JP6921378B2 - 便器装置 - Google Patents

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本発明は、溜水が溜め置かれる便器を備える便器装置に関わる。
従来から、便器装置として、泡を吐出する泡吐出口を有する吐水部を備え、泡吐出口により溜水面に泡を張ることで、用便時の溜水の跳ね返りを抑制するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、便器装置として、便器内面に泡を吐出する散布ノズルを備え、散布ノズルにより便器内面に泡膜を形成することで、便器内面への汚物の付着を抑制するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−183389号公報 特開2017−002571号公報
上述した便器装置においては、溜水面や便器内面へ吐出される泡の量や粘度等によっては、泡が消えづらくなり、便器装置下流側の建物躯体に設けられた排水配管内に泡が抵抗となって汚物が滞留しやすくなる懸念がある。特に、排水配管が長尺である場合、曲がり数が多い場合、排水配管に勾配が施されていない場合、排水配管の継手に段差が存在する場合等に汚物が下流側へと向かいにくくなるため、汚物が排水配管内に滞留しやすくなる懸念がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、泡を便器内に吐出する便器装置において、汚物が排水配管内に滞留することを抑制することが可能な便器装置を提供することを目的とする。
本発明は、溜水が溜め置かれる便器を備える便器装置であって、ボウル部と、ボウル部の底部に接続され上方へ延びる上昇管路、及び、上昇管路の下流端に接続され下降する下降管路を有し、溜水ととともに汚物を排出する排水トラップ管路と、ボウル部に泡を吐出する泡吐出部と、ボウル部の上部に設けられ、洗浄水をボウル部内に吐水する吐水部と、吐水部からの吐水を制御する制御部と、を備え、制御部は、泡吐出部による泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段と、使用者による洗浄動作を検知する洗浄動作検知手段と、吐水部から洗浄水を吐水させて、ボウル部内を洗浄し汚物を排トラップ管路に向けて流すための第一洗浄、及び、第一洗浄に続き、ボウル部を経由して、汚物に後続して洗浄水を排水トラップ管路に向けて流す第二洗浄を実施する洗浄工程実施手段と、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させ、第一洗浄における総洗浄水量は泡吐出が行われていない場合と同一にする洗浄水量判断手段と、を有する便器装置である。
このように構成された本発明においては、制御部は、泡吐出部による泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段と、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させる洗浄水量判断手段と、を有する。泡吐出が行われていない場合に比べて第二洗浄の総洗浄水量が上昇するため、便器装置下流側の建物躯体に設けられた排水配管内に、泡が抵抗となって汚物が滞留することを抑制することができる。なお、本発明でいう「総洗浄水量」とは所定時間内における吐水量の合計である。
本発明は、好ましくは、洗浄水量判断手段は、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合と同じ時間にて、泡吐出が行われていない場合に比べて時間当たりの洗浄水の吐水量を上昇させる。
このように構成された本発明においては、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合と同じ時間にて、泡吐出が行われていない場合に比べて時間当たりの洗浄水の吐水量を上昇させるため、第二洗浄の水勢を高めることができる。従って、泡吐出が行われていない場合に比べて第二洗浄の総洗浄水量が上昇するため、便器装置下流側の建物躯体に設けられた排水配管内に、泡が抵抗となって汚物が滞留することをより確実に抑制することができる。さらに、泡吐出が行われていない場合と洗浄に要する時間が変わらないため、使用者に違和感を与えにくい。
本発明は、また、洗浄水量判断手段は、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合に比べて長い時間にて、泡吐出が行われていない場合と同じ時間当たりの洗浄水の吐水量にする。
このように構成された本発明においては、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合に比べて長い時間にて、泡吐出が行われていない場合と同じ時間当たりの洗浄水の吐水量にするため、泡吐出が行われていない場合に比べて第二洗浄の総洗浄水量が上昇するため、便器装置下流側の建物躯体に設けられた排水配管内に、泡が抵抗となって汚物が滞留することを抑制することができる。
本発明は、さらに、好ましくは、サイホン作用により汚物を排出するサイホン式便器である。
このように構成された本発明においては、サイホン作用により汚物を排出するサイホン式便器であるため、第二洗浄の総洗浄水量を上昇させることでサイホンの継続時間を増加させることができる。そのため、洗浄水の落差による勢いにて汚物を排出する、いわゆる洗い落とし式便器に比べて、より汚物を下流側へと向かわせることが出来る。従って、泡が抵抗となって汚物が排水配管内に滞留しやすくなることをより確実に抑制することができる。
本発明によれば、泡を便器内に吐出する便器装置において、排出性の低下を抑制し、汚物が排水配管内に滞留することを抑制することが可能となる。
本発明の第一実施形態による便器装置を示す側面図。 本発明の第一実施形態による便器装置を示すブロック図。 本発明の第一実施形態による便器装置の動作を示すフローチャート。 本発明の第二実施形態による便器装置の動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の第一実施形態による便器装置について説明する。
まず、図1により本発明の第一実施形態による便器装置の構成について説明する。図1は本発明の第一実施形態による便器装置を示す側面図である。
図1に示すように、便器装置100は、洗浄水の落差による勢いにて汚物を排出する、いわゆる、サイホン式便器であり、床面Fに載置される陶器製の便器200と、便座装置300とを備える。
本実施形態における便器装置100は、図示しない洗浄水源から図示しない給水弁を介して供給された洗浄水を貯水する貯水タンク400を備える。貯水タンク400内には図示しない排水弁が設けられ、この図示しない排水弁が開弁することで便器200へと洗浄水が供給されるようになっている。図示しない排水弁の開弁は、リモコン340へのスイッチ操作により行われる。また、貯水タンク400内には排水弁(図示せず)から便器200へ供給する洗浄水の流量(リットル/秒)を調整可能な流量調整手段が設けられる。なお、排水弁の開弁は、リモコンへのスイッチ操作に限らず、例えば、貯水タンク400に取り付けられる操作レバーへの操作や、人体検知センサによる使用者の検知等の操作手段により行われる。また、本発明において、便器200へ洗浄水を供給する手段は、貯水タンク400に限るものではなく、例えば、水道から便器200へと直接供給される形態や、ポンプにより洗浄水を供給する形態、あるいはこれらの形態の組み合わせでもよい。
便器200は、便器200の上部の前方側に形成されるボウル形状のボウル部220と、ボウル部220の底部に連通する排水トラップ管路230とを有する。
ボウル部220の上部には、貯水タンク400から供給された洗浄水をボウル部220内へ吐水する吐水部240が設けられる。また、便器装置100は、使用者による洗浄動作に基づいて吐水部240からの洗浄水の吐水を制御する制御部500を備える。制御部500についての詳細は後述する。
排水トラップ管路230は、ボウル部220の底部に接続され上方へ延びる上昇管路230a、及び、上昇管路230aの下流端に接続され下降する下降管路230bを有する。下降管路230bの下端は図示しない排水ソケットを介して、床下の排水配管600に接続されている。排水トラップ管路230内が水により閉塞されることで、サイホン作用が生じ、汚物を溜水とともに下流側へと引き込む。なお、本発明でいう「汚物」とは、使用者による排泄物のみならず、トイレットペーパー等の固形物をも含むものである。
また、排水トラップ管路230は、ボウル部220とともに溜水部250を形成する。溜水部250には洗浄水が毎回の洗浄後に所定量まで貯溜されて、上昇管路230aの下流端(下降管路230bの上流端)の下面により高さが規定される溜水面Wが形成されている。
リモコン340への使用者による操作により、貯水タンク400の排水弁(図示しない)が開弁し、吐水部240からボウル部220内面上に洗浄水が吐水されることで、ボウル部220内に旋回流が形成される。この旋回流が溜水部250内へと流下し、溜水を攪拌し、その後、溜水を汚物とともに排水トラップ管路230を経て、排水配管600へと排出する。
図1に示すように、便座装置300は、本体部301と、本体部301に対して開閉自在に軸支された便座303とを有する。
本体部301は、図示しない薬剤タンクと、図示しない薬剤ポンプと、図示しない吸気部と、図示しない吸気ポンプと、図示しない泡生成部と、泡吐出部320とを有する。
薬剤タンク(図示せず)は、その内部に、例えば、中性洗剤等の液体薬剤を貯蔵する。薬剤ポンプ(図示せず)は薬剤タンク(図示せず)内の液体薬剤を加圧して、泡生成部(図示せず)へと供給する。
吸気ポンプ(図示せず)は吸気部(図示せず)から空気を取り込んで加圧して、泡生成部(図示せず)へと供給する。
泡生成部(図示せず)には洗浄水が給水されるとともに、薬剤タンク(図示せず)から液体薬剤が供給され、吸気部(図示せず)から空気が供給される。泡生成部(図示せず)は、供給された洗浄水、液体薬剤、及び、空気を、例えばエゼクタ効果等により混ぜることで、泡を発生させる。
泡生成部(図示せず)により生成された泡は、泡吐出部320へ供給される。
泡吐出部320は、本体部301の内側と外側との間を進退可能に構成されたノズルである。泡を吐出する際は、先端側が本体部301から突出し、泡生成部(図示せず)から供給された泡をボウル部220内の溜水面Wへと上方から吐出する。また、泡吐出部320による泡の吐出は、リモコン340への操作により行われる。
なお、本実施形態においては、泡吐出部320から溜水面Wへと上方から泡を吐出したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。例えば、溜水中に泡を吐出してもよいし、泡吐出部を進退のみならず揺動するように構成し、ボウル部内面全体へと泡を吐出するようにしてもよい。
また、泡吐出部からの泡の吐出は、リモコン340への操作に限らず、例えば、便器装置100への使用者の接近を検知する人体検知手段を設けて、この人体検知手段による検知結果に基づいて行ってもよい。
便座装置300は、便座303に着座した使用者を検知する図示しない着座検知部や、便座303に着座した使用者の局部を洗浄する図示しない局部洗浄装置や、便座303に着座した使用者に温風を吹き付けて乾燥させる図示しない乾燥装置や、便座303を暖める図示しない暖房便座装置などを有する。
次に、図2を参照して本発明の第一実施形態における便器装置の制御部の機能的な構成について説明する。図2は本発明の第一実施形態における便器装置の制御的な構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部500は、時刻を計時する計時手段502と、メモリ504とを有し、リモコン340や貯水タンク400内に設けられた水位センサ(図示せず)等から出力される信号を受け取って所定の情報処理を行い、その情報処理の結果実行する制御に応じた制御信号を給水弁(図示せず)や排水弁(図示せず)、流量調整手段(図示せず)等に出力する。その結果、制御部500は、泡吐出判断手段と、洗浄動作検知手段、洗浄工程実施手段、洗浄水量判断手段として機能する。このように構成された制御部500は、便器装置100の使用状況の特性や使用者の特性に合わせて様々な制御を行うことが可能になる。
制御部500は、泡吐出部320による泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段と、使用者によるリモコン340への洗浄動作を検知する洗浄動作検知手段とを有する。
さらに、制御部500は、吐水部240から洗浄水を吐水させて、ボウル部220内面を洗浄し汚物を排水トラップ管路230に向けて流すための第一洗浄、及び、第一洗浄に続き、汚物に後続して、洗浄水を排水トラップ管路230に向けて流す第二洗浄を実施する洗浄工程実施手段を有する。
また、制御部500は、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させる洗浄水量判断手段を有する。本実施形態においては、洗浄水量判断手段は、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合と同じ時間にて、泡吐出が行われていない場合に比べて時間当たりの洗浄水の吐水量を上昇させる。
第一洗浄は、例えば、サイホン作用が生じるまでに行われる洗浄であり、第二洗浄はサイホン作用が生じた後に続けて行われ溜水を補充しつつ汚物に後続して洗浄水を排水トラップ管路に向けて流す洗浄である。
また、本実施形態はサイホン作用により汚物を排出するであるが、例えば本発明は、洗浄水の落差による勢いにて汚物を排出する、いわゆる、洗い落とし式便器に適用してもよい。その場合、第一洗浄は、例えば、ボウル部の内面を洗浄するとともに、汚物の全てあるいは大半が排水トラップ管路の下降管路以降へ流れ込むまでに行われる洗浄である。第二洗浄は、第一洗浄に続いて行われ、例えば、汚物の全てあるいは大半より後に排水トラップの下降管路以降へ流れ込むまでに行われる洗浄である。
次に、図3を参照して本発明の第一実施形態における便器装置の動作について説明する。図3は本発明の第一実施形態における便器装置の動作を示すフローチャートである。
使用者が泡吐出のためにリモコン340を操作することで、泡吐出部320から溜水に向けての泡吐出が行われるが、図3に示すように、制御部500は泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段として機能し、リモコン340による泡吐出のために操作がなされない状態においては、制御部500は泡吐出が行われていないと判断する(ステップS302:NO)。
次に、泡吐出が行われていないと判断した状態にて、使用者が洗浄のためにリモコン340を操作することで、便器洗浄操作が行われると、制御部500は、洗浄動作検知手段として機能し、使用者により洗浄動作がなされたと判断する(ステップS304)。
すると、制御部500は、排水弁(図示せず)を駆動させ、吐水部240から洗浄水を吐水させることで洗浄工程実施手段により便器洗浄aを実施する(ステップS306)。この便器洗浄aにおいては、ボウル部220内面を洗浄し汚物を排水トラップ管路230に向けて流すための第一洗浄はT1秒の間、A1リットル/秒にて吐水が行われ、第一洗浄に続き、汚物に後続して洗浄水を排水トラップ管路230に向けて流す第二洗浄はT1秒の間、A1リットル/秒にて行われる。
一方、リモコン340による泡吐出のために操作がされると、制御部500は泡吐出が行われたと判断する(ステップS302:YES)。
泡吐出が行われたと判断した状態にて、使用者が洗浄のためにリモコン340を操作することで、便器洗浄操作が行われると、制御部500は、洗浄動作検知手段として機能し、使用者により洗浄動作がなされたと判断する(ステップS308)。
すると、制御部500は、排水弁(図示せず)を駆動させ、吐水部240から洗浄水を吐水させることで洗浄工程実施手段により便器洗浄bを実施する(ステップS310)。この便器洗浄bにおいては、制御部500は、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させる洗浄水量判断手段として機能している。そのため、流量調整手段(図示せず)により、ボウル部220内面を洗浄し汚物を排水トラップ管路230に向けて流すための第一洗浄はT1秒の間、A1リットル/秒にて吐水が行われ、第一洗浄に続き、汚物に後続して洗浄水を排水トラップ管路230に向けて流す第二洗浄はT1秒の間、A2(>A1)リットル/秒にて行われる。
上述した本発明の第一実施形態による便器装置100によれば、制御部500は、泡吐出部320による泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段と、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させる洗浄水量判断手段と、を有する。泡吐出が行われていない場合に比べて第二洗浄の総洗浄水量が上昇するため、排水配管600内に泡が抵抗となって汚物が排水配管600内に滞留することを抑制することができる。さらに、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させ、第一洗浄における総洗浄水量は泡吐出が行われていない場合と同一にするため、第一洗浄における総洗浄水量も上昇させる場合に比べて、節水化することができる。
さらに、上述した本発明の第一実施形態による便器装置100によれば、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合と同じ時間にて、泡吐出が行われていない場合に比べて時間当たりの洗浄水の吐水量を上昇させるため、第二洗浄の水勢を高めることができる。従って、排水配管600内に泡が抵抗となって汚物が滞留することをより確実に抑制することができる。さらに、泡吐出が行われていない場合と洗浄に要する時間が変わらないため、使用者に違和感を与えにくい。
さらに、上述した本発明の第一実施形態による便器装置100によれば、便器装置100は、サイホン作用により汚物を排出するサイホン式便器であるため、第二洗浄の総洗浄水量を上昇させることでサイホンの継続時間を増加させることができる。そのため、洗い落とし式便器に比べて、より汚物を下流側へと向かわせることが出来る。従って、泡が抵抗となって汚物が排水配管600内に滞留しやすくなることをより確実に抑制することができる。また、洗い落とし式便器においては、泡により溜水の攪拌が抑制され、汚物がボウル部底部へと沈みにくくなり、結果として汚物を排出しにくくなる懸念があるのに対し、汚物を溜水とともにサイホン作用により排水配管600へと引き込むことができる。従って、汚物の排出性の低下を抑制することができる。
次に、図4を参照して本発明の第二実施形態について図4にて説明する。図4は本発明の第二実施形態における便器装置の動作を示すフローチャートである。なお、第二実施形態が第一実施形態と異なる点は、制御部500の洗浄水量判断手段である。本実施形態における洗浄水量判断手段は、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合に比べて長い時間にて、泡吐出が行われていない場合と同じ時間当たりの洗浄水の吐水量とする。
使用者が泡吐出のためにリモコン340を操作することで、泡吐出部320から溜水に向けての泡吐出が行われるが、図4に示すように、制御部500は泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段として機能し、リモコン340による泡吐出のために操作がなされない状態においては、制御部500は泡吐出が行われていないと判断する(ステップS402:NO)。
次に、泡吐出が行われていないと判断した状態にて、使用者が洗浄のためにリモコン340を操作することで、便器洗浄操作が行われると、制御部500は、洗浄動作検知手段として機能し、使用者により洗浄動作がなされたと判断する(ステップS404)。
すると、制御部500は、排水弁(図示せず)を駆動させ、吐水部240から洗浄水を吐水させることで洗浄工程実施手段により便器洗浄aを実施する(ステップS406)。この便器洗浄aにおいては、ボウル部220内面を洗浄し汚物を排水トラップ管路230に向けて流すための第一洗浄はT1秒の間、A1リットル/秒にて吐水が行われ、第一洗浄に続き、汚物に後続して洗浄水を排水トラップ管路230に向けて流す第二洗浄はT1秒の間、A1リットル/秒にて行われる。
一方、リモコン340による泡吐出のために操作がされると、制御部500は泡吐出が行われたと判断する(ステップS402:YES)。
泡吐出が行われたと判断した状態にて、使用者が洗浄のためにリモコン340を操作することで、便器洗浄操作が行われると、制御部500は、洗浄動作検知手段として機能し、使用者により洗浄動作がなされたと判断する(ステップS408)。
すると、制御部500は、排水弁(図示せず)を駆動させ、吐水部240から洗浄水を吐水させることで洗浄工程実施手段により便器洗浄cを実施する(ステップS410)。この便器洗浄cにおいては、制御部500は、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させる洗浄水量判断手段として機能している。そのため、ボウル部220内面を洗浄し汚物を排水トラップ管路230に向けて流すための第一洗浄はT1秒の間、A1リットル/秒にて吐水が行われ、第一洗浄に続き、汚物に後続して洗浄水を排水トラップ管路230に向けて流す第二洗浄はT2(>T1)秒の間、A1リットル/秒にて行われる。
上述した本発明の第二実施形態においては、制御部500は、泡吐出部320による泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段と、泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも第二洗浄における総洗浄水量を上昇させる洗浄水量判断手段と、を有する。泡吐出が行われていない場合に比べて第二洗浄の総洗浄水量が上昇するため、排水配管600内に泡が抵抗となって汚物が排水配管660内に滞留することを抑制することができる。
さらに、上述した本発明の第二実施形態においては、制御部500は、泡吐出が行われた場合に、第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合に比べて長い時間にて、泡吐出が行われていない場合と同じ時間当たりの洗浄水の吐水量にするため、流量調整弁やポンプ装等を用いずとも、排水弁(図示せず)を開弁している時間の長さのみによって第二洗浄の総洗浄水量を変化させることができる。従って、簡易な構成により第二洗浄の総洗浄水量の変化を実現することができる。
100…便器装置
200…便器
220…ボウル部
230…排水トラップ管路
230a…上昇管路
230b…下降管路
240…吐水部
250…溜水部
300…便座装置
301…本体部
303…便座
320…泡吐出部
400…貯水タンク
340…リモコン
500…制御部
600…排水配管
F…床面
W…溜水面

Claims (4)

  1. 溜水が溜め置かれる便器を備える便器装置であって、
    ボウル部と、
    前記ボウル部の底部に接続され上方へ延びる上昇管路、及び、この上昇管路の下流端に接続され下降する下降管路を有し、溜水ととともに汚物を排出する排水トラップ管路と、
    前記ボウル部に泡を吐出する泡吐出部と、
    前記ボウル部の上部に設けられ、洗浄水を前記ボウル部内に吐水する吐水部と、
    前記吐水部からの吐水を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記泡吐出部による泡吐出が行われたか否かを判断する泡吐出判断手段と、
    使用者による洗浄動作を検知する洗浄動作検知手段と、
    前記吐水部から洗浄水を吐水させて、前記ボウル部内を洗浄し汚物を前記排水トラップ管路に向けて流すための第一洗浄、及び、前記第一洗浄に続き、前記ボウル部を経由して、汚物に後続して洗浄水を前記排水トラップ管路に向けて流す第二洗浄を実施する洗浄工程実施手段と、
    前記泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、泡吐出が行われていない場合よりも前記第二洗浄における総洗浄水量を上昇させ、前記第一洗浄における総洗浄水量は泡吐出が行われていない場合と同一にする洗浄水量判断手段と、を有する便器装置。
  2. 前記洗浄水量判断手段は、前記泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、前記第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合と同じ時間にて、泡吐出が行われていない場合に比べて時間当たりの洗浄水の吐水量を上昇させる請求項1に記載の便器装置。
  3. 前記洗浄水量判断手段は、前記泡吐出判断手段の判断結果に基づいて、泡吐出が行われた場合に、前記第二洗浄を、泡吐出が行われていない場合に比べて長い時間にて、泡吐出が行われていない場合と同じ時間当たりの洗浄水の吐水量にする請求項1に記載の便器装置。
  4. サイホン作用により汚物を排出するサイホン式便器である請求項1乃至3の何れか1項に記載の便器装置。
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