JP6790528B2 - ハブユニットの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車輪を支持するハブユニットを車体側の支持部材に取り付けるハブユニットの取付構造に関する。
従来、懸架装置に取り付けられたナックルに固定される外輪と、車輪が取り付けられる内輪部材と、外輪に形成された外側軌道面と内輪部材に形成された内側軌道面との間に配置された複数の転動体とを備えたハブユニットが、車体に対して車輪を回転可能に支持するために用いられている。このようなハブユニットは、例えば特許文献1に示されているように、複数の転動体が外側軌道面と内側軌道面との間に予圧を付与されて組み込まれている。そして、この予圧により車輪の支持剛性が確保されている。
特開2014−206266号公報
近年、自動車には高い低燃費性能が要求されている。車輪の回転抵抗は、ハブユニットの転動体に付与される予圧が大きいほど高くなるので、燃費性能を高めるため、転動体に付与される予圧を小さくすることが考えられる。しかし、外側軌道面の内径を大きくして予圧を小さくすると車輪の支持剛性が低下してしまい、車輪のガタつきや走行安定性の低下の要因となり得る。
そこで、本発明は、車輪の支持剛性の低下を抑制しながら車輪の回転抵抗を低減することを可能とするハブユニットの取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、内周に外側軌道面が形成された筒部、及び前記筒部から外方に突出した固定フランジを有する外輪と、車輪が取り付けられる車輪取付フランジを有すると共に前記外側軌道面に対向する内側軌道面が外周に形成された内輪部材と、前記外側軌道面と前記内側軌道面との間に配置された複数の転動体とを備えたハブユニットを、複数のボルトによって車体側の支持部材に取り付けるハブユニットの取付構造であって、前記固定フランジ及び前記支持部材に前記複数のボルトをそれぞれ挿通させる複数のボルト孔が形成され、前記固定フランジにおける前記支持部材側の取付面、及び前記支持部材における前記固定フランジ側の取付面の少なくとも何れかの取付面が、前記ボルトの締め込みによって前記筒部の前記車輪側の端部をその車両前後方向の内径が鉛直方向の内径よりも大きくなるように変形させる形状に形成され、前記固定フランジには、4つの前記ボルト孔が形成され、これら4つの前記ボルト孔のうち車両前後方向に並ぶ2つの前記ボルト孔の間隔が鉛直方向に並ぶ2つの前記ボルト孔の間隔よりも広く、前記固定フランジにおける前記取付面の前記筒部側端部の少なくとも一部に、前記支持部材側に突出する突部が設けられている、ハブユニットの取付構造を提供する。
本発明に係るハブユニットの取付構造によれば、車輪の支持剛性の低下を抑制しながら車輪の回転抵抗を低減することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るハブユニットが車両に組み付けられた状態を示す断面図である。 車両アウタ側から見た外輪を単体で示す単体図であり、(a)はナックルに固定される前の状態を、(b)はナックルに固定された状態を、それぞれ示す。 外輪、ナックル、リヤアクスルビーム、及びボルトを示す斜視図である。 鉛直方向上方から見たナックルを外輪の水平方向断面及びリヤアクスルビームと共に示す構造図である。 本発明の第2の実施の形態に係る外輪を車両アウタ側から見た単体図であり、(a)はナックルに固定される前の状態を、(b)はナックルに固定された状態を、それぞれ示す。 第2の実施の形態に係る外輪を、ナックル、リヤアクスルビーム、及びボルトと共に示す斜視図である。 車両前方から見たナックルをリヤアクスルビームと共に示す構造図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係る外輪を示す単体図である。(b)は、(a)のB−B線断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係る外輪を示す断面図である。(b)は、(a)のC部を拡大して示す拡大図である。 (a)は、本発明の第5の実施の形態に係る外輪を示す単体図である。(b)は、(a)のD−D線断面図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ハブユニットの全体構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るハブユニット1が車両に組み付けられた状態を示す断面図である。図1では、車両に搭載されたハブユニット1を、その周辺部と共に示している。本実施の形態では、前輪駆動の四輪自動車の後輪(従動輪)を支持するハブユニット1を例にとって説明する。
このハブユニット1は、車体側の支持部材としてのナックル8に対して、車輪11をブレーキロータ12と共に回転可能に支持するために用いられる。車輪11は、ホイール111にタイヤ112が装着されている。以下、ハブユニット1において、車輪11側(図1の左側)を車両アウタ側といい、その反対側(図1の右側)を車両インナ側という。
ハブユニット1は、車両インナ側のナックル8に取り付けられる外輪2と、車輪11のホイール111がブレーキロータ12と共に取り付けられる内輪部材3と、外輪2と内輪部材3との間に複列に配置された複数の転動体4とを備えている。外輪2の車両アウタ側の端部にはシール部材51が取り付けられている。外輪2の車両インナ側の端部はカバー部材52によって閉塞されている。
また、ハブユニット1は、車輪11の回転速度を検出するための部材として、内輪部材3と一体に回転する磁気エンコーダ61と、磁気エンコーダ61に対向して配置された磁界センサ62とを有している。磁気エンコーダ61は、円環状の磁性部材611と、磁性部材611を内輪部材3に対して固定する芯金612とを有している。磁性部材611は、磁性の異なる複数の磁極が円周方向に交互に着磁されている。磁界センサ62は、カバー部材52に固定されている。
転動体4は、外輪2と内輪部材3との間に複列に配置されている。以下、車両アウタ側の複数の転動体4からなる転動体列をアウタ側転動体列4aといい、車両インナ側の複数の転動体4からなる転動体列をインナ側転動体列4bという。転動体4は、球状であり、外輪2及び内輪部材3と共に複列玉軸受を構成する。転動体4の材料としては、例えば高炭素クロム軸受鋼材「SUJ2」が用いられる。
外輪2は、円筒状の筒部21、及び筒部21から外方に突出してナックル8に取り付けられる固定フランジ22を一体に有している。筒部21の内周には、アウタ側転動体列4aの転動体4を転動させる第1外側軌道面2aと、インナ側転動体列4bの転動体4を転動させる第2外側軌道面2bとが形成されている。第1外側軌道面2aは、固定フランジ22よりも車両アウタ側において、筒部21の軸方向の端部に形成されている。第2外側軌道面2bは、その一部が固定フランジ22の径方向内側に形成されている。
外輪2の材料としては、例えば高炭素鋼「S55C」が用いられる。第1外側軌道面2a及び第2外側軌道面2bは、砥石による研削加工によって成形される。
本実施の形態では、外輪2の固定フランジ22が4つのボルト91によりナックル8の固定部81に取り付けられている。図1では、このうち2つのボルト91を図示している。固定フランジ22には、ナックル8への固定のためのボルト91を挿通させる複数のボルト孔220が形成されている。ボルト91は、先端部に雄ねじが形成された軸部911と頭部912とを有し、軸部911が固定フランジ22に形成されたボルト孔220及びナックル8の固定部81に形成されたボルト孔810に挿通されている。固定フランジ22及びナックル8に形成された複数(4つ)のボルト孔220,810は、複数のボルト91をそれぞれ挿通させる。
本実施の形態では、固定フランジ22のボルト孔220が内面に雌ねじが形成されたねじ孔であり、ナックル8のボルト孔810が雌ねじの形成されていないボルト挿通孔である。ボルト91は、頭部912がナックル8の車両インナ側の端面に当接し、軸部911がナックル8のボルト孔810に挿通されて固定フランジ22のボルト孔220に螺合する。ボルト91を固定フランジ22のボルト孔220に締め込むことにより、固定フランジ22におけるナックル8側の取付面22aと、ナックル8における固定フランジ22側の取付面81aとが当接する。
なお、固定フランジ22のボルト孔220を雌ねじの形成されていないボルト挿通孔とし、ナックル8のボルト孔810を内面に雌ねじが形成されたねじ孔としてもよい。この場合、ボルト91の頭部912は、固定フランジ22の車両アウタ側の端面に当接する。
内輪部材3は、回転軸線Oを中心として外輪2に対して回転可能に配置されている。外輪2の中心軸は、回転軸線Oと一致している。内輪部材3の外周には、アウタ側転動体列4aの転動体4を転動させる第1内側軌道面3aと、インナ側転動体列4bの転動体4を転動させる第2内側軌道面3bとが形成されている。第1内側軌道面3aは外輪2の第1外側軌道面2aに対向し、第2内側軌道面3bは外輪2の第2外側軌道面2bに対向する。アウタ側転動体列4aの転動体4は、第1内側軌道面3aと第1外側軌道面2aとの間に配置され、インナ側転動体列4bの転動体4は、第2内側軌道面3bと第2外側軌道面2bとの間に配置されている。
本実施の形態では、内輪部材3がハブ輪31及び環状の内輪32からなる。ハブ輪31は、車輪11が取り付けられる車輪取付フランジ311と、外輪2の内側に配置される胴部313と、車輪取付フランジ311と胴部313とを連結する連結部312とを一体に有している。車輪取付フランジ311には、車輪取付用のハブボルト33が圧入される複数の圧入孔310が形成されている。ハブ輪31の材料としては、例えば高炭素鋼「S55C」が用いられる。内輪32の材料としては、例えば高炭素クロム軸受鋼材「SUJ2」が用いられる。内輪32の車両インナ側の端部における外周面には、磁気エンコーダ61の芯金612が嵌着されている。
ハブボルト33は、軸部331が圧入孔310に圧入され、頭部332が車輪取付フランジ311の車両インナ側の端面に当接している。また、ハブボルト33の軸部331は、車輪11のホイール111に形成された挿通孔110、及びブレーキロータ12に形成された挿通孔120に挿通されている。軸部331の先端部には、ホイールナット13が螺合する。
胴部313は、車輪取付フランジ311側の大径部314と、車輪取付フランジ311側とは反対側の小径部315とを有している。大径部314の外周面には、第1内側軌道面3aが形成されている。小径部315の外周面には、内輪32が嵌着されている。内輪32は、小径部315の一部を塑性変形させた加締め部315aによってハブ輪31に固定されている。内輪32の外周面には、第2内側軌道面3bが形成されている。アウタ側転動体列4a及びインナ側転動体列4bの転動体4には、加締め部315aの形成によって予圧が付与されている。
アウタ側転動体列4aの複数の転動体4は、第1保持器43によって転動可能に保持されている。インナ側転動体列4bの複数の転動体4は、第2保持器44によって転動可能に保持されている。第1保持器43は、アウタ側転動体列4aの複数の転動体4を等間隔に保持し、第2保持器44は、インナ側転動体列4bの複数の転動体4を等間隔に保持している。
なお、アウタ側転動体列4aの転動体4とインナ側転動体列4bの転動体4とは、直径(玉径)が同じであってもよく異なっていてもよい。また、アウタ側転動体列4aの転動体4の数とインナ側転動体列4bの転動体4の数は、同じでもよく異なっていてもよい。また、本実施の形態では、内輪部材3が1つの内輪32を有しているが、これに限らず、内輪部材3が軸方向に並ぶ2つの内輪を有し、このうち一方の内輪に第1内側軌道面3aが形成され、他方の内輪に第2内側軌道面3bが形成されていてもよい。
次に、図2乃至図4を参照してハブユニット1の外輪2をナックル8に取り付ける取付構造について詳細に説明する。
図2は、車両アウタ側から見た外輪2を単体で示す単体図であり、(a)はナックル8に固定される前の状態を、(b)はナックル8に固定された状態を、それぞれ示す。図3は、外輪2、ナックル8、リヤアクスルビーム90、及びボルト91を示す斜視図である。図4は、鉛直方向上方から見たナックル8を外輪2の水平方向断面及びリヤアクスルビーム90と共に示す構造図である。なお、図1では、外輪2を図2(b)のA−A線断面で図示している。
外輪2の固定フランジ22は、筒部21から外方に突出して設けられた4つの突設片221〜224からなる。以下、これら4つの突設片221〜224を第1乃至第4の突設片221〜224という。第1乃至第4の突設片221〜224には、それぞれボルト孔220が形成されている。それぞれのボルト孔220の内径(有効径)は同じである。
図2(a)及び(b)では、図面左右方向が車両前後方向(車両への搭載状態における水平方向)にあたり、図面上下方向が鉛直方向(図面上方が鉛直方向の上側)にあたる。また、図2(a)及び(b)では、第1外側軌道面2aの最深部(最も内径が大きい部分)20を破線で示している。以下の説明において、第1外側軌道面2aの内径とは、最深部20の直径をいう。
第1の突設片221のボルト孔220と第2の突設片222のボルト孔220、及び第3の突設片223のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220は、それぞれ車両前後方向に並んでいる。また、第1の突設片221のボルト孔220と第3の突設片223のボルト孔220、及び第2の突設片222のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220は、それぞれ鉛直方向に並んでいる。
第1の突設片221のボルト孔220と第2の突設片222のボルト孔220との車両前後方向の間隔(中心位置同士の間隔をいう。以下同様。)L11、及び第3の突設片223のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220との車両前後方向の間隔L12は、第1の突設片221のボルト孔220と第3の突設片222のボルト孔220との鉛直方向の間隔L13、及び第2の突設片222のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220との鉛直方向の間隔L14よりも広い。図2(a)の図示例では、間隔L11が間隔L12よりも広く、間隔L13と間隔L14とは同じである(L11>L12>L13=L14)。
外輪2のナックル8への取り付け前の状態では、第1外側軌道面2aが、鉛直方向の内径Dvと車両前後方向の内径Dhとが実質的に等しい真円状である。固定フランジ22が4つのボルト91によってナックル8に固定されると、図2(b)に示すように筒部21の車両アウタ側の端部が車両前後方向に伸び、鉛直方向に縮むように弾性変形する。これにより、第1外側軌道面2aは、ナックル8への固定後の車両前後方向の内径Dhがナックル8への固定前の車両前後方向の内径Dhよりも大きく、ナックル8への固定後の鉛直方向の内径Dvがナックル8への固定前の鉛直方向の内径Dvよりも小さくなる。
この外輪2の弾性変形は、車輪11の支持剛性(外輪2に対する内輪部材3の支持剛性)の低下を抑制しながら、車輪11の回転抵抗(外輪2に対する内輪部材3の回転抵抗)を低減するように意図されたものである。つまり、車輪11の支持剛性は、ハブユニット1が車体の重量を支持する関係上、主として鉛直方向の転動体4の予圧によって定まり、車輪11の回転抵抗は、周方向全体の転動体4の予圧によって定まる。このため、上記のように外輪2を変形させることにより、車輪11の支持剛性の低下を抑制しながら、車輪11の回転抵抗を低減することが可能となる。
なお、外輪2がナックル8に取り付けられることにより、第2外側軌道面2bにも変形が発生し得るが、その変形量は、固定フランジ22との軸方向の距離の違いにより、第1外側軌道面2aよりも小さい。
ナックル8は、外輪2の固定フランジ22が固定される板状の固定部81と、リヤアクスルビーム90に締結される締結部82とを一体に有している。固定部81には、4つのボルト孔810と、外輪2の一部(固定フランジ22よりも車両インナ側の端部)を挿通させる挿通孔811とが形成されている。ナックル8の固定部81の取付面81aは、挿通孔811の周囲に環状に形成されている。本実施の形態では、締結部82が溶接によってリヤアクスルビーム90の後端部に固定されている。ただし、ナックル8をボルト締結によってリヤアクスルビーム90に固定してもよい。
本実施の形態では、ナックル8の固定部81における取付面81aが、ボルト91の締め込みによって、外輪2の筒部21の車両アウタ側の端部をその車両前後方向の内径が鉛直方向の内径よりも大きくなるように変形させる形状に形成されている。次に、この取付面81aの形状について、図3及び図4を参照して具体的に説明する。
ナックル8の取付面81aは、複数のボルト孔810のうち少なくとも一部のボルト孔810の開口周辺部が、挿通孔811の車両前後方向の中央部側ほど車輪取付フランジ311に近づくように、車両アウタ側に向かって傾斜している。本実施の形態では、取付面81aにおける4つのボルト孔810のうち全てのボルト孔810の開口周辺部が、挿通孔811の車両前後方向の中央部側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜している。
より具体的には、車両前後方向の中央部において鉛直方向に延びる稜線81bを対称軸として車両前後方向に対称に取付面81aが形成されている。取付面81aは、稜線81bの部分において最も車両アウタ側に突出し、かつ稜線81bから車両前後方向の両方向に遠ざかるほど車両インナ側に向かうように形成されている。このように、ナックル8の取付面81aは、車両前後方向の中央部において車両アウタ側に突出している。
取付面81aにおける稜線81bよりも車両前方(図3の右側)の領域を前方取付面81cとし、稜線81bよりも車両後方(図3の左側)の領域を後方取付面81dとすると、第1の突設片221及び第3の突設片223はボルト91の締め付け力により後方取付面81dに当接し、第2の突設片222及び第4の突設片224はボルト91の締め付け力により前方取付面81cに当接する。これにより、外輪2が図4に二点鎖線で示す形状から実線で示す形状に変形する。
図4に示すように、前方取付面81c及び後方取付面81dが内輪部材3の回転軸線Oに垂直な方向に対してなす角をそれぞれθ,θとすると、θとθとは等しく、θ,θは例えば5〜10分(0.083〜0.167°)である。なお、図3及び図4では、説明の明確化のため、前方取付面81c及び後方取付面81dの傾きを誇張して示している。同様に、図2(b)では、第1外側軌道面2aの内径Dhと内径Dvとの差を誇張して示している。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、外輪2のナックル8への取り付け後において、第1外側軌道面2aが、鉛直方向の内径Dvよりも車両前後方向の内径Dhが大きい楕円状となる。これにより、車輪11の支持剛性の低下を抑制しながら、車輪11の回転抵抗を低減することが可能となる。また、本実施の形態では外輪2を弾性変形させて第1外側軌道面2aを楕円状とするので、例えば外輪2を砥石軸に対して楕円状に相対移動させて第1外側軌道面2aを楕円状に加工する場合に比較して、その加工が容易である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5乃至図7を参照して説明する。本実施の形態に係るハブユニットは、外輪2の固定フランジ22及びナックル8の固定部81の形状が第1の実施の形態と異なり、その他の構成については第1の実施の形態と同じであるので、この違いの部分について説明する。また、図5乃至図7において、第1の実施の形態で説明したものと共通する構成要素については、第1の実施の形態で用いたものと同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図5は、車両アウタ側から見た外輪2を単体で示す単体図であり、(a)はナックル8に固定される前の状態を、(b)はナックル8に固定された状態を、それぞれ示す。図6は、外輪2、ナックル8、リヤアクスルビーム90、及びボルト91を示す斜視図である。図7は、車両前方から見たナックル8をリヤアクスルビーム90と共に示す構造図である。
図5(a)及び(b)では、図2(a)及び(b)と同様に、図面左右方向が車両前後方向にあたり、図面上下方向が鉛直方向にあたる。本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、固定フランジ22が4つの突設片221〜224からなり、第1の突設片221のボルト孔220と第2の突設片222のボルト孔220、及び第3の突設片223のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220が車両前後方向に並んでいる。また、第1の突設片221のボルト孔220と第3の突設片223のボルト孔220、及び第2の突設片222のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220は、それぞれ鉛直方向に並んでいる。
本実施の形態では、第1の突設片221のボルト孔220と第3の突設片222のボルト孔220との鉛直方向の間隔L23、及び第2の突設片222のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220との鉛直方向の間隔L24が、第1の突設片221のボルト孔220と第2の突設片222のボルト孔220との車両前後方向の間隔L21、及び第3の突設片223のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220との車両前後方向の間隔L22よりも広い。図5(a)の図示例では、間隔L22が間隔L21よりも広く、間隔L23と間隔L24とは同じである(L23=L24>L22>L21)。
本実施の形態に係るナックル8の取付面81aは、複数のボルト孔810のうち少なくとも一部のボルト孔810の開口周辺部が、挿通孔811の鉛直方向の中央部側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜している。本実施の形態では、取付面81aにおける4つのボルト孔810のうち全てのボルト孔810の開口周辺部が、挿通孔811の鉛直方向の中央部側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜している。
より具体的には、鉛直方向の中央部において車両前後方向に延びる稜線81bを対称軸として鉛直方向に対称に取付面81aが形成されている。取付面81aは、稜線81bよりも鉛直方向上方の上方取付面81eと、稜線81bよりも鉛直方向下方の下方取付面81fとからなる。また、取付面81aは、稜線81bの部分において最も車両アウタ側に突出し、かつ稜線81bから鉛直方向の両方向に遠ざかるほど車両インナ側に向かうように形成されている。このように、取付面81aは、鉛直方向の中央部において車両アウタ側に突出している。
第1の突設片221及び第2の突設片222は、ボルト91の締め付け力により上方取付面81eに当接し、第3の突設片223及び第4の突設片224は、ボルト91の締め付け力により下方取付面81fに当接する。これにより、固定フランジ22よりも車両アウタ側の筒部21が固定フランジ22側の近傍において鉛直方向に引き伸ばされ、これにより発生する応力によって筒部21の車両アウタ側の端部が車両前後方向に伸びる。このため、外輪2が図5(a)に示す形状から図5(b)に示す形状に弾性変形する。つまり、筒部21の車両アウタ側の端部が、第1外側軌道面2aの鉛直方向の内径Dvと車両前後方向の内径Dhとが実質的に等しい真円状から、第1外側軌道面2aの車両前後方向の内径Dhが鉛直方向の内径Dvよりも大きい楕円形状に変形する。
図7に示すように、上方取付面81e及び下方取付面81fが内輪部材3の回転軸線Oに垂直な方向に対してなす角をそれぞれθ,θとすると、θとθとは等しく、θ,θは例えば5〜10分(0.083〜0.167°)である。なお、図6及び図7では、説明の明確化のため、上方取付面81e及び下方取付面81fの傾きを誇張して示している。同様に、図5(b)では、第1外側軌道面2aの内径Dhと内径Dvとの差を誇張して示している。
本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について、図8を参照して説明する。第1及び第2の実施の形態では、ナックル8の取付面81aの形状により、外輪2の筒部21の車両アウタ側の端部を車両前後方向に長い楕円状に弾性変形させる場合について説明したが、以下に述べる第3乃至第5の実施の形態では、外輪2の固定フランジ22における取付面22aの形状により、外輪2の筒部21の車両アウタ側の端部を車両前後方向に長い楕円状に弾性変形させる。また、図8乃至図10において、第1又は第2の実施の形態と同様の構成要素については、同一の符号を援用してその重複した説明を省略する。なお、第3乃至第5の実施の形態では、ナックル8の取付面81aが回転軸線Oに対して垂直となる平面であるものとする。
図8(a)は、第3の実施の形態に係る外輪2を示す単体図である。図8(b)は、図8(a)のB−B線断面図である。図8(a)では、ナックル8に固定される前の外輪2を軸方向から見た状態を示している。
図8(a)に示すように、外輪2のナックル8への取り付け前の状態では、第1外側軌道面2aが、鉛直方向の内径Dvと車両前後方向の内径Dhとが実質的に等しい真円状である。第1の突設片221のボルト孔220と第2の突設片222のボルト孔220、及び第3の突設片223のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220は、それぞれ車両前後方向に並んでいる。また、第1の突設片221のボルト孔220と第3の突設片223のボルト孔220、及び第2の突設片222のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220は、それぞれ鉛直方向に並んでいる。
第1乃至第4の突設片221〜224のボルト孔220のうち、車両前後方向に並ぶ第1及び第2の突設片221,222のボルト孔220の間隔L31ならびに第3及び第4の突設片223,224のボルト孔220の間隔L32は、鉛直方向に並ぶ第1及び第3の突設片221,223のボルト孔220の間隔L33ならびに第2及び第4の突設片222,224のボルト孔220の間隔L34よりも広い。つまり、固定フランジ22における4つのボルト孔220は、外輪2における車両前後方向の両端部に偏在している。図8(a)の図示例では、間隔L31が間隔L32よりも広く、間隔L33と間隔L34とは同じである(L31>L32>L33=L34)。
図8(b)に示すように、第1の突設片221における取付面22aは、外輪2の外径側ほど車輪取付フランジ311に近づくように、車両アウタ側に向かって傾斜している。なお、図示は省略しているが、第2乃至第4の突設片222〜224についても、第1の突設片221と同様に、ナックル8の固定部81の取付面81aに突き当てられる取付面22aが外径側ほど車両アウタ側に向かうように傾斜している。回転軸線Oに対して垂直な外輪2の径方向に対する固定フランジ22(第1乃至第4の突設片221〜224)の取付面22aの傾斜角度をθとすると、θは例えば5〜10分(0.083〜0.167°)である。なお、図8(b)では、説明の明確化のため、取付面22aの傾きを誇張して示している。
上記のように構成された本実施の形態に係る外輪2がボルト91によってナックル8に取り付けられると、ボルト91の締め付け力により、取付面22aがナックル8の取付面81aと平行となるように固定フランジ22が変形する。また、前述のように、固定フランジ22における4つのボルト孔220は、外輪2における車両前後方向の両端部に偏在しているので、ボルト91の締め付け力による固定フランジ22の変形に伴い、筒部21の車両アウタ側の端部が車両前後方向に長い楕円状に変形する。これにより、本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
なお、本実施の形態では、ナックル8の取付面81aに突き当てられる第1乃至第4の突設片221〜224のすべての取付面22aが、外輪2の外径側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜している場合について説明したが、これに限らず、第1乃至第4の突設片221〜224のうち少なくとも一部の突設片の取付面22aが外輪2の外径側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜していれば、筒部21の車両アウタ側の端部を車両前後方向に長い楕円状に変形させることが可能である。例えば、第1及び第3の突設片221,223の取付面22aが外輪2の外径側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜し、第2及び第4の突設片221,223の取付面22aは、外輪2の中心軸に対して直交する径方向と平行であってもよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について、図9を参照して説明する。本実施の形態は、第3の実施の形態をさらに変形したものである。すなわち、第3の実施の形態では、固定フランジ22の取付面22aを傾斜させることにより、外輪2の筒部21の車両アウタ側の端部を車両前後方向に長い楕円状に変形させる場合について説明したが、第4の実施の形態では、固定フランジ22の基端部(筒部21側の端部)に突部23を設けることにより、筒部21の車両アウタ側の端部を車両前後方向に長い楕円状に変形させる。
図9(a)は、第4の実施の形態に係る外輪2を示す断面図である。図9(b)は、図9(a)のC部を拡大して示す拡大図である。この外輪2は、図8(a)を参照して説明した第3の実施の形態と同様に、固定フランジ22における4つのボルト孔220が外輪2における車両前後方向の両端部に偏在している。図9(a)では、固定フランジ22の第1の突設片221の断面を示している。なお、図示は省略しているが、第2乃至第4の突設片222〜224も、第1の突設片221と同様に形成されている。
図9に示すように、第4の実施の形態に係る外輪2の固定フランジ22には、筒部21側の端部に、ナックル8側に突出する突部23が設けられている。より具体的には、突部23がボルト孔220の開口よりも内径側に、固定フランジ22の一部として設けられている。また、突部23は、外輪2の周方向に沿って円弧状に延在している。
固定フランジ22の取付面22aは、突部23よりも外径側の平面22bと、突部23の車両インナ側の端面23aとによって形成されている。平面22b及び突部23の端面23aは、それぞれ回転軸線Oと平行な方向に対して垂直な平面であり、これらの面間の段差寸法dは、例えば5〜100μmである。
上記のように構成された本実施の形態に係る外輪2がボルト91によってナックル8に取り付けられると、ボルト91の締め付け力により、突部23を支点として、平面22bの外径側の端部がナックル8の取付面81aに接するように固定フランジ22が傾く。また、固定フランジ22における4つのボルト孔220は、外輪2における車両前後方向の両端部に偏在しているので、ボルト91の締め付け力による固定フランジ22の変形に伴い、筒部21の車両アウタ側の端部が車両前後方向に長い楕円状に変形する。これにより、本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
なお、突部23は、必ずしも第1乃至第4の突設片221〜224の全てに設けられていなくともよく、第1乃至第4の突設片221〜224のうち少なくとも一部の突設片に突部23が設けられていれば、ボルト91の締め付け力により筒部21の車両アウタ側の端部を車両前後方向に長い楕円状に変形させることが可能である。例えば、第1及び第3の突設片221,223に突部23が設けられ、第2及び第4の突設片221,223には突部23が設けられていなくともよい。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について、図10を参照して説明する。
図10(a)は、第5の実施の形態に係る外輪2を示す単体図である。図10(b)は、図10(a)のD−D線断面図である。図10(a)では、ナックル8に固定される前の外輪2を軸方向から見た状態を示している。
図10(a)に示すように、外輪2のナックル8への取り付け前の状態では、第1外側軌道面2aが、鉛直方向の内径Dvと車両前後方向の内径Dhとが実質的に等しい真円状である。第1の突設片221のボルト孔220と第2の突設片222のボルト孔220、及び第3の突設片223のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220は、それぞれ車両前後方向に並んでいる。また、第1の突設片221のボルト孔220と第3の突設片223のボルト孔220、及び第2の突設片222のボルト孔220と第4の突設片224のボルト孔220は、それぞれ鉛直方向に並んでいる。
第1乃至第4の突設片221〜224のボルト孔220のうち、鉛直方向に並ぶ第1及び第3の突設片221,223のボルト孔220の間隔L43ならびに第2及び第4の突設片222,224のボルト孔220の間隔L44は、車両前後方向に並ぶ第1及び第2の突設片221,222のボルト孔220の間隔L41ならびに第3及び第4の突設片223,224のボルト孔220の間隔L42よりも広い。つまり、固定フランジ22における4つのボルト孔220は、外輪2における鉛直方向の両端部に偏在している。図10(a)の図示例では、間隔L42が間隔L41よりも広く、間隔L43と間隔L44とは同じである(L43=L44>L42>L41)。
図10(b)に示すように、第1の突設片221における取付面22aは、外輪2の内径側ほど車両アウタ側に向かうように傾斜している。なお、図示は省略しているが、第2乃至第4の突設片222〜224についても、第1の突設片221と同様に、ナックル8の固定部81の取付面81aに突き当てられる取付面22aが内径側ほど車両アウタ側に向かうように傾斜している。回転軸線Oに対して垂直な外輪2の径方向に対する固定フランジ22(第1乃至第4の突設片221〜224)の取付面22aの傾斜角度をθとすると、θは例えば5〜10分(0.083〜0.167°)である。なお、図10(b)では、説明の明確化のため、取付面22aの傾きを誇張して示している。
上記のように構成された本実施の形態に係る外輪2がボルト91によってナックル8に取り付けられると、ボルト91の締め付け力により、取付面22aがナックル8の取付面81aと平行となるように固定フランジ22が変形する。また、前述のように、固定フランジ22における4つのボルト孔220は、外輪2における鉛直方向の両端部に偏在しているので、ボルト91の締め付け力による固定フランジ22の変形に伴い、筒部21の車両アウタ側の端部が車両前後方向に長い楕円状に変形する。これにより、本実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
なお、本実施の形態では、ナックル8の取付面81aに突き当てられる第1乃至第4の突設片122〜224のすべての取付面22aが、外輪2の内径側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜している場合について説明したが、これに限らず、第1乃至第4の突設片221〜224のうち少なくとも一部の突設片の取付面22aが外輪2の内径側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜していれば、筒部21の車両アウタ側の端部を車両前後方向に長い楕円状に変形させることが可能である。例えば、第1及び第3の突設片221,223の取付面22aが外輪2の内径側ほど車輪取付フランジ311に近づくように傾斜し、第2及び第4の突設片221,223の取付面22aは、外輪2の中心軸に対して直交する径方向と平行であってもよい。
(付記)
以上、本発明を第1乃至第5の実施の形態に基づいて説明したが、上記に記載した各実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記各実施の形態では、外輪2の固定フランジ22の取付面22aがナックル8の取付面81aに直接接触する場合について説明したが、固定フランジ22の取付面22aとナックル8の取付面81aとの間に、ドラムブレーキの板状の支持部材(バッキングプレート)が介在してもよい。この場合でも、ボルト91の締め付け力によりドラムブレーキの支持部材及び外輪2が変形し、各実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、駆動源の駆動力が伝達されない従動輪を支持するハブユニットに本発明を適用した場合を例にとって説明したが、ドライブシャフトを介して駆動源の駆動力が伝達される駆動輪を支持するハブユニットに本発明を適用することも可能である。
1…ハブユニット 11…車輪
2…外輪 21…筒部
22…固定フランジ 220…ボルト孔
22a…取付面 23…突部
2a…第1外側軌道面 2b…第2外側軌道面
3…内輪部材 3a…第1内側軌道面
3b…第2内側軌道面 311…車輪取付フランジ
4…転動体 8…ナックル(車体側の支持部材)
810…ボルト孔 81a…取付面
91…ボルト

Claims (1)

  1. 内周に外側軌道面が形成された筒部、及び前記筒部から外方に突出した固定フランジを有する外輪と、車輪が取り付けられる車輪取付フランジを有すると共に前記外側軌道面に対向する内側軌道面が外周に形成された内輪部材と、前記外側軌道面と前記内側軌道面との間に配置された複数の転動体とを備えたハブユニットを、複数のボルトによって車体側の支持部材に取り付けるハブユニットの取付構造であって、
    前記固定フランジ及び前記支持部材に前記複数のボルトをそれぞれ挿通させる複数のボルト孔が形成され、
    前記固定フランジにおける前記支持部材側の取付面、及び前記支持部材における前記固定フランジ側の取付面の少なくとも何れかの取付面が、前記ボルトの締め込みによって前記筒部の前記車輪側の端部をその車両前後方向の内径が鉛直方向の内径よりも大きくなるように変形させる形状に形成され
    前記固定フランジには、4つの前記ボルト孔が形成され、これら4つの前記ボルト孔のうち車両前後方向に並ぶ2つの前記ボルト孔の間隔が鉛直方向に並ぶ2つの前記ボルト孔の間隔よりも広く、
    前記固定フランジにおける前記取付面の前記筒部側端部の少なくとも一部に、前記支持部材側に突出する突部が設けられている、
    ハブユニットの取付構造。
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