(3) max[C,M,Y]+min[C,M,Y]≦100のとき sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(max[C,M,Y]+min[C,M,Y])…(4) この飽和度に依存した下色除去量UCR″は次式により
算出する。 UCR″=(Bk−UCR′)*sat…(12) そして、下色除去を行う合計量UCRは次式により算出
する。 UCR=UCR′+UCR″…(13)
【0026】下色除去部25は、C,M,Y色材量と、
下色除去量算出部24からの下色除去量UCRを入力
し、C,M,Y色材量に対して下色除去を行った後の
C′,M′,Y′色材量を算出する。具体的には、次式
により算出する。 C′=C−UCR…(6) M′=M−UCR…(7) Y′=Y−UCR…(8)
【0027】以上のように、本実施の形態のカラー画像
処理装置では、飽和度とは独立した明度依存の固定下色
除去割合を求め、これを下色除去量の算出に反映させる
ことで、実施の形態1に示した装置が有する効果に加
え、高濃度部におけるC,M,Yの各色材量の消費量を
抑制することが可能となる。
【0028】〈実施の形態3〉図3は、本実施の形態に
かかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図
である。このカラー画像処理装置は、C,M,Yの各色
材量のうち最小値を検出する最小値検出部30、C,
M,Yの各色材量のうち最大値を検出する最大値検出部
31、無彩色に対応するBk量を算出する第1Bk量算
出部32、有彩色に対応するBk量を算出する第2Bk
量算出部33、再現する色の有彩度を算出する有彩度算
出部34、および最終的に出力するBk色材量を算出す
るBk色材量算出部35を含んでいる。
【0029】以下、本実施の形態のカラー画像処理装置
の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,
Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。ま
ず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最小値検
出部30、最大値検出部31に入力される。最小値検出
部30は、入力されたC,M,Yの各色材量から最小値
min[C,M,Y]を検出し出力する。本実施の形態で
は、図4に示すように、Y色材量が最小となるようにし
ている。最大値検出部31は、入力されたC,M,Yの
各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出力す
る。本実施の形態では、図4に示すように、C色材量が
最大となるようにしている。
【0030】第1Bk量算出部32は、最小値検出部3
0からのmin[C,M,Y]に対し、出力Bk色材量を
定義した後述の(14)式を用いて、第1の印字出力候補と
なる第1のBk色材量Bk1を算出する(図5参照)。 Bk1=(min[C,M,Y]/100)1/2×100…(14) この(14)式は、再現色の有彩度が0%(無彩色)であっ
た場合を想定したものである。
【0031】第2Bk量算出部33は、最小値検出部3
0からのmin[C,M,Y]に対し、出力Bk色材量を
定義した後述の(15)式を用いて、第2の印字出力候補と
なる第2のBk色材量Bk2を算出する(図6参照)。 Bk2=(min[C,M,Y]/100)2×100…(15) この(15)式は、再現色の有彩度が100%(最大有彩
色)であった場合を想定したものである。
【0032】ここで、本実施の形態で用いる有彩度につ
いて説明する。図7(a)に示すように、再現色のC,
M,Yの各色材量をC,M,Y、それらの最大値をmax
[C,M,Y]、最小値をmin[C,M,Y]とすると
き、有彩度satは次式により算出される。 sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(100−min[C,M,Y])…(16) そして、任意の再現色に対応する無彩色(有彩度0%)
とは、無彩色のC,M,Y色材量をそれぞれCg,M
g,Ygとして、 Cg=min[C,M,Y]…(17) Mg=min[C,M,Y]…(18) Yg=min[C,M,Y]…(19) のように表される(図7(b)参照)。
【0033】また、任意の再現色に対応する最大有彩色
(有彩度100%)とは、以下の条件を満たす色のこと
である。 再現色の最大値成分:100 再現色の最小値成分:再現色の最小値 再現色の中間値成分:再現色の最大値から再現色の最小
値を減じた値に対する再現色の中間値から再現色の最小
値を減じた値の比率を、100から再現色の最小値を減
じた値に対して維持した値
【0034】また、図8(a),(b)に示すように、
再現色のC,M,Yの各色材量をC,M,Y、それらの
最大値をmax[C,M,Y]、中間値をmid[C,M,
Y]、最小値をmin[C,M,Y]、再現色に対応する
最大有彩色をCs,Ms,Ysとするとき、各最大有彩
色は次式のように表される。なお、本実施の形態におい
ては、再現色の最大値成分はC、最小値成分はY、中間
値成分はMとする。 Cs=100…(20) Ys=min[C,M,Y]…(21) Ms=(100−min[C,M,Y]) ×(mid[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) +min[C,M,Y]…(22)
【0035】有彩度算出部34は、最小値検出部30か
らのmin[C,M,Y]と最大値検出部31からのmax
[C,M,Y]を用いて、再現色の有彩度satを算出
する。なお、有彩度satは先に示した(16)式により算
出する。 sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(100−min[C,M,Y])…(16)
【0036】Bk色材量算出部35は、第1Bk量算出
部32からの第1のBk色材量Bk1、第2Bk量算出
部33からの第2Bk色材量Bk2、有彩度算出部34
からの再現色の有彩度satを入力し、最終的に印字出
力するBk色材量Bkを算出する。第1のBk色材量は
再現色と対応する有彩度0%の色を想定した場合のBk
色材量であり、第2のBk色材量は再現色と対応する有
彩度100%の色を想定した場合のBk色材量である。
このため、再現色に対するBk色材量Bkは、再現色の
有彩度を比例係数として次式により算出する。 Bk=sat×Bk2+(1.0−sat)×Bk1…(23)
【0037】本実施形態のカラー画像処理装置では、ま
ず、再現色の最小値に対して再現色と対応する無彩色と
最大有彩色を想定した2種類のBk発生関数を使用して
2種類のBk量を算出し、次いで、再現色の有彩度を比
例係数として前記2種類のBk量について比例計算を行
って、最終的に出力するBk色材量を決定する。したが
って、無彩色付近については安定した色再現が行えるよ
う多くのBk色材を発生させ、Bk色材による弊害(ざ
らつき感)が発生しうる肌色付近については少なめのB
k色材を発生させるというように、色の領域ごとにBk
色材の発生量を変化させることが可能となる。このた
め、本実施の形態のカラー画像処理装置によれば、グレ
ースケール画像やカラー自然画像等、複数の画像を含む
総合ドキュメントの出力において、印字品質を向上させ
ることができる。
【0038】〈実施の形態4〉図9は、本実施の形態に
かかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図
である。このカラー画像処理装置は、C,M,Yの各色
材量のうち最大値を検出する最大値検出部40、C,
M,Yの各色材量のうち最小値を検出する最小値検出部
41、C,M,Yの各色材量のうちどの成分が最大値で
あるかを示すフラグを出力する最大値フラグ出力部4
2、C,M,Yの各色材量のうちどの成分が最小値であ
るかを示すフラグを出力する最小値フラグ出力部43、
C,M,Yの各色材量のうちどの成分が中間値であるか
を示すフラグおよび実際の中間値を出力する中間値・中
間値フラグ出力部44、再現する色の有彩度を算出する
有彩度算出部45、再現する色と対応する最大有彩色を
算出する最大有彩色算出部46、再現する色の有彩度に
応じた最終出力となる最大・中間・最小値を算出する出
力最大・中間・最小値算出部47、出力する最大・中間
・最小値それぞれをC,M,Yのどの色材に割り当てる
かを決定する出力CMY色材量決定部48、およびC,
M,Yの各色材量を入力し最終的に出力するBk色材量
を決定するBk色材量決定部49を含んでいる。
【0039】以下、本実施の形態のカラー画像処理装置
の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,
Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。ま
ず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最大値検
出部40、最小値検出部41、最大値フラグ出力部4
2、最小値フラグ出力部43、中間値・中間値フラグ出
力部44、Bk色材量決定部49に入力される。
【0040】最大値検出部40は、入力されたC,M,
Yの各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出
力する。本実施の形態では、C色材量が最大となるよう
にしている。最小値検出部41は、入力されたC,M,
Yの各色材量から最小値min[C,M,Y]を検出し出
力する。本実施の形態では、Y色材量が最小となるよう
にしている。
【0041】最大値フラグ出力部42は、入力された再
現色に対応するC,M,Yの各色材量のなかで最も大き
い値となる成分のフラグmaxfを出力する。ここでは、
C成分を示すフラグを0x01、M成分を示すフラグを
0x02、Y成分を示すフラグを0x03で表すものと
する。本実施の形態では、C色材量が最大値となるた
め、 maxf=0x01…(24) となる。
【0042】また、最小値フラグ出力部43は、入力さ
れた再現色に対応するC,M,Yの各色材量のなかで最
も小さい値となる成分のフラグminfを出力する。本実
施の形態では、Y色材量が最小値となるため、 minf=0x03…(25) となる。
【0043】中間値・中間値フラグ出力部44は、最大
値フラグ出力部42からのmaxfと最小値フラグ出力部
43からのminfを用いて、入力された再現色に対応す
るC,M,Yの各色材量のうちどの成分が中間値となる
かを示すフラグmidfおよびその中間値mid[C,M,
Y]を出力する。中間値成分のフラグmidfは、最大値
および最小値成分を示すフラグmaxf,minfを用いて次
式により算出する。 midf=〜(minf&maxf)&0x03…(26) ここで、 midf==0x01 であれば、 mid[C,M,Y]=C, midf==0x02 であれば、 mid[C,M,Y]=M, midf==0x03 であれば、 mid[C,M,Y]=Y となる。本実施の形態では、M色材量が中間値となり、 midf==0x02 mid[C,M,Y]=M となる。
【0044】有彩度算出部45は、最大値検出部40か
らのmax[C,M,Y]と最小値検出部41からのmin
[C,M,Y]を入力して、再現色の有彩度satを算
出する。有彩度satは先に示した(16)式により算出す
る。 sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(100−min[C,M,Y])…(16)
【0045】最大有彩色算出部46は、最大値検出部4
0からのmax[C,M,Y]、最小値検出部41からのm
in[C,M,Y]、中間値・中間値フラグ出力部44か
らのmid[C,M,Y]を入力し、再現色と対応する最
大有彩色の最大値tmax,中間値tmid,最小値tminを
算出する。最大有彩色の最大値tmax,中間値tmid,最
小値tminは次式により算出する。 tmax=100…(27) tmin=min[C,M,Y]…(28) tmid=(100−min[C,M,Y]) ×(mid[C,M,Y]−min[C,M,Y]) /(max[C,M,Y]−min[C,M,Y])+min[C,M,Y]…(29)
【0046】出力最大・中間・最小値算出部47は、有
彩度算出部45からの有彩度satを用いて、最大有彩
色算出部46から送られた最大有彩色の最大値tmax,
中間値tmid,最小値tminから、再現色を実現するため
の最終出力となる最大値tmax′,中間値tmid′,最小
値tmin′を算出する。このとき、有彩度が0%である
(Bk色材による置き換えが予測される)領域ではC,
M,Y色材量を0%とし、有彩度が100%であるとき
は最大有彩色を再現するC,M,Y色材量が出力される
ようにtmax′,tmid′,tmin′の値を算出する。具
体的には、有彩度satを比例係数として次式により算
出する。 tmax′=tmax×sat…(30) tmid′=tmid×sat…(31) tmin′=tmin×sat…(32)
【0047】出力CMY色材量決定部48は、出力最大
・中間・最小値算出部47からのtmax′,tmid′,t
min′、中間値・中間値フラグ出力部44からのmidf、
最大値フラグ出力部42からのmaxf、最小値フラグ出
力部43からのminfを入力し、最終的に出力するC,
M,Y色材量(C′,M′,Y′)を決定する。最終的
に出力するC,M,Y色材量(C′,M′,Y′)の決
定は、次の方法により行う。
【0048】 maxf==0x01(Cyan)の場合 C′=tmax′…(33) maxf==0x02(Magenta)の場合 M′=tmax′…(34) maxf==0x03(Yellow)の場合 Y′=tmax′…(35)
【0049】 midf==0x01(Cyan)の場合 C′=tmid′…(36) midf==0x02(Magenta)の場合 M′=tmid′…(37) midf==0x03(Yellow)の場合 Y′=tmid′…(38)
【0050】 minf==0x01(Cyan)の場合 C′=tmin′…(39) minf==0x02(Magenta)の場合 M′=tmin′…(40) minf==0x03(Yellow)の場合 Y′=tmin′…(41)
【0051】Bk色材量決定部49は、入力された再現
色に対応するC,M,Yの各色材量から、再現色に対応
するBk色材量Bkを決定する。このBk色材量の算出
方法は実施の形態3において示した方法と同様である。
【0052】以上のように、本実施の形態のカラー画像
処理装置では、再現色の有彩度に応じて最終的に出力す
るC,M,Yの各色材量を再計算するため、Bk色材が
多く発生していることが見込まれる無彩色付近について
は冗長なC、M、Y色材の出力を抑制し、色味のない安
定したグレー画像を再現することができる。また、有彩
度を上昇させることで本来印字すべきC、M、Y色材を
出力できるため、C,M,Y色材が不足して彩度低下が
発生することはなく、自然画像を再現することができ
る。
【0053】〈実施の形態5〉図10は、本実施の形態
にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック
図である。このカラー画像処理装置は、入力されたC,
M,Yの各色材量から出力するBk色材量を決定するB
k色材量決定部50、印刷時のC,M,Y,Bk合計色
材量の上限値を格納する色材上限値格納部51、C,
M,Y,Bk色材で色を再現する領域において冗長な
C,M,Y色材を除去するCMY色材量減算部52を含
んでいる。
【0054】以下、本実施の形態のカラー画像処理装置
の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,
Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。ま
ず、本実施の形態のカラー画像処理装置では、印刷時の
C,M,Y,Bk合計色材量に関する上限値total
max(所定)を色材上限値格納部51に格納する。次
に、Bk色材量決定部50は、入力された再現色に対応
するC,M,Yの各色材量から、再現色に対応するBk
色材量Bkを算出する。ここでのBk色材量の算出方法
は実施の形態3において示した方法を採用する。CMY
色材量減算部52は、色材上限値格納部51に格納され
ている印刷時のC,M,Y,Bk合計色材量に関する上
限値totalmaxと、Bk色材量決定部50から送ら
れたBk色材量Bkを参照して、入力された再現色に対
応するC,M,Yの各色材量から色材の冗長な量を算出
し、その冗長量をC,M,Yの各色材量から減算した量
(C′,M′,Y′)を出力する。Bk色材量について
は入力されたBk色材量Bkをそのまま出力する。
【0055】CMY色材量減算部52から最終的に出力
されるC,M,Y色材量(C′,M′,Y′)は、次式
により算出する。 (C+M+Y+Bk)>totalmaxの場合 C′=C−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(42) M′=M−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(43) Y′=Y−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(44) (C+M+Y+Bk)≦totalmaxの場合 C′=C…(45) M′=M…(46) Y′=Y…(47)
【0056】以上のように、本実施の形態のカラー画像
処理装置では、C,M,Y,Bk色材の合計量に上限値
を設定しておき、出力しようとしているC,M,Y,B
kの合計量がその上限値を超えた場合にのみ、超えた量
を分配してC,M,Yの各色材量から減じるようにし
た。このとき、Bk色材量の加減は行わない。このた
め、出力するC,M,Y,Bk色材の最大合計量を確実
に制御することが可能となり、安定した印刷プロセスを
提供することができる。加えて、本実施の形態のカラー
画像処理装置では、Bk色材量を保存し、C,M,Yの
各色材量を減じるため色味の変化を最小限に抑制して、
冗長な色材を除去することが可能になる。
【0057】〈実施の形態6〉図11は、本実施の形態
にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック
図である。このカラー画像処理装置は、入力されたC,
M,Yの各色材量から出力するBk色材量を決定し、か
つ、再現色の有彩度に依存して最終的に出力するC,
M,Y色材量を再計算するBk色材量決定・有彩度依存
UCR処理部60、Bk色材量決定・有彩度依存UCR
処理部60から出力されたBk色材量に応じて印刷時の
C,M,Y,Bk合計色材量の上限値を算出する色材上
限値算出部61、C,M,Y,Bk色材で色を再現する
領域において冗長なC,M,Y色材を除去するCMY色
材量減算部62を含んでいる。
【0058】以下、本実施の形態のカラー画像処理装置
の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,
Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。本
実施の形態のカラー画像処理装置では、まず、Bk色材
量決定・有彩度依存UCR処理部60が、入力された再
現色に対応するC,M,Yの各色材量から再現色に対応
するBk色材量Bkを算出しこれを出力すると共に、再
現色の有彩度に応じて出力すべきC,M,Y色材量
(C′,M′,Y′)を再計算し出力する。ここでのB
k色材量の算出およびC,M,Y色材量再計算方法は、
実施の形態4において示した方法を採用する。
【0059】色材上限値算出部61は、Bk色材量決定
・有彩度依存UCR処理部60から出力されたBk色材
量Bkに対応するC,M,Y,Bk合計色材量の上限値
totalmaxを算出する。このC,M,Y,Bk合計
色材量の上限値totalmaxは、次式により算出す
る。 totalmax=((100−Bk)/100)×2.0 ×(250−100)+100…(48) (48)式は、出力Bk色材量が0のときはC,M,Y,B
k合計色材量の上限値を250に設定し、出力Bk色材
量の増加に伴い前記上限値を減少させ、最終的に出力B
k色材量が100になったときに前記上限値が100に
なることを意味する。この(48)式におけるBkとtot
almaxとの関係を図12に示す。
【0060】CMY色材量減算部62は、Bk色材量決
定・有彩度依存UCR処理部60からのBk色材量Bk
と色材上限値算出部61からのC,M,Y,Bk合計色
材量の上限値totalmaxを参照して、Bk色材量決
定・有彩度依存UCR処理部60から送られたC,M,
Y色材量(C′,M′,Y′)におけるC,M,Y色材
の冗長な量を算出し、その冗長量を前記C,M,Y色材
量から減算した量(C″,M″,Y″)を出力する。B
k色材量については入力されたBk色材量Bkをそのま
ま出力する。
【0061】CMY色材量減算部62から最終的に出力
されるC,M,Y色材量(C″,M″,Y″)は、次式
により算出する。 (C′+M′+Y′+Bk)>totalmaxの場合 C″=C′−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(49) M″=M′−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(50) Y″=Y′−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(51) (C′+M′+Y′+Bk)≦totalmaxの場合 C″=C′…(52) M″=M′…(53) Y″=Y′…(54)
【0062】以上のように、本実施の形態のカラー画像
処理装置では、まず、有彩度に応じたUCR処理により
無彩色付近の冗長なC,M,Y色材を除去し、次に、
C,M,Y,Bk色材の合計量に制限を加えることによ
り、有彩度の高い高濃度領域の冗長なC,M,Y色材を
除去する。さらに、Bk色材が多く発生するに従って
C,M,Y,Bk色材合計量の上限値を下げるようにし
た。これにより、有彩度が高い領域においてBk色材を
全く含まない色(例えばR,G,B,C,M,Y等)か
ら黒色に向かって再現色が移動する場合でも、C,M,
Y色材量を連続的に減少させることができる。したがっ
て、黒色とその隣接する色においてC,M,Y,Bk各
色材量の連続性が確保でき、連続階調画像データの再現
性を向上させることが可能になる。また、本実施の形態
のカラー画像処理装置では、C,M,Y,Bk合計色材
量の上限値を算出する関数を設定したことにより、出力
するC,M,Y,Bk合計色材の最大合計量を確実に制
御することが可能となり、安定した印刷プロセスを提供
することができる。
【0063】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明はこの実施の形態に示し
た事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいて
その変更、改良等が可能であることは云うまでもない。
【0064】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、高濃度
部の彩度低下を抑制し、自然画像の再現性の維持が可能
な墨入れ、下色除去ができるカラー画像処理装置を提供
できる。また、自然画像の画質に悪影響を与えることな
く、グレー領域の再現性を安定させ、かつ、画像のコン
トラストおよび高濃度部分の彩度を低下させることなく
グレー領域をBk色材のみで再現可能なカラー画像処理
装置を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるカラー画像処理装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態2にかかるカラー画像処理装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態3にかかるカラー画像処理装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態3の装置におけるC,M,Yの各色
材量のなかの最大値と最小値を示すグラフである。
【図5】実施の形態3の装置におけるmin[C,M,
Y]とBk1との関係を示すグラフである。
【図6】実施の形態3の装置におけるmin[C,M,
Y]とBk2との関係を示すグラフである。
【図7】(a),(b)は、再現色のC,M,Y色材量
とこれらに対応する無彩色のCg,Mg,Yg色材量と
の関係を示すグラフである。
【図8】(a),(b)は、再現色のC,M,Y色材量
とこれらに対応する最大有彩色のCs,Ms,Ys色材
量との関係を示すグラフである。
【図9】実施の形態4にかかるカラー画像処理装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態5にかかるカラー画像処理装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図11】実施の形態6にかかるカラー画像処理装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図12】(48)式におけるBkとtotalmaxとの関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
10、20、30、41 最小値検出部 11、21、31、40 最大値検出部 12、22、49、50 Bk色材量決定部 13、24 下色除去量算出部 14.25 下色除去部 23 下色除去割合決定部 32 第1Bk量算出部 33 第2Bk量算出部 34、45 有彩度算出部 35 Bk色材量算出部 42 最大値フラグ出力部 43 最小値フラグ出力部 44 中間値・中間値フラグ出力部 46 最大有彩色算出部 47 出力最大・中間・最小値算出部 48 出力CMY色材量決定部 51 色材上限値格納部 52、62 CMY色材量減算部 60 Bk色材量決定・有彩度依存UCR処理部 61 色材上限値算出部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AB13 BA07 BC09 BC13 EA04 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE17 CE18 DA17 DB02 DB06 DB09 DC25 DC36 5C077 LL19 MP08 PP33 PP38 PQ12 TT02 5C079 HA11 HB03 LA03 LA21 LA31 MA11 NA02 PA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C(シアン),M(マゼンタ),Y(イ
    エロー)色材量を入力してそれらの最小値を検出する手
    段と、 前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の最小
    値に対し、前記検出手段により検出されたC,M,Y色
    材量の最小値の比率を係数とする所定の演算を行うこと
    により発生させるBk(ブラック)色材量を算出する手
    段と、 C,M,Y色材により再現される色の飽和度を求め、前
    記Bk色材量を算出する手段で算出されたBk色材量に
    対し、前記飽和度を係数とする所定の演算を行うことに
    より下色除去量を算出する手段と、 C,M,Y色材量から前記下色除去量を算出する手段に
    より算出された下色除去量を減ずる手段とを含むことを
    特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記飽和度は、前記C,M,Y色材量の
    最大値・最小値から算出することを特徴とする請求項1
    に記載のカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】 C,M,Y色材量を入力してそれらの最
    小値を検出する手段と、 前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の最小
    値に対し、前記検出手段により検出されたC,M,Y色
    材量の最小値の比率を係数とする所定の演算を行うこと
    により発生させるBk色材量を算出する手段と、 C,M,Y色材により再現される色の明度を求め、前記
    Bk色材量を算出する手段で算出されたBk色材量に対
    し、前記明度を係数とする所定の演算を行うことにより
    第1の下色除去量を算出する手段と、 C,M,Y色材により再現される色の飽和度を求め、前
    記Bk色材量を算出する手段により算出されたBk色材
    量から前記第1の下色除去量を算出する手段により算出
    されたBk量を減じた量に対し、前記飽和度を係数とす
    る所定の演算を行うことにより第2の下色除去量を算出
    する手段と、 前記第1の下色除去量を算出する手段により算出された
    第1の下色除去量に前記第2の下色除去量を算出する手
    段により算出された第2の下色除去量を加算して最終下
    色除去量を算出する手段と、 C,M,Y色材量から前記最終下色除去量を算出する手
    段により算出された最終下色除去量を減ずる手段とを含
    むことを特徴とするカラー画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記明度および飽和度は、前記C,M,
    Y色材量の最大値・最小値を用いて算出することを特徴
    とする請求項3に記載のカラー画像処理装置。
  5. 【請求項5】 C,M,Y色材量を入力してそれらの最
    大値・最小値を検出する手段と、 前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の最小
    値から第1のBk色材量を発生する手段と、 前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の最小
    値から第2のBk色材量を発生する手段と、 前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の最小
    値と最大値とから有彩度を算出する手段と、 前記第1のBk色材量を発生する手段が発生した第1の
    Bk色材量と前記第2のBk色材量を発生する手段が発
    生した第2のBk色材量とに対し、前記有彩度算出手段
    が算出した有彩度を比例係数とする所定の演算を行うこ
    とにより、最終的に出力するBk色材量を算出する手段
    とを含むことを特徴とするカラー画像処理装置。
  6. 【請求項6】 C,M,Y色材量を入力してそれらの最
    大値・中間値・最小値を検出する手段と、 前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の最大
    値・最小値から有彩度を算出する手段と、 前記検出手段により検出されたC,M,Y色材量の最大
    値・中間値・最小値から、C,M,Y色材により再現さ
    れる色に対応しかつ最も有彩度が高い色のC,M,Y色
    材量を算出する手段と、 この算出手段から出力されたC,M,Y色材量を入力
    し、前記有彩度算出手段が算出した有彩度に応じたC,
    M,Y色材量を出力する手段と、 入力されたC,M,Y色材量のうちどの成分が最大値・
    中間値・最小値であるかを示すフラグを出力する手段
    と、 入力されたC,M,Y色材量からBk色材の発生量を決
    定する手段と、 前記有彩度に応じたC,M,Y色材量を出力する手段か
    ら出力されたC,M,Y色材量から、前記フラグ出力手
    段から出力されたフラグを参照して、最終的に出力する
    C,M,Y色材量を決定する手段とを含むことを特徴と
    するカラー画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記有彩度は以下に示す式により算出す
    ることを特徴とする請求項5または6に記載のカラー画
    像処理装置。 ((C,M,Y色材量の最大値)−(C,M,Y色材量
    の最小値))/(100−(C,M,Y色材量の最小
    値))
  8. 【請求項8】 C,M,Y色材量からBk色材の発生量
    を決定する手段と、 C,M,Y,Bk色材合計量に対する上限値を格納する
    手段と、 C,M,Y,Bk色材合計量が前記手段に格納された上
    限値を超えた場合に、その超過量を分配してC,M,Y
    各色材量から減じる手段とを含むことを特徴とするカラ
    ー画像処理装置。
  9. 【請求項9】 C,M,Y色材量からBk色材の発生量
    を決定する手段と、 再現色の有彩度に応じて出力すべきC,M,Y色材量を
    再計算する手段と、 C,M,Y,Bk色材合計量に対する上限値を前記Bk
    色材の発生量を決定する手段が決定したBk色材量に応
    じて算出する手段と、 C,M,Y,Bk色材合計量が前記手段により算出され
    た上限値を超えた場合に、その超過量を分配して前記出
    力すべきC,M,Y色材量を再計算する手段が出力した
    C,M,Y色材量から減じる手段とを含むことを特徴と
    するカラー画像処理装置。
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