JP2004176268A - 浴槽用吐水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐水装置を既存の浴槽であっても簡単に設置できて、水膜によるマッサージ的なリクラゼーション効果が容易に得られる浴槽用吐水装置を提供する。
【解決手段】スリット状の吐水口を有して浴槽上縁面の上方に配設され、その吐水口から浴槽内に吐水して水膜を形成する浴槽用吐水装置であって、吐水装置は、支持手段により浴槽上縁面から所定高さ浮いた状態で浴室壁面もしくは浴槽上縁面の上方に配設されると共に、該吐水装置の給水配管を浴室壁面内もしくは浴槽上縁面上に配設したことを特徴とする。支持手段は、浴室壁面に固定され給水配管が挿通される配管孔を有する支持板で形成されたり、浴槽上縁面上に配置された左右一対の支持パイプで形成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばシステムバスルーム内の浴槽の背側上縁面の上方に配設されて、半身浴時等に入浴者の両肩部分等に浴びせる水膜を形成することが可能な浴槽用吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽内に吐水する吐水装置としては、例えば特許文献1や特許文献2あるいは図7及び図8に示す吐水装置が提案されている。この特許文献1及び特許文献2に開示の吐水装置は、浴槽の背側の上縁面に背当部を一体形成し、この背当部内に先端部にスリット状の吐水口を有する吐水ノズルや給水配管を収納配置し、この背当部の前面に開口する吐水口から浴槽内に吐水して水膜を形成するようしたものである。
【0003】
また、図7及び図8に示す吐水装置101は、浴槽102の背側の上縁面102a上にノズル本体103を密着状態で載置し、このノズル本体103の直下の上縁面102aに配管孔104を開けてノズル本体103の給水口に給水配管105を接続し、ノズル本体103の吐水口から浴槽102内に吐水して水膜106を形成するようにしたものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−65490号公報
【特許文献2】
特開2002−153391号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、2に開示の吐水装置にあっては、浴槽自体に背当部が一体形成されこの背当部内に吐水ノズルや給水配管が収納配置される構造であるため、吐水装置が背当部を有する浴槽にしか取り付けできず、汎用タイプの既存の浴槽に適用することが困難で、吐水装置の設置の汎用性が劣る。その結果、既存製品に簡単に取り付けて水膜によるマッサージ的なリクラゼーション効果を得ることが難しいという問題点を有している。
【0006】
また、図7及び図8に示す吐水装置101にあっては、浴槽102の上縁面102a上にノズル本体103が載置され、その直下の浴槽壁面と壁パネルとの間に形成される空間が設置スペースとして使用されるため、該空間を給水配管用のスペースとして十分に確保するには、上縁面102aが比較的幅広な専用の浴槽102が必要となる。そのため、特許文献1、2に開示の吐水装置と同様に、汎用タイプの既存の浴槽に適用することが困難であると共に、浴槽102の湯水を溜める部分をできるだけ広く確保するよう上縁面102aをできる限り狭くしたいという要請の点からも望ましくない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、吐水装置を既存の浴槽であっても簡単に設置できて、水膜によるマッサージ的なリクラゼーション効果が容易に得られる浴槽用吐水装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、スリット状の吐水口を有して浴槽上縁面の上方に配設され、その吐水口から浴槽内に吐水して水膜を形成する浴槽用吐水装置であって、前記吐水装置は、支持手段により浴槽上縁面から所定高さ浮いた状態で浴室壁面もしくは浴槽上縁面の上方に配設されると共に、該吐水装置の給水配管を浴室壁面内もしくは浴槽上縁面上に配設したことを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、例えば浴槽内の湯は、浴槽側壁に設けた吸込口からポンプによって吸い込まれ、給水配管を介して浴室壁面や浴槽上縁面の上方に配設された吐水装置に供給され、該吐水装置の吐水流路を流れてそのスリット状の吐水口から浴槽内に膜状に吐水されて水膜を形成する。この時、吐水装置が支持手段を介して浴槽上縁面から所定高さ浮いた状態で配設されると共に、給水配管が浴室壁面内や浴槽上縁面上に配設されることから、吐水装置の設置が浴槽の上縁面形状等に影響されず、吐水装置を既存の浴槽にも簡単に設置できて、水膜によるマッサージ的なリクラゼーション効果が容易に得られる。
【0010】
そして、前記吐水装置は、請求項2に記載の発明のように、吐水流路が形成された一対の板体で形成され、その一方の板体の基部側に前記給水配管が接続される給水口が設けられていることが好ましい。このように構成することにより、吐水装置が一対の板体で形成されて一方の板体の基部側に給水口が設けられていることから、吐水装置自体を薄型に形成して浴室壁面や浴槽上縁面の上方にすっきりと設置できる。
【0011】
また、前記支持手段は、請求項3に記載の発明のように、給水配管が挿通される配管孔を有して浴室壁面に固定される支持板で形成され、該支持板の前面に前記吐水装置が取り付けられることが好ましい。このように構成することにより、支持手段が浴室壁面に固定される配管孔を有する支持板で形成されることから、この支持板に吐水装置を前方から簡単に取り付けできると共に、給水配管を配管孔を介して浴室壁面内に配置できて、吐水装置を浴室壁面に確実かつすっきりと設置できる。
【0012】
また、前記支持手段は、請求項4に記載の発明のように、浴槽上縁面上に配設された左右一対の支持パイプで形成され、該支持パイプのうち、一方が前記給水配管として使用され他方が配線収納用に使用されることが好ましい。この場合、前記左右一対の支持パイプの少なくとも一方は、請求項5に記載の発明のように、浴槽上縁面に所定強度で取り付けられて握りバーとして機能することが好ましい。このように構成することにより、支持手段としての一対の支持パイプで吐水装置が支持され、支持パイプの一方が給水配管として使用され他方が配線収納用に使用されることから、浴槽上縁面のスペースを有効利用して吐水装置を給水配管用の支持パイプと配線収納用の支持パイプですっきりと設置できる。そして、吐水装置の支持パイプに握りバーの機能を持たせることで、吐水装置の使い勝手の向上等が図れる。
【0013】
また、前記吐水装置は、請求項6に記載の発明のように、その外周部が着脱可能なカバーで覆われ、該カバー内に吐水口から吐水されて形成される水膜を光らせる照明手段が配設されていることが好ましい。このように構成することにより、吐水装置が着脱可能で照明手段が収納配置されたカバーで覆われることから、水膜を光らせることが可能な吐水装置のメンテナナンス等が容易に行える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わる浴槽用吐水装置の第1の実施形態を示し、図1がその設置状態の斜視図、図2がその一部分解した概略断面図、図3が支持板と吐水装置の分解斜視図、図4が吐水装置の分解斜視図である。
【0015】
図1において、浴室2内に設置される浴槽用吐水装置1(吐水装置1という)は、その下端部が浴槽3の背側の上縁面3aより所定高さ浮いた状態で、後述する支持手段を介して上縁面3a上方の浴室壁面4に取り付けられている。これにより、吐水装置1のスリット状の吐水口5が浴槽3の上縁面3aより所定寸法高い位置に設定されると共に、この吐水装置1の外周部を覆うようにカバー6が設けられ、このカバー6の上部前面に開口している前記吐水口5から膜状に吐水されて、水膜7が所定の落差を有して浴槽3内の背側部分に形成されるようになっている。
【0016】
また、前記吐水装置1は、図4に示すように、前後一対の板体としての薄板8、9と、この薄板8、9間の幅方向両端部と基部側間に介装された切欠11aを有するゴム板等の弾性材11とにより、全体として薄板形状に形成されている。薄板8、9は、例えば厚さ1mm程度のステンレス板で形成され、その基部側(図4において下部)に平坦状の垂直な取付部8a、9aが形成され、その先端側(図4において上部)に側面視でアール形状の吐出部8b、9bが形成されている。そして、薄板8と薄板9が水密性と気密性を有する弾性材11を介して積層され、その外周部をネジ41とナット42で固定することにより薄板状に形成されると共に、内部に弾性材11の切欠き11aにより吐水流路10(図2参照)が形成されている。
【0017】
さらに、一対の薄板8、9のうち、後側の薄板9の取付部9aには、後方に向けてパイプを所定長さ突出させることで給水口12が設けられ、この給水口12と前記吐水口5とが前記吐水流路10を介して連通状態とされている。また、後側の薄板9の給水口12の上部には、先端部に円形の径大部を有する左右一対の係合突起13(図2及び図3参照)が後方に突出状態で一体的に設けられ、前後一対の薄板8、9の取付部8a、9a及び弾性材11の下部中央には、前後方向に貫通する状態で取付孔14が穿設されている。
【0018】
そして、この吐水装置1は、例えば図2及び図3に示すように、支持手段としての支持板15を介して浴室壁面4に取り付けられている。すなわち、浴室壁面4の浴槽3の上縁面3aより所定高さ上方位置と、上縁面3aより所定高さ下方位置に配管孔16、17が形成され、この配管孔16、17間に筒状で側面視略コ字状の配管部材18の両端部が水密状態で嵌合されることにより、例えば樹脂製の配管部材18が浴室壁面4内に位置する状態で取り付けられている。
【0019】
また、上方の配管孔16の浴室壁面4の前面側には支持板15が、その上下の固定フランジ部15bをネジ19でねじ込むことによって浴室壁面4に固定されている。この支持板15は、金属板の加工によって平板状の吐水装置取付部15aの上下に前記固定フランジ部15bがそれぞれ形成され、吐水装置取付部15aには、その略中央部分に配管孔20が穿設されると共にその上部に孔部と溝部を有する左右一対の係合孔21がそれぞれ穿設され、また、その下部中央にナット22が溶接固定されている。
【0020】
この浴室壁面4に固定された支持板15の配管孔20には、吐水装置1の前記給水口12にその一端23aが接続されたフレキシブル管からなる給水配管23が挿通されている。この給水配管23は、配管部材18内を挿通されて、下方の配管孔17から浴槽3の背側壁面3bと浴室壁面4との間で形成される空間24内に引き出され、その他端23bが浴槽3の図示しない側壁の吸込口に接続されたポンプ25に接続されている。また、支持板15の吐水装置取付面15aの各係合孔21には、その前方から吐水装置1の前記係合突起13がそれぞれ係合され、吐水装置取付面15aのナット22には、吐水装置1の前記取付孔14からネジ26がねじ込まれている。
【0021】
さらに、吐水装置1と支持板15の外周部には、吐水装置1等の外形形状等に対応して樹脂成形された前記カバー6が前方から嵌め込まれ、このカバー6の側面に設けた取付孔から吐水装置1の側面に設けたネジ孔にネジ27がねじ込まれている。これにより、図1に示すように、カバー6で吐水装置1と支持板15が略完全に覆われた状態で、吐水装置1が浴室壁面4に取り付けられている。なお、この例では、カバー6がネジ27によって吐水装置1に対して着脱できるように構成したが、例えばカバー6内面に設けた凸部を吐水装置1あるいは支持板15に設けた凹部に係合させることで着脱可能な構成とすることもできる。
【0022】
このように吐水装置1が支持板15を介して取り付けられていることから、吐水装置1の浴室壁面4への設置は、例えば次のようにして行われる。すなわち、先ず支持板15を内部に配管部材18が配設された浴室壁面4の配管孔16部分に固定し、吐水装置1に接続した給水配管23の他端23b側を、支持板15の配管孔20から配管部材18内に押し込むかあるいは空間24側から引っ張って配管部材18内に挿通する。この時、配管部材18が樹脂製で形成されると共に給水配管23がフレキシブル管で形成されていることから、給水配管23が配管部材18内をスムーズに移動して、配管作業が容易に行える。
【0023】
そして、給水配管23が配管部材18内に挿通されたら、この給水配管23の一端23aが接続された吐水装置1を、支持板15の吐水装置取付部15aに係合突起13と係合孔21の係合やネジ26とナット22の螺合で取り付け、この吐水装置1にカバー6を取り付けることによって吐水装置1が浴室壁面4に設置される。したがって、吐水装置1の設置に浴槽3の上縁面3aが直接的に何等関与せず、また空間24内に必要最小限の部材を配置できて、浴槽3自体の形状等に係わらず吐水装置1の設置が行えることになる。
【0024】
この吐水装置1が設置された浴槽3によれば、入浴者が例えば浴槽3内に入浴中に、吐水装置1を作動させようとする場合は、浴室壁面4に設けた図示しない操作盤を操作してポンプ25をオンさせる。このポンプ25のオンにより、浴槽3内の湯が吸込口から吸い込まれて、給水配管23から吐水装置1に供給され、この湯が給水口12及び吐水流路10を流れてスリット状の吐水口5から浴槽3内に吐水されて所定の落差を有する水膜7が形成される。
【0025】
この水膜7が入浴者の両肩や背中部分に浴びせられ、この時、吐水口5の幅や上縁面3aからの高さを人体の両肩部分に応じた所定寸法に設定することにより、水膜7を入浴者の両肩や背中部分に効率的に浴びせることができる。そして、この吐水を停止させる場合は、操作盤を操作してポンプ25を停止させることによって行われ、これにより、入浴者が浴槽3に入浴中の所望時期に水膜7を形成させることが可能になる。なお、この時、例えば操作盤に流量調整スイッチを設けた場合等には、このスイッチの操作で水膜7の状態を入浴者の好みに応じて容易に設定することが可能になる。
【0026】
このように、上記第1の実施形態の吐水装置1にあっては、吐水装置1が浴室壁面4に所定高さ浮いた状態で取り付けられているため、吐水装置1の設置に浴槽3の上縁面3aの形状等(すなわち浴槽3の形態)が何等影響されることがなくなる。また、吐水装置1を支持する支持手段として配管孔20を有する略平板状の支持板15が使用され、この支持板15が浴室壁面4に固定されるため、配管孔20から配管部材18内に挿通した給水配管23を浴室壁面4内に配置できて、吐水装置1の設置時の給水配管23が浴槽3の形態に何等影響されることもなくなり、これらにより、浴槽3の形態に係わらず吐水装置1を容易に設置することができる。
【0027】
また、給水配管23としてフレキシブル管が使用されると共に、吐水装置1の設置時に給水配管23が樹脂製の配管部材18内に挿通されるため、給水配管23自体の配管作業をスムーズに行うことができると共に、浴槽3自体に従来のような上下に貫通する配管孔104を設ける必要がなくなり、空間24内に配置したポンプ25と給水配管23とを接続することにより、給水配管23を簡単に配置することができて、配管作業の作業性が向上する。また、吐水装置1がその係合突起13を支持板15の係合孔21に係合させること等により位置決めされて支持板15に取り付けできるため、吐水装置1の取付作業が簡単となり、その作業性を向上させることができる。
【0028】
さらに、空間24内にポンプ25と給水配管23の一部が配置されるのみであるため、空間24のスペースが小さい浴室1の場合であっても、吐水装置1を簡単に設置することができると共に、所定形状の配管部材18が使用されるため、浴室壁面4内における給水配管23の配管スペースを小さくすることもできる。これらのことから、吐水装置1の設置に浴槽の形状上の制限がなくなって専用の浴槽が不要となり、吐水装置1を汎用タイプの浴槽3にも設置することができて、設置の汎用性を向上させることができると共に、設置の作業性を向上させることができたり、設置コストの低減化が図れて、例えば新設する各種浴室やリフォーム時の浴室等でも吐水装置1を簡単に設置することが可能になる。
【0029】
また同時に、吐水装置1が浴槽3の上端面3aより所定高さ位置に設置されるため、背当部を有さない浴槽3であっても吐水装置1の吐水口5を最適位置に設けてこの吐水口5から吐水させて水膜7を形成することが可能となり、例えば一般家庭の浴室1等に設置して、良好な水膜7によるマッサージ的なリクラゼーション効果を容易に得ることができ、浴槽3の使い勝手や付加価値の向上を図ること等もできる。
【0030】
さらに、吐水装置1が前後一対の薄板8、9や弾性材11により全体形状が薄板状に形成されているため、その設置スペースを小さくした状態で浴室壁面4にすっきりと取り付けることができて、吐水装置1の設置による浴室1自体のデザイン性の低下を防止することができると共に、吐水装置1自体のデザイン性を向上させることもできる。
【0031】
また、吐水装置1が着脱可能なカバー6で覆われているため、カバー6無しの状態で吐水装置1の取付作業自体が容易に行えると共に、メンテナンス時にカバー6を取り外してその作業を容易に行うことができて、スリット状の吐水口5から吐水されて形成される水膜7を長期に亘り安定した状態に維持することが可能になる。さらにまた、吐水装置1が一対の薄板8、9と弾性材11、給水口12等によって構成されているため、吐水装置1自体の構成を簡略化してその組立性を向上させる等、吐水装置1自体を安価に形成できると共に、前述した設置コストの低減化や浴槽3自体の形状変更に伴うコストアップが抑えられ、結果として、吐水装置1を安価に設置することが可能になる。
【0032】
図5及び図6は、本発明に係わる吐水装置の第2の実施形態を示す設置状態の斜視図及びその断面図である。以下、上記第1の実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。この実施形態の特徴は、吐水装置1が浴槽3の背側の上縁面3a上に支持手段としての左右一対の例えば金属製の支持パイプ30、31で上縁面3aから所定高さ浮いた状態で配設されると共に、吐水装置1に照明装置32が一体的に付設された点にある。
【0033】
すなわち、吐水装置1は、上記実施形態と略同様に、一対の薄板8、9及び弾性材11で薄板状に形成され、前側の薄板8の取付部8aに前方に向けて給水口12が設けられると共に、後方の薄板9の吐出部9b後部に照明手段しての照明装置32が例えば薄板9に固定されることで一体的に設けられている。この照明装置32は、例えば側面視略L字形状のケース33を有し、このケース33の水平壁部内にはその長手方向に沿って複数個のLED34が基板35に実装された状態で収納配置されている。
【0034】
そして、このLED34は、同一色もしくは複数色のLEDが使用され、その発光方向が前方に設定されて、ケース33の前面に設けた透明な照明カバー33aから所定色の光が前方の吐水装置1に向けて照射されるようになっている。なお、吐水装置1の薄板9で少なくともその水平な吐出部9bは透明材によって形成され、照明装置32から照射される光が内部の吐水流路10を流れる水に照射されることにより、入浴時に水膜7に触れた部分が光るようになっている。
【0035】
そして、このように構成された照明装置32付きの吐水装置1は、その給水口12部分が給水配管としての一方の支持パイプ30で支持され、左端部分が配線収納管としての他方の支持パイプ31で浴槽3の上縁面3a上に支持されている。つまり、支持パイプ30の一端30aが吐水装置1の給水口12に接続されて取付板38で薄板8前面に固定されると共に、この支持パイプ30の下方に屈曲された他端30bが浴槽3の上縁面3aの一端側(浴室壁面4に向って右側)に貫通配置され、その端部が給水配管36や継手37等を介して空間24内に配置されたポンプ25に接続されている。また、吐水装置1の薄板8の左端部には、取付板38で支持パイプ31の一端31aが固定され、この支持パイプ31の下方に屈曲した他端31bが浴槽3の上縁面3aの他端側(浴室壁面4に向って左側)に貫通配置され、その先端が空間24内に所定長さ突出している。
【0036】
これにより、一対の支持パイプ30、31で吐水装置1が支持され、この時、支持パイプ30が空間24内の給水配管36に接続されることで吐水装置1の給水配管23として機能し、支持パイプ31がその内部に照明装置32の電源コード39等を収納することで配線収納管として機能することになる。なお、各支持パイプ30、31は、浴槽3内から見た場合に略左右対称形状となるように屈曲形成されると共に、浴槽3の上縁面3aに設けた貫通孔に配管アダプター40を介して貫通配置されている。この時、支持パイプ30、31の他端部30b、31bを支持する配管アダプター40に所定の取付強度を持たせたり、あるいは適宜の補強部材で支持パイプ30、31を補強することにより、支持パイプ30、31を握りバーとして使用できる構成とすることもできる。
【0037】
この実施形態の吐水装置1においても、その下端が浴槽3の上縁面3aより所定高さ浮いた状態で上縁面3aの上方に設置されることから、ほとんど全ての浴槽3に設けられる上縁面3aを使用して吐水装置1を設置できて、設置スペースの省スペース化が図れ各種浴槽3に簡単に設置できる等、上記第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。特に、上記第1の実施形態のように、浴室壁面4に配管孔16、17を開ける必要がないことから、既に一般家庭等に設置されている浴室1であっても、吐水装置1を浴室2の水密性を維持しつつ簡単かつ確実に設置できて、汎用性を一層向上させることができる。
【0038】
また、この実施形態の吐水装置1の場合は、吐水装置1に照明装置32が一体化されてカバー6内に収納配置されているため、吐水口5から吐水されて形成される水膜7を照明装置32の所定色の光で光らせることができて、マッサージ効果等が得られる水膜7に幻想的な雰囲気を醸し出すことができて、一層良好なリクラゼーション効果が得られる。さらに、吐水装置1が浴槽3の上縁面3a上に、給水用及び配線収納用として機能する左右一対の支持パイプ30、31で浮いた状態で浴室壁面4側に設置されているため、各支持パイプ30、31の付加価値を高めることができると共に、浴槽3内から浴室壁面4を見た場合に、吐水装置1の設置部分のデザイン性を向上させることもできる。特に、支持パイプ30、31に握りバーの機能を持たせれば、浴槽3への出入りの際の安全性等を向上させることができる。
【0039】
なお、本発明は、上記した第1及び第2の実施形態のそれぞれに限定されるものでもなく、例えば照明装置32を第1の実施形態の吐水装置1に配置して、その電源コード39を配管部材18内に収納する等、各実施形態を適宜に組み合わせることもできる。また、上記各実施形態においては、支持手段として支持板15や一対の支持パイプ30、31を使用したが、吐水装置1を浴室壁面4や浴槽3の上縁面3a上に支持させ得る適宜形状の支持手段を使用することができる。さらに、上記各実施形態における、吐水装置1自体の構成や吐水口5の形状等も一例であって、所定の水膜7を形成させ得る所定形状の吐水口5を採用する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、吐水装置が支持手段を介して浴槽上縁面から所定高さ浮いた状態で配設されると共に、給水配管が浴室壁面内や浴槽上縁面上に配設されるため、吐水装置の設置が浴槽の上縁面形状等に影響されず、吐水装置の設置の汎用性を向上させて既存の浴槽にも簡単に設置することができると共に、最適高さ位置からの水膜によるマッサージ的なリクラゼーション効果を容易に得ることができる。
【0041】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、吐水装置が吐水流路が形成された一対の板体で形成され、一方の板体の基部側に給水配管が接続される給水口が設けられているため、吐水装置自体を薄型に形成することができて、吐水装置を浴室壁面や浴槽上縁面上にすっきりと設置することができる。
【0042】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、支持手段が浴室壁面に固定される配管孔を有する支持板で形成され、該支持板の前面に吐水装置が取り付けられるため、吐水装置を支持板の前方から容易に取り付けできると共に、給水配管を浴室壁面内に配置することができて、吐水装置を浴室壁面に確実かつすっきりと設置することができる。
【0043】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、支持手段が左右一対の支持パイプで形成され、その一方が給水配管として使用され他方が配線収納用に使用されるため、浴槽上縁面のスペースを有効利用して吐水装置を給水配管や配線用配管ですっきりと設置することができる。
【0044】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、左右一対の支持パイプの少なくとも一方が浴槽上縁面に所定強度で取り付けられて握りバーとして機能するため、支持パイプを入浴時に握りバーとして使用できて、吐水装置の使い勝手を向上させることができる。
【0045】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、吐水装置の外周部が着脱可能なカバーで覆われ、該カバー内に吐水口から吐水されて形成される水膜を光らせる照明手段が配置されているため、水膜に光による幻想的な雰囲気を醸し出すことができると共に、カバーを取り外すこと等により吐水装置のメンテナナンスが容易に行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる浴槽用吐水装置の第1の実施形態の設置状態を示す斜視図
【図2】同その一部を分解した概略断面図
【図3】同支持板と吐水装置の分解斜視図
【図4】同吐水装置の分割斜視図
【図5】本発明に係わる浴槽用吐水装置の第2の実施形態の設置状態を示す斜視図
【図6】同その概略断面図
【図7】従来の浴槽用吐水装置の設置状態の概略斜視図
【図8】同その側面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・浴槽用吐水装置
3・・・・・・・・・浴槽
3a・・・・・・・・上縁面
4・・・・・・・・・浴室壁面
5・・・・・・・・・吐水口
6・・・・・・・・・カバー
7・・・・・・・・・水膜
8、9・・・・・・・薄板
10・・・・・・・・吐水流路
11・・・・・・・・弾性材
12・・・・・・・・供給口
13・・・・・・・・係合突起
15・・・・・・・・支持板
15a・・・・・・・吐水装置取付部
18・・・・・・・・配管部材
20・・・・・・・・配管孔
21・・・・・・・・係合孔
22・・・・・・・・ナット
23・・・・・・・・給水配管
24・・・・・・・・空間
25・・・・・・・・ポンプ
30、31・・・・・支持パイプ
32・・・・・・・・照明装置
34・・・・・・・・LED
39・・・・・・・・電源コード
40・・・・・・・・配管アダプター

Claims (6)

  1. スリット状の吐水口を有して浴槽上縁面の上方に配設され、その吐水口から浴槽内に吐水して水膜を形成する浴槽用吐水装置であって、
    前記吐水装置は、支持手段により浴槽上縁面から所定高さ浮いた状態で浴室壁面もしくは浴槽上縁面の上方に配設されると共に、該吐水装置の給水配管を浴室壁面内もしくは浴槽上縁面上に配設したことを特徴とする浴槽用吐水装置。
  2. 前記吐水装置は、吐水流路が形成された一対の板体で形成され、その一方の板体の基部側に前記給水配管が接続される給水口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の浴槽用吐水装置。
  3. 前記支持手段は、給水配管が挿通される配管孔を有して浴室壁面に固定される支持板で形成され、該支持板の前面に前記吐水装置が取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽用吐水装置。
  4. 前記支持手段は、浴槽上縁面上に配設された左右一対の支持パイプで形成され、該支持パイプのうち、一方が前記給水配管として使用され他方が配線収納用に使用されることを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽用吐水装置。
  5. 前記左右一対の支持パイプの少なくとも一方は、浴槽上縁面に所定強度で取り付けられて握りバーとして機能することを特徴とする請求項4に記載の浴槽用吐水装置。
  6. 前記吐水装置は、その外周部が着脱可能なカバーで覆われ、該カバー内に吐水口から吐水されて形成される水膜を光らせる照明手段が配設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の浴槽用吐水装置。
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