JPH11243286A - スイッチを搭載したプリント配線板の取付け構造及びこの取付け構造を用いた人体局部洗浄装置 - Google Patents

スイッチを搭載したプリント配線板の取付け構造及びこの取付け構造を用いた人体局部洗浄装置

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JPH11243286A
JPH11243286A JP4203198A JP4203198A JPH11243286A JP H11243286 A JPH11243286 A JP H11243286A JP 4203198 A JP4203198 A JP 4203198A JP 4203198 A JP4203198 A JP 4203198A JP H11243286 A JPH11243286 A JP H11243286A
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switch
wiring board
board
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JP4203198A
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Inventor
Tetsuya Abe
哲弥 阿部
Shigemitsu Nagayama
成充 永山
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板に高さの異なるスイッチを取
り付けても、スイッチの作用面が一定の高さになるよう
に、プリント配線板の取付け高さを変えられるようにし
て、高さの異なる複数種のスイッチにプリント配線板を
対応できるようにする。 【解決手段】 プリント配線板20の取付け基板24か
らの係止高さが、群間で異なり、群内で等しい複数群
(第1の係止ピンの群、第2の係止ピンの群)の係止ピ
ン25a、25bを取付け基板24から立設し、プリン
ト配線板20には上記複数群の一群毎に適宜のピッチだ
け互いにずらした座標を基準として、その群の係止ピン
25a(25b)に対応する位置に係合穴22b(22
a)を設けるとともに、他の群の係止ピン25aの係止
高さがより高い場合には、上記座標を基準とした上記他
の群の係止ピンに対応する位置に他の群の係止ピン25
aを貫通する逃げ穴23を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の局部を洗浄
する人体局部洗浄装置に関し、特に、人体局部洗浄装置
の操作を行うスイッチ等の電子部品を搭載したプリント
配線板の取付け構造及びこの取付け構造を用いた人体局
部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体局部洗浄装置は、人体の局部
を洗浄するノズル装置、洗浄後に局部を乾燥する温風装
置、局部洗浄用の温水を貯湯する温水タンク、温水タン
クに給水する給水ユニット等の機能部、これらの機能部
に制御信号を出力する制御装置、及び上記制御装置に使
用者の操作により指令信号を出力する操作部を、本体ケ
ース内の空所に収納している。
【0003】上記ノズル装置や温風装置の作動は、使用
者が上記本体ケースの表面に設けた洗浄スイッチ操作
部、温風スイッチ操作部を操作することにより行なわれ
る。この操作により、上記スイッチ操作部の下方に設け
られた各々のスイッチがオンとなり、これに応じて上記
制御装置から各スイッチの操作に対応する制御信号を出
力し、この制御信号により、給水ユニットを駆動して、
貯湯タンク内の温水をノズル装置に供給し、ノズル装置
から温水を噴射させて局部を洗浄し、洗浄後は温風ファ
ンを駆動し局部の乾燥を行うようになっている。
【0004】上記操作部の主要部は、上記洗浄スイッ
チ、温風スイッチ等の電子部品を搭載したプリント配線
板を有し、このプリント配線板は、本体ケース内に固定
されている。
【0005】ところで、近年、人体局部洗浄装置は、ユ
ニットバス等の湿気が多く、水のかかりやすい場所にも
設置することが多くなっている。このような多湿環境下
では、上記制御装置、操作部を構成するプリント配線板
に電子部品が搭載されているので、水滴等により、電子
部品が破損、焼損したり、漏電の危険等も生じる。
【0006】そのため制御装置及び操作部を構成するプ
リント配線板に防湿処理をし、人体局部洗浄装置内部に
水が侵入したり、結露が発生してもプリント配線板上の
電子部品に付着しないような方策が取られている。一般
的な方法としては、プリント配線板を本体ケースに収納
後、防湿剤をケース内に充填して、プリント配線板に搭
載した電子部品を覆うものがある。なお、この場合、使
用者が操作するスイッチは、プリント配線板上の周囲の
部品より背の高い部品を使用して防湿剤がスイッチの上
面まで覆わないよう配慮している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たプリント配線板の防湿処理は、生産コストが高く、操
作用のスイッチも、防湿剤でスイッチの上部が覆われな
いようにするため、通常のスイッチより背の高い特殊な
スイッチを使用するのでコストアップにつながる。従っ
て、湿気の少ない場所に設置する通常環境用の人体局部
洗浄装置には、プリント配線板の防湿処理を行わずに、
スイッチも通常の背の低いスイッチを使用することにな
るが、前述した背の高いスイッチを使用するための本体
ケースに取り付けられたプリント配線板では、表面に設
けたスイッチ操作部のストロークが不足してスイッチ操
作部を操作してもスイッチが作動しない等の問題が生じ
てしまう。
【0008】更に、プリント配線板の取付け高さ、また
はケース表面に設けたスイッチ操作部のストロークを変
えた場合には、プリント配線板取付け用の取付け基板、
ケース、カバー等の部品が多湿環境下で使用する防湿
用、通常環境で使用する非防湿用の2種類となり、生産
性が低下するばかりでなく、部品違いによる誤組立や部
品のコストアップにつながることになる。
【0009】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、共通の1種類のプリント配線板とこのプリ
ント配線板を取り付ける取付け基板を兼用で使用して、
このプリント配線板に、高さの異なる複数種のスイッチ
のうちの任意のスイッチを選択して搭載しても、スイッ
チの作用面が一定の高さになるように、プリント配線板
の取付け高さを変えられるようにした、スイッチを搭載
したプリント配線板の取付け構造及びこの取付け構造を
用いた人体局部洗浄装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1のプリント配線板の取付け構造の発明
は、図3(a)、(b)、(c)に示すように、スイッ
チを搭載したプリント配線板(20)を取付け基板(2
4)に取り付けるプリント配線板の取付け構造におい
て、取付け基板(24)からの係止高さ(hb、ha
(図4参照))が、群(第1の係止ピンの群25A、第
2の係止ピンの群25B)間で異なり、群内で互いに略
等しい複数群の係止ピン(25a、25b)を立設した
取付け基板(24)と、上記複数群の一群(第1の係止
ピンの群25Aまたは第2の係止ピンの群25B)毎に
適宜のピッチ(s)だけ互いにずらした座標を基準とし
て、その群(第1の係止ピンの群25Aまたは第2の係
止ピンの群25B)に属する上記取付け基板(24)の
係止ピン(25aまたは25b)に対応する位置に、係
合穴(22aまたは22b)を設けるとともに、係止高
さ(hbまたはha)がより高い他の群(第1の係止ピ
ンの群25Aまたは第2の係止ピンの群25B)の係止
ピン(25aまたは25b)に対応する位置に、上記他
の群の係止ピン(25aまたは25b)を貫通する逃げ
穴(23)を設けたプリント配線板(20)とを具備
し、上記取付け基板(24)からのスイッチの作用面の
高さ(hs(図5、図6参照))がいずれの群((第1
の係合穴の群22A、第1の係止ピンの群25A)、
(第2の係合穴の群22B、第2の係止ピンの群25
B))の係止ピン(25a、25b)と係合穴(22
a、22b)を組み合わせても一定になるようにしたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項1に記載のプリント配線板の取付け
構造の発明によれば、取付け基板(24)の複数群の係
止ピン(25a、25b)のうちの任意の1群の係止ピ
ン(25aまたは25b)に、これに対応するプリント
配線板(20)の係合穴(22aまたは22b)を係合
することにより、1種類の取付け基板(24)に1種類
のプリント配線板(20)を複数の係止高さ(ha又は
hb、図4参照)で取り付けることができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の発明に
おいて、図3に示すように、取付け基板(24)を本体
ケース(3)に固定するための複数組の基板固定用穴
(第1の基板固定用穴24a、第2の基板固定用穴24
b)が取付け基板(24)に設けられ、上記複数組の基
板固定用穴の各々の組(24a−24a、24b−24
b)は、係合穴を一群(第1の係合穴の群22A、第2
の係合穴の群22B)毎にずらしたピッチ(s)だけ係
合穴(22a、22b)と逆向きにずらされていて、搭
載したスイッチ)の高さに応じて基板固定用穴の組(2
4a−24a、24b−24b)を選択して使用するこ
とにより、取付け基板(24)を本体ケース(3)に固
定したとき、スイッチの取付け基板(24)平面方向の
位置がずれないようにしたことを特徴とする。
【0013】請求項2のプリント配線板の取付け構造の
発明によれば、取り付けた本体ケース(3)に対するプ
リント配線板(20)のプリント配線板平面内方向のず
れを生じない。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
の発明において、図4に示すように、高さの低い係止ピ
ン群(第2の係止ピンの群25B)の係止ピン(25
b)の高さ(hc)が、高さの高い係止ピン群(第1の
係止ピンの群25A)の係止ピン(25a)の係止段部
の高さ(ha)に略等しくなっていることを特徴とす
る。
【0015】請求項3のプリント配線板の取付け構造の
発明によれば、図5に示すように、高さの低い係止ピン
群(第2の係止ピンの群25B)の係止ピン(25b)
群の頂部(28b)が高さの高い係止ピン(25a)群
で係止されたプリント配線板(20)を支持する。
【0016】請求項4の人体局部洗浄装置の発明は、図
3に示すように、便器本体(2(図1参照))の背面上
部に設置され、人体局部洗浄のための機能部と該機能部
を駆動操作する操作部(11b(図1参照))とを有
し、該操作部(11b)には、スイッチ操作部(32
(図5参照))を搭載したカバー(33(図5、図6参
照))と、上記スイッチ操作部(32)によりON・O
FFされるスイッチ(21(図5参照))を搭載したプ
リント配線板(20)と、該プリント配線板(20)を
取り付ける取付け基板(24)と、上記プリント配線板
(20)、取付け基板(24)を収納し、上記カバー
(33)で覆われる本体ケース(3)とを備えた人体局
部洗浄装置(1(図1参照))において、取付け基板
(24)には、該取付け基板(24)からの係止高さ
(ha、hb(図4参照))が、群(25A、25B)
間で異なり、群内で互いに略等しい複数群の係止ピン
(25a、25b)を立設し、プリント配線板(20)
には、上記複数群の一群(第1の係止ピンの群25Aま
たは第2の係止ピンの群25B)毎に適宜のピッチ
(s)だけ互いにずらした座標を基準として、その群
(第1の係止ピンの群25Aまたは第2の係止ピンの群
25B)の係止ピン(25aまたは25b)に対応する
位置に係合穴(22a、22b)を設けるとともに、係
止高さ(haまたはhb)がより高い他の群(第1の係
止ピンの群25Aまたは第2の係止ピンの群25B)の
係止ピン(25bまたは25a)に対応する位置に上記
他の群(第1の係止ピンの群25Aまたは第2の係止ピ
ンの群25B)の係止ピン(25aまたは25b)を貫
通する逃げ穴(23)を設け、上記プリント配線板(2
0)に搭載されたスイッチ(21、(図5参照))の作
用面(21c、(図5参照))が、いずれの群((第1
の係止ピンの群25A、第1の係合穴の群22A)、
(第2の係止ピンの群25B、第2の係合穴の群22
B))の係止ピン(25a、25b)と係合穴(22
a、22b)を組み合わせても、カバー(33、(図5
参照))に搭載されたスイッチ操作部(32、(図5参
照))と係合可能としたことを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、請求項4記載の発明に
おいて、図3に示すように、取付け基板(24)を本体
ケース(3)に固定するための複数組の基板固定用穴
(第1の基板固定用穴24a、第2の基板固定用穴24
b)が取付け基板(24)に設けられ、上記複数組の基
板固定用穴の各々の組(24a−24a、24b−24
b)は、係合穴を一群(第1の係合穴の群22A、第2
の係合穴の群22B)毎にずらしたピッチ(s)だけ係
合穴(22a、22b)と逆向きにずらされていて、搭
載したスイッチ(21(図5参照))の高さに応じて基
板固定用穴の組(24a−24a、24b−24b)を
選択して使用することにより、上記プリント配線板(2
0)に搭載されたスイッチ(21(図5参照))の作用
面(21c(図5参照))が、いずれの群((第1の係
止ピンの群25A、第1の係合穴の群22A)、(第2
の係止ピンの群25B、第2の係合穴の群22B))の
係止ピン(25a、25b)と係合穴(22a、22
b)を組み合わせても、カバー(33(図5参照))に
搭載されたスイッチ操作部(32(図5参照))と係合
可能としたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる一実施形態
を、図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の人体局部洗浄装置を便器
に据付けた状態を示す斜視図である。1は、便器本体2
の上面後背部に設置した人体局部洗浄装置で、上記人体
局部洗浄装置1は、本体ケース3と下ケース4とによっ
て内部に所定の空間を備え、上記下ケース4を便器本体
2に固定することによって据付けられている。また、本
体ケース3には便座5と便蓋6が図示しない枢支手段を
介して開閉自在に取付けられている。
【0020】次に、人体局部洗浄装置1の内部について
説明する。図2は、本実施形態の人体局部洗浄装置1の
内部を示す正面透視図である。上記人体局部洗浄装置1
の内部には、図2で示すように、局部洗浄用の適温水を
貯湯する貯湯タンク7と、給水源(図示省略)と上記貯
湯タンク7との間に配置した給水ユニット8と、上記貯
湯タンク7から供給される適温水を局部に向けて噴射す
るノズル装置9と、洗浄後の局部を乾燥する温風ファン
10と、更に、上記給水ユニット8、ノズル装置9、温
風ファン10の駆動制御、及び温風ファン10の温風温
度、貯湯タンク7内の適温水の温度を制御するための制
御装置11aと、使用者が局部の洗浄、乾燥、洗浄また
は乾燥の停止、洗浄水量、温水タンク内温度、温風温度
の調整を行う操作部11bとを収納する。
【0021】操作部11bは、図1に示すように、使用
者が座った状態でも操作しやすいように本体ケース3の
一方の端部(図1の左側)に前方に向けて突出形成す
る。
【0022】図3は、本発明の一実施の形態によるプリ
ント配線板の取付け構造に使用する部品を示し、(a)
は、プリント配線板、(b)は、上記プリント配線板を
取り付ける取付け基板、(c)は、本体ケースに上記取
付け基板を固定する部分をそれぞれ示す平面図である。
なお、操作部11bは、以下の説明が繁雑になるのを避
けるため、操作用のスイッチの数を2として説明する。
【0023】図3(a)の20は、プリント配線板であ
り、上記プリント配線板20上にはスイッチ21等の電
子部品が搭載されている。また、プリント配線板20に
は、複数の係合穴22a、22a、22b、22b、2
2bと該係合穴22a、22aよりも大きい逃げ穴2
3、23が設けられている。
【0024】図3(b)の24は、上記プリント配線板
20を取り付けて収納する取付け基板であり、上記取付
け基板24の底面には、上記係合穴22a、22a、2
2b、22b、22bに対応して、係止ピン25a、2
5a、25b、25b、25bが立設されている。ま
た、取付け基板24の両サイドには、フランジ24F、
24Fが突設してあり、このフランジ24F、24Fの
それぞれに、第1及び第2の基板固定用穴24a、24
bが、図3において右側が第1の、左側が第2の基板固
定用穴となるように配設されている。隣り合う上記第1
及び第2の基板固定用穴24a、24bの間隔は、後に
説明するピッチsに等しくしてある。なお、この第1及
び第2の基板固定用穴24a、24bは、図面に破線で
示すようにひとつにつなげて長穴にまとめてもよい。
【0025】図3(c)は、上記本体ケース3の操作部
11b(図2参照)付近を示し、3a、3aは、操作部
11bを取り付けるためのボスで、このボス3a、3a
には、上記取付け基板24固定用のねじ穴31、31
が、フランジ24F、24Fの第1の基板固定用穴24
aあるいは第2の基板固定用穴24bに対応して、穿設
されている。なお、32、32は、上記スイッチ21、
21の真上に接して配設されるスイッチの押しボタン等
のスイッチ操作部である。図3(c)では、ボス3aを
本体ケース3に設けているが、ボス3aは、図1に示す
下ケース4に設けてもよい。
【0026】上記係合穴22a、22b、及び係止ピン
25a、25bの配置の関係を、以下詳細に説明する。
取付け基板24から立設された係止ピン25a、25b
は、図4に示すように、2本の係止ピン25aの高さが
高く、3本の係止ピン25bはそれよりも高さが低くな
っていて、2本の係止ピン25aが、高さが高い第1の
係止ピンの群25Aを、3本の係止ピン25bが、高さ
が低い第2の係止ピンの群25Bを形成している。
【0027】各係止ピン25a、25bには、それぞ
れ、中間に係止段部26a、26bが形成され、係止ピ
ン25a(または25b)に上記プリント配線板20の
係合穴22a(または22b)(図3(a)参照)が挿
入されたとき、この係止段部26a(または26b)に
上記プリント配線板20が係止される。すなわち、上記
第1の係止ピンの群25Aの係止ピン25aと、第2の
係止ピンの群25Bの係止ピン25bとは、取付け基板
24からの係止高さha、hbが、群間で異なり、群内
で互いに略等しくなっている。更に、この実施の形態で
は、高さの低い第2の係止ピンの群25Bの係止ピン2
5bの高さhcが、高さの高い第1の係止ピンの群25
Aの係止ピン25aの係止段部26aの高さhaに略等
しくなっている。また、上記各係止ピン25a、25b
の係止段部26a、26bより上側は、小径部27a、
27bとなっており、これらの小径部27a、27bの
直径は、対応する係合穴22a、22b(図3(a)参
照)よりもやや小さくなっていて、小径部27a、27
bと係合穴22a、22bとは、ほとんど隙間がない
が、わずかにスキマバメの関係になっていて、容易に抜
き差しできるようになっている。
【0028】上記プリント配線板20の係合穴22a、
22bも、図3に示すように、係止ピン25a、25b
に対応して、第1の係合穴の群22A、第2の係合穴の
群22Bを形成している。そして、上記第1の係合穴の
群22Aと第2の係合穴の群22Bとは、第1の係止ピ
ンの群25Aの係止ピン25a、第2の係止ピンの群2
5Bの係止ピン25bに対して、プリント配線板20上
で、適宜のピッチだけ互いにずらした座標、この実施の
形態では、プリント配線板20の長手方向にピッチsだ
け互いにずらした座標を基準として、その第1の係合穴
の群22A(または第2の係合穴の群22B)に属する
取付け基板24の係止ピン25a(または25b)に対
応する位置に、係合穴22a(または22b)が設けら
れている。すなわち、各係合穴の群(第1の係合穴の群
22A、第2の係合穴の群22B)の係止穴22a、2
2bのそれぞれは、係合穴22a、22a(または22
b、22b、22b)間の相対位置関係が、第1の係止
ピンの群25A(または第2の係止ピンの群25B)の
係止ピン25a(または25b)間の相対位置関係に合
わせてある。
【0029】それ故、プリント配線板20の第1の係合
穴の群22Aの係合穴22a、22aを取付け基板24
の第1の係止ピンの群25Aの係止ピン25a、25a
に合わせて小径部27a、27a(図4参照)に嵌め込
むと、プリント配線板20は、図5に示すように、係止
段部26a、26aにより、取付け基板24からhaの
高さに係止され、更に、係合穴22b、22b、22b
(図3(a)参照)からピッチsだけずれた位置で、係
止ピン25b、25b、25bの頂部28b、28b、
28bで当接、支持される。
【0030】プリント配線板20は樹脂製で、外力によ
り変形、破損しやすいものであるが、この頂部28b、
28b、28bでの支持により、プリント配線板20は
スイッチ21を押す力による変形、破損が防止される。
また、プリント配線板20は、取付け基板24からha
の高さに係止されるから、プリント配線板20に実装し
た電子部品のプリント配線板の下面よりも突出したリー
ド線が、取付け基板24に接触し電子部品にストレスが
加わり故障する等の不具合を回避している。
【0031】上記の図5に示すプリント配線板の取付け
構造は、湿気の少ない場所に設置する場合に適合してい
る。スイッチ21は特に防水構造のものではなく、比較
的安価なものが使用でき、プリント配線板20とそこに
搭載、配線する電子部品も、特別の防水処理を施してい
ない。
【0032】人体局部洗浄装置1を、浴室等、湿気の多
い場所に設置する場合は、制御装置11a(図2参
照)、操作部11b(図2参照)を防湿、防水にしなけ
ればならない。このような多湿環境下にて使用できるよ
うに、図6は、図5とは異なる防水性のスイッチ21
b、21bをプリント配線板20に搭載し、プリント配
線板20の係止高さを変えて取付け基板24に取り付け
たプリント配線板の取付け構造を示している。
【0033】図6における防水性のスイッチ21b、2
1bは、図5に示すスイッチ21より高さが高く、高価
なスイッチであって、この防水性のスイッチ21b、2
1bその他の電子部品や配線を搭載したプリント配線板
20は、取付け基板24に取り付け、収納した後に、従
来から使用されている防湿剤29を充填して電子部品や
配線を覆う。なお、スイッチ21b、21bは、その作
用面21c付近のみを露出しておく。防湿剤29の充填
により、万一操作部11b(図2参照)に水滴等が侵入
しても電子部品等に付着することがなく、また、スイッ
チ21bの作用面21cは防水構造となっているから故
障が発生することはない。
【0034】図6に示した、多湿環境仕様のプリント配
線板の取付け構造においては、プリント配線板20の第
2の係合穴の群22Bの係合穴22b、22b、22b
を取付け基板24の第2の係止ピンの群25Bの係止ピ
ン25b、25b、25bに合わせて、その小径部27
b、27b、27bに嵌め込む。この場合は、第1の係
止ピンの群25Aの係止ピン25a、25aがプリント
配線板20の第1の係合穴の群22Aの係合穴22a、
22aからピッチsだけずれるが、このピッチsだけず
れた位置に、上記逃げ穴23、23が穿設されていて、
係止高さがより高い第1の係止ピンの群25Aの係止ピ
ン25aがこの逃げ穴23、23を貫通するようになっ
ている。従って、プリント配線板20は、係止段部26
b、26b、26bにより、取付け基板24からhbの
高さに係止される。
【0035】上記プリント配線板20の係止高さhb
は、スイッチ21bと図5におけるスイッチとの実装高
さの差だけ、図5におけるプリント配線板20の係止高
さhaより低くしてあり、本体ケース3の上面に取り付
けるカバー33に設けたスイッチ操作部32がスイッチ
21bの作用面21cに対向して、スイッチ21bをO
N/OFF操作できるようになっている。すなわち、本
発明によれば、いずれの高さのスイッチ21(21b)
をプリント配線板20に搭載しても、プリント配線板2
0の係止高さを変えることにより、取付け基板24から
のスイッチの作用面21cの高さが一定になるようにで
きるのである。
【0036】以上のように、本発明のスイッチを搭載し
たプリント配線板20の取付け構造においては、プリン
ト配線板20を、その係止高さを変えて取付け基板24
に取り付けることにより、湿気の多い場所に設置する多
湿環境仕様にも、湿気の少ない場所に設置する通常環境
仕様にも、共通に使用できるのであるが、本体ケース3
に取り付け基板24を固定する際、図5あるいは図6の
ようにスイッチ操作部32にスイッチ21あるいは21
bを正しく対向して向かい合わせるためには、取り付け
基板24を、一群毎にずらしたピッチsだけ係合穴22
a(22b)と逆向きにずらす必要がある。
【0037】図7を参照して、その理由を説明する。図
7は、図6の多湿環境仕様のスイッチを搭載したプリン
ト配線板20の取付け基板24と同一の位置で、図5に
示した通常環境仕様のスイッチを搭載したプリント配線
板20の取付け基板24を本体ケース3に取り付けよう
とした場合を示している。すなわち、図5及び図7にお
いては、取付け基板24は、それぞれフランジ24Fの
第1の基板固定用穴24a、24a(図3(b)参照)
にビス34、34を通してねじ穴31、31(図3
(c)参照)に螺合し、締結して本体ケース3に固定し
ている。
【0038】図5では、スイッチ操作部32にスイッチ
21が正しく対向して向かい合っているけれども、図7
では、スイッチ操作部32にスイッチ21が係合穴22
a、22bを第1の係合穴の群22A(第2の係合穴の
群22B)毎にずらしたピッチsだけずれてしまうので
ある。
【0039】このずれを解消して、スイッチ操作部32
にスイッチ21が正しく対向して向かい合わせるには、
この実施の形態では、取付け基板24のフランジ24F
に設けた第1の基板固定用穴24aと第2の基板固定用
穴24bとをピッチsだけ逆方向にずらし、第1の係合
穴の群22Aと第1の係止ピンの群25Aとを組み合わ
せる図5の場合に、第1の基板固定用穴24aを選択し
て使用し、第2の係合穴の群22Bと第2の係止ピンの
群25Bとを組み合わせる図6の場合には、第2の基板
固定用穴24bを選択して使用することにより、スイッ
チの取付け基板平面方向の位置がずれないようにしてい
る。
【0040】なお、この発明は、係止ピン、係合穴の群
数が2のみでなく、必要に応じて、群数が3以上の場合
でも実施できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスイッチ
を搭載したプリント配線板の取付け構造によれば、取付
け基板からの係止高さが、群間で異なり、群内で互いに
略等しい複数群の係止ピンを立設した取付け基板と、上
記複数群の一群毎に適宜のピッチだけ互いにずらした座
標を基準として、その群に属する上記取付け基板の係止
ピンに対応する位置に、係合穴を設けるとともに、係止
高さがより高い他の群の係止ピンに対応する位置に、上
記他の群の係止ピンを貫通する逃げ穴を設けたプリント
配線板とを具備したから、取付け基板からのスイッチの
作用面の高さがいずれの群の係止ピンと係合穴を組み合
わせても一定になり、共通のプリント配線板を用いて、
実装高さの異なるスイッチを用途別に選択して使用する
ことができる。
【0042】更に、使用するスイッチの種類に関わら
ず、カバー、取付け基板が共通にできるので、生産性が
著しく向上する等の利点が得られる。
【0043】また、複数組の基板固定用穴を取付け基板
に設けて、上記複数組の基板固定用穴の各々の組が、係
合穴を一群毎にずらしたピッチだけ係合穴と逆向きにず
らせば、搭載したスイッチの高さに応じて係合穴の組を
選択して使用することにより、取付け基板をケースに固
定したとき、スイッチの取付け基板平面方向の位置がず
れなく、カバーとスイッチとの位置ずれが発生しない。
【0044】また、本発明の人体局部洗浄装置によれ
ば、その操作部に、多湿環境仕様(防水仕様)、通常環
境仕様兼用のプリント配線板、取付け基板を使用でき、
仕様に合わせた別個のプリント配線板、取付け基板を準
備する必要がなく、生産、流通、更には、保守上の合理
化に著しい効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による人体局部洗浄装置
を便器に搭載した状態を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態による人体局部洗浄装置
を示す正面透視図。
【図3】本発明の一実施の形態によるプリント配線板の
取付け構造に使用する部品を示し、(a)は、プリント
配線板、(b)は、取付け基板、(c)は、ケースの部
分をそれぞれ示す平面図。
【図4】図3(b)の取付け基板の正面図。
【図5】本発明の一実施の形態によるプリント配線板の
取付け構造を示し、(a)は、正面図、(b)は、平面
図。
【図6】本発明の一実施の形態によるプリント配線板の
取付け構造を示し、(a)は、正面図、(b)は、平面
図。
【図7】スイッチ操作部とスイッチとのずれが生じる場
合を示す説明図。
【符号の説明】 1 人体局部洗浄装置 2 便器本体 3 本体ケース 3a ボス 4 下ケース 5 便座 6 便蓋 7 貯湯タンク 8 給水ユニット 9 ノズル装置 10 温風ファン 11a 制御装置 11b 操作部 20 プリント配線板 21 スイッチ 21b スイッチ 21c 作用面 22A 第1の係合穴の群 22B 第2の係合穴の群 22a 係合穴 22b 係合穴 23 逃げ穴 24 取付け基板 24F フランジ 24a 第1の基板固定用穴 24b 第2の基板固定用穴 25A 第1の係止ピンの群 25B 第2の係止ピンの群 25a 係止ピン 25b 係止ピン 26a 係止段部 26b 係止段部 27a 小径部 27b 小径部 28b 頂部 29 防湿剤 31 ねじ穴 32 スイッチ操作部 33 カバー 34 ビス ha 係止高さ(係止段部の高さ) hb 係止高さ hc 係止ピンの高さ hs 作用面の高さ s ピッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチを搭載したプリント配線板を取
    付け基板に取り付けるプリント配線板の取付け構造にお
    いて、 取付け基板からの係止高さが、群間で異なり、群内で互
    いに略等しい複数群の係止ピンを立設した取付け基板
    と、 上記複数群の一群毎に適宜のピッチだけ互いにずらした
    座標を基準として、その群に属する上記取付け基板の係
    止ピンに対応する位置に、係合穴を設けるとともに、係
    止高さがより高い他の群の係止ピンに対応する位置に、
    上記他の群の係止ピンを貫通する逃げ穴を設けたプリン
    ト配線板とを具備し、 上記取付け基板からのスイッチの作用面の高さがいずれ
    の群の係止ピンと係合穴を組み合わせても一定になるよ
    うにしたことを特徴とするスイッチを搭載したプリント
    配線板の取付け構造。
  2. 【請求項2】 取付け基板をケースに固定するための複
    数組の基板固定用穴が取付け基板に設けられ、 上記複数組の基板固定用穴の各々の組は、係合穴を一群
    毎にずらしたピッチだけ係合穴と逆向きにずらされてい
    て、 搭載したスイッチの高さに応じて基板固定用穴の組を選
    択して使用することにより、 取付け基板をケースに固定したとき、スイッチの取付け
    基板平面方向の位置がずれないようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のスイッチを搭載したプリント配線板
    の取付け構造。
  3. 【請求項3】 高さの低い係止ピン群の係止ピンの高さ
    が、高さの高い係止ピン群の係止ピンの係止段部の高さ
    に略等しくなっていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のスイッチを搭載したプリント配線板の取付け構
    造。
  4. 【請求項4】 便器本体の背面上部に設置され、人体局
    部洗浄のための機能部と該機能部を駆動操作する操作部
    とを有し、 該操作部には、スイッチ操作部を搭載したカバーと、上
    記スイッチ操作部によりON・OFFされるスイッチを
    搭載したプリント配線板と、該プリント配線板を取り付
    ける取付け基板と、上記プリント配線板、取付け基板を
    収納し、上記カバーで覆われるケースとを備えた人体局
    部洗浄装置において、 取付け基板には、該取付け基板からの係止高さが、群間
    で異なり、群内で互いに略等しい複数群の係止ピンを立
    設し、 プリント配線板には、上記複数群の一群毎に適宜のピッ
    チだけ互いにずらした座標を基準として、その群の係止
    ピンに対応する位置に係合穴を設けるとともに、係止高
    さがより高い他の群の係止ピンに対応する位置に上記他
    の群の係止ピンを貫通する逃げ穴を設け、 上記プリント配線板に搭載されたスイッチの作用面が、
    いずれの群の係止ピンと係合穴を組み合わせても、カバ
    ーに搭載されたスイッチ操作部と係合可能としたことを
    特徴とする人体局部洗浄装置。
  5. 【請求項5】 取付け基板をケースに固定するための複
    数組の基板固定用穴が取付け基板に設けられ、 上記複数組の基板固定用穴の各々の組は、係合穴を一群
    毎にずらしたピッチだけ係合穴と逆向きにずらされてい
    て、 搭載したスイッチの高さに応じて係合穴の組を選択して
    使用することにより、 上記プリント配線板に搭載されたスイッチの作用面が、
    いずれの群の係止ピンと係合穴を組み合わせても、カバ
    ーに搭載されたスイッチ操作部と係合可能としたことを
    特徴とする請求項5記載の人体局部洗浄装置。
JP4203198A 1998-02-24 1998-02-24 スイッチを搭載したプリント配線板の取付け構造及びこの取付け構造を用いた人体局部洗浄装置 Pending JPH11243286A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003253730A (ja) * 2002-02-27 2003-09-10 Aisin Seiki Co Ltd 温水洗浄便座装置
JP2009137694A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Hitachi Ltd エレベータの乗場釦装置

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