JP2003251908A - インクジェット記録方法及び転写保護層 - Google Patents
インクジェット記録方法及び転写保護層Info
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Abstract
インクで印字したときの白地と画像部の間の光沢差を無
くし、白地の変色を防止し、更に画像褪色の少ないイン
クジェット記録方法を提供する。 【解決手段】 非吸水性支持体上にインク吸収層を有す
るインクジェット記録媒体に着色剤が微粒子で溶媒中に
分散されているインクを用いてインクジェット記録後、
転写保護層を転写することを特徴とするインクジェット
記録方法。
Description
録方法及び転写保護層に関する。
のプリントを得るためには、高い光沢、高い均一性、高
い鮮鋭性、高い画像保存性が必要である。最近は高い光
沢を有する空隙型インクジェット記録媒体を用いること
により、高い光沢、高い均一性、高い鮮鋭性の画像を高
速にプリントできる様になってきた。
インクジェットで記録した画像は、分散タイプのインク
を用い、光沢の高いメディアに印字した場合、白地と画
像部との間で光沢の差が生じ違和感が生じる。
用いたインクに比較して画像は光褪色しにくいが、イン
ク中の有機溶媒が残存することにより印字画像周辺の白
地が黄ばんでくるという問題がある。非吸水性支持体上
に空隙型受像層を設けた受像シートを用いる場合、この
ような問題は溶媒が受像層中に多量に保持されるので特
に重要である。
クジェットにより、光沢メディアに顔料インクで印字し
たときの白地と画像部の間の光沢差を無くし、印字画像
周辺の白地の変色を防止し、更に画像褪色の少ないイン
クジェット記録方法を提供することにある。
下の構成によって達成された。
するインクジェット記録媒体に着色剤が微粒子で溶媒中
に分散されているインクを用いてインクジェット記録
後、転写保護層を転写することを特徴とするインクジェ
ット記録方法。
タが10以上13以下であることを特徴とする前記1記
載のインクジェット記録方法。
を転写することを特徴とする前記1又は2記載のインク
ジェット記録方法。
転写することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項記
載のインクジェット記録方法。
前記1〜4のいずれか1項記載のインクジェット記録方
法。
クジェット記録方法に用いられる転写保護層の主成分
が、重合度600以下の高分子化合物であることを特徴
とする転写保護層。
クジェット記録方法に用いられる転写保護層の主成分
が、ガラス転移温度が30〜70℃の樹脂であることを
特徴とする転写保護層。
クジェット記録方法に用いられるインクジェット記録媒
体の支持体が溶媒非透過性であることを特徴とするイン
クジェット記録媒体。
クジェット記録方法に用いられるインクジェット記録媒
体のインク吸収層が空隙型であることを特徴とするイン
クジェット記録媒体。
いて転写保護層に用いられる溶媒透過性の樹脂は例え
ば、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、アクリルエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエステル、ポリビニルエーテル、ロジンエ
ステルが挙げられる。転写保護層には画像と重ねるとき
に空気が抜けやすい様にマット剤を添加しても良い。転
写保護層の支持体としては耐熱性、熱伝導性、価格の点
からポリエチレンテレフタレートからなるシートが好ま
しい。厚さは2〜20ミクロンが好ましい。
(「コーティングの基礎科学」原崎勇次:(1977)
槙書店p68〜70を参照)を使用した。
けて膨潤型と空隙型がある。膨潤型としては、水溶性バ
インダーを用い、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド
等を単独もしくは併用して塗布し、これをインク吸収層
としたものである。
ダーを混合して塗布したもので、特に光沢性のあるもの
が好ましい。微粒子としては、アルミナもしくはシリカ
が好ましく、特に粒径0.1μm以下のシリカを用いた
ものが好ましい。水溶性バインダーとしては、ゼラチ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレンオキサイド等を単独もしくは併用したものが
好ましい。
適応するには、記録媒体のインク吸収速度が速い方が適
しており、この点から、本発明においては、空隙型を特
に好ましく用いることができる。
詳しく説明する。空隙層は、主に親水性バインダーと無
機微粒子の軟凝集により形成されるものである。従来よ
り、皮膜中に空隙を形成する方法は種々知られており、
例えば、二種以上のポリマーを含有する均一な塗布液を
支持体上に塗布し、乾燥過程でこれらのポリマーを互い
に相分離させて空隙を形成する方法、固体微粒子および
親水性または疎水性樹脂を含有する塗布液を支持体上に
塗布し、乾燥後に、インクジェット記録媒体を水或いは
適当な有機溶媒を含有する液に浸漬し、固体微粒子を溶
解させて空隙を作製する方法、皮膜形成時に発泡する性
質を有する化合物を含有する塗布液を塗布後、乾燥過程
でこの化合物を発泡させて皮膜中に空隙を形成する方
法、多孔質固体微粒子と親水性バインダーを含有する塗
布液を支持体上に塗布し、多孔質微粒子中や微粒子間に
空隙を形成する方法、親水性バインダーに対して、概ね
等量以上の容積を有する固体微粒子及びまたは微粒子油
滴と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗
布し、固体微粒子の間に空隙を形成する方法等が知られ
ている。本発明においては、空隙層に、平均粒径が10
0nm以下の各種無機固体微粒子を含有させることによ
って形成されることが、特に好ましい。
は、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサ
イト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダル
シリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイ
ト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸
化マグネシウム等の白色無機顔料等を挙げることができ
る。
るいは空隙層の断面や表面に現れた粒子を電子顕微鏡で
観察し、1,000個の任意の粒子の粒径を測定し、そ
の単純平均値(個数平均)として求められる。ここで個
々の粒子の粒径は、その投影面積に等しい円を仮定した
ときの直径で表したものである。
ナまたはアルミナ水和物から選ばれた固体微粒子を用い
ることが好ましい。
は、通常の湿式法で合成されたシリカ、コロイダルシリ
カ或いは気相法で合成されたシリカ等が好ましく用いら
れるが、本発明において特に好ましく用いられる微粒子
シリカとしては、コロイダルシリカまたは気相法で合成
された微粒子シリカであり、中でも気相法により合成さ
れた微粒子シリカは、高い空隙率が得られるだけでな
く、染料を固定化する目的で用いられるカチオン性ポリ
マーに添加したときに、粗大凝集体が形成されにくいの
で好ましい。また、アルミナまたはアルミナ水和物は、
結晶性であっても非晶質であってもよく、また不定形粒
子、球状粒子、針状粒子など任意の形状のものを使用す
ることができる。
する前の微粒子分散液が一次粒子まで分散された状態で
あるのが好ましい。
であることが好ましい。例えば、上記気相法微粒子シリ
カの場合、一次粒子の状態で分散された無機微粒子の一
次粒子の平均粒径(塗設前の分散液状態での粒径)は、
100nm以下のものが好ましく、より好ましくは4〜
50nm、最も好ましくは4〜20nmである。
粒径が4〜20nmである気相法により合成されたシリ
カとしては、例えば、日本アエロジル社製のアエロジル
が市販されている。この気相法微粒子シリカは、水中
に、例えば、三田村理研工業株式会社製のジェットスト
リームインダクターミキサーなどにより、容易に吸引分
散することで、比較的容易に一次粒子まで分散すること
ができる。インク吸収層は有機微粒子を含有することに
より保護層と接着を良くすることができる。
てもよい。本発明で用いることのできる水溶性バインダ
ーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、
デキストラン、デキストリン、カラーギーナン(κ、
ι、λ等)、寒天、プルラン、水溶性ポリビニルブチラ
ール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等が挙げられる。これらの水溶性バインダー
は、二種以上併用することも可能である。
ダーは、ポリビニルアルコールである。ポリビニルアル
コールとしては、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られ
る通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン
変性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有する
アニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニル
アルコールも含まれる。
ニルアルコールは、平均重合度が1,000以上のもの
が好ましく用いられ、特に平均重合度が1,500〜
5,000のものが好ましく用いられる。また、ケン化
度は、70〜100%のものが好ましく、80〜99.
5%のものが特に好ましい。
は、例えば、特開昭61−10483号に記載されてい
るような、第一〜三級アミノ基や第四級アンモニウム基
を上記ポリビニルアルコールの主鎖または側鎖中に有す
るポリビニルアルコールであり、カチオン性基を有する
エチレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケ
ン化することにより得られる。
量体としては、例えば、トリメチル−(2−アクリルア
ミド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメ
チルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイ
ミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N
−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、
ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチル−(2−メタクリルアミドプロピル)ア
ンモニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−
ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられ
る。
オン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して
0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜5モル%であ
る。
えば、特開平1−206088号に記載されているよう
なアニオン性基を有するポリビニルアルコール、特開昭
61−237681号および同63−307979号に
記載されているような、ビニルアルコールと水溶性基を
有するビニル化合物との共重合体及び特開平7−285
265号に記載されているような水溶性基を有する変性
ポリビニルアルコールが挙げられる。
としては、例えば、特開平7−9758号に記載されて
いるようなポリアルキレンオキサイド基をビニルアルコ
ールの一部に付加したポリビニルアルコール誘導体、特
開平8−25795号に記載されている疎水性基を有す
るビニル化合物とビニルアルコールとのブロック共重合
体等が挙げられる。ポリビニルアルコールは、重合度や
変性の種類違いなど二種類以上を併用することもでき
る。
加量は、要求されるインク吸収容量、空隙層の空隙率、
無機顔料の種類、水溶性バインダーの種類に大きく依存
するが、一般には、インクジェット記録媒体1m2当た
り、通常5〜30g、好ましくは10〜25gである。
子と水溶性バインダーの比率は、質量比で通常2:1〜
20:1であり、特に、3:1〜10:1であることが
好ましい。
有するカチオン性の水溶性ポリマーを含有しても良く、
インクジェット記録媒体1m2当たり通常0.1〜10
g、好ましくは0.2〜5gの範囲で用いられる。
はインクジェット記録媒体1m2当り20ml以上であ
ることが好ましい。空隙容量が20ml/m2未満の場
合、印字時のインク量が少ない場合には、インク吸収性
は良好であるものの、インク量が多くなるとインクが完
全に吸収されず、画質を低下させたり、乾燥性の遅れを
生じるなどの問題が生じやすい。
形分容量に対する空隙容量を空隙率という。本発明にお
いて、空隙率を50%以上にすることが、不必要に膜厚
を厚くさせないで空隙を効率的に形成できるので好まし
い。
用いてインク吸収層を形成させる以外に、ポリウレタン
樹脂エマルジョン、これに水溶性エポキシ化合物及び/
又はアセトアセチル化ポリビニルアルコールを併用し、
更にエピクロルヒドリンポリアミド樹脂を併用させた塗
工液を用いてインク吸収層を形成させてもよい。この場
合のポリウレタン樹脂エマルジョンは、ポリカーボネー
ト鎖、ポリカーボネート鎖及びポリエステル鎖を有する
粒子径が3.0μmであるポリウレタン樹脂エマルジョ
ンが好ましく、ポリウレタン樹脂エマルジョンのポリウ
レタン樹脂がポリカーボネートポリオール、ポリカーボ
ネートポリオール及びポリエステルポリオールを有する
ポリオールと脂肪族系イソシアネート化合物とを反応さ
せて得られたポリウレタン樹脂が、分子内にスルホン酸
基を有し、さらにエピクロルヒドリンポリアミド樹脂及
び水溶性エポキシ化合物及び/又はアセトアセチル化ビ
ニルアルコールを有することが更に好ましい。上記ポリ
ウレタン樹脂を用いたインク吸収層は、カチオンとアニ
オンの弱い凝集が形成され、これに伴い、インク溶媒吸
収能を有する空隙が形成されて、画像形成できると推定
される。
が好ましい。硬化剤は、インクジェット記録媒体作製の
任意の時期に添加することができ、例えば、インク吸収
層形成用の塗布液中に添加しても良いが、インク吸収層
形成後に、上記水溶性バインダーの硬化剤を供給するこ
ともできる。
は、水溶性バインダーと硬化反応を起こすものであれば
特に制限はないが、ホウ酸及びその塩が好ましいが、そ
の他にも公知のものが使用でき、一般的には水溶性バイ
ンダーと反応し得る基を有する化合物あるいは水溶性バ
インダーが有する異なる基同士の反応を促進するような
化合物であり、水溶性バインダーの種類に応じて適宜選
択して用いられる。硬化剤の具体例としては、例えば、
エポキシ系硬化剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチ
レングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタン
ジオールジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジル
シクロヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジ
ルオキシアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、グリセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデ
ヒド系硬化剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール
等)、活性ハロゲン系硬化剤(2,4−ジクロロ−4−
ヒドロキシ−1,3,5,−s−トリアジン等)、活性
ビニル系化合物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘ
キサヒドロ−s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメ
チルエーテル等)、アルミニウム明礬等が挙げられる。
原子とする酸素酸およびその塩のことをいい、具体的に
は、オルトホウ酸、二ホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸、
五ホウ酸および八ホウ酸およびそれらの塩が挙げられ
る。
およびその塩は、単独の水溶液でも、また、2種以上を
混合して使用しても良い。特に好ましいのはホウ酸とホ
ウ砂の混合水溶液である。
的希薄水溶液でしか添加することが出来ないが両者を混
合することで濃厚な水溶液にすることが出来、塗布液を
濃縮化する事が出来る。また、添加する水溶液のpHを
比較的自由にコントロールすることが出来る利点があ
る。
沢を得るために非吸水性の支持体が良い。本発明で好ま
しく用いることのできる非吸水性支持体には、透明支持
体又は不透明支持体がある。透明支持体としてはポリエ
ステル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアテセート系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、セロハン、セル
ロイド等の材料を有するフィルム等が挙げられ、中でも
OHPとして使用されたときの輻射熱に耐える性質のも
のが好ましく、ポリエチレンテレフタレートが特に好ま
しい。このような透明な支持体の厚さとしては、50〜
200μmが好ましい。
少なくとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフィン
樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペーパ
ー)、ポリエチレンテレフタレートに硫酸バリウム等の
白色顔料を添加してなるいわゆるホワイトペットが好ま
しい。
を大きくする等の目的で、インク吸収層の塗布に先立っ
て、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うことが
好ましい。更に、本発明のインクジェット記録媒体は必
ずしも無色である必要はなく、着色された記録シートで
あってもよい。
支持体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持体
を用いることが、記録画像が写真画質に近く、しかも低
コストで高品質の画像が得られるために特に好ましい。
い、厚みが220μmで、インク吸収層面のポリエチレ
ン中にはポリエチレンに対して13質量%のアナターゼ
型酸化チタンを含有)に、支持体側から順に、第1層と
して下記下層塗布液を湿潤膜厚200μmで、第2層と
して下記上層塗布液(熱可塑性樹脂の平均粒径:0.8
μm)を熱可塑性樹脂の固形分量として2.0g/m2
となる条件で、スライドホッパーを用いて2層同時塗布
及び乾燥を行った。なお、各塗布液は、40℃に加温し
て塗布し、塗布直後に0℃に保たれた冷却ゾーンで20
秒冷却した後、25℃の風(相対湿度15%)で60秒
間、45℃の風(相対湿度が25%)で60秒間、50
℃の風(相対湿度が25%)で60秒間順次乾燥し、2
0〜25℃、相対湿度が40〜60℃の雰囲気下で2分
間調湿した後、試料を巻き取って、インクジェット記録
媒体を作製した。
径が約0.03μmの気相法シリカ(日本アエロジル工
業株式会社:A50)125kgを、三田村理研工業株
式会社製のジェットストリーム・インダクターミキサー
TDSを用いて、硝酸でpHを2.5に調整した215
Lの純水中に室温で吸引分散した後、固形分濃度40質
量/体積%の分散液に仕上げ、シリカ分散液−1を調製
した。
gを、27.2kgのイオン交換水に溶解し、上記シリ
カ分散液−1の63.0Lを撹拌しながら添加し、次い
で、6%ホウ酸水溶液(pH=6.5)8.8Lを添加
し、消泡剤SN381(サンノプコ株式会社製)を1g
添加した。この混合液を、6%硝酸水溶液でpHを4.
4に調整した後、三和工業株式会社製高圧ホモジナイザ
ーで分散し、全量を純水で99.7Lに仕上げて、シリ
カ分散液を調製した。
ら、前記調製したシリカ分散液の710mlに、以下の
添加剤を順次混合して、下層塗布液を調製した。
剤を乳化剤として乳化重合したスチレン−アクリル系ラ
テックスポリマー(Tg78℃、平均粒径0.8μm、
固形分濃度40%)を、6%硝酸水溶液でpH4.7に
調整し、これを上層塗布液とした。
製)支持体である、ダイアホイルヘキスト(株)製ポリ
エチレンテレフタレート(S−25)の片面に下記処方
の剥離層、保護層をワイヤーバーコーティングにて塗工
乾燥してインクジェット用保護層転写シートを得た。
率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散
し、イエロー顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の
平均粒径は122nmであった。
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させ、イエローインクを得た。
率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散
し、マゼンタ顔料分散液を得た。得られた顔料分散物の
平均粒径は85nmであった。尚、粒径測定はマルバー
ン社製ゼータサイザ1000により行った。
した後に、孔径1ミクロンのミリポアフィルター濾過機
を二度通過させ、マゼンタインクを得た。
ンクジェット記録媒体及び上述したイエローインクとマ
ゼンタインクをインクジェットプリンターにセットし、
イエローインクのベタ画像上にマゼンタインクで太さ1
mmの線を記録した。インクジェット記録媒体上に得ら
れた記録画像と上記インクジェット用保護層転写シート
の転写保護層側を重ね、150℃のヒートローラーによ
り転写保護層を転写した。転写後インクジェット用保護
層転写シートの支持体を剥離層から剥離して、インクジ
ェット画像の上に転写保護層が転写されたインクジェッ
ト記録試料を得た。この試料を40℃の恒温槽中で風を
当てて1ヶ月放置したときの目視による評価で、白地と
画像部の間の光沢の差による違和感もなく、白地の変化
も認められなかった。
ルブチラールをポリスチレンに代えたインクジェット用
保護層転写シートを用いたほかは、実施例1と同様に実
施した。40℃の恒温槽中で風を当てて1ヶ月放置した
とき、白地と画像部の間の光沢の差による違和感はない
が、印字画像周辺の白地の黄ばみが認められた。
ータ:9.1、重合度:15、Tg:85℃であった。
写保護層は付加しなかった。得られた試料を40℃の恒
温槽中で風を当てて1ヶ月放置したとき、白地と画像部
の間の光沢の差による違和感はあるが、白地の変化は認
められなかった。
タ単色ウエッジ画像の反射濃度が約1.0のサンプルを
実施例1、実施例2及び比較例と同様に作製し、キセノ
ン・フェードメーターを用いて、70000lxで、2
40時間照射した後、反射濃度残存率{(キセノン・フ
ェードメーター照射後の反射濃度/キセノン・フェード
メーター照射前の反射濃度)×100(%)}を測定し
た。マゼンタ画像の反射濃度残存率を下記に示す基準に
則り評価し結果を表1に示す。
された画像は褪色が少ないことが判る。
光沢メディアに顔料インクで印字したときの白地と画像
部の間の光沢差を無くし、白地の変色を防止し、更に画
像褪色の少ないインクジェット記録方法を得た。
Claims (9)
- 【請求項1】 非吸水性支持体上にインク吸収層を有す
るインクジェット記録媒体に着色剤が微粒子で溶媒中に
分散されているインクを用いてインクジェット記録後、
転写保護層を転写することを特徴とするインクジェット
記録方法。 - 【請求項2】 転写保護層の主成分の溶解性パラメータ
が10以上13以下であることを特徴とする請求項1記
載のインクジェット記録方法。 - 【請求項3】 厚さが0.05〜4μmの転写保護層を
転写することを特徴とする請求項1又は2記載のインク
ジェット記録方法。 - 【請求項4】 水溶性有機溶媒透過性の転写保護層を転
写することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記
載のインクジェット記録方法。 - 【請求項5】 着色剤が顔料であることを特徴とする請
求項1〜4のいずれか1項記載のインクジェット記録方
法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項記載のイン
クジェット記録方法に用いられる転写保護層の主成分
が、重合度600以下の高分子化合物であることを特徴
とする転写保護層。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項記載のイン
クジェット記録方法に用いられる転写保護層の主成分
が、ガラス転移温度が30〜70℃の樹脂であることを
特徴とする転写保護層。 - 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項記載のイン
クジェット記録方法に用いられるインクジェット記録媒
体の支持体が溶媒非透過性であることを特徴とするイン
クジェット記録媒体。 - 【請求項9】 請求項1〜5のいずれか1項記載のイン
クジェット記録方法に用いられるインクジェット記録媒
体のインク吸収層が空隙型であることを特徴とするイン
クジェット記録媒体。
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---|---|---|---|
JP2002053357A JP2003251908A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | インクジェット記録方法及び転写保護層 |
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JP (1) | JP2003251908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013504462A (ja) * | 2009-09-15 | 2013-02-07 | トーンジェット リミテッド | 印刷方法および液体インクジェットインク |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002053357A patent/JP2003251908A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013504462A (ja) * | 2009-09-15 | 2013-02-07 | トーンジェット リミテッド | 印刷方法および液体インクジェットインク |
US9156256B2 (en) | 2009-09-15 | 2015-10-13 | Tonejet Limited | Printing process and liquid ink jet ink |
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