JP2000120149A

JP2000120149A - 便器

Info

Publication number: JP2000120149A
Application number: JP10314076A
Authority: JP
Inventors: Naoto Yamada; 直人山田; Eiji Saito; 英司齋藤; Masato Takeda; 真人竹田; Motohiro Nishiuchi; 基博西内; Ken Takamata; 憲鷹股; Nobuyuki Tanaka; 伸幸田中; Masafumi Arakawa; 雅史荒川
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1998-10-16
Filing date: 1998-10-16
Publication date: 2000-04-25

Abstract

(57)【要約】【目的】常に制御回路に電力を供給してメモリが消去
されないように構成した便器の提供を目的とする。【構成】便器への給水路５を流れる水流により水車６
ａを回転させて発電する発電機６からの電力がニッカド
電池８に充電され、ニッカド電池８からの電力が制御回
路９の専用電力として使用されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、便器に関し、詳しく
は便器に設けられた制御回路の改良に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、局部洗浄装置付き便
器等においては、便座ヒーターとか、温水タンクのヒー
ター等を制御するために制御回路を備えており、この制
御回路には商用電源から電力が供給されて、通常２ワッ
ト〜１０ワット程度の電力を常時この制御回路で消費し
ており、電力が無駄に消費されるという問題点があり、
また、制御回路にはメモリ機能が備えられており、停電
等により電力が遮断されるとメモリが消去されて、再度
電力が供給された時に、メモリ設定をやり直さねばなら
ないという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、停電などの場合にも常
に制御回路へは電力が供給されてメモリが消去されない
ようにするとともに、制御回路の電力消費の節電効果を
向上させることのできる便器を提供せんことを目的と
し、その第１の要旨は、メモリ機能を有する制御回路を
備えた便器において、前記制御回路には設定されたメモ
リが消えないように常時電池から電力が供給され、該電
池は、商用電源，発電機，太陽電池等からの電力で充電
されるように構成されていることである。また、第２の
要旨は、便器への給水路を流れる水流により回転され発
電する水力発電機からの電力が電池に充電され、該電池
からの電力が制御回路の専用電力として使用されるよう
に構成されていることである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。例えば図２に示すような局部洗浄装置付き便器に
おいては、便器本体１の上面にヒーターを内蔵した便座
２が設けられており、便器本体１の後部には洗浄水を溜
めるロータンク３が立設され、使用者の局部に温水を噴
出させるノズルとか温水タンクで構成される局部洗浄装
置４が付設され、前記ロータンク３へは給水管５を通し
水道水が供給されるように構成されており、本例におい
ては、この給水管５で構成される給水路内に水力発電機
６が設けられたものとなっており、図１のブロック図で
示すように、水力発電機６の発電機に連繋された水車６
ａが前記給水管５内に設けられて、給水管５内を水道水
が流れる時に、その水流により水車６ａが回転されて、
水力発電機６で発電することができるように構成されて
おり、発電された電気は充電回路７を介してニッカド電
池８を充電し、このニッカド電池８から５ボルトの電気
が制御回路９に供給されるように構成されており、この
制御回路９は、ヒーター駆動回路１０に駆動信号を出力
して、便座２内に内蔵されたヒーター１１のＯＮ，ＯＦ
Ｆ制御等を行うことができるように構成されている。な
お、ヒーター駆動回路１０には電源コンセント１３を介
し１００ボルトの商用電源が接続されている。

【０００５】なお、便座２内に設けられたサーミスタ１
２からの温度検知信号が前記制御回路９にフィードバッ
クされるように構成されている。その他、局部洗浄装置
の温水を生成する温水タンク内のヒーターにおいても、
同様に制御回路９からの信号で制御されるように構成さ
れており、温水タンクのヒーターにも１００ボルト電源
が接続されており、その他、温風ファンのヒーター等に
も同様に１００ボルト電源が接続されて、制御回路９で
制御されるように構成されている。

【０００６】このように本例では、便座のヒーター１１
とか温水タンクのヒーターとか温風ファンのヒーター等
の消費電力の多いものに対しては商用電源からの電力が
供給されるように構成されており、前記制御回路９へ
は、水力発電機６を介し充電されるニッカド電池８内に
蓄えられた電力が供給されるように構成されている。従
って、停電等により１００ボルト電源がＯＦＦされた場
合とか、その他、使用者によりコンセント１３等が抜か
れるなどして１００ボルト電源がＯＦＦされた時にも、
常時ニッカド電池８からの電力が制御回路９へ供給され
て、制御回路９内のメモリが消去されないように構成さ
れており、制御回路９内のメモリ機能に設定した種々の
メモリは消えることがないため、１００ボルト電源がＯ
ＦＦされた時にも再度制御回路９へのメモリ設定を行う
必要がなく、設定のし直し作業が不必要となる。

【０００７】なお、制御回路９では２ワット〜１０ワッ
ト程度の電力が消費されているが、この電力は水力発電
機６で発電するため、２ワット〜１０ワット程度の電力
を節電することができるものとなり、また、不必要な時
には１００ボルト電源をＯＦＦして節電効果を高めるこ
とができるものとなる。

【０００８】なお、本例では、水力発電機６からの電力
をニッカド電池８に充電し、このニッカド電池８からの
電力を制御回路９へ専用電力として供給するように構成
したものを例示しているが、このニッカド電池８は、商
用電源とか太陽電池などからの電力で充電されるように
構成しておくこともでき、制御回路９へは常にニッカド
電池８から電力が供給できるような構成を採用すること
ができる。

【０００９】

【発明の効果】本発明は、メモリ機能を有する制御回路
を備えた便器において、前記制御回路には設定されたメ
モリが消えないように常時電池から電力が供給され、該
電池は、商用電源，発電機，太陽電池等からの電力で充
電されるように構成されていることにより、制御回路に
は常に電池から電力が供給されて制御回路内のメモリが
消去されることがなく、電源コンセントが抜かれて電源
がＯＦＦされた場合等においてもメモリ設定のし直しを
行う必要がなく、良好な制御機能を持続させることがで
きるものとなる。

【００１０】また、便器への給水路を流れる水流により
回転され発電する水力発電機からの電力が電池に充電さ
れ、該電池からの電力が制御回路の専用電力として使用
されるように構成されていることにより、給水路を流れ
る水流により発電されて、これが電池に充電され、電池
から制御回路に電力が供給されるため、制御回路は別途
商用電源から電力を供給する必要がなく、制御回路用の
電力を良好に節電して、節電効果を向上させることがで
きるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】便器における電気ブロック回路図である。

【図２】便器の概略構成図である。

【符号の説明】

１便器本体２便座３ロータンク４局部洗浄装置５給水管（給水路）６水力発電機６ａ水車８ニッカド電池９制御回路１１ヒーター１３電源コンセント

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者竹田真人愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者西内基博愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者鷹股憲愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者田中伸幸愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者荒川雅史愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内Ｆターム(参考） 2D038 GA00 2D039 AA02

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】メモリ機能を有する制御回路を備えた便
器において、前記制御回路には設定されたメモリが消え
ないように常時電池から電力が供給され、該電池は、商
用電源，発電機，太陽電池等からの電力で充電されるよ
うに構成されていることを特徴とする便器。
【請求項２】便器への給水路を流れる水流により回転
され発電する水力発電機からの電力が電池に充電され、
該電池からの電力が制御回路の専用電力として使用され
るように構成されていることを特徴とする請求項１に記
載の便器。