JP2003254346A - 転がり軸受の取付構造 - Google Patents

転がり軸受の取付構造

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JP2003254346A
JP2003254346A JP2002057659A JP2002057659A JP2003254346A JP 2003254346 A JP2003254346 A JP 2003254346A JP 2002057659 A JP2002057659 A JP 2002057659A JP 2002057659 A JP2002057659 A JP 2002057659A JP 2003254346 A JP2003254346 A JP 2003254346A
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flange
rolling bearing
knuckle
peripheral surface
shaft body
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JP2002057659A
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English (en)
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Keisuke Nomura
啓介 野村
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用ハブユニットなどに適用する転がり軸
受1の取付構造に関し、転がり軸受1を取付けるナック
ル6の剛性が向上し、かつ、ナックル6に固定する外輪
13の構造も簡単になる。 【解決手段】 軸体2をナックル6に対して回転自在に
支持する転がり軸受1の取付構造であって、転がり軸1
の外輪13の端縁に、径方向外向きに延びるフランジ1
3aを設け、ナックル6は、軸体2が貫通可能な開口部
61を形成した環状板部6aを有し、かつ、フランジ1
3aの外周面13bに当接する位置決め用突起62を設
け、ナックル6の開口部61の内周面61aをフランジ
13aの基部より軸体2側に位置させ、フランジ13a
の外周面13bを位置決め用突起62に当接させて転が
り軸受1をナックル6に対して位置決めし、かつ、フラ
ンジ13aをナックル6にボルト止めしたことを特徴と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ハブユニッ
トなどに適用する転がり軸受の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ハブユニットの一例を図2
に示す。
【0003】図2において、100は、ホイールをボル
ト140にて固定するハブフランジ130を有したハブ
ホイールの軸体である。軸体100の外周面には、ナッ
クル150に対して軸体100を回転自在に支持する転
がり軸受120が外嵌装着されている。
【0004】転がり軸受120は、複列のアンギュラ玉
軸受からなり、軸体100ならびに軸体100に外嵌装
着した内輪125の外周面に形成した内輪軌道と、外輪
121の内周面に形成した外輪軌道との間に2列の玉群
123が介装されて構成されている。
【0005】外輪121の外周面にはナックル150に
固定するフランジ122が突設されており、かつ、外輪
121の車両インナ側(図2の右側)には位置決め用の
突起部124が突設されている。
【0006】また、ナックル150は、中心に軸体10
0が貫通可能な開口部152を有している。
【0007】転がり軸受120は、突起部124の外周
面124aをナックル150の開口部内周面151に当
接して位置決めし、ボルト160にてフランジ122を
ナックル150に固定する。
【0008】このようにして、軸体100は、転がり軸
受120を介してナックル150に対して正確に位置決
めされて回転自在に支持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のハブユニットの
転がり軸受の取付構造によると、転がり軸受120をナ
ックル150に固定する際に、突起部124の外周面1
24aを、ナックル150の開口部内周面151に当接
させて位置決めしている。
【0010】このように、ナックル150の開口部内周
面151が突起部124の外周面124aに当接するた
め、ナックル150の中心に形成する開口部152は、
突起部124が挿通可能な大きさ(半径rで示す)を有
している。すなわち、開口部152の内周面は、フラン
ジ122の基部に位置する。その結果、開口部152の
内径が大きくなり、ナックル150の剛性が低下すると
いう問題があった。
【0011】また、転がり軸受装置、延いては転がり軸
受装置が取付けられる車両側の軽量化を図るため、従
来、鉄製であったナックル150をアルミニウム等の軽
金属にて形成する提案が成されている。このように、軽
金属製のナックルを用いた場合、鉄製のナックルに比べ
て剛性が小さいことから、開口部152の内径が大きく
なることによる剛性の低下の影響は、より一層大きくな
る。
【0012】さらに、外輪121には、ナックル150
にボルト止めするフランジ122に加え、ナックル15
0の開口部内周面151に当接させて位置決めするため
の突起部124を形成する必要があり、外輪121の構
造が複雑になり、製造に手間がかかるという問題もあっ
た。
【0013】この発明は、転がり軸受を取付ける支持部
材の剛性が向上し、かつ、支持部材に固定する外輪の構
造も簡単になる転がり軸受の取付構造を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸体を支持部
材に対して回転自在に支持する転がり軸受の取付構造で
あって、前記転がり軸の外輪の前記支持部材側の端縁
に、径方向外向きに延びるフランジを設け、前記支持部
材は、前記軸体が貫通可能な開口部を形成した環状板部
を有し、かつ、前記フランジの外周面に当接する位置決
め用突起を設け、前記支持部材の前記開口部の内周面を
前記フランジの基部より前記軸体側に位置させ、前記フ
ランジの外周面を前記位置決め用突起に当接させて前記
転がり軸受を前記支持部材に対して位置決めし、かつ、
前記フランジを前記支持部材にボルト止めしたことを特
徴とするものである。
【0015】なお、軸体が車軸であって、支持部材をナ
ックルあるいはキャリアとしてもよい。
【0016】また、支持部材は、軽金属製としてもよ
い。
【0017】本発明の転がり軸受の取付構造によると、
外輪の支持部材側の端縁に設けたフランジの外周面を、
支持部材に設けた位置決め用突起に当接させて位置決め
し、支持部材の開口部の内周面をフランジの基部より軸
体側に位置させたことにより、軸体を貫通するために支
持部材に形成する開口部は、従来の転がり軸受が挿通可
能な開口部の内径より小さくすることができ、支持部材
の剛性が向上する。また、外輪に設けたフランジの外周
面を支持部材との位置決め部位としたので、支持部材に
ボルト止めするフランジを、支持部材との位置決め用の
部材と兼用でき、外輪の構造が簡単になり、製造性が向
上する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について、
図1を用いて説明する。
【0019】図1は、この実施の形態における転がり軸
受の取付構造を適用した内輪回転の車両用ハブユニット
の部分断面図を示している。
【0020】なお、図1の左側が車両インナ側、右側が
車両アウタ側である。
【0021】図1において、2はハブホイールの軸体で
ある。軸体2の外周面には円筒状のハブフランジ3が外
嵌装着されており、ハブフランジ3の軸部31の外周面
には転がり軸受1が外嵌装着されている。
【0022】転がり軸受1は、複列のアンギュラ玉軸受
からなり、一対の内輪11,12と、外輪13と、内外
輪の軌道に沿って設けられ保持器16,17にて保持し
た2列の玉群14,15と、両端部を密封したシール1
8,19にて構成されている。また、内輪12にはS極
とN極を周方向に交互に着磁してなるパルサリング8が
設けられており、外輪13にはセンサ9が貫通して設け
られている。
【0023】また、外輪13の車両インナ側端縁には、
径方向外向きに突設してなるフランジ13aが一体成形
されており、フランジ13aの車両インナ側の外端面1
3cから外輪13の車両インナ側の外端面13dに渡っ
て略面一に形成されている。さらに、フランジ13aの
外周面13bは、ナックル6との位置決め部位となり、
研削や精密旋削等の方法により精度よく仕上げられてい
る。
【0024】また、フランジ13aに固定するナックル
6は、鉄製またはアルミニウム等の軽金属製であり、軸
体2が貫通可能な開口部61を有した環状板部6aを有
している。ナックル6の車両アウタ側面には、フランジ
13aの外周面13bが当接する環状の位置決め用突起
62が一体形成されている。
【0025】開口部61の内周面61aは、少なくとも
フランジ13aの基部より軸体2側(径方向内側)に位
置しており、開口部61は軸体2に形成された等速ジョ
イントの外輪等の大径部2aとの干渉を避けられる程度
まで小さく形成されている。
【0026】次に、車両用ハブユニットの組立について
説明する。
【0027】まず、あらかじめ組み付けた転がり軸受1
の内輪11,12を、ハブフランジ3の軸部31の外周
面に圧入する。
【0028】そして、外輪13のフランジ13aの外端
面13cをナックル6に沿って配置し、フランジ13a
の外周面13bを位置決め用突起62に当接させ、転が
り軸受1をナックル6に精度よく位置決めする。そし
て、ナックル6に形成したボルト挿通孔64にボルト7
を挿通し、フランジ13aに形成したねじ孔13eに締
結してフランジ13aをナックル6に固定する。
【0029】次に、転がり軸受1を外嵌装着したハブフ
ランジ3を、軸体2の外周面に車両アウタ側から圧入す
る。転がり軸受1の内輪11,12は、軸体2の段部2
bとハブフランジ3の段部3aにて挟み込まれる。そし
て、軸体2の車両アウタ側端部にナット4を螺合してハ
ブフランジ3に締結し、玉14,15に十分な予圧を付
与して、転がり軸受1を軸体2に固定する。
【0030】さらに、ハブフランジ3にホイールをボル
ト5にて固定する。
【0031】このように構成された転がり軸受1の取付
構造によると、外輪13の車両インナ側端縁に設けたフ
ランジ13aの外周面13bを、ナックル6に設けた位
置決め用突起62に当接させて位置決めし、ナックル6
の開口部61の内周面61aをフランジ13aの基部よ
り軸体2側に位置させたことにより、軸体2を貫通する
ためにナックル6に形成する開口部61の内径(半径R
で示す)は、従来の転がり軸受が挿通可能な開口部の内
径より小さくすることができ、ナックル6の剛性が向上
する。
【0032】特に、ナックル6がアルミニウム等の軽金
属製であって、鉄系材料に比べて剛性が低い場合に、開
口部61の内径を小さくして剛性を向上させることは有
効である。
【0033】これにより、例えば、コーナーリング時
に、ナックル6に取付けたブレーキの性能が低下するの
を防止できる。
【0034】また、外輪13に設けたフランジ13aの
外周面13bをナックル6との位置決め部位としたの
で、ナックル6にボルト止めするフランジ13aを、ナ
ックル6との位置決め用の部材と兼用でき、外輪13の
構造が簡単になり、製造性が向上する。
【0035】さらに、フランジ13aの外周面13bを
精度良く仕上げてあるので、外輪13の軌道を研削仕上
げする際に、外周面13bを加工基準とすることができ
る。
【0036】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
【0037】(1)ナックル6の開口部61の内周面6
1aは、フランジ13aの基部より軸体2側に位置して
いればよく、開口部61の内径は、上述の実施の形態の
ものに限定されない。
【0038】(2)位置決め用突起62は、環状に形成
されているものに限らず、間欠的に形成されていてもよ
い。また、フランジ13aも、外輪13に環状に形成さ
れているものに限らず、間欠的に形成されていてもよ
い。すなわち、フランジ13aの外周面13bの一部で
も位置決め用突起62に当接して、径方向に位置決めさ
れる構造であればよい。
【0039】(3)上述の実施の形態は、車両用ハブユ
ニットに適用した転がり軸受1の取付構造であり、支持
部材はナックル6に相当するものであったが、これに限
るものではない。すなわち、転がり軸受を介して軸体を
支持部材に対して回転自在に支持する構成であれば本発
明を適用でき、支持部材もナックルに限らず、キャリア
や各種ケースや筐体等であってもよい。
【0040】(4)転がり軸受1の形状は、特に限定さ
れない。例えば、上述の実施の形態では、複列外向きア
ンギュラ玉軸受であったが、円すいころ等の各種斜接形
成の転がり軸受であっても構わない。また、軸体2にハ
ブフランジ3を外嵌装着し、さらにハブフランジ3に転
がり軸受1を外嵌装着した軸受に限らず、例えば、ハブ
フランジを一体形成した軸体2に転がり軸受1を外嵌装
着した軸受や、一方の内輪11,12を軸体2やハブフ
ランジ3に一体成形した軸受等であってもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の転がり軸受の取付構造によれ
ば、転がり軸受を取付ける支持部材の剛性が向上してブ
レーキ性能がよくなり、かつ、支持部材に固定する外輪
の構造が簡単になり製造性に優れるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における転がり軸受の取
付構造を適用した車両用ハブユニットの部分断面図であ
る。
【図2】従来例における車両用ハブユニットの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 転がり軸受 13 外輪 13a フランジ 13b 外周面 2 軸体 6 ナックル(支持部材) 6a 環状板部 61 開口部 61a 内周面 62 位置決め用突起 7 ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体を支持部材に対して回転自在に支持
    する転がり軸受の取付構造であって、 前記転がり軸の外輪の前記支持部材側の端縁に、径方向
    外向きに延びるフランジを設け、 前記支持部材は、前記軸体が貫通可能な開口部を形成し
    た環状板部を有し、かつ、前記フランジの外周面に当接
    する位置決め用突起を設け、 前記支持部材の前記開口部の内周面を前記フランジの基
    部より前記軸体側に位置させ、前記フランジの外周面を
    前記位置決め用突起に当接させて前記転がり軸受を前記
    支持部材に対して位置決めし、かつ、前記フランジを前
    記支持部材にボルト止めしたことを特徴とする転がり軸
    受の取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転がり軸受の取付構造に
    おいて、軸体が車軸であって、支持部材がナックルある
    いはキャリアであることを特徴とする車両用の転がり軸
    受の取付構造。
  3. 【請求項3】 支持部材が軽金属製であることを特徴と
    する請求項1記載の転がり軸受の取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007822A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Nsk Ltd 車輪用ころがり軸受
JP2008241492A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Ntn Corp センサ付車輪用軸受

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006007822A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Nsk Ltd 車輪用ころがり軸受
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