JP2010518927A - 便座 - Google Patents

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Abstract

本発明は便座に関するものであり、その座部1の領域に設置されたチューブ状の保護カバー3をその座部に外装し且つ搬送する装置を有している。この保護カバー3は、巻出ロールから巻き出され、駆動可能な巻取ロール9に巻き取られる。また、少なくとも1つのケーシング14とカバーフード8aとを有するハウジング8を備えている。ハウジング8は少なくとも部分的に仕切られている少なくとも3つの領域を有している。その3つの領域は、少なくとも巻取ロールを含む領域17と、任意に設置される駆動部11及びバッテリコンパートメント15のために設けられた領域18と、少なくとも巻取ロール9を含む領域12といったものである。前記巻取ロールに面する端部において、前記座部1は回転可能に支持されるか、あるいは、ヒンジのような連結手段27を介して少なくとも1つの隔壁19又は固定部材に固定されている。隔壁19はハウジングの内部を少なくとも部分的に仕切っている。
【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の導入部に記載の便座に関するものである。
便座の清掃と、トイレの使用中又は使用後に便座を清潔に保つこととは、使用が終わるたびに交換される保護カバーによって行なうことができる。独国特許出願公開第2835257号明細書は、このような装置について記載しており、チューブ状のカバーが便座に引き出され、トイレの使用が終わるたびに、少なくとも便座の長さだけ更に引き出されている。
このような装置における重要な要求事項として、保護カバーを搬送するための搬送機構の機能に悪影響を与えずに、容易にアクセス可能な方法で簡単に清掃可能なこと(洗浄剤を使用することもある)が挙げられる。
したがって、本発明の課題は、上述のような要求事項に対応し、公知のタイプの交換可能な保護カバーと駆動搬送機構とを便座に設け、メソッド機能に悪影響を与えずに、簡単に確実な清掃を可能にすることである。
別の要求事項として、駆動部や電子部品や電源を適切に保護することが挙げられる。この結果、メソッド機能が水や尿などの浸入により悪影響を受けることがなく、また、保護カバーの確実なさらなる引き出しはもはや保証されない。しかし、これらの装置は、容易にアクセス可能、すなわち、修繕やバッテリ交換や外部電源の接続を行っている間に容易に取り外し可能で再使用可能でなければならない。挿抜時に、複雑な保持具やプラグ機構やプラグコネクタの接続などによって作業が妨害されないことが重要である。
したがって、本発明の別の課題は、外部に対して良好に保護され、容易に取り付け又は再取り付けされる駆動部や電源などの機能要素の構成をできるだけ簡単にすることである。
本発明によって規定される課題を解決するために、特に請求項1及び請求項6に記載の便座が提案される。
独国特許出願公開第2835257号明細書に記載されているタイプの便座に、便座(座部)の領域に配置されたチューブ状の保護カバーをその便座に外装(適用)し且つ搬送する装置を備えたものが提案されている。この保護カバーは、一方で搬送スプールから巻き出され、他方で駆動可能な巻取スプールに巻き取られる。また、少なくとも部分的に仕切られた少なくとも3つの領域を有するハウジングも提案されている。その領域とは、少なくとも搬送スプールを備えた領域や、駆動部及びバッテリコンパートメントを設置するために設けられた領域や、少なくとも巻取スプールを備えた領域といったものである。水しぶきや尿などの浸入を防ぐために、前記の領域を少なくとも部分的に仕切る少なくとも1つのパーティションが、その少なくとも部分的に仕切られる領域の間に設けられている。本発明によれば、便座が、搬送スプール側の端部では束縛されずに置かれ、巻取スプールに面する端部では、ハウジング内部を少なくとも部分的に仕切る壁あるいは固定要素に、ヒンジのような連結部を介して回転可能に取り付けられていることが提案される。
この回転可能な取り付けにより、便座は、ハウジングにしっかりと連結されるとともに、便器及びハウジングに対して回転して離隔することができ、その結果、巻取スプールを備えた場所に外から自在にアクセスすることができ、容易に清掃することができる。このことは、当然、搬送スプールを備えた領域にも当てはまり、この領域にも、便座を持ち上げることによって外から自在にアクセスすることができる。
本発明に係る便座の他の好ましい変形例は、従属クレームに記載されており、以下で、添付の図を参照して更に詳細に説明する。
また、上述の課題を解決するために、請求項6に記載の便座も提案される。
変形例又は補足例として提案されるこの便座では、チャネルが、搬送スプールや駆動部や巻取スプールのための少なくとも3つの領域を含む前記のハウジングに設けられるとともに、その対応する領域に接点接続部が設けられ、バッテリや駆動部や外部電源が、ケーブル接続操作を必要とすることなく、その接点接続部に接触のみによって接続され、また、再び切断されることが記載されている。
このとき、ハウジングの壁に挿入される電力レールは、その対応するハウジング領域にまっすぐ横方向に案内される、いわゆるチューリップ型接点を有しても良い。
また、本発明に係る便座の変形例に関しては、さらなる好ましい変形例が従属クレームに記載されており、添付の図を参照して下記に詳述される。
保護カバーの搬送機構のために設けられた後部ハウジングでの便座の取り付けを模式的に示す斜視図である。 (a),(b)ともに、便座の下げ位置や回転位置において後部ハウジングの一部が覆われている本発明に係る便座を示す斜視図である。 (a),(b)ともに、後部ハウジングを下から見た本発明に係る便座の斜視図であり、本発明に係る電力レールと、取り外し位置や取り付け位置におけるチャネルケーブルカバーとを示している。
図1は、本発明に係る便座を模式的に示す斜視図である。本図において便座1はチューブ状のカバーによって保護されており、便座1には衛生上の理由により連続的に交換可能な保護カバーが備えられている。
チューブ状のカバーは、後部に設置されたハウジング8に形成されている搬送チャンバ17に設置された搬送スプール(図示せず)から便座1に巻き出され、便座1に沿って、ハウジングの巻取チャンバ12に設置された巻取ロール9に案内される。保護カバーは、便座1から搬出された領域では破線で示され、符号3が付されている。巻取ロール9はモータ11によって駆動されても良く、モータ11は、図1に示すように、ハウジング8内の対応する受容チャンバ18に配置可能である。また、図1に示すように、電気式駆動の代わりに、巻取ロールが手動で駆動されても良いし、あるいは、軸連結部6の領域にクランクを取り付けることによって駆動されても良い。クランクを使用する場合には、当然、巻取ロールの軸のための取付部又は壁を、電気式駆動部の設置のために設けられた受容チャンバ18の領域に設けなければならない。これにより、巻取ロールの軸が受容チャンバ内で安定して保持される。
保護カバー3の巻き出し及び巻き取りの様子は、電動モータの使用中に表示部13で読み取り可能である。また、電力供給用に任意に設置されるバッテリの作動データや状態がさらに表示されても良い。保護カバー3を中心へ案内するために、ガイドロール16が巻取ロール9に設けられている。ガイドロール16は、固定部材20によってハウジング8のカバーフード8aに固定され、カバーフード8aがハウジング8のシェル14上に下ろされている間、保護カバー3の上に下ろされる。
巻取チャンバと駆動チャンバとの間には、少なくとも部分的に仕切る隔壁19が設けられている。
駆動部用に設けられたチャンバ内で駆動部18を使用している場合は、巻取チャンバの向かいにモータハウジングの壁24を設けても良く、それは、少なくとも部分的に仕切る隔壁19上に位置している。電気式駆動部が駆動部18用に設けられたチャンバ内に設置されない場合、あるいは、クランクなどの対応する手動駆動部を使用する場合には、巻取スプールの搬送シャフト用の特別なマウントが備えられるか、あるいは、2つのチャンバを完全に仕切るように隔壁19が形成され、搬送シャフトが隔壁19の対応する凹部に取り付けられる必要がある。
例えば清掃のために、巻取チャンバ内の領域(特に便座の隣や下)に容易にアクセス可能となるように、便座1は、隔壁19上の回転ポイント27を中心に上方に回転するように取り付けられている。便座1は、接続タブ21,25を介して回転式の固定具27に連結されている。例えば保護カバー3の搬送中に便座1が上がるのを防ぐために、いわゆるクリップ又はストップタブのようなシートロック23がさらに設けられている。シートロック23は、停止位置と、便座1を上げるための開位置との間を移動可能である。
便座1の反対側の端部は、搬送チャンバ17の領域においてハウジング8のシェル14上にゆるく置かれているので、ロック23解放中に便座1を上方に傾ける(チルトする)ことができる。カバーフード8aを上げ、同時にガイドロール16を上方に移動させることによって、巻取チャンバはほぼ自在に外部からアクセス可能となり、その結果、確実な清掃が可能となる。
図2a及び図2bには、便座1がハウジング8内で持ち上げられるように構成されている様子が示されている(図2aは下げ位置を示し、図2bは上げ位置を示している)。このとき、モータチャンバ18はモータを取り外した状態で図示されており、便座1が回転ポイント27(例えば、回転ピン28)を中心として、少なくとも部分的に仕切る隔壁19上にチルト可能に取り付けられている様子が容易に見て取れる。保持クリップ23は図2aでは閉状態で示されており、一方、図2bでは解放位置のクリップが示されている。前述のように、ロックはタブ等のロック装置によって行うことができ、ロック装置は更に90°以上の回転によって便座を固定又は解放することができる。
また、図2a及び図2bから明らかなように、駆動モータが設置されるチャンバ18と、モータの電源用のバッテリパックが設置される受容チャンバ15とが、ハウジング8の中心部に設けられている。バッテリチャンバ15は、追加のパーティション16によって搬送チャンバ17と隔てられていることが好ましい。
また、回転ピン28を安定して取り付けるために、回転ピン28は、駆動モータチャンバとバッテリチャンバとの間の隔壁内の対応するレセプタクル36に取り付けられることが好ましい。
例えば、バッテリパックの交換を容易にするために、あるいは修繕のために駆動部を分解及び再組立するために、電源用の対応する接点をできるだけ簡単に取り扱うことができれば有益である。換言すれば、複雑なケーブルプラグ接続の操作が必要ではなく、また、電気的接続が、個々のチャンバのシール、特に巻取チャンバ又は搬送チャンバからの水しぶき又は尿の浸入に対するシールを損なうことがあってはならない。
この理由により、図2bに模式的に示すように、いわゆるチューリップ型接点のような接点31をバッテリチャンバ15に設けることが提案される。この接点は共通のケーブルチャネル34において行なわれ、ケーブルチャネル34は、駆動チャンバ18とバッテリチャンバ15と外部接続部33とを相互に接続する。
共通チャネルは、本発明に係る便座を示す図3a,3b(すなわち、シェル14に対して下から見た便座1及びハウジング8の斜視図)を参照すれば明らかである。図3aには、バッテリ及びモータ用の接点31が示されているとともにチャネル34が開状態で示され、一方、外部接続部33がカバーフード8の外側の側面に設けられている。ケーブルチャネル34を外部の水しぶきに対して水密に閉鎖するために、ケーブルチャネルカバー35が設けられている。ケーブルチャネルカバー35は、図3aでは取り外されており、図3bでは挿入され、水しぶきに対して水密に取り付けられている。
水しぶき水密カバー35とともに共通チャネル又はケーブルチャネル34を使用することで、バッテリチャンバ15及びモータチャンバ18を外部に対して水密にシール可能なことがさらに保証され、水や尿や他の汚染物質がこれら2つのチャンバに浸入できなくなる。
最後に、図3bに、シェルにカバーフード8aを連結するためのロック41を模式的に示す。
本発明によって主に提示される2つの手段、すなわち、便座1のチルト可能な構成と、水しぶき水密チャネルカバー35を備えた共通チャネル34の形成とにより、一方では、本発明に係る便座、特に容易に汚染されるハウジング8内の種々のチャンバを確実に清掃することができ、他方では、バッテリパックやモータや任意の電子機器を設置するためのチャンバを、外部の水しぶきに対して水密に保護できることが保証される。
また、保護カバーを搬送ロールから巻き出して巻取ロールに巻き取る進行状況を、モータに対応して接続されたアルゴリズムによって記録することが提案される。この場合、保護カバーの全長はほぼ等しいと仮定される。換言すれば、駆動部はアルゴリズムによって制御され、巻取りが進むにつれ対応する駆動時間の長さが短縮されて、巻き取られる保護カバーの長さがほぼ同じとなる。工程が完了して新しい搬送ロールが装着されると、アルゴリズムは元の値にリセットされて、モータは、最初は巻取ロールを再び長く駆動させ、保護カバーの搬送が進むにつれ、巻き取り時間が短縮される。また、保護カバーの消費の進行状況を、表示部13で視覚的に確認することができる。
当然、ガイドロール上の対応するマークを光学的に記録する光センサのような他の手段によって、保護カバーの消費状況を確認することも可能である。また、ガイドロールの回転は、保護カバーの連続的な消費中は一定のままであるので、光学式記録では同じ経路長を常に測定することができる。しかし、光センサの使用には、経路長の可算の記録が汚染によって妨げられるという欠点がある。しかし、ガイドロールに金属部品を横方向に延びるように設置することによって、進行状況を磁気的に記録することもできる。しかし、金属部品の代わりに伝達装置が設けられて、その移動により、チューブによって覆われた経路を記録するようにしても良い。実現可能な手段に制限はなく、ほぼ同じ量のチューブが常に便座で交換されることが重要である。
チューブの交換を開始する手段としては様々な手段をとることが可能であり、例えば、単純な押ボタンによって交換を開始しても良いし、電子式圧力センサによって交換を開始しても良いし、容量性スイッチによって交換を開始しても良い。容量性スイッチの使用は、織物や衣類などの動きではなく、形成された磁場内における使用者のチューブ交換開始動作のみによって記録されるという利点がある。
図1〜図3で示した本発明に係る便座の変形例は単なる例示に過ぎず、これらは任意に補足又は変更されても良い。ただし、一方では便座をチルトすることができ、他方では、モータ駆動の変形例において駆動モデルの電源用に共通チャネルを使用することは、本発明に必須な事項である。

Claims (8)

  1. 座部(1)の領域に設置されたチューブ状の前記座部用の保護カバー(3)を適用及び搬送するための装置を有する便座であって、
    前記保護カバー(3)は、一方で搬送スプールから巻き出され、他方で駆動可能な巻取スプール(9)に巻き取られ、
    少なくともシェル(14)とカバーフード(8a)とを有するとともに、少なくとも部分的に仕切られている少なくとも3つの領域を有するハウジング(8)を備え、
    前記領域は、少なくとも前記搬送スプールが設置される領域(17)と、任意に設置される駆動部(11)及びバッテリコンパートメント(15)を設置するために設けられた領域(18)と、少なくとも前記巻取スプールが設置される領域(12)とを有し、
    前記巻取スプールに面する端部において、前記座部(1)は、前記ハウジングの内部を少なくとも部分的に仕切る少なくとも1つの隔壁(19)又は固定部材に、ヒンジ式の連結手段(27)を介して回転するように取り付けられている
    ことを特徴とする、便座。
  2. 前記保護カバー(3)を案内する少なくとも1つのロール(16)が、前記巻取スプール(9)の前方に設置され、
    前記ロール(16)は前記カバーフード(8a)に固定され、前記カバーフード(8a)とともに回転して前記保護カバーから離隔する
    ことを特徴とする、請求項1記載の便座。
  3. 前記ガイドロール(16)及び/又は前記巻取スプール(9)はいわゆる送りロールであり、好ましくはシリコンコーティングが施されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の便座。
  4. 前記座部(1)は、前記保護カバーの搬送中に上がるのを防ぐために、ロック装置(23)によってその下げ位置にロックされる
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の便座。
  5. 駆動部(11)が、制御部に有効に接続された駆動部のために設けられる前記領域に設置され、
    前記制御部は、交換工程のたびにほぼ同じ長さの前記保護カバーが前記座部に沿って常に搬送されるように、予め設定されたアルゴリズムに基づいて前記巻取スプール(9)の駆動時間を制御する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の便座。
  6. 特に請求項1〜5の何れか1項に記載の便座において、前記領域に設置されたチューブ状の保護カバー(3)を適用及び搬送するための装置を有する便座であって、
    前記保護カバー(3)は、一方で搬送スプールから巻き出され、他方で駆動可能な巻取スプール(9)に巻き取られ、
    少なくともシェル(14)とカバーフード(8a)とを有するとともに、少なくとも部分的に仕切られている少なくとも3つの領域を有するハウジングを備え、
    前記領域は、少なくとも前記搬送スプール(9)が設置される領域(12)と、任意に設置される駆動部(11)及びバッテリコンパートメント(15)を設置するために設けられた領域(18)と、少なくとも前記巻取スプールが設置される領域(17)とを有し、
    前記駆動部の電源のためのチャネルが、前記駆動部と、前記ハウジング(8)及び前記シェル(14)上の外部接続部(33)と、任意の前記バッテリコンパートメント(15)とのために設けられた前記領域を少なくとも接続するために設けられている
    ことを特徴とする、便座。
  7. 電流接点が、少なくとも前記バッテリコンパートメントと前記駆動部とに設けられ、対応する接点を作り出すべく接触又は圧力で接続される
    ことを特徴とする、請求項6記載の便座。
  8. 前記チャンバを接続している前記チャネルは、好ましくはシェル(14)の前記隔壁に挿入され、
    外部に対して前記のケーブルチャネルを堅固に密閉するために、ケーブルチャネルカバー(35)が設けられている
    ことを特徴とする、請求項6又は7記載の便座。
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