JP2007057301A - センサ付車輪用軸受 - Google Patents

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孝美 尾崎
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智海 石河
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健太郎 西川
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Abstract

【課題】 車両にコンパクトに荷重検出用のセンサを設置できて、車輪にかかる荷重を検出でき、量産時のコストが安価となるセンサ付車輪用軸受を提供する。
【解決手段】 外方部材1と内方部材2の間に複列の転動体3を介在させた車輪用軸受において、センサユニット21を取付ける。センサユニット21は、固定側部材である外方部材1の内周面に取付けられるセンサ取付部材22と、このセンサ取付部材22の歪みを測定する複数の歪みセンサ23とでなる。センサ取付部材22は、外方部材1に対して少なくとも2箇所の接触固定部22a,22bを有し、隣合う接触固定部の間で少なくとも1箇所に切欠部24cを有し、この切欠部24cに歪みセンサ23を配置したものとする。センサ取付部材22の2箇所の接触固定部22a,22b間の部分は、2枚の平行な平板24と両平板を連結する円弧板25からなる形状とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車輪の軸受部にかかる荷重を検出する荷重センサを内蔵したセンサ付車輪用軸受に関する。
従来、自動車の安全走行のために、各車輪の回転速度を検出するセンサを車輪用軸受に設けたものがある。従来の一般的な自動車の走行安全性確保対策は、各部の車輪の回転速度を検出することで行われているが、車輪の回転速度だけでは十分でなく、その他のセンサ信号を用いてさらに安全面の制御が可能なことが求められている。
そこで、車両走行時に各車輪に作用する荷重から姿勢制御を図ることも考えられる。例えばコーナリングにおいては外側車輪に大きな荷重がかかり、また左右傾斜面走行では片側車輪に、ブレーキングにおいては前輪にそれぞれ荷重が片寄るなど、各車輪にかかる荷重は均等ではない。また、積載荷重不均等の場合にも各車輪にかかる荷重は不均等になる。このため、車輪にかかる荷重を随時検出できれば、その検出結果に基づき、事前にサスペンション等を制御することで、車両走行時の姿勢制御(コーナリング時のローリング防止、ブレーキング時の前輪沈み込み防止、積載荷重不均等による沈み込み防止等)を行うことが可能となる。しかし、車輪に作用する荷重を検出するセンサの適切な設置場所がなく、荷重検出による姿勢制御の実現が難しい。
また、今後ステアバイワイヤが導入されて、車軸とステアリングが機械的に結合しないシステムになってくると、車軸方向荷重を検出して運転手が握るハンドルに路面情報を伝達することが求められる。
このような要請に応えるものとして、車輪用軸受の外輪に歪みゲージを貼り付け、歪みを検出するようにした車輪用軸受が提案されている(例えば特許文献1)。
特表2003−530565号公報
車輪用軸受の外輪は、転走面を有し、強度が求められる部品であって、塑性加工や、旋削加工、熱処理、研削加工などの複雑な工程を経て生産される軸受部品である。そのため特許文献1のように外輪に歪みゲージを貼り付けるのでは、生産性が悪く、量産時のコストが高くなるという問題点がある。
この問題点に対し、歪みセンサをセンサ取付部材に取付けてセンサユニットとし、このセンサユニットを外輪に取付けることを試みた。この場合、センサ取付部材の加工にコストがかかりすぎると、コスト低化を実現することができない。そこで、センサ取付部材を加工が容易なものとすることで、量産時のコスト低下を図ることが望まれる。
この発明の目的は、車両にコンパクトに荷重検出用のセンサを設置できて、車輪にかかる荷重を検出でき、量産時のコストが安価となる車輪用軸受を提供することである。
この発明のセンサ付車輪用軸受は、複列の転走面が内周に形成された外方部材と、この外方部材の転走面と対向する転走面を形成した内方部材と、両転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持するセンサ付車輪用軸受において、センサ取付部材およびこのセンサ取付部材に取付けた歪みセンサからなるセンサユニットを前記外方部材および内方部材のうちの固定側部材に取付け、前記センサ取付部材は、固定側部材に対して少なくとも2箇所の接触固定部を有し、隣合う接触固定部の間で少なくとも1箇所に切欠部を有し、この切欠部に前記歪みセンサを配置したものであり、前記センサ取付部材の前記接触固定部間の部分が、2枚の平行な平板と両平板を連結する円弧板からなる形状であり、前記切欠部は前記平板に設けられたものであることを特徴する。例えば、外方部材が固定側部材、内方部材が回転側部材の場合、外方部材に前記センサユニットを取付ける。
車両走行に伴い回転側部材に荷重が加わると、転動体を介して固定側部材が変形し、その変形はセンサユニットに歪みをもたらす。センサユニットに設けられた歪みセンサは、センサユニットの歪みを検出する。歪みと荷重の関係を予め実験やシミュレーションで求めておけば、歪みセンサの出力から車輪にかかる荷重等を検出することができる。すなわち、前記歪みセンサの出力によって、車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力、または車輪用軸受の予圧量を推定することができる。また、この検出した荷重等を自動車の車両制御に使用することが出来る。
このセンサ付車輪用軸受は、固定側部材に取付けられるセンサ取付部材に歪みセンサを取付けるので、車両にコンパクトに荷重センサを設置できる。センサ取付部材は固定側部材に取付けられる簡易な部品であるため、これに歪みセンサを取付けることで、量産性に優れたものとでき、コスト低下が図れる。
センサユニットのセンサ取付部材は、固定側部材に対して少なくとも2箇所の接触固定部を有し、隣合う接触固定部の間で少なくとも1箇所に切欠部を有するものとされ、この切欠部に歪みセンサが配置されているので、センサ取付部材の歪みセンサの配置箇所が、その剛性の低下により、固定側部材よりも大きな歪みを生じ、固定側部材の歪みを精度良く検出することができる。
上記センサ取付部材の構造、すなわち固定側部材に対して少なくとも2箇所の接触固定部を有し、隣合う接触固定部の間で少なくとも1箇所に切欠部を有する構造は、前記接触固定部間の部分を、切欠部が形成された2枚の平行な平板と、両平板を連結する円弧板とを断面コ字形に組み合わせて成形することにより、容易に得られる。このように成形されたセンサ取付部材は、切欠部を除く部分が断面コ字形であるため、全体の剛性を高くしながら切欠部のある部分の剛性を低くして大きな歪みを生じさせる形状に簡単に製作できるという利点、ならびに軽量に製作できるため、このセンサ取付部材を車輪用軸受に取付けた場合に、車輪用軸受の重量バランスに悪影響を与えないという利点がある。平板および円弧板は、鋼板のプレス加工による打抜き品とすることにより、容易かつ安価に製作することができる。それぞれ個別に製作された2枚の平行な平板および円弧板を組み合わせる場合、2枚の平行な平板と円弧板とはいかなる方法で接合しても良く、例えば溶接やロウ付けにより接合する。
前記センサ取付部材がプレス品であり、前記2枚の平行な平板と両平板を連結する円弧板とが一体であるようにすると、加工工程が少なくて済むので、センサ取付部材をさらに安価に提供することができる。
前記センサ取付部材における前記平板の前記切欠部以外の部分に補強材を接合してもよい。前記切欠部以外の部分に補強材を接合すると、切欠部の箇所の剛性は低いままで、センサ取付部材全体の剛性をより一層高めることができる。
この発明のセンサ付車輪用軸受は、複列の転走面が内周に形成された外方部材と、この外方部材の転走面と対向する転走面を形成した内方部材と、両転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持する車輪用軸受において、センサ取付部材およびこのセンサ取付部材に取付けた歪みセンサからなるセンサユニットを前記外方部材および内方部材のうちの固定側部材に取付けたものであるため、車両にコンパクトに荷重センサを設置できる。また、センサ取付部材は、固定側部材に取付けられる簡易な部品であるため、これに歪みセンサを取付けることで、量産性に優れたものとでき、コスト低下が図れる。
前記センサ取付部材は、固定側部材に対して少なくとも2箇所の接触固定部を有し、隣合う接触固定部の間で少なくとも1箇所に切欠部を有し、この切欠部に前記歪みセンサを配置したものであるため、センサ取付部材の歪みセンサの配置箇所が、その剛性の低下により、固定側部材よりも大きな歪みを生じ、固定側部材の歪みを精度良く検出することができる。
また、前記センサ取付部材の前記接触固定部間の部分が、2枚の平行な平板と両平板を連結する円弧板からなる形状であり、前記切欠部は前記平板に設けられたものであるとすることにより、全体の剛性を高くしながら切欠部のある部分の剛性は低くして大きな歪みを生じさせる形状であり、しかも軽量であるセンサ取付部材を安価に製作することができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図5と共に説明する。この実施形態は、第3世代型の内輪回転タイプで、駆動輪支持用の車輪用軸受に適用したものである。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
この車輪用軸受は、内周に複列の転走面3を形成した外方部材1と、これら各転走面3に対向する転走面4を形成した内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の転走面3,4間に介在した複列の転動体5とで構成される。この車輪用軸受は、複列のアンギュラ玉軸受型とされていて、転動体5はボールからなり、各列毎に保持器6で保持されている。上記転走面3,4は断面円弧状であり、各転走面3,4は接触角が外向きとなるように形成されている。外方部材1と内方部材2との間の軸受空間の両端は、密封手段7,8によりそれぞれ密封されている。
外方部材1は固定側部材となるものであって、車体の懸架装置(図示せず)におけるナックルに取付けるフランジ1aを外周に有し、全体が一体の部品とされている。フランジ1aには、周方向の複数箇所に車体取付孔14が設けられている。
内方部材2は回転側部材となるものであって、車輪取付用のハブフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9の軸部9bのインボード側端の外周に嵌合した内輪10とでなる。これらハブ輪9および内輪10に、前記各列の転走面4が形成されている。ハブ輪9のインボード側端の外周には段差を持って小径となる内輪嵌合面12が設けられ、この内輪嵌合面12に内輪10が嵌合している。ハブ輪9の中心には貫通孔11が設けられている。ハブフランジ9aには、周方向複数箇所にハブボルト(図示せず)の圧入孔15が設けられている。ハブ輪9のハブフランジ9aの根元部付近には、ホイールおよび制動部品(図示せず)を案内する円筒状のパイロット部13がアウトボード側に突出している。
外方部材1のアウトボード側端の内周に、センサユニット21が設けられている。センサユニット21の軸方向位置は、密封手段7と転走面3との間とされる。このセンサユニット21は、外方部材1に取付けられるセンサ取付部材22と、このセンサ取付部材22に貼り付けられてセンサ取付部材22の歪みを測定する歪みセンサ23とでなる。
センサ取付部材22は、図3に示す2枚の平板24と、図4に示す円弧板25とを組み合わせてなる。平板24は、概略形状が車軸用軸受の回転軸の軸心を中心とする2本の同心円弧を外周縁および内周縁とする周方向に細長い板材で、その両端部24a,24bが外周側に若干張り出して形成されているとともに、その中央部に内周側に開口する切欠部24cが形成されている。円弧板25は、平板24の外周縁に対応する円弧状に湾曲した板材で、その両端部25a,25bは平板24の両端部24a,24bに対応して段差が設けられている。
上記2枚の平板24,24を平行に配置し、その間に上記円弧板25を配し、両平板24,24の対向面の外周縁部と円弧板25の端面とを接合することにより、図5に示すように2枚の平板24,24と円弧板25とが断面コ字形に組み合わされたセンサ取付部材22が得られる。2枚の平板24の端部24a,24bと円弧板25の端部25a,25bとで、センサ取付部材22の接触固定部22a,22bとなる。2枚の平板24,24および円弧板25は、例えば鋼板のプレス加工による打抜き品からなる。平板24,24と円弧板25との接合方法は、特に限定しないが、例えば溶接やロウ付けが適している。そして、このように成形されたセンサ取付部材22における円弧板25の内周面の中央部、すなわち平板24の切欠部24cと円周方向同位置に歪みセンサ23が貼り付けられる。
センサ取付部材22は、車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力の予想される最大値において、塑性変形しないものであることが好ましい。センサ取付部材22の材質としては、鋼材の他、銅、黄銅、アルミニウム等の金属材料を用いることができる。
このセンサユニット21は、センサ取付部材22の接触固定部22a,22bによって外方部材1の内周に固定される。これら接触固定部22a,22bの外方部材1への固定は、ボルトによる固定や、接着剤による接着等で行われる。センサ取付部材22の接触固定部22a,22b以外の箇所では、外方部材1の内周面との間に隙間を生じている。
この実施形態の場合、一方の接触固定部22aが外方部材1の全周における真上の位置に位置し、もう一方の接触固定部22bが真上位置から数十度下方の位置の位置するように、センサユニット21が配置されている。外方部材1の全周における真上の位置は、外方部材1に作用する荷重により外方部材1がラジアル方向に最も大きく変形する箇所であり、また真上位置から数十度下方の位置は、真上位置よりもラジアル方向の変形が少ない箇所である。
なお、インボード側の密封手段8は、外方部材1の内周面に取付けられた芯金付きのゴム等の弾性体からなるシール8aと、内輪10の外周面に取付けられて前記シール8aが接触するスリンガ8bとでなり、スリンガ8bに、円周方向に交互に磁極を有する多極磁石からなる回転検出用の磁気エンコーダ16が設けられている。磁気エンコーダ16に対向して、外方部材1に磁気センサ(図示せず)が取付けられる。
図6に示すように、センサユニット21の出力を処理する手段として、外力計算手段31、路面作用力計算手段32、軸受予圧量計算手段33、および異常判定手段34が設けられている。これら各手段31〜34は、この車輪用軸受の外方部材1等に取付けられた回路基板等の電子回路装置(図示せず)に設けられたものであっても、また自動車の電気制御ユニット(ECU)に設けられたものであっても良い。
上記構成のセンサ付車輪用軸受の作用を説明する。ハブ輪9に荷重が印加されると、転動体5を介して外方部材1が変形し、その変形は外方部材1の内周に取付けられたセンサ取付部材22に伝わり、センサ取付部材22が変形する。このセンサ取付部材22の歪みを、歪センサ23により測定する。この際、センサ取付部材22は外方部材1におけるセンサ取付部材22の固定箇所のラジアル方向の変形に従って変形するが、センサ取付部材22における歪みセンサ23の取付箇所は、平板24,24の切欠部24c,24cと円周方向同位置の剛性の低い箇所であるので、外方部材1の歪みよりも大きな歪みがセンサ取付箇所に現れることとなり、外方部材1のわずかな歪みを歪みセンサ23で正確に検出することができる。
また、センサ取付部材22の2箇所の接触固定部22a,22bのうち、一方の接触固定部22aが、外方部材1に作用する荷重により外方部材1がラジアル方向に最も大きく変形する箇所である全周における真上の位置に位置し、もう一方の接触固定部22bが、真上位置よりもラジアル方向の変形が少ない真上位置から数十度下方の位置に位置しているため、接触固定部22bを支点にして接触固定部22aが大きく変形するときに、センサ取付部材22の歪みセンサ23の取付部分が一層大きな歪みを生じることとなり、歪みセンサ23によって外方部材1の歪みを感度良く検出することができる。
このようにして検出される歪みの値から、車軸用軸受に作用する外力等を検出することができる。荷重の方向や大きさによって歪みの変化が異なるため、予め歪みと荷重の関係を実験やシミュレーションにて求めておけば、車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力を算出することができる。外力演算手段31および路面作用力計算手段32は、それぞれ、このように実験やシミュレーションにより予め求めて設定しておいた歪みと荷重の関係から、歪センサ23の出力により、車輪用軸受に作用する外力およびタイヤと路面間の作用力をそれぞれ算出する。
異常判定手段34は、このように算出した車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力が、設定された許容値を超えたと判断される場合に、外部に異常信号を出力する。この異常信号を、自動車の車両制御に使用することが出来る。
また、外力計算手段31および路面作用力計算手段32により、リアルタイムで車輪用軸受に作用する外力、またはタイヤと路面間の作用力を出力すると、よりきめ細やかな車両制御が可能となる。
また、車輪用軸受は内輪10によって予圧が付加されるが、その予圧によってもセンサ取付部材22は変形する。このため、予め歪みと予圧の関係を実験やシミュレーションにて求めておけば、車輪用軸受の予圧の状態を知ることが出来る。軸受予圧量計算手段33は、上記のように実験やシミュレーションにより予め求めて設定しておいた歪みと予圧の関係から、歪センサ23の出力により、軸受予圧量を出力する。また、軸受予圧量計算手段33から出力される予圧量を用いることで、車輪用軸受の組立時における予圧の調整が容易になる。
上記実施形態では、それぞれ個別に成形された2枚の平板24,24と円弧板25とを接合して所望形状のセンサ取付部材22としているが、全体をプレス加工によって一体に成型しても良い。センサ取付部材22を全体が一体のプレス品とすると、加工工程が少なくて済むので、センサ取付部材22を安価に提供することができる。
センサ取付部材22は車輪用軸受に予想される最大の荷重が印加された場合でも、塑性変形を起こさない形状とする必要がある。前記実施形態のセンサ取付部材22は、断面コ字形で高い全体剛性を有しているが、それでもセンサ取付部材22の全体剛性が不十分である場合は、図3に示す平板24、および図4に示す円弧板25とは別に、図7に示す補強材26を組み合わせてセンサ取付部材22を成形すると良い。補強材26は、平板24の内周縁に対応するように円弧状に湾曲した板材で、その円周方向の長さは、平板24の内周縁端から切欠部24cまでの長さとされる。なお、図7は2枚の補強材26を並べて表示している。
図8に示すように、平行に配置した2枚の平板24,24の対向面の外周縁部と円弧板25の端面とを接合するとともに、2枚の平板24,24の対向面の内周縁部と補強材26,26の端面とを接合して、2枚の平板24,24、1枚の円弧板25、および2枚の補強材26,26を断面口字形に組み合わせる。このように成形されたセンサ取付部材2は、全体剛性が格段に向上したものとなる。
上記各実施形態は、外方部材が固定側部材である場合につき説明したが、この発明は、内方部材が固定側部材である車輪用軸受にも適用することができ、その場合、前記センサ取付部材は内方部材の外周または内周となる周面に取付ける。
また、上記各実施形態では第3世代型の車輪用軸受に適用した場合につき説明したが、この発明は、軸受部分とハブとが互いに独立した部品となる第1または第2世代型の車輪用軸受や、内方部材の一部が等速ジョイントの外輪で構成される第4世代型の車輪用軸受も適用することができる。また、この車輪用軸受は、従動輪用の車輪用軸受にも適用でき、さらに各世代形式のテーパころタイプの車輪用軸受にも適用することができる。
この発明の実施形態にかかるセンサ付車輪用軸受の断面図である。 同車輪用軸受の外方部材とセンサユニットとを示す正面図である。 (A)は平板の正面図、(B)はその平面図である。 (A)は円弧板の正面図、(B)はその平面図である。 (A)はセンサユニットの正面図、(B)はそのV−V断面図である。 同車輪用軸受の断面図とその検出系の概念構成のブロック図とを組み合わせて示す説明図である。 (A)は補強材の正面図、(B)はその平面図である。 (A)はセンサユニットの正面図、(B)はそのVIII−VIII断面図である。
符号の説明
1…外方部材(固定側部材)
2…内方部材(回転側部材)
3,4…転走面
5…転動体
7,8…密封手段
21…センサユニット
22…センサ取付部材
22a,22b…接触固定部
23…歪みセンサ
24…平板
24c…切欠部
25…円弧板
26…補強材

Claims (4)

  1. 複列の転走面が内周に形成された外方部材と、この外方部材の転走面と対向する転走面を形成した内方部材と、両転走面間に介在した複列の転動体とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持するセンサ付車輪用軸受において、
    センサ取付部材およびこのセンサ取付部材に取付けた歪みセンサからなるセンサユニットを前記外方部材および内方部材のうちの固定側部材に取付け、前記センサ取付部材は、固定側部材に対して少なくとも2箇所の接触固定部を有し、隣合う接触固定部の間で少なくとも1箇所に切欠部を有し、この切欠部に前記歪みセンサを配置したものであり、前記センサ取付部材の前記接触固定部間の部分が、2枚の平行な平板と両平板を連結する円弧板からなる形状であり、前記切欠部は前記平板に設けられたものであることを特徴とするセンサ付車輪用軸受。
  2. 請求項1において、前記固定側部材が外方部材であるセンサ付車輪用軸受。
  3. 請求項1または請求項2において、前記センサ取付部材がプレス品であり、前記2枚の平行な平板と両平板を連結する円弧板とが一体であるセンサ付車輪用軸受。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記センサ取付部材における前記平板の前記切欠部以外の部分に補強材を接合したセンサ付車輪用軸受。
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