JP4142311B2 - カラー画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力されたカラー画像データに対して墨入れ処理、および下色除去処理を施すカラー画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷に代表される減法混色で色を再現する場合、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の3色材に、Bk(ブラック)の色材を加えた4色材で色を再現する。この4種類の色材を使用して色を再現する方法は、電子写真方式、インクジェット方式等のカラープリンタにも適用されている。
【0003】
ここで、C,M,Y色材が重なって黒色となる部分にBk色材を加えることを墨入れというが、この墨入れの一般的な方法としてスケルトンブラック法がある。この方法では、カラー画像の濃度域の中間部からシャドー部にかけてBk色材を使用し、画像のコントラストを増す効果が得られる。具体的には、C,M,Y色材量の最小量min[C,M,Y]を検出しこの最小量に対して1.0未満の係数をかけたものをBk色材量として、このBk色材量をカラー画像の濃度域の中間部からシャドー部にかけての領域においてC,M,Y色材量から減算する。
また、墨入れには、C,M,Y色材量の最小量min[C,M,Y]と等量のBk色材量を求め、このBk色材量をカラー画像の濃度域の中間部からシャドー部にかけての領域においてC,M,Y色材量から減算するフルブラック法が用いられることもある。
【0004】
一方、Bk色材を加えることにより下に隠れたC,M,Y色材を除去することを下色除去というが、この下色除去についても同様の方法が使用される。すなわち、C,M,Y色材量の最小量min[C,M,Y]を検出し、この最小量に対して1.0未満の係数をかけた量または等量のC,M,Y色材を全C,M,Y色材量から減算する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラープリンタにおいてスケルトンブラック法やフルブラック法による墨入れ、下色除去を行うと次のような欠点が見られる。
すなわち、スケルトンブラック法は自然画像の再現性には優れているが、黒色文字等無彩色の再現時にBk色材以外の色材が滲み出し、文字の輪郭がぼやけたり、グレー部分に色味が付く等の問題が発生する。一方、フルブラック法は無彩色についてはBk色材のみで印字するため、黒色文字やグレー部分等の再現性には優れているが、下色除去量が大きくなるため高濃度部の彩度低下が著しく、自然画像の再現性が劣化するといった問題が発生する。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、高濃度部の彩度低下を抑制し、自然画像の再現性の維持が可能な墨入れ、下色除去ができるカラー画像処理装置を提供することにある。
また、自然画像の画質に悪影響を与えることなく、グレー領域の再現性を安定させ、かつ、画像のコントラストおよび高濃度部分の彩度を低下させることなくグレー領域をBk色材のみで再現可能なカラー画像処理装置を提供することも、本発明の目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のカラー画像処理装置は、C,M,Y色材量を入力してそれらの最大値・最小値を検出する手段と、前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最小値に対し、再現色が無彩色の場合を想定して再現色の理想的なBk量を出力する関数に基づき第1のBk色材量を算出する手段と、前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最小値に対し、再現色が有彩色の場合を想定して再現色の理想的なBk量を出力する関数に基づき第2のBk色材量を算出する手段と、前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最小値と最大値とから下記式により有彩度satを算出する手段と、
sat=(最大値−最小値)/(色材が取り得る最大値−最小値)
記第1のBk色材量と前記第2のBk色材量及び前記有彩度satを下記式に代入して、最終的に出力するBk色材量を算出する手段とを含むことを特徴とする。
Bk色材量=sat×第2のBk色材量+(1.0−sat)×第1のBk色材量
【0010】
上記目的を達成するため、本発明のカラー画像処理装置はC,M,Y色材量入力してそれらの最大値・中間値・最小値を検出する手段と、前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最大値・最小値から下記式により有彩度satを算出する手段と、
sat=(最大値−最小値)/(色材が取り得る最大値−最小値)
前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最大値・中間値・最小値から下記式により中間演算値tmidを算出すると共に再現色が取り得る最大値及び前記最小値を出力する手段と、
tmid=(100−最小値)×(中間値−最小値)/(最大値−最小値)+最小値
該出力手段から出力された前記中間演算値tmid、前記色材が取り得る最大値及び前記最小値にそれぞれ前記有彩度satを積算して彩度で補正した補正中間演算値、補正最大値及び補正最小値を出力する彩度補正手段と、入力されたC,M,Y色材量のうちどの成分が最大値・中間値・最小値であるかを示すフラグを出力する手段と、入力されたC,M,Y色材量からBk色材の発生量を決定する手段と、前記補正中間演算値、前記補正最大値及び前記補正最小値を前記フラグを参照し、出力すべきC,M,Y色材量にそれぞれ対応させて出力する色材量決定手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施の形態に基づき、本発明を詳細に説明する。
〈実施の形態1〉
図1は、本実施の形態にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。このカラー画像処理装置は、C,M,Yの各色材量のうち最小値を検出する最小値検出部10、C,M,Yの各色材量のうち最大値を検出する最大値検出部11、発生させるBk色材量を決定するBk色材量決定部12、下色除去量を算出する下色除去量算出部13、およびC,M,Y色材量に対して下色除去を行う下色除去部14を有している。
【0015】
以下、本実施の形態のカラー画像処理装置の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。
まず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最小値検出部10、最大値検出部11、および下色除去部14に入力される。最小値検出部10は、入力されたC,M,Yの各色材量から最小値min[C,M,Y]を検出し出力する。最大値検出部11は、入力されたC,M,Yの各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出力する。
【0016】
Bk色材量決定部12は、最小値検出部10からのmin[C,M,Y]と最大値検出部11からのmax[C,M,Y]から、C,M,Y色材で再現される色において黒色成分の占める比率に応じたBk色材量を決定する。このとき、min[C,M,Y]が黒色成分を示し、その比率は以下の式により算出される。
min[C,M,Y]/max[C,M,Y]…(1)
尚、簡易的には最小値min[C,M,Y]のみによってBk色材量を決定してもよい。
(1)式の値が1.0であればC,M,Yの各色材量はそれぞれ等しい値となり色はグレーになることを示す。すなわち、黒色成分の占める比率が100%となる。また、(1)式の値が0であればC,M,Yの各色材のうち2つの色材で色を再現することを示す。すなわち、黒色成分の占める比率が0%となる。
そして、黒色成分に着目し、その比率に従って発生させるBk色材量を決定する。具体的には上記(1)式の値をmin[C,M,Y]の係数とし、発生させるBk色材量Bkを決定し出力する。
Bk=min[C,M,Y]/max[C,M,Y]×min[C,M,Y]…(2)
【0017】
下色除去量算出部13は、最小値検出部10からのmin[C,M,Y]と最大値検出部11からのmax[C,M,Y]を用いて、C,M,Y色材で再現される色の濃度からBk色材量決定部12が算出したBk色材量Bkに対して下色除去を行う量を算出する。濃度が高い場合は下色除去量を小さくし、逆に濃度が低い場合は下色除去量を大きくする。
ただし、飽和度(0≦sat≦1)は次式により算出する。
min[C,M,Y]+max[C,M,Y]>100のとき
sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y])
/(200−(max[C,M,Y]+min[C,M,Y]))…(3)
max[C,M,Y]+min[C,M,Y]≦100のとき
sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y])
/(max[C,M,Y]+min[C,M,Y])…(4)
また、下色除去量UCRは次式により算出する。
UCR=Bk*sat…(5)
【0018】
下色除去部14は、C,M,Y色材量と、下色除去量算出部13からの下色除去量UCRを入力し、C,M,Y色材量に対して下色除去を行った後のC′,M′,Y′色材量を算出する。具体的には、次式により算出する。
C′=C−UCR…(6)
M′=M−UCR…(7)
Y′=Y−UCR…(8)
【0019】
以上のように、本実施の形態のカラー画像処理装置では、C,M,Yの各色材量の最大値、最小値を用いてBk色材の発生量を決定している。したがって、C,M,Y各色材が等量で黒色成分の比率が100%である場合は、生成しうる最大量のBk色材を発生させ、黒色成分の比率の減少に伴い、Bk色材の発生量を減少させていくため、余分なBk色材の発生を防ぐことができる。
さらに、C,M,Y色材で再現される色の飽和度に従い下色除去量を決定するため、最大にBk色材が発生している無彩色付近では完全に下色除去を行い、色味が付くにつれて下色除去量を減少させることができる。このため、無彩色領域にはBk色材だけ付着することになり、安定したグレー色および滲みのない黒色文字を再現することができる。
また、有彩色領域では必要以上に下色除去を行わないため、彩度低下を抑制し、品質を落とすことなく自然画像を再現することができる。
【0020】
〈実施の形態2〉
図2は、本実施の形態にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。このカラー画像処理装置は、C,M,Yの各色材量のうち最小値を検出する最小値検出部20、C,M,Yの各色材量のうち最大値を検出する最大値検出部21、発生させるBk色材量を決定するBk色材量決定部22、明度に依存し発生したBk色材量のうち固定で下色除去を行う割合を決定する下色除去割合決定部23、下色除去量を算出する下色除去量算出部24、およびC,M,Y色材量に対して下色除去を行う下色除去部25を含んでいる。
【0021】
以下、本実施の形態のカラー画像処理装置の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。
まず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最小値検出部20、最大値検出部21、および下色除去部25に入力される。最小値検出部20は、入力されたC,M,Yの各色材量から最小値min[C,M,Y]を検出し出力する。最大値検出部21は、入力されたC,M,Yの各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出力する。
【0022】
Bk色材量決定部22は、最小値検出部20からのmin[C,M,Y]と最大値検出部21からのmax[C,M,Y]から、C,M,Y色材で再現される色において黒色成分の占める比率に応じたBk色材量を決定する。このとき、min[C,M,Y]が黒色成分を示し、その比率は以下の式により算出される。
min[C,M,Y]/max[C,M,Y]…(1)
(1)式の値が1.0であればC,M,Yの各色材量はそれぞれ等しい値となり色はグレーになることを示す。すなわち、黒色成分の占める比率が100%となる。また、(1)式の値が0であればC,M,Yの各色材のうち2つの色材で色を再現することを示す。すなわち、黒色成分の占める比率が0%となる。
そして、黒色成分に着目し、その比率に従って発生させるBk色材量を決定する。具体的には上記(1)式の値をmin[C,M,Y]の係数とし、発生させるBk色材量Bkを決定し出力する。
Bk=min[C,M,Y]/max[C,M,Y]×min[C,M,Y]…(2)
【0023】
下色除去割合決定部23は、最小値検出部20からのmin[C,M,Y]と最大値検出部21からのmax[C,M,Y]を用いて、C,M,Y色材で再現される色の明度により発生させたBk色材量に対して固定で下色除去を行う割合UCRratioを決定する。明度が高い場合は下色除去を固定で行う割合を低くし、逆に明度が低い場合は下色除去を固定で行う割合を高くする。
明度(0≦light≦1)は次式により算出する。
light=(max[C,M,Y]+min[C,M,Y])/200…(9)
また、本実施の形態では、固定で下色除去を行う割合UCRratioを次式のように定める。
UCRratio=light…(10)
【0024】
下色除去量算出部24は、最小値検出部20からのmin[C,M,Y]、最大値検出部21からのmax[C,M,Y]、下色除去割合決定部23からのUCRratioを用いて、Bk色材量決定部22が算出したBk色材量Bkに対して固定で下色除去を行う量UCR′を決定する。次に、前記Bk色材量Bkから固定で下色除去を行う量UCR′を減じた量に対して、C,M,Y色材で再現される色の飽和度により、下色除去を行う量UCR″を算出する。そして、最後に、下色除去の合計量UCRを算出する。
【0025】
ただし、固定で下色除去を行う量UCR′は次式により算出する。
UCR′=Bk*UCRratio…(11)
また、飽和度(0≦sat≦1)は次式により算出する。
min[C,M,Y]+max[C,M,Y]>100のとき
sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y])
/(200−(max[C,M,Y]+min[C,M,Y]))…(3)
max[C,M,Y]+min[C,M,Y]≦100のとき
sat=(max[C,M,Y]−min[C,M,Y])
/(max[C,M,Y]+min[C,M,Y])…(4)
この飽和度に依存した下色除去量UCR″は次式により算出する。
UCR″=(Bk−UCR′)*sat…(12)
そして、下色除去を行う合計量UCRは次式により算出する。
UCR=UCR′+UCR″…(13)
【0026】
下色除去部25は、C,M,Y色材量と、下色除去量算出部24からの下色除去量UCRを入力し、C,M,Y色材量に対して下色除去を行った後のC′,M′,Y′色材量を算出する。具体的には、次式により算出する。
C′=C−UCR…(6)
M′=M−UCR…(7)
Y′=Y−UCR…(8)
【0027】
以上のように、本実施の形態のカラー画像処理装置では、飽和度とは独立した明度依存の固定下色除去割合を求め、これを下色除去量の算出に反映させることで、実施の形態1に示した装置が有する効果に加え、高濃度部におけるC,M,Yの各色材量の消費量を抑制することが可能となる。
【0028】
〈実施の形態3〉
図3は、本実施の形態にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。このカラー画像処理装置は、C,M,Yの各色材量のうち最小値を検出する最小値検出部30、C,M,Yの各色材量のうち最大値を検出する最大値検出部31、無彩色に対応するBk量を算出する第1Bk量算出部32、有彩色に対応するBk量を算出する第2Bk量算出部33、再現する色の有彩度を算出する有彩度算出部34、および最終的に出力するBk色材量を算出するBk色材量算出部35を含んでいる。
【0029】
以下、本実施の形態のカラー画像処理装置の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。
まず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最小値検出部30、最大値検出部31に入力される。最小値検出部30は、入力されたC,M,Yの各色材量から最小値min[C,M,Y]を検出し出力する。本実施の形態では、図4に示すように、Y色材量が最小となるようにしている。最大値検出部31は、入力されたC,M,Yの各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出力する。本実施の形態では、図4に示すように、C色材量が最大となるようにしている。
【0030】
第1Bk量算出部32は、最小値検出部30からのmin[C,M,Y]に対し、出力Bk色材量を定義した後述の(14)式を用いて、第1の印字出力候補となる第1のBk色材量Bk1を算出する(図5参照)。
Bk1=(min[C,M,Y]/100)1/2×100…(14)
この(14)式は、再現色の有彩度が0%(無彩色)であった場合を想定したものである。
【0031】
第2Bk量算出部33は、最小値検出部30からのmin[C,M,Y]に対し、出力Bk色材量を定義した後述の(15)式を用いて、第2の印字出力候補となる第2のBk色材量Bk2を算出する(図6参照)。
Bk2=(min[C,M,Y]/100)2×100…(15)
この(15)式は、再現色の有彩度が100%(最大有彩色)であった場合を想定したものである。
【0032】
ここで、本実施の形態で用いる有彩度について説明する。図7(a)に示すように、再現色のC,M,Yの各色材量をC,M,Y、それらの最大値をmax[C,M,Y]、最小値をmin[C,M,Y]とするとき、有彩度satは次式により算出される。
Figure 0004142311
そして、任意の再現色に対応する無彩色(有彩度0%)とは、無彩色のC,M,Y色材量をそれぞれCg,Mg,Ygとして、
Cg=min[C,M,Y]…(17)
Mg=min[C,M,Y]…(18)
Yg=min[C,M,Y]…(19)
のように表される(図7(b)参照)。
【0033】
また、任意の再現色に対応する最大有彩色(有彩度100%)とは、以下の条件を満たす色のことである。
再現色の最大値成分:100
再現色の最小値成分:再現色の最小値
再現色の中間値成分:再現色の最大値から再現色の最小値を減じた値に対する再現色の中間値から再現色の最小値を減じた値の比率を、100から再現色の最小値を減じた値に対して維持した値
【0034】
また、図8(a),(b)に示すように、再現色のC,M,Yの各色材量をC,M,Y、それらの最大値をmax[C,M,Y]、中間値をmid[C,M,Y]、最小値をmin[C,M,Y]、再現色に対応する最大有彩色をCs,Ms,Ysとするとき、各最大有彩色は次式のように表される。なお、本実施の形態においては、再現色の最大値成分はC、最小値成分はY、中間値成分はMとする。
Figure 0004142311
【0035】
有彩度算出部34は、最小値検出部30からのmin[C,M,Y]と最大値検出部31からのmax[C,M,Y]を用いて、再現色の有彩度satを算出する。なお、有彩度satは先に示した(16)式により算出する。
Figure 0004142311
【0036】
Bk色材量算出部35は、第1Bk量算出部32からの第1のBk色材量Bk1、第2Bk量算出部33からの第2Bk色材量Bk2、有彩度算出部34からの再現色の有彩度satを入力し、最終的に印字出力するBk色材量Bkを算出する。第1のBk色材量は再現色と対応する有彩度0%の色を想定した場合のBk色材量であり、第2のBk色材量は再現色と対応する有彩度100%の色を想定した場合のBk色材量である。このため、再現色に対するBk色材量Bkは、再現色の有彩度を比例係数として次式により算出する。
Bk=sat×Bk2+(1.0−sat)×Bk1…(23)
【0037】
本実施形態のカラー画像処理装置では、まず、再現色の最小値に対して再現色と対応する無彩色と最大有彩色を想定した2種類のBk発生関数を使用して2種類のBk量を算出し、次いで、再現色の有彩度を比例係数として前記2種類のBk量について比例計算を行って、最終的に出力するBk色材量を決定する。したがって、無彩色付近については安定した色再現が行えるよう多くのBk色材を発生させ、Bk色材による弊害(ざらつき感)が発生しうる肌色付近については少なめのBk色材を発生させるというように、色の領域ごとにBk色材の発生量を変化させることが可能となる。
このため、本実施の形態のカラー画像処理装置によれば、グレースケール画像やカラー自然画像等、複数の画像を含む総合ドキュメントの出力において、印字品質を向上させることができる。
【0038】
〈実施の形態4〉
図9は、本実施の形態にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。このカラー画像処理装置は、C,M,Yの各色材量のうち最大値を検出する最大値検出部40、C,M,Yの各色材量のうち最小値を検出する最小値検出部41、C,M,Yの各色材量のうちどの成分が最大値であるかを示すフラグを出力する最大値フラグ出力部42、C,M,Yの各色材量のうちどの成分が最小値であるかを示すフラグを出力する最小値フラグ出力部43、C,M,Yの各色材量のうちどの成分が中間値であるかを示すフラグおよび実際の中間値を出力する中間値・中間値フラグ出力部44、再現する色の有彩度を算出する有彩度算出部45、再現する色と対応する最大有彩色を算出する最大有彩色算出部46、再現する色の有彩度に応じた最終出力となる最大・中間・最小値を算出する出力最大・中間・最小値算出部47、出力する最大・中間・最小値それぞれをC,M,Yのどの色材に割り当てるかを決定する出力CMY色材量決定部48、およびC,M,Yの各色材量を入力し最終的に出力するBk色材量を決定するBk色材量決定部49を含んでいる。
【0039】
以下、本実施の形態のカラー画像処理装置の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。
まず、再現色に対応するC,M,Yの各色材量が最大値検出部40、最小値検出部41、最大値フラグ出力部42、最小値フラグ出力部43、中間値・中間値フラグ出力部44、Bk色材量決定部49に入力される。
【0040】
最大値検出部40は、入力されたC,M,Yの各色材量から最大値max[C,M,Y]を検出し出力する。本実施の形態では、C色材量が最大となるようにしている。最小値検出部41は、入力されたC,M,Yの各色材量から最小値min[C,M,Y]を検出し出力する。本実施の形態では、Y色材量が最小となるようにしている。
【0041】
最大値フラグ出力部42は、入力された再現色に対応するC,M,Yの各色材量のなかで最も大きい値となる成分のフラグmaxfを出力する。ここでは、C成分を示すフラグを0x01、M成分を示すフラグを0x02、Y成分を示すフラグを0x03で表すものとする。本実施の形態では、C色材量が最大値となるため、
maxf=0x01…(24)
となる。
【0042】
また、最小値フラグ出力部43は、入力された再現色に対応するC,M,Yの各色材量のなかで最も小さい値となる成分のフラグminfを出力する。本実施の形態では、Y色材量が最小値となるため、
minf=0x03…(25)
となる。
【0043】
中間値・中間値フラグ出力部44は、最大値フラグ出力部42からのmaxfと最小値フラグ出力部43からのminfを用いて、入力された再現色に対応するC,M,Yの各色材量のうちどの成分が中間値となるかを示すフラグmidfおよびその中間値mid[C,M,Y]を出力する。中間値成分のフラグmidfは、最大値および最小値成分を示すフラグmaxf,minfを用いて次式により算出する。
midf=〜(minf&maxf)&0x03…(26)
ここで、
midf==0x01
であれば、
mid[C,M,Y]=C,
midf==0x02
であれば、
mid[C,M,Y]=M,
midf==0x03
であれば、
mid[C,M,Y]=Y
となる。本実施の形態では、M色材量が中間値となり、
midf==0x02
mid[C,M,Y]=M
となる。
【0044】
有彩度算出部45は、最大値検出部40からのmax[C,M,Y]と最小値検出部41からのmin[C,M,Y]を入力して、再現色の有彩度satを算出する。有彩度satは先に示した(16)式により算出する。
Figure 0004142311
【0045】
最大有彩色算出部46は、最大値検出部40からのmax[C,M,Y]、最小値検出部41からのmin[C,M,Y]、中間値・中間値フラグ出力部44からのmid[C,M,Y]を入力し、再現色と対応する最大有彩色の最大値tmax,中間値tmid,最小値tminを算出する。最大有彩色の最大値tmax,中間値tmid,最小値tminは次式により算出する。
Figure 0004142311
【0046】
出力最大・中間・最小値算出部47は、有彩度算出部45からの有彩度satを用いて、最大有彩色算出部46から送られた最大有彩色の最大値tmax,中間値tmid,最小値tminから、再現色を実現するための最終出力となる最大値tmax′,中間値tmid′,最小値tmin′を算出する。このとき、有彩度が0%である(Bk色材による置き換えが予測される)領域ではC,M,Y色材量を0%とし、有彩度が100%であるときは最大有彩色を再現するC,M,Y色材量が出力されるようにtmax′,tmid′,tmin′の値を算出する。具体的には、有彩度satを比例係数として次式により算出する。
tmax′=tmax×sat…(30)
tmid′=tmid×sat…(31)
tmin′=tmin×sat…(32)
【0047】
出力CMY色材量決定部48は、出力最大・中間・最小値算出部47からのtmax′,tmid′,tmin′、中間値・中間値フラグ出力部44からのmidf、最大値フラグ出力部42からのmaxf、最小値フラグ出力部43からのminfを入力し、最終的に出力するC,M,Y色材量(C′,M′,Y′)を決定する。最終的に出力するC,M,Y色材量(C′,M′,Y′)の決定は、次の方法により行う。
【0048】
maxf==0x01(Cyan)の場合 C′=tmax′…(33)
maxf==0x02(Magenta)の場合 M′=tmax′…(34)
maxf==0x03(Yellow)の場合 Y′=tmax′…(35)
【0049】
midf==0x01(Cyan)の場合 C′=tmid′…(36)
midf==0x02(Magenta)の場合 M′=tmid′…(37)
midf==0x03(Yellow)の場合 Y′=tmid′…(38)
【0050】
minf==0x01(Cyan)の場合 C′=tmin′…(39)
minf==0x02(Magenta)の場合 M′=tmin′…(40)
minf==0x03(Yellow)の場合 Y′=tmin′…(41)
【0051】
Bk色材量決定部49は、入力された再現色に対応するC,M,Yの各色材量から、再現色に対応するBk色材量Bkを決定する。このBk色材量の算出方法は実施の形態3において示した方法と同様である。
【0052】
以上のように、本実施の形態のカラー画像処理装置では、再現色の有彩度に応じて最終的に出力するC,M,Yの各色材量を再計算するため、Bk色材が多く発生していることが見込まれる無彩色付近については冗長なC、M、Y色材の出力を抑制し、色味のない安定したグレー画像を再現することができる。また、有彩度を上昇させることで本来印字すべきC、M、Y色材を出力できるため、C,M,Y色材が不足して彩度低下が発生することはなく、自然画像を再現することができる。
【0053】
〈実施の形態5〉
図10は、本実施の形態にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。このカラー画像処理装置は、入力されたC,M,Yの各色材量から出力するBk色材量を決定するBk色材量決定部50、印刷時のC,M,Y,Bk合計色材量の上限値を格納する色材上限値格納部51、C,M,Y,Bk色材で色を再現する領域において冗長なC,M,Y色材を除去するCMY色材量減算部52を含んでいる。
【0054】
以下、本実施の形態のカラー画像処理装置の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。
まず、本実施の形態のカラー画像処理装置では、印刷時のC,M,Y,Bk合計色材量に関する上限値totalmax(所定)を色材上限値格納部51に格納する。
次に、Bk色材量決定部50は、入力された再現色に対応するC,M,Yの各色材量から、再現色に対応するBk色材量Bkを算出する。ここでのBk色材量の算出方法は実施の形態3において示した方法を採用する。
CMY色材量減算部52は、色材上限値格納部51に格納されている印刷時のC,M,Y,Bk合計色材量に関する上限値totalmaxと、Bk色材量決定部50から送られたBk色材量Bkを参照して、入力された再現色に対応するC,M,Yの各色材量から色材の冗長な量を算出し、その冗長量をC,M,Yの各色材量から減算した量(C′,M′,Y′)を出力する。Bk色材量については入力されたBk色材量Bkをそのまま出力する。
【0055】
CMY色材量減算部52から最終的に出力されるC,M,Y色材量(C′,M′,Y′)は、次式により算出する。
(C+M+Y+Bk)>totalmaxの場合
C′=C−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(42)
M′=M−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(43)
Y′=Y−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(44)
(C+M+Y+Bk)≦totalmaxの場合
C′=C…(45)
M′=M…(46)
Y′=Y…(47)
【0056】
以上のように、本実施の形態のカラー画像処理装置では、C,M,Y,Bk色材の合計量に上限値を設定しておき、出力しようとしているC,M,Y,Bkの合計量がその上限値を超えた場合にのみ、超えた量を分配してC,M,Yの各色材量から減じるようにした。このとき、Bk色材量の加減は行わない。このため、出力するC,M,Y,Bk色材の最大合計量を確実に制御することが可能となり、安定した印刷プロセスを提供することができる。
加えて、本実施の形態のカラー画像処理装置では、Bk色材量を保存し、C,M,Yの各色材量を減じるため色味の変化を最小限に抑制して、冗長な色材を除去することが可能になる。
【0057】
〈実施の形態6〉
図11は、本実施の形態にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。このカラー画像処理装置は、入力されたC,M,Yの各色材量から出力するBk色材量を決定し、かつ、再現色の有彩度に依存して最終的に出力するC,M,Y色材量を再計算するBk色材量決定・有彩度依存UCR処理部60、
Bk色材量決定・有彩度依存UCR処理部60から出力されたBk色材量に応じて印刷時のC,M,Y,Bk合計色材量の上限値を算出する色材上限値算出部61、C,M,Y,Bk色材で色を再現する領域において冗長なC,M,Y色材を除去するCMY色材量減算部62を含んでいる。
【0058】
以下、本実施の形態のカラー画像処理装置の動作を説明する。なお、本実施の形態では、C,M,Y,Bkの各色材量を0〜100の数値で表現する。
本実施の形態のカラー画像処理装置では、まず、Bk色材量決定・有彩度依存UCR処理部60が、入力された再現色に対応するC,M,Yの各色材量から再現色に対応するBk色材量Bkを算出しこれを出力すると共に、再現色の有彩度に応じて出力すべきC,M,Y色材量(C′,M′,Y′)を再計算し出力する。ここでのBk色材量の算出およびC,M,Y色材量再計算方法は、実施の形態4において示した方法を採用する。
【0059】
色材上限値算出部61は、Bk色材量決定・有彩度依存UCR処理部60から出力されたBk色材量Bkに対応するC,M,Y,Bk合計色材量の上限値totalmaxを算出する。このC,M,Y,Bk合計色材量の上限値totalmaxは、次式により算出する。
Figure 0004142311
(48)式は、出力Bk色材量が0のときはC,M,Y,Bk合計色材量の上限値を250に設定し、出力Bk色材量の増加に伴い前記上限値を減少させ、最終的に出力Bk色材量が100になったときに前記上限値が100になることを意味する。この(48)式におけるBkとtotalmaxとの関係を図12に示す。
【0060】
CMY色材量減算部62は、Bk色材量決定・有彩度依存UCR処理部60からのBk色材量Bkと色材上限値算出部61からのC,M,Y,Bk合計色材量の上限値totalmaxを参照して、Bk色材量決定・有彩度依存UCR処理部60から送られたC,M,Y色材量(C′,M′,Y′)におけるC,M,Y色材の冗長な量を算出し、その冗長量を前記C,M,Y色材量から減算した量(C″,M″,Y″)を出力する。Bk色材量については入力されたBk色材量Bkをそのまま出力する。
【0061】
CMY色材量減算部62から最終的に出力されるC,M,Y色材量(C″,M″,Y″)は、次式により算出する。
(C′+M′+Y′+Bk)>totalmaxの場合
C″=C′−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(49)
M″=M′−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(50)
Y″=Y′−((C+M+Y+Bk)−totalmax)/3…(51)
(C′+M′+Y′+Bk)≦totalmaxの場合
C″=C′…(52)
M″=M′…(53)
Y″=Y′…(54)
【0062】
以上のように、本実施の形態のカラー画像処理装置では、まず、有彩度に応じたUCR処理により無彩色付近の冗長なC,M,Y色材を除去し、次に、C,M,Y,Bk色材の合計量に制限を加えることにより、有彩度の高い高濃度領域の冗長なC,M,Y色材を除去する。さらに、Bk色材が多く発生するに従ってC,M,Y,Bk色材合計量の上限値を下げるようにした。これにより、有彩度が高い領域においてBk色材を全く含まない色(例えばR,G,B,C,M,Y等)から黒色に向かって再現色が移動する場合でも、C,M,Y色材量を連続的に減少させることができる。したがって、黒色とその隣接する色においてC,M,Y,Bk各色材量の連続性が確保でき、連続階調画像データの再現性を向上させることが可能になる。
また、本実施の形態のカラー画像処理装置では、C,M,Y,Bk合計色材量の上限値を算出する関数を設定したことにより、出力するC,M,Y,Bk合計色材の最大合計量を確実に制御することが可能となり、安定した印刷プロセスを提供することができる。
【0063】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明した。しかしながら本発明はこの実施の形態に示した事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいてその変更、改良等が可能であることは云うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、高濃度部の彩度低下を抑制し、自然画像の再現性の維持が可能な墨入れ、下色除去ができるカラー画像処理装置を提供できる。また、自然画像の画質に悪影響を与えることなく、グレー領域の再現性を安定させ、かつ、画像のコントラストおよび高濃度部分の彩度を低下させることなくグレー領域をBk色材のみで再現可能なカラー画像処理装置を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態2にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態3にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態3の装置におけるC,M,Yの各色材量のなかの最大値と最小値を示すグラフである。
【図5】実施の形態3の装置におけるmin[C,M,Y]とBk1との関係を示すグラフである。
【図6】実施の形態3の装置におけるmin[C,M,Y]とBk2との関係を示すグラフである。
【図7】(a),(b)は、再現色のC,M,Y色材量とこれらに対応する無彩色のCg,Mg,Yg色材量との関係を示すグラフである。
【図8】(a),(b)は、再現色のC,M,Y色材量とこれらに対応する最大有彩色のCs,Ms,Ys色材量との関係を示すグラフである。
【図9】実施の形態4にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態5にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図11】実施の形態6にかかるカラー画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図12】 (48)式におけるBkとtotalmaxとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10、20、30、41 最小値検出部
11、21、31、40 最大値検出部
12、22、49、50 Bk色材量決定部
13、24 下色除去量算出部
14.25 下色除去部
23 下色除去割合決定部
32 第1Bk量算出部
33 第2Bk量算出部
34、45 有彩度算出部
35 Bk色材量算出部
42 最大値フラグ出力部
43 最小値フラグ出力部
44 中間値・中間値フラグ出力部
46 最大有彩色算出部
47 出力最大・中間・最小値算出部
48 出力CMY色材量決定部
51 色材上限値格納部
52、62 CMY色材量減算部
60 Bk色材量決定・有彩度依存UCR処理部
61 色材上限値算出部

Claims (2)

  1. C,M,Y色材量を入力してそれらの最大値・最小値を検出する手段と、
    前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最小値に対し、再現色が無彩色の場合を想定して再現色の理想的なBk量を出力する関数に基づき第1のBk色材量を算出する手段と、
    前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最小値に対し、再現色が有彩色の場合を想定して再現色の理想的なBk量を出力する関数に基づき第2のBk色材量を算出する手段と、
    前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最小値と最大値とから下記式により有彩度satを算出する手段と、
    sat=(最大値−最小値)/(色材が取り得る最大値−最小値)
    記第1のBk色材量と前記第2のBk色材量及び前記有彩度satを下記式に代入して、最終的に出力するBk色材量を算出する手段とを含むことを特徴とするカラー画像処理装置。
    Bk色材量=sat×第2のBk色材量+(1.0−sat)×第1のBk色材量
  2. C,M,Y色材量入力してそれらの最大値・中間値・最小値を検出する手段と、
    前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最大値・最小値から下記式により有彩度satを算出する手段と、
    sat=(最大値−最小値)/(色材が取り得る最大値−最小値)
    前記検出手段により検出された前記C,M,Y色材量の最大値・中間値・最小値から下記式により中間演算値tmidを算出すると共に再現色が取り得る最大値及び前記最小値を出力する手段と、
    tmid=(100−最小値)×(中間値−最小値)/(最大値−最小値)+最小値
    該出力手段から出力された前記中間演算値tmid、前記色材が取り得る最大値及び前記最小値にそれぞれ前記有彩度satを積算して彩度で補正した補正中間演算値、補正最大値及び補正最小値を出力する彩度補正手段と、
    入力されたC,M,Y色材量のうちどの成分が最大値・中間値・最小値であるかを示すフラグを出力する手段と、
    入力されたC,M,Y色材量からBk色材の発生量を決定する手段と、
    前記補正中間演算値、前記補正最大値及び前記補正最小値を前記フラグを参照し、出力すべきC,M,Y色材量にそれぞれ対応させて出力する色材量決定手段と、
    を含むことを特徴とするカラー画像処理装置。
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