JP2003257614A - 高周波加熱装置 - Google Patents
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- Y10S99/14—Induction heating
Abstract
要さずにかつ早く、加熱できる、高周波加熱装置を提供
する。 【解決手段】 加熱室10内では、底板9上またはレン
ジ焼き皿80上に、食品が載置される。マグネトロン1
2の発振する高周波は、導波管19を介して、加熱室1
0内に供給される。加熱室10内にレンジ焼き皿80が
載置された際の、該加熱室10内の高周波の流れが、白
抜きの矢印で示されている。高周波発熱体81は、高周
波を吸収することにより発熱し、これにより、レンジ焼
き皿80上の食品が加熱される。また、加熱室10内に
供給された高周波は、レンジ焼き皿80の外端縁部を透
過して、または、レンジ焼き皿80と凹部101,10
2の壁面との間を通って、当該レンジ焼き皿80の上方
に到達する。これにより、レンジ焼き皿80上の食品
は、高周波を直接吸収して加熱される。
Description
関し、特に、加熱室内に収容し食品を載置する加熱皿の
表面に高周波発熱体を備えられた高周波加熱装置に関す
る。
える高周波加熱装置としては、特開昭52−11104
6号公報に、金属製受皿の底面に高周波発熱体を設けた
高周波加熱装置が開示されている。この高周波加熱装置
では、加熱室の底面側から高周波を発振された高周波に
よって、金属製受皿の底面の高周波発熱体が加熱され、
これにより、当該金属製受皿に載置された被加熱物が加
熱されていた。
報に記載の高周波加熱装置では、被加熱物は、下方から
受皿によっては加熱され、受皿と接する面については焦
げ目が付く程度に十分に加熱されるが、高周波を直接吸
収させた当該被加熱物の加熱については考慮されていな
かった。これでは、被加熱物の表面は十分に加熱できて
も、高周波を用いた加熱の特徴である、被加熱物の中ま
で十分に加熱を行なう、ということが不充分であった。
すことにより被加熱物を高周波で加熱できる旨の記載が
ある。しかしながら、この記載によると、高周波発熱体
を設けられた受皿によって加熱させた被加熱物を、さら
に高周波で加熱させる場合、当該被加熱物を調理途中で
受皿から別の容器に移動させる必要があり、ユーザが煩
雑な操作を必要とされるとともに、調理時間が長くな
る。
ものであり、その目的は、被加熱物の表面および中身
を、煩雑な操作を要さずにかつ早く、加熱できる、高周
波加熱装置を提供することである。
熱装置は、被加熱物を収容する加熱室と、高周波を発振
するマグネトロンと、前記マグネトロンの発振する高周
波を、前記加熱室内に当該加熱室の底面から導入する導
波管と、前記被加熱物を載置して前記加熱室内に収納さ
れるとともに、裏面に、高周波を吸収して発熱する高周
波発熱体を配置した加熱皿と、前記加熱室に収納した前
記加熱皿の下方から当該加熱皿の上方に、前記導波管か
ら導入された高周波を到達させる到達用経路とを含むこ
とを特徴とする。
れたとき、加熱皿上の被加熱物は、高周波発熱体により
加熱された加熱皿と、加熱皿の上方に到達した高周波と
で、加熱される。
雑な操作を必要とせず、かつ、早く、被加熱物の表面お
よび中身を加熱できる。
加熱室は、内部に設置された前記加熱皿に隣接する部分
に、前記加熱皿と内壁との間に隙間ができるように凹部
を形成されることが好ましい。
高周波が、当該加熱皿と凹部の間を介して効率良く加熱
皿の上方へ送られるため、効率良く、被加熱物の加熱に
用いられる。
加熱皿は、当該加熱皿の外端縁部を除いて前記高周波発
熱体を備えることが好ましい。
少ない外縁端部で、加熱皿の下方から上方へ高周波を送
ることができるため、効率良く、高周波発熱体と高周波
とで被加熱物を加熱できる。また、加熱皿において、ユ
ーザの手が触れることの多い外縁端部が加熱されにくく
なるため、安全性を向上できる。
熱皿の上方に設けられたヒータをさらに含むことが好ま
しい。
けることができる。また、本発明の高周波加熱装置は、
前記到達用経路の、前記高周波の進行方向に交わる方向
の寸法は、当該高周波の波長の1/4以上とされること
が好ましい。
皿の上方に送ることができる。また、本発明の高周波加
熱装置は、前記加熱室の内壁には、第1の面と、当該第
1の面と異なる方向を向く第2の面とを備え、前記第1
の面および前記第2の面上に形成された、前記加熱皿を
支持するためのレールをさらに含み、前記第1の面また
は前記第2の面上のレールは、同一面上に間隔を設けて
備えられた複数の部材により構成されていることが好ま
しい。
の間の隙間から、より多く、高周波を加熱皿の上方に送
ることができる。
加熱皿は、前記被加熱物を載置される面の外端部分に溝
を形成されていることが好ましい。
が、加熱されることにより水分や油分を放出した場合で
も、当該水分および油分は、溝に送られ、当該食品とは
分離されやすく、調理勝手が向上する。
加熱皿の最下部は、前記高周波発熱体よりも下方に位置
することが好ましい。
置された際、加熱されて高温となる可能性のある高周波
発熱体が直接当該台に接することを回避できる。
熱室内に配置され、前記導波管内の高周波を前記加熱室
内に拡散させるために回転する回転アンテナと、前記回
転アンテナの回転を制御する回転制御部とをさらに含
み、前記回転制御部は、前記マグネトロンがマイクロ波
を発振する際、前記加熱皿が収納される高さに応じた位
置で前記回転アンテナが回転を停止させることが好まし
い。
多様化できる。また、本発明の高周波加熱装置は、前記
加熱室内に配置され、前記導波管内の高周波を前記加熱
室内に拡散させるために回転する回転アンテナをさらに
含み、前記加熱皿における前記高周波発熱体の前記加熱
室内の高周波の進行方向に交わる面における面積は、前
記加熱皿と前記加熱室の底面との前記高周波の進行方向
についての距離が前記高周波の波長の1/8のときは前
記回転アンテナの面積と同じであり、前記進行方向につ
いての距離が前記高周波の波長の1/8より長くなるほ
ど大きくなり、前記進行方向についての距離が前記高周
波の波長の1/8よりも短くなるほど小さくなることが
好ましい。
多様化できる。また、本発明の高周波加熱装置では、前
記加熱皿は、前記加熱室内で、高周波の進行方向につい
て、前記加熱室の底面から前記高周波の波長の1/8の
距離だけ離れた場所に収納されていることが好ましい。
波発熱体を用いて効率よく調理できる。
熱室内に配置され、前記導波管内の高周波を前記加熱室
内に拡散させるために所定の面内で回転する回転アンテ
ナと、前記加熱室内であって、前記回転アンテナの外周
に設置された金属板とをさらに含み、前記加熱室は、前
記導波管と接続され、前記加熱室内の、前記導波管との
接続部分付近に設けられ、前記回転アンテナを収容する
アンテナ収容部をさらに含み、前記回転アンテナの外周
と前記アンテナ収容部の前記所定の面に交わる方向の面
との距離である設置間隔が一定でない場合、前記金属板
は、前記設置間隔の最も長い部分に位置するように、設
置されることが好ましい。
に供給されるマイクロ波のうち、回転アンテナの外縁か
ら比較的遠く離れて加熱室壁面側に進もうとするマイク
ロ波が金属板に導かれて加熱室の中央側に寄せられるた
め、加熱皿の外周部分のみが強く加熱され、加熱皿上で
加熱むらが生じることを回避できる。
金属板の先端は、前記マイクロ波の進行方向について、
前記回転アンテナよりも先に位置していることが好まし
い。
テナを介して加熱室に供給されるマイクロ波の進行方向
を修正できる。
転アンテナの外周に設置されたヒータをさらに含み、前
記金属板は、前記ヒータと前記回転アンテナとの間に配
置されることが好ましい。
マイクロ波が金属板によって所望の方向に導かれること
を、ヒータによって阻害されることがない。
熱室を開閉するドアと、前記加熱室内壁に設けられ、前
記加熱室内に向けて凸形状を有し、前記加熱皿が前記加
熱室内へのマイクロ波の導入に対して好ましくない位置
に置かれたときに当該加熱皿と当接する第1の凸部とを
さらに含み、前記マグネトロンは、前記ドアが閉状態と
されたことを条件として、マイクロ波を発振し、前記加
熱皿は、前記第1の凸部と当接することによりことが好
ましい。
アンテナとの間で放電を起こすような場所等、加熱室に
マイクロ波が供給されるのに好ましくない位置に置かれ
た状態で加熱室へマイクロ波が供給されることを確実に
回避できる。
熱室を開閉するドアと、前記加熱室内の食品を加熱する
ためのヒータと、前記加熱室内に収容され、前記ヒータ
による加熱の際に被加熱物を載置され、金属からなる金
属皿と、前記加熱室内壁に設けられ、前記加熱室内に向
けて凸形状を有し、前記金属皿が前記加熱室内へのマイ
クロ波の導入の際に前記加熱室内の好ましくないとされ
る位置に置かれたときに当該金属皿と当接する第2の凸
部とをさらに含み、前記マグネトロンは、前記ドアが閉
状態とされたことを条件として、マイクロ波を発振し、
前記金属皿は、前記第2の凸部と当接することにより、
前記ドアが前記加熱室を閉じることを阻害し、前記加熱
皿は、前記加熱室内で設置可能なすべての位置に設置さ
れた場合にも、前記第2の凸部と当接することのない形
状を有することが好ましい。
が、加熱室にマイクロ波が供給される際に、加熱室内に
設置されるのを回避できる。なお、加熱皿の加熱室への
配置は、第2の凸部によっては回避されない。
高周波発熱体は、前記高周波発熱体における高周波の吸
収量と透過量の割合が等しくなる厚みとされることが好
ましい。
発熱体において、効率良く、吸収した高周波の熱変換が
行なわれる。
図面を参照しつつ説明する。
の一実施の形態の電子レンジの斜視図である。電子レン
ジ1は、主に、本体とドア3とからなる。本体は、その
外郭を外装部4に覆われ、複数の脚8に支持されてい
る。また、本体の前面には、ユーザが、電子レンジ1に
各種の情報を入力するための操作パネル6が備えられて
いる。
成されている。ドア3の上部には、取っ手3Aが備えら
れている。図2に、操作パネル6の正面図、図3に、ド
ア3が開状態とされたときの電子レンジ1の正面図を示
す。
いる。本体枠5の内部には、加熱室10が設けられてい
る。加熱室10の右側面上部には、孔10Aが形成され
ている。孔10Aには、加熱室10の外側から、検知経
路部材40が接続されている。加熱室10の底面には、
底板9が備えられている。
されていても加熱室10内部を外部から視認できるよう
に、透明な耐熱ガラス3Bが嵌め込まれている。ドア3
の、加熱室10の内側には、本体枠5と接する接触面3
Dの外周とドア3本体との隙間を埋める樹脂製のチョー
クカバー3Cが備えられている。接触面3Dと本体枠5
との隙間から漏れる高周波は、チョークカバー3Cで覆
われ、ドア3内に形成されたチョーク構造(図示しな
い)により、加熱室10外への漏洩を防止している。
れ種々の情報を表示する表示部60と、調整つまみ60
8と、種々のキーが備えられている。調整つまみ608
は、数値等、各種の情報を入力する際に使用される。
理を開始させる際に操作される。レンジ焼きキー602
は、後述するように、レンジ焼き皿80によって食品を
加熱させる際に操作される。お好み温度キー603は、
調整つまみ608が操作されて食品を所望の温度にする
調理が行なわれる際の、当該所望の温度を入力する際に
操作される。
に従った自動調理が可能であり、キー604,605を
操作することにより、その仕上りの強弱を調節できる。
グリルキー606は、加熱室10内の食品をヒータ(図
示略)で焦げ目付け調理をする際に操作される。脱臭キ
ー607は、加熱室10の脱臭動作を行なわせる際に操
作される。
トレイ(または、後述するレンジ焼き皿80)を載置す
るように構成することができる。そして、オーブン段調
整キー609は、加熱室10内でのオーブン調理を1段
で行なうか2段で行なうかを入力するために操作され
る。発酵キー610は、パンの生地等を発酵させる際に
操作される。レンジ出力キー611は、電子レンジ1で
発振される高周波の出力を変更する際に操作される。解
凍キー613は、冷凍食品の解凍を行なわせる際に操作
されるが、2度操作されると、電子レンジ1において、
冷凍された刺身の解凍のための調理が実行される。取消
キー614は、入力途中のキー操作を取消す際に操作さ
れる。
ジ焼き皿80(図4参照)を載置できる。そして、加熱
室10内には、レンジ焼き皿80を支持するためのレー
ル103,104,106,107が、加熱室10の内
側に凸となるように、形成されている。レール103,
104、レール106,107は、それぞれ、水平線上
につながるように形成されている。
07のそれぞれの間には、凹部101,102が形成さ
れている。凹部101,102は、加熱室10の外側に
凸となるように、形成されている。
よび凹部101,102は、たとえば、加熱室10の壁
面を構成する板金を座押しすることにより、形成でき
る。
る。また、図5、図6は、レンジ焼き皿80の裏面図、
正面図であり、図7は、図5のVII−VII線に沿う
矢視断面図である。
皿80の構成について説明する。レンジ焼き皿80は、
その外周に水平方向に伸びる板体である外周部80D
と、底部80Bとを有する。外周部80Dと底部80B
とは、壁部80Eでつながれている。底部80Bの外縁
であって壁部80Eとの接続部分には、底部80Bの全
周を囲うように、溝80Aが形成されている。
が蒸着されている。高周波発熱体とは、高周波を吸収す
ることにより発熱する物質であり、導電性材料、より具
体的には、酸化スズにモリブデンを添加した導電性材料
を挙げることができる。なお、蒸着膜の厚みとしては8
×10-8m程度、抵抗率は2〜6(Ω/m)程度が好ま
しい。なお、図5では、高周波発熱体81の表面が、ハ
ッチングを施されて記載されている。
ぞれ脚80Cが形成されている。図7に示すように、レ
ンジ焼き皿80では、脚80Cの最下部、底部80Bの
最下部(溝80Aの裏面に相当する部分)、高周波発熱
体81の最下部の高さは、それぞれ異なり、低い方から
順に、Z、Y、Xとなっている。これにより、加熱室1
0内で高周波発熱体81が加熱され高温となった状態で
レンジ焼き皿80が加熱室10外に取出されてテーブル
等の載置面に載置される場合でも、当該高周波発熱体8
1よりも先に、脚80Cまたは底部80Bが当該載置面
に接する。これにより、当該載置面に高周波発熱体81
から高熱が加えられることを回避できる。レンジ焼き皿
80がこのように構成されることにより、たとえレンジ
焼き皿80が図3のように開状態にされたドア3上に載
置された場合でも、高温の高周波発熱体81がチョーク
カバー3Cと接して当該チョークカバー3Cが溶解した
結果、接触面3Dと本体枠5との隙間が広がることによ
り、加熱室10内の高周波が漏洩することを回避でき
る。
うに、外周部80Dの端部から距離W以上離れ、かつ溝
80Aより内側の位置に蒸着されている。高周波を効率
良く加熱皿80上の送るために、距離Wは、加熱室10
内に供給される高周波の波長をλとした場合、λ/4
(波長の1/4)以上とされることが好ましい。つま
り、電子レンジ1で、高周波としてマイクロ波が発振さ
れる場合には、距離Wは、およそ3cm以上とされるこ
とが好ましい。なお、距離Wを5cmとした場合には、
マグネトロン12から供給された高周波のうち、約75
%〜80%が高周波発熱体81に吸収され、約20%〜
25%がレンジ焼き皿80を透過して当該レンジ焼き皿
80の上方に送られる。
う矢視断面図である。なお、便宜上、図8では一部の部
材を省略している。
サ7が取付けられている。赤外線センサ7は、孔10A
を介して、加熱室10内の赤外線をキャッチする。外装
部4の内部には、加熱室10の右下に隣接するように、
マグネトロン12が備えられている。また、加熱室10
の下方には、マグネトロン12と本体枠5の下部を接続
させる導波管19が備えられている。また、本体枠5の
底部と底板9の間には、回転アンテナ21が備えられて
いる。導波管19の下方には、アンテナモータ16が備
えられている。回転アンテナ21は、軸15でアンテナ
モータ16と接続され、アンテナモータ16が駆動する
ことにより回転する。
レンジ焼き皿80上に、被加熱物である食品が載置され
る。レンジ焼き皿80は、レール103,104,10
6,107上に外周部80Dを支持された状態で、加熱
室10内に収容される。
波管19を介し、回転アンテナ21によって攪拌されつ
つ、加熱室10内に、当該加熱室10の底面から、供給
される。これにより、加熱室10内の食品が加熱され
る。
波の流れが、白抜きの矢印で示されている。また、矢印
の大きさは、高周波の電界強度を模式的に示している。
加熱室10内に供給された高周波は、高周波発熱体81
に吸収される。これにより、高周波発熱体81が加熱さ
れ、当該高周波発熱体81から熱を供給されて、レンジ
焼き皿80上の食品が加熱される。なお、この場合の高
周波の流れは、図8の高周波発熱体81の下方の大きい
矢印で図示されている。
は、レンジ焼き皿80の外端縁部を透過して、または、
レンジ焼き皿80と凹部101,102の壁面との間を
通って、当該レンジ焼き皿80の上方に到達する。これ
により、レンジ焼き皿80上の食品は、直接高周波を供
給されて加熱される。なお、この場合の高周波の流れ
は、図8のレンジ焼き皿80の外縁端部の上下に大きい
矢印で図示されている。
焼き皿80より下方の部分と、高周波発熱体81の蒸着
されていないレンジ焼き皿80の外縁端部(底部80B
の外縁部、外周部80D、壁部80Eを含む部分)、ま
たは、凹部101,102とにより、導波管から加熱室
内に導入された高周波を高周波発熱体を介さず加熱皿
(レンジ焼き皿80)の上方に到達させる到達用経路が
構成されている。なお、距離W(図5参照)がλ/4以
上とされることにより、到達用経路において高周波の進
行方向に交わる方向の寸法が、λ/4以上とされる。
中央部上方には、熱に変換されず高周波発熱体81を透
過した一部の高周波が、小さい矢印で示されている。さ
らに、加熱室10の上下にはヒータが備えられている
(上方にはグリルヒータ51、下方には下ヒータ52)
が、図8では省略している。
104、レール106,107というように、レンジ焼
き皿80を下方から支持するレールが、加熱室10内の
右面および左面においてそれぞれ間隔を設けて備えられ
た複数の部材により構成されている。これにより、レー
ル103とレール104、または、レール106とレー
ル107が、つなげられて、加熱室10内で手前側から
奥の方まで伸びる一本のレールとして構成される場合と
比較して、加熱室10の内壁面とレンジ焼き皿80の端
部との間に隙間が多くなるため、レンジ焼き皿80の上
方に高周波を送りやすくなる。
凸部101A,凹部102内にはマイクロ波拡散用凸部
102Aが設けられている。凸部101A,102A
は、凹部101,102内を通過する高周波をレンジ焼
き皿80の情報に拡散させる機能を有している。
電子レンジ1の電気的構成を模式的に示す。電子レンジ
1は、当該電子レンジ1の動作を全体的に制御する制御
回路30を備えている。制御回路30は、マイクロコン
ピュータを含む。
らの交流電圧が、整流ブリッジ42で整流された後、チ
ョークコイル43と平滑コンデンサ44とで直流電圧に
変換される。整流ブリッジ42,チョークコイル43お
よび平滑コンデンサ44により、商用電源41の交流電
圧を整流する整流装置45が構成されている。
tor gate bipolar transistor)からなり、そのコレク
タ・エミッタ間には並列にフリーホイールダイオード4
7および共振コンデンサ48が接続されて共振型スイッ
チング回路が構成されている。高周波トランス54は、
一次巻線55,二次巻線56およびヒータ用巻線57を
備えている。この高周波トランス54の一次巻線55を
介して、入力直流電圧が、スイッチング素子46のコレ
クタに供給されている。スイッチング素子46は、駆動
回路58からの駆動信号によりオン・オフされ、入力直
流電圧が周期的にスイッチングされて高周波に変換され
るようになっている。スイッチング素子46,フリーホ
イールダイオード47および共振コンデンサ48によ
り、周波数変換装置49が構成されている。駆動回路5
8によるスイッチング素子46の駆動タイミングは、制
御回路30により制御される。
倍電圧整流用コンデンサ32および倍電圧整流用ダイオ
ード34から構成される倍電圧整流回路が接続され、こ
の倍電圧整流回路で、高周波トランス54の二次巻線5
6に発生する高周波電圧が倍電圧整流されて、直流高電
圧が得られるようになっている。倍電圧整流回路によ
り、マグネトロン12のアノード33とカソード(該カ
ソードを加熱するヒータも兼用、以下ヒータというとき
もカソードと同符号を用いる)35との間にアノード電
力を供給する駆動電源部が構成される。マグネトロン1
2に供給される電流は、電流トランス37によって検知
され、この検知信号は制御回路30に入力される。な
お、マグネトロン12はアノード33側がアースになっ
ており、ヒータ用巻線57からのヒータ電圧は、マグネ
トロン12のヒータ35に供給されている。
Xが備えられている。ドアスイッチ3Xは、ドア3が開
かれると当該回路を開き、ドア3が閉じられると当該回
路を閉じる。これにより、ドア3が開かれたときには、
商用電源41からマグネトロン12への電力の供給が不
可能となる。したがって、ドアスイッチ3Xが備えられ
ていることにより、ドア3が開いているにも拘わらず、
マグネトロン21がマイクロ波を発振する事態を回避で
きる。
照明となる庫内灯53、および、加熱室10内の温度を
検知するオーブンサーミスタ59を備える。制御回路3
0は、キー入力部601〜614(操作パネル上の調整
つまみ608および種々のキー)に対してなされた操作
内容、ならびに、赤外線センサ7およびオーブンサーミ
スタ59の検知出力を入力され、回転アンテナ21の回
転動作を制御し、また、表示部60の表示内容を制御す
る。また、制御回路30は、グリルヒータ51、下ヒー
タ52、および、庫内灯53の動作を、適宜、リレーを
駆動させることにより制御する。
0に、本実施の形態の電子レンジ1の加熱室10の第1
の変形例を示す。なお、図10は、図8の中の、本体枠
5およびその周辺部の変形例を示す図に相当する。この
変形例における、図8等に示した例からの主な変更点
は、加熱室10内のレンジ焼き皿80用のレールが、4
段分設けられている点である。
ル111,112、レール113,114、レール11
5,116、レール117,118の4段のレールが示
されている。そして、図10では、レンジ焼き皿80
は、その最上段のレール111,112に外周部80D
を当接させた、加熱室10内で設定される最も高い位置
に配置されている状態が、記載されている。
に、グリルヒータ51が示され、さらに、ヒータ51の
放射する熱が実線の矢印で、マグネトロン12の発振す
る高周波が破線の矢印で示されている。本変形例でも、
図8を用いて説明したように、加熱室10の底面から供
給された高周波は、高周波発熱体81に吸収されると共
に、レンジ焼き皿80の外縁端部を透過して当該レンジ
焼き皿80の上方で導かれる。
皿80上の食品は、高周波発熱体81によって表面を加
熱されると共に、高周波を直接吸収することによって中
身を加熱され、さらに、グリルヒータ51により加熱さ
れると共に表面に焦げ目をつけることができる。
2の変形例を示す図である。なお、図11は、加熱室1
0の内部とドア3との位置関係を示すために、電子レン
ジ1の右側面図であって、本体の右側面を省略した状態
を示している。
03,104の上方に、レール108が形成されてい
る。なお、図11では省略しているが、加熱室10の壁
面には、レール108と対向する位置にレール109
(図25のレール109と同様)が形成されている。レ
ンジ焼き皿80は、レール108とレール109によっ
て、加熱室10内で支持されることができる。
であって、加熱室10の奥の方に、凸部121が形成さ
れている。なお、図11では省略しているが、加熱室1
0の壁面には、凸部121と対向する位置に凸部122
(図12および図13を参照)が形成されている。
属製の皿が収納されることがある場合であって、マグネ
トロン12がマイクロ波を発振する際に、レンジ焼き皿
80は載置されても良いが当該金属製の皿は載置されて
は好ましくない場所に対して、当該場所に、金属製の皿
(ホーロー皿100)が載置されたときのみマグネトロ
ン12のマイクロ波の発振を禁止するために、形成され
ている。なお、本変形例では、このような場所として、
底板9上であって底板9から近い距離(1cm以内)に
ある場所が挙げられる。金属製の皿が底板9に近い距離
に載置されたまま、マイクロ波が回転アンテナ21を介
して加熱室10に供給されると、回転アンテナ21とホ
ーロー皿100との間で放電が起こり、危険だからであ
る。
リルヒータ51、下ヒータ52)によってのみ加熱を行
なうオーブン調理の際に、食品が載置される皿であり、
板金が琺瑯でコーティングされることにより構成され
る。
ンジ1の本体部分の、凸部121,122が存在する高
さでの、横断面を模式的に示す図である。
0が底板9上に載置された場合、凸部121,122
は、レンジ焼き皿80の角と加熱室10の壁面との間に
位置する。つまり、レンジ焼き皿80は、加熱室10内
に、凸部121,122の存在する高さと同じ高さであ
っても、収納可能とされる。
の皿であるホーロー皿100が底板9上に載置された場
合、当該ホーロー皿100は、その角が凸部121,1
22と当接するとそれ以上加熱室10の奥には進めない
形状とされている。つまり、ホーロー皿80は、加熱室
10内では、凸部121,122の存在する高さと同じ
高さでは、収納されない。そして、このような場合、図
11に示すように、ホーロー皿100によりドア3が閉
じることを阻害される。ドア3が閉じなければ、上述し
たように、ドアスイッチ3Xが図9に示した回路を開く
ため、マグネトロン12がマイクロ波を発振することが
できない。
2が形成されること、および、レンジ焼き皿80とホー
ロー皿100とで角の形状が異なることから、加熱室1
0内で、凸部121,122と同じ高さに、レンジ焼き
皿80は収納できでも、ホーロー皿100は収納できな
いよう、構成されている。なお、レンジ焼き皿80は、
加熱室10内のどの高さに収容されようとも、図11の
ホーロー皿100のように凸部121,122に遮られ
て奥まで収容されることができなくなることはない。
80は、加熱室10内に、奥行き方向にL1の寸法を有
し、幅方向にL2(>L1)の寸法を有した状態で、収
納される。
て、距離Kだけ隙間を有している。これにより、レンジ
焼き皿80が加熱室10内に収納されて、ドア3が閉じ
られた場合でも、レンジ焼き皿80とドア3の間には距
離K以上の隙間が生じることになる。したがって、ドア
3が閉じられた状態でも、レンジ焼き皿80より下方の
空気やマイクロ波が、レンジ焼き皿80の上方に送られ
やすい。
成されることにより、加熱室10内でマグネトロン12
にマイクロ波を発振させる際に、レンジ焼き皿80は設
置可能であるが、ホーロー皿100は設置不可能である
場所が存在することになった。つまり、凸部121,1
22により、本発明の第2の凸部が構成されている。
マイクロ波を発振させる際に好ましくない場所に設置さ
れた場合に、マグネトロン12のマイクロ波の発振を回
避するよう、構成することもできる。このような変形例
(第3の変形例)を、図14〜図16を参照しつつ説明
する。
た、電子レンジ1の右側面図である。本変形例では、図
12に示した変形例における凸部121,122が、加
熱室10において手前側に移動した、凸部121A,1
22A(図15参照)と変更されている。図15および
図16は、図14の電子レンジ1の本体部分の、凸部1
21A,122Aが存在する高さでの、横断面を模式的
に示す図である。
Aが、凸部121,122(図12参照)よりも加熱室
10内で手前側に位置することにより、凸部121A,
122Aと同じ高さでレンジ焼き皿80を収納させよう
とすると、凸部121A,122Aに遮られて、レンジ
焼き皿80が加熱室10の奥まで入りきらず、ドア3が
閉じるのを阻害する。なお、この変形例では、ホーロー
皿100についても、凸部121A,122Aと同じ高
さで収納させようとすると、凸部121A,122Aに
遮られて、加熱室10の奥まで入りきらず、ドア3が閉
じるのを阻害する。
では、L1<L2であるため、図16に示すように、図
15に示した状態からレンジ焼き皿80を90°回転さ
せることにより、レンジ焼き皿80は、凸部121A,
122Aに当接することなく、加熱室10内に入る。し
たがって、このような場合のために、加熱室10内の後
面には、凸部123,124が形成されることが好まし
い。これにより、レンジ焼き皿80が好ましくない高さ
に収納された状態で、ドア3が閉じられ、加熱室10内
にマイクロ波が供給されることを、確実に回避できる。
図12から「L1+K」となる。したがって、図16に
示した状態で、レンジ焼き皿80によりドア3が閉じる
のを阻害するために、凸部123,124は、加熱室1
0の後面から「L1+K−L2」よりも長い距離だけ突
出している必要がある。
いて説明する。本変形例では、図17に示すように、回
転アンテナ21の外周に、反射板501〜504(50
1,502については図19参照)が備えられている。
図17は、図8の断面図に相当する断面図である。
テナ21の外周に、反射板501〜504が備えられる
ことにより、回転アンテナ21を介して加熱室10の底
面から加熱室10に供給されるマイクロ波が、加熱室1
0の壁面付近に流れることを抑制し、効率良く、高周波
発熱体81に吸収される。これにより、レンジ焼き皿8
0上では、図18に示すように、加熱むらがなくなる。
クロ波を発振させた際の、レンジ焼き皿80上の温度分
布を示す図であり、(A)は、反射板501〜504が
備えられた場合、(B)は、反射板501〜504が備
えられていない場合をそれぞれ示す。
隅には300℃近い高温に達した部分があるのに対し、
レンジ焼き皿80の中央付近は100℃程度までしか上
昇していない。これに対し、図18(A)では、レンジ
焼き皿80の中央部分と四隅にやや高温の部分が見られ
るが、ほぼ全域が150℃以上、また、多くの部分が1
75℃以上となっている。つまり、反射板501〜50
4が設けられることにより、レンジ焼き皿80上の加熱
むらが解消される。
いて、図19および図20を参照して、詳細に説明す
る。図19は、図17の、F−F線に沿う矢視断面図で
あり、図20は、反射板501の斜視図である。
底板収容部92と、底板収容部92の下方に位置し回転
アンテナ21を収容するアンテナ収容部91とが備えら
れている。アンテナ収容部91の、マイクロ波の進行方
向に交わる面(図19に示したF−F線に沿う断面を含
む面)についての形状は、図19に示すように、四角形
の角が丸められた形状とされている。
を有し、反射板502〜504も同様の構造を有してい
る。反射板501〜504は、マイクロ波を反射する材
料からなる。また、反射板501〜504は、そのよう
な材料をコーティングされることにより構成されてもよ
い。
の丸められた角部分と回転アンテナ21との間に、配置
されている。反射板501〜504の配置された場所
は、回転アンテナ21の端面と、アンテナ収容部91の
壁面との距離が最も長い場所を含む。なお、回転アンテ
ナ21の端面と、アンテナ収容部91の壁面との距離に
ついて、最も長いものの一例が図19内のQ1であり、
最も短いものの一例が図19内のQ2である。そして、
反射板501〜504がこのような場所に配置されるこ
とにより、回転アンテナ21を介して加熱室10内に供
給されるマイクロ波が、加熱室10の壁面付近に拡散す
ることを防ぐことができる。これにより、図18を用い
て説明したように、加熱室10の壁面部分に多くマイク
ロ波が供給されることを抑制し、レンジ焼き皿80上の
加熱むらを抑制できる。
テナ21よりも、マイクロ波の進行方向について先まで
延在している。具体的には、図17において、マイクロ
波の進行方向は上方向と考えられ、かつ、反射板501
〜504の高さはH1、回転アンテナ21の高さはH2
(<H1)となり、反射板501〜504は回転アンテ
ナ21よりも高い場所まで存在している。これにより、
反射板501は、確実に、回転アンテナ21を介して加
熱室10に導かれるマイクロ波を、横方向への拡散を抑
制し、上方に導くことができる。
りに、アンテナ収容部91の壁面の構造を図21または
図22に示すように変更することも考えられる。
円とされている。また、図22では、アンテナ収容部9
1の断面が多角形(八角形)とされている。このよう
に、アンテナ収容部91の断面が円または多角形とされ
ることにより、回転アンテナ21の端面とアンテナ収容
部91の壁面との距離を、より縮め、回転アンテナ21
を介して供給されるマイクロ波が加熱室10の壁面付近
に多く進行することを回避できる。
さらに、回転アンテナ21の周囲に下ヒータ52が備え
られた場合の変形例について図23および図24を参照
して説明する。図23は図17の変形例に相当し、図2
4は図19の変形例に相当する。下ヒータ52は、アン
テナ収容部91内で、固定部材52Aにより固定されて
いる。
に、反射板501〜504は、回転アンテナ21の外側
であって、下ヒータ52の内側に備えられる。これによ
り、反射板501〜504が備えられた部分では、回転
アンテナ21を介して加熱室10に供給されるマイクロ
波が、下ヒータ52で拡散される前に、反射板501〜
504によって、上方に送られる。これにより、マイク
ロ波が、より正確に、送るべき方向に送られる。
の高さが変更可能な場合に、レンジ焼き皿80の高さに
合わせたモードでマイクロ波加熱を行なう変形例につい
て説明する。
レンジ焼き皿80を上下2段に収納可能とされる、第5
の変形例を示す図であり、上記の本実施の形態の電子レ
ンジ1の図8に相当する図である。
するために、レール103,104,106,107の
上方に、レール108,109を備えている。レール1
09は、レール108(図11に示したものと同じ)と
左右対象の形状を有している。本変形例では、レンジ焼
き皿80は、レール103,104,106,107に
支持されることにより(図25において実線で示す状
態)、下段に収納され、レール108,109に支持さ
れることにより(図25において破線で示す状態)、上
段に収納される。なお、図25中の寸法HC(アンテナ
収容部91の底面から回転アンテナ21までの距離)は
10mmとされ、寸法HB(回転アンテナ21から底板
9までの距離)は15mmとされ、寸法HA(底板9か
ら下段に設置されたレンジ焼き皿80までの距離)はマ
イクロ波の波長の1/8の長さとされている。
ンジ焼き皿80における加熱モードは、底板9(前記加
熱室内で被加熱物を載置できる最も低い面)からの距離
によって異なる。
ンジ焼き皿80は、底板9から、マイクロ波の波長の1
/8以上離れた位置に収納されるのが好ましい。これに
より、レンジ焼き皿80上における加熱むらを抑えるこ
とができる。
て、所定時間加熱室10にマイクロ波が供給された際の
レンジ焼き皿80上の温度分布として、図26に、レン
ジ焼き皿80が上段に収納された場合のものを、図27
に、レンジ焼き皿80が下段に収納された場合のものを
示す。なお、図26と図27では、レンジ焼き皿80の
収納位置以外は、すべて同じ状態でマイクロ波の供給が
行なわれている。また、図26および図27では、温度
帯毎に異なるハッチングが施されている。
が主に加熱され、その周囲との温度差が目立つのに対
し、図27では、中央部分付近が比較的温度が高くなっ
ているものの、図26と比較して、大きく、加熱むらが
抑えられている。
が上段に収納された場合、回転アンテナ21を予め定め
られた停止位置で停止させてマイクロ波の供給を行なう
ことにより、加熱むらを抑えている。つまり、本変形例
では、レンジ焼き皿80の収納される位置に応じた位置
で回転アンテナ21の回転を停止させることにより、レ
ンジ焼き皿80の収納される位置に応じて当該レンジ焼
き皿80上で加熱むらが生じないようにマイクロ波を供
給するモードを変更している。
て、加熱室10内でのマイクロ波の供給されるモードが
変化するのは、回転アンテナ21の構造に起因する。図
28に、回転アンテナ21の平面図を示す。
あるが、その複数箇所がくりぬかれた構造を有してい
る。中央部分の孔210が、軸15に嵌め込まれ、回転
中心とされている。また、回転アンテナ21には、孔2
10から短冊状に伸びる第1の部分211が備えられて
いる。第1の部分211は、その幅W1が35mmとさ
れていることから、第1の部分211上を矢印M方向に
進むマイクロ波の漏れが極力抑えられている。なお、第
1の部分211の長さW2は65mmとされている。こ
れにより、第1の部分211のM方向の先端および領域
213から、比較的強くマイクロ波を放出できる。
ら第1の部分211と反対側に扇状の切抜きがなされて
いる。なお、孔210から切抜き部分までの距離W3は
45mmとされていることから、領域212A,212
Bからのマイクロ波の放出が抑えられている。扇状の切
抜きの中央部には第2の部分212が、回転アンテナ2
1の中央部分と外周部分とをつなぐ橋のように存在して
いる。これにより、回転アンテナ21の外周部分からの
マイクロ波の放出が促進される。
るため、回転アンテナ21の停止位置に応じて、加熱室
10でマイクロ波が供給されるモードが変化し、これに
より、レンジ焼き皿80における加熱モードが変化す
る。
段に収納されることが好ましい。しかしながら、調理メ
ニューによっては、たとえば、加熱室10の上部に備え
られたグリルヒータ51による加熱とマイクロ波による
加熱とを組合せた調理が行なわれる場合等、上段に収納
される場合がある。そして、本変形例では、調理メニュ
ーに応じて、レンジ焼き皿80の収納位置を表示部60
に表示することによりユーザに指示し、そして、当該収
納位置に応じた停止位置で回転アンテナ21を停止させ
てマイクロ波を供給している。たとえば、下段にレンジ
焼き皿80が載置される調理メニューでは図29のよう
に回転アンテナ21を停止させてマイクロ波を供給し、
下段にレンジ焼き皿80が載置される調理メニューでは
図30のように回転アンテナ21を図29の状態から時
計方向に90°回転させた状態で停止させてマイクロ波
を供給する。
施の形態の電子レンジ1におけるレンジ焼き皿80の変
形例について説明する。まず、第6の変形例について説
明する。
電子レンジ1では、レンジ焼き皿80が加熱室10内で
収納される高さを変更可能とされている。また、図26
および図27を用いて説明したように、レンジ焼き皿8
0の収納される高さが変更されると、レンジ焼き皿80
における温度分布が変化する。このような、レンジ焼き
皿80の収納される高さに応じて高周波発熱体81を蒸
着させる面積を変化させることにより、レンジ焼き皿8
0における温度分布の変化を抑えることができる。具体
的には、レンジ焼き皿80において高周波発熱体81が
蒸着される面積(以下、蒸着面積と記述)は、レンジ焼
き皿80の収納される高さ(底板9との距離)が加熱室
10に供給されるマイクロ波の波長の1/8となる場合
には、回転アンテナ21の水平方向の面積と同じ面積と
されることが好ましい。
がマイクロ波の波長の1/8よりも高くなるほど、当該
蒸着面積は回転アンテナ21の水平方向の面積よりも大
きくなる(図31参照)ことが好ましく、1/8よりも
低くなるほど、当該蒸着面積は回転アンテナ21の水平
方向の面積よりも小さくなる(図32参照)ことが好ま
しい。
おけるレンジ焼き皿80の裏面図である。また、図31
では、回転アンテナ21の位置は、高周波発熱体81と
重なっており、一点破線ANで示され、白く塗りつぶさ
れている。図31では、高周波発熱体81の存在面積
(上記した蒸着面積)は、回転アンテナ21の面積より
も大きくなっている。一方、図32では、回転アンテナ
21の位置は、一点破線ANで示され、高周波発熱体8
1と重なる部分は高周波発熱体81を示すハッチングで
塗りつぶされている。図32では、高周波発熱体81の
存在面積は、回転アンテナ21の面積よりも小さくなっ
ている。
する。図33は、本変形例のレンジ焼き皿80の裏面図
である。また、図34は、図33のE−E線に沿う矢視
断面図である。本変形例のレンジ焼き皿80では、裏面
に深さ5mm程度の凹凸が形成され、当該裏面の凹凸に
沿うように高周波発熱体81Aが蒸着されている。ま
た、表面には、裏面の凹凸における凸部分に対応する場
所にのみ、高周波発熱体81B〜81Gが蒸着されてい
る。表面に食品が載置されることにより、お好み焼き等
一般的に鉄板で調理されるような食品に適した調理が実
現できる。なお、図34では、高周波発熱体81B〜8
1Gが蒸着されている面にも凹凸があるように見える
が、高周波発熱体81A〜81Gの蒸着膜の厚みは、高
周波発熱体81と同様に、8×10-8m程度とされるた
め、実際に使用される際に凹凸はほとんど認識されな
い。
0の表裏をひっくり返した状態を示す。図35に示す状
態では、凹凸のある面(高周波発熱体81Aが蒸着され
た面)に食品が載置される。凹凸のある面に食品が載置
されることにより、焼肉等、脂ものの加熱調理に適した
調理が実現できる。食品自体は凹凸の凸部分で支持さ
れ、加熱の際に食品から出る脂は、食品から凹凸の凹部
分に溜まり分離されるからである。
反対の面では、凹凸における凸部分に対応する場所にの
み高周波発熱体81B〜81Gが蒸着されているのは、
凹凸のある面では食品と接する凸部分のみが高温となる
必要があるからである。つまり、無駄な部分に高周波発
熱体が蒸着されるのが回避されているとともに、高温と
なる必要のない場所が高温となることも回避されてい
る。
表裏で異なるパターンで高周波発熱体が蒸着されること
により、レンジ焼き皿80の表裏で異なる態様の調理が
可能となる。
1,81A〜81Gの抵抗率は、その厚みを調整するこ
とにより、2〜6(Ω/m)程度とされるのが好まし
い。このことを、図36を参照して説明する。図36
は、レンジ焼き皿80において高周波発熱体として酸化
スズにモリブデンを添加した導電性材料が使用された際
に、加熱室10にマイクロ波が供給されたときの、高周
波発熱体の抵抗率と、レンジ焼き皿80が反射する電界
強度および透過する電界強度との関係を示す図である。
6(Ω/m)程度のとき、レンジ焼き皿80が反射する
マイクロ波の電界強度とレンジ焼き皿80が透過するマ
イクロ波の電界強度とが同量となる。したがって、この
ようなときに、レンジ焼き皿80を用いた加熱調理が効
率的なものとなる。
一例]図37〜図53を参照して、本実施の形態の電子
レンジ1における加熱調理処理を説明する。まず、加熱
調理処理のフローチャートである図37および図38に
基づいて説明する。
った後、S2で、レンジ焼き皿80によって食品を加熱
させる調理であって予熱温度と調理時間を手動で入力す
る、手動のレンジ焼き調理が選択されたか否かを判断す
る。なお、この判断は、具体的には、レンジ焼きキー6
02が所定時間内に2回押されたか否かを判断すること
によりなされる。そして、手動のレンジ焼き調理が選択
されたと判断すると、S3で、ユーザが調整つまみ60
8を用いて入力したように予熱温度と調理時間を設定
し、処理をS5に進める。なお、レンジ焼き調理では、
マグネトロン12によるマイクロ波加熱に対して、2つ
のステージが設定されている。この2つのステージを、
第1ステージ、第2ステージと呼ぶ。そして、S3で
は、入力された調理時間を予め定められた態様で処理す
ることにより、第1ステージと第2ステージのそれぞれ
の調理時間が設定される。なお、第1ステージから第2
ステージに移行するとき、後述するように、一旦ブザー
報知がなされ、ユーザに対して、レンジ焼き皿80上の
食品を裏返すよう、指示がなされる。
されなかったと判断すると、S4で、レンジ焼き皿80
によって食品を加熱させる調理であって予熱温度と調理
時間が自動的に決定される、自動のレンジ焼き調理が選
択されたか否かを判断する。なお、この判断は、具体的
には、レンジ焼きキー602が所定時間内に1回だけ押
されたか否かを判断することによりなされる。そして、
自動のレンジ焼き調理が選択されたと判断すると、その
まま、処理をS5に進める。なお、S4で、自動のレン
ジ焼き調理が選択されなかったと判断すると、処理をS
12に進める。
際にS3での予熱温度と調理時間の設定が省略されるの
は、自動のレンジ焼き調理では予熱温度と調理時間とが
予め定められているからである。
のための操作(あたためスタートキー601の押圧)が
なされるのを待って、処理をS6に進める。
12の駆動を開始し、そして、S7で、予熱処理を行な
う。これにより、レンジ焼き皿80の高周波発熱体81
(81A〜81G)が加熱され、レンジ焼き皿80に予
熱が与えられる。
0は、S8で、マグネトロン12の駆動を停止し、予熱
処理が終了したことをブザー等により報知する。そし
て、S9で、加熱スタートのための操作を待って、処理
をS10に進める。なお、S8における予熱処理の終了
の際には、レンジ焼き皿80が高温である旨の報知もな
される。レンジ焼き皿80は比較的短時間で高温となる
ため、ユーザに、レンジ焼き皿80が高温であることを
十分に認識させるためである。
理処理を実行し、それが終了すると、S11でそれを報
知して、S2に処理を戻す。
ヒータ51とレンジ焼き皿80とによって食品を加熱さ
せる調理であって調理時間が手動で入力される、手動の
両面焼き調理が選択されたか否かを判断する。なお、こ
の判断は、具体的には、グリルキー606が所定時間内
に2回押されたか否かを判断することによりなされる。
そして、手動の両面焼き調理が選択されたと判断する
と、S13で、ユーザが調整つまみ608を用いて入力
したように調理時間を設定し、処理をS19に進める。
なお、手動の両面焼き調理および後述する両面焼き調理
では、マグネトロン12によるマイクロ波加熱である第
1ステージと、グリルヒータ51による加熱である第2
ステージという、2つのステージが設定されている。
択されなかったと判断すると、S14で、グリルヒータ
51とレンジ焼き皿80とによって食品を加熱させる調
理であって調理時間が自動的に決定される、自動の両面
焼き調理が選択されたか否かを判断する。なお、この判
断は、具体的には、グリルキー606が所定時間内に1
回だけ押されたか否かを判断することによりなされる。
そして、自動の両面焼き調理が選択されたと判断する
と、S15で、調理コースに対応した調理時間(第1ス
テージ、第2ステージ、それぞれの調理時間)を読み出
して設定し、S19に処理を進める。なお、調理コース
とは、自動の両面焼き調理が選択された後に、ユーザ
が、操作パネル6において調整つまみ608を回転させ
て選択した調理コース番号に対応するコースである。
トのための操作(あたためスタートキー601の押圧)
がなされるのを待って、処理をS20に進める。
はS15で設定された調理時間から予熱時間を算出し、
S21に処理を進める。なお、予熱時間の算出は、予め
定められた態様に従って行なわれる。なお、予熱時間
は、調理時間が5分未満であれば予熱時間は3分、調理
時間が5分以上10分未満であれば予熱時間は5分とい
うように、調理時間が長くなるほど長くなるように算出
される。
ン12の駆動を開始し、そして、S22で、予熱時間が
経過したと判断すると、S23で、マグネトロン12の
駆動を停止し、S24で、予熱処理が終了したことをブ
ザー等により報知する。そして、S25で、加熱スター
トのための操作を待って、処理をS26に進める。
処理を実行し、それが終了すると、S27でそれを報知
して、S2に処理を戻す。
の調理が選択されたか否かを判断する。その他の調理と
は、たとえば、解凍キー613が押されることによる解
凍調理である。そして、そのような調理が選択されたと
判断すると、S17で、ユーザが入力したように調理時
間を設定し、S18で、当該調理時間だけ調理を行なっ
た後、処理をS2に戻す。一方、S16でそのようなそ
の他の調理が選択されていないと判断すると、そのまま
S2に処理を戻す。
理について説明する。図39は、S7の予熱処理のサブ
ルーチンのフローチャートである。
701で、カウンタtのカウントをスタートさせる。
する。出力設定A処理の内容を、図40を参照して説明
する。
ず、S7020で、インバータ(周波数変換回路49)
の温度Tiを検知する。
がカウント中であるか否かを判断する。なお、タイマt
aとは、後述する予熱制御A処理において、Tcave
(その検知温度が予熱制御における対象とされる赤外線
素子の検知した、走査範囲内での平均温度)がTcav
e1(所定の温度)からTcave2(Tcave1よ
りも高い所定の温度)まで変化するのに要する時間を計
測するためのタイマである。そして、タイマtaがカウ
ント中であれば、処理をS7025に進め、カウント中
でなければ、処理をS7022に進める。
20で検知したTiが所定の値Ti1未満であるか否か
を判断する。そして、TiがTi1未満であれば、処理
をS7023に進め、そうでなければ、処理をS702
5に進める。
iが所定の値Ti2(>Ti1)未満であるか否かを判
断する。そして、Ti2未満であれば、処理をS702
6に進め、そうでなければ、処理をS7028に進め
る。
路30は、マグネトロン12の出力PをP1とし、さら
に、S7024で、最大予熱時間tmaxをtmax1
として、リターンする。最大予熱時間とは、予熱処理が
開始されてからこの時間が経過すると、そのときの赤外
線センサ7の検知温度等に関係なく、予熱処理が終了さ
れる時間である。
路30は、マグネトロン12の出力PをP2とし、さら
に、S7027で、最大予熱時間tmaxをtmax2
として、リターンする。
路30は、マグネトロン12の出力PをP3とし、さら
に、S7029で、最大予熱時間tmaxをtmax3
として、リターンする。
は、P1>P2>P3である。したがって、電子レンジ
1においてマグネトロン12が駆動した際に最も温度上
昇が大きいと考えられるインバータの温度が高いほど、
マグネトロン12の出力は抑えられる。
i<Ti1の場合」にはマグネトロン12の出力はP1
とされ、「Ti1≦Ti<Ti2以上の場合」マグネト
ロン12の出力はP2とされる。一方、taがカウント
中であれば、両方の場合とも、マグネトロン12の出力
はP2とされる。このことから、本実施の形態では、t
aがカウント中であれば、taがカウント中でないとき
よりも、マグネトロン12の出力の変更の条件が緩めら
れ、なるべくマグネトロン12の出力を変更しないよう
に設定されている。
x3はそれぞれ異なった値とすることができる。これに
より、本実施の形態では、最大予熱時間を、マグネトロ
ン12の出力に応じて決定できることになる。
設定A処理の次に、制御回路30は、S703で、オー
ブンサーミスタ59に、加熱室10内の温度Tthを検
知させ、さらに、予熱保持出力Pxを算出する。予熱保
持出力Pxは、S3等で設定された予熱温度xの関数f
(x)に従って求められる。なお、f(x)は、予め定
められたものである。なお、Pxはレンジ焼き皿80の
温度を保持するための出力であるため、Px≪P3<P
2<P1である。
温度検知処理を実行する。皿の温度検知処理の詳細な内
容を、図41を参照して説明する。
ず、S7041で、赤外線センサ7の各赤外線検知素子
を、初期位置に移動させる。ここで、赤外線センサ7内
の赤外線検知素子による温度検知のエリアについて説明
する。
赤外線検知素子を備えている。そして、8個の各素子を
素子n(n=1〜8)とした場合、素子nの温度検知エ
リアARnは、図42に示すように、レンジ焼き皿80
上のAR1〜AR8として示すことができる。なお、図
42では、レンジ焼き皿80上において、左右方向にA
〜Hの8本の線を引き、奥行き方向に0〜15の16本
の線を引いた場合の8×16個の交点が示されており、
AR1〜AR8には、それぞれ、奥行き方向の16個の
点が含まれている。そして、赤外線センサ7では、素子
nが、それぞれ、AR1〜AR8に含まれ奥行き方向に
並ぶ16個の点の温度を順に検知するよう、走査が行な
われる。そして、S7041における初期位置とは、た
とえば、各素子についての、奥行き方向の0の線上の温
度を検知する位置とされる。
0は、S7042で、赤外線センサ7を、各素子がAR
1〜AR8の各エリア内の16点で温度を検知するよ
う、走査させる。
外線センサ7の各素子の、S7042の16点の温度検
知における、平均温度であるTdnaveと、最高温度
であるTnmaxとを算出する。
素子の中で、予熱制御の対象となる素子が既に決定され
ているか否かを判断する。なお、この決定は、後述する
SA7、SA13、または、SA14で行なわれる。そ
して、既に決定されていれば、S7045で、当該対象
となっている素子の、検出した各点での温度の平均(T
cave)を算出して、リターンする。一方、まだその
ような素子が決定されていなければ、そのままリターン
する。
の後、制御回路30は、S705で、直前に実行された
皿の温度検知処理において検知されたTdnaveを、
Tdnave0(「n」には8個の赤外線検出素子の中
のいずれかを認識するための数字が入れられるためTd
1ave0〜Td8ave0が存在し、「0」は初回走
査の意味)として記憶する。
03において検知されたTthが所定の値Tth1未満
であるか否かを判断し、Tth1未満であれば処理をS
707に進め、Tth1以上であれば処理をS708に
進める。
e0の最大値が所定の値Tdave1未満であるか否か
を判断し、Tdave1未満である場合には処理をS7
09に進め、Tdave1以上である場合には処理をS
710に進める。
nave0の最大値が所定の値Tdave2未満である
か否かを判断し、Tdave2未満である場合には処理
をS711に進め、Tdave1以上である場合には処
理をS712に進める。
10,S711,S712で、それぞれ、予熱制御A処
理,予熱制御B処理,予熱制御C処理,予熱制御D処理
を実行し、リターンする。
容について説明する。予熱制御A処理では、まず、制御
回路30は、SA1で、現在電子レンジ1において運転
されている調理メニューが、加熱室10内で下段(図2
5参照)に収納されるメニューであるか否かを判断す
る。なお、電子レンジ1では、調理メニューごとに、ユ
ーザに対して、レンジ焼き皿80を収納するべき段を提
示することができる。そして、下段に収納されるメニュ
ーである場合には、処理をSA2に進め、上段に収納さ
れるべきメニューである場合には、処理をSA14に進
める。
axの最大値が所定の値Tnmax1未満であるか否か
を判断し、Tnmax1未満である場合には処理をSA
3に進め、Tnmax1以上である場合にはSA13に
処理を進める。
を実行する。ここで、図44を参照して、出力確認処理
の内容を説明する。
SE1で、出力設定A処理を実行する。出力設定A処理
は、図40を用いて説明した処理である。
出力設定A処理においてマグネトロン12の出力Pに変
更があったか否かを判断し、変更がなければそのままリ
ターンする。一方、変更があれば、処理をSE3に進め
る。
がP3であるか否かを判断し、P3である場合にはその
ままリターンし、P3以外に変更された場合には処理を
SE4に進める。
nが既に決定されているか否かを判断する。そして、決
定されている場合にはSE5に処理を進め、まだ決定さ
れていない場合にはそのままリターンする。
nを、マグネトロン12の出力の変更に応じて変更し、
リターンする。なお、変更後の予熱時間tn(tn[変
更後])は、具体的には、式(1)に従い、変更前後の
マグネトロン12の出力、変更前の予熱時間tn(tn
[変更前])、および、S701でカウントを開始した
タイマtのカウント値を用いて算出される。
力確認処理が終了すると、次に、制御回路30は、SA
4で、皿の温度検知処理を実行する。皿の温度検知処理
とは、図41を用いて説明した処理である。
検知処理を実行する。ここで、図45を参照して、エラ
ー検知処理の内容を説明する。
ず、SF1で、S701でカウントを開始したタイマt
のカウント値が所定の値te1であるか否かを判断す
る。そして、te1である場合にはSF2に処理を進
め、そうでなければ、SF6に処理を進める。
12の出力PがP1であるか否かを判断する。そして、
P1である場合には処理をSF3に進め、P1でない場
合には処理をSF4に進める。
12の出力PがP2であるか否かを判断する。そして、
P2である場合には処理をSF5に進め、P2でない場
合にはそのままリターンする。
度上昇値ΔT1,ΔT2に対する電子レンジ1において
エラーが生じていると判断するための閾値をそれぞれT
a,Tbと設定し、処理をSF11に進める。また、S
F5では、上記の温度上昇値ΔT1,ΔT2に対する閾
値をそれぞれTc,Tdと設定し、処理をSF11に進
める。つまり、ここでは、マグネトロン12の出力に応
じて、エラーの判断の基準とされる、レンジ焼き皿80
における温度上昇値に対する閾値を異なった値とするこ
とができる。
が所定の値te2であるか否かを判断する。そして、t
e2である場合にはSF7に処理を進め、そうでなけれ
ば、そのままリターンする。
12の出力PがP1であるか否かを判断する。そして、
P1である場合には処理をSF8に進め、P1でない場
合には処理をSF9に進める。
12の出力PがP2であるか否かを判断する。そして、
P2である場合には処理をSF10に進め、P2でない
場合にはそのままリターンする。
度上昇値ΔT1,ΔT2に対する電子レンジ1において
エラーが生じていると判断するための閾値をそれぞれT
e,Tfと設定し、処理をSF11に進める。また、S
F10では、上記の温度上昇値ΔT1,ΔT2に対する
閾値をそれぞれTg,Thと設定し、処理をSF11に
進める。つまり、ここでも、マグネトロン12の出力に
応じて、エラーの判断の基準とされる、レンジ焼き皿8
0における温度上昇値に対する閾値を異なった値とする
ことができる。また、SF3,SF5の処理と比較する
と、このエラー検知処理では、処理の行なわれる時間
(te1またはte2)によって、異なった閾値が設定
される。
x−Tnmax0」の最大値がΔT1未満であるか否か
を判断する。なお、「Tnmax−Tnmax0」と
は、各赤外線検出素子の検知温度の最大値の、初回検知
の最大値からの上昇値である。また、「Tnmax−T
nmax0」の最大値とは、8個の素子の各上昇値の中
の最大値である。
最大値がΔT1未満であれば、SF15でエラー報知を
行なって予熱処理を中止する。これにより、たとえば、
レンジ焼き皿80の温度上昇値が予想される範囲よりも
小さい場合、または、赤外線センサ7の各素子が正常に
温度を検知できない場合に、予熱処理が中止させること
ができる。
大値がΔT1以上である場合には、制御回路30は、S
F12に処理を進める。
ジ1において運転されている調理メニューが、レンジ焼
き皿80を加熱室10の下段に収納するメニューである
か否かを判断する。そして、下段に収納するメニューで
あれば、処理をSF13に進め、上段に収納するメニュ
ーであれば、処理をSF14に進める。
x−Tnmax0」の最小値が、ΔT2未満であるか否
かを判断する。そして、「Tnmax−Tnmax0」
の最小値がΔT2未満であれば、SF15でエラー報知
を行なって、予熱処理を中止し、ΔT2以上であればそ
のままリターンする。
nmax−Tnmax0」の最小値が、ΔT2以上であ
るか否かを判断する。そして、「Tnmax−Tnma
x0」の最小値がΔT2以上であれば、SF15でエラ
ー報知を行なって予熱処理を中止し、ΔT2未満であれ
ばそのままリターンする。
は、レンジ焼き皿80の収納される高さに応じて、エラ
ーとされる判断の態様が異なっている。これは、図46
に示すように、レンジ焼き皿80の収納される高さが異
なると、レンジ焼き皿80上で、赤外線センサ7の各赤
外線検出素子の視野範囲QAに含まれる面積が異なるか
らである。なお、図46(A)は、レンジ焼き皿80が
上段に収納された状態を示し、図46(B)は、レンジ
焼き皿80が下段に収納された状態を示す。レンジ焼き
皿80が、図46(B)に示すように下段に収納される
と、レンジ焼き皿80のほぼ全域が視野範囲QAに含ま
れるが、図46(A)に示すように上段に収納される
と、レンジ焼き皿80において視野範囲QAに含まれな
い領域が多くなる。そして、SF14では、赤外線検出
素子の検知温度が十分上昇しているか否かを判断するこ
とにより、赤外線検出素子による温度検知がレンジ焼き
皿80の温度上昇に追随できるか否かを判断している。
そして、追随できないと判断すると、エラー報知を行な
って、予熱処理を終了させる。
レンジ焼き皿80が収納される高さに応じて、赤外線セ
ンサ7の角度を変更する等して、各赤外線検出素子の走
査範囲を変更することが好ましい。また、電子レンジ1
で調理メニューごとに好ましいレンジ焼き皿80の収納
の高さが設定される場合、このような走査範囲の変更
は、選択された調理メニューに応じて行なわれることに
なる。また、上記したエラー検知処理では、レンジ焼き
皿80の収納位置が、赤外線検出素子の走査範囲に応じ
たものでない場合には、赤外線検出素子による温度検知
がレンジ焼き皿80の温度上昇に追随できないとして、
エラー報知が行なわれる。つまり、エラー検知処理で
は、上記の走査範囲の変更がなされることにより、レン
ジ焼き皿80の収納されている高さを検知でき、レンジ
焼き皿80が調理メニューごとに好ましいとされる高さ
に収納されていない場合にも、エラー報知を行なえるこ
とになる。なお、このような場合にもエラー報知が行な
われることから、エラー報知には、レンジ焼き皿80の
収納位置に誤りがあるかもしれない旨をユーザに認識さ
せることが必要である。
合いが所定の度合いでない場合、エラー報知を行なうこ
とになる。なお、加熱室10内に収納される皿の材質に
よって、温度上昇の態様が変化する。つまり、エラー検
知処理では、レンジ焼き皿80の収納位置のみでなく、
レンジ焼き皿80の材質が正常であるか、つまり、レン
ジ焼き皿80と他の皿と間違って加熱室10内に収納さ
れていないかどうかも、エラー報知の対象となる。
周波発熱体81が蒸着されている場合には、赤外線検出
素子の走査範囲を、当該高周波発熱体81の蒸着されて
いる領域のみとすることが好ましい。これにより、温度
検知の必要のない場所に対しての温度検出が省略される
ため、赤外線センサ7による温度検知が効率的に行なえ
る。
の温度検出を省略するという観点から、赤外線検出素子
の走査範囲は、調理メニューに応じて変更されることが
好ましい。たとえば、煮込み調理を実行する場合には、
加熱室10の中央部分のみを走査するようにしたり、加
熱開始時に加熱室10の全体の温度検知を行なうことに
より食品の載置位置を決定し、当該載置位置のみを走査
するようにしたり、ユーザにより食品の載置位置を入力
させ、当該載置位置のみを走査するようにしたりする。
検知処理において、予熱処理が中止されなければ、制御
回路30は、SA6で、最新のTnmaxの最大値が所
定の値Tnmax2以上であるか否かを判断し、Tnm
ax2以上となれば処理をSA7に進め、Tnmax2
未満である場合にはSA3に処理を戻す。
検出素子について「Tnmax−Tdnave0」を算
出し、その大きさの上位2個、下位2個を除いた、4個
の赤外線検出素子を、予熱制御の対象素子として、処理
をSA8に進める。
個の赤外線検出素子の中で、デフォルトAとして定めら
れる素子を、予熱制御の対象素子として、処理をSA8
に進める。これにより、たとえば、レンジ焼き皿80が
最初から高温である等によって、予熱制御の対象素子を
決定するのが困難な場合に、予め定められた素子が予熱
制御の対象素子とされる。
個の赤外線検出素子の中で、デフォルトBとして定めら
れる素子を、予熱制御の対象素子として、処理をSA8
に進める。これにより、図46(A)に示したように、
レンジ焼き皿80が赤外線検出素子の視野範囲QAに入
りにくい場合に適当と考えられる素子が、予熱制御の対
象素子とされる。
理(図44参照)を実行した後、SA9で皿の温度検知
処理(図41参照)を実行し、SA10でエラー検知処
理(図45参照)を実行する。
て、予熱処理が中止されなければ、制御回路30は、S
A11で、Tcave(予熱制御の対象素子の検知し
た、走査範囲内での平均温度)がTcave1(所定の
温度)に達したか否かを判断する。そして、制御回路3
0は、TcaveがTcave1に達するまで、SA8
〜SA10の処理を繰り返し、TcaveがTcave
1に達すると、処理をSA12に進める。
タートさせ、処理をSA15に進める。
処理(図44参照)を実行した後、SA 16で皿の温
度検知処理(図41参照)を実行し、SA17でエラー
検知処理(図45参照)を実行する。
て、予熱処理が中止されなければ、制御回路30は、S
A18で、TcaveがTcave2(所定の温度)に
達したか否かを判断する。そして、制御回路30は、T
caveがTcave2に達するまで、SA15〜SA
17の処理を繰り返し、TcaveがTcave2に達
すると、SA19でタイマtaのカウントを終了させ、
予熱時間t1を決定して、処理をSA20に進める。な
お、予熱時間t1は、予熱温度xとタイマtaのカウン
ト値の関数f2(x,ta)から求められる。なお、関
数f2(x,ta)は、予め定められたものである。
が、関数f2(x,ta)に基づいて求められることに
より、赤外線検出素子に、予熱温度xという高温まで温
度検知をさせる必要がなく、電子レンジ1のコストダウ
ンを図ることができる。なお、予熱温度xとtaのカウ
ント値に基づいて、t1を決定できる理由について、図
47を用いて説明する。
らの時間変化を示す図である。なお、図47中のTM
は、赤外線検出素子が温度検知を行なえる上限の温度で
あり、xは予熱温度である。また、Tcaveは、実線
で示されたように変化する。
Mまで上昇した後、それ以上レンジ焼き皿80の温度が
上昇しても、Tcaveで一定となる。そして、Tca
ve1からTcave2に伸びる線の延長線(一点破線
で記載)を想定することにより、レンジ焼き皿80が予
熱温度xに至る時間t1が想定できる。なお、x,T
M,Tcave2,Tcave1のそれぞれの一例とし
ては、たとえば、200℃,140℃,110℃,70
℃が挙げられる。
の後、制御回路30は、SA20で、出力確認処理(図
44参照)を実行した後、S21で、S701でカウン
トを開始したタイマtのカウント値を判断し、当該カウ
ント値が予熱時間t1または最大予熱時間tmaxに達
するまでSA20の処理を実行し、当該カウント値が予
熱時間t1または最大予熱時間tmaxに達するとリタ
ーンする。
(図39)の詳細について、図48を参照して、説明す
る。
ずSB1で、予熱時間t2を予熱温度xの関数であるf
3(x)とし、SB2で、マグネトロン12の出力を、
S703で設定された予熱保持出力Pxとし、SB3
で、出力設定B処理を実行する。ここで、出力設定B処
理の詳細について、図49を参照して説明する。
ずSG1で、インバータの温度Tiを検知し、SG2
で、TiがTi2(所定の温度)未満であるか否かを判
断する。そして、TiがTi2未満であれば、そのまま
リターンし、TiがTi2以上であれば、SG3で、マ
グネトロン12の出力PをP3とし、予熱時間tnをt
max3として、リターンする。
後、制御回路30は、S703でカウントを開始したタ
イマtのカウント値が予熱時間t2に達したか否かを判
断する。そして、タイマtのカウント値が予熱時間t2
に達するまで、SB3の出力設定B処理を実行し、タイ
マtのカウント値が予熱時間t2に達すると、リターン
する。
示したように、オーブンサーミスタ59により検出され
る加熱室10の温度が比較的低温であり、かつ、レンジ
焼き皿80が比較的高温であるときに実行されるため、
予熱処理においてマグネトロン12の出力を低くし、レ
ンジ焼き皿80の温度が自然に収束するのを待つような
内容となっている。
理の詳細な内容について、図50を参照して説明する。
なお、予熱制御C処理は、図39に示したように、加熱
室10の温度が比較的高温であり、かつ、レンジ焼き皿
80の温度が比較的低温である場合に実行される処理で
ある。予熱制御C処理では、制御回路30は、まずSC
1で、予熱時間t3を、予熱温度xとオーブンサーミス
タ59で検出される加熱室10の温度の関数f4(x,
Tth)に基づいて設定し、SC2で、出力確認処理
(図44参照)を実行する。そして、SC3で、タイマ
tのカウント値が予熱時間t3に達するまで、SC2の
処理を繰返し、タイマtのカウント値が予熱時間t3に
達するとリターンする。
部分的に示す。
熱時間を定義している。また、f4(x,Tth)は、
オーブンサーミスタ59の検知温度Tthについて、所
定の閾値を用いて「Tth(低)」「Tth(高)」の
二つの温度域を定義し、当該温度域毎に予熱時間を定義
している。
理の詳細を、図51を参照して、説明する。
ずSD1で、予熱時間t4を予熱温度xの関数であるf
5(x)に従って設定し、SD2で、マグネトロン12
の出力をP2とし、SD3で、出力設定B処理(図49
参照)を実行する。そして、SD4で、タイマtのカウ
ント値が予熱時間t4に達するまで、SD3の処理を繰
返し、タイマtのカウント値が予熱時間t4に達すると
リターンする。
が設定されることから、たとえ、赤外線検出素子に不具
合が生じても、自動的に、予熱処理は終了される。ま
た、予熱制御の対象となる素子の個数は、8個の赤外線
検出素子の中の4個とされたが、これに限定されない。
06で、オーブンサーミスタ59の検知した加熱室10
の温度が所定の温度を越えると判断された場合には、予
熱制御C処理または予熱制御D処理で、予め定められた
時間だけマグネトロン12を駆動させる制御がなされ
る。また、S706で、オーブンサーミスタ59の検知
した加熱室10の温度が所定の温度を越えると判断され
た場合には、S707で、赤外線センサ7の赤外線検出
素子の検出出力に応じた処理の選択がなされている。ま
た、予熱制御A処理〜予熱制御D処理への分岐には、オ
ーブンサーミスタ59の検知温度が条件とされており、
また、予熱制御A処理〜予熱制御D処理のそれぞれで
は、マグネトロン12の出力が決定されている。たとえ
ば、予熱制御D処理に移行すると、インバータの温度が
Ti2以上とならなければ、マグネトロン12の出力は
P2とされる。これにより、本実施の形態では、加熱室
10の温度も、マグネトロン12の出力を決定する要因
とされていることになる。
07やS708で、Tdnave0(赤外線センサ7の
8個の赤外線検出素子がマグネトロン12による加熱開
始後、最初に加熱室10内の温度検知のための走査を行
なった際に検知した温度の平均値)の最大値を所定の値
(Tdave1またはTdave2)と比較し、その結
果に応じて、S709〜S712で、予熱制御A〜予熱
制御Dにおいて異なった予熱時間を設定している。つま
り、マグネトロン12が高周波を発振してから所定のタ
イミングにおけるレンジ焼き皿80の温度に応じて、予
熱時間を決定していることになる。なお、S707また
はS708で判断対象となる温度は、Tdnave0の
最大値の代わりに、マグネトロン12が高周波を発振す
る直前の温度であっても良い。
7参照)の詳細について、図52を参照して説明する。
は、まずS101で、マグネトロン12の駆動を開始
し、S102で、第1ステージの調理時間が経過するの
を待つ。そして、第1ステージの調理時間が経過する
と、S103で、マグネトロン12の駆動を停止し、第
1ステージが終了した旨をブザー等で報知する。この
際、上記したように、レンジ焼き皿80上の食品を裏返
す旨の指示を表示部60等で提示する。
熱スタートのための操作がなされるのを待って、処理を
S105でマグネトロン12の駆動を再開する。
2ステージの調理時間が経過するのを待ち、第2ステー
ジの調理時間が経過すると、S107で、マグネトロン
12の駆動を停止させ、リターンする。
品を裏返した後の調理である第2ステージの調理時間
は、食品の仕上りを良くするため、裏返す前の調理であ
る第1ステージの調理時間よりも短くされることが好ま
しい。
が再開された直後、つまり、第2ステージの調理が開始
された直後は、一時的に、マグネトロン12の出力を高
くすることが好ましい。S103〜S104の処理中
は、マグネトロン12が一時的に停止されるため、加熱
室10やレンジ焼き皿80の温度が低下していると考え
られるからである。
調理処理の実行中でも、マグネトロン12の出力は、予
熱処理と同様に、インバータの温度が高温となった場合
等に低下させることができる。なお、第1ステージにお
いてマグネトロン12の出力が低下された場合には、当
該出力の低下を補うべく、第2ステージの調理時間を長
くすることが好ましい。
が高温となった場合等にマグネトロン12の出力を低下
させるように構成されており、かつ、当該出力を低下さ
せるための条件が成立した場合でも、調理時間の残りが
少ない場合には、当該出力の低下を行なわないようにし
てもよい。
参照)の詳細を、図53を参照して説明する。
まずS261で、マグネトロン12を駆動させ、S26
2で、現在、手動の両面焼き調理が選択されているのか
否かを判断する。そして、手動の両面焼き調理が選択さ
れていると判断すると、S263で、S13で設定した
調理時間に基づいて、第1ステージの調理時間と第2ス
テージの調理時間とを、予め定められた態様に従って決
定し、処理をS264に進める。一方、S262で、手
動の両面焼き調理が選択されていないと判断すると、直
接、処理をS264に進める。
間と第2ステージの調理時間が自動的に決定されること
により、ユーザは、全体の調理時間を入れるだけで、電
子レンジ1に、適切な両面焼き調理処理を実行させるこ
とができる。
経過するのを待って、処理をS265に進める。S26
5では、マグネトロン12の駆動を停止し、続けて、グ
リルヒータ51の駆動を開始する。そして、S267
で、第2ステージの調理時間が経過するのを待って、処
理をS268に進める。
停止し、リターンする。以上説明した両面焼き調理で
は、レンジ焼き皿80上の食品は、上面にはグリルヒー
タ51により焦げ目を付けられ、また、下面にはレンジ
焼き皿80の高周波発熱体81により焦げ目が付けら
れ、さらに、食品内部は高周波により加熱されることに
より、より短時間の加熱が実現できるのである。なお、
マグネトロン12とグリルヒータ51とを同時に駆動す
ればなお良いが、一般家庭のコンセントの最大容量(ブ
レーカ容量が15〜20A)の制限により、前述の実施
の形態のように高周波加熱とヒータ加熱とを別々に実行
し調理を実現している。
17等に示したようにレンジ焼き皿80の設置位置が複
数の段の中から選択できる場合であって、両面焼き調理
のように、グリルヒータ51によって食品の表面に焦げ
目を付ける調理においては、レンジ焼き皿80は、図1
0に示すように、食品がグリルヒータ51に最も近くな
るような位置に設置されることが好ましい。そして、制
御回路30は、このようにレンジ焼き皿80の設置位置
を指示する旨を、表示部60に表示することができる。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
視図である。
態の正面図である。
ンジ焼き皿の斜視図である。
ある。
図である。
す図である。
を示す図である。
を示す図である。
存在する高さでの、横断面を模式的に示す図である。
存在する高さでの、横断面を模式的に示す図である。
を示す図である。
存在する高さでの、横断面を模式的に示す図である。
存在する高さでの、横断面を模式的に示す図である。
るための図である。
の図である。
る。
である。
されたレンジ焼き皿上の温度分布を示す図である。
されたレンジ焼き皿上の温度分布を示す図である。
図である。
の停止方向の一例を示す図である。
の停止方向の一例を示す図である。
焼き皿の裏面図である。
焼き皿の裏面図である。
焼き皿の裏面図である。
る。
した状態を示す図である。
波が供給されたときの、高周波発熱体の抵抗率と、レン
ジ焼き皿が反射する電界強度および透過する電界強度と
の関係を示す図である。
理処理のフローチャートである。
理処理のフローチャートである。
チャートである。
フローチャートである。
のフローチャートである。
度検知範囲を説明するための図である。
フローチャートである。
ローチャートである。
フローチャートである。
レンジ焼き皿上の、赤外線検出素子の視野範囲に含まれ
る面積の変化を説明するための図である。
熱処理開始からの時間変化を示す図である。
フローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
ンのフローチャートである。
のフローチャートである。
外線センサ、9 底板、10 加熱室、12 マグネト
ロン、19 導波管、40 検知経路部材、59 オー
ブンサーミスタ、80 レンジ焼き皿、81 高周波発
熱体、101,102 凹部、103,104,10
6,107,111〜118 レール。
Claims (17)
- 【請求項1】 被加熱物を収容する加熱室と、 高周波を発振するマグネトロンと、 前記マグネトロンの発振する高周波を、前記加熱室内に
当該加熱室の底面から導入する導波管と、 前記被加熱物を載置して前記加熱室内に収納されるとと
もに、裏面に、高周波を吸収して発熱する高周波発熱体
を配置した加熱皿と、 前記加熱室に収納した前記加熱皿の下方から当該加熱皿
の上方に、前記導波管から導入された高周波を到達させ
る到達用経路とを含む、高周波加熱装置。 - 【請求項2】 前記加熱室は、内部に設置された前記加
熱皿に隣接する部分に、前記加熱皿と内壁との間に隙間
ができるように凹部を形成される、請求項1に記載の高
周波加熱装置。 - 【請求項3】 前記加熱皿は、当該加熱皿の外端縁部を
除いて前記高周波発熱体を備える、請求項1または請求
項2に記載の高周波加熱装置。 - 【請求項4】 前記加熱皿の上方に設けられたヒータを
さらに含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載
の高周波加熱装置。 - 【請求項5】 前記到達用経路の、前記高周波の進行方
向に交わる方向の寸法は、当該高周波の波長の1/4以
上とされる、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の高
周波加熱装置。 - 【請求項6】 前記加熱室の内壁には、第1の面と、当
該第1の面と異なる方向を向く第2の面とを備え、 前記第1の面および前記第2の面上に形成された、前記
加熱皿を支持するためのレールをさらに含み、 前記第1の面または前記第2の面上のレールは、同一面
上に間隔を設けて備えられた複数の部材により構成され
ている、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の高周波
加熱装置。 - 【請求項7】 前記加熱皿は、前記被加熱物を載置され
る面の外端部分に溝を形成されている、請求項1〜請求
項6のいずれかに記載の高周波加熱装置。 - 【請求項8】 前記加熱皿の最下部は、前記高周波発熱
体よりも下方に位置する、請求項1〜請求項7のいずれ
かに記載の高周波加熱装置。 - 【請求項9】 前記加熱室内に配置され、前記導波管内
の高周波を前記加熱室内に拡散させるために回転する回
転アンテナと、 前記回転アンテナの回転を制御する回転制御部とをさら
に含み、 前記回転制御部は、前記マグネトロンがマイクロ波を発
振する際、前記加熱皿が収納される高さに応じた位置で
前記回転アンテナが回転を停止させる、請求項1〜請求
項8のいずれかに記載の高周波加熱装置。 - 【請求項10】 前記加熱室内に配置され、前記導波管
内の高周波を前記加熱室内に拡散させるために回転する
回転アンテナをさらに含み、 前記加熱皿における前記高周波発熱体の前記加熱室内の
高周波の進行方向に交わる面における面積は、前記加熱
皿と前記加熱室の底面との前記高周波の進行方向につい
ての距離が前記高周波の波長の1/8のときは前記回転
アンテナの面積と同じであり、前記進行方向についての
距離が前記高周波の波長の1/8より長くなるほど大き
くなり、前記進行方向についての距離が前記高周波の波
長の1/8よりも短くなるほど小さくなる、請求項1〜
請求項9のいずれかに記載の高周波加熱装置。 - 【請求項11】 前記加熱皿は、前記加熱室内で、高周
波の進行方向について、前記加熱室の底面から前記高周
波の波長の1/8の距離だけ離れた場所に収納されてい
る、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の高周波加熱
装置。 - 【請求項12】 前記加熱室内に配置され、前記導波管
内の高周波を前記加熱室内に拡散させるために所定の面
内で回転する回転アンテナと、 前記加熱室内であって、前記回転アンテナの外周に設置
された金属板とをさらに含み、 前記加熱室は、前記導波管と接続され、 前記加熱室内の、前記導波管との接続部分付近に設けら
れ、前記回転アンテナを収容するアンテナ収容部をさら
に含み、 前記回転アンテナの外周と前記アンテナ収容部の前記所
定の面に交わる方向の面との距離である設置間隔が一定
でない場合、前記金属板は、前記設置間隔の最も長い部
分に位置するように、設置される、請求項1〜請求項1
1のいずれかに記載の高周波加熱装置。 - 【請求項13】 前記金属板の先端は、前記マイクロ波
の進行方向について、前記回転アンテナよりも先に位置
している、請求項12に記載の高周波加熱装置。 - 【請求項14】 前記回転アンテナの外周に設置された
ヒータをさらに含み、 前記金属板は、前記ヒータと前記回転アンテナとの間に
配置される、請求項11または請求項12に記載の高周
波加熱装置。 - 【請求項15】 前記加熱室を開閉するドアと、 前記加熱室内壁に設けられ、前記加熱室内に向けて凸形
状を有し、前記加熱皿が前記加熱室内へのマイクロ波の
導入に対して好ましくない位置に置かれたときに当該加
熱皿と当接する第1の凸部とをさらに含み、 前記マグネトロンは、前記ドアが閉状態とされたことを
条件として、マイクロ波を発振し、 前記加熱皿は、前記第1の凸部と当接することにより、
前記ドアが前記加熱室を閉じることを阻害する、請求項
1〜請求項14のいずれかに記載の高周波加熱装置。 - 【請求項16】 前記加熱室を開閉するドアと、 前記加熱室内の食品を加熱するためのヒータと、 前記加熱室内に収容され、前記ヒータによる加熱の際に
被加熱物を載置され、金属からなる金属皿と、 前記加熱室内壁に設けられ、前記加熱室内に向けて凸形
状を有し、前記金属皿が前記加熱室内へのマイクロ波の
導入の際に前記加熱室内の好ましくないとされる位置に
置かれたときに当該金属皿と当接する第2の凸部とをさ
らに含み、 前記マグネトロンは、前記ドアが閉状態とされたことを
条件として、マイクロ波を発振し、 前記金属皿は、前記第2の凸部と当接することにより、
前記ドアが前記加熱室を閉じることを阻害し、 前記加熱皿は、前記加熱室内で設置可能なすべての位置
に設置された場合にも、前記第2の凸部と当接すること
のない形状を有する、請求項1〜請求項15のいずれか
に記載の高周波加熱装置。 - 【請求項17】 前記高周波発熱体は、前記高周波発熱
体における高周波の吸収量と透過量の割合が等しくなる
厚みとされる、請求項1〜請求項16のいずれかに記載
の高周波加熱装置。
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