JP2013234539A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013234539A
JP2013234539A JP2012109101A JP2012109101A JP2013234539A JP 2013234539 A JP2013234539 A JP 2013234539A JP 2012109101 A JP2012109101 A JP 2012109101A JP 2012109101 A JP2012109101 A JP 2012109101A JP 2013234539 A JP2013234539 A JP 2013234539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
nozzle
water
human body
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012109101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5919466B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Handa
和大 半田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012109101A priority Critical patent/JP5919466B2/ja
Priority to EP13787925.0A priority patent/EP2848745A4/en
Priority to CN201380016439.7A priority patent/CN104379848A/zh
Priority to PCT/JP2013/000417 priority patent/WO2013168322A1/ja
Publication of JP2013234539A publication Critical patent/JP2013234539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5919466B2 publication Critical patent/JP5919466B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D9/00Sanitary or other accessories for lavatories ; Devices for cleaning or disinfecting the toilet room or the toilet bowl; Devices for eliminating smells
    • E03D9/08Devices in the bowl producing upwardly-directed sprays; Modifications of the bowl for use with such devices ; Bidets; Combinations of bowls with urinals or bidets; Hot-air or other devices mounted in or on the bowl, urinal or bidet for cleaning or disinfecting
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D9/00Sanitary or other accessories for lavatories ; Devices for cleaning or disinfecting the toilet room or the toilet bowl; Devices for eliminating smells
    • E03D9/16Water pressure regulating means in flushing pipes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

【課題】便器ノズルからの噴流を安定させて、便器外に飛び出すことを防止できる衛生洗浄装置を提供する。
【解決手段】供給源からの洗浄水を吐出して人体を洗浄する人体洗浄ノズル1,2と、供給源と人体洗浄ノズルとの間に設けられた人体洗浄水流路202から分岐された便器洗浄水流路205の端部に設けられた便器ノズル40よりも上流側に設けられた脈動ポンプ14と、脈動ポンプ14よりも上流側の人体洗浄水流路202の一部を大気開放する大気開放部8と、各部を制御する制御部4とにより、脈動ポンプよりも上流側の人体洗浄水流路の一部が大気開放されていることによって、洗浄水の供給源である水道の供給水圧の影響がなく、便器ノズルから便器内に吐出される脈動噴流を安定させることができ、便器ノズルからの噴流が便器外に飛び出すことを防止する衛生洗浄装置を提供することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、衛生洗浄装置における便器を洗浄する便器ノズルに関する。
従来、この種の衛生洗浄装置は、汚物が便器に付着することを防止するために、種々の衛生洗浄装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の衛生洗浄装置においては、人が便座に着座した場合に、洗浄水が便器ノズルから便器の内面に向かって吐出される。それにより、便器の内面が洗浄水により濡らされて水膜が便器面に構成されることにより、汚物が便器に付着することが防止される。
特開平7−189319号公報
特許文献1記載の衛生洗浄装置においては、水道水の供給圧を減圧弁で減圧し、その減圧弁で減圧された洗浄水が、主電磁弁および電磁式のバイパス弁を開くことによって便器ノズルであるプレ洗浄用ノズルから便器内面に噴流が吐出されるものであった。
しかしながら、前記従来の構成では、主電磁弁が閉じている状態において主電磁弁の一次側には、洗浄水の供給源である水道の供給圧が作用している。一般的に家庭に供給されている水道の供給圧力は1〜7.5kg/cmであり、電磁弁が開いた瞬間に減圧弁によって減圧されるまでの一瞬であるが便器ノズルに高い供給圧が作用して、噴流が便座あるいは便器外にまで到達するという課題があった。
また、水道水の供給圧力は地域や時間帯等によって変動があり、減圧弁も一次側の圧力変動により二次側圧力も多少なりとも変動を免れることができないため、便器ノズルから噴出される噴流が、安定して得られないという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、便器ノズルからの噴流を安定させて、便器外に飛び出すことを防止できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衛生洗浄装置は、供給源から供給される洗浄水を人体に供給する衛生洗浄装置であって、 洗浄水を吐出して人体を洗浄する人体洗浄ノズルと、供給源と人体洗浄ノズルとの間に設けられ前記供給源からの洗浄水を前記人体洗浄ノズルへ流通させる人体洗浄水流路と、前記人体洗浄水流路から分岐された便器洗浄水流路の端部に設けられた便器ノズルと、前記便器ノズルよりも上流側に設けられた脈動ポンプと、前記脈動ポンプよりも上流側の前記人体洗浄水流路の一部を大気開放する大気開放部と、各部を制御する制御部を備えたものである。
これにより、供給源からの洗浄水が便器ノズルから噴出される場合、脈動ポンプよりも上流側の人体洗浄水流路の一部が大気開放されていることによって、洗浄水の供給源である水道の供給水圧の影響がなくなり、制御部によってコントロールされる脈動ポンプの作
動速度に応じた流量の洗浄水が便器ノズルに供給されるように作用し、便器ノズルから便器内に吐出される噴流を安定させることができ、便器ノズルからの噴流が便器外に飛び出すことを防止できる。
この場合、脈動ポンプの一次側の洗浄水が大気開放状態であるため、脈動ポンプによって送出される洗浄水は、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく脈動ポンプの作動に応じた脈動噴流を便器ノズルから噴出できるため、便器ノズルからの噴流によって予め便器ボール面を濡らして便の付着を防止するだけでなく、便器ボール面にすでに付いている汚れを落とす効果を向上することができる。
本発明の衛生洗浄装置は、便器ノズルからの噴流を安定させることができ、便器ノズルからの噴流が便器外に飛び出すことを防止できるとともに、便器汚れを落とす効果を向上することができる。
本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置を適用したトイレ装置の斜視図 同実施の形態1における衛生洗浄装置の遠隔操作装置の正面図 同実施の形態1における衛生洗浄装置の模式図 同実施の形態1における衛生洗浄装置の大気開放部の模式図 同実施の形態1における衛生洗浄装置の容積型ポンプの断面図 同実施の形態1における衛生洗浄装置の動作を例示したタイムチャート 同実施の形態1における衛生洗浄装置の縦断面図 図7の便器ノズルおよびその周辺の構造を説明するための拡大断面図 図7の便器プレ洗浄時における衛生洗浄装置の縦断面図 図9の状態の便器ノズルおよびその周辺の構造を説明するための拡大断面図 (a)は図7の便器ノズルの先端部の詳細構造を示す断面図(b)は(a)のC14−C14の断面図 (a)は便器ノズルの噴出流速と広がり幅の定義を説明示す模式図(b)は噴出流速と広がり幅との関係を示すグラフ 入室着座時間の調査結果を示すグラフ 制御部による便器洗浄処理の制御フローを例示するフローチャート 本発明の実施の形態2における衛生洗浄装置の大気開放部の模式図
第1の発明は、供給源から供給される洗浄水を人体に供給する衛生洗浄装置であって、洗浄水を吐出して人体を洗浄する人体洗浄ノズルと、供給源と人体洗浄ノズルとの間に設けられ前記供給源からの洗浄水を前記人体洗浄ノズルへ流通させる人体洗浄水流路と、前記人体洗浄水流路から分岐された便器洗浄水流路の端部に設けられた便器ノズルと、前記便器ノズルよりも上流側に設けられた脈動ポンプと、前記脈動ポンプよりも上流側の前記人体洗浄水流路の一部を大気開放する大気開放部と、各部を制御する制御部を備えたことにより、供給源からの洗浄水が便器ノズルから噴出される場合、脈動ポンプよりも上流側の人体洗浄水流路の一部が大気開放されていることによって、洗浄水の供給源である水道の供給水圧の影響がなくなり、制御部によってコントロールされる脈動ポンプの作動速度に応じた流量の洗浄水が便器ノズルに供給されるように作用し、便器ノズルから便器内に吐出される噴流を安定させることができ、便器ノズルからの噴流が便器外に飛び出すことを防止できる。
この場合、脈動ポンプの一次側の洗浄水が大気開放状態であるため、脈動ポンプによって送出される洗浄水は、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく脈動ポンプ
の作動に応じた脈動噴流を便器ノズルから噴出できるため、便器ノズルからの噴流によって予め便器ボール面を濡らして便の付着を防止するだけでなく、便器ボール面にすでに付いている汚れを落とす効果を向上することができる。
第2の発明は、特に第1の発明の前記脈動ポンプよりも上流側に洗浄水を加熱する熱交換器を備えたことにより、熱交換器で温められた洗浄水を便器ノズルから脈動噴出できるため、便の付着、汚れに対する洗浄効果をより向上することができる。
第3の発明は、特に第1の発明または第2の発明の大気開放部よりも上流側に電磁弁を備え、前記大気開放部は、入水口と出水口を有し洗浄水を貯水するタンクと、前記タンクの水位により信号を出力する水位センサと、前記タンクの内側上部を大気開放して空気層を形成する大気開放孔とを設け、前記入水口は前記空気層に開口した構成により、前記大気開放部の水面と、洗浄水の供給源である水道に連通する前記入水口との間に大気開放された空気層があることで、前記大気開放部から下流側の洗浄水が洗浄水の供給源である水道への逆流を防止することができる。
第4の発明は、特に第3の発明の制御部は、前記タンクの水位が所定の下限水位になると前記電磁弁を開き、所定の上限水位になると前記電磁弁を閉じて、前記タンク内の水位および空気層を所定範囲内に維持する水位制御部を有することにより、水位センサからの信号で水位制御部が電磁弁を開閉制御する簡単な構成で、熱交換器の水面を上限水位と下限水位との間に維持することができ、タンクを大型化せずに空気層を確保できるため、小型コンパクトな衛生洗浄装置を提供することができる。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
<1>衛生洗浄装置およびそれを備えるトイレ装置の外観
図1は、本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置を便器に装着した状態を示すトイレ装置全体図である。トイレ装置1000はトイレットルーム内に設置される。
図1に示すように、便器700上に衛生洗浄装置100が装着される。衛生洗浄装置100は、本体部200、遠隔操作装置300、便座部400および蓋部500により構成される。本体部200には、便座部400および蓋部500が開閉自在に取り付けられる。また、本体部200には、図3に示す洗浄水供給機構が設けられるとともに、制御部4が内蔵される。
図1では、本体部200の正面上部に設けられる着座センサ610が示されている。この着座センサ610は、例えば反射型の赤外線センサである。この場合、着座センサ610は、人体から反射された赤外線を検出することにより便座部400上に使用者が存在することを検知する。
さらに、図1では、本体部200の正面下部に設けられる便器ノズル40が便器700の内側に突出している状態が示されている。この便器ノズル40は、上述の洗浄水供給機構に接続されている。
洗浄水供給機構は、水道配管に接続されている。これにより、洗浄水供給機構は、水道配管から供給される洗浄水を便器ノズル40に供給する。それにより、便器ノズル40から便器700の内面の広い範囲に洗浄水が噴出される(便器プレ洗浄)。または、便器ノズル40から便器700の内面の背面側に洗浄水が噴出される(便器後部洗浄)。
また、洗浄水供給機構は、後述する人体洗浄ノズルであるノズル部20(図3)に接続されている。これにより、洗浄水供給機構は、水道配管から供給される洗浄水をノズル部20に供給する。それにより、ノズル部20から使用者の局部に洗浄水が噴出される。
遠隔操作装置300には、複数のスイッチが設けられている。遠隔操作装置300は、例えば便座部400上に着座する使用者が操作可能な場所に取り付けられる。
入室検知センサ600は、トイレットルームの入口等に取り付けられる。入室検知センサ600は、例えば反射型の赤外線センサである。この場合、入室検知センサ600は、人体から反射された赤外線を検出した場合にトイレットルーム内に使用者が入室したことを検知する。
本体部200の制御部4(図3)は、遠隔操作装置300、入室検知センサ600および着座センサ610から送信される信号に基づいて、衛生洗浄装置100の各部の動作を制御する。
<2>遠隔操作装置の構成
図2は、図1の遠隔操作装置300の正面図である。遠隔操作装置300は、コントローラ本体部301の上部には、ワイド洗浄スイッチ305、リズム洗浄スイッチ306、水勢設定スイッチ307,308、ムーブ洗浄スイッチ309、洗浄位置設定スイッチ310、311が設けられ、コントローラ本体部301の下部には、洗浄動作の停止を指示する停止スイッチ302、おしりスイッチ303、ビデスイッチ304が設けられている。
使用者により、上記各スイッチが操作される。これにより、遠隔操作装置300から図1の本体部200に各スイッチに応じた所定の信号が無線送信される。本体部200の制御部4(図3)は、受信した信号に基づいて本体部200(図1)および便座部400(図1)の各構成部の動作を制御する。例えば、使用者がおしり洗浄ボタン303またはビデ洗浄ボタン304を押下操作することにより本体部200のノズル部20が移動して洗浄水が噴出する。
<3>本体部における給水系および制御系の構成と作用
図3は、本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置100の本体部200の構成を示す模式図である。
図3に示すように、本体部200は、制御部4、分岐水栓5、ストレーナ6、電磁弁7、大気開放部8、定流量弁9、熱交換器12、温度センサ13a、13b、容積型ポンプ14、バッファタンク15、切替弁16、ノズル部20、バキュームブレーカ61、便器ノズル40および便器ノズルモータ40mを含む。また、ノズル部20はおしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3を含み、切替弁16は切替弁モータ16mを含む。
同じく図3に示すように、水の供給源である水道配管201に分岐水栓5が介挿される。そして、分岐水栓5から人体洗浄ノズルであるおしりノズル1、ビデノズル2に到る人体洗浄水流路202には、ストレーナ6、電磁弁7、定流量弁9、温度センサ13a、熱交換器12、温度センサ13b、容積型ポンプ14、バッファタンク15、切替弁16が順に介挿されている。
また、前記人体洗浄水流路202から切替弁16によって分岐された便器洗浄水流路2
05の端部には、便器ノズル40が接続されている。便器ノズルモータ40mは、便器ノズル40の近傍に取り付けられる。
なお、バキュームブレーカ61は、バッファタンク15に設けられている。
次に、本体部200における洗浄水の流れおよび制御部4による本体部200の各構成部の制御について説明する。
まず、水道配管201を流れる浄水が、洗浄水として分岐水栓5によりストレーナ6に供給される。ストレーナ6により洗浄水に含まれるごみや不純物等が除去される。
次に、電磁弁7により洗浄水の供給状態が切り替えられ、作用水圧によってオリフィス径が変化するゴム製の可変オリフィスである定流量弁9を通過することにより、人体洗浄水流路202内を流れる洗浄水の圧力が減圧される。電磁弁7の動作は、制御部4により制御される。
人体洗浄水流路202において、熱交換器12は、人体洗浄水流路202内を通して供給される洗浄水を所定の温度に加熱する。熱交換器12の動作は、脈動ポンプである容積型ポンプ14が制御部4によって制御駆動され、その容積型ポンプ14の作動速度に応じた流量の洗浄水が、人体洗浄ノズルであるおしりノズル1またはビデノズル2から吐出されることから、温度センサ13a、13bにより計測された計測温度値および容積型ポンプ14によるコントロール流量に基づいて制御部4により制御される。
続いて、熱交換器12により加熱された洗浄水が、容積型ポンプ14によりバッファタンク15を通して切替弁16に圧送される。切替弁16の動作は、制御部4により人体洗浄ノズルであるおしりノズル1またはビデノズル2、またはノズル洗浄用ノズル3、または便器のプレ洗浄および後洗浄などのため便器のボール表面に吐出する便器ノズル40に切替制御される。
バッファタンク15は、加熱された洗浄水の温度緩衝部として作用する。これにより、切替弁16に圧送される洗浄水の温度むらの発生が抑制される。なお、熱交換器12とバッファタンク15との合計の容量は、15cc〜30ccであることが好ましく、20cc〜25ccであることがより好ましい。
切替弁16においては、切替弁モータ16mが動作することにより、容積型ポンプ14から圧送された洗浄水が、おしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3のいずれかに供給される。これにより、おしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3のいずれかから洗浄水が噴出する。切替弁モータ16mの動作は、制御部4により制御される。
おしりノズル1およびビデノズル2は、使用者の局部の洗浄を行うために用いられる。ノズル洗浄用ノズル3は、おしりノズル1およびビデノズル2の、便器700内に突出する部分を洗浄するために用いられる。
容積型ポンプ14と切替弁16との間のバッファタンク15には、バキュームブレーカ61が設けられている。それにより、容積型ポンプ14および切替弁16のいずれともが流路(人体洗浄水流路202)を閉塞するように停止した状態でも、容積型ポンプ14と切替弁16との間の流路(人体洗浄水流路202)が負圧になることを防止でき、便器ノズル40側およびノズル部20側から汚水等が逆流することを防止できる。
図4は、図3の大気開放部8の一実施例を示したものである。
大気開放部8は、タンク8aの上部に電磁弁7からの水の入水口8bと、大気開放孔8cが設けられ、タンク8aの下部には熱交換器12への水の出水口8dを備えている。さらに、タンク8a内の水位を制御するための水位センサ11が備えられている。
水位センサ11は、3本の長さの異なる電極11a,11b,11cからなり、最も長い電極11aと中間の電極11bとが水に浸かり最も短い電極11cだけが水に浸かっていない図3の状態が下限の水位、3本の電極11a,11b,11cいずれも水に浸かる状態が上限の水位として検知できるように電極11a,11b,11cの先端位置が設定された構成である。
次に、脈動ポンプである容積型ポンプ14について説明する。図5は、容積型ポンプ14の断面図である。
容積型ポンプ14は、ポンプ本体部81内に、円柱状空間82が形成され、円柱状空間82内には圧送ピストン83が設けられ、圧送ピストン83により円柱状空間82がポンプ室82aとポンプ室82bとに分割される。ポンプ本体部81の一側部には洗浄水の流入部84が設けられ、他側部には洗浄水の流出部85が設けられている。流入部84には人体洗浄水流路202を介して熱交換器12が接続され、流出部85には人体洗浄水流路202を介して切替弁16が接続される。
そして、モータ86の回転軸にギヤ87が取り付けられ、ギヤ87にギヤ88が噛み合っており、ギヤ88に連接されるリンク機構89により圧送ピストン83を往復運動に変換する。モータ86が回転するとギヤ87、ギヤ88、リンク機構89を介して圧送ピストン83が往復動する。
そこで、圧送ピストン83が下方向に移動し、ポンプ室82aの容積を増加させた場合、ポンプ室82aの圧力が流入部84よりも圧力が低くなるため、流入部84aより洗浄水がポンプ室82aに供給される。一方、圧送ピストン83が上方向に移動し、ポンプ室82aの容積を減少させた場合、ポンプ室82aの圧力が流出部85よりも圧力が高くなるため、ポンプ室82aより洗浄水が流出部85aに吐出される。
これにより、ポンプ室82a内の洗浄水が流出部85aから吐出されるときに、ポンプ室82b内に流入部84bからの洗浄水が供給され、ポンプ室82a内の洗浄水が流入部84aから供給されるときに、ポンプ室82b内の洗浄水が流出部85bから吐出される。
したがって、圧送ピストン83が上下運動を行うことにより、ポンプ室82aまたはポンプ室82b内の洗浄水に対して交互に圧力が加えられ、さらに、圧送ピストン83が往復する速度が一回転中で変化することにより、流入部84の洗浄水が周期的な脈動が与えられ、脈動圧の変化としては、脈動時の最低圧力はポンプの流入圧にほぼ等しくなり、また脈動圧の最大圧力はポンプの負荷、ポンプの容積変化の速度に対応した圧力となり、流出部85から吐出される。
図3において、脈動ポンプである容積型ポンプ14よりも上流側は、人体洗浄水流路202の大気開放部8によって大気開放されており、容積型ポンプ14の流入圧は供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく大気圧(0MPa)となる。そのため、切替弁16が便器ノズル40に切替えてある状態において、便器ノズル40へは、制御部4によってコントロールされる脈動ポンプ14のモータ86の回転作動速度に応じた流量およ
び脈動の洗浄水が供給される。したがって、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく、便器ノズル40から便器内に吐出される噴流を安定させることができ、便器ノズル40からの噴流が便器外に飛び出すことを防止できる。なお、容積型ポンプ14の高さ方向の設置位置は、大気開放部8の水位よりも低い位置とすることにより、容積型ポンプ14の揚程能力を小さくすることができ、エネルギーロスも少なくできる。
また、便器ノズル40よりも上流側に設けられた脈動ポンプ14と、その脈動ポンプ14よりも上流側の人体洗浄水流路202の一部を大気開放する大気開放部8と、各部を制御する制御部4を備えた構成により、便器ノズル40から噴出する流量および脈動の最大圧力は、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく、制御部4による脈動ポンプ14の作動速度に応じて得られることから、便器ノズル40からの噴流によって予め便器ボール面を濡らして便の付着を防止するだけでなく、便器ボール面にすでに付いている汚れを落とす効果を向上することができる。
以上のような作用効果が得られる理由は、容積型ポンプ14において流入部84に水道の供給圧力が作用している場合は、ポンプの脈動の最低圧力が水道供給圧力となり、脈動の最高圧力は負荷一定とすると、ほぼ変化がないため、脈動幅としては小さくなる。ところが、図3のように容積型ポンプ14よりも上流側が、人体洗浄水流路202の大気開放部8によって大気開放されていることによって、容積型ポンプ14の流入部84の圧力はほぼ大気圧となるため、脈動の最低圧力は大気圧で最高圧力は、容積型ポンプ14のモータ86の回転数に応じて可変でき、脈動幅を大きくすることができる。したがって、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく、便器ノズル40から便器内に吐出される噴流を安定させることができ、便器ノズル40からの噴流が便器外に飛び出すことを防止でき、かつ、便器ボール面にすでに付いている汚れを落とす効果を向上することができる。
図3で説明した構成による作用効果は、便器ノズル40による便器洗浄の時だけに限られることなく、人体洗浄ノズルであるおしりノズル1またはビデノズル2によって人体洗浄される場合にも、次のような作用効果を得ることができる。図3のように容積型ポンプ14よりも上流側が、人体洗浄水流路202の大気開放部8によって大気開放されていることによって、容積型ポンプ14の流入部84の圧力はほぼ大気圧となるため、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく、脈動の最低圧力は大気圧で最高圧力は容積型ポンプ14のモータ86の回転数に応じて可変できる。したがって、容積型ポンプ14のモータ86の低速回転する設定流量が少ない洗浄の場合は、脈動幅が小さく、よりやさしい洗浄感を実現することになり、逆に容積型ポンプ14のモータ86の高速回転する設定流量が多い洗浄の場合は、刺激感をともなったしっかりした洗浄が供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく、安定して実現でき、使用者により幅広い洗浄感を提供することができる。
以上説明したように、脈動ポンプよりも上流側の人体洗浄水流路202の一部を大気開放する大気開放部8を設け、脈動ポンプを圧送ピストン83の駆動量に応じた容積の洗浄水を送出できる容積型ポンプ14にすることにより、モータ86の回転数を可変制御することによって、特に流量制御弁を設けなくても流量制御ができる。例えば、モータ86の回転数を低速回転にした場合、ノズル部20に供給される洗浄水の流量は少なくなるとともに、脈動の圧力振幅が小さくなり刺激感の少ないやさしい噴流で洗浄できる。また、モータ86の回転数を高速回転にした場合、ノズル部20に供給される洗浄水の流量は多くなるとともに、脈動の圧力振幅が大きくなり刺激感をともなった強い噴流で洗浄できる。
つまり、脈動ポンプよりも上流側の人体洗浄水流路202の一部を大気開放する大気開放部8を設け、脈動ポンプを容積型ポンプとしたことにより、流量制御弁なしに人体洗浄
ノズルから吐出する流量制御が安定して可能であり、かつ、設定流量が多いほど人体洗浄ノズルから吐出する洗浄水の脈動の振幅を増幅させることができる。
この場合、容積型ポンプ14よりも上流側は、人体洗浄水流路202の大気開放部8によって大気開放されており、容積型ポンプ14の流入圧は供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく大気圧となる。そのため、上記した容積型ポンプ14のモータ86の回転数を可変制御することによって、特に流量制御弁を設けなくても安定して流量制御ができるわけである。
なお、図3で説明した容積型ポンプ14よりも上流側が、人体洗浄水流路202の大気開放部8によって大気開放された構成による作用効果は、上記したように水道の供給水圧の影響を受けることなく、制御部4によってコントロールされる脈動ポンプ14のモータ86の回転作動速度に応じた流量および脈動の洗浄水が供給され、便器ノズル40や、人体洗浄ノズル1,2から安定した脈動吐出による便器や人体局部の洗浄効果が得られるというだけでなく、制御部4が切替弁16の切替弁モータ16mを回転し、洗浄水がノズル洗浄用ノズル3から吐出される状態においても、便器ノズル40や、人体洗浄ノズル1,2から洗浄水を吐出する場合と同様に、水道の供給水圧の影響を受けることなく、制御部4によってコントロールされる脈動ポンプ14のモータ86の回転作動速度に応じた流量および脈動の洗浄水が供給され、人体洗浄ノズル1,2の外側表面の汚れを落とす効果を向上することができる。
図6は、図1〜図5で説明した本実施の形態における衛生洗浄装置の動作を例示したタイムチャートである。
まず、制御部4が入室検知センサ600によりトイレットルーム内に使用者が入室したことを検知すると、水ポンプである脈動ポンプ14が作動するとともに、熱交換器12のヒータ12hに通電される。このとき流路切替機能である切替弁16は便器ノズル40への流路を開いて、他のおしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3は閉じた状態である。
したがって、洗浄水は熱交換器12で加熱されながら、脈動ポンプ14によって便器ノズル40から便器700の内面の広い範囲に強弱の断続的な脈動圧で所定時間だけ噴出された後、熱交換器12および脈動ポンプ14への通電が停止される。この時間を図6のタイムチャートでは、便器洗浄・プレヒートと表示してある。
この便器洗浄・プレヒートが開始された時点では、大気開放孔8cが設けられたタンク8aの水位は高い(上)位置にあるが、脈動ポンプ14によって便器ノズル40から噴出されるため、タンク8aの水位は低い(下)位置に下がる。これを制御部4の水位制御部(図示せず)が電極11a,11b,11cからなる水位センサ11で検知しながら、電磁弁7を開閉(ON・OFF)制御することによって、タンク8aの水位は所定範囲内に維持される。かつ、このタンク8aには大気開放孔8cが設けられているため、下流の脈動ポンプ14の流入部84の圧力はほぼ大気圧すなわち0MPaとなるため、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく、脈動の最低圧力は大気圧で最高圧力は容積型ポンプ14のモータ86の回転数に応じて可変できる。
したがって、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく、便器ノズル40から便器内に吐出される噴流を安定させることができ、便器ノズル40からの噴流が便器外に飛び出すことを防止でき、かつ、便器ボール面にすでに付いている汚れを落とす効果を向上することができる。つまり、予め便器ボール面を濡らして便の付着を防止するだけでなく、便器ボール面にすでに付いている汚れを落とす効果を向上することができる。
しかも、便器ノズル40へ通じる便器洗浄水流路205を熱交換器12の下流側かつ脈動ポンプ14の下流側に配置したことにより、熱交換器12により温められた水を便器プレ洗浄に用いることで、便の付着、汚れの洗浄に対する効果をさらに向上することができるとともに、便器のプレ洗浄をしている間に、人体洗浄に使うための洗浄水を温める予熱(プレヒート)をすることができる。
次に、使用者が便座部400に着座し、遠隔操作装置300のおしりスイッチ303またはビデスイッチ304の操作により人体洗浄スイッチがONされると、まず、切替弁16がノズル洗浄用ノズル3への流路を開いた状態で、脈動ポンプ14が作動するとともに、熱交換器12のヒータ12hが通電され、ノズル洗浄用ノズル3から脈動噴出する温められた洗浄水でおしりノズル1およびビデノズル2の便器700内に突出する部分が洗浄(ノズル洗浄)される。
このとき、前述したように、容積型ポンプ14よりも上流側が、人体洗浄水流路202の大気開放部8によって大気開放された構成なので、水道の供給水圧の影響を受けることなく、制御部4によってコントロールされる脈動ポンプ14のモータ86の回転作動速度に応じた流量および脈動の洗浄水によって、人体洗浄ノズル1,2の外側表面の汚れを落とす効果を向上することができる。
次いで、遠隔操作装置300で指示されたおしりノズル1(またはビデノズル2)が便器700内に突出(ノズル突出)し、切替弁16が指示されたおしりノズル1(またはビデノズル2)に通じる流路を開くとともに、おしりノズル1から脈動噴出する温められた洗浄水がおしりに吐出されて、おしりが洗浄される。
このとき、前述したように、容積型ポンプ14よりも上流側が、人体洗浄水流路202の大気開放部8によって大気開放された構成なので、水道の供給水圧の影響を受けることなく、制御部4によってコントロールされる脈動ポンプ14のモータ86の回転作動速度に応じた流量および脈動の洗浄水によって人体局部を洗浄でき、脈動の圧力振幅が小さくなり刺激感の少ないやさしい噴流から脈動の圧力振幅が大きくなり刺激感をともなった強い噴流まで、使用者好みの洗浄感の洗浄を安定して得ることができる。ちなみに、この洗浄強さの選択指示は、図2の水勢設定スイッチ307,308によって行われる。
上記した人体洗浄時においても、制御部4が水位センサ11でタンク8aの水位を検知しながら、電磁弁7を開閉(ON・OFF)制御することによって、タンク8aの水位は所定範囲内に維持される。
次いで、人体洗浄を終了すべく使用者によって遠隔操作装置300の停止スイッチ302が押されると、熱交換器12のヒータ12hおよび脈動ポンプ14のモータ86への通電が停止される。そして、便器700内に突出していたおしりノズル1(またはビデノズル2)が本体部200内に収納される。
そのノズル収納後、切替弁16がノズル洗浄用ノズル3への流路を開く状態に切り替えられ、脈動ポンプ14が作動するとともに、熱交換器12のヒータ12hが通電され、ノズル洗浄用ノズル3から脈動噴出する温められた洗浄水でおしりノズル1およびビデノズル2の便器700内に突出する部分の後洗浄(ノズル洗浄)が所定時間行われ、その後、熱交換器12のヒータ12hおよび脈動ポンプ14のモータ86への通電が停止される。
ちなみに、図6に例示した本実施の形態におけるタイムチャートの右端には、使用者が便座部400から脱座されたことを着座センサ610からの信号によって制御部4が認識すると、もう一度、熱交換器12のヒータ12hが通電され、ノズル洗浄用ノズル3から脈動噴出する温められた洗浄水でおしりノズル1およびビデノズル2の便器700内に突出する部分の後洗浄(ノズル洗浄)が所定時間行われる状態が示されている。また、この時、タンク8aの水位センサ11cの位置まで給水される。
<4>便器ノズルの構成および動作
(4−a)便器ノズルの説明
次に、便器ノズル40における便器洗浄について説明する。図7は、衛生洗浄装置100の縦断面図である。図7に示すように、便器ノズル40は、本体部200の下部でノズル部20に近接した位置に配置され、その先端部が便器700の内部に位置する。便器ノズル40の近傍にはLED(発光ダイオード)等からなるランプ50が設けられている。
なお、以下においては、図7に示すように、衛生洗浄装置100の本体部200側を後方とし、便座部400の先端側を前方として各部について説明する。
便器ノズル40およびその近傍に設けられるランプ50の前方側を覆うように、便器ノズルカバー40Kが設けられている。便器ノズルカバー40Kは透明な樹脂により形成されている。これにより、ランプ50が発光すると、その光は便器ノズルカバー40Kを通して便器700の内部に照射される。
図8は、図7の便器ノズル40およびその周辺の構造を説明するための拡大断面図である。図8に示すように、便器ノズル40は、筒状の便器ノズル本体部41の先端部に棒状の噴流形成部材42が挿入された構造を有する。便器ノズル本体部41の内部では、便器ノズル本体部41の内面と噴流形成部材42の外周面との間に隙間が形成されている。便器ノズル本体部41の後端部には、図3の便器洗浄水流路205の一部を構成する接続管44が接続される。
これにより、接続管44から便器ノズル本体部41に洗浄水が供給されると、その洗浄水は、便器ノズル本体部41の内面と噴流形成部材42の外周面との間の隙間を通って便器ノズル40の先端部から噴出される。
便器ノズル本体部41の後端部には、回転片43の一端が固定されている。回転片43の他端は、後述する本体下部ケーシング200Aに固定された便器ノズルモータ40mに接続されている。これにより、便器ノズルモータ40mが動作すると、便器ノズル本体部41の先端部が回動する。
ここで、便器ノズル40の待機時、すなわち、使用者がトイレットルームに入室していないときには、便器ノズル40の先端部が便器ノズルカバー40Kの内面に近接するように位置決めされる。以下、この便器ノズル40の位置を収納位置と称する。また便器ノズル40が、下方に移動して便器洗浄を行う位置を以下、突出位置と称する。
図8において、便器ノズル本体部41の後端部には、回転片43の一端が固定されている。回転片43の他端は、後述する本体下部ケーシング200Aに固定された便器ノズルモータ40mに接続されている。これにより、便器ノズルモータ40mが動作すると、便器ノズル本体部41の先端部が回動する。さらに回転片43にはトーションバネ40Sが挿入され、回転片43に設けた固定部43aと便器ノズルカバー40Kに設けた固定溝40Kbによりトーションバネ40Sは固定部され、便器ノズル本体部41がノズル収納位置側に付勢されている。便器ノズルモータ40mと回転片43との間には駆動系のガタが存在し、また便器ノズルモータ40mが減速ギアを用いている場合などではこの減速ギアのバックラッシュが存在するため、手動で便器ノズル本体部41を収納位置まで移動させても、収納位置で停止せず、ガタ分だけ便器ノズル本体部41が戻ってしまうことになる。トーションバネにより便器ノズル本体部41がノズル収納側に付勢されておれば、このガタ分がトーションバネにより吸収されるため、手動操作によりノズル本体部41を所定の収納位置で固定することができる。
トーションバネ40Sのトルクについては、便器ノズル本体部41と接続される配管44により生ずる張力と同等以上に設定されているため、便器ノズル本体部41がノズル収納側に容易に設定することができる。
温水洗浄便座の制御が不能となり、便器ノズルが中間位置で停止して、噴流が噴出した場合、噴流が便器から飛び出して、床面に漏水する可能性があるため便器ノズルがどの位置で停止しても、少なくとも便器面を飛び出さないように構成する必要がある。
図8において、便器ノズルカバー40K は便器ノズル本体部41の先端部が回動して噴出される噴流が散布位置から収納位置に移動する過程で噴流が便器面より外側に飛び出さないように、ノズルカバー40Kの遮蔽部40kaを構成している。これにより便器ノズル本体部41がどの位置で停止しても、噴流が便器外に飛び出すことはなく、漏水を防止することができる。
またこのノズルカバー40Kが便器ノズル40をカバーしかつ、便器ノズル40に外力が作用すると、便器ノズル40がノズルカバー40Kの遮蔽部の内側に移動するため、外力に対して便器ノズルに過負荷が作用することはない。
この状態で、図1の入室検知センサ600により使用者のトイレットルームへの入室が検知されると、便器ノズルモータ40mが動作する。これにより、便器ノズル40の先端部が図8の矢印Aで示す方向に回動する。そして、上述の便器プレ洗浄が開始される。
図9は、便器プレ洗浄時における衛生洗浄装置100の縦断面であり、図10は図9の状態の便器ノズル40およびその周辺の構造を説明するための拡大断面図である。
まず、図9および図10に示すように、使用者のトイレットルームへの入室が検知され、便器ノズル40の先端部が回動すると、その先端部が便器ノズルカバー40Kの下方に移動し、便器700の内部空間に露出するように位置決めされる。以下、この便器ノズル40の位置を便器洗浄位置と称する。
この状態で、接続管44から便器ノズル本体部41に洗浄水が供給される。これにより、便器ノズル40の先端部から洗浄水が噴出される。
便器ノズル40から噴出される洗浄水は、便器ノズル40の軸心に対してほぼ直交する方向へ放射状に噴出される。
これにより、図9に示すように、便器700の廃棄口700Dを中心とする内面の広い範囲に洗浄水が噴出される。それにより、使用者のトイレットルームへの入室時に乾燥している便器700の内面が、洗浄水により濡らされる。
また、このとき、ランプ50が発光することにより、使用者は便器プレ洗浄が行われていることを視認することができる。
上記のように、使用前の便器700の内面が濡らされることにより、便器700の内面への汚物の付着が防止される。
なお、便器プレ洗浄動作は、後述するように、所定時間の経過、使用者の便座部400への着座、または使用者による遠隔操作装置300の操作により停止される。
便器プレ洗浄の終了時には、再び便器ノズルモータ40mが動作する。これにより、便器ノズル40の先端部が再び便器ノズルカバー40Kの内側に移動し、便器ノズルカバー40Kの内面に近接する。すなわち、便器プレ洗浄後には、便器ノズル40は再び収納位置に移動する。このとき、便器ノズル40の先端部からは洗浄水が継続して噴出される。それにより、便器後部洗浄が開始される。
便器後部洗浄時には、図7の矢印B、Cで示すように、便器ノズル40から便器700の後方側の内面に噴出される洗浄水が、その内面に衝突して便器700内を流れ落ちる。
これにより、使用者によるトイレ装置1000の使用時に、便器700の後方側の内面に汚物が付着することが確実に防止される。
また、このとき便器ノズル40から便器ノズルカバー40Kの内面に噴射される洗浄水は、便器ノズルカバー40Kの内面に衝突し、便器ノズル40の先端部に跳ね返る。これにより、便器ノズル40の先端部が洗浄され、便器ノズル40の先端部の汚染が防止される。
その後、例えば使用者が便座部400から起立することにより、便器後部洗浄が停止される。すなわち、便器ノズル40からの洗浄水の噴出が停止される。
(4−b)便器ノズルの構造の詳細
ここで、便器ノズル40の先端部の構造の詳細について説明する。図11は、図7の便器ノズル40の先端部の構造を示す断面図である。図11(a)に便器ノズル40の先端部における縦断面図が示され、図11(b)に図11(a)のC14−C14線断面図が示されている。
図11(a)に示すように、便器ノズル本体部41の先端部開口41hから、その内部に噴流形成部材42が挿入される。噴流形成部材42は、挿入軸部42aを有する。図11(b)に示すように、挿入軸部42aにはその軸心から外方へ放射状に延びる3枚の羽根部材42bが形成されている。羽根部材42bから噴流形成部材42の先端部に向かって、径大部42c、拡大部42dおよびフランジ部42eが形成されている。
径大部42cの直径は挿入軸部42aの直径よりも大きい。また、拡大部42dは噴流形成部材42の先端部に向かってさらに漸次径大となっており、噴流形成部材42の先端部の直径は先端部開口41hの直径よりも大きい。また、フランジ部42eの外径は、便器ノズル本体部41の外径よりも大きい。
便器ノズル本体部41の内面には、段差部41dが形成されている。便器ノズル本体部41に噴流形成部材42が挿入されると、段差部41dと噴流形成部材42の羽根部材42bとが当接する。このとき、羽根部材42bは、噴流形成部材42と便器ノズル本体部41との間のスペーサとして作用する。それにより、噴流形成部材42が便器ノズル本体部41の内部で位置決めされる。
この状態で、噴流形成部材42の径大部42cは便器ノズル本体部41の先端部開口41hから突出し、拡大部42dおよびフランジ部42eは便器ノズル本体部41の外部に位置する。
挿入軸部42aおよび径大部42cの外径は便器ノズル本体部41の内径よりも小さい。そのため、便器ノズル本体部41の内面と、噴流形成部材42の外周面との間には、上述のように隙間が形成されている。この隙間が洗浄水の流路41sとなる。
図8の接続管44から洗浄水が供給されると、その洗浄水は流路41sを通り、径大部42cと便器ノズル本体41で構成される加速流路41tにより、流れは設定流速まで加速され、拡大部42dで流れが偏向されて、フランジ部42eの全周に拡がりフランジ部端42fより放射状の噴流が構成される。
従って、洗浄水は便器ノズル40の軸心に対してほぼ直交する方向へ放射状に噴出される。
噴流が一様に便器面に拡がるための速度として4m/secが必要であり、これを実現するためには、挿入軸部42aの径大部42cの直径が4mm、洗浄流量が1L/minとすれば、加速流路41tの流路幅は0.3mm程度の狭い流路となる。
(4−c)便器プレ洗浄時の洗浄水の噴出流速
図12は、図7の便器ノズル40から噴出される洗浄水の噴出流速と広がり幅との関係を示す図である。
まず、噴出流速および広がり幅について説明する。図12(a)に噴出流速および広がり幅の定義を説明するための図が示されている。
図12(a)では、軸心が鉛直方向と平行となるように配置された便器ノズル40から洗浄水が噴出する状態が示されている。
ここで、噴出流速とは、矢印WVで示すように、便器ノズル40の先端部から水平方向に噴出される洗浄水の流速をいう。また、広がり幅とは、矢印WWで示すように、便器ノズル40から100mm下方において洗浄水が供給される領域の外径をいう。
図12(b)に、便器ノズル40から洗浄水を噴出させた場合の実験結果が示されている。図12(b)において縦軸は洗浄水の広がり幅WWを示し、横軸は洗浄水の噴出流速を示し、実線は広がり幅WWと噴出流速との関係を示す。
図12(b)に示すように、洗浄水の噴出流速を2m/sより大きくした場合には、広がり幅が200mmより大きくなる。この場合、便器700の内面の十分広い領域に洗浄水を供給することができるので、便器700の内面に汚物が付着することを十分に防止することができる。
また、洗浄水の噴出流速を10m/sより小さくした場合には、広がり幅が1000mmより小さくなる。この場合、便器700の外方へ洗浄水が飛散することを防止することができる。また、洗浄水の噴出流速を10m/sより小さくすることにより、便器ノズル40から噴出された洗浄水が便器700の内面で大きく跳ね返ることを防止することができる。それにより、洗浄水が便器700の外方へ飛散することを十分に防止することができる。
したがって、洗浄水の噴出速度を2m/s〜10m/sの範囲で設定することにより、洗浄水が便器700の外方に飛散することを十分に防止しつつ便器700に汚物が付着することを十分に防止することができる。なお、洗浄水の噴出速度は、4m/s〜8m/sの範囲で設定されることがより好ましい。この場合、洗浄水が便器700の外方に飛散することを確実に防止しつつ便器700に汚物が付着することを確実に防止することができる。
(4−d)便器プレ洗浄の動作タイミングと制御フロー
本例においては、使用者がトイレットルームに入室した際に制御部4の制御により便器プレ洗浄が開始される。また、使用者がトイレ装置1000を使用している場合には、制御部4の制御により便器後部洗浄が行われる。すなわち、使用者が便座部400(図1)に着座している場合には、便器ノズル40(図1)から前方側への洗浄水の飛散が阻止される。それにより、使用者に洗浄水が付着することが防止される。
制御部4は、所定時間の経過、使用者の便座部400への着座、または使用者による遠隔操作装置300の操作に基づいて便器プレ洗浄から便器後部洗浄への移行を行う。
ここで、上記の所定時間は、使用者がトイレットルームに入室してから便座部400に着座するまでの平均的な時間に基づいて予め決定される。そこで、本発明者らは、この所定時間を決定するために、使用者がトイレットルームに入室してから便座部400上に着座するまでの時間(以下、入室着座時間と呼ぶ。)を調査した。この調査は、所定人数の使用者についてトイレットルームを使用させ、各使用者の入室着座時間を測定し、入室着座時間ごとの累積百分率を算出することにより行った。
図13は、入室着座時間の調査結果を示す図である。図13において、横軸は入室着座時間を示し、縦軸は使用者の累積百分率を示す。
図13に示すように、本調査によれば、使用者の多く(9割以上の使用者)は、トイレットルームに入室した後約6秒間経過してから便座部400に着座することが明らかとなった。そこで、本例においては上記の所定時間を6秒に設定した。この場合、使用者が便座部400に着座する直前に便器プレ洗浄から便器後部洗浄への移行を行うことができる。それにより、使用者の着座前に便器700の内面を十分に濡らすとともに、便器ノズル40から噴出される洗浄水が使用者に付着することを確実に防止することができる。
次に、制御部4(図3)による便器洗浄処理(便器プレ洗浄および便器後部洗浄)の制御フローについて説明する。
図14は、制御部4による便器洗浄処理の制御フローを示す図である。
図14に示すように、制御部4は、まず、便器ノズルモータ40m(図3)を制御することにより、便器ノズル40を収納位置(図4および図5に示す位置)で保持する(ステップS1)。
次に、制御部4は、入室検知センサ600(図1)の出力信号に基づいて、使用者がトイレットルームに入室したか否かを判別する(ステップS2)。使用者がトイレットルームに入室した場合、制御部4は、便器ノズルモータ40mを制御することにより、便器ノズル40を便器洗浄位置(図9および図10に示す位置)に移動させる(ステップS3)。
次に、制御部4は、電磁弁7(図3)を開き、流量調整機能を有する切替弁16の切替弁モータ16m(図3)を制御して切替弁16を絞り状態から開状態に弁開度を移行することにより便器ノズル40から洗浄水を漸増させながら便器への噴流が安定するように噴出させるとともに、ランプ50を点灯させる(ステップS4)。
次に、制御部4は、使用者がトイレットルームに入室してから所定時間(例えば、6秒)経過したか否かを判別する(ステップS5)。所定時間経過していない場合、制御部4は、使用者により停止スイッチ302(図2)が押下されたか否かを判別する(ステップ
S6)。
停止スイッチ302が押下されていない場合、制御部4は、着座センサ610(図1)の出力信号に基づいて、使用者が便座部400(図1)に着座したか否かを判別する(ステップS7)。使用者が便座部400に着座していない場合、制御部4は、ステップS5の処理に戻る。
ステップS5において所定時間経過したと判別された場合、制御部4はランプ50を消灯する(ステップS8)。次に、制御部4は、便器ノズルモータ40m(図3)を制御することにより、便器ノズル40を収納位置(図7および図8に示す位置)に移動させる(ステップS9)。
次に、制御部4は、着座センサ610(図1)の出力信号に基づいて、使用者が起立したか否かを判別する(ステップS10)。使用者が起立したと判別された場合、制御部4は、電磁弁7および開閉弁103(図3)等を制御することにより、便器ノズル40からの洗浄水の噴出を停止する(ステップS11)。これにより、制御部4による便器洗浄処理が終了する。
ステップS2において使用者が入室していないと判別された場合、制御部4は、使用者が入室するまで待機する。
ステップS6において使用者により停止スイッチ302が押下された場合、またはステップS7において使用者が便座部400に着座した場合、制御部4はステップS8の処理に進む。
ステップS10において使用者が起立していない場合、制御部4は、使用者が起立するまで待機する。
以上のように、本例においては、使用者がトイレットルームに入室してから所定時間が経過することにより、便器プレ洗浄が終了される。この場合、上述したように、使用者の着座前に便器700の内面を十分に濡らすとともに、便器ノズル40から噴出される洗浄水が使用者に付着することを確実に防止することができる。
また、使用者が停止スイッチ302を押下するか、あるいは使用者が便座部400に着座することにより、便器プレ洗浄が終了される。したがって、使用者が上記所定時間内に便座部400に着座した場合にも、便器ノズル40から噴出される洗浄水が使用者に付着することを防止することができる。
また、使用者が便座部400に着座している場合には、便器後部洗浄が行われる。それにより、便器700の内面の後方側に汚物が付着することを確実に防止することができる。
なお、図14の制御フローでは、ステップS3において便器ノズル40が便器洗浄位置に移動した後にステップS4において洗浄水の噴出を開始しているが、便器ノズル40が便器洗浄位置に移動する前すなわち収納位置に保持されている状態で洗浄水の噴出を開始してもよい。この場合、便器プレ洗浄が行われる前に、便器ノズル40の洗浄を行うことができる。それにより、便器ノズル40の汚染を確実に防止することができる。
また、図14の制御フローでは、ステップS2において使用者の入室を確認した場合に便器ノズル40を便器洗浄位置に移動させているが、便器ノズル40を予め便器洗浄位置
で待機させてもよい。この場合、便器プレ洗浄を迅速に開始することができるので、十分な量の洗浄水を便器700に供給することができる。それにより、便器700に汚物が付着することをより確実に防止することができる。なお、便器ノズル40を予め便器洗浄位置で待機させる場合には、例えば、使用者がトイレ装置1000の使用を終えた後、所定時間経過した時点で便器ノズル40を便器洗浄位置に移動させてもよい。
<5>本実施の形態に関する効果
以上のように、本実施の形態においては、供給源から供給される洗浄水を人体に供給する衛生洗浄装置であって、 洗浄水を吐出して人体を洗浄する人体洗浄ノズル1,2と、供給源と人体洗浄ノズルとの間に設けられ前記供給源からの洗浄水を前記人体洗浄ノズルへ流通させる人体洗浄水流路202と、前記人体洗浄水流路から分岐された便器洗浄水流路の端部に設けられた便器ノズル40と、前記便器ノズルよりも上流側に設けられた脈動ポンプ14と、前記脈動ポンプよりも上流側の前記人体洗浄水流路の一部を大気開放する大気開放部8と、各部を制御する制御部4を備えたことにより、供給源からの洗浄水が便器ノズル40から噴出される場合、脈動ポンプ14よりも上流側の人体洗浄水流路202の一部が大気開放されていることによって、洗浄水の供給源である水道の供給水圧の影響がなくなり、制御部4によってコントロールされる脈動ポンプ14の作動速度に応じた流量の洗浄水が便器ノズル40に供給されるように作用し、便器ノズル40から便器内に吐出される噴流を安定させることができ、便器ノズル40からの噴流が便器外に飛び出すことを防止できる。
この場合、脈動ポンプ14の一次側の洗浄水が大気開放状態であるため、脈動ポンプ14によって送出される洗浄水は、供給源である水道の供給水圧の影響を受けることなく脈動ポンプ14の作動に応じた脈動噴流を便器ノズル40から噴出できるため、便器ノズルからの噴流によって予め便器ボール面を濡らして便の付着を防止するだけでなく、便器ボール面にすでに付いている汚れを落とす効果を向上することができる。
また、脈動ポンプ14よりも上流側に洗浄水を加熱する熱交換器12を備えたことにより、熱交換器12で温められた洗浄水を便器ノズル40から脈動噴出できるため、便の付着、汚れに対する洗浄効果をより向上することができる。
また、大気開放部8よりも上流側に電磁弁7を備え、前記大気開放部は、入水口と出水口を有し洗浄水を貯水するタンク8aと、前記タンクの水位により信号を出力する水位センサ11と、前記タンクの内側上部を大気開放して空気層8eを形成する大気開放孔8cとを設け、前記入水口は前記空気層に開口した構成により、前記大気開放部の水面と、洗浄水の供給源である水道に連通する前記入水口との間に大気開放された空気層があることで、大気開放部8から下流側の洗浄水が洗浄水の供給源である水道への逆流を防止することができる。
また、制御部4は、前記タンク8aの水位が所定の下限水位になると前記電磁弁7を開き、所定の上限水位になると前記電磁弁を閉じて、前記タンク内の水位および空気層を所定範囲内に維持する水位制御部を有することにより、水位センサからの信号で水位制御部が電磁弁を開閉制御する簡単な構成で、熱交換器の水面を上限水位と下限水位との間に維持することができ、タンクを大型化せずに空気層を確保できるため、小型コンパクトな衛生洗浄装置を提供することができる。
(実施の形態2)
前述した本発明の実施の形態1においては、図3および図4で示したように大気開放部8と熱交換器12とを別個の部品とした構成としていた。この大気開放部8と熱交換器12は、必ずしも別々に構成する必要はなく、図15に示すように、大気開放部8と熱交換
器12とを一体に構成してもよい。
図15に示した構成は、図4で示した大気開放部8のタンク8a内に、熱交換器12のヒータ12hを内蔵したものである。
実施の形態2が前述した実施の形態1の構成と異なるのはこの部分だけで、他は同じであるため、作用効果は同じであるが、衛生洗浄装置の構成部品が削減でき、よりコンパクトで低価格な衛生洗浄装置を提供することが可能になる。
以上のように、本発明にかかる衛生洗浄装置は、脈動ポンプよりも上流側の人体洗浄水流路の一部が大気開放されていることによって、洗浄水の供給源である水道の供給水圧の影響がなくなり、制御部によってコントロールされる脈動ポンプの作動速度に応じた流量の洗浄水が洗浄ノズルに供給されるように作用し、洗浄ノズルからの任意の脈動噴流を安定して実現することができるので、温水洗浄便座のみならず顔や頭、手、足などの衛生洗浄装置、あるいはペット等の動物、または生き物以外の洗浄等の用途にも適用できる。
1 人体洗浄ノズル(おしりノズル)
2 人体洗浄ノズル(ビデノズル)
3 ノズル洗浄用ノズル
4 制御部
7 電磁弁
8 大気開放部
8a タンク
8b 入水口
8c 大気開放孔
8d 出水口
8e 空気層
11 水位センサ
12 熱交換器
12h ヒータ
14 脈動ポンプ(容積型ポンプ)
16 切替弁
20 ノズル部(人体洗浄ノズル)
40 便器ノズル
202 人体洗浄水流路
205 便器洗浄水流路

Claims (4)

  1. 供給源から供給される洗浄水を人体に供給する衛生洗浄装置であって、
    洗浄水を吐出して人体を洗浄する人体洗浄ノズルと、
    前記供給源と人体洗浄ノズルとの間に設けられ前記供給源からの洗浄水を前記人体洗浄ノズルへ流通させる人体洗浄水流路と、
    前記人体洗浄水流路から分岐された便器洗浄水流路の端部に設けられた便器ノズルと、
    前記便器ノズルよりも上流側に設けられた脈動ポンプと、
    前記脈動ポンプよりも上流側の前記人体洗浄水流路の一部を大気開放する大気開放部と、各部を制御する制御部と、
    を備えた衛生洗浄装置。
  2. 前記脈動ポンプよりも上流側に洗浄水を加熱する熱交換器を備えた請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記大気開放部よりも上流側に電磁弁を備え、前記大気開放部は、入水口と出水口を有し洗浄水を貯水するタンクと、前記タンクの水位により信号を出力する水位センサと、前記タンクの内側上部を大気開放して空気層を形成する大気開放孔とを設け、前記入水口は前記空気層に開口した構成の請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記制御部は、前記タンクの水位が所定の下限水位になると前記電磁弁を開き、所定の上限水位になると前記電磁弁を閉じて、前記タンク内の水位および空気層を所定範囲内に維持する水位制御部を有する請求項3に記載の衛生洗浄装置。
JP2012109101A 2012-05-11 2012-05-11 衛生洗浄装置 Expired - Fee Related JP5919466B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109101A JP5919466B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 衛生洗浄装置
EP13787925.0A EP2848745A4 (en) 2012-05-11 2013-01-28 SANITARY CLEANING DEVICE AND TOILET DEVICE COMPRISING SAME
CN201380016439.7A CN104379848A (zh) 2012-05-11 2013-01-28 卫生清洗装置和具备该卫生清洗装置的马桶装置
PCT/JP2013/000417 WO2013168322A1 (ja) 2012-05-11 2013-01-28 衛生洗浄装置およびそれを備えたトイレ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109101A JP5919466B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 衛生洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013234539A true JP2013234539A (ja) 2013-11-21
JP5919466B2 JP5919466B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=49550395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012109101A Expired - Fee Related JP5919466B2 (ja) 2012-05-11 2012-05-11 衛生洗浄装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2848745A4 (ja)
JP (1) JP5919466B2 (ja)
CN (1) CN104379848A (ja)
WO (1) WO2013168322A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017002571A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP2017002501A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 Toto株式会社 衛生洗浄装置
JPWO2016189814A1 (ja) * 2015-05-22 2018-03-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP2019199780A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 Toto株式会社 衛生洗浄装置

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2566452B1 (es) * 2014-10-09 2016-10-13 Roca Sanitario, S. A. Dispositivo para un asiento de un inodoro con funciones de bidé, e inodoro y asiento de inodoro que comprende dicho dispositivo
JP6655775B2 (ja) * 2015-04-02 2020-02-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
TWI771701B (zh) * 2015-06-25 2022-07-21 日商松下知識產權經營股份有限公司 衛生洗淨裝置
JP6704112B2 (ja) * 2016-03-29 2020-06-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP6704113B2 (ja) * 2016-03-29 2020-06-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP6754940B2 (ja) * 2016-03-29 2020-09-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
CN107340127B (zh) * 2017-08-09 2023-09-05 台州市质量技术监督检测研究院 智能坐便器喷嘴伸缩时间测量装置和测量方法
US10907334B2 (en) * 2018-06-01 2021-02-02 Toto Ltd. Sanitary washing device
JP7338219B2 (ja) * 2019-04-17 2023-09-05 株式会社アイシン 洗浄便座装置
JPWO2021241198A1 (ja) * 2020-05-28 2021-12-02
JPWO2022107367A1 (ja) * 2020-11-18 2022-05-27
WO2022124980A1 (en) * 2020-12-11 2022-06-16 Raja Gopalan Robotic arm for anal & genital washing / cleaning and other support functions in toilet
KR20220142861A (ko) * 2021-04-15 2022-10-24 코웨이 주식회사 비데
CN114575429A (zh) * 2022-03-16 2022-06-03 厦门欣海顺橡塑有限公司 一种冲水系统
CN114687422A (zh) * 2022-05-10 2022-07-01 深圳市恒致云科技有限公司 马桶的清洗控制方法、装置、智能马桶和计算机设备

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10131264A (ja) * 1996-10-29 1998-05-19 Matsushita Electric Works Ltd 温水洗浄便器用温水タンク
JPH1150971A (ja) * 1997-07-30 1999-02-23 Eagle Ind Co Ltd 洗浄便座用ポンプ
JP2003119866A (ja) * 2001-10-19 2003-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人体洗浄装置
JP2003239355A (ja) * 2002-02-13 2003-08-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衛生洗浄装置
JP2006152598A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗浄装置とそれを用いた衛生洗浄装置
JP2009002033A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Panasonic Corp トイレ利用装置
JP2009209532A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Toto Ltd トイレ装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2826059C3 (de) * 1977-06-17 1981-06-25 Aisin Seiki K.K., Kariya, Aichi Duschvorrichtung
JP3447352B2 (ja) 1993-12-27 2003-09-16 東陶機器株式会社 衛生洗浄装置
JP4848679B2 (ja) * 2005-06-15 2011-12-28 パナソニック株式会社 局部洗浄ノズル
KR101215765B1 (ko) * 2007-09-28 2012-12-26 파나소닉 주식회사 위생 세정 장치
EP3680404B1 (en) * 2008-09-11 2023-09-06 Toto Ltd. Sanitary washing device
JP2010065455A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Toto Ltd 衛生洗浄装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10131264A (ja) * 1996-10-29 1998-05-19 Matsushita Electric Works Ltd 温水洗浄便器用温水タンク
JPH1150971A (ja) * 1997-07-30 1999-02-23 Eagle Ind Co Ltd 洗浄便座用ポンプ
JP2003119866A (ja) * 2001-10-19 2003-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人体洗浄装置
JP2003239355A (ja) * 2002-02-13 2003-08-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衛生洗浄装置
JP2006152598A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗浄装置とそれを用いた衛生洗浄装置
JP2009002033A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Panasonic Corp トイレ利用装置
JP2009209532A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Toto Ltd トイレ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016189814A1 (ja) * 2015-05-22 2018-03-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP2020079558A (ja) * 2015-05-22 2020-05-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP7022903B2 (ja) 2015-05-22 2022-02-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP2017002501A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 Toto株式会社 衛生洗浄装置
JP2017002571A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 衛生洗浄装置
JP2019199780A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 Toto株式会社 衛生洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2848745A4 (en) 2015-05-27
CN104379848A (zh) 2015-02-25
EP2848745A1 (en) 2015-03-18
JP5919466B2 (ja) 2016-05-18
WO2013168322A1 (ja) 2013-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5919466B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP5394031B2 (ja) 衛生洗浄装置
TWI712723B (zh) 衛生洗淨裝置
TWI706072B (zh) 衛生洗淨裝置
CN108412004B (zh) 卫生清洗装置
TWI707078B (zh) 衛生洗淨裝置
TW201736685A (zh) 衛生洗淨裝置
JP6704113B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP4882858B2 (ja) 衛生洗浄装置
CN108412003B (zh) 卫生清洗装置
JP6603869B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP5903655B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2003278219A (ja) 洗浄装置
TWI714748B (zh) 衛生洗淨裝置
JP6765034B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP6467633B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2011080351A (ja) 衛生洗浄装置
JP2004003302A (ja) 洗浄便座

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141003

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5919466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees