JP2003253730A - 温水洗浄便座装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンセントや給水源の位置に左右されない、
配管・配線構造を提供すること。 【解決手段】 給水バルブ６０と給水ホース６６とをケ
ース１２内の長手方向の略中央部にて固定なすと共に、
電源コード８０は、前記中央部付近にて温水タンク２２
の制御装置８２から延出されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、温水洗浄便座装置
に関し、特に温水洗浄便座装置の配管・配線構造に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来の温水洗浄便座、例えば特開２００
１−１３２０４２号公報に開示されている温水洗浄便座
装置は、便座後部上面に固定されたケースと、前記ケー
ス内に配設され、電源からコードを介して通電されたヒ
ータにより所定温度に加温・維持された温水を貯溜する
温水タンクと、給水バルブを介して前記温水タンク内に
給水がなされたときに前記温水タンクから押し出された
前記温水を噴射するノズルとを備える。そして、ロータ
ンクの吐出口から給水バルブに給水をなす給水ホースも
電源からの電源コードも、ケースの長手方向一方側面の
みから、ケース内に導入されていた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た温水洗浄便座装置であると、次のような不具合があ
る。（１）コンセントやロータンクの吐出口がケースの
長手方向の一方側に位置している場合と他方側に位置し
ている場合とでは、電源コードや給水ホースの長さが異
なり、２種類の電源コードや給水ホースを準備しておか
なければならない。 【０００４】（２）上記（１）において、コンセントや
ロータンクの吐出口がケースの長手方向の他方側に位置
している場合、電源コードやホースが長くなり、その
分、外部に露呈し、見栄えが悪くなる。 【０００５】それ故に、本発明は、かような不具合が惹
起されない温水洗浄便座装置を提供することを、技術的
課題とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために講じた技術的手段は、便座後部上面に固定された
ケースと、前記ケース内に配設され、電源から電源コー
ドを介して通電されたヒータにより所定温度に加温・維
持された温水を貯溜する温水タンクと、給水バルブを介
して前記温水タンク内に給水がなされたときに前記温水
タンクから押し出された前記温水を噴射するノズルとを
備えた温水洗浄便座装置において、前記給水バルブと前
記給水をなす給水ホースとを前記ケース内の長手方向の
略中央部にて固定なすと共に、前記電源コードは、前記
中央部付近にて前記温水タンクから延出されるようにし
たことである。 【０００７】 【発明の実施の形態】図１〜図４に依拠して、本発明に
かかる温水洗浄便座装置の一実施形態について説明す
る。 【０００８】温水洗浄便座装置１０は、ケース１２を備
える。このケース１２のベースプレート１４は、周知の
ように、便器９６の後部上面に固定されるようになって
いる。ケース１２内において、ベースプレート１４上に
は温水タンク２０が設けられており、この温水タンク２
０内にはヒータ２２が配設されている。商用電源９０か
ら電源コード８０及び制御装置８２を介してヒータ２２
に電圧が印加されると、ヒータ２２が発熱し、温水タン
ク２０内の水を所定温度にまで温め、この温度が保持さ
れるようになっている。具体的には、温水の温度が常時
センサ８４で検知され、温水温度が所定値となるよう
に、制御装置８４がトライアック８８を断続開閉させて
いる。尚、９２は、アース線である。 【０００９】温水タンク２０内に、給水源７０から、ホ
ース６６及び給水バルブ６０を介して給水がなされる
と、温水タンク２０内の温水が押し出されて、肛門洗浄
用ノズル６２及びビデ洗浄用ノズル６４のいずれか一方
から、噴出するようになっている。 【００１０】図２から明瞭に理解されるように、給水バ
ルブ６０は、ケースの長手方向の略中央部に位置してお
り、ここで給水ホース６６と連結されている。すなわ
ち、ベースプレート１４には配管・配線用の溝７０が形
成されており、ケース１２の一方の側から溝７０内に導
入された給水ホース６６のエルボ状先端部６６Ａが、図
３に示されるように、給水バルブ６０の吸入口６０Ａと
連結されている。この連結は、クランプ６８により、着
脱自在となっている。給水ホース６６をケース１２の他
方の側から溝７０内に導入しても、同様の連結構造を確
立できる。 【００１１】ヒータ２２の制御装置８２に連結される電
源コード８０及びアース線９２は、図４に示されるよう
に、溝７０の底板７２に固定されたグロメット７６を緊
定され、溝７０を通過した、ケース１２の他方側から延
出し、電源に接続される。この電源コード８０及びアー
ス線９２は、図示から明らかなように、ケース１２の他
方側から延出し、電源に接続できる。 【００１２】以上述べたように、給水バルブ６０と給水
ホース６６とをケース１２内の長手方向の略中央部にて
固定なすと共に、電源コード８０及びアース線９２を、
前記中央部付近にて温水タンクのヒータ２２の制御装置
８２から延出させたので、給水ホース６６並びに電源コ
ード８０及びアース線９２は、電源コンセント９８及び
ロータンク７０の吐出口の位置に応じて、溝７０を通過
した後、ケース１２の何れの側から外部に延出できるの
で、配管・配線を最短距離で行え、見栄えの悪さを解消
でき、異なった寸法の電源コード８０や給水ホース６６
を準備しておく必要がなくなる。 【００１３】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図は
なく、本発明の趣旨に沿った形態の温水洗浄便座装置で
あれば、どのようなものでもよい。 【００１４】 【発明の効果】請求項１の発明によれば、給水バルブと
給水ホースとをケース内の長手方向の略中央部にて固定
なすと共に、電源コード及びアース線を、前記中央部付
近にて温水タンクの制御装置から延出させたので、給水
ホース並びに電源コード及びアース線は、電源コンセン
ト及びロータンクの吐出口の位置に応じて、ケースの何
れの側から外部に延出できるので、配管・配線を最短距
離で行え、見栄えの悪さを解消でき、異なった寸法の電
源コードや給水ホースを準備しておく必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明にかかる温水洗浄便座装置のブロック
図。 【図２】本発明にかかる温水洗浄便座装置を、ケースの
下側から見た斜視図。 【図３】給水バルブと給水ホースとの連結状態を説明す
る図。 【図４】電源コードの延出態様を説明する図。 【符号の説明】 １２・・・ケース ２０・・・温水タンク ２２・・・ヒータ ６０・・・給水バルブ ６６・・・給水ホース

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 便座後部上面に固定されたケースと、前
   記ケース内に配設され、電源から電源コードを介して通
   電されたヒータにより所定温度に加温・維持された温水
   を貯溜する温水タンクと、給水バルブを介して前記温水
   タンク内に給水がなされたときに前記温水タンクから押
   し出された前記温水を噴射するノズルとを備えた温水洗
   浄便座装置において、前記給水バルブと前記給水をなす
   給水ホースとを前記ケース内の長手方向の略中央部にて
   固定なすと共に、前記電源コードは、前記中央部付近に
   て前記温水タンクから延出されるようにしてなる、温水
   洗浄便座装置。