JP2003254345A - 転がり軸受装置、およびそのシール部材の取付け方法 - Google Patents

転がり軸受装置、およびそのシール部材の取付け方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受装置、およびそのシール部材の取
付け方法に関し、センサ挿通孔16を精度良く位置決め
した状態で、シール部材33を取付けることができ、作
業の効率化を図ることができる。 【解決手段】 外輪21のフランジ25の取付用孔27
を基準位相として、センサ挿通孔16の基準位相からの
周方向のずれ位相を決定するようにシール部材33に設
けた突条部35に基づいて、取付用孔27を基準として
突条部35を所定位置に維持しながら、シール部材33
を内外輪間に取付ける。なお、シール部材33は補助治
具34によって内外輪間に取付けられ、補助治具34
は、突条部35が係合する溝部38と、シール部材33
を位置決めした状態で保持する円板状部36と、取付用
孔27に案内される案内棒37とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受装置、
およびそのシール部材の取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受装置の一例としての車軸用軸
受装置は、車輪が取り付けられるフランジを外周面に設
けたハブホイールと、ハブホイールのフランジ内側外周
に配設されて前記ハブホイールを車体に対して回転自在
に支持する複列転がり軸受と、複列転がり軸受の車両イ
ンナ側に配設されて前記ハブホイールの回転状態を検出
する回転検出装置とを備えている。
【0003】複列転がり軸受は、内輪と、車体側に固定
される外輪とを同心に配置するとともに、内輪と外輪と
の間の環状空間に複数の転動体を介装し、その環状空間
を密封するように覆うシール部材を外輪に装着してい
る。
【0004】複列転がり軸受の上記外輪には車体への取
付部としてのフランジが設けられており、上記車軸用軸
受装置は、このフランジを介して、車体側のナックルア
ームに、軸心周り複数箇所でボルト連結されている。
【0005】このような車軸用軸受装置では、車軸の回
転情報検出用のセンサを、前記シール部材に開口された
センサ挿通孔を通して配設したものが知られる。このセ
ンサとしては、例えば、前記複列転がり軸受の内外輪間
の環状空間において内輪側に固定した磁性体リングから
なるパルサリングから車軸の回転に関する磁気的情報を
得るものが周知である。
【0006】このようなセンサでは、その正確な動作を
得るため、熱や泥水などの悪影響を受けにくい位置に配
置させるため、熱源となるブレーキキャリパから離れ、
かつ、泥水などのある地面からも極力離れた特定位置に
配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記車軸用軸受装置の
製造工程の中に、外輪に対するシール部材の取り付け工
程がある。ところで、上記センサは、パルサリングから
発生する磁気的情報を検出するうえで外輪の回転中心軸
周りに対して所定角度位置に配置させる必要がある。そ
れに伴ない、シール部材も、それに設けられたセンサ挿
通孔が、外輪の回転中心軸周りに対して所定角度位置に
位置決めされるように、外輪に対して位置合わされて前
記取り付けが行われる必要がある。
【0008】しかしながら、従来のセンサ取り付け工程
では、その位置合わせを作業者の目視に依存しているた
めに、シール部材は、外輪に対する所定の取り付け位置
からずれた状態で外輪に嵌合されてしまいやすく、その
位置合わせ精度に限界があった。
【0009】外輪に対するシール部材の取り付け位置が
所定の精度以下になった場合、シール部材を外輪から取
り外したうえで、改めて外輪に組み直さなければなら
ず、外輪に対するシール部材の取り付けのために相当な
手間とコストとがかかっている。
【0010】本発明は、センサ取付部を精度良く位置決
めした状態で、シール部材を取付けることができ、作業
の効率化を図ることができる転がり軸受装置、およびそ
のシール部材の取付け方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受装置
は、回転軸の外周面に設けた内輪と、前記内輪の外周に
設けられ取付用孔を形成したフランジを有した外輪と、
前記内外輪の軌道面に沿って介装した転動体と、前記内
外輪間を密封するとともに回転検出装置のセンサが取付
けられるセンサ取付部を有したシール部材とを備え、前
記シール部材に、前記取付用孔の位置を基準位相として
前記センサ取付部の前記基準位相からの周方向のずれ位
相を決定する位置決め部を設けたことを特徴とするもの
である。
【0012】なお、前記位置決め部は、例えば、前記シ
ール部材の外周面に形成された突条部からなる。
【0013】本発明の転がり軸受装置におけるシール部
材の取付け方法は、回転軸の外周面に設けた内輪と、前
記内輪の外周に設けられ取付用孔を形成したフランジを
有した外輪と、前記内外輪の軌道面に沿って介装した転
動体と、前記内外輪間を密封するとともに回転検出装置
のセンサが取付けられるセンサ取付部を有したシール部
材とを備えた転がり軸受装置における前記シール部材の
取付け方法であって、前記取付用孔の位置を基準位相と
して前記センサ取付部の前記基準位相からの周方向のず
れ位相を決定するように前記シール部材に設けた位置決
め部に基づいて、前記取付用孔を基準として前記位置決
め部を所定位置に維持しながら、前記シール部材を前記
内外輪間に取付けることを特徴とするものである。
【0014】なお、前記シール部材は、補助治具によっ
て前記内外輪間に取付けられる。前記補助治具は、前記
シール部材の前記位置決め部が係合する被位置決め部
と、前記シール部材を位置決めした状態で保持する保持
部と、前記取付用孔に案内される案内部とを備えてい
る。
【0015】本発明の転がり軸受装置、およびそのシー
ル部材の取付け方法によると、シール部材に、取付用孔
の位置を基準位相としてセンサ取付部の基準位相からの
周方向のずれ位相を決定する位置決め部を設けたので、
シール部材のセンサ取付部が外輪の回転中心軸周りでず
れない。
【0016】すなわち、補助治具の被位置決め部にシー
ル部材の位置決め部を係合した状態で、シール部材を補
助治具の保持部にて保持する。この状態で、補助治具の
案内部を外輪のフランジの取付用孔に案内して、シール
部材を内外輪間に取付ける。このように、補助治具にて
センサ取付部を精度良く位置決めした状態で、シール部
材を内外輪間に取付けることができる。
【0017】また、シール部材のセンサ取付部の位置精
度が良いことから、後工程あるいはユーザ側において、
シール部材の位置を調整することなくセンサを設けるこ
とができて、作業性に優れる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0019】図1から図7は、本発明の一実施形態を示
している。ここでは、自動車などの車両における従動輪
が取り付けられるタイプの車軸用軸受装置を例に挙げて
いる。
【0020】図1は車軸用軸受装置を示す縦断側面図、
図2はシール部材に設けた突条部を示す縦断正面図、図
3は補助治具,シール部材,外輪を示す斜視図、図4は
補助治具,シール部材,外輪を示す縦断側面図、図5は
補助治具によってシール部材を外輪に内嵌した状態を示
す縦断側面図、図6はシール部材を内嵌した外輪を示す
側面図、図7は外輪を示す正面図である。
【0021】図例の転がり軸受装置としての車軸用軸受
装置は、ハブホイール1と、複列転がり軸受2とを備え
ている。
【0022】図1に示すように、ハブホイール1は、回
転軸3と、回転軸3の車両アウタ側に、図示しないディ
スクブレーキ装置のディスクロータおよび車輪などを、
ボルト13にて取付けるためのフランジ11とを有して
いる。
【0023】また、ハブホイール1を回転自在に車体側
に取り付けるための複列転がり軸受2が、ハブホイール
1の外周に設けられている。
【0024】複列転がり軸受2はアンギュラ玉軸受にて
構成されており、二列の外輪軌道21aを有する単一の
外輪21と、二列で配設される転動体としての複数の玉
22と、玉22を保持する二つの冠形保持器23と、ハ
ブホイール1の外周面に形成した車両アウタ側の玉22
の内輪軌道31と、車両インナ側の玉22の内輪軌道3
2を形成した内輪24とから構成されており、内外輪2
1,24間に充填したグリースをシール材28にて密封
してある。
【0025】なお、内輪24は、ハブホイール1の車両
インナ側の外周部に圧入し、ハブホイール1の車両イン
ナ側端部のねじ軸部分にナット30を締結して、内輪2
4を軸方向でハブホイール1に固定している。
【0026】そして、複列転がり軸受2の外輪21に設
けてある径方向外向きのフランジ25の取付用孔27に
ボルト(図示せず)を挿通し、車体側のナックル26に
締結する。
【0027】次に、本発明の特徴について説明する。
【0028】複列転がり軸受2の車両インナ側には、外
輪21と内輪24とが対向する環状空間Sにおいて、軸
方向で内外に仕切る金属環7を、内輪24の外周面に嵌
合固定してある。
【0029】この金属環7は、内輪24の外周面に対す
る円筒状の嵌合部7aと、嵌合部7aの車両インナ側端
部において径方向外向きに形成した環状板部7bとから
構成されている。
【0030】この環状板部7bの外面には、磁性体リン
グからなる環状板状のパルサリング8が固定されてい
る。
【0031】このパルサリング8から内輪24など車軸
の回転情報を電気信号として得るためのセンサとしての
磁気センサ5が、ナックル26に固定された状態でパル
サリング8に対して車両インナ側で対向配置されてい
る。この磁気センサ5とパルサリング8とにより、回転
検出装置が構成されている。
【0032】詳述すると、外輪21と内輪24の間の環
状空間Sを覆うように、蓋状のシール部材33が外輪2
1に設けられている。シール部材33のナックル26に
臨む位置にあるセンサ取付部となる矩形状のセンサ挿通
孔16を通して、磁気センサ5がシール部材33内に挿
入される。その状態で、磁気センサ5はパルサリング8
に軸方向で対向配置されている。
【0033】シール部材33は、図1ないし図5に示す
ように、外輪21に内嵌される筒状の小径部33aと、
外輪21よりも外部に露出している筒状の大径部33b
と、この大径部33bの端部を全面で覆う円板状部33
cとで構成されている。
【0034】したがって、小径部33aと大径部33b
との境において、段差dが形成されている。
【0035】小径部33aは、段差d位置まで外輪21
の内周面に嵌合される。
【0036】すなわち、シール部材33の小径部33a
は外輪21に嵌合され、大径部33bならびに円板状部
33cは、シール部材33が外輪21に嵌合された状態
でハブホイール1の車両インナ側端部を覆う。
【0037】また、大径部33bには、センサ挿通孔1
6が設けられている位置とは軸心周りでの所定位相に位
置する状態で、径方向外方に突出する突条部35(図2
参照)が形成されている。この突条部35は、位置決め
部を成すものである。
【0038】突条部35により、外輪21のフランジ2
5の取付用孔27の位置を基準位相として、センサ挿通
孔16の基準位相からの周方向のずれ位相が決定され
る。
【0039】なお、シール部材33は、主に環状空間S
内に泥水などが侵入しないように阻止するための機能を
有するものであって、金属環7とでパックシールを構成
するゴムシール等を外輪21に設けてもよい。
【0040】次に、シール部材33を外輪21に対して
組付ける製造工程について説明する。
【0041】シール部材33を外輪21に組付ける、つ
まり内嵌するには補助治具34を用いる。
【0042】補助治具34は、図3ないし図5に示すよ
うに、シール部材33を内嵌する保持部となる円板状部
36と、円板状部36の一側面に外輪21のフランジ2
5の取付用孔27に対応させて突設した案内部となる案
内棒37と、シール部材33の突条部35が係合される
軸方向に沿って形成された被位置決め部となる溝部38
とから構成されている。なお、図4において、想像線で
示すシール部材33は、補助治具34に保持された状態
を示している。
【0043】すなわち、シール部材33を外輪21に内
嵌する場合には、まず補助治具34にてシール部材33
を保持する。この場合、突条部35を溝部38に係合し
て位置決めした状態で、シール部材33の大径部33b
を円板状部36の内周側に軽度に嵌めて保持しておく。
これにより、シール部材33は、補助治具34に所定位
相に位置する状態で保持される。
【0044】なお、補助治具34にシール部材33が内
嵌された状態では、シール部材33の小径部33aが、
補助治具34から突出した状態となっている。
【0045】その後、各案内棒37が軸方向で案内され
るように取付用孔27に挿通した状態で、補助治具34
をハブホイール1に寄せていく作業を行う。これによっ
て、シール部材33の小径部分33aが外輪21に内嵌
される。
【0046】このとき、4つある取付用孔27どうしの
互いの位相が所定のものとなっているので、それに合わ
せた補助治具34の案内姿勢は一定のものとなる。しか
も、補助治具34に対するシール部材33の姿勢も一定
のものとなっているから、シール部材33は、その案内
に伴って外輪21に対して一定姿勢で内嵌される。
【0047】補助治具34によって、センサ挿通孔16
の基準位相からの周方向のずれ位相が決定された状態
で、シール部材33が外輪21に装着される。よって、
センサ挿通孔16がセンサ5を挿通し得る位相に設定さ
れて、シール部材33が精度良く外輪21に組みつけら
れる(図6参照)。
【0048】補助治具34を用いて外輪21に内嵌され
たシール部材33のセンサ挿通孔16は、図示しないブ
レーキから熱的影響を受け難く、かつ、地面からも極力
離れた所定位相(図7において角度θの範囲)に位置す
ることになる。また、その位置が磁気センサ5のナック
ル26への取付位置にも対応している。
【0049】なお、シール部材33の外輪21への内嵌
が完了すると、補助治具34を取外し、取付用孔27に
ボルト(図示せず)を挿通してナックル26に締結す
る。
【0050】このように構成された転がり軸受装置、お
よびそのシール部材の取付け方法によると、シール部材
33に、取付用孔27の位置を基準位相としてセンサ挿
通孔16の基準位相からの周方向のずれ位相を決定する
突条部35を設けたので、シール部材33のセンサ挿通
孔16が外輪21の回転中心軸周りでずれたりしない。
【0051】すなわち、補助治具34の溝部38にシー
ル部材33の突条部35を係合した状態で、シール部材
33を補助治具34の円板状部36にて保持する。この
状態で、補助治具34の案内棒37を外輪21のフラン
ジ25の取付用孔27に案内して、シール部材33を内
外輪21,24間に取付ける。このように、補助治具3
4にてセンサ挿通孔16を精度良く位置決めした状態
で、シール部材33を内外輪21,24間に取付けるこ
とができる。
【0052】また、シール部材33のセンサ挿通孔16
の位置精度が良いことから、後工程あるいはユーザ側に
おいて、シール部材33の位置を調整することなくセン
サ5を設けることができて、作業性に優れる。
【0053】なお、駆動輪が取り付けられるタイプの車
軸用軸受装置や、等速ジョイントを一体形成したタイプ
の車軸用軸受装置に適用してもよい。転がり軸受も複列
のアンギュラ玉軸受に限らず、円すいころ軸受、ころ軸
受、深溝軸受等、各種転がり軸受であってもよく、ま
た、単列の転がり軸受でもよい。
【0054】また、車両インナ側ならびに車両アウタ側
の両玉列に対する内輪を、それぞれ回転軸に外嵌しても
よい。
【0055】また、案内棒29をねじ軸として、その案
内棒29を取付用孔27に挿通させた状態でナットを案
内棒29に螺合し、ナットを螺進することで補助治具3
4を外輪21に寄せ、シール部材33を外輪21に内嵌
するようにしてもよい。
【0056】さらに、シール部材ならびに補助治具の形
状や位置決めの方法も前記実施形態に限らない。例え
ば、シール部材に凹状の位置決め部を設け、補助治具に
当該凹状の位置決め部に係合する凸状の被位置決め部を
設けたものであってもよい。しかも、シール部材は外輪
21に対して外嵌される構成のものでもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明の転がり軸受装置、およびそのシ
ール部材の取付け方法によれば、センサ取付部を精度良
く位置決めした状態で、シール部材を取付けることがで
き、作業の効率化を図ることができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車軸用軸受装置を
示す縦断側面図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるシール部材に設け
た突条部を示す縦断正面図である。
【図3】本発明の一実施形態における補助治具,シール
部材,外輪を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態における補助治具,シール
部材,外輪を示す縦断側面図である。
【図5】本発明の一実施形態における補助治具によって
シール部材を外輪に内嵌した状態を示す縦断側面図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態におけるシール部材を内嵌
した外輪を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態における外輪を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 ハブホイール 2 複列転がり軸受 3 回転軸 5 センサ 8 パルサリング 16 センサ挿通孔(センサ取付部) 21 外輪 21a 外輪軌道 22 玉(転動体) 24 内輪 25 フランジ 27 取付用孔 31,32 内輪軌道 33 シール部材 34 補助治具 35 突条部(位置決め部) 36 円板状部(保持部) 37 案内棒(案内部) 38 溝部(被位置決め部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外周面に設けた内輪と、 前記内輪の外周に設けられ取付用孔を形成したフランジ
    を有した外輪と、 前記内外輪の軌道面に沿って介装した転動体と、 前記内外輪間を密封するとともに回転検出装置のセンサ
    が取付けられるセンサ取付部を有したシール部材と、 を備え、 前記シール部材に、前記取付用孔の位置を基準位相とし
    て前記センサ取付部の前記基準位相からの周方向のずれ
    位相を決定する位置決め部を設けた、 ことを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の転がり軸受け装置にお
    いて、 前記位置決め部は、前記シール部材の外周面に形成され
    た突条部からなることを特徴とする転がり軸受装置。
  3. 【請求項3】 回転軸の外周面に設けた内輪と、前記内
    輪の外周に設けられ取付用孔を形成したフランジを有し
    た外輪と、前記内外輪の軌道面に沿って介装した転動体
    と、前記内外輪間を密封するとともに回転検出装置のセ
    ンサが取付けられるセンサ取付部を有したシール部材と
    を備えた転がり軸受装置における前記シール部材の取付
    け方法であって、 前記取付用孔の位置を基準位相として前記センサ取付部
    の前記基準位相からの周方向のずれ位相を決定するよう
    に前記シール部材に設けた位置決め部に基づいて、前記
    取付用孔を基準として前記位置決め部を所定位置に維持
    しながら、前記シール部材を前記内外輪間に取付けるこ
    とを特徴とする転がり軸受装置におけるシール部材の取
    付け方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の転がり軸受装置におけ
    るシール部材の取付け方法において、 前記シール部材の前記位置決め部が係合する被位置決め
    部と、前記シール部材を位置決めした状態で保持する保
    持部と、前記取付用孔に案内される案内部とを備えた補
    助治具によって、前記シール部材を前記内外輪間に取付
    けることを特徴とする転がり軸受装置におけるシール部
    材の取付け方法。
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