JP2003252901A - セルロースエステル及びその製造方法 - Google Patents

セルロースエステル及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003252901A
JP2003252901A JP2002057071A JP2002057071A JP2003252901A JP 2003252901 A JP2003252901 A JP 2003252901A JP 2002057071 A JP2002057071 A JP 2002057071A JP 2002057071 A JP2002057071 A JP 2002057071A JP 2003252901 A JP2003252901 A JP 2003252901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose
meq
cellulose ester
carboxyl group
group content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002057071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4185695B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Matsumura
裕之 松村
Hiroki Taniguchi
寛樹 谷口
Kazumi Yoneda
和美 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP2002057071A priority Critical patent/JP4185695B2/ja
Publication of JP2003252901A publication Critical patent/JP2003252901A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4185695B2 publication Critical patent/JP4185695B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体からの剥離性及び紡糸性の高いセルロ
ースエステル及びその製造方法並びに成形体を得る。 【解決手段】 カルボキシル基含量が少ないパルプ(セ
ルロース)、例えば、1meq/100g以下であるセ
ルロースとアシル化剤とを反応させてセルロースエステ
ルを製造する。得られたセルロースエステルは、カルボ
キシル基濃度がセルロース換算で0.8meq/100
g以下程度である。これらのセルロースエステルを用い
てフィルムや繊維等の成形体を形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム(偏光板
保護フィルム、カラーフィルター、写真感光材料のフィ
ルム)や繊維(たばこフィルターや衣料用繊維)を形成
するのに有用なセルロースエステル及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースエステルフィルムは、針葉樹
パルプ、広葉樹パルプ、コットンリンターパルプ等のセ
ルロースをエステル化して製造したセルロースエステル
に、溶媒と必要に応じて種々の添加剤を加えて溶解した
溶液(ドープ)を支持体上に流延し、支持体からフィル
ムを剥離する流延法により製造されている。この方法に
おいて、支持体からのフィルムの剥離性が悪いと、フィ
ルムの表面平滑性が低下したり、製造速度が上げられず
生産性が低下する。
【0003】特開平10−316701号公報には、広
葉樹パルプを原料としたセルロースアセテート用いると
支持体からの剥離性が低下することが記載されている。
【0004】一方、セルロースエステル繊維は、前記と
同様のセルロースエステルを含む溶液(ドープ)を、小
さな穴の開いた口金から押出して乾式又は湿式で紡糸す
ることにより製造されている。そして、ドープの紡糸性
が悪いと、紡糸繊維が切れ易く、製造速度及び生産性を
低下させるとともに、品質も低下させる。
【0005】特開平10−316701号公報には、
(1)セルロースアセテート及び/又はヘミセルロース
アセテートに結合したカルボキシル基のうち少なくとも
一部を酸型で存在させる方法、(2)セルロースアセテ
ートに水溶液中での酸解離指数pKaが1.93〜4.
50である少なくとも一種の酸、この酸のアルカリ金属
塩及び前記酸のアルカリ土類金属塩から選択された少な
くとも一種を含有させる方法、(3)セルロースアセテ
ート1g中のアルカリ金属及びアルカリ土類金属の総含
有量を有効量以上であって5.5×10-6当量(イオン
当量換算)以下とする方法が開示されている。しかし、
これらの方法は、いずれもセルロースアセテートのイオ
ン状態を規定するため、セルロースアセテートの使用方
法を大きく制限する虞があり、また成形体の品質への影
響も懸念される。例えば、上記方法(2)でpKa1.
93〜4.50の酸を含有させると、製造装置の腐食や
セルロースアセテートの分解の可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、支持体からの剥離性及び紡糸性の高いセルロースエ
ステル及びその製造方法並びに成形体を提供することに
ある。
【0007】本発明の他の目的は、セルロースエステル
のドープを用いてフィルム又は繊維を効率よく製造でき
るセルロースエステル及びその製造方法並びに成形体を
提供することにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、幅広い条件で
使用でき、品質や安定性を損なうことのないセルロース
エステル及びその製造方法並びに成形体を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討した結果、カルボキシル基含量
の少ないセルロースを使用すると、フィルムの剥離性及
びドープの紡糸性を大きく改善できることを見出し、本
発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明のセルロースエステル
は、カルボキシル基含量が1meq/100g以下であ
る広葉樹パルプ、カルボキシル基含量が1.5meq/
100g以下である針葉樹パルプ、及びカルボキシル基
含量が1meq/100g以下であるコットンリンター
パルプから選択された少なくとも一種のセルロースから
調製されている。前記セルロースエステルは、カルボキ
シル基含量が1meq/100g以下(例えば、0.0
01〜0.8meq/100g)であるセルロースから
調製されていてもよい。また、本発明には、カルボキシ
ル基含量(濃度)がセルロース換算で1meq/100
g以下であるセルロースエステル(例えば、0.001
〜0.8meq/100g)も含まれる。
【0011】本発明には、前記セルロースエステルで形
成された成形体(例えば、フィルムや繊維等)も含まれ
る。
【0012】本発明には、前記セルロースとアシル化剤
とを反応させてセルロースエステルを製造する方法も含
まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】[セルロースエステル]セルロー
スエステルは、通常、木材パルプ(針葉樹パルプ、広葉
樹パルプ)、コットンリンターパルプ等のセルロースを
エステル化して製造されている。これらのパルプは、通
常、ヘミセルロースなどの異成分を含有している。従っ
て、本願明細書において、「セルロース」という語は、
ヘミセルロースなどの異成分も含有する意味で用いる。
【0014】原料であるセルロースは、通常、セルロー
ス分子及び/又はヘミセルロース分子に結合した状態な
どで多少のカルボキシル基を含有していることが知られ
ている。このカルボキシル基含量(濃度)は、TAPP
I Standard T237 om−83などの種
々の方法により定量できる。本発明で規定するパルプ
(セルロース)中のカルボキシル基含量は、このTAP
PI StandardT237 om−83により定
量した値である。なお、カルボキシル基を含有している
セルロースには、多価カルボン酸が導入されたセルロー
スは含まれない。
【0015】セルロースエステルは、セルロースをアシ
ル化剤と反応させる慣用のエステル化方法により生成で
き、必要に応じてケン化又は熟成工程を経て製造でき
る。セルロースエステルは、通常、パルプ(セルロー
ス)を活性化剤により活性化処理(活性化工程)した
後、硫酸などの触媒を用いてアシル化剤によりエステル
(トリエステルなど)を調製し(アシル化工程)、ケン
化(加水分解)・熟成によりエステル化度を調整する
(ケン化・熟成工程)ことにより製造できる。セルロー
スアセテートの場合は、例えば、硫酸触媒法、酢酸法、
メチレンクロライド法等の慣用の方法で製造できる。
【0016】この方法において、活性化工程は、例え
ば、活性化剤の噴霧、活性化剤への浸漬などにより、パ
ルプ(セルロース)を処理することにより行うことがで
き、活性化剤の使用量は、パルプ(セルロース)100
重量部に対して、例えば、10〜100重量部、好まし
くは20〜80重量部、さらに好ましくは30〜60重
量部程度である。なお、セルロースアセテートの場合、
活性化剤としては、例えば、酢酸や含水酢酸等が使用で
きる。
【0017】アシル化工程におけるアシル化剤の割合
は、所望のアシル化度(酢化度など)となる範囲で選択
でき、例えば、パルプ(セルロース)100重量部に対
して、例えば、230〜300重量部、好ましくは24
0〜290重量部、さらに好ましくは250〜280重
量部程度である。なお、セルロースアセテートの場合、
アシル化剤としては、例えば、無水酢酸などが使用でき
る。
【0018】アシル化又は熟成触媒としては、通常、硫
酸が使用される。硫酸の使用量は、通常、セルロース1
00重量部に対して、0.5〜15重量部、好ましくは
5〜15重量部、さらに好ましくは5〜10重量部程度
である。また、ケン化・熟成の温度は、40〜160℃
の範囲から選択でき、例えば、50〜70℃程度であ
る。
【0019】さらに、残留した硫酸を中和するために、
アルカリで処理してもよい。
【0020】なお、セルロースエステルの製造工程、特
に精製工程では、通常、多少の成分が系外に排出されて
いるが、収率の低下が許容される範囲であれば、カルボ
キシル基含有成分がより多く又は効率よく排出される条
件、あるいはカルボキシル基含有成分がより選択的に排
出される精製条件を適用するのが好ましい。
【0021】セルロースエステルの種類としては、例え
ば、有機酸エステル[セルロースアセテート(酢酸セル
ロース)、セルロースプロピオネート、セルロースブチ
レート等のセルロースC2-6カルボン酸エステルな
ど]、混合エステル[セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート等のセルロース
ジC2-6カルボン酸エステルなど]、グラフト体(ポリ
カプロラクトングラフト化セルロースアセテートな
ど)、セルロースエステルエーテル類(アセチルメチル
セルロース、アセチルエチルセルロース、アセチルプロ
ピルセルロース等のC2- 6アシルセルロースC1-6アルキ
ルエーテル、アセチルヒドロキシエチルセルロース、ア
セチルヒドロキシプロピルセルロース等のC2-6アシル
セルロースヒドロキシC2-6アルキルエーテル等)、無
機酸エステル(硝酸セルロース、硫酸セルロース、リン
酸セルロース等)、有機酸・無機酸混合エステル(硝酸
酢酸セルロースなど)等が例示される。これらのセルロ
ースエステルのうち、有機酸を含むエステル、特にセル
ロースアセテートが好ましい。
【0022】セルロースエステルにおいて、アシル基の
平均置換度は、1〜3、好ましくは1.5〜3(例え
ば、1.7〜3)、さらに好ましくは1.8〜3(例え
ば、2〜3)程度である。セルロースアセテートの場
合、平均酢化度30〜62.5%程度の範囲から選択で
き、通常、平均酢化度43.7〜62.5%(アセチル
基の平均置換度1.7〜3)、好ましくは45〜62.
5%(平均置換度1.8〜3)、さらに好ましくは48
〜62.5%(平均置換度2〜3)程度である。
【0023】セルロースエステルの重合度は、特に制限
されず、粘度平均重合度200〜400、好ましくは2
50〜400、さらに好ましくは270〜350程度で
ある。粘度平均重合度は、例えば、後述する方法で測定
できる。
【0024】[カルボキシル基含量の低減化方法]本発
明では、カルボキシル基含量の少ないセルロースを使用
して、セルロースエステル中のカルボキシル基含量(濃
度)を低減化している。
【0025】セルロースの種類は、特に制限されず、木
材パルプ(針葉樹パルプ、広葉樹パルプ)、コットンリ
ンターパルプ等のセルロースが使用できる。
【0026】セルロースのカルボキシル基含量は、広葉
樹パルプの場合、1meq/100g以下(例えば、0
〜1meq/100g、特に0.001〜1meq/1
00g)、好ましくは0.8meq/100g以下(例
えば、0.001〜0.8meq/100g)、さらに
好ましくは0.6meq/100g以下(例えば、0.
001〜0.6meq/100g)程度である。
【0027】針葉樹パルプのカルボキシル基含量は、
1.5meq/100g以下(例えば、0〜1.5me
q/100g、特に0.001〜1.5meq/100
g)、好ましくは1meq/100g以下(例えば、
0.001〜1meq/100g)、さらに好ましくは
0.6meq/100g以下(例えば、0.001〜
0.6meq/100g)程度である。
【0028】コットンリンターパルプのカルボキシル基
含量は、1meq/100g以下(例えば、0〜1me
q/100g、特に0.001〜1meq/100
g)、好ましくは0.7meq/100g以下(例え
ば、0.001〜0.7meq/100g)、さらに好
ましくは0.4meq/100g以下(例えば、0.0
01〜0.4meq/100g)程度である。
【0029】他のセルロースのカルボキシル基含量は、
1meq/100g以下(例えば、0〜1meq/10
0g、特に0.001〜1meq/100g)、好まし
くは0.8meq/100g以下(例えば、0.001
〜0.8meq/100g)、さらに好ましくは0.6
meq/100g以下(例えば、0.001〜0.6m
eq/100g)程度である。
【0030】前記セルロースは、単独で又は二種以上組
み合わせて使用できる。前記セルロースのうち、通常、
カルボキシル基含量1meq/100g以下(特に0.
001〜1meq/100g)程度のセルロースを用
い、好ましくは、カルボキシル基含量0.8meq/1
00g以下(例えば、0.001〜0.8meq/10
0g)程度のセルロースを用いる。
【0031】低カルボキシル基含量のセルロースは、特
に限定されず、例えば、パルプ漂白工程における漂白剤
による酸化を抑制する方法(例えば、マイルドな条件で
の漂白)、特定のリンターパルプを選択する方法、ヘミ
セルロースの含量を低減する方法、パルプ漂白工程にお
いてカルボキシル基含有成分を抽出する方法、カルボキ
シル基の少ない原材料(木材樹種、リンター種等)を用
いてパルプを製造する方法等により得ることができる。
【0032】なお、前記測定方法により、セルロースア
セテート用セルロースのカルボキシル基含量を測定する
と、例えば、広葉樹パルプでは1.1〜1.6meq/
100g、針葉樹パルプでは1.8〜2.8meq/1
00gである。また、文献(A.Isogai et al.,繊維学会
誌,48(11),649(1992);岡田ら,紙パ技協誌,28(2),59(19
74))には、1.4meq/100gのカルボキシル基
含量を有するリンターパルプが記載されている。
【0033】カルボキシル基含量の少ないセルロースを
用いて得られたセルロースエステルのカルボキシル基含
量は、セルロース換算で、1meq/100g以下(例
えば、0〜1meq/100g、特に0.001〜1m
eq/100g)、好ましくは0.8meq/100g
以下(例えば、0.001〜0.8meq/100
g)、さらに好ましくは0.6meq/100g以下
(例えば、0.001〜0.6meq/100g)程度
である。
【0034】また、本発明者等は、更に詳細に検討した
結果、フィルム剥離性及び/又は紡糸性を改善するのに
必要なセルロースエステル中のカルボキシル基含量は、
マンノース含量、又はマンノース含量に対するキシロー
ス含量の比によって、種別できることを見出した。
【0035】すなわち、前記セルロースエステルのカル
ボキシル基含有量は、マンノース含量が0.4モル%以
上である場合、セルロース換算で、1.1meq/10
0g以下(例えば、0.001〜1.1meq/100
g)、好ましくは0.8meq/100g以下(例え
ば、0.001〜0.8meq/100g)、さらに好
ましくは0.6meq/100g以下(例えば、0.0
01〜0.6meq/100g)程度である。
【0036】マンノース含量が0.1モル%を超えて
0.4モル%未満の場合、前記セルロースエステルのカ
ルボキシル基含有量は、セルロース換算で、0.8me
q/100g以下(例えば、0.001〜0.8meq
/100g)、好ましくは0.6meq/100g以下
(例えば、0.001〜0.6meq/100g)、さ
らに好ましくは0.5meq/100g以下(例えば、
0.001〜0.5meq/100g)程度である。
【0037】マンノース含量が0.1モル%以下の場
合、前記セルロースエステルのカルボキシル基含有量
は、セルロース換算で、1.1meq/100g以下
(例えば、0.001〜1.1meq/100g)、好
ましくは0.7meq/100g以下(例えば、0.0
01〜0.7meq/100g)、さらに好ましくは
0.4meq/100g以下(例えば、0.001〜
0.4meq/100g)程度である。
【0038】また、前記セルロースエステルのカルボキ
シル基含有量は、マンノース含量に対するキシロース含
量の割合(モル比)が3未満の場合、セルロース換算
で、1.1meq/100g以下(例えば、0.001
〜1.1meq/100g)、好ましくは0.8meq
/100g以下(例えば、0.001〜0.8meq/
100g)、さらに好ましくは0.6meq/100g
以下(例えば、0.001〜0.6meq/100g)
程度である。
【0039】マンノース含量に対するキシロース含量の
割合(モル比)が3以上の場合、前記セルロースエステ
ルのカルボキシル基含有量は、セルロース換算で、0.
8meq/100g以下(例えば、0.001〜0.8
meq/100g)、好ましくは0.6meq/100
g以下(例えば、0.001〜0.6meq/100
g)、さらに好ましくは0.5meq/100g以下
(例えば、0.001〜0.5meq/100g)程度
である。
【0040】[セルロースエステル成形体]本発明のセ
ルロースエステルは、従来汎用の方法で、溶媒と必要に
応じて種々の添加剤を加えて溶解した溶液(ドープ)を
調製し、フィルムや繊維を製造するのに有用である。
【0041】前記溶媒としては、例えば、ハロゲン化炭
化水素類(塩化メチレン、塩化エチレン等)、ケトン類
(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン等の
3-6ジアルキルケトン、シクロヘキサノンなど)、エ
ステル類(ギ酸エチルなどのギ酸C1-4アルキルエステ
ル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸C
1-4アルキルエステル、プロピオン酸エチル、乳酸エチ
ル等)、エーテル類(1,4−ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、テトラヒドロピラン、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、ジメトキシエタン等の環状又は
鎖状C4-6エーテル)、セロソルブ類(メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のC1-4
ルキルセロソルブ)、セロソルブアセテート類(メチル
セロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等
のC1-4アルキルセロソルブアセテート)、及びこれら
の混合物等が例示できる。
【0042】溶媒の割合は、フィルム成形における流延
性、紡糸性、取扱い性等を損なわない範囲で選択でき、
例えば、セルロースエステル100重量部に対して15
0〜1000重量部(セルロースエステルの濃度=約1
0〜40重量%)程度、好ましくは200〜900重量
部(セルロースエステルの濃度=約10〜30重量%)
程度であり、セルロースエステルの含有量は、通常、1
0〜25重量%(例えば、10〜20重量%)程度であ
る。
【0043】このようにして得られたドープは、流延法
によるフィルム成形に有用である。フィルム成形におい
て、例えば、セルロースアセテートの場合は、セルロー
スジ乃至トリアセテート(特にセルローストリアセテー
ト)が使用される。流延法によるフィルムは、通常、ド
ープを支持体に流延して一部乾燥し、支持体から剥離し
た後、乾燥することにより得られる。
【0044】支持体としては、慣用の支持体、例えば、
鏡面仕上げの金属製支持体(例えば、ステンレススチー
ル製支持体)などが使用できる。
【0045】本発明のセルロースエステルは、支持体か
らの剥離性(離型性)が高いので、支持体から半乾燥状
態のフィルムを円滑に剥離でき、生産性がよい。また、
表面平滑性の高いセルロースエステルフィルムを得るこ
とができる。そのため、本発明のドープを用いる方法
は、支持体からのフィルムの剥離性を改善する方法とし
て有用である。また、本発明のセルロースエステルフィ
ルムは、光学的特性に優れている。
【0046】このようにして得られたセルロースエステ
ルフィルムの厚みは、用途に応じて、例えば、5〜50
0μm、好ましくは10〜200μm、さらに好ましく
は20〜150μm(特に40〜150μm)程度であ
る。
【0047】本発明のセルロースエステルフィルムは、
写真フィルム、偏光板の保護フィルム、カラーフィルタ
ー用フィルムとして有用であり、また、支持体に対する
剥離性に優れているので、スピンコーティング法などに
よる薄膜の光学フィルムとして特に有用である。
【0048】本発明のセルロースエステルは、繊維製造
用口金に対する付着性が低いため、紡糸性にも優れてい
る。紡糸法により繊維を製造する場合、例えば、セルロ
ースアセテートの場合、通常、セルロースジ乃至トリア
セテートが使用される。紡糸の方法としては、慣用方
法、例えば、多数の細孔を有する紡糸口金からドープを
乾式又は湿式で紡糸することにより得ることができ、必
要に応じて延伸してもよい。本発明のドープを紡糸する
と、口金細孔の目詰まりや糸切れを長期間に亘り防止で
きる。そのため、本発明のドープを用いる方法は、紡糸
性を改善する方法として有用である。
【0049】本発明のセルロースエステル繊維は、例え
ば、たばこフィルターや衣料用繊維として有用である。
【0050】セルロースエステルは、慣用の添加剤、例
えば、劣化防止剤(例えば、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、過酸化物分解剤、ラジカル禁止剤、金属不活性化
剤、酸捕獲剤等)、結晶核形成剤、無機粉末(例えば、
ケイソウ土、炭酸カルシウム、酸化チタン等)、熱安定
剤、難燃剤、着色剤等を含んでいてもよい。
【0051】本発明のセルロースエステルやドープは、
可塑剤、例えば、トリフェニルホスフェート(TP
P)、トリクレジルホスフェート(TCP)等のリン酸
エステル、ジメチルフタレート(DMP)、ジエチルフ
タレート(DEP)、ジブチルフタレート(DBP)、
ジオクチルフタレート(DOP)、ジ−2−エチルヘキ
シルフタレート(DEHP)等のフタル酸エステル、オ
レイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、セバシ
ン酸ジブチル等の脂肪酸エステル、クエン酸アセチルト
リブチル(OACTB)などのクエン酸エステル、トリ
メリット酸エステル等を含んでいてもよい。これらの可
塑剤は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0052】本発明のセルロースエステルフィルムや繊
維の製造において、本発明のセルロースエステルを、従
来のセルロースエステルと組み合わせて用いても、支持
体からの剥離性又は紡糸性を向上させることが可能であ
る。例えば、フィルムの製造において、本発明の剥離性
の高いセルロースエステルと、従来のセルロースエステ
ルとを積層させ、本発明のセルロースエステルで構成さ
れた層を支持体に接触させて、2層又は多層流延するこ
とも可能である。また、紡糸において、コア層を従来の
セルロースエステルで構成し、外層を本発明のセルロー
スエステルで構成することも可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明では、支持体からの剥離性及び紡
糸性の高いセルロースエステルを製造することができ
る。また、幅広い条件で使用でき、品質や安定性を損な
うことのないセルロースエステルを製造できる。さら
に、前記セルロースエステルのドープを用いると、フィ
ルム又は繊維を効率よく製造することができる。得られ
たセルロースエステルフィルムや繊維は、光学用途など
に有用である。
【0054】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。なお、カルボキシル基含量、マンノ
ース含量、キシロース含量、酢化度、重合度及び剥離性
は以下の方法で測定した。
【0055】[カルボキシル基含量] (セルロース中のカルボキシル基含量)セルロース中の
カルボキシル基含量は、TAPPI Standard
T237 om−83により測定した。
【0056】(セルロースエステル中のカルボキシル基
含量)塩化メチレン及びメタノールの混合溶液(塩化メ
チレン/メタノール=9/1(重量比))に、乾燥した
セルロースエステルをセルロースエステル濃度が5重量
%になるように溶解する。前記溶液の約10g(セルロ
ースエステル含量約0.5g)をメタノールに投入して
セルロースエステルを沈殿再生させる。得られたセルロ
ースエステル沈殿中の溶媒をメタノールで洗浄置換し、
次いで水で洗浄置換した後、ガラスフィルターで軽く濾
別し、回収した沈殿と付着した水との合計重量A(g)
を測定する。この水湿潤状態のセルロースエステルに、
420重量ppm濃度のメチレンブルークロライド水溶
液14.5gとpH=8.5に調整したホウ酸緩衝液2
0gとを加えて、20〜25℃で2時間攪拌し、セルロ
ースエステルのカルボキシル基にメチレンブルーを吸着
させる。セルロースエステルをガラスフィルターを用い
て濾別し、濾液を採取する。前記濾液3gに、0.1N
−塩酸3g及び水36gを加える。この溶液の664n
m付近のピーク吸光度を測定する。一方、セルロースエ
ステルを加えないで種々のメチレンブルークロライド濃
度に調整した溶液の吸光度を測定し、吸光度とメチレン
ブルークロライド濃度との関係を調べ、得られた関係式
から前記希釈濾液のメチレンブルークロライド濃度B
(重量ppm)を求める。さらに、メチレンブルークロ
ライドが吸着したセルロースエステルを水で3回洗浄し
た後、真空乾燥して絶乾重量C(g)を測定し、下記式
よりセルロースエステル中のカルボキシル基含量を算出
する。
【0057】カルボキシル基含量(meq/100gセルロース
エステル)=[6090−14×B×(34.5+A−C)]/(3739×
C) なお、置換基種及び置換度の異なるセルロースエステル
間での比較を容易にするため、本明細書中では、セルロ
ースエステル中のカルボキシル基含量はセルロース換算
とした。すなわち、セルロースエステル中のカルボキシ
ル基含量は、完全に加水分解分解すると100gのセル
ロースを生じるセルロースエステル量を基準とした。例
えば、セルローストリアセテート(置換度3)の場合、
100gを加水分解すると、56.25gのセルロース
を生じるため、前記式に従って求めたカルボキシル基含
量(セルロースエステル換算:meq/100g)に、
100/56.25=1.778倍を乗じた値が、セル
ロースアセテート(置換度3)のカルボキシル基含量
(セルロース換算:meq/100g)となる。
【0058】[マンノース含量及びキシロース含量]セ
ルロースエステルを72重量%硫酸で氷水バスで冷やし
ながら4時間、次いで6重量%硫酸に希釈して110℃
で3時間処理して加水分解する。これを炭酸バリウムで
中和後、濾過して得られた濾液をダイオネクス社製の糖
分析システムで液体クロマトグラフィー分析し、グルコ
ース、マンノース及びキシロースの合計量に対する各成
分の割合(モル%)を算出する。
【0059】[酢化度]酢化度は、単位重量当たりの結
合酢酸の重量百分率を意味し、以下の通り測定した。乾
燥したセルロースアセテート1.9gを精秤し、アセト
ンとジメチルスルホキシドとの混合溶液(容量比4:
1)150mLに溶解した後、1N−水酸化ナトリウム
水溶液30mLを添加し、25℃で2時間ケン化する。
フェノールフタレインを指示薬として添加し、1N−硫
酸(濃度ファクター:F)で過剰の水酸化ナトリウムを
滴定する。また、上記と同様の方法でブランク試験を行
い、下記式に従って酢化度を計算する。
【0060】 酢化度(%)={6.5×(B−A)×F}/W (式中、Aは試料の1N−硫酸の滴定量(mL)を、B
はブランク試験の1N−硫酸の滴定量(mL)を、Fは
1N−硫酸の濃度ファクターを、Wは試料の重量を示
す)。
【0061】[重合度]重合度は、以下の通り測定し
た。乾燥したサンプルを、セルローストリアセテートの
場合は、ジクロロメタン/メタノール=9/1(重量
比)の混合溶液に、セルロースジアセテートの場合はア
セトンに、濃度C(g/L;約2.00g/Lで正確な
値を求める)で溶解する。この溶液をオストワルド粘度
計に注入し、25℃で粘度計の刻線間を溶液が通過する
時間t(秒)を測定する。一方、前記混合溶媒単独につ
いても上記と同様にして通過時間t0(秒)を測定し、
下記式に従って、重合度を算出する。
【0062】ηrel=t/t0 [η]=(ln ηrel)/C DP=[η]/K (式中、tは溶液の通過時間(秒)、t0は溶媒の通過
時間(秒)、Cはセルロースエステル濃度(g/L)、
ηrelは相対粘度、[η]は極限粘度、DPは平均重合
度を示す。Kは定数で、セルローストリアセテートの場
合、K=6×10 -4、セルロースジアセテートの場合、
K=9×10-4)。
【0063】[剥離性]流延法によるフィルムの剥離性
は次のようにして評価した。セルロースエステル100
重量部、塩化メチレン320重量部、メタノール40重
量部、ブタノール25重量部及びトリフェニルホスフェ
ート(TTP)15重量部を混合溶解し、溶液を調製す
る。この溶液を20〜25℃で、平滑なステンレススチ
ール板(支持体)上に、厚み1mm程度に流延し、20
〜25℃で3〜4分間放置して適当に溶媒を蒸発させた
ところで、フィルムを支持体から引き剥がし、剥離性を
以下の基準で評価する。
【0064】 ○:引き剥がし抵抗が小さく、円滑に剥離でき、フィル
ム表面が平滑である ×:引き剥がし抵抗が大きく、円滑に剥離できないか、
又はステンレススチール板にフィルムからの剥離物が付
着する。
【0065】比較例1 広葉樹クラフト法溶解パルプ(カルボキシル基含量1.
2meq/100g)100重量部に、酢酸50重量部
を散布して前処理活性化させた後、酢酸470重量部、
無水酢酸265重量部及び硫酸8.3重量部を添加して
アセチル化した。その後、水を加えて部分的に加水分解
し、反応停止剤及び耐熱安定剤として、酢酸マグネシウ
ム及び水酸化カルシウムを添加することにより、セルロ
ーストリアセテート(カルボキシル基含量0.86me
q/100g(セルロース換算)、マンノース含量0.
2モル%、キシロース含量1.0モル%、酢化度61.
0%、重合度305)を得た。得られたセルローストリ
アセテートの剥離性を評価した結果、×であった。
【0066】実施例1 広葉樹クラフト法溶解パルプ(カルボキシル基含量0.
8meq/100g)を用いて、比較例1と同様の方法
でセルローストリアセテートを調製した。得られたセル
ローストリアセテート(カルボキシル基含量0.68m
eq/100g(セルロース換算)、マンノース含量
0.2モル%、キシロース含量1.1モル%、酢化度6
0.8%、重合度302)の剥離性を評価した結果、○
であり、比較例1に比べ、剥離性が改善されていた。
【0067】実施例2 コットンリンターパルプ(カルボキシル基含量0.6m
eq/100g)を用いて、比較例1と同様の方法でセ
ルローストリアセテートを調製した。得られたセルロー
ストリアセテート(カルボキシル基含量0.57meq
/100g(セルロース換算)、マンノース含量0.0
モル%、キシロース含量0.1モル%、酢化度60.9
%、重合度310)の剥離性を評価した結果、○であっ
た。比較例1に比べ、剥離性が大きく改善され、更に実
施例1より良好であった。
【0068】比較例2 針葉樹サルファイト法溶解パルプ(カルボキシル基含量
2.5meq/100g)を用いて、比較例1と同様の
方法でセルローストリアセテートを調製した。得られた
セルローストリアセテート(カルボキシル基含量1.4
meq/100g(セルロース換算)、マンノース含量
0.9モル%、キシロース含量1.5モル%、酢化度6
1.0%、重合度309)の剥離性を評価した結果、×
であった。
【0069】実施例3 針葉樹サルファイト法溶解パルプ(カルボキシル基含量
1.4meq/100g)を用いて、比較例1と同様の
方法でセルローストリアセテートを調製した。得られた
セルローストリアセテート(カルボキシル基含量1.0
meq/100g(セルロース換算)、マンノース含量
0.8モル%、キシロース含量1.0モル%、酢化度6
0.9%、重合度310)の剥離性を評価した結果、○
であり、比較例2に比べ、剥離性が改善されていた。
【0070】比較例3 広葉樹クラフト法溶解パルプ(カルボキシル碁含量1.
2meq/100g)100重量部に、酢酸50重量部
を散布して前処理活性化させた後、酢酸470重量部、
無水酢酸265重量部及び硫酸8.3重量部を添加して
アセチル化した。その後、水を加えて部分的に加水分解
し、反応停止剤及び耐熱安定剤として、酢酸マグネシウ
ム及び水酸化カルシウムを添加することにより、セルロ
ースジアセテート(カルボキシル基含量0.84meq
/100g(セルロース換算)、マンノース含量0.3
モル%、キシロース含量1.0モル%、酢化度55.1
%、重合度160)を得た。得られたセルロースジアセ
テートから30重量%アセトン溶液を調製し、紡糸テス
トを行った結果、時々糸切れが起こった。
【0071】実施例4 広葉樹クラフト法溶解パルプ(カルボキシル基含量0.
8meq/100g)100重量部に、酢酸50重量部
を散布して前処理活性化させた後、酢酸470重量部、
無水酢酸265重量部及び硫酸8.3重量部を添加して
アセチル化した。その後、水を加えて部分的に加水分解
し、反応停止剤及び耐熱安定剤として、酢酸マグネシウ
ム及び水酸化カルシウムを添加することにより、セルロ
ースジアセテート(カルボキシル基含量0.66meq
/100g、(セルロース換算)、マンノース含量0.
2モル%、キシロース含量1.0モル%、酢化度55.
2%、重合度161)を得た。得られたセルロースジア
セテートから30重量%アセトン溶液を調製し、紡糸テ
ストを行った結果、糸切れが比較例2に比べて低減し
た。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基含量が1meq/100
    g以下である広葉樹パルプ、カルボキシル基含量が1.
    5meq/100g以下である針葉樹パルプ、及びカル
    ボキシル基含量が1meq/100g以下であるコット
    ンリンターパルプから選択された少なくとも一種のセル
    ロースから調製されたセルロースエステル。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基含量が1meq/100
    g以下であるセルロースから調製されたセルロースエス
    テル。
  3. 【請求項3】 カルボキシル基含量が0.001〜0.
    8meq/100gであるセルロースから調製された請
    求項1記載のセルロースエステル。
  4. 【請求項4】 カルボキシル基含量がセルロース換算で
    1meq/100g以下であるセルロースエステル。
  5. 【請求項5】 カルボキシル基含量がセルロース換算で
    0.001〜0.8meq/100gである請求項4記
    載のセルロースエステル。
  6. 【請求項6】 マンノース含量が0.4モル%以上であ
    り、かつカルボキシル基含量がセルロース換算で1.1
    meq/100g以下であるセルロースエステル。
  7. 【請求項7】 マンノース含量が0.1モル%を超えて
    0.4モル%未満であり、かつカルボキシル基含量がセ
    ルロース換算で0.8meq/100g以下であるセル
    ロースエステル。
  8. 【請求項8】 マンノース含量が0.1モル%以下であ
    り、かつカルボキシル基含量がセルロース換算で1.1
    meq/100g以下であるセルロースエステル。
  9. 【請求項9】 マンノース含量に対するキシロース含量
    の割合(モル比)が3未満であり、かつカルボキシル基
    含量がセルロース換算で1.1meq/100g以下で
    あるセルロースエステル。
  10. 【請求項10】 マンノース含量に対するキシロース含
    量の割合(モル比)が3以上であり、かつカルボキシル
    基含量がセルロース換算で0.8meq/100g以下
    であるセルロースエステル。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のセ
    ルロースエステルを含むドープ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のドープを用い、支持
    体からのフィルムの剥離性、又は紡糸性を改善する方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜10のいずれかに記載のセ
    ルロースエステルで形成された成形体。
  14. 【請求項14】 フィルム又は繊維である請求項13記
    載の成形体。
  15. 【請求項15】 請求項1又は2記載のセルロースとア
    シル化剤とを反応させてセルロースエステルを製造する
    方法。
  16. 【請求項16】 請求項1又は2記載のセルロースをセ
    ルロースエステルの製造に使用する方法。
JP2002057071A 2002-03-04 2002-03-04 セルロースエステル及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4185695B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057071A JP4185695B2 (ja) 2002-03-04 2002-03-04 セルロースエステル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002057071A JP4185695B2 (ja) 2002-03-04 2002-03-04 セルロースエステル及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003252901A true JP2003252901A (ja) 2003-09-10
JP4185695B2 JP4185695B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=28667428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002057071A Expired - Lifetime JP4185695B2 (ja) 2002-03-04 2002-03-04 セルロースエステル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4185695B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072643A1 (ja) 2005-12-21 2007-06-28 Konica Minolta Opto, Inc. セルロースエステルフィルム、セルロースエステルフィルムの製造方法、光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置
JP2012515253A (ja) * 2009-01-15 2012-07-05 セラニーズ アセテート,エルエルシー 酢酸セルロースエステル廃棄物をリサイクルする方法
WO2017061474A1 (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 株式会社ダイセル セルロースアセテート、セルロースアセテートの製造方法および製造装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007072643A1 (ja) 2005-12-21 2007-06-28 Konica Minolta Opto, Inc. セルロースエステルフィルム、セルロースエステルフィルムの製造方法、光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置
JP2012515253A (ja) * 2009-01-15 2012-07-05 セラニーズ アセテート,エルエルシー 酢酸セルロースエステル廃棄物をリサイクルする方法
WO2017061474A1 (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 株式会社ダイセル セルロースアセテート、セルロースアセテートの製造方法および製造装置
JPWO2017061474A1 (ja) * 2015-10-08 2018-08-02 株式会社ダイセル セルロースアセテート、セルロースアセテートの製造方法および製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4185695B2 (ja) 2008-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4435086B2 (ja) 湿熱安定性を改良したセルロースエステル
JP5171859B2 (ja) 酢酸セルロース及びその製造方法
JP2018119160A (ja) 低置換度酢酸セルロース
JP5517409B2 (ja) セルロースアセテート及びその製造方法
JPH10316701A (ja) セルロースアセテートおよびそれを含むドープ
JP4094693B2 (ja) セルローストリアセテートおよびその製造方法
JP5465368B2 (ja) セルロースエステル及びその製造方法
JP4185695B2 (ja) セルロースエステル及びその製造方法
WO2010023707A1 (ja) セルロースエステル及びその製造方法
JP5073248B2 (ja) セルロースアセテート及びその製造方法
JP4509239B2 (ja) セルローストリアセテート及びその製造方法
JP4682308B2 (ja) セルロースエステル又はそのフイルム及びその製造方法
JP5570580B2 (ja) セルロースアセテート
JP4210067B2 (ja) セルロースエステル及びその製造方法
JP5317151B2 (ja) セルロース混合脂肪酸エステル、その製造方法及びそれを用いた光学フィルム
JP2007217470A (ja) セルロース混合脂肪酸エステル及びその製造方法
JPH09268201A (ja) 酢酸セルロースの製造方法
JP5764155B2 (ja) 混合脂肪酸セルロースエステル
JP2003041053A (ja) セルロースアシレート溶液及びその製造方法
DE69822787T2 (de) Cellulosetriacetat und Verfahren zu deren Herstellung
JP2003055501A (ja) セルロースアシレート溶液、およびセルロースアシレートフイルムの製造方法
JP2003103545A (ja) セルロースアシレートフイルムの製造方法
JPH0667961B2 (ja) 酢酸セルロ−スの製造法
JP2003055502A (ja) セルロースアシレート溶液、およびセルロースアシレートフイルムの製造方法
JP2010163737A (ja) セルローストリアセテート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080908

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4185695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term