JP2003249701A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化やコストアップを回避しつつ、
被加工対象物からの反射光によるレーザ発生手段の破損
を防止することが可能なレーザ加工装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ部200内に位置する光フ
ァイバ33の途中に光アブソーバ120が設けられてい
る。光アブソーバ120は例えば4価クロムのYAG結
晶で構成され、光強度が極めて高い出射レーザ光が入光
すると、YAG結晶内の全て分子が励起された飽和状態
となり光吸収率が低下し出射レーザ光を透過させる。一
方、光強度の低い反射レーザ光が入光すると、そのほと
んど全てのエネルギーがYAG結晶中の分子の励起に使
用され、その励起状態の分子は熱としてエネルギーを放
出して再び基底状態に戻る。即ち、反射レーザ光は光ア
ブソーバ120に吸収されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ発生手段か
らのレーザ光を照射して被加工対象物の加工を行うレー
ザ加工装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種のレーザ加工装置の一例として、
従来、ガルバノスキャニング式のレーザマーキング装置
がある。これは、レーザ発生手段から出射されたレーザ
光を、その光路途中に配したガルバノミラーで方向を変
えて被マーキング対象物上に走査するように照射させる
ことで所望の文字、記号、図形等を印字するものであ
る。 【0003】ところで、この種のレーザマーキング装置
では、被マーキング対象物上でのレーザ光の反射光が、
そのレーザ光の光路を逆行して再びガルバノミラーを介
してレーザ発生手段に至り、例えばレーザ発生手段内の
レーザ光源を破損させてしまうことがある。レーザマー
キング装置に用いられるレーザ発生手段のなかには、レ
ーザ光源(レーザダイオード)とレーザ出射口との間に
配した希土類ドープ光ファイバ内に、レーザ光源からの
レーザ光を通過させて光増幅させる増幅機能を備えたも
の(ファイバレーザ)がある。このような構成のレーザ
発生手段に前記反射光が入射すると、たとえこの反射光
の光強度が低いものであったとしても、希土類ドープ光
ファイバ内で増幅されて、光強度が高いレーザ光として
レーザ光源に入射してしまい、レーザ光源を破損させる
可能性が特に高くなる。 【0004】この解決策として、従来、レーザ発生手段
とガルバノスキャナとの間に、レーザ発生手段からのレ
ーザ光の通過のみを許容し、被マーキング対象物からの
反射光の通過を阻止する光アイソレータを設けたものが
ある。より詳しくは、光アイソレータは、レーザ発生手
段からのレーザ光のうち一方向の偏光面を有するレーザ
光のみの通過を許容する偏光子(偏光プリズム)と、そ
の偏光子からのレーザ光の偏光面を所定角度、例えば4
5度だけ回転させるファラデー回転子と、そのファラデ
ー回転子からの回転後の偏光面を有するレーザ光のみの
通過を許容する検光子(偏光プリズム)とをレーザ光の
光路に沿って配列してなる。従って、被マーキング対象
物上から反射光は、検光子を通過後、ファラデー回転子
にて更に偏光面が45度回転され、その回転後の偏光面
が、偏光子の許容するレーザ光の偏光面に対して90度
の角度をなすことになり、この偏光子にて通過が阻止さ
れる。これにより前記反射光がレーザ発生手段に入射す
ることを防止できるのである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光アイ
ソレータは、上記したように種々の光学部品からなりコ
ストが高く、また、印字のために光強度が高いレーザ光
が用いられるレーザマーキング装置に使用する場合、そ
の光強度に応じた大きさのものが必要となる。従って、
レーザマーキング装置自体が大型化すると共に製造コス
トが高くなってしまうという欠点があった。 【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、装置の大型化やコストアップを回避し
つつ、被加工対象物からの反射光によるレーザ発生手段
の破損を防止することが可能なレーザ加工装置を提供す
るところにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るレーザ加工装置は、レーザ発生手段か
ら出射されるパルス状の出射レーザ光を被加工対象物上
に照射して、その被加工対象物の加工を行うレーザ加工
装置において、前記レーザ発生手段から出射され前記被
加工対象物に至る前記出射レーザ光の光路途中に配置さ
れ、前記出射レーザ光を透過させ、かつ、相対的に光強
度の低い反射レーザ光を吸収する非線形性の光吸収特性
を有した光アブソーバを設けたところに特徴を有する。 【0008】 【発明の作用及び効果】光アブソーバは、その結晶中の
分子が入光した光からエネルギーを得て励起状態に移
り、例えば熱としてエネルギーを放出して再び基底状態
に戻るという原理を利用して、入光した光を吸収するも
のである。ところが、図1に示すように、光アブソーバ
は、ある程度以上の光強度の光が入光すると、結晶中の
全ての分子が励起された飽和状態となり光吸収率が低下
して光を透過させる。つまり、光強度に応じて光吸収率
が変化するのである。このことは、光アブソーバが、光
強度の増加に伴ってその光吸収率が低下する特性を有し
ていることを意味する。 【0009】ここで、レーザ発生手段から出射される出
射レーザ光は光強度が極めて高いのに対し、被加工対象
物で反射して戻ってくる反射レーザ光の光強度は低い
(通常、出射レーザ光の光強度の0〜50%)。従っ
て、上記光アブソーバの性質を利用して、レーザ発生手
段からの出射レーザ光を透過させる一方で、前記反射レ
ーザ光を吸収するよう構成することが可能である。 【0010】そこで、本発明では、上記のように構成し
た光アブソーバをレーザ発生手段及び被加工対象物間の
出射レーザ光の光路途中に配置した。光アブソーバは、
常には基底状態にあり、出射レーザ光の各パルス光が入
光する毎に飽和状態に移り出射レーザ光を透過させる。
一方、出射レーザ光の各パルスの透過した後、これから
遅れて戻ってくる被加工対象物からの反射レーザ光は、
基底状態にある光アブソーバに吸収される。 【0011】このような構成であれば、光アイソレータ
を利用した従来のものに比べて装置の大型化及びコスト
アップを低減しつつ、反射レーザ光によるレーザ発生手
段の破損を防止することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図2及び図
3によって説明する。本願実施形態のレーザマーキング
装置は、図2に示されており、コントローラ部200と
分離型のヘッド部300とを備えてなり、それぞれに設
けた入出力回路110,110同士が、電気ケーブル4
00にて接続されている。また、コントローラ部200
とヘッド部300との間には光ファイバ33が延びてお
り、コントローラ部200で生成した出射レーザ光がこ
の光ファイバ33を介してヘッド部300へと与えられ
る。以下、コントローラ部200、ヘッド部300の順
で、詳細の構成を説明する。 【0013】コントローラ部200に備えたレーザ発生
手段250内において、符号10は、半導体レーザで構
成されたレーザ光源であり、ドライバ11によりパルス
駆動されてパルスレーザ光を出力する。符号20A,2
0B,20Cは、半導体レーザで構成された励起光源で
ある。これら励起光源20A,20B,20Cは、ドラ
イバ21A,21B,21Cにて直流駆動されて、後述
の各希土類ドープ光ファイバ30AB,30BCの希土
類元素を励起する波長を有する励起光を出力する。 【0014】符号30ABは、シングルモードの希土類
ドープ光ファイバであって、この光ファイバ30ABの
途中には、前方からの戻り光をカットするアイソレータ
90が設けられている。符号30BCは、マルチモード
の希土類ドープ光ファイバであって、ボビン状の軸(図
示せず)に複数回、巻回することで、コンパクトな形に
されている。また、これら希土類ドープ光ファイバ30
AB,30BCは、共に希土類を含み屈曲可能なガラス
ファイバで構成されており、希土類の増幅作用によって
パルスレーザ光を増幅する。 【0015】符号80Aは、結合手段であって、レーザ
光源10から延びた光ファイバ31と、励起光源20A
から延びた光ファイバ32Aとを、前記希土類ドープ光
ファイバ30ABに結合する。符号80B,80Cも、
やはり結合手段であって、結合手段80Bは、希土類ド
ープ光ファイバ30ABと励起光源20Bから延びた前
記光ファイバ32Bとを、希土類ドープ光ファイバ30
BCに結合し、結合手段80Cは、希土類ドープ光ファ
イバ30BCと励起光源20Cから延びた前記光ファイ
バ32Cとを、光ファイバ33に結合する。そして、光
ファイバ33にて、コントローラ部200とヘッド部3
00とが繋がっている。 【0016】符号100は、制御手段であって、これに
は、入力手段401(例えば、コンソール)が連なって
おり、その入力手段401から、マーキングのプログラ
ムや、マーキング情報を受け、これらに基づいて前記ガ
ルバノミラー50を制御する。 一方、ヘッド部300
のうち、符号40は、コリメータレンズであって、前記
レーザ発生手段250からの増幅された出射レーザ光を
平行光にする。符号60は、fθレンズであって、次述
のガルバノミラー50で反射した出射レーザ光を受け
て、被マーキング対象物W表面上に集光する。 【0017】符号50は、ガルバノミラーであって、X
軸ガルバノミラー51およびY軸ガルバノミラー52と
からなり、前記コリメータレンズ40からの出射レーザ
光が、例えば、X軸ガルバノミラー51からY軸ガルバ
ノミラー52へと向かう順序で反射する配置になってい
る。そして、両ガルバノミラー51,52の角度変更に
よって、出射レーザ光の照射点が被マーキング対象物W
上で2次元的に走査される。 【0018】上記構成により本実施形態に係るレーザマ
ーキング装置は次のように動作する。まず、入力手段4
01を用いて、レーザパワーや印字速度等の設定値、及
び、文字・図形等のマーキング情報を、制御手段100
に入力する。すると、制御手段100は、予め入力され
たプログラムをランして、上記各種の設定値及びマーキ
ング情報から、レーザ出力を制御するための制御信号を
ドライバ11,21A,21B,21Cに与える。する
と、ドライバ11は、レーザ光源10をパルス駆動し、
また、ドライバ21A,21B,21Cは、励起光源2
0A,20B,20Cを直流駆動する。 【0019】次いで、レーザマーキング装置に具備され
た励起用スイッチ(図示せず)をONにすると、直流駆
動されている励起光源20Aから励起光が出力され、こ
の励起光が光ファイバ32A及び結合手段80Aを介し
て、両希土類ドープ光ファイバ30AB,30BCに入
射する。このとき、励起光源20Aは、出力が小さくな
るように制御されており、励起光を受けた光ファイバ3
0AB,30BC全体は均一な励起状態とされると共
に、励起されてレーザ光が発生するが、そのレーザ光は
マーキング不能な強度に維持される。 【0020】マーキングを開始ときには、制御手段10
0は、レーザ光源10及び励起光源20B,20Cの出
力をオンする。すると、励起光源20B,20Cからの
励起光が希土類ドープ光ファイバ30BC内に入射され
て、希土類ドープ光ファイバ30BCが高励起状態にな
ると共に、レーザ光源10からのパルスレーザ光が希土
類ドープ光ファイバ30ABに入射される。そして、パ
ルスレーザ光が、希土類ドープ光ファイバ30AB及び
高励起状態になった希土類ドープ光ファイバ30BCを
通過することによって増幅されていく。このとき、パル
スレーザ光は、シングルモードの希土類ドープ光ファイ
バ30ABを通過することによって、増幅度は少ない
が、光強度分布の整った品質の良いレーザ光が得られ、
マルチモードの希土類ドープ光ファイバ30BCを通過
することによって、この品質の良いレーザ光がマーキン
グを行うのに十分な強度に増幅されてレーザ発生手段2
50から出射されることになる。なお、本実施形態で
は、この出射される出射レーザ光は、パルス間隔が50
μsに、また、パルス幅が5nsに設定されている。ま
た、希土類ドープ光ファイバ30ABの途中にはアイソ
レータ90が設けられているから、励起光源20C等か
らのレーザ光の逆戻りが防がれる。 【0021】出射レーザ光は結合手段80C及び光ファ
イバ33を介して、コントローラ部200からヘッド部
300の方へ伝達される。これと共に、コントローラ部
200の入出力回路110からヘッド部300へと電気
ケーブル400を介して、X軸及びY軸の両ガルバノミ
ラー51,52の制御信号および駆動電力が送られる。 【0022】ヘッド部300では、コントローラ部20
0側から受けた出射レーザ光が、コリメータレンズ40
にて平行光に絞られて、ガルバノミラー50によって方
向が変えられる。ここで、ガルバノミラー50では、こ
の出射レーザ光をX軸ガルバノミラー51によって一つ
の方向に走査し、Y軸ガルバノミラー52によって、X
軸ガルバノミラー51が走査する方向と直交する方向に
走査することで2次元のあらゆる方向に走査することが
できる。ガルバノミラー50からの出射レーザ光は、f
θレンズと呼ばれる収束レンズ60によって平行光から
マーキングを行うためのスポットレーザ光に絞り込まれ
る。この出射レーザ光が被マーキング対象物W表面上を
走査することにより、所望のマーキングが行われる。 【0023】ところで、従来説明の欄でも述べたよう
に、レーザマーキング装置では、被マーキング対象物W
表面上での出射レーザ光の反射光(以下、「反射レーザ
光」)が、その出射レーザ光の光路を逆行して再びガル
バノミラー50を介してレーザ発生手段250に至り、
例えばレーザ光源10を破損させてしまうおそれがあ
る。特に、本実施形態のような構成では、逆行する反射
レーザ光も希土類ドープ光ファイバ30BC,30AB
を通過することで増幅されて光強度の高いレーザ光とし
てレーザ光源10に入射してしまう。従って、レーザ光
源10を破損させる危険性がより高い。 【0024】なお、上述したように本実施形態のレーザ
マーキング装置においては、希土類ドープ光ファイバ3
0ABの途中にレーザ光の逆戻りを防止するアイソレー
タ90が設けられているが、これは光強度の比較的低い
励起光源20C等からのレーザ光、或いは、結合手段8
0Bの端面等からの反射光に対応して設けたものであ
る。従って、希土類ドープ光ファイバ30BC,30A
B内を通過しつつ増幅された光強度の強い反射レーザ光
の進行を確実に阻止できないおそれがあり、なおもレー
ザ光源10を破損させる危険性が残り得る。 【0025】そこで、本実施形態では、コントローラ部
200内に位置する光ファイバ33の途中に光アブソー
バ120が設けられている。この光アブソーバ120
は、セル内に液体が収容されたDYE型の光アブソーバ
(例えば、Exciton社の「アブソーバBDN」)や、4
価クロムがドープされたYAG結晶で構成された固体式
の光アブソーバ(例えば、Racol社の「Cr4+:YAG Crysta
l Passive Q-Switch」、ALPHALAS社の「Passive Q-Swit
ch Cr4+:YAG」)を利用することができる。また、半導
体の光アブソーバであってもよい。この光アブソーバ1
20の作用について、前記固体式のものを例に挙げて説
明すると、光強度が極めて高い出射レーザ光が入光する
と、YAG結晶内の全て分子が励起された飽和状態とな
り光吸収率が低下し、出射レーザ光を透過させる。一
方、被マーキング対象物W表面で反射して戻ってくる、
光強度の低い反射レーザ光が入光すると、そのほとんど
全てのエネルギーがYAG結晶中の分子の励起に使用さ
れ、その励起状態の分子は熱としてエネルギーを放出し
て再び基底状態に戻る。即ち、反射レーザ光は光アブソ
ーバ120に吸収されることになる。 【0026】ここで、図3には、本実施形態における出
射レーザ光及び反射レーザ光が光アブソーバ(具体的に
は、「アブソーバBDN」)に至るタイミングを示され
ている。本実施形態では、上記したように出射レーザ光
のパルス周期は50μsであり、パルス幅は5nsであ
る。また、上記アブソーバBDNでは、出射レーザ光の
各パルス光の透過後の光アブソーバの励起状態の寿命は
8ns以下である。また、伝送用の光ファイバ33の長
さは約5m、ヘッド部300から被マーキング対象物W
までの距離(以下、「ワーク距離h」)は約0.18m
である。これらよりレーザ光が光アブソーバ120から
被マーキング対象物Wにて反射し、再び光アブソーバ1
20に戻ってくるまでの往復光路距離(={「光ファイ
バ33の長さ」+「ワーク距離」}×2)を求めること
ができる。従って、この往復光路距離を光速度で除算る
ことで、出射レーザ光のパルス光が光アブソーバ120
を透過した後、それに対応する反射レーザ光のパルス光
が光アブソーバ120に戻ってくるまでの時間を算出す
ることができる。本実施形態では約34.5nsとな
る。そうすると、出射レーザ光が光アブソーバ120に
入光してから約13ns(パルス幅5ns+励起状態の
寿命8ns)後には光アブソーバは基底状態に戻ってい
るから、反射レーザ光の各パルス光が光アブソーバ12
0に入光する際には、この光強度の弱い反射レーザ光を
吸収するに十分な光吸収能力を光アブソーバ120が有
していることになる。 【0027】このように、出射レーザ光の光路途中に光
アブソーバ120を配置して、この光アブソーバ120
により被マーキング対象物Wからの反射レーザ光のレー
ザ発生手段250への入射を防止するよう構成した。従
って、光アイソレータを利用した従来のものに比べて装
置の大型化及びコストアップを低減しつつ、反射レーザ
光によるレーザ発生手段の破損を防止することができる 【0028】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。 (1)上記実施形態では、ガルバノミラー50を備えた
ガルバノスキャニング式のレーザマーキング装置を例に
挙げて説明したが、この限りではなく、例えばレーザ発
生手段自体の位置を移動させてレーザ光の照射点を移動
させる構成のものや、いわゆるドットマーキング方式の
レーザマーキング装置であってもよい。更に、レーザマ
ーキング装置以外の他のレーザ加工装置であってもよ
く、特に、マーキングに要する光強度以上のレーザ光を
用いてワークを加工するものでは、本発明を適用するこ
とで、より顕著な効果を得ることができる。 【0029】(2)また、上記実施形態では、光アブソ
ーバを、希土類ドープ光ファイバ30BCと伝送用の光
ファイバ33との間に配置した構成としたが、この限り
ではなく、レーザ発生手段250と被マーキング対象物
Wとの間の出射レーザ光の光路途中であればよく、例え
ばヘッド部300に設ける構成であってもよい。また、
光アブソーバを例えばガルバノミラー50表面上にコー
ティングして一体化した構成であってもよい。 【0030】(3)上記実施形態では、レーザ発生手段
に希土類ドープ光ファイバによる増幅手段を備える構成
であったが、増幅手段を備えていないレーザ発生手段、
即ち、レーザ光源(例えばレーザダイオード等)そのも
のであったもよい。 【0031】(4)また、上記実施形態では、希土類ド
ープ光ファイバを使った、いわばファイバレーザをレー
ザ発生手段として用いた構成であったが、この限りでは
なく、例えばQスイッチ方式のレーザ発生手段を用いた
ものであっても同様の効果を得ることができる。 【0032】(5)更に、上記実施形態では、コントロ
ーラ部200内のレーザ発生手段250からの出射レー
ザ光を、光ファイバ33を介してヘッド部200に与え
るヘッド分離型のレーザマーキング装置を例に挙げて説
明したが、この限りではなく、コントローラ部とヘッド
部とが一体化したものであってもよい。このような構成
の場合、伝送用の光ファイバがない分だけ速いタイミン
グで反射レーザ光の各パルスが光アブソーバに戻ってく
る。従って、出射レーザ光の各パルス光が光アブソーバ
を透過後、その光アブソーバが反射レーザ光を吸収可能
な状態になる前に反射レーザ光の各パルスが光アブソー
バに入光することがないよう構成する必要がある。この
ような構成にするには、例えば、レーザ発生手段からの
出射レーザ光のパルス幅を調整したり、光アブソーバと
被マーキング対象物との距離を調整したりすることで可
能になる。なお、上記(2)で述べた光アブソーバ12
0をヘッド部300に設けたものでも上記構成にする必
要が生じ得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】入光した光の光強度と光アブソーバの光吸収率
との関係を示したグラフ 【図2】本発明の一実施形態に係るレーザマーキング装
置のブロック図 【図3】出射レーザ光及び反射レーザ光が光アブソーバ
に至るタイミングを示した図 【符号の説明】 50…ガルバノミラー 120…光アブソーバ 250…レーザ発生手段 W…被マーキング対象物

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 レーザ発生手段から出射されるパルス状
    の出射レーザ光を被加工対象物上に照射して、その被加
    工対象物の加工を行うレーザ加工装置において、 前記レーザ発生手段から出射され前記被加工対象物に至
    る前記出射レーザ光の光路途中に配置され、前記出射レ
    ーザ光を透過させ、かつ、相対的に光強度の低い反射レ
    ーザ光を吸収する非線形性の光吸収特性を有した光アブ
    ソーバを設けたことを特徴とするレーザ加工装置。
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