JP2003257087A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents

光ディスクの製造方法

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JP2003257087A
JP2003257087A JP2002059193A JP2002059193A JP2003257087A JP 2003257087 A JP2003257087 A JP 2003257087A JP 2002059193 A JP2002059193 A JP 2002059193A JP 2002059193 A JP2002059193 A JP 2002059193A JP 2003257087 A JP2003257087 A JP 2003257087A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクと光ヘッドとの接触を防ぐための
マージンを確保することができ、かつ容易にクランプす
ることができる光ディスクの製造を可能にする光ディス
クの製造方法を提供する。 【解決手段】 中央部のレジスト22Aが他の部分のレ
ジストよりも厚く形成されたマスターディスク20を使
用して反転パターンとなり中央部に凹部を有するスタン
パーを作製し、このスタンパーを用いて成形することに
より中央部に凸形状を有するディスクを作製し、このデ
ィスクの中央部以外の部分に薄膜を形成して光ディスク
を製造する。そして、基板上の中央部に2層のレジスト
を積層した厚いレジストを形成すると共に、基板上の他
の部分に1層レジストから成る薄いレジストを形成す
る、或いは基板上にレジストを形成し、このレジストの
中央部をそのままの厚さで残すと共に、このレジストの
他の部分を薄くすることにより、上記マスターディスク
20を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの製造
方法に係わり、特に高密度記録に対応した光ディスクに
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近、光ディスクの高記録密度化等を目
的として、従来からある基板側から光を入射させる構成
の光ディスクに対して、基板とは反対側から光を入射さ
せる構成も採用されるようになってきている。この構成
では、信号が記録される記録層と入射面の間の層が、従
来の比較的厚いディスク基板から薄い膜に替わる。
【0003】このような構成の光ディスクを図13及び
図14に示す。例えば図13に示す記録層が単層の光デ
ィスク40では、例えば基板41と記録膜又は反射膜4
2とカバー層43とから構成される。レンズ45から光
が入射する入射面40Aと記録膜又は反射膜42との間
は、厚さD1の薄いカバー層43となっている。また、
例えば図14に示す記録層が2層の光ディスク50で
は、例えば基板51、反射膜(第1の記録層)52、U
V硬化樹脂から成る中間層53、半透膜(第2の記録
層)54、カバー層55とから構成される。レンズ57
から光が入射する入射面50Aと半透膜54との間は、
薄いカバー層55となっている。
【0004】上述したカバー層43,55は、例えばス
ピンコート法を用いて形成することができる。このスピ
ンコート法によるカバー層等の形成工程を図15に示
す。
【0005】まず、図15Aに示すように、回転台81
の中央部の突起81Aにカバー層以外の下層が形成され
たディスク80の中央部のセンター穴80Aをはめ込
み、さらにセンター穴80Aの上部をプラグ82で埋め
る。次に、図15Bに示すように、回転台81を矢印で
示すように軸81Bの周囲に回転させながら、ディスク
80の中央部上に例えばカバー層となるレジン等83を
塗布する。続いて、図15Cに示すように、回転台81
を矢印で示すように軸81Bの周囲に回転させながら、
この回転によりレジン83を拡げて、ディスク80の全
面に均一なカバー層84を形成する。
【0006】尚、ディスク80がセンター穴80Aを有
するために、そのままでレジン等83を塗布すると、セ
ンター穴80Aによりレジン83の中央部がへこむた
め、均等な厚さのカバー層84が得られない。よって、
例えば図15Aに示すようにセンター穴80Aをプラグ
82で埋めた状態でレジン等83を塗布している。
【0007】その後、図15Dに示すように、プラグ8
2を矢印の方向に取り除く。これにより、図15Eに示
すように、カバー層84が形成されて成る光ディスク8
5が作製される。このとき、プラグ82上のレジン83
も共に除去されるため、光ディスク85の中央部にはカ
バー層84が無くなっている。
【0008】この状態における光ディスク85の中央部
の拡大図を図16に示す。光ディスク85のセンターク
ランプ部85Cとなる中央部は、カバー層84が無いた
めに他の部分よりも薄くなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
を、実際に光ヘッドを備えた光記録再生装置等の光ディ
スク装置で使用する場合には、光ディスクを保持して回
転させるためにターンテーブル等にクランプさせてい
る。
【0010】特に、光ディスクの片側のみに光ヘッドを
設け、光ディスクを横置きで使用する光ディスク装置で
は、ターンテーブル上に光ディスクを取り付け、光ディ
スクの下側から光ヘッドにより記録や再生を行うことが
一般的である。そして、光ディスクの上下から挟むよう
にクランプする構成を採用することもあるが、光ディス
ク装置の小型化のために、光ディスクの下側からのみク
ランプしてターンテーブルに取り付ける構成も採用され
ることもある。例えばターンテーブルの中央部の突起を
光ディスクのセンター穴に差し込み、ターンテーブル中
央部の突起を光ディスクの中央部(センタークランプ
部)にクランプさせる。
【0011】そして、特に図13や図14に示すよう
に、基板とは反対側から光を入射させて記録や再生を行
う光ディスク40,50においては、基板とは反対の側
(カバー層等が形成される主面側)をクランプする構成
となる。
【0012】ここで、図16に示すように、光ディスク
85の中央部のセンタークランプ部85Cにカバー層8
4が無い場合には、薄いセンタークランプ部85Cにお
いてターンテーブルにクランプされることになる。この
とき、センタークランプ部85Cの表面(クランプ面)
と、カバー層84が形成された部分の表面による信号読
み取り面とは、高さが異なっている。しかしながら、こ
の場合には、信号読み取り面がクランプ面より光ヘッド
側に来るため、カバー層84の表面に突起があるときに
光ヘッドと光ディスク85との接触を防ぐためのマージ
ンが小さくなる。
【0013】一方、図示しないが、センタークランプ部
にもカバー層が形成されている構成とすると、センター
クランプ部と信号読み取り面とがほぼ同一の高さとな
る。しかしながら、カバー層はレジン等により形成され
るため、その表面が固く滑りやすくなっていて、クラン
プが難しくなる。
【0014】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、光ディスクと光ヘッドとの接触を防ぐためのマ
ージンを確保することができ、かつ容易にクランプする
ことができる光ディスクの製造を可能にする光ディスク
の製造方法を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクの製
造方法は、基板上の中央部に第1層目のレジスト及び第
2層目のレジストを積層して成る厚いレジストを形成す
ると共に、基板上の他の部分に第1層目のレジスト或い
は第2層目のレジストのいずれか一方から成る薄いレジ
ストを形成することにより、中央部のレジストが他の部
分のレジストよりも厚く形成されたマスターディスクを
作製し、このマスターディスクを使用して反転パターン
となり中央部に凹部を有するスタンパーを作製し、この
スタンパーを用いて成形することにより中央部に凸形状
を有するディスクを作製し、このディスクの中央部以外
の部分に薄膜を形成するものである。
【0016】上述の本発明の光ディスクの製造方法によ
れば、基板上の中央部に第1層目のレジスト及び第2層
目のレジストを積層して成るレジストを形成すると共
に、基板上の他の部分に第1層目のレジスト或いは第2
層目のレジストのいずれか一方から成る薄いレジストを
形成するので、作製されるマスターディスクの中央部は
2層のレジストを積層したレジストとなり、他の部分は
1層のレジストから成るレジストとなるため、中央部の
レジストが他の部分のレジストより厚く形成される。そ
して、この中央部のレジストが他の部分のレジストより
も厚く形成されたマスターディスクを使用して反転パタ
ーンとなり中央部に凹部を有するスタンパーを作製し、
このスタンパーを用いて成形することにより中央部に凸
形状を有するディスクを作製し、このディスクの中央部
以外の部分に薄膜を形成することにより、中央部は上記
ディスクの凸形状、他の部分は上記薄膜(例えば前述し
たカバー層)がそれぞれ表面に臨む光ディスクが製造さ
れる。これにより、例えば上記ディスクの凸形状の高さ
と上記薄膜の厚さとを選定することにより、光ディスク
の中央部の高さと他の部分の高さを同一にする又は近く
することが可能になる。
【0017】本発明の光ディスクの製造方法は、基板上
にレジストを形成し、このレジストの中央部をそのまま
の厚さで残すと共に、このレジストの他の部分を薄くす
ることにより、中央部のレジストが他の部分のレジスト
よりも厚く形成されたマスターディスクを作製し、この
マスターディスクを使用して反転パターンとなり中央部
に凹部を有するスタンパーを作製し、このスタンパーを
用いて成形することにより中央部に凸形状を有するディ
スクを作製し、このディスクの中央部以外の部分に薄膜
を形成するものである。
【0018】上述の本発明の光ディスクの製造方法によ
れば、基板上にレジストを形成し、このレジストの中央
部をそのままの厚さで残すと共に、このレジストの他の
部分を薄くするので、作製されるマスターディスクの中
央部は最初に形成した厚さのレジストとなり、他の部分
は最初に形成した厚さよりも薄くなったレジストとなる
ため、中央部のレジストが他の部分のレジストより厚く
形成される。そして、この中央部のレジストが他の部分
のレジストよりも厚く形成されたマスターディスクを使
用して、前述した製造方法と同様に光ディスクの製造を
行うので、同様に中央部は上記ディスクの凸形状、他の
部分は上記薄膜(例えば前述したカバー層)がそれぞれ
表面に臨む光ディスクが製造され、例えば上記ディスク
の凸形状の高さと上記薄膜の厚さとを選定することによ
り、光ディスクの中央部の高さと他の部分の高さを同一
にする又は近くすることが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、基板上の中央部に第1
層目のレジスト及び第2層目のレジストを積層して成る
厚いレジストを形成すると共に、基板上の他の部分に第
1層目のレジスト或いは第2層目のレジストのいずれか
一方から成る薄いレジストを形成することにより、中央
部のレジストが他の部分のレジストよりも厚く形成され
たマスターディスクを作製し、このマスターディスクを
使用して反転パターンとなり中央部に凹部を有するスタ
ンパーを作製し、このスタンパーを用いて成形すること
により中央部に凸形状を有するディスクを作製し、この
ディスクの中央部以外の部分に薄膜を形成する光ディス
クの製造方法である。
【0020】また本発明は、上記光ディスクの製造方法
において、基板上に第1層目のレジスト及び第2層目の
レジストを順次積層形成し、第2層目のレジストを中央
部が残るようにパターニングし、その後第1層目のレジ
ストをパターニングして他の部分にグルーブ又はピット
を形成してマスターディスクを作製することを特徴とす
る。
【0021】また本発明は、上記光ディスクの製造方法
において、基板上に第1層目のレジストを形成し、この
第1層目のレジストを中央部が残るようにパターニング
し、表面を覆って全面的に第2層目のレジストを形成
し、その後第2層目のレジストをパターニングして他の
部分にグルーブ又はピットを形成してマスターディスク
を作製する。
【0022】本発明は、基板上にレジストを形成し、こ
のレジストの中央部をそのままの厚さで残すと共に、こ
のレジストの他の部分を薄くすることにより、中央部の
レジストが他の部分のレジストよりも厚く形成されたマ
スターディスクを作製し、このマスターディスクを使用
して反転パターンとなり中央部に凹部を有するスタンパ
ーを作製し、このスタンパーを用いて成形することによ
り中央部に凸形状を有するディスクを作製し、このディ
スクの中央部以外の部分に薄膜を形成する光ディスクの
製造方法である。
【0023】また本発明は、上記光ディスクの製造方法
において、レジストに対して、中央部が残るように中間
の深さまで除去し、その後他の部分のレジストをパター
ニングしてグルーブ又はピットを形成してマスターディ
スクを作製する。
【0024】また本発明は、上記光ディスクの製造方法
において、レジストの他の部分に対して中間の深さまで
露光されるように第1の露光を行い、その後他の部分に
対してグルーブ又はピットが潜像となるように基板との
界面まで達する第2の露光を行い、現像により露光され
た部分を除去してマスターディスクを作製する。
【0025】以下、本発明の光ディスクの製造方法の実
施の形態を説明する。まず、本発明に係るスタンパーの
一形態の中央部付近の断面図を図1に示す。このスタン
パー30は、通常の光ディスク用スタンパーと同様に、
金属例えばニッケルにより形成される。そして、特に光
ディスクのクランプエリアに相当する部分30Cに凹部
30Aが形成されている。凹部30Aの深さD1は、例
えば0.1mmとされる。この深さD1は、光ディスク
に形成されるカバー層等の厚さに対応している。スタン
パー30の厚さD2は、例えば0.3mmとされる。
【0026】図1に示したスタンパー30を、ディスク
の成形で用いられる一般的な射出成形金型に挿入してデ
ィスクを作製すると、図2にディスクの中央部の断面図
を示すように、クランプエリアに相当する部分11C即
ち中央部が凸形状11Aとなったディスク11が得られ
る。ディスク11の凸形状11Aの高さD1は、スタン
パー30の凹部の深さD1と同じになる。また、ディス
ク11の厚さDは、最終的に製造される光ディスクの厚
さと同じ例えば1.2mmとされる。
【0027】この図2に示したような射出成形したディ
スク11を用いて、スピンコート法によりカバー層を形
成して、光ディスクが得られる。スピンコート法によ
り、図2に示したディスクを用いて光ディスクを製造す
る製造工程を図3A〜図3Dに示す。
【0028】まず、図3Aに示すように、回転台1の中
央部の突起1Aにディスク11の中央部のセンター穴1
1Bをはめ込み、さらにセンター穴11Bの上部をプラ
グ2で埋める。次に、図3Bに示すように、回転台1を
矢印で示すように軸1Bの周囲に回転させながら、ディ
スク11の中央部上に例えばカバー層となるレジン等3
を塗布する。続いて、図3Cに示すように、回転台1を
矢印で示すように軸1Bの周囲に回転させながら、この
回転によりレジン3を拡げて、ディスク11の全面に均
一なカバー層12を形成する。
【0029】尚、カバー層12に続けて、或いはカバー
層12の代わりに、潤滑材等他の薄膜を形成してもよ
い。
【0030】その後、図3Dに示すように、プラグ2を
矢印の方向に取り除き、ディスク11を回転台1から取
り外す。これにより、ディスク11上にカバー層12が
形成されて成る光ディスク10が作製される。
【0031】このとき、プラグ2上のカバー層12(レ
ジン3)も共に除去されるため、光ディスク10の中央
部にはカバー層12が無くなっているが、その代わりに
ディスク11の中央部の凸形状11Aが残っている。
【0032】このように、図2に示したディスク11に
対して、スピンコート法によりカバー層を形成すると、
得られる光ディスク10の中央部の断面図は図4のよう
になる。図4に示すように、得られる光ディスク10
は、センタークランプ部10Cの表面即ちクランプ面の
高さと、カバー層12の表面の信号読み取り面の高さが
略一致している。また、センタークランプ部10Cは、
ディスク11の凸形状11Aを有する中央部により構成
されている。光ディスク10の厚さDは、図2のディス
ク11の厚さDと同じである。カバー層12の厚さD3
は、この場合図2のディスク11の凸形状11Aの高さ
D1と同じになっている。
【0033】このように、光ディスク10のクランプ面
と信号読み取り面が略一致した高さとなっているため、
カバー層12の表面に突起があるときに光ヘッドと光デ
ィスク10との接触を防ぐためのマージンを、図16の
場合と比較して大きくすることができる。
【0034】次に、図1に示した中央部に凹部30Aを
有するスタンパー30を作製する工程を図5A〜図6H
に示す。まず、図5Aに示すガラス基板21を用意し、
このガラス基板21上に図5Bに示すように中央部22
Aの厚みが大きくなるように感光レジスト22を塗布
し、ベーキング乾燥する。次に、図5Cに示すように、
感光レジスト22に対してレーザでグルーブやピットと
なるパターンを露光する。図中ドットを付した部分22
Bが露光された部分である。続いて、現像処理を行うこ
とにより、図5Dに示すように中央部22Aが凸形状の
ガラスマスター20が完成する。このガラスマスター2
0は、ガラス基板21にレジスト22を形成して構成さ
れるマスターディスクであり、一般に用いられているガ
ラスマスターと同様の材料から構成されるものである。
【0035】次に、この図5Dに示すガラスマスター2
0を用いて、スタンパー30を作製する。まず、無電解
メッキによる導体化処理を行い、図6Eに示すようにレ
ジスト22の表面を覆ってメッキ膜23を形成する。こ
のとき、レジスト22の中央部22Aが凸形状であるた
め、その部分のメッキ膜23が他の部分より高い凸形状
となる。さらに、図6Fに示すようにニッケル24の電
鋳を行う。続いて、ニッケル24の裏面の研磨を行い、
ガラスマスター20を剥離した後にメッキ膜23に付着
したレジスト22の除去を行う(図6G参照)。このと
き、メッキ膜23の中央部に凹部25が形成される。次
に、図6Hに示すように、射出成形用金型に取り付ける
ためのセンターホール26の打ち抜きを行う。このよう
にして、中央部に凹部25(30A)を有するニッケル
製のスタンパー30が完成する。
【0036】このようにして作製した中央部に凹部25
(30A)を有するスタンパー30を使用して射出成形
を行うことにより、図2に示した中央部が凸形状11A
となったディスク11を容易に作製することができる。
【0037】一方、比較対照として、通常のマスタリン
グプロセスにより、転写を行う表面即ちいわゆる信号面
がフラット形状であるガラスマスター、並びに信号面が
フラット形状であるニッケルスタンパーを作製する工程
を、図17A〜図18Hに示す。このうち、図17A〜
図17Dは、信号面がフラット形状である従来のガラス
マスターの作製工程である。
【0038】まず、図17Aに示すガラス基板61を用
意し、このガラス基板61上に図17Bに示すように感
光レジスト62を塗布し、ベーキング乾燥する。次に、
図17Cに示すように、感光レジスト62に対してレー
ザでグルーブやピットとなるパターンを露光する。図中
ドットを付した部分62Aが露光された部分である。続
いて、現像処理を行うことにより、図17Dに示すよう
に信号面がフラット形状であるガラスマスター60が完
成する。
【0039】次に、この図17Dに示すガラスマスター
60を用いてスタンパーを作製する。まず、無電解メッ
キによる導体化処理を行い、図18Eに示すようにレジ
スト62の表面を覆ってメッキ膜63を形成する。さら
に、電鋳を行うことにより、図18Fに示すようにメッ
キ膜63上にニッケル64を形成する。続いて、ニッケ
ル64の裏面の研磨を行い、ガラスマスター60を剥離
した後にメッキ膜63に付着したレジスト62の除去を
行う(図18G参照)。次に、図18Hに示すように、
射出成形用金型に取り付けるためのセンターホール65
の打ち抜きを行う。このようにして、信号面がフラット
形状であるニッケル製のスタンパー70が完成する。
【0040】図5及び図6に示す本発明による工程と、
図17及び図18に示す従来の工程とを比較すると、ガ
ラスマスターの中央部のレジストが凸形状になっている
か否かによって、最終的にスタンパーの中央部に凹部が
有るか無いかが違ってきていることがわかる。従って、
図5Dに示すように、ガラスマスター20の中央部のレ
ジスト22Aを凸形状に形成することにより、スタンパ
ー30の中央部に凹部25(30A)が形成されること
がわかる。
【0041】上述のようにして得られたスタンパー30
は、従来の射出成形金型及び射出成形機に組込んでその
まま使用することが可能である。そして、このスタンパ
ー30を用いて光ディスクを製造することにより、クラ
ンプ面が信号読み取り面(カバー層や潤滑材が形成され
た部分の表面)と略一致した高さである光ディスク、も
しくはディスククランプ部の厚さがカバー層及び潤滑材
が形成された部分の厚さに近い光ディスクを、容易に形
成することができる。
【0042】続いて、図5Dに示したレジスト22の中
央部22Aが厚く凸形状に形成されたガラスマスター2
0の具体的な作製工程を、以下にいくつか示す。
【0043】まず、図7A〜図7Eに示す製造工程は、
2層のレジストをプリコートして上層から順にパターニ
ングを行い2段のレジストパターンを形成するもので、
2段レジスト法とも呼ぶことができるものである。ま
ず、ガラス基板上に、吸収感光波長の異なる2種類のレ
ジスト(例えば波長200〜300nmに吸収を持つポ
ジ型Deep UVレジスト〔例えばポリメチルメタク
リレート:PMMA〕と波長350〜400nmに吸収
を持つポジ型Mid UVレジスト〔例えばジアゾナフ
トキイノン系感光剤とのノボラック樹脂の混合系:DQ
N〕)を予め2層に積層して形成する。即ち図7Aに示
すガラス基板21上に、図7Bに示すように第1層目の
レジスト(ポジ型Mid UVレジスト)31を形成
し、さらに図7Cに示すように第1層目のレジスト31
上に第2層目のレジスト(ポジ型Deep UVレジス
ト)32を形成する。次に、1回目のDeep UV露
光・現像処理により、図7Dに示すように第2層目のレ
ジスト32をパターニングして中央部を残す。尚、この
1回目の露光は、光ディスクの製造に通常用いられてい
るレーザ描画である必要はなく、例えばCrマスク露光
でも構わない。次に、2回目のMid UV露光・現像
処理により、図7Eに示すように第1層目のレジスト3
1にグルーブやピットを形成する。このようにして、図
5Dに示したレジスト22の中央部22Aが厚く凸形状
に形成されたガラスマスター20を作製することができ
る。
【0044】尚、上述したように吸収感光波長の異なる
レジストを使用する代わりに、例えば第1層目のレジス
ト31上に金属薄膜等の現像ストップ層(エッチングス
トップ層)を設け、第2層目のレジスト32のパターニ
ング終了後に現像ストップ層をウエットエッチング法或
いはドライエッチング法により除去して、その後第1層
目のレジスト31に対してパターニングを行うようにし
てもよい。
【0045】次に、図8A〜図8Eに示す製造工程は、
2層のレジストについて、各層の成膜及びリソグラフィ
ーを連続して行い2段のレジストパターンを形成するも
ので、これも2段レジスト法とも呼ぶことができるもの
である。まず、図8Aに示すガラス基板21上に、図8
Bに示すように第1層目のレジスト33を形成する。次
に、第1層目のレジスト33に対し、図8Cに示すよう
に中央部に凸形状として残るようにパターニングする。
尚、この1回目の露光は、レーザ描画である必要はな
く、例えばCrマスク露光でも構わない。続いて、図8
Dに示すように第2層目のレジスト34をこの上にコー
ティングする。尚、この第2層目のレジスト34の塗布
に際しては、第1層目のレジスト33のパターンが崩れ
ないように、第1層目のレジスト33に対して硬化処理
等を施してもよい。その後、2回目の露光・現像によ
り、図8Eに示すように第2層目のレジスト34にグル
ーブやピットとなる凹凸形状を形成する。このようにし
て、図5Dに示したレジスト22の中央部22Aが厚く
凸形状に形成されたガラスマスター20を作製すること
ができる。
【0046】次に、図9A〜図9Cに示す製造方法は、
1層のレジストに対して2段階の現像を行うもので、2
段現像法とも呼ぶことができるものである。まず、図9
Aに示すように、ガラス基板21上にレジスト35を形
成する。次に、1回目の露光・現像により、図9Bに示
すように中央部35Aが凸形状に残るようにパターニン
グする。この際に、露光量を調整することで所定深さの
レジストのみ感光させ、その後現像を行う。このような
露光法法を慣用的にハーフトーン露光とも呼ぶ。尚、こ
の1回目の露光は、レーザ描画である必要はなく、例え
ばCrマスク露光でも構わない。次に、2回目の露光に
より、ガラス基板21との界面までレジスト35が感光
するようなパターン露光を行い、現像により図9Cに示
すようにグルーブやピットを形成する。このようにし
て、図5Dに示したレジスト22の中央部22Aが厚く
凸形状に形成されたガラスマスター20を作製すること
ができる。
【0047】次に、図10A〜図10Dに示す製造工程
は、光のドーズ量を制御しながら2段階の露光を行うも
ので、2段露光法とも呼ぶことができるものである。ま
ず、図10Aに示すように、ガラス基板21上にレジス
ト35を形成する。1回目の露光にて、図10Bに示す
ように中央部が潜像となるようにパターン露光する。こ
の際に、露光量を調整することにより、所定深さのレジ
スト35のみ感光させる。レジスト35のうち、図中ド
ットを付した部分35Bが露光された部分である。尚、
この1回目の露光は、レーザ描画である必要はなく、例
えばCrマスク露光でも構わない。次に、2回目の露光
にて、図10Cに示すようにガラス基板21との界面ま
でレジスト35が感光するようなパターン露光を行い、
グルーブやピットを潜像として形成する。レジスト35
のうち、図中斜線とドットとを付した部分35Cがこの
とき露光された部分である。その後、現像を行うことに
より、図10Dに示すように、潜像として焼き付けられ
た凸形状の中央部22A(35A)及びグルーブやピッ
トを形成する。このようにして、図5Dに示したレジス
ト22の中央部22Aが厚く凸形状に形成されたガラス
マスター20を作製することができる。
【0048】尚、図7〜図10に示したガラスマスター
20の作製工程において、中央部の突起とピットやグル
ーブの部分とでは、エッチングの深さが大きく異なる。
そこで、中央部とその他の部分のレジストの膜厚を設定
すると共に、エッチングレートをそれぞれ最適化するよ
うに、レジストの材料やエッチング条件を選定する。
【0049】また、図7〜図10により説明したガラス
マスター20の作製工程は、レジスト22の中央部が厚
く凸形状22Aに形成されたガラスマスター20の作製
方法の代表的なものである。この他にも、例えば半導体
装置やMEMS(マイクロエレクトロニクス・メカニカ
ル・システムズ)の製造工程等に使われるプロセスを使
用しても良い。
【0050】ここで、本発明を適用する光ディスク10
用の光学ヘッドの一形態の断面図を図11に示す。図1
1では、ディスク基板11上にカバー層12等の薄膜が
形成されて成る光ディスク10に対向して、透明基板6
の上及び内部に3つの光学レンズ7(7A,7B,7
C)を設けて成る光学ヘッド8を配置している。光ディ
スク10は、図13及び図14に示した光ディスク4
0,50と同様に、ディスク基板11とは反対の側から
光Lを入射させる構成となっている。そして、光学ヘッ
ド8の光学レンズ7(7A,7B,7C)によって光L
例えばレーザ光を集光して光ディスク10に照射してい
る。
【0051】本実施の形態では、光ディスク10のクラ
ンプ面の高さが、信号読み取り面の高さと略一致又は近
い高さ、或いは信号読み取り面の高さより高くなってい
る。従って、光ディスク10をクランプしたときの、光
学ヘッド8と光ディスク10の信号読み取り面(カバー
層12の表面)との間隔を確保して、光学ヘッド8と光
ディスク10の接触を防ぐためのマージンを大きくする
ことができ、このマージンを充分に確保することができ
る。
【0052】また、図12に示すように、ディスク(デ
ィスク基板)11の中央部の凸形状11Aをさらに高く
して、クランプ面を信号読み取り面(カバー層12や潤
滑材が形成された部分の表面)より若干突出した形状に
することも可能である。この場合、カバー層12をスピ
ンコート法により形成する際に、ディスク11のセンタ
ー穴11Bを塞がないでコーティングすると、カバー層
12の最内周部に数μm〜数十μmの突起12Aが発生
することがあるが、この突起12Aがあったとしても、
これと干渉することなくクランプすることができる。ま
た、クランプ面に対して信号読み取り面が光ヘッドから
離れた側になるため、光ヘッドと光ディスクの信号読み
取り面との接触を防ぐためのマージンをより大きくする
ことができる。
【0053】上述の本実施の形態によれば、中央部のレ
ジストが他の部分のレジストよりも厚く凸形状22Aに
形成されたガラスマスター20を用いて、スタンパー3
0を作製することにより、中央部に凹部30Aを有する
スタンパー30を形成することができる。この中央部に
凹部30Aを有するスタンパー30を用いて、例えば射
出成形を行って、ディスク(ディスク基板等)を作製す
ることにより、クランプエリアに相当する部分11C即
ち中央部が凸形状11Aとなったディスク(ディスク基
板等)11を形成することができる。そして、この中央
部が凸形状11Aとなったディスク11の他の部分にカ
バー層12や潤滑材を形成して光ディスク10を製造す
ることにより、光ディスク10のディスククランプ部と
なる中央部ではディスク(ディスク基板等)11の凸形
状11Aが表面に臨み、他の部分ではカバー層12や潤
滑材が表面に臨む。
【0054】これにより、例えばディスク11の凸形状
11Aの高さとカバー層12等の厚さとを選定すること
によって、光ディスク10の中央部の表面(クランプ
面)の高さと他の部分の表面(信号読み取り面)の高さ
を略同一にする又は近くすることや、光ディスク10の
中央部のクランプ面の高さを信号読み取り面の高さより
も高くすることが、容易にできる。
【0055】特に光ディスク10として、例えば図13
や図14に示すように、基板とは反対側から光を入射さ
せて記録や再生を行う構成の光ディスク40,50に適
用することにより、光ディスク10の基板とは反対側を
クランプする場合でも、クランプされる中央部にカバー
層12がなくなる。これにより、光ディスク10のクラ
ンプが容易になると共に、信号読み取り面と光ヘッドと
の間のマージンを確保することができるため、カバー層
12に突起が生じても影響が少なくなる。これにより、
光ディスク10と光ヘッドとの接触を防ぐためのマージ
ンを大きくして、充分に確保することができる。
【0056】また、スタンパー30を作製する工程で、
中央部にレジストによる凸形状22Aを有するガラスマ
スター20を使用して、容易にその中央部に凹部30A
を形成することができる。しかも、このようにして作製
した、中央部に凹部30Aを有するスタンパー30を使
用するだけで、従来の射出成形金型及び射出成形機をそ
のまま使用することが可能であるため、光ディスクの製
造設備をほとんど変更する必要がない。
【0057】また、スピンコート法によりディスク11
上にカバー層12等の薄膜を形成した後の処理、即ち信
号読み取り面とクランプ面との高さの差を解消するため
の処理が不要となるため、工程数を削減して光ディスク
の製造コストの低減を図ることができる。
【0058】さらに、図12に示したように、クランプ
面を、カバー層12や潤滑材の表面即ち信号読み取り面
より若干突出した形状にした場合には、カバー層12や
潤滑材をスピンコートにより形成したときに最内周部に
数μm〜数十μmの突起12Aが発生したとしても、こ
の突起12Aと干渉することなく光ディスク10をクラ
ンプすることができる。
【0059】そして、中央部のレジストが他の部分のレ
ジストよりも厚く凸形状22Aに形成されたガラスマス
ター20は、図7又は図8に示したように、ガラス基板
21上の中央部に第1層目のレジスト31又は33及び
第2層目のレジスト32又は34を積層して成る厚いレ
ジストを形成すると共に、基板上の他の部分に第1層目
のレジスト或いは第2層目のレジストのいずれか一方3
1又は34から成る薄いレジストを形成することによ
り、容易に作製することができる。また、図9又は図1
0に示したように、ガラス基板21上に形成したレジス
ト35の中央部をそのままの厚さで残すと共に他の部分
を薄くすることによっても、容易に作製することができ
る。
【0060】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0061】
【発明の効果】上述の本発明によれば、中央部のレジス
トが他の部分のレジストよりも厚く凸形状に形成された
マスターディスクを容易に作製することができる。
【0062】これにより、このマスターディスクを用い
て中央部に凹部を有するスタンパーを作製することがで
き、さらにこのスタンパーを用いて成形することにより
中央部に凸形状を有するディスクを容易に作製すること
ができる。この中央部に凸形状を有するディスクの他の
部分に薄膜を形成して光ディスクを製造することによ
り、中央部ではディスクの凸形状が表面に臨み、他の部
分では薄膜が表面に臨む光ディスクが得られる。
【0063】従って、中央部では、表面に薄膜がないの
で、光ディスクを容易にクランプすることができる。ま
た、ディスクの凸形状の高さと薄膜の膜厚を選定するこ
とにより光ディスクの中央部の表面(クランプ面)の高
さと他の部分の表面(信号読み取り面)の高さを略同一
にする又は近くすることやクランプ面の高さを信号読み
取り面の高さよりも高くすることが容易にできるため、
光ディスクと光ヘッドとの接触を防ぐためのマージンを
大きくして、充分に確保することができる。これによ
り、例えば薄膜の最内周部に突起が発生していても、突
起と干渉しないで光ディスクをクランプすることが可能
になる。
【0064】さらに、中央部に凹部を有するスタンパー
を使用するだけで、従来の射出成形金型及び射出成形機
をそのまま使用することが可能であるため、光ディスク
の製造設備をほとんど変更する必要がない。また、ディ
スク上に薄膜を形成した後の信号読み取り面とクランプ
面との高さの差を解消するための処理が不要となるた
め、工程数を削減して光ディスクの製造コストの低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタンパーの一形態の中央部付近
の断面図である。
【図2】図1のスタンパーにより作製されたディスクの
中央部付近の断面図である。
【図3】A〜D 図2のディスクを用いた光ディスクの
製造工程を示す工程図である。
【図4】図3Dの工程で得られる光ディスクの中央部付
近の断面図である。
【図5】A〜D 図1のスタンパーを作製するためのガ
ラスマスターの作製工程を示す工程図である。
【図6】E〜H 図5Dのガラスマスターを用いた図1
のスタンパーの作製工程を示す工程図である。
【図7】A〜E ガラスマスターの作製工程の一形態を
示す工程図である。
【図8】A〜E ガラスマスターの作製工程の他の形態
を示す工程図である。
【図9】A〜C ガラスマスターの作製工程のさらに他
の形態を示す工程図である。
【図10】A〜D ガラスマスターの作製工程の別の形
態を示す工程図である。
【図11】本発明を適用する光ディスク用の光学ヘッド
の一形態を示す断面図である。
【図12】光ディスクの中央部を突出させた場合を示す
図である。
【図13】記録層が単層の光ディスクを示す図である。
【図14】記録層が2層の光ディスクを示す図である。
【図15】A〜E 従来の光ディスクの製造工程を示す
工程図である。
【図16】図15Eの状態における光ディスクの中央部
の断面図である。
【図17】A〜D 従来のガラスマスターの作製工程を
示す工程図である。
【図18】E〜H 図17Dのガラスマスターを用いた
従来のスタンパーの作製工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 回転台、2 プラグ、3 レジン、10 光ディス
ク、11 ディスク(ディスク基板)、12 カバー
層、20 ガラスマスター、21 ガラス基板、22,
35 レジスト、25,30A 凹部、30 スタンパ
ー、31,33 第1層目のレジスト、32,34 第
2層目のレジスト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の中央部に第1層目のレジスト及
    び第2層目のレジストを積層して成るレジストを形成す
    ると共に、上記基板上の他の部分に上記第1層目のレジ
    スト或いは上記第2層目のレジストのいずれか一方から
    成るレジストを形成することにより、上記中央部のレジ
    ストが上記他の部分のレジストよりも厚く形成されたマ
    スターディスクを作製し、 上記マスターディスクを使用して、反転パターンとなり
    中央部に凹部を有するスタンパーを作製し、 上記スタンパーを用いて成形することにより、中央部に
    凸形状を有するディスクを作製し、 上記ディスクの上記中央部以外の部分に薄膜を形成する
    ことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記基板上に上記第1層目のレジスト及
    び上記第2層目のレジストを順次積層形成し、上記第2
    層目のレジストを上記中央部が残るようにパターニング
    し、その後上記第1層目のレジストをパターニングして
    上記他の部分にグルーブ又はピットを形成して上記マス
    ターディスクを作製することを特徴とする請求項1に記
    載の光ディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記基板上に上記第1層目のレジストを
    形成し、該第1層目のレジストを上記中央部が残るよう
    にパターニングし、表面を覆って全面的に上記第2層目
    のレジストを形成し、その後上記第2層目のレジストを
    パターニングして上記他の部分にグルーブ又はピットを
    形成して上記マスターディスクを作製することを特徴と
    する請求項1に記載の光ディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上にレジストを形成し、該レジスト
    の中央部をそのままの厚さで残すと共に、該レジストの
    他の部分を薄くすることにより、上記中央部のレジスト
    が上記他の部分のレジストよりも厚く形成されたマスタ
    ーディスクを作製し、 上記マスターディスクを使用して、反転パターンとなり
    中央部に凹部を有するスタンパーを作製し、 上記スタンパーを用いて成形することにより、中央部に
    凸形状を有するディスクを作製し、 上記ディスクの上記中央部以外の部分に薄膜を形成する
    ことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記レジストに対して、上記中央部が残
    るように中間の深さまで除去し、その後上記他の部分の
    上記レジストをパターニングしてグルーブ又はピットを
    形成して上記マスターディスクを作製することを特徴と
    する請求項4に記載の光ディスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記レジストの上記他の部分に対して中
    間の深さまで露光されるように第1の露光を行い、その
    後該他の部分に対してグルーブ又はピットが潜像となる
    ように上記基板との界面まで達する第2の露光を行い、
    現像により露光された部分を除去して上記マスターディ
    スクを作製することを特徴とする請求項4に記載の光デ
    ィスクの製造方法。
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