JP2003254349A - 自動車用クラッチ - Google Patents

自動車用クラッチ

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Hiroshi Kuroiwa
弘 黒岩
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直幸 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で制御性の高いクラッチを提供する
こと。 【解決手段】ヘリカルギヤに発生するスラスト力Fを第
1の伝達部材2と第2の伝達部材3のストッパー5に作
用させ,ストッパーのガタを抑えるように作用する連結
手段6を備えさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の変速機に
用いられて動力伝達経路を選択するクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の自動変速機では、自動車の走
行速度やエンジン出力トルクに応じて変速クラッチや発
進クラッチを操作して所望の変速段に変速させる。クラ
ッチでは入力側のプレートを出力側のプレートに押し付
けて、プレート間に摩擦力を発生させ、動力を伝達する
機構となっている。ところが、クラッチからの動力を伝
達するギヤは静音性や強度を向上させるためヘリカルギ
ヤが用いられ、歯の捩じれのため動力伝達時にスラスト
力が発生する。このスラスト力は、クラッチの押し付け
力に作用し、伝達動力に影響を及ぼす。このため、スラ
スト力に対抗する緩衝部材を設ける方式が考案されてい
る。
【0003】従来の例としては、特開2001−991
86号公報に、シャフト上に回転自在に配設されたヘリ
カルギヤと、シャフト上に設けられてヘリカルギヤをシ
ャフトに係脱させるためのクラッチ機構とを備えるクラ
ッチ構造において、ヘリカルギヤをシャフト上における
軸方向所定位置で回転自在に保持するためのスラスト軸
受部に、スラスト力に対抗する緩衝部材を設けるクラッ
チが記載されている。このクラッチでは、ヘリカルギヤ
が動力を伝達したときに発生するスラスト力によって、
ヘリカルギヤが軸方向に動こうとした場合、緩衝部材
で、ヘリカルギヤの動きを受け止め、ヘリカルギヤの振
動、倒れを防止し、クラッチの作動を安定させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記クラッチでは、ヘ
リカルギヤの振動、倒れを緩衝させることができるが、
ヘリカルギヤの伝達する動力に応じて変動するスラスト
力をクラッチが受けることになる。クラッチは、伝達部
材間の押し付け力により伝達する動力を調整するため、
変動するスラスト力により押し付け力が影響を受け、伝
達動力が変動する場合があり、クラッチはこれらの影響
を除去するように作動させる配慮が必要となる。
【0005】本発明の目的は、ヘリカルギヤの振動、倒
れの影響を除去しつつ、スラスト力による影響を除去し
制御性の良いクラッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動車用のクラッチでは、軸に回転方向に
拘束されて設けられる第1の伝達部材と、前記第1の伝
達部材と同心に配置した第2の伝達部材と、前記第2の
伝達部材と同心に配置し、前記第2の伝達部材が回転方
向に拘束されて設けられたヘリカルギヤと、前記第1の
伝達部材と前記第2の伝達部材との接触状態を操作する
アクチュエータと、前記第1の伝達部材と前記第2の伝
達部材との軸方向における位置を規制するストッパーと
を備えた自動車用クラッチであって、前記ヘリカルギヤ
に発生するスラスト力又はヘリカルギヤの軸方向の動き
を前記ストッパーに伝達する、前記第1の伝達部材及び
前記第2の伝達部材とは別の伝達経路を設けたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図2を用いて説明する。
【0008】図1はクラッチの断面を示したものであ
る。動力伝達軸(第1の軸)1に、ニードルベアリング
4Bにて回転方向自由に支持されたヘリカルギヤ4があ
り、ヘリカルギヤ4は副軸8(第2の軸)に歯切りされ
たギヤ7と噛み合っている。ドラム10は動力伝達軸1
に歯切りされたスプラインに噛み合って設置され、動力
伝達軸1とドラム10は一体となって回転する。
【0009】ドラム10の内面には第1の伝達部材2を
保持する歯が切られている。第1の伝達部材は中心に穴
のあいた円盤状のプレートであり、外周面にドラム10
と噛み合う歯が切られ、ドラム10の内側に設置され
る。すなわち、ドラム10の歯と第1の伝達部材2の歯
は噛み合い、第1の伝達部材2はドラム10に対して軸
方向には自由に動けるが、回転方向には拘束された状態
で保持される。
【0010】第2の伝達部材3は中心に穴のあいた円盤
状のプレートの両面に摩擦材を貼り付けたものであり、
内周面にヘリカルギヤ4に切られた歯と噛み合う歯が作
られている。すなわち、ヘリカルギヤ4の歯と第2の伝
達部材3の歯は噛み合い、第2の伝達部材3はヘリカル
ギヤ4に対して軸方向には自由に動けるが、回転方向に
は拘束された状態で保持される。
【0011】尚、本実施例では、第1の伝達部材2を4
枚、第2の伝達部材3を3枚使用して構成した多板クラ
ッチとなっているが、各伝達部材の枚数は何枚であって
も良い。
【0012】ドラム10の第1の伝達部材2を保持する
歯の端には全周にわたる溝が掘られており、ここにリン
グ状のストッパー5をはめ込み第1の伝達部材2の軸方
向の移動を制限している。ヘリカルギヤ4の第2の伝達
部材3を保持する歯の端にも全周にわたる溝が掘られて
おり、ここにリング6Dをはめ込んでいる。ここで、ス
トッパー5とリング6Dの間に、連結環6A、スラスト
ベアリング6B、ワッシャ6Cからなるスラスト力の連
結手段6が構成されている。
【0013】連結手段6はヘリカルギヤ4が動力を伝達
する場合にギヤ7との噛み合いで発生するスラスト力F
によってヘリカルギヤが移動しようとする力をストッパ
ー5に伝える。この際、ストッパー5はクラッチが動力
伝達する状態にある場合に位置すべき場所に向かうよう
に連結手段から力を受けるように設置してある。
【0014】連結手段6は複数の連結部材(6A,6
B,6C,6D)から構成されてヘリカルギヤ4とスト
ッパ5とを係合する係合部材であり、ヘリカルギヤ4に
発生するスラスト力又はヘリカルギヤ4の軸方向の動き
をストッパー5に伝達する、第1の伝達部材2及び第2
の伝達部材3とは別の伝達経路を構成している。
【0015】第1の伝達部材2と第2の伝達部材3の間
で動力の伝達を得るため、これらを押し付ける操作手段
(アクチュエータ)として、ドラム10内に円環状の油
圧ピストン9Aが設置される。
【0016】油圧ピストン9Aとドラム10の内側によ
って形成される作動室9Bに高圧の作動油を供給する
と、油圧ピストン9Aは、第1の伝達部材2の方向に移
動し、第1の伝達部材2を押し付ける力を発生する。戻
しばね9Cが戻しばね保持機9Dと油圧ピストン9Aの
間に設置され、作動室9Bに高圧の作動油が供給されな
い場合、油圧ピストンを第1の伝達部材から離れる方向
に押し戻す。高圧の作動油は動力伝達軸1に形成された
油圧通路9Eを通して、図示しない油圧供給手段より供
給される。
【0017】クラッチの動作について説明する。
【0018】まず、油圧ピストン9Aの作動室9Bに高
圧の作動油を供給しない場合は、第1の伝達部材2と第
2の伝達部材3は擦り合いにより若干の動力は伝達する
ものの、その動力は無視できるレベルである。したがっ
て、第1の伝達部材2と回転方向に固定されたドラム1
0および動力伝達軸1と、第2の伝達部材3と回転方向
に固定されたヘリカルギヤ4の間の動力伝達は無く、動
力伝達軸1とヘリカルギヤ4は互いに自由に回転し、ヘ
リカルギヤ4と噛み合うギヤ7を有する副軸8と、動力
伝達軸1の間の動力伝達は無い。
【0019】作動室9Bに高圧の作動油を供給すると、
油圧ピストン9Aは油圧による力を受けて第1の伝達部
材2の方向に移動し、第1の伝達部材2を押し付ける。
第1の伝達部材2の油圧ピストン9Aの反対側にはスト
ッパー5が設置されており、移動量が制限されている
(軸方向の位置が規制される)ので、第1の伝達部材2
と第2の伝達部材3は油圧ピストン9Aとストッパー5
に挟まれ互いの接触力を増すことになる。
【0020】第1伝達部材のと第2の伝達部材の接触力
が増すと、第1の伝達部材と第2の伝達部材の間で動力
の伝達が行われるようになり、それぞれに回転方向に固
定された動力伝達軸1とヘリカルギヤ4の間で動力の伝
達が行われるようになる。こうして、ヘリカルギヤ4と
噛み合うギヤ7を有する副軸8と、動力伝達軸1の間の
動力伝達が行われるようになる。
【0021】ここで、動力伝達の初期段階では、油圧ピ
ストン9Aの押し付けが始まってから、伝達される動力
は徐々に上昇する形態であり。この徐々に伝達される動
力が上昇する段階で、ヘリカルギヤの動力伝達によって
生じるスラスト力Fを連結手段6によって、ストッパー
5に伝え、ストッパー5を定位置に押し付ける様に作用
させる。これは、ストッパー5自体の機械加工精度や、
組み付け精度等により、ストッパー5の位置が不定であ
るため、動力伝達の初期段階でストッパーを定位置に押
し付けることにより、ストッパー5と、油圧ピストン9
Aに挟まれて作動する第1の伝達部材と第2の伝達部材
の動作ばらつきを低減させる効果がある。
【0022】尚、動力伝達軸1から副軸8へ動力が伝達
されて副軸8が回転駆動される状態にあるとき、第1の
伝達部材2と第2の伝達部材3とは実質的に締結状態に
あり、伝達される動力が無視できる状態にあるとき、第
1の伝達部材2と第2の伝達部材3とは実質的に締結状
態を解除された状態(非締結状態)にあるものとみな
す。
【0023】図2にクラッチの動力伝達初期時の変動を
示す。連結手段6が無くストッパー5を定位置に押し付
け無い場合は、ストッパー5の位置が不定となり、初期
の伝達動力の立ちあがりのタイミングが前後したり(2
2、23)、過剰に出たり、定常時の伝達動力が脈動し
たりする(24)。これに対し、連結手段6を備え、ス
トッパー5を定位置に押し付ける場合は初期の伝達動力
の立ちあがりのタイミングが一定となり、タイミングが
前後することも、過剰に出たりすることも無い(2
1)。
【0024】以上のように、本実施例によれば、ヘリカ
ルギヤ4に発生するスラスト力を用いて連結手段6でス
トッパー5を定位置に押し付けることにより、クラッチ
の動作ばらつきを低減させることができ、毎回同じタイ
ミングで伝達動力の立ち上がりが発生する制御性の良い
クラッチを構成できる。
【0025】本発明の他の実施例を図3を用いて説明す
る。
【0026】図3は本発明によるクラッチの断面を示し
たものである。動力伝達軸1に、ニードルベアリング4
Bにて回転方向自由に支持されたヘリカルギヤ4があ
り、ヘリカルギヤ4は、副軸8に歯切りされたギヤ7と
噛み合っいる。ハブ11は動力伝達軸1に歯切りされた
スプラインに噛み合って設置され、動力伝達軸1とハブ
11は一体となって回転する。ハブ11には第1の伝達
部材2を保持する歯が切られている。
【0027】第1の伝達部材は中心に穴のあいた円盤状
のプレートの両面に摩擦材を貼り付けたものであり、内
周面にハブ11と噛み合う歯が切られ、ハブ11に設置
される。すなわち、ハブ11の歯と第1の伝達部材2の
歯は噛み合い、第1の伝達部材2はハブ11に対して軸
方向には自由に動けるが、回転方向には拘束された状態
で保持される。
【0028】第2の伝達部材3は中心に穴のあいた円盤
状のプレートであり、外周面にドラム10に切られた歯
と噛み合う歯が作られている。すなわち、ドラム10の
歯と第2の伝達部材3の歯は噛み合い、第2の伝達部材
3はドラム10に対して軸方向には自由に動けるが、回
転方向には拘束された状態で保持される。
【0029】本実施例では、第1の伝達部材2を3枚、
第2の伝達部材を4枚使用して構成した多板クラッチと
なっていが、各伝達部材の枚数は何枚であっても良い。
【0030】ドラム10は、ヘリカルギヤ4に連結手段
6と共に溶接で固定され、ヘリカルギヤと共に、一体と
なって動力伝達軸1に対して自由に回転する。また、連
結手段6に出っ張りを設け、第1の伝達部材の軸方向の
移動を制限するストッパー5を形成している。
【0031】ヘリカルギヤ4が動力を伝達する場合に発
生するスラスト力Fによってヘリカルギヤが移動しよう
とすると、連結手段6とストッパー5は、ヘリカルギヤ
4と一体であるため、同時に移動し、ストッパー5がク
ラッチが動力伝達する状態にある場合に位置すべき場所
に向かうように構成してある。
【0032】第1の伝達部材2と第2の伝達部材3の間
で動力の伝達を得るため、これらを押し付ける操作手段
(アクチュエータ)として、ケース12に円環状の油圧
ピストン9Aが設置される。油圧ピストン9Aとケース
12によって形成される作動室9Bに高圧の作動油を供
給すると、油圧ピストン9Aは第2の伝達部材3の方向
に移動し、第2の伝達部材3を押し付ける力を発生す
る。戻しばね9Cが戻しばね保持機9Dと油圧ピストン
9Aの間に設置され作動室9Bに高圧の作動油が供給さ
れない場合は、油圧ピストンを第2の伝達部材3から離
す方向に押し戻す。高圧の作動油はケース12に形成さ
れた油圧通路9Eを通して、図示しない油圧供給手段よ
り供給される。
【0033】本実施例のクラッチの動作について説明す
る。
【0034】まず、油圧ピストン9Aの作動室9Bに高
圧の作動油を供給しない場合は、第1の伝達部材2と第
2の伝達部材3は擦り合いにより若干の動力は伝達する
ものの、その動力は無視できるレベルである。したがっ
て、第1の伝達部材2と回転方向に固定されたハブ11
および動力伝達軸1と、第2の伝達部材3と回転方向に
固定されたドラム10およびヘリカルギヤ4の間の動力
伝達は無く、動力伝達軸1とヘリカルギヤ4は互いに自
由に回転し、ヘリカルギヤ4と噛み合うギヤ7を有する
副軸8と、動力伝達軸1の間の動力伝達は無い。
【0035】作動室9Bに高圧の作動油を供給すると、
油圧ピストン9Aは油圧による力を受けて第2の伝達部
材3の方向へ移動し、第2の伝達部材3を押し付ける。
第1の伝達部材の油圧ピストン9Aの反対側にはストッ
パー5が設置されており、移動量が制限されているの
で、第1の伝達部材と第2の伝達部材は油圧ピストン9
Aとストッパーに挟まれ互いの接触力を増すことにな
る。第1の伝達部材2のと第2の伝達部材3の接触力が
増すと、第1の伝達部材2と第2の伝達部材3の間で動
力の伝達が行われるようになり、それぞれに回転方向に
固定された動力伝達軸1とヘリカルギヤ4の間で動力の
伝達が行われるようになる。
【0036】こうして、ヘリカルギヤ4と噛み合うギヤ
7を有する副軸8と、動力伝達軸1の間の動力伝達が行
われるようになる。ここで、動力伝達の初期段階では、
油圧ピストン9Aの押し付けが始まってから、伝達され
る動力は徐々に上昇する形態であり、この徐々に伝達さ
れる動力が上昇する段階で、ヘリカルギヤの動力伝達に
よって生じるスラスト力Fにより、ヘリカルギヤが定位
置に向かって移動ようとする際、ヘリカルギヤと連結手
段6とストッパー5が一体であるため、ストッパー5が
定位置に押し付ける様に作用される。
【0037】これにより、ストッパー5と、油圧ピスト
ン9Aに挟まれて作動する第1の伝達部材2と第2の伝
達部材3の伝達動力の立ち上がりのばらつきを低減させ
る効果がある。
【0038】本実施例によれば、連結手段6とストッパ
ー5およびヘリカルギヤ4を一体とし、へリカルギヤ4
に発生するスラスト力を用いてストッパー5を定位置に
押し付けることにより、クラッチの動作ばらつきを低減
させることができ、毎回同じタイミングで伝達動力の立
ち上がりが発生する制御性の良いクラッチを構成でき
る。
【0039】本発明の他の実施例を図4を用いて説明す
る。
【0040】図4は本発明によるクラッチの断面を示し
たものである。動力伝達軸1に、ニードルベアリング4
Bにて回転方向自由に支持されたヘリカルギヤ4があ
り、ヘリカルギヤ4は、副軸8に歯切りされたギヤ7と
噛み合っいる。ハブ11は動力伝達軸1に歯切りされた
スプラインに噛み合って設置され、動力伝達軸1とハブ
11は一体となって回転する。
【0041】ハブ11の外周面には、さらにスプライン
が歯切りされており、これに噛み合うように円環状のス
リーブ9Hが設置される。ここで、ハブ11とスリーブ
9Hのスプラインはスリーブ9Hが軸方向に自由に移動
できるようになっている。
【0042】第1の伝達部材2がヘリカルギヤ4とハブ
11の間に設置され、第1の伝達部材2の外周面にはス
プラインが歯切りされており、スリーブ9Hのスプライ
ンと噛み合っている。ここで、第1の伝達部材2のスリ
ーブ9Hとの接触部2Bには双方の軸方向の移動を制限
する形状となっており、スリーブ9Hが第1の伝達部材
2の方向に移動してくると、接触部2Bが接し、スリー
ブ9Hと第1の伝達部材は一体となって移動する。
【0043】スリーブ9Hはロッド9Gにより、軸方向
の操作を受け移動できるようになっている。また、ヘリ
カルギヤ4の第1の伝達部材2との接触面には、第2の
伝達部材3がヘリカルギヤ4と一体となって形成されて
いる。すなわち、第2の伝達部材3とヘリカルギヤ4と
が同一(一つ)の部材に形成されている。
【0044】また、第2の伝達部材3はヘリカルギヤ4
と同一(一つ)の部材に形成されているため、上記実施
例におけるストッパ5もヘリカルギヤ4と同一(一つ)
の部材に形成されることになり、この場合、スラスト力
又はヘリカルギヤ4の動きをストッパ5に伝達する伝達
経路はヘリカルギヤ4を形成した部材内に構成されるこ
とになる。
【0045】尚、本実施例では、第1伝達部材2を1
枚、第2の伝達部材を1枚使用して構成した単板クラッ
チとなっていが、最もヘリカルギヤ4に近い第2の伝達
部材3がヘリカルギヤ4と一体となって形成されていれ
ば、各伝達部材の枚数は何枚であっても良い。また、ロ
ッド9Gは図示しない制御手段より操作される。
【0046】本実施例のクラッチの動作について説明す
る。
【0047】まず、ロッド9Gを操作していない場合
は、第1の伝達部材2と第2の伝達部材3は擦り合いに
より若干の動力は伝達するものの、その動力は無視でき
るレベルである。したがって、第1の伝達部材2と回転
方向に固定されたスリーブ9ほよびハブ11および動力
伝達軸1と、第2の伝達部材3と回転方向に固定された
ヘリカルギヤ4の間の動力伝達は無く、動力伝達軸1と
ヘリカルギヤ4は互いに自由に回転し、ヘリカルギヤ4
と噛み合うギヤ7を有する副軸8と、動力伝達軸1の間
の動力伝達は無い。
【0048】ロッド9Gを操作し、スリーブ9Hをヘリ
カルギヤ4の方向に押し付けると、スリーブ9Hに押さ
れて第1の伝達部材2が第2の伝達部材3と接触を始
め、互いの接触力を増すことになる。第1の伝達部材2
と第2の伝達部材3の接触力が増すと、第1の伝達部材
2と第2の伝達部材3の間で動力の伝達が行われるよう
になり、それぞれに回転方向に固定された動力伝達軸1
とヘリカルギヤ4の間で動力の伝達が行われるようにな
る。こうして、ヘリカルギヤ4と噛み合うギヤ7を有す
る副軸8と、動力伝達軸1の間の動力伝達が行われるよ
うになる。
【0049】ここで、動力伝達の初期段階では、ロッド
9Gの押し付けが始まってから、伝達される動力は徐々
に上昇する形態であり、この徐々に伝達される動力が上
昇する段階で、ヘリカルギヤの動力伝達によって生じる
スラスト力Fにより、ヘリカルギヤが定位置に向かって
移動ようとする際、ヘリカルギヤと第2の伝達部材3が
一体であるため、第2の伝達部材3が定位置に押し付け
る様に作用される。これにより、第1の伝達部材2と第
2の伝達部材3との接触によって行われる伝達動力の立
ち上がりばらつきを低減させる効果がある。
【0050】さらにもう一つの実施例を図5を用いて説
明する。
【0051】図5は自動車用の自動変速機の変速クラッ
チに本発明によるクラッチを用いた構成例である。
【0052】エンジン31の出力は、発進クラッチ32
に伝えられ、図示しないアクチュエータにより、発進ク
ラッチ32の解放、締結動作が制御される。発進クラッ
チ32が締結の場合はエンジン31の出力は変速機33
の入力軸SIに伝えられる。変速機33内には、さらに
カウンタ軸SC、メイン軸SMが配置され、メイン軸S
Mから動力は出力され、図示しない自動車の車輪を駆動
する。
【0053】変速機内では入力軸SIの回転は減速歯車
対(DC、GC)によりカウンタ軸SCに伝えられ、カ
ウンタ軸からメイン軸への動力伝達が各変速段位に応じ
た減速(増速)をするギヤ対(D1−G1、D2−G
2、D3−G3、D4−G4)を通じて行うようになっ
ている。
【0054】各変速段位に応じたギヤ対は、カウンタ軸
SC側かメイン軸SM側のどちらかで空転できるように
装着され、空転歯車とその軸との動力伝達の制御に本発
明によるクラッチ(C1、C2、C3、C4)が用いら
れている。各クラッチは図示しない油圧制御ユニットか
ら供給される作動油によって、油圧ピストンを作動さ
せ、クラッチの伝達動力を制御している。ここで、後退
用の歯車、4速以上の歯車およびそれらの動力伝達経路
は図示していない。
【0055】さて上記構成の本発明では、クラッチの動
作について説明すれば、以下のようである。ただし、ク
ラッチC1からC4での動作は同一であるため1速から
2速に変速する場合の動作に関してのみ説明する。
【0056】1速での走行時には、1速のクラッチC1
が締結されエンジン31の動力は、以下経路で伝達され
る。発進クラッチ32、入力軸SI、減速歯車対(D
C、GC)、カウンタ軸SC、1速減速歯車(D1−G
1)、1速クラッチC1、メイン軸SM。
【0057】2速に変速する場合は、1速のクラッチC
1を解放しつつ、2速のクラッチC2を締結させ、動力
の伝達経路を、次第に以下の経路に遷移させる、発進ク
ラッチ32、入力軸SI、減速歯車対(DC、GC)、
カウンタ軸SC、2速減速歯車(D2−G2)、2速ク
ラッチC2、メイン軸SM。
【0058】つまり、変速においては、1速のクラッチ
C1を解放するタイミングで2速のクラッチC2を締結
させ動力の伝達経路を入れ替える。ここで、2速クラッ
チの締結タイミングが適正で無いと、1速と2速の歯車
の同時噛み合いによるロック状態や、同時解放による動
力伝達経路の切断状態を引き起こし、メイン軸SMより
出力される動力が大きく変動し、自動変速機の変速性能
を大きく悪化させてしまう。
【0059】本発明によるクラッチを用いることによっ
て、2速クラッチの締結タイミングを一定に抑えること
ができるため、同時噛み合いによるロック状態や、同時
解放による動力伝達経路の切断状態を防ぐことができ
る。
【0060】以上のように、本実施例によれば、クラッ
チの締結タイミングを一定に抑えることができるため、
メイン軸SMから出力される動力の変動を防止でき、品
質の高い自動車の自動変速機を構成できる。
【0061】さらにもう一つの実施例を図6ないし図7
を用いて説明する。
【0062】図6は自動車用の自動変速機の変速クラッ
チに本発明によるクラッチを用いた構成例である。
【0063】エンジン31の出力は、発進クラッチ32
に伝えられ、図示しないアクチュエータにより、発進ク
ラッチ32の解放、締結動作が制御される。発進クラッ
チ32が締結の場合はエンジン31の出力は変速機33
の入力軸SIに伝えられる。
【0064】変速機33内には、さらにカウンタ軸S
C、メイン軸SMが配置され、メイン軸SMから動力は
出力され、図示しない自動車の車輪を駆動する。変速機
内では入力軸SIの回転は減速歯車対(DC、GC)に
よりカウンタ軸SCに伝えられ、カウンタ軸からメイン
軸への動力伝達が各変速段位に応じた減速(増速)をす
るギヤ対(D1−G1、D2−G2、D3−G3、D4
−G4)を通じて行うようになっている。
【0065】各変速段位に応じたギヤ対は、カウンタ軸
SC側かメイン軸SM側のどちらかで空転できるように
装着され、空転歯車とその軸との動力伝達は、第1変速
クラッチHC1と第2変速クラッチHC2により選択的
に締結と解放が制御される。第一変速クラッチHC1と
第2変速クラッチHC2は図示しない制御アクチュエー
タによって操作される。また、カウンタ軸から、メイン
軸に動力を伝達するアシスト歯車対(DA−GA)を配
置し、カウンタ軸側の歯車DAはカウンタ軸に対して回
転自由に保持し、カウンタ軸と歯車DAの間の伝達動力
の調整に本発明によるクラッチCAを用いている。
【0066】クラッチCAは図示しない油圧制御ユニッ
トから供給される作動油によって、クラッチの油圧ピス
トンを作動させ、クラッチの伝達動力を制御している。
ここで、後退用の歯車、4速以上の歯車およびそれらの
動力伝達経路は図示していない。
【0067】図7は自動車に搭載された様子を示す。変
速機33の出力はプロペラシャフト41を経てファイナ
ルギヤ42に伝えられ、方向を変換され駆動輪43に伝
えられ、自動車40を加減速させる。
【0068】上記構成のクラッチの動作について説明す
る。ただし、変速動作は同一であるため1速から2速に
変速する場合の動作に関してのみ説明する。
【0069】1速での走行時には、第1変速クラッチH
C1が1速のギヤG1と締結されエンジン31の動力
は、以下経路で伝達される。発進クラッチ32、入力軸
SI、減速歯車対(DC、GC)、カウンタ軸SC、1
速減速歯車(D1−G1)、第1変速クラッチHC1、
メイン軸SM。
【0070】2速に変速する場合は、クラッチCAを半
締結の状態に維持し、第1変速クラッチHC1より伝達
される動力を低い値に調整する。第1変速クラッチHC
1より伝達される動力が十分に低い値になった時点で第
1変速クラッチHC1を操作し、1速のギヤG1と切り
離す。
【0071】次にクラッチCAの半締結の具合を調整
し、入力軸SIの回転数がメイン軸SMの回転数に対し
て、2速を用いた場合の回転数になるように調整する。
SIの回転数がメイン軸SMの回転数に対して、2速を
用いた場合の回転数に十分に近くなった時点で第1変速
クラッチHC1を操作し2速のギヤG2と締結させる。
第1変速クラッチHC1が2速のギヤG2と締結完了し
た後、クラッチCAを解放する。
【0072】ここで、クラッチCAの制御性が適正で無
いと、クラッチCAを用いた半締結での調整がスムーズ
に行われず、メイン軸SMより出力される動力が大きく
変動し、自動変速機の変速性能を大きく悪化させてしま
う。本発明によるクラッチを用いることによって、クラ
ッチCAを用いた半締結での調整をスムーズに実施でき
メイン軸SMの出力変動を防ぐことができる。
【0073】以上のように、本実施例によれば、クラッ
チの制御性の向上ができるため、メイン軸SMから出力
される動力の変動を防止でき、品質の高い自動車の自動
変速機を構成できる。
【0074】また、自動車用自動変速機のクラッチで応
答のばらつきがあると、動力伝達のタイミングにずれを
生じ変速ショック等の不具合となって現れる。ゆえに、
クラッチの応答のばらつきの原因となる機構のガタは無
くしたいが、機構の多くは回転部材であるため、回転運
動を行うためクリアランスを付加して構成され、ガタを
無くすことは難しい。本発明によれば、クラッチの動作
始めの段階でクラッチ内部のガタを無くすように作用す
るためクラッチの応答を同じタイミングで確保すること
ができ、変速ショック等を小さく抑えた自動車の自動変
速機を構成できる。また自動変速機を搭載した自動車を
構成できる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、クラッチの締結始めの
段階で、ヘリカルギヤにより発生するスラスト力を連結
手段にてストッパーに伝え、クラッチ内部のガタを無く
す様に作用させる。これにより、クラッチ内部のガタを
無くすことができ、ガタによってばらつく伝達動力の立
ち上がりタイミングを一定に保つことができる。したが
って簡単な構造による制御性の高いクラッチ装置を構成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクラッチを有する動力装置の一実施例
を模式的に示した図である。
【図2】本発明のクラッチによる伝達動力の立ち上がり
タイミングを従来のクラッチの伝達動力の立ち上がりタ
イミングと比して示した図である。
【図3】本発明のクラッチを有する動力装置の他の一実
施例を模式的に示した図である。
【図4】本発明のクラッチを有する動力装置のさらに他
の一実施例を模式的に示した図である。
【図5】本発明のクラッチを有する自動車の自動変速機
の一実施例を模式的に示した図である。
【図6】本発明のクラッチを有する自動車の自動変速機
を用いた自動車の構成例の図である。
【図7】本発明のクラッチを有する自動車の実施例を示
す図である。
【符号の説明】
1…動力伝達軸、2…第1の伝達部材、2B…第1の伝
達部材の接触部、3…第2の伝達部材、4…ヘリカルギ
ヤ、4B…ニードルベアリング、5…ストッパー、6…
連結手段、6A…連結環、6B…スラストベアリング、
6C…ワッシャ、6D…リング、7…噛み合うギヤ、8
…副軸、9A…油圧ピストン、9B…作動室、9C…戻
しばね、9D…戻しばね保持機、9E…油圧通路、9F
…ベアリング、9G…ロッド、9H…スリーブ、F…ス
ラスト力、21…本発明のクラッチによる伝達動力の立
ち上がり例、22…従来のクラッチの伝達動力の立ち上
がり例、23…従来のクラッチの伝達動力の立ち上がり
の他の例、24…従来のクラッチの伝達動力の立ち上が
りのさらに他の例、31…エンジン、32…発進クラッ
チ、33…変速機、SI…入力軸、SC…カウンタ軸、
SM…メイン軸、DC…減速歯車、GC…減速歯車2、
D1…1速用ギヤ、G1…1速用ギヤ2、D2…2速用
ギヤ、G2…2速用ギヤ2、D3…3速用ギヤ、G3…
3速用ギヤ2、D4…4速用ギヤ、G4…4速用ギヤ
2、DA…アシスト用ギヤ、GA…アシスト速用ギヤ
2、C1…1速用クラッチ、C2…2速用クラッチ、C
3…3速用クラッチ、C4…4速用クラッチ、HC1…
第1変速クラッチ、HC2…第2変速クラッチ、40…
自動車、41…プロペラシャフト、42…ファイナルギ
ヤ、43…駆動輪。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒岩 弘 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 尾崎 直幸 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 3J057 AA04 BB04 GA49 HH02 JJ04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸に回転方向に拘束されて設けられる第1
    の伝達部材と、前記第1の伝達部材と同心に配置した第
    2の伝達部材と、前記第2の伝達部材と同心に配置し、
    前記第2の伝達部材が回転方向に拘束されて設けられた
    ヘリカルギヤと、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達
    部材との接触状態を操作するアクチュエータと、前記第
    1の伝達部材と前記第2の伝達部材との軸方向における
    位置を規制するストッパーとを備えた自動車用クラッチ
    であって、 前記ヘリカルギヤに発生するスラスト力を前記ストッパ
    ーに伝達する、前記第1の伝達部材及び前記第2の伝達
    部材とは別の伝達経路を設けたことを特徴とする自動車
    用クラッチ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自動車用クラッチにおい
    て、前記ストッパを前記第1の伝達部材を保持する保持
    部材に設け、前記力の伝達経路として前記ヘリカルギヤ
    と前記ストッパとを係合する係合部材を設けたことを特
    徴とする自動車用クラッチ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の自動車用クラッチにおい
    て、前記ストッパを前記ヘリカルギヤに固定して設けた
    ことを特徴とする自動車用クラッチ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の自動車用クラッチにおい
    て、前記ストッパと前記ヘリカルギヤとを同一部材に形
    成し、前記力の伝達経路を前記ストッパと前記ヘリカル
    ギヤとを形成した部材内に構成したことを特徴とする自
    動車用クラッチ。
  5. 【請求項5】請求項1又は4に記載の自動車用クラッチ
    において、前記ストッパが前記第2の伝達部材を兼ねる
    構成としたことを特徴とする自動車用クラッチ。
  6. 【請求項6】動力伝達軸に回転方向に拘束されて設けら
    れる第1の伝達部材と、前記第1の伝達部材に同心に配
    置され、前記第1の伝達部材との間で伝達力を発生する
    第2の伝達部材と、動力伝達軸に同心に配置され、前記
    第2の伝達部材と回転方向に拘束されたヘリカルギヤ
    と、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材との接触
    力を調整し伝達動力を調整する操作手段と、前記操作手
    段からの力を受け止めるストッパーとを有する自動車用
    クラッチであって、 前記ヘリカルギヤの軸方向の動きを前記ストッパーに伝
    える連結手段を備え、前記動力伝達軸と前記ヘリカルギ
    ヤとの間に動力を伝達する際、前記ヘリカルギヤのかみ
    合いによって発生するスラスト力で、ストッパーの位置
    が予め定めた位置に向かうように構成したことを特徴と
    する自動車用クラッチ。
  7. 【請求項7】動力伝達軸に回転方向に拘束されて設けら
    れる第1の伝達部材と、前記第1の伝達部材に同心に配
    置され、前記第1の伝達部材との間で伝達力を発生する
    第2の伝達部材と、動力伝達軸に同心に配置され、前記
    第2の伝達部材と回転方向に拘束されたヘリカルギヤ
    と、前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材との接触
    力を調整し伝達動力を調整する操作手段と、前記操作手
    段からの力を受け止めるストッパーとを有する自動車用
    クラッチであって、 前記ストッパーと前記ヘリカルギヤとが一体の部材とし
    て構成され、前記ヘリカルギヤのかみ合いによって発生
    するスラスト力で前記ヘリカルギヤ自体の軸方向の位置
    を予め定めた位置に向かうようにすることにより、前記
    ストッパーの位置が予め定めた位置に向かうように構成
    したことを特徴とする自動車用クラッチ。
  8. 【請求項8】動力伝達軸に回転方向に拘束されて設けら
    れる第1の伝達部材と、第1の伝達部材に同心に配置さ
    れ、第1の伝達部材との間で伝達力を発生する第2の伝
    達部材と、動力伝達軸に同心に配置され、第2の伝達部
    材と回転方向に拘束されたヘリカルギヤと第1の伝達部
    材と第2の伝達部材の接触力を調整し伝達動力を調整す
    る操作手段とを有する自動車用クラッチであって、 第2の伝達部材とヘリカルギヤが一体の部材として構成
    され、ヘリカルギヤのかみ合いによって発生するスラス
    ト力でヘリカルギヤ自体の軸方向の位置を予め定めた位
    置に向かうことにより、第2の伝達部材位置が予め定め
    た位置に向かうように構成したことを特徴とする自動車
    用クラッチ。
  9. 【請求項9】請求項6に記載の自動車用クラッチにおい
    て、ヘリカルギヤからストッパーへスラスト力を伝える
    連結手段に緩衝部材を設置し、ヘリカルギヤのかみ合い
    によって発生するスラスト力の伝達を緩やかにすること
    を特徴とする自動車用クラッチ。
  10. 【請求項10】クラッチを備えた自動車であって、請求
    項1ないし請求項4記載のクラッチを搭載したことを特
    徴とする自動車。
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