JP2019196643A - 局部洗浄装置 - Google Patents

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Yasutomo Sakurai
康智 櫻井
弘明 渡邊
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弘明 渡邊
綱基 伊藤
Tsunamoto Ito
綱基 伊藤
智也 佐々木
Tomoya Sasaki
智也 佐々木
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和磨 佃
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Kazuki Koga
一樹 古閑
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Abstract

【課題】局部洗浄ノズルの表面に付着した汚物を洗浄する性能を向上させる。【解決手段】便器本体に設置され、開口部から進出させた局部洗浄ノズルから洗浄水を吐出させることで局部洗浄を行う局部洗浄装置であって、前記局部洗浄ノズルの表面に洗剤による泡を吐出可能な吐泡装置を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、局部洗浄装置に関する。
下記特許文献1には、局部洗浄ノズルの表面に水を吐出して当該局部洗浄ノズルの表面に水膜を形成する局部洗浄装置が開示されている。これにより、局部洗浄ノズルに付着した汚物を洗い流すことができる。
特開平11−193567号公報
ただし、局部洗浄ノズルの表面に水膜を形成するだけでは、局部洗浄ノズルに付着した汚物を洗い流すことができない場合があり、局部洗浄ノズルの表面に付着した汚物を洗浄する性能のさらなる向上が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、局部洗浄ノズルの表面に付着した汚物を洗浄する性能を向上させることである。
本発明の一態様は、便器本体に設置され、開口部から進出させた局部洗浄ノズルから洗浄水を吐出させることで局部洗浄を行う局部洗浄装置であって、前記局部洗浄ノズルの表面に泡を吐出可能な吐泡装置を備えることを特徴とする局部洗浄装置である。
本発明の一態様は、上述の局部洗浄装置であって、前記吐泡装置は、前記局部洗浄ノズルが前記開口部から進出している状態において、当該局部洗浄ノズルの表面に前記泡を吐出する。
本発明の一態様は、上述の局部洗浄装置であって、前記吐泡装置は、前記局部洗浄ノズルの進出動作が行われている最中において、当該局部洗浄ノズルの表面に前記泡を吐出する。
本発明の一態様は、上述の局部洗浄装置であって、前記吐泡装置は、前記泡を吐出することで、前記局部洗浄ノズルの表面を介して前記便器本体の溜水面上に泡の層を形成する。
本発明の一態様は、上述の局部洗浄装置であって、前記局部洗浄ノズルが前記開口部から進出している状態において、当該局部洗浄ノズルの表面に水を吐出する洗浄部を備え、前記洗浄部は、前記吐泡装置により前記泡が前記表面に吐出された後に当該表面に水を吐出することで前記泡を洗い流す。
本発明の一態様は、上述の局部洗浄装置であって、前記洗浄部は、前記吐泡装置から前記泡が吐出されている間、前記局部洗浄時よりも少ない流量の洗浄水を前記局部洗浄ノズルから吐出させる。
以上説明したように、本発明によれば、局部洗浄ノズルの表面に付着した汚物を洗浄する性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る局部洗浄装置9を備えるトイレシステムAの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る局部洗浄装置9の概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るノズル洗浄動作の流れを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る局部洗浄を行う際のノズル洗浄動作の流れを説明する図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
図1は、本発明の一実施形態に係る局部洗浄装置を備えるトイレシステムAの概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、トイレシステムAは、トイレ装置1及びリモコン装置2を備える。
トイレ装置1は、トイレルームに設けられており、リモコン装置2と有線又は無線通信することで情報を送受する。
リモコン装置2は、トイレルームの所定位置に設置されている。例えば、この所定位置とは、トイレルームの壁面である。リモコン装置2には、複数の操作スイッチが設けられており、使用者は、例えば、便器洗浄や局部洗浄に対応した操作スイッチを押下操作することで、トイレ装置1に対して便器洗浄や局部洗浄を実行させることができる。
トイレ装置1は、便器本体3及び便座装置4を備える。
便器本体3は、トイレルーム内の床面に設置されている。便器本体3の上部には、便座装置4が設置されている。
便座装置4は、本体カバー5、便座6、便蓋7、便器洗浄装置8及び局部洗浄装置9を備える。
本体カバー5は、便器本体3の後部かつ上部に載置された便器洗浄装置8及び局部洗浄装置9を収容するように便器洗浄装置8及び局部洗浄装置9を上側から覆うカバーである。
便座6は、本体カバー5に対して上下方向に回動可能に支持されている。すなわち、便座6は、本体カバー5に軸支されており、便器本体3に対して起立状態と倒伏状態との間で回動自在である。
便蓋7は、本体カバー5に対して上下方向に回動可能に支持されている。すなわち、便蓋7は、本体カバー5に軸支されており、便器本体3に対して起立状態と倒伏状態との間で回動自在である。
便器洗浄装置8は、本体カバー5内に収容して設けられ、例えば使用者により便器洗浄に対応する操作スイッチが操作されることで、便器本体3内に洗浄水を吐出させる便器洗浄を実行する。
局部洗浄装置9は、局部洗浄ノズル10、ノズル開口部11、及びシャッタ12を備える。なお、ノズル開口部11は、本発明の「開口部」の一例である。
局部洗浄装置9は、用便後に局部洗浄ノズル10をノズル開口部11から便器本体3の内側に進出させ、当該局部洗浄ノズル10の先端部に形成された吐出孔から洗浄水を吐出することで、人体の局部を洗浄する局部洗浄を実行する。
シャッタ12は、ノズル開口部11を開閉可能であって、例えば、ノズル開口部11に対して回動可能に取り付けられている。このシャッタ12は、局部洗浄ノズル10が前進するとその局部洗浄ノズル10に押圧されてノズル開口部11を開状態とし、局部洗浄ノズル10を後退させるとノズル開口部11を閉状態とする。
シャッタ12は、局部洗浄ノズル10が本体カバー5内に退避した状態でノズル開口部11を閉じることで、汚物、洗浄水の飛沫などが局部洗浄ノズル10にかかったり、本体カバー5の内部に入り込むことを防止する。また、シャッタ12は、局部洗浄ノズル10の進出とともに回動してノズル開口部11を開く。
以下に、本発明の一実施形態に係る局部洗浄装置9の構成について説明する。
図2に示すように、局部洗浄装置9は、第1の流路13、第2の流路14、給水バルブ15、温水生成部16、及び洗浄部17、泡吐出口18、泡管19、吐泡装置20を備える。
第1の流路13は、給水源Sからの水を、給水バルブ15を介して温水生成部16に流入させる流路である。なお、本実施形態において「水」とは、冷水でもよいし、温水でもよい。
第2の流路14は、温水生成部16からの温水を洗浄部17に送水するための流路である。
給水バルブ15は、第1の流路13に設けられ、その第1の流路13を開放又は閉塞することで、給水源Sから温水生成部16への給水を制御する。具体的には、給水バルブ15は、洗浄部17の制御により開状態に制御された場合には、第1の流路13を開放する。これにより、給水源Sからの水が第1の流路13を介して温水生成部16に流入する。一方、給水バルブ15は、洗浄部17の制御により閉状態に制御された場合には、第1の流路13を閉塞する。これにより、温水生成部16への水の流入が停止される。
温水生成部16は、第1の流路13を介して流入してきた水を所定の温度に加熱して温水を生成する。そして、温水生成部16は、所定の温度に加熱した温水を第2の流路14を介して洗浄部17に送水する。以下に、温水生成部16の構成について、具体的に説明する。
温水生成部16は、ヒータ161、温度センサ162、及び温度制御部163を備える。
ヒータ161は、第1の流路13を介して流入してきた水を、温度制御部163の制御に基づいて所定の温度に加熱する。そして、ヒータ161により加熱されて生成された温水は、第2の流路14を介して洗浄部17に供給される。
温度センサ162は、第2の流路14に設けられ、ヒータ161により加熱された温水の温度を測定するセンサであって、例えば、サーミスタである。温度センサ162は、測定した温度を温度制御部163に出力する。
温度制御部163は、温度センサ162で測定された温度が上記所定の温度になるようにヒータ161の出力を制御する。なお、温度制御部163は、第2の流路14に供給する温水の温度を任意の温度に制御可能である。
洗浄部17は、局部洗浄ノズル10、水膜口171、分岐流路172〜174、流調バルブ175、駆動部176、及び制御装置177を備える。
局部洗浄ノズル10は、おしり洗浄用ノズル111及びビデ用ノズル112の一対の局部洗浄ノズルの少なくともいずれかである。なお、以下の説明において、おしり洗浄用ノズル111及びビデ用ノズル112のそれぞれを区別しない場合には、単に「局部洗浄ノズル10」と標記する。
水膜口171は、局部洗浄ノズル10の表面に水膜を形成するための開口部である。すなわち、洗浄部17は、水膜口171から局部洗浄ノズル10の表面に向けて水を吐出させることで、ノズル開口部11から進出している局部洗浄ノズル10の表面に水膜を形成する。なお、水膜口171から局部洗浄ノズル10の表面に向けて吐出される水とは、冷水であってもよいし、温水であってもよい。本実施形態では、水膜口171から局部洗浄ノズル10の表面に向けて吐出される水が温水である場合について、説明する。
分岐流路172〜174は、第2の流路14から分岐する流路である。
分岐流路172は、第2の流路14から分岐し、おしり洗浄用ノズル111の先端部に形成された吐出孔に連通する。
分岐流路173は、第2の流路14から分岐し、ビデ用ノズル112の先端部に形成された吐出孔に連通する。
分岐流路174は、第2の流路14から分岐し、水膜口171に連通する。
流調バルブ175は、複数の分岐流路172〜174のうち、温水生成部16で生成された温水を流す分岐流路を一以上選択し、その選択した分岐流路(以下、「選択分岐流路」という。)に温水生成部16で生成された温水を供給する。ただし、流調バルブ175は、複数の分岐流路172〜174のどの分岐流路にも、温水生成部16で生成された温水を流さない場合には、選択分岐流路を選択しないこともできる。
さらに、流調バルブ175は、その選択分岐流路に流れる温水の流量を調整可能である。なお、流調バルブ175における選択分岐流路の選択や選択分岐流路に流れる温水の流量調整は、制御装置177により制御される。
駆動部176は、制御装置177による制御に基づいて、一対のおしり洗浄用ノズル111とビデ用ノズル112を、それぞれ個別に進退させることが可能である。
制御装置177は、給水バルブ15の駆動を制御することで、第1の流路13の開放又は閉塞を制御する。
また、制御装置177は、流調バルブ175における選択分岐流路の選択を制御することで、局部洗浄ノズル10による局部洗浄や、局部洗浄ノズル10の表面に対する水膜の形成を制御する。なお、この温水による水膜は、局部洗浄ノズル10の進退動作に伴い形成される。
さらに、制御装置177は、温度制御部163と通信することで、第2の流路14に供給される温水の温度を調整可能である。
泡吐出口18は、局部洗浄ノズル10の表面に泡を吐出するための開口部である。
泡管19は、吐泡装置20と泡吐出口18とを連通する。
吐泡装置20は、洗剤による泡を生成し、その生成した泡を、泡管19を介して泡吐出口18から局部洗浄ノズル10の表面に吐出する。例えば、吐泡装置20は、エゼクタと、洗剤を貯留する洗剤タンクとを備えており、この洗剤タンク内の洗剤がエゼクタに供給される。そして、吐泡装置20は、このエゼクタで洗剤、空気、及び水を混合し泡を生成する。吐泡装置20は、制御装置177と通信し、局部洗浄ノズル10の進退動作に伴い、生成した泡を泡吐出口18から局部洗浄ノズル10の表面に吐出する。
以下に、局部洗浄装置9が泡を用いて局部洗浄ノズル10を洗浄する動作(ノズル洗浄動作)について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る局部洗浄装置9の動作のフロー図である。なお、以下の説明において、局部洗浄ノズル10の進退動作として、おしり洗浄用ノズル111の進退動作を例として説明する。
局部洗浄装置9がおしり洗浄用ノズル111の表面を洗浄するノズル洗浄動作モードに移行すると、制御装置177は、駆動部176の駆動を制御しておしり洗浄用ノズル111の進出動作を開始させる(ステップS101)。吐泡装置20は、おしり洗浄用ノズル111が進出すると、泡を生成して当該泡を泡吐出口18からおしり洗浄用ノズル111の表面に吐出する(ステップS102)。おしり洗浄用ノズル111が局部洗浄を行う所定の位置まで進出すると(ステップS103)、制御装置177は、おしり洗浄用ノズル111の進出動作を停止して、吐泡装置20に通知する。
吐泡装置20は、おしり洗浄用ノズル111の進出動作が停止した旨の通知を制御装置177から受信すると泡の吐出を停止する(ステップS104)。次に、制御装置177は、吐泡装置20による泡の吐出が停止すると、おしり洗浄用ノズル111の表面に温水を吐出することで、当該おしり洗浄用ノズル111の表面の泡を洗い流す(ステップS105)。
具体的には、制御装置177は、給水バルブ15を制御して第1の流路13を開放させるとともに、流調バルブ175を制御して、選択分岐流路を分岐流路172とする。したがって、温水生成部16で生成された温水が分岐流路174を通り、水膜口171から吐出され、洗浄用ノズル111の表面において温水が吐出される。これにより、おしり洗浄用ノズル111の表面に付着していた汚物等を洗い流すことができ、局部洗浄ノズルの表面に付着した汚物を洗浄する性能を向上させることができる。すなわち、界面活性剤を有する泡が局部洗浄ノズル10の表面と汚物等の汚れとの境界面に作用し、温水で洗い流すことで汚れを落とすことができる。
制御装置177は、局部洗浄ノズル10の表面に温水を一定期間の間吐出すると、給水バルブ15を制御して第1の流路13を閉塞する。これにより、局部洗浄ノズル10の表面に対する温水の吐出を停止する。そして、制御装置177は、駆動部176の駆動を制御しておしり洗浄用ノズル111を本体カバー5内に退避させる(ステップS106)。
以上、局部洗浄ノズル10の表面に泡を吐出するノズル洗浄動作は、例えば、所定期間(例えば、1週間)ごとに実施され、この実施時期や実施時刻は使用者が任意に設定可能である。ただし、本発明はこれに限定されず、例えば、ノズル洗浄動作は、局部洗浄を行う際に実施されてもよい。以下に、図4を用いて、局部洗浄を行う際にノズル洗浄動作が実施される場合について説明する。
例えば、使用者がリモコン装置2における局部洗浄ボタンを操作すると、制御装置177は、当該操作を検出する。そして、制御装置177は、駆動部176の駆動を制御しておしり洗浄用ノズル111の進出動作を開始させる(ステップS201)。
吐泡装置20は、おしり洗浄用ノズル111が進出すると、泡を生成して泡吐出口18からおしり洗浄用ノズル111の表面に吐出する(ステップS202)。これにより、おしり洗浄用ノズル111の表面が泡で覆われる。これにより、おしり洗浄用ノズル111の表面に汚物が付着することを防止することができる。
また、おしり洗浄用ノズル111の表面に吐出された泡は、当該おしり洗浄用ノズル111の表面を介して便器本体3の溜水面上に供給される。これにより、溜水面上に泡の層が形成される。したがって、排泄物の着水時のはね返り水が、泡の層によって便器本体3外への飛び散りを防ぐことができる。
吐泡装置20は、おしり洗浄用ノズル111の表面への泡の吐出を、例えば、所定の期間を行うと、当該泡の吐出を停止する(ステップS203)。そして、制御装置177は、給水バルブ15を制御して第1の流路13を開放させるとともに、流調バルブ175を制御して、選択分岐流路を分岐流路172とする。これにより、温水生成部16で生成された温水は分岐流路174を通り、水膜口171から吐出される。したがって、制御装置177は、おしり洗浄用ノズル111の表面の泡を洗い流すとともに、当該表面おいて水膜を形成する(ステップS204)。
ここで、おしり洗浄用ノズル111の表面に温水を吐出すると、その吐出された温水は、局おしり洗浄用ノズル111の表面を伝って便器本体3の溜水面に着水する。ただし、溜水面上に泡が形成されているため、その着水により飛沫が周囲に飛散することがなく、使用者に不快な印象を与えることを抑制することができる。
おしり洗浄用ノズル111が局部洗浄を行う所定の位置まで進出すると(ステップS205)、制御装置177は、おしり洗浄用ノズル111の進出動作を停止する。そして、制御装置177は、局部洗浄を実施するために、流調バルブ175を制御して、分岐流路174に加えて分岐流路172を選択分岐流路として選択する。これにより、温水生成部16で生成された温水は、分岐流路172及び分岐流路174に流入する。したがって、水膜の形成を継続するとともに、おしり洗浄用ノズル111の先端部に形成された吐出孔から上記温水が洗浄水として吐出して局部洗浄が開始される(ステップS206)。
ここで、おしり洗浄用ノズル111による局部洗浄中において、当該おしり洗浄用ノズル111の表面に水膜が形成されている。これにより、局部洗浄中において、おしり洗浄用ノズル111の表面に汚物が付着することを防止することができる。
リモコン装置2において、使用者により局部洗浄の停止を指示する操作が行われると、制御装置177は、当該操作を検出して、流調バルブ175を制御することで局部洗浄及び水膜の形成を停止する(ステップS207)。そして、制御装置177は、駆動部176の駆動を制御しておしり洗浄用ノズル111の退避動作を開始させる(ステップS208)。
吐泡装置20は、局部洗浄及び水膜の形成が停止すると泡吐出口18からおしり洗浄用ノズル111の表面に泡を吐出する(ステップS209)。そして、吐泡装置20は、一定期間が経過すると泡の吐出を停止する(ステップS210)。制御装置177は、吐泡装置20による泡の吐出が停止すると、流調バルブ175を制御して、水膜口171から温水を吐出する。したがって、制御装置177は、おしり洗浄用ノズル111の表面の泡を洗い流すとともに、当該表面おいて水膜を形成する(ステップS211)。これにより、局部洗浄中において、おしり洗浄用ノズル111の表面に汚物が付着した場合があっても、その付着した汚物を洗い流すことができる。さらに、おしり洗浄用ノズル111の退避動作を実施している場合においても、水膜の形成は継続している。これにより、用便後においても、おしり洗浄用ノズル111の表面に汚物が付着することを防止することができる。
制御装置177は、おしり洗浄用ノズル111が本体カバー5内に退避されたか否かを判定する(ステップS212)。そして、制御装置177は、おしり洗浄用ノズル111が本体カバー5内に退避したと判定した場合には、水膜の形成を停止する(ステップS213)。具体的には、制御装置177は、流調バルブ175を制御することで第2の流路14から分岐流路174への温水の流入を停止することで、水膜の形成を停止する。または、制御装置177は、給水バルブ15を制御して第1の流路13を閉塞することで、水膜の形成を停止する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(変形例1)
上記実施形態において、洗浄部17は、吐泡装置20から局部洗浄ノズル10の表面に泡が吐出されている間、局部洗浄ノズル10の先端部に形成された吐出孔から洗浄水を吐出させてもよい。これにより、局部洗浄ノズル10の表面に吐出された泡が吐出孔に流入することを抑制することができる。なお、泡が吐出されている間において吐出孔から吐出させる洗浄水の流量は、洗浄時よりも少ない流量である。例えば、洗浄部17は、吐泡装置20から局部洗浄ノズル10の表面に泡が吐出されている間においては、便座6に着座している使用者の局部に洗浄水が当たらない程度の流量で洗浄水を、局部洗浄ノズル10の吐出孔から吐出させてもよい。
(変形例2)
上記実施形態において、局部洗浄中においても水膜の形成を継続する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図4に示す動作において、制御装置177は、局部洗浄中においては局部洗浄ノズル10の表面への温水の吐出を停止して、水膜の形成を停止してもよい。
(変形例3)
上記実施形態における図4において、吐泡装置20は、おしり洗浄用ノズル111の表面への泡の吐出を所定期間の間実施すると、当該泡の吐出を停止したが、本発明はこれに限定されない。例えば、吐泡装置20は、おしり洗浄用ノズル111が局部洗浄を行う所定の位置まで進出するまでの間において、泡の吐出を継続してもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、局部洗浄装置9は、給水バルブ15を通流した水を温水生成部16で加熱することで温水を生成する、所謂瞬間方式で温水を生成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、局部洗浄装置9は、貯湯タンクに温水を貯留するとともに、常時ヒータに通電して所定の温度の温水に制御する方式である、所謂貯湯方式で温水を生成してもよい。
(変形例5)
上記実施形態では、吐泡装置20で生成された泡は、水膜口171とは異なる開口部である泡吐出口18から吐出されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、吐泡装置20で生成された泡は、水膜口171から吐出されてもよい。すなわち、局部洗浄ノズル10の表面に水膜を形成するための開口部と、局部洗浄ノズル10の表面に泡を吐出するための開口部とは、同一の開口部であってもよい。
(変形例6)
上記実施形態において、上記実施形態における水膜口171の位置は、温水生成部16で生成された温水の一部を局部洗浄ノズル10の表面に吐出できる位置であれば、特に限定されない。さらに、上記実施形態における泡吐出口18の位置は、吐泡装置20で生成された泡を局部洗浄ノズル10の表面に吐出できる位置であれば、特に限定されない。
(変形例7)
上記実施形態において、ノズル洗浄動作は、使用者が便座6に着座したときに実行されてもよい。この場合においては、溜水面に泡が供給可能な位置まで局部洗浄ノズル10が進出され、局部洗浄ノズル10の表面に泡が吐出される。
(変形例8)
上記実施形態において、吐泡装置20は、洗剤による泡を生成したが、本発明はこれに限定されない。本発明の「泡」とは、洗剤により生成された泡であってもよいし、気泡で生成された泡であってもよい。すなわち、吐泡装置20は、気泡による泡を生成し、その生成した泡を局部洗浄ノズル10の表面に吐出してもよい。
(変形例9)
上記実施形態において、局部洗浄装置9は、吐泡装置20で生成された泡をシャッタ12の背面に吐出してもよい。例えば、ノズル開口部11が開状態に制御されている場合には、局部洗浄ノズル10の表面は、シャッタ12の背面に接触している。そのため、局部洗浄ノズル10の表面に吐出された泡は、局部洗浄ノズル10の表面を伝ってシャッタ12の背面に流れる。これにより、シャッタ12の背面に汚物等の汚れが付着している場合には、その付着している汚れを泡で洗い流すことができる。
以上、説明したように、本発明の一実施形態に係る局部洗浄装置9は、局部洗浄ノズル10の表面に洗剤による泡を吐出可能な吐泡装置20を備える。より具体的には、吐泡装置20は、局部洗浄ノズル10がノズル開口部11から進出している状態において、当該局部洗浄ノズルの表面に泡を吐出する。
このような構成によれば、局部洗浄ノズル10の表面に付着した汚物等の汚れを落とすことが可能となり、局部洗浄ノズル10の表面に付着した汚物を洗浄する性能を向上させることができる。
また、吐泡装置は、局部洗浄ノズル10の進出動作が行われている最中において、局部洗浄ノズル10の表面に泡を吐出してもよい。
このような構成によれば、局部洗浄ノズル10の表面に対して泡を効率良く吐出することができる。
また、吐泡装置20は、局部洗浄ノズル10の表面に泡を吐出することで、局部洗浄ノズル10の表面を介して便器本体3の溜水面上に泡の層を形成してもよい。
このような構成によれば、溜水面上に泡の層を形成するための装置を別途設ける必要がない。さらに、水膜形成のために局部洗浄ノズル10の表面に水が吐水された場合においては、その水が溜水面に着水することによる飛沫の飛散を抑制することができる。
また、洗浄部17は、吐泡装置20により泡が局部洗浄ノズル10の表面に吐出された後に当該表面に水を吐出することで泡を洗い流してもよい。
このような構成によれば、局部洗浄ノズル10の表面に付着した汚物等の汚れも泡と一緒に洗い流すことが可能となり、局部洗浄ノズル10の表面に付着した汚物を洗浄する性能を向上させることができる。
また、洗浄部17は、吐泡装置20から局部洗浄ノズル10の表面に泡が吐出されている間、局部洗浄時よりも少ない流量の洗浄水を局部洗浄ノズル10の先端部から吐出させてもよい。
このような構成によれば、局部洗浄ノズル10の表面に吐出された泡が上記先端部の吐出孔に流入することを抑制することができる。
A トイレシステム
1 トイレ装置
2 リモコン装置
9 局部洗浄装置
10 局部洗浄ノズル
11 ノズル開口部(開口部)
17 洗浄部
20 吐泡装置
S 給水源

Claims (6)

  1. 便器本体に設置され、開口部から進出させた局部洗浄ノズルから洗浄水を吐出させることで局部洗浄を行う局部洗浄装置であって、
    前記局部洗浄ノズルの表面に泡を吐出可能な吐泡装置を備えることを特徴とする局部洗浄装置。
  2. 前記吐泡装置は、前記局部洗浄ノズルが前記開口部から進出している状態において、当該局部洗浄ノズルの表面に前記泡を吐出する、請求項1に記載の局部洗浄装置。
  3. 前記吐泡装置は、前記局部洗浄ノズルの進出動作が行われている最中において、当該局部洗浄ノズルの表面に前記泡を吐出する、請求項1又は2に記載の局部洗浄装置。
  4. 前記吐泡装置は、前記泡を吐出することで、前記局部洗浄ノズルの表面を介して前記便器本体の溜水面上に泡の層を形成する請求項2又は3に記載の局部洗浄装置。
  5. 前記局部洗浄ノズルが前記開口部から進出している状態において、当該局部洗浄ノズルの表面に水を吐出する洗浄部を備え、
    前記洗浄部は、前記吐泡装置により前記泡が前記表面に吐出された後に当該表面に水を吐出することで前記泡を洗い流す、請求項2から4のいずれか一項に記載の局部洗浄装置。
  6. 前記洗浄部は、前記吐泡装置から前記泡が吐出されている間、前記局部洗浄時よりも少ない流量の洗浄水を前記局部洗浄ノズルから吐出させる、請求項5に記載の局部洗浄装置。
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