JP2008241492A - センサ付車輪用軸受 - Google Patents

センサ付車輪用軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2008241492A
JP2008241492A JP2007083323A JP2007083323A JP2008241492A JP 2008241492 A JP2008241492 A JP 2008241492A JP 2007083323 A JP2007083323 A JP 2007083323A JP 2007083323 A JP2007083323 A JP 2007083323A JP 2008241492 A JP2008241492 A JP 2008241492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strain
flange
wheel
sensor
projecting piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007083323A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Isobe
浩 磯部
Toru Takahashi
亨 高橋
Takami Ozaki
孝美 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2007083323A priority Critical patent/JP2008241492A/ja
Publication of JP2008241492A publication Critical patent/JP2008241492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/52Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions
    • F16C19/522Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with devices affected by abnormal or undesired conditions related to load on the bearing, e.g. bearings with load sensors or means to protect the bearing against overload
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • F16C19/186Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with three raceways provided integrally on parts other than race rings, e.g. third generation hubs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2326/00Articles relating to transporting
    • F16C2326/01Parts of vehicles in general
    • F16C2326/02Wheel hubs or castors

Abstract

【課題】静止時や低速時を問わず車輪のタイヤと路面間の作用力を正確に検出できるセンサ付車輪用軸受を提供する。
【解決手段】固定側部材である外方部材1は、その外周にナックルへ取付ける車体取付用のフランジ1aを有し、このフランジ1aの円周方向の複数箇所にボルト孔14が設けられる。前記フランジ1aは、各ボルト孔14が設けられた円周方向部分が他の部分よりも外径側へ突出した突片1aaとされる。各突片1aaの基端における円周方向の両側の端面部分は、フランジ1aaにおける前記突片1aaの非成形部の外径面に対して円弧状の正面形状となって続く円弧面部1aa1とされている。この円弧面部1aa1に、外方部材1の歪みを拡大する歪み拡大手段20を設け、この歪み拡大手段20に歪みゲージ16を貼り付ける。この歪みゲージ16の出力信号により、車輪のタイヤと路面間の作用力を推定する推定手段を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、車輪の軸受部にかかる荷重を検出する荷重センサを内蔵したセンサ付車輪用軸受に関する。
従来、自動車の安全走行のために、各車輪の回転速度を検出するセンサを車輪用軸受に設けたものがある。従来の一般的な自動車の走行安全性確保対策は、各部の車輪の回転速度を検出することで行われているが、車輪の回転速度だけでは十分でなく、その他のセンサ信号を用いてさらに安全面の制御が可能なことが求められている。
そこで、車両走行時に各車輪に作用する荷重から姿勢制御を図ることも考えられる。例えばコーナリングにおいては外側車輪に大きな荷重がかかり、また左右傾斜面走行では片側車輪に、ブレーキングにおいては前輪にそれぞれ荷重が片寄るなど、各車輪にかかる荷重は均等ではない。また、積載荷重不均等の場合にも各車輪にかかる荷重は不均等になる。このため、車輪にかかる荷重を随時検出できれば、その検出結果に基づき、事前にサスペンション等を制御することで、車両走行時の姿勢制御(コーナリング時のローリング防止、ブレーキング時の前輪沈み込み防止、積載荷重不均等による沈み込み防止等)を行うことが可能となる。しかし、車輪に作用する荷重を検出するセンサの適切な設置場所がなく、荷重検出による姿勢制御の実現が難しい。
また、今後ステアバイワイヤが導入されて、車軸とステアリングが機械的に結合しないシステムになってくると、車軸方向荷重を検出して運転手が握るハンドルに路面情報を伝達することが求められる。
このような要請に応えるものとして、車輪用軸受の固定輪や回転輪に歪みゲージを貼り付け、歪みゲージの検出する歪みから車輪にかかる荷重を推定するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1,2)。
特許文献1に開示の車輪用軸受では、固定輪である外輪の外周に歪みゲージを貼り付け、転動体が通過するときの外輪の歪みを歪みゲージで検出する。また、特許文献2に開示の車輪用軸受では、回転輪であるハブ輪の車輪取付用フランジに周方向に隣り合う複数の透孔を設け、隣り合う透孔同士の間の柱部に歪みゲージを貼り付け、柱部の歪みを歪みゲージで検出する。
また、車輪用軸受の固定輪と固定構造物である車体との間に介在させるインターフェースとして、回転部材であるハブ輪に力を作用する装置であるブレーキ装置のキャリパを固定できる例えばナックルを設け、このナックルにおける弾性変形領域に歪みゲージなどのセンサを設けて車両に作用する力を推定するようにしたものも提案されている(例えば特許文献3)。
特表2003−530565号公報 特開2004−053331号公報 特開2002−098600号公報
しかし、特許文献1に開示の車輪用軸受では、転動体の通過時の歪みを検出するため、転走面と外輪外周との間の肉厚を薄くしないと歪みを検出できず、軸受剛性が低くなる可能性がある。また、転動体通過時の歪みを検出するため、静止時や低速時の荷重を推定するのが困難である。
特許文献2に開示の車輪用軸受では、ハブ輪の車輪取付用フランジに透孔を設けて歪みゲージを貼り付けているため、やはり軸受剛性が低くなるという問題がある。
特許文献3に開示の車輪用軸受では、ハブ輪とは別部材のインターフェースを設置し、その部分の歪みから車両に作用する荷重を推定するので、部品点数や組立工数が増加し、コストが高くなり、ばね下荷重が大きくなるという問題がある。
この発明の目的は、車輪用軸受への追加工をほとんど要さず、軸受剛性を低下させることなく荷重センサを取付けることができ、静止時や低速時を問わず車輪のタイヤと路面間の作用力を正確に検出できるセンサ付車輪用軸受を提供することである。
この発明のセンサ付車輪用軸受は、複列の転走面が内周に形成された外方部材と、この転走面と対向する転走面を外周に形成した内方部材と、両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、 前記外方部材および内方部材のうちの固定側部材の外周に、ナックルへ取付ける車体取付用のフランジを有し、このフランジの円周方向の複数箇所にボルト孔が設けられ、上記フランジは、各ボルト孔が設けられた円周方向部分が他の部分よりも外径側へ突出した突片とされ、各突片の基端における円周方向の両側の端面部が、前記フランジの前記突片の非成形部の外径面に対して断面円弧状に続く円弧面部とされ、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、前記フランジの前記突片における前記円弧面部に、前記固定側部材の歪みを拡大する歪み拡大手段を設け、この歪み拡大手段に歪みゲージを1つ以上貼り付け、この歪みゲージの出力信号により、前記車輪のタイヤと路面間の作用力を推定する推定手段を設けたものである。
車輪のタイヤと路面間に荷重が作用すると、車輪用軸受の固定側部材にも荷重が印加されて変形が生じる。このとき、固定側部材のフランジに設けられたボルト孔と同位相の位置は、ボルトにより車体の懸架装置におけるナックルに固定されているのでほとんど変形せず、隣り合うボルト孔とボルト孔の間の位相の部位が変形する。これにより、前記円弧面部に歪みが集中し、荷重により歪み量が大きく変化するが、円弧面部に設けられた歪み拡大手段では特に歪みが拡大して現れるため、歪み拡大手段に貼り付けられた歪みゲージは、荷重の印加に伴う固定側部材の歪みを感度良く検出することがきる。この歪みゲージの出力信号から、車輪のタイヤと路面間の作用力を推定手段で推定するようにしているので、静止時や低速時を問わず車輪のタイヤと路面間の作用力を正確に検出することができる。また、荷重センサである歪みゲージの取付けにおいては、車輪用軸受への追加工をほとんど必要とせず、軸受剛性を低下させることもない。
また、このように構成したセンサ付車輪用軸受によると、車両への荷重センサの搭載が容易となり、量産性に優れたものとでき、コスト低減を図ることができる。
この発明において、前記歪み拡大手段は、前記突片の前記円弧面部に設けた切欠部であり、この切欠部内に前記歪みゲージを貼り付けても良い。歪み拡大手段を上記切欠部とした場合、固定側部材に若干の追い加工が必要となる場合があるが、突片の部分に切欠部を設けるため、車輪用軸受としての剛性の低下の問題は生じず、また別体の歪み拡大手段を設ける場合に比べて、部品点数の増大が回避できる。
この発明において、前記歪み拡大手段は、前記固定側部材に接する2つ以上の接触固定部および1つ以上の切欠部を有する歪み発生部材であり、この歪み発生部材の切欠部が前記突片の前記円弧面部に位置し、かつ前記2つ以上の接触固定部が突片の先端側と前記突片の非成形部側とに離れるように、この歪み発生部材を前記各接触固定部で前記固定側部材に固定し、前記歪み発生部材の前記切欠部に前記歪みゲージを貼り付けても良い。
この構成の場合、固定側部材におけるフランジのボルト孔と同位相の位置の突片の基端における円周方向の両側の端面部分である円弧面部が変形すると、その変形が歪み発生部材に伝わり、歪み発生部材が変形する。この歪み発生部材の歪みをその切欠部に貼り付けられた歪みゲージが測定する。
この際、歪み発生部材は、その固定箇所である固定側部材のフランジのラジアル方向の変形に従って変形するが、歪み発生部材はラジアル方向に最も大きく変形する箇所である円弧面部に取付けられているので、歪み発生部材の歪みが大きくなり、固定側部材のわずかな歪みも歪みゲージで感度良く検出できる。
さらに、歪み発生部材には切欠部が設けられ、この切欠部の箇所の剛性が低下しているので、固定側部材の歪みよりも大きな歪みが歪み発生部材に現れることになり、より一層固定側部材のわずかな歪みを歪みゲージで正確に検出することができる。
この発明において、前記歪みゲージは、前記固定側部材の周方向の歪みを検出する方向に貼っても良い。
固定側部材における前記円弧面部の位置では周方向に歪むため、歪みゲージを固定側部材の周方向の歪みを検出する方向に貼り付けた場合、歪みゲージによる固定側部材の歪み検出をより感度良く行うことができる。
この発明において、前記固定側部材のフランジとナックルの互いの対向面を、スペーサまたは前記フランジもしくはナックルに設けられた突部からなる介在部を介して、前記各ボルト孔の周縁で接触させ、前記対向面の残りの範囲を互いに非接触としても良い。
この構成の場合、固定側部材のフランジにおけるナックルとの対向面は、各ボルト孔の周縁においてのみスペーサまたは介在部を介してナックルの対向面に接触し、周方向に並ぶボルト孔とボルト孔の間の対向面は摩擦力の働かない非接触面となるので、荷重の印加に伴う固定側部材の変形は、隣り合うボルト孔とボルト孔の間の位相の部位で特に顕著となり、ボルト孔の位相の部位に歪みがさらに集中しやすくなる。その結果、歪みゲージによる歪みの検出感度がさらに向上する。
この発明において、前記推定手段は、前記歪みゲージの出力信号より、車輪に対して垂直な方向となる上下方向の荷重を推定するものとしても良い。
車軸に対して垂直な方向に荷重が作用する場合、車輪用軸受に対しては純ラジアル荷重に近い荷重が印加されるため、両列の転動体に対して同じ方向の荷重が加わる。そのため、荷重方向に対して固定側部材の外径面が外方向へ変形する。この場合も、フランジのボルト孔と同位相の位置では変形量が小さく、隣り合うボルト孔とボルト孔の間の位相の部位で特に顕著となるので、フランジにおける突片の基端の円周方向の両側の端面部分である円弧面部に歪みが集中しやすくなる。このことから、このセンサ付車輪用軸受では、歪みゲージの出力信号により、車軸に対して垂直な方向となる上下方向の荷重を推定手段で推定するのに特に好適である。
この発明のセンサ付車輪用軸受は、複列の転走面が内周に形成された外方部材と、この転走面と対向する転走面を外周に形成した内方部材と、両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、 前記外方部材および内方部材のうちの固定側部材の外周に、ナックルへ取付ける車体取付用のフランジを有し、このフランジの円周方向の複数箇所にボルト孔が設けられ、上記フランジは、各ボルト孔が設けられた円周方向部分が他の部分よりも外径側へ突出した突片とされ、各突片の基端における円周方向の両側の端面部が、前記フランジの前記突片の非成形部の外径面に対して断面円弧状に続く円弧面部とされ、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、前記フランジの前記突片における前記円弧面部に、前記固定側部材の歪みを拡大する歪み拡大手段を設け、この歪み拡大手段に歪みゲージを1つ以上貼り付け、この歪みゲージの出力信号により、前記車輪のタイヤと路面間の作用力を推定する推定手段を設けたため、車輪用軸受への追加工をほとんど要さず、軸受剛性を低下させることなく荷重センサを取付けることができ、静止時や低速時を問わず車輪のタイヤと路面間の作用力を正確に検出できる。
この発明の一実施形態を図1および図2と共に説明する。この実施形態は、第3世代型の内輪回転タイプで、駆動輪支持用の車輪用軸受に適用したものである。なお、この明細書において、車両に取り付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
このセンサ付車輪用軸受における軸受は、図1に断面図で示すように、内周に複列の転走面3を形成した外方部材1と、これら各転走面3に対向する転走面4を形成した内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の転走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成される。この車輪用軸受は、複列のアンギュラ玉軸受型とされていて、転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。上記転走面3,4は断面円弧状であり、ボール接触角が背面合わせとなるように形成されている。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間の両端は、一対のシール7,8によってそれぞれ密封されている。
外方部材1は固定側部材となるものであって、車体の懸架装置(図示せず)におけるナックルに取付ける車体取付用フランジ1aを外周に有し、全体が一体の部品とされている。フランジ1aには円周方向の複数箇所に車体取付用のボルト孔14が設けられている。 内方部材2は回転側部材となるものであって、車輪取付用のハブフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9の軸部9bのインボード側端の外周に嵌合した内輪10とでなる。これらハブ輪9および内輪10に、前記各列の転走面4が形成されている。ハブ輪9のインボード側端の外周には段差を持って小径となる内輪嵌合面12が設けられ、この内輪嵌合面12に内輪10が嵌合している。ハブ輪9の中心には貫通孔11が設けられている。ハブフランジ9aには、周方向複数箇所にハブボルト(図示せず)の圧入孔15が設けられている。ハブ輪9のハブフランジ9aの根元部付近には、車輪および制動部品(図示せず)を案内する円筒状のパイロット部13がアウトボード側に突出している。
図2は、この車輪用軸受のインボード側から見た正面図を示す。なお、図1は、図2におけるI−O−I矢視断面図を示す。前記車体取付用フランジ1aは、図2のように、各ボルト孔14が設けられた円周方向部分が他の部分よりも外径側へ突出した突片1aaとされている。これら各突片1aaの基端における円周方向の両側の端面部分1aa1は、車体取付用フランジ1aにおける突片1aaの非成形部1abの外径面に対して円弧状の正面形状となって続く円弧面部とされている。この円弧面部1aa1の外径面には、外方部材1の歪みを拡大する歪み拡大手段となる切欠部20が設けられており、この切欠部20内に荷重センサとして1つ以上(ここでは、各円弧面部1aa1の切欠部20毎に各1個で合計8個)の歪みゲージ16が貼り付けられている。なお、歪みゲージ16の個数は特に指定しない。ここでは、これらの歪みゲージ16は、外方部材1の周方向の歪みを検出する方向に貼り付けられている。歪みゲージ16として、例えば抵抗線歪みゲージが用いられるが、そのほか半導体歪みゲージを用いても良い。歪みゲージ16には、保護用のカバー等を設けるのが好ましい。
これらの歪みゲージ16は推定手段17に接続される。推定手段17は、歪みゲージ16の出力信号により、車輪のタイヤと路面間の作用力を推定する手段である。推定手段17は、車輪のタイヤと路面間の作用力と歪みゲージ16の出力信号との関係を演算式またはテーブル等により設定した関係設定手段(図示せず)を有し、入力された出力信号から前記関係設定手段を用いて作用力を出力する。前記関係設定手段の設定内容は、予め試験やシミュレーションで求めておいて設定する。
車輪のタイヤと路面間に荷重が作用すると、車輪用軸受の固定側部材である外方部材1にも荷重が印加されて変形が生じる。このとき、外方部材1のフランジ1aに設けられたボルト孔14と同位相の位置は、ボルトにより車体の懸架装置におけるナックルに固定されているのでほとんど変形せず、車体取付用フランジ1aにおける突片1aaの非成形部1abの外径面が外方向へ変形する。これにより、前記円弧面部1aa1に歪みが集中し、荷重により歪み量が大きく変化するが、円弧面部1aa1の切欠部20では特に歪みが拡大して現れるため、円弧面部1aa1の切欠部20内に貼り付けられた歪みゲージ16は、荷重の印加に伴う外方部材1のわずかな歪みでも感度良く検出することがきる。この歪みゲージ16の出力信号から、車輪のタイヤと路面間の作用力を推定手段17で推定するようにしているので、静止時や低速時を問わず車輪のタイヤと路面間の作用力を正確に検出することができる。
また、荷重センサである歪みゲージ16の取付けにおいては、車輪用軸受への追加工をほとんど必要としないので、軸受剛性を低下させることもない。
また、車輪のタイヤと路面間の作用力だけでなく、車輪用軸受に作用する力(例えば予圧量)を検出するものとしても良い。
このセンサ付車輪用軸受から得られた検出荷重を自動車の車両制御に使用することにより、自動車の安定走行に寄与できる。また、このセンサ付車輪用軸受を用いると、車両にコンパクトに荷重センサを設置でき、量産性に優れたものとでき、コスト低減を図ることができる。
図3は、この発明の他の実施形態を示す。このセンサ付車輪用軸受では、図1の実施形態において、外方部材1のフランジ1aの突片1aaにおける基端の円弧面部1aa1に外方部材1の歪みを拡大する手段として切欠部20を設けるのに代えて、図3(A)のように歪み拡大手段として、前記フランジ1aaの外径面に接する2つ以上の接触固定部22aおよび1つ以上の切欠部22bを有する歪み発生部材22を、前記フランジ1aの外径面に周方向に並べて1つまたは複数個(ここではフランジ1aaの各円弧面部1aa1に対応させて8個)設けたものである。歪みゲージ16は、前記歪み発生部材22の切欠部22bに貼り付けられ、歪み発生部材22と歪みゲージ16とで歪みセンサ21が構成される。
ここでは、歪み発生部材22は、図3(B)に拡大した側面図で示すように、前記フランジ1aaの突片1aaにおける基端の円弧面部1aa1に沿う周方向に長い略円弧状とされ、その両端部に円弧の外周側に張り出した一対の接触固定部22a,22aが形成されている。また、切欠部22bは、歪み発生部材22の中央部に円弧の内周側に開口するように1つ形成され、この切欠部22bの内面に歪みゲージ16が貼り付けられている。
この歪み発生部材22の前記フランジ1aの外径面への取付けにおいては、切欠部22bが前記突片1aaの前記円弧面部1aa1に位置し、かつ一対の接触固定部22a,22aが突片1aaの先端側と突片1aaの非形成部1ab側とに離れるように、各接触固定部22aでフランジ1aに固定される。これら接触固定部22aのフランジ1aへの固定は、接触固定部22aに設けられた径方向に貫通するボルト挿通孔から挿入したボルト23を、フランジ1aの外径面に設けられたボルト孔(いずれも図示せず)に螺合させて締結することで行われるが、接着剤により接着固定しても良い。歪み発生部材22の接触固定部22a以外の箇所では、フランジ1aとの間に隙間が生じている。
歪み発生部材22は、車輪のタイヤと路面間の作用力の予想される最大値において、塑性変形しないものであることが好ましい。歪み発生部材22の材質としては、鋼材の他、銅、黄銅、アルミニウム等の金属材料を用いることができる。
この実施形態の場合、外方部材1のフランジ突片1aaにおける歪みが集中する前記円弧面部1aa1の変形が歪み発生部材22に伝わり、この歪み発生部材22の歪みを歪みゲージ16が測定する。
この際、歪み発生部材22は、その固定箇所である外方部材1のフランジ1aのラジアル方向の変形に従って変形するが、歪み発生部材22はラジアル方向に最も大きく変形する箇所と変形しない箇所の間である円弧面部1aa1に取付けられているので、歪み発生部材22の歪みが大きくなり、固定側部材である外方部材1のわずかな歪みも歪みゲージ16で感度良く検出できる。
さらに、歪み発生部材22には切欠部22bが設けられ、この切欠部22bの箇所の剛性が低下しているので、外方部材1の歪みよりも大きな歪みが歪み発生部材22に現れることになり、より一層外方部材1のわずかな歪みを歪みゲージ16で正確に検出することができる。
図4は、図3の実施形態のセンサ付車輪用軸受を搭載した自動車において、車輪のタイヤと路面間に垂直方向荷重Fzが作用した場合の外方部材1の変形の説明図である。この場合、車輪用軸受に対しては純ラジアル荷重に近い荷重が印加されるため、両列の転動体5に対して同じ方向の荷重が加わる。そのため、荷重方向に対して外方部材1の外径面が同図に矢印で示すように外方向へ変形する。なお、同図中の矢印の長さは、変形量の大きさを示す。この場合も、フランジ1aのボルト孔14と同位相の位置では変形量が小さく、転動体5への荷重が上部方向に集中するため、車体取付用フランジ1aにおける突片1aaの非成形部1abの外径面が外方向へ変形する。その結果、前記円弧面部1aa1の位置に設けられた歪み発生部材22に歪みが集中しやすくなる。そのため、歪みゲージ16が貼り付けられた歪み発生部材22の切欠部22bにも歪みが集中しやすくなり、このセンサ付車輪用軸受では、歪みゲージ16の出力信号により、車軸に対して垂直な方向となる上下方向の荷重Fzを推定手段17で推定するのに特に好適である。
また、上記したように、外方部材1における前記円弧面部1aa1の位置では周方向に歪むため、この実施形態のように、歪みゲージ16を外方部材1の周方向の歪みを検出する方向に貼り付けた場合、歪みセンサ16による外方部材1の歪み検出をより感度良く行うことができる。
図5は、この発明のさらに他の実施形態を示す。このセンサ付車輪用軸受では、図1の実施形態において、外方部材1のフランジ1aと車体の懸架装置のナックル18との互いの対向面を、フランジ1aの各ボルト孔14の周縁においてスペーサ19を介在させることで接触させ、前記対向面の残りの範囲を互いに非接触としたものである。スペーサ19を介在させるのに代えて、フランジ1aまたはナックル18の前記対向面に突部からなる介在部を設け、この介在部を相手側の対向面に接触させるようにしても良い。その他の構成は図1の実施形態の場合と同様である。
この実施形態の場合、外方部材1のフランジ1aにおけるナックル18との対向面は、各ボルト孔14の周縁においてのみスペーサ(または介在部)19を介してナックル18の対向面に接触し、周方向に並ぶボルト孔14とボルト孔14の間の対向面は摩擦力の働かない非接触面となるので、荷重の印加に伴う外方部材1の変形は、隣り合うボルト孔14とボルト孔14の間の位相の部位で特に顕著となり、フランジ1aにおける突片1aaの基端の円周方向の両側の端面部分である円弧面部1aa1に歪みがさらに集中しやすくなる。その結果、歪みゲージ16による歪みの検出感度がさらに向上する。
この発明の一実施形態に係るセンサ付車輪用軸受の断面図である。 同センサ付車輪用軸受をインボード側から見た正面図である。 (A)はこの発明の他の実施形態に係るセンサ付車輪用軸受をインボード側から見た正面図、(B)は歪み発生部材の拡大側面図である。 同センサ付車輪用軸受における垂直方向荷重の印加に伴う外方部材の変形の説明図である。 この発明のさらに他の実施形態に係るセンサ付車輪用軸受の断面図である。
符号の説明
1…外方部材
1a…車体取付用フランジ
1aa…突片
1aa1…円弧面部
1ab…突片の非成形部
2…内方部材
3,4…転走面
5…転動体
14…ボルト孔
15…圧入孔
16…歪みゲージ
17…推定手段
18…ナックル
19…スペーサ
20…切欠部(歪み拡大手段)
21…歪みセンサ
22…歪み発生部材(歪み拡大手段)
22a…接触固定部
22b…切欠部

Claims (6)

  1. 複列の転走面が内周に形成された外方部材と、この転走面と対向する転走面を外周に形成した内方部材と、両部材の対向する転走面間に介在した複列の転動体とを備え、 前記外方部材および内方部材のうちの固定側部材の外周に、ナックルへ取付ける車体取付用のフランジを有し、このフランジの円周方向の複数箇所にボルト孔が設けられ、上記フランジは、各ボルト孔が設けられた円周方向部分が他の部分よりも外径側へ突出した突片とされ、各突片の基端における円周方向の両側の端面部が、前記フランジの前記突片の非成形部の外径面に対して円弧状の正面形状となって続く円弧面部とされ、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、
    前記フランジの前記突片における前記円弧面部に、前記固定側部材の歪みを拡大する歪み拡大手段を設け、この歪み拡大手段に歪みゲージを1つ以上貼り付け、この歪みゲージの出力信号により、前記車輪のタイヤと路面間の作用力を推定する推定手段を設けたセンサ付車輪用軸受。
  2. 請求項1において、前記歪み拡大手段は、前記突片の前記円弧面部に設けた切欠部であり、この切欠部内に前記歪みゲージを貼り付けたセンサ付車輪用軸受。
  3. 請求項1において、前記歪み拡大手段は、前記固定側部材に接する2つ以上の接触固定部および1つ以上の切欠部を有する歪み発生部材であり、この歪み発生部材の切欠部が前記突片の前記円弧面部に位置し、かつ前記2つ以上の接触固定部が突片の先端側と前記突片の非成形部側とに離れるように、この歪み発生部材を前記各接触固定部で前記固定側部材に固定し、前記歪み発生部材の前記切欠部に前記歪みゲージを貼り付けたセンサ付車輪用軸受。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記歪みゲージは、前記固定側部材の周方向の歪みを検出する方向に貼ったセンサ付車輪用軸受。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記固定側部材のフランジとナックルの互いの対向面を、スペーサまたは前記フランジもしくはナックルに設けられた突部からなる介在部を介して、前記各ボルト孔の周縁で接触させ、前記対向面の残りの範囲を互いに非接触としたセンサ付車輪用軸受。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記推定手段は、前記歪みゲージの出力信号より、車輪に対して垂直な方向となる上下方向の荷重を推定するものとしたセンサ付車輪用軸受。
JP2007083323A 2007-03-28 2007-03-28 センサ付車輪用軸受 Pending JP2008241492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007083323A JP2008241492A (ja) 2007-03-28 2007-03-28 センサ付車輪用軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007083323A JP2008241492A (ja) 2007-03-28 2007-03-28 センサ付車輪用軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008241492A true JP2008241492A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39913022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007083323A Pending JP2008241492A (ja) 2007-03-28 2007-03-28 センサ付車輪用軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008241492A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210027B1 (ja) * 1971-04-17 1977-03-19
JP2003254346A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受の取付構造
JP2003278778A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Ntn Corp 発電機付き転がり軸受
JP2006007820A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Nsk Ltd 車輪用ころがり軸受
WO2006124485A1 (en) * 2005-05-12 2006-11-23 The Timken Company Wheel end with load sensing capabilities
JP2006528347A (ja) * 2003-07-18 2006-12-14 アクチボラゲット エス ケイ エフ ころがり要素軸受に作用する接触力ベクトルを決定するための方法及びそのためのセンサ装置
JP2007038740A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Jtekt Corp ハブユニット取付構造
JP2007057301A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Ntn Corp センサ付車輪用軸受
JP2007057300A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Ntn Corp センサ付車輪用軸受

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210027B1 (ja) * 1971-04-17 1977-03-19
JP2003254346A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Koyo Seiko Co Ltd 転がり軸受の取付構造
JP2003278778A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Ntn Corp 発電機付き転がり軸受
JP2006528347A (ja) * 2003-07-18 2006-12-14 アクチボラゲット エス ケイ エフ ころがり要素軸受に作用する接触力ベクトルを決定するための方法及びそのためのセンサ装置
JP2006007820A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Nsk Ltd 車輪用ころがり軸受
WO2006124485A1 (en) * 2005-05-12 2006-11-23 The Timken Company Wheel end with load sensing capabilities
JP2007038740A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Jtekt Corp ハブユニット取付構造
JP2007057301A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Ntn Corp センサ付車輪用軸受
JP2007057300A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Ntn Corp センサ付車輪用軸受

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5147254B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP5089041B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP4925624B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP4864441B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP5019988B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP2007071280A (ja) センサ付車輪用軸受
JP4925625B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP2007057259A (ja) センサ付車輪用軸受
JP2007078615A (ja) センサ付車輪用軸受
JP5063270B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP2007153226A (ja) 車輪用軸受装置
JP5142683B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP2008241359A (ja) センサ付車輪用軸受
JP2007057257A (ja) センサ付車輪用軸受
JP4936931B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP2008241492A (ja) センサ付車輪用軸受
JP2008213561A (ja) センサ付車輪用軸受
JP2008303892A (ja) センサ付車輪用軸受
JP4889548B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP4911967B2 (ja) センサ付き車輪用軸受
JP5219423B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP2007057301A (ja) センサ付車輪用軸受
JP2008249566A (ja) センサ付車輪用軸受
JP4493569B2 (ja) センサ付車輪用軸受
JP5219424B2 (ja) センサ付車輪用軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121016