JPH1150971A - 洗浄便座用ポンプ - Google Patents

洗浄便座用ポンプ

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JPH1150971A
JPH1150971A JP20474597A JP20474597A JPH1150971A JP H1150971 A JPH1150971 A JP H1150971A JP 20474597 A JP20474597 A JP 20474597A JP 20474597 A JP20474597 A JP 20474597A JP H1150971 A JPH1150971 A JP H1150971A
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JP
Japan
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pump
toilet seat
internal gear
flush toilet
motor
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JP20474597A
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Inventor
Koichi Mori
浩一 森
Yoshio Osawa
芳夫 大澤
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Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率化及び低騒音化を図る。 【解決手段】 洗浄液を圧送する内接歯車ポンプ機構2
と、内接歯車ポンプ機構2を駆動させるDCモータ15
と、内接歯車ポンプ機構2及びDCモータ15を防振支
持する防振チューブ22とを具えたものであって、内接
歯車ポンプ機構2は、DCモータ15に取り付けられる
合成樹脂製の歯車ケース3と、歯車ケース3内に回転可
能に設けられる、内周面にトロコイド歯形の複数の歯を
有する合成樹脂製の外歯車8と、外歯車8と噛合する外
周面にトロコイド歯形の複数の歯を有する合成樹脂製の
内歯車10とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は洗浄便座に用いら
れる洗浄便座用ポンプに関し、特に、高効率化及び低騒
音化を図ることのできる洗浄便座用ポンプに関するもの
である。
【0002】
【従来技術およびその問題点】洗浄便座において洗浄液
(水、温水等)を吐出させる方法として、水道水を電磁
弁によって調圧して洗浄ノズルに圧送して吐出させる方
法と、水道水を貯水タンクにためておいて、ポンプによ
って貯水タンクから汲み上げて洗浄ノズルに圧送して吐
出させる方法とがある。
【0003】後者の方法のシステムは、例えば図13に
示すように、洗浄液33の貯水タンク24と、洗浄液3
3を吐出させる肛門用ノズル30と女性用ノズル31と
を有する洗浄ノズル29と、洗浄ノズル29を肛門用ノ
ズル30又は女性用ノズル31に切り換える切換弁28
と、貯水タンク24から洗浄ノズル29に洗浄液33を
圧送するポンプ34と、ポンプ34と洗浄ノズル29と
の間に設けられるポンプ34の駆動時のみに回路を開く
逆止め弁27とを具えている。
【0004】そして、上記のようなシステムによって洗
浄液33を洗浄ノズル29から吐出させるには、水道管
25を介して貯水タンク24内に水道水を所定量充填す
るとともに、貯水タンク24内に充填した水道水を加熱
ヒータ26によって加熱して所定の温度に昇温させ、こ
の昇温させた水道水をポンプ34によって汲み上げて洗
浄ノズル29に圧送し、洗浄ノズル29の肛門用ノズル
30又は女性用ノズル31を介して洗浄液33として吐
出させることになるものである。
【0005】上記のようなシステムに用いられるポンプ
34は、適量の洗浄液33を適切な勢いで洗浄ノズル2
9から吐出させる必要があるため、流量の割には高い吐
出圧が必要となり、例えば、肛門洗浄時には、最大で約
0.9(kgf/cm2 )の吐出圧で約1.7(リット
ル/min)の流量が必要となり、これをJISで定め
られた比速度に換算すると、15〜25程度となる。こ
の領域は、ターボ型ポンプではポンプ効率が悪いため、
容積型ポンプが好ましい。また、初期的にポンプ34は
空運転の状態で洗浄ノズル29の吐出抵抗、配管32内
の吐出抵抗等を打ち破って貯水タンク24から洗浄液3
3を回路内に汲み上げるため、高い吸入能力も必要であ
る。
【0006】このような条件を満足させることのできる
ポンプとして、容積型回転ポンプの一種である外接歯車
ポンプ(図示せず)が知られている。外接歯車ポンプ
は、「小型の割に吐出圧が高い」、「高い吸入能力を有
している」、「DCモータを用い、入力電圧を変化させ
ることによりポンプの回転数を変えて流量を可変するこ
とができる」、「構造が簡単である」、「主要部品の殆
どが樹脂製であるために安価である」等の長所がある反
面、「駆動時に発生する振動や騒音が大きく、静寂な便
所内等で使用する場合には人体に不快感を与える」等の
短所がある。
【0007】このような短所は、外接歯車ポンプに固有
の脈動率の高さ、噛み合い時の歯間のとじ込みに起因す
る圧力変動等から発生するものと考えられ、また、噛み
合い時の歯面の滑り時に発生する摩擦音、DC駆動用モ
ータの接点部の摩擦音等もその一因と考えられる。
【0008】この発明は前記のような従来のもののもつ
長所を引き継ぎながら、低振動化、低騒音化を図ること
を目的とするものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、洗浄液を洗浄ノズルに圧送するた
めに用いられる洗浄便座用ポンプであって、洗浄液を圧
送する内接歯車ポンプ機構と、該内接歯車ポンプ機構を
駆動させる駆動機構と、内接歯車ポンプ機構及び駆動機
構を防振支持する防振支持機構とを具えた手段を採用し
たものである。また、前記内接歯車ポンプ機構はトロコ
イドポンプ機構である手段を採用したものである。さら
に、前記内接歯車ポンプ機構のポンプ室を構成する主要
部品を合成樹脂製とした手段を採用したものである。さ
らに、前記駆動機構はDCモータである手段を採用した
ものである。さらに、前記内接歯車ポンプ機構のポンプ
室内の歯車の側面に円盤状のプレートを回転可能に設け
た手段を採用したものである。そして、前記内接歯車ポ
ンプ機構のポンプ室内の外歯車の外周側に四フッ化エチ
レン樹脂を含浸させたガラス繊維からなる潤滑シートを
設けた手段を採用したものである。
【0010】
【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、駆動機構によって内接歯車ポンプ機構を駆動させ
ると、洗浄液が洗浄ノズルに圧送されて洗浄ノズルから
吐出されることになる。この場合、駆動機構及び内接歯
車ポンプ機構は防止支持機構によって防止支持されてい
るので、駆動時に発生する騒音、振動が吸収されること
になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1〜図4には、この発明に
よる洗浄便座用ポンプの第1の実施の形態が示されてい
て、この実施の形態に示す洗浄便座用ポンプ1は、内接
歯車ポンプ機構2と、内接歯車ポンプ機構2を駆動させ
る駆動機構であるDCモータ15と、内接歯車ポンプ機
構2及びDCモータ15を防振支持する防振支持機構2
2とを具えている。
【0012】内接歯車ポンプ機構2は、DCモータ15
のケース17にねじ20によって取り付けられる合成樹
脂製の歯車ケース3と、歯車ケース3の内側の部分に形
成されるポンプ室7内に回転自在に設けられる合成樹脂
製の外歯車8と、ポンプ室7内に設けられるとともに外
歯車8と噛合する合成樹脂製の内歯車10とから構成さ
れている。
【0013】歯車ケース3、外歯車8及び内歯車10の
素材として用いられる合成樹脂は、PPS(ポリフェニ
レンサルファイド)樹脂に四フッ化エチレン樹脂やカー
ボン繊維を添加したもの、PEI(ポリエーテルイミ
ド)樹脂に四フッ化エチレン樹脂やカーボン繊維を添加
したもの等が好ましい。これらは、成形収縮率が小さ
く、精度の良い部品が得られ易い上に吸水率も低く、微
小隙間を確保し、精度良く歯車が回転することが要求さ
れるポンプの精密部品の素材として適しているからであ
る。また、四フッ化エチレン樹脂やカーボン繊維を添加
することにより歯車の摺動性を向上させることができる
からである。さらに、フェノールに代表される熱硬化性
樹脂に比べて、比較的安価で経済的に優れているからで
ある。
【0014】歯車ケース3は、一端が閉塞された略筒状
をなすものであって、他端部に一体に形成されている環
状のフランジ部4を介してDCモータ15のケース17
に取り付けられるようになっている。
【0015】歯車ケース3のフランジ部4には軸方向に
貫通するねじ挿通用の孔5が複数箇所(4箇所)に穿設
され、このねじ挿通用の孔5内に挿通させたねじ20を
DCモータ15のケース17に螺設したねじ穴(図示せ
ず)に螺合させることで、歯車ケース3がDCモータ1
5のケース17に一体に取り付けられるものである。
【0016】歯車ケース3の他端面には環状の溝部6が
所定の深さで穿設され、この溝部6内にはゴム状弾性材
からなる環状のOリング21が装着されるようになって
いる。そして、溝部6内にOリング21を装着した状態
で歯車ケース3をDCモータ15のケース17に取り付
けることで、歯車ケース3の内側の部分に密閉された円
柱状の空間であるポンプ室7が形成されるものである。
【0017】外歯車8は略筒状をなすものであって、内
周面にはトロコイド歯形の歯9が5枚設けられるように
なっている。外歯車8は、外周面が歯車ケース3の内周
面に摺動接触する外径寸法に形成されるとともに、軸方
向の一方の端面と歯車ケース3の軸方向の端面との間及
び他方の端面とDCモータ15のケース17の軸方向の
端面との間にそれぞれ微小隙間が形成されるような長さ
に形成されるようになっている。
【0018】内歯車10は略筒状をなすものであって、
外周面にはトロコイド歯形の歯11が4枚設けられるよ
うになっている。内歯車10は、外歯車8の内側の部分
に一部の歯11が噛合した状態で設けられるとともに、
外歯車8とほぼ同じ長さに形成されるようになってい
る。内歯車10の中心部にはDCモータ15の駆動軸1
6が嵌合され、駆動軸16の回転と一体に回転するよう
になっている。
【0019】両歯車8、10のDCモータ15側の端面
とDCモータ15のケース17の端面との間のDCモー
タ15の駆動軸16を挟んで対向する部分には円弧状の
空間12、13がそれぞれ設けられている。一方の円弧
状の空間12にはDCモータ15のケース17に設けら
れている吸込口18の一端が連通し、他方の円弧状の空
間13にはDCモータ15のケース17に設けられてい
る吐出口19の一端が連通するようになっている。
【0020】防振支持機構22は、ゴム状弾性材からな
る筒状の防振チューブ22であって、基台23とDCモ
ータ15との間及び基台23と洗浄便座用ポンプ1との
間にそれぞれ設けられるようになっている。
【0021】そして、上記のように構成したこの実施の
形態による洗浄便座用ポンプ1を前述した図13のシス
テムのポンプ34として用い、吸込口18の他端を配管
32を介して貯水タンク24に接続し、吐出口19の他
端を配管32を介して逆止め弁27に接続する。
【0022】そして、DCモータ15を駆動させると、
DCモータ15の駆動軸16と一体に内歯車10が回転
するとともに、内歯車10と噛合している外歯車8も内
歯車10と同じ方向に回転する。この場合、外歯車8の
歯数は内歯車10の歯数よりも1枚多いので、外歯車8
は少しずつ遅れながら回転し、内歯車10が1回転する
間に内歯車10は外歯車8を1歯だけ追いこすことにな
る。
【0023】このように、回転が進むにつれて内歯車1
0が外歯車8を少しずつ追い越していくため、内歯車1
0と外歯車8の歯11、9間に形成される隙間a、b、
cはa→b→cの順に少しずつ大きくなる。したがっ
て、隙間a、b、cを含む部分に前述した一方の円弧状
の空間12を設け、この空間12に吸込口18の一端を
接続することで、吸い込み作用をさせることができるこ
とになる(図5、図6参照)。
【0024】そして、さらに回転が進むと、内歯車10
と外歯車8の歯11、9間に形成される隙間d、eはd
→eの順に少しずつ小さくなる。したがって、隙間d、
eを含む部分に前述した他方の円弧状の空間13を設
け、この空間13に吐出口19の一端を接続すること
で、吐き出し作用をさせることができることになる(図
5、図6参照)。
【0025】このように、両歯車8、10の回転によっ
て吸い込み作用、吐き出し作用を繰り返すことにより、
貯水タンク24内の洗浄液33が洗浄ノズル29に圧送
されて、切換弁28によって選択された洗浄ノズル29
の肛門用ノズル30又は女性用ノズル31を介して吐出
され、肛門等が洗浄されるものである。
【0026】上記のように構成したこの実施の形態によ
る洗浄便座用ポンプ1にあっては、従来の洗浄便座用ポ
ンプに用いられている外接歯車ポンプに比べて、脈動率
がかなり小さく、歯車8、10が噛み合うときの歯9、
11間のとじ込みに起因する圧力変動もなく、ポンプ固
有の騒音、振動の低減が期待できる。
【0027】また、両歯車8、10にトロコイド歯形を
使用しているので、噛み合い時の歯面の滑りが小さく、
噛み合い時の摩擦音の低減も期待できる。
【0028】さらに、洗浄便座用ポンプ1と基台23と
の間及びDCモータ15と基台23との間に介在させた
防振チューブ22によって駆動時に発生する騒音、振動
を吸収することができるので、静寂な便所内等で使用す
る場合にも使用者に不快感を与えることがなくなるもの
である。
【0029】さらに、外接歯車ポンプと同様に容積型回
転ポンプであるので、小型の割に高圧吐出が可能であ
り、高い吸入能力を有し、DCモータ15の投入電圧を
可変することによってポンプの回転数を変えることによ
り、流量を可変制御することも可能となる。
【0030】さらに、外接歯車ポンプと同様に構造が簡
単であり、主要部品の殆どが合成樹脂製であるため、経
済的に優れた面を有するものである。
【0031】図9にこの実施の形態による洗浄便座用ポ
ンプ1と従来の外接歯車ポンプとの騒音を比較した結果
を示し、図10にこの実施の形態による洗浄便座用ポン
プ1のPQ特性を示す。比較のために両者の駆動用モー
タは同一のモータを使用し、モータの支持方法も同じに
した。各ポンプを駆動し、幾つかの吐出の出力状態で騒
音を測定した。この結果から、同じ出力の場合、外接歯
車ポンプに比べてこの実施の形態による洗浄便座用ポン
プ1の方が数(dB)程、騒音が低くなることが確認で
きた。
【0032】図7〜図8には、この発明による洗浄便座
用ポンプの第2の実施の形態が示されていて、この実施
の形態に示す洗浄便座用ポンプ1は、ポンプ室7内の内
歯車10及び外歯車8の側面とそれに対向する歯車ケー
ス3の内面との間に、微小な隙間をもって自由に回転で
きるように円盤状の合成樹脂製のプレート35を挿着す
るとともに、ポンプ室7内の外歯車8の外周面と歯車ケ
ース3の内周面との間に、ガラス繊維に四フッ化エチレ
ン樹脂を含浸させた一部が切欠された筒状の潤滑シート
36を挿着したものであって、その他の構成は前記第1
の実施の形態に示すものと同様の構成を有するものであ
る。
【0033】そして、この実施の形態による洗浄便座用
ポンプ1にあっても前記第1の実施の形態に示すものと
同様の作用、効果を有し、外接歯車ポンプに比べて、脈
動率がかなり小さく、歯車8、10が噛み合うときの歯
9、11間のとじ込みに起因する圧力変動もなく、ポン
プ固有の騒音低減が期待できるものである。
【0034】また、両歯車8、10にトロコイド歯形を
使用しているので、噛み合い時の歯面の滑りが小さく、
噛み合い時の摩擦音の低減も期待できる。
【0035】さらに、洗浄便座用ポンプ1と基台23と
の間及びDCモータ15と基台23との間にそれぞれ防
振チューブ22を設けているので、駆動時に発生する騒
音、振動を吸収することができ、静寂な便所内等で使用
する場合にも使用者に不快感を与えることはないもので
ある。
【0036】さらに、外接歯車ポンプと同様に容積型回
転ポンプであるので、小型の割に高圧吐出が可能であ
り、高い吸入能力を有し、DCモータ15の投入電圧を
可変することによってポンプの回転数を変えることによ
り、流量を可変制御することも可能となる。
【0037】さらに、外接歯車ポンプと同様に構造も簡
単であり、主要部品の殆どが合成樹脂製であるため、経
済的に優れた面を有するものである。
【0038】さらに、円盤状のプレート35が緩衝材的
な役割を果たすことになるので、歯車ケース3と内歯車
10及び外歯車8との相対的な滑り速度を低減させるこ
とができ、高効率化と低騒音化の両方を満足させること
ができることになる。
【0039】さらに、ポンプ室7内に挿着した潤滑シー
ト36は、摩擦係数が低いため、ポンプの回転がスムー
ズになり、ポンプ効率の向上が期待できる。
【0040】そして、樹脂どうしの直接の接触をなく
し、緩衝材的な役割も果たすため、異常摩擦を防ぎ、騒
音の低減を期待することができる。
【0041】なお、潤滑シート36の素材として、ガラ
ス繊維の他にアラミド繊維、カーボン繊維等が考えら
れ、含浸材として二流化モリブデン等が考えられる。
【0042】図11にこの実施の形態による洗浄便座用
ポンプと従来の外接歯車ポンプとの騒音を比較した結果
を示し、図12にこの実施の形態による洗浄便座用ポン
プのPQ特性を示す。比較のために両者の駆動用モータ
は同一のモータを使用し、モータの支持方法も同じ支持
方法とした。各ポンプを駆動し、幾つかの吐出の出力状
態で騒音を測定した。この結果から、同じ出力の場合、
外接歯車ポンプに比べてこの実施の形態による洗浄便座
用ポンプの方が数(dB)程、騒音が低くなることが確
認できた。また、この実施の形態による洗浄便座用ポン
プは、第1の実施の形態による洗浄便座用ポンプより
も、騒音がわずかに低下し、流量と圧力ともに増大する
ことが確認できた。
【0043】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、脈動率をかなり小さくすることができ、歯車が噛
み合うときの歯間のとじ込みに起因する圧力変動も小さ
くすることができ、ポンプに固有の騒音、振動を低減さ
せることができることになる。また、歯車の歯にトロコ
イド歯形を使用しているので、噛み合い時の歯面の滑り
を小さくすることができ、噛み合い時の摩擦音を低減さ
せることもできる。さらに、外接型歯車ポンプと同様に
容積型回転ポンプであるので、小型の割りに高圧吐出が
可能となり、高い吸入能力を有することができる。さら
に、DCモータを使用したことにより、ポンプの回転数
を変えて流量を可変制御することも可能となる。さら
に、外接歯車ポンプと同様に構造を簡単にすることがで
きるとともに、主要部品の殆どが合成樹脂製であるの
で、経済的に有利なものを提供することができる。した
がって、外接歯車ポンプの長所を維持しつつ、外接歯車
ポンプの「駆動時に発生する騒音、振動が大きく、静寂
な便所内等で使用する場合には使用者に不快感を与える
ことになる」の短所を解決することができることにな
り、高効率化、低騒音化を満足させることができること
になる等の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による洗浄便座用ポンプの第1の実施
の形態の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1の主要部品の斜視図である。
【図5】図1の作動状態を示した説明図である。
【図6】図1の吸込口と吐出口との関係を示した説明図
である。
【図7】この発明による洗浄便座用ポンプの第2の実施
の形態を示したA−A線断面図である。
【図8】第2の実施の形態の主要部品の斜視図である。
【図9】第1の実施の形態の洗浄便座用ポンプと従来の
外接歯車型ポンプの騒音特性を比較した説明図である。
【図10】第1の実施の形態の洗浄便座用ポンプのPQ
特性を示した説明図である。
【図11】第2の実施の形態の洗浄便座用ポンプと従来
の外接歯車型ポンプの騒音特性を比較した説明図であ
る。
【図12】第2の実施の形態の洗浄便座用ポンプのPQ
特性を示した説明図である。
【図13】この発明による洗浄便座用ポンプ及び従来の
外接歯車型ポンプが用いられるシステムの一例を示した
説明図である。
【符号の説明】
1……洗浄便座用ポンプ 2……内接歯車ポンプ機構 3……歯車ケース 4……フランジ部 5……ねじ挿通用の孔 6……溝部 7……ポンプ室 8……外歯車 9、11……歯 10……内歯車 12、13……空間 15……駆動機構(DCモータ) 16……駆動軸 17……ケース 18……吸込口 19……吐出口 20……ねじ 21……Oリング 22……防振支持機構(防振チューブ) 23……基台 24……貯水タンク 25……水道管 26……加熱ヒータ 27……逆止め弁 28……切換弁 29……洗浄ノズル 30……肛門用ノズル 31……女性用ノズル 32……配管 33……洗浄液 a、b、c、d、e……隙間 34……ポンプ 35……プレート 36……潤滑シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液を洗浄ノズルに圧送するために用
    いられる洗浄便座用ポンプであって、洗浄液を圧送する
    内接歯車ポンプ機構と、該内接歯車ポンプ機構を駆動さ
    せる駆動機構と、内接歯車ポンプ機構及び駆動機構を防
    振支持する防振支持機構とを具えたことを特徴とする洗
    浄便座用ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記内接歯車ポンプ機構はトロコイドポ
    ンプ機構である請求項1記載の洗浄便座用ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記内接歯車ポンプ機構のポンプ室を構
    成する主要部品を合成樹脂製とした請求項1又は2記載
    の洗浄便座用ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構はDCモータである請求項
    1〜3記載の洗浄便座用ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記内接歯車ポンプ機構のポンプ室内の
    歯車の側面に円盤状のプレートを回転可能に設けた請求
    項1〜4記載の洗浄便座用ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記内接歯車ポンプ機構のポンプ室内の
    外歯車の外周側に四フッ化エチレン樹脂を含浸させたガ
    ラス繊維からなる潤滑シートを設けた請求項1〜5記載
    の洗浄便座用ポンプ。
JP20474597A 1997-07-30 1997-07-30 洗浄便座用ポンプ Pending JPH1150971A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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