JP4021680B2 - レーザ加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ発生手段からのレーザ光を照射して被加工対象物の加工を行うレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のレーザ加工装置の一例として、従来、ガルバノスキャニング式のレーザマーキング装置がある。これは、レーザ発生手段から出射されたレーザ光を、その光路途中に配したガルバノミラーで方向を変えて被マーキング対象物上に走査するように照射させることで所望の文字、記号、図形等を印字するものである。
【0003】
ところで、この種のレーザマーキング装置では、被マーキング対象物上でのレーザ光の反射光が、そのレーザ光の光路を逆行して再びガルバノミラーを介してレーザ発生手段に至り、例えばレーザ発生手段内のレーザ光源を破損させてしまうことがある。レーザマーキング装置に用いられるレーザ発生手段のなかには、レーザ光源(レーザダイオード)とレーザ出射口との間に配した希土類ドープ光ファイバ内に、レーザ光源からのレーザ光を通過させて光増幅させる増幅機能を備えたもの(ファイバレーザ)がある。このような構成のレーザ発生手段に前記反射光が入射すると、たとえこの反射光の光強度が低いものであったとしても、希土類ドープ光ファイバ内で増幅されて、光強度が高いレーザ光としてレーザ光源に入射してしまい、レーザ光源を破損させる可能性が特に高くなる。
【0004】
この解決策として、従来、レーザ発生手段とガルバノスキャナとの間に、レーザ発生手段からのレーザ光の通過のみを許容し、被マーキング対象物からの反射光の通過を阻止する光アイソレータを設けたものがある。より詳しくは、光アイソレータは、レーザ発生手段からのレーザ光のうち一方向の偏光面を有するレーザ光のみの通過を許容する偏光子(偏光プリズム)と、その偏光子からのレーザ光の偏光面を所定角度、例えば45度だけ回転させるファラデー回転子と、そのファラデー回転子からの回転後の偏光面を有するレーザ光のみの通過を許容する検光子(偏光プリズム)とをレーザ光の光路に沿って配列してなる。従って、被マーキング対象物上から反射光は、検光子を通過後、ファラデー回転子にて更に偏光面が45度回転され、その回転後の偏光面が、偏光子の許容するレーザ光の偏光面に対して90度の角度をなすことになり、この偏光子にて通過が阻止される。これにより前記反射光がレーザ発生手段に入射することを防止できるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光アイソレータは、上記したように種々の光学部品からなりコストが高く、また、印字のために光強度が高いレーザ光が用いられるレーザマーキング装置に使用する場合、その光強度に応じた大きさのものが必要となる。従って、レーザマーキング装置自体が大型化すると共に製造コストが高くなってしまうという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、装置の大型化やコストアップを回避しつつ、被加工対象物からの反射光によるレーザ発生手段の破損を防止することが可能なレーザ加工装置を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るレーザ加工装置は、レーザ発生手段から出射されるパルス状の出射レーザ光を被加工対象物上に照射して、その被加工対象物の加工を行うレーザ加工装置において、前記レーザ発生手段から出射され前記被加工対象物に至る前記出射レーザ光の光路途中に配置され、前記出射レーザ光を透過させ、かつ、相対的に光強度が低く前記被加工対象物からの反射レーザ光を吸収する非線形性の光吸収特性を有した光アブソーバを設け、前記出射レーザ光のパルス光が前記光アブソーバを透過した後、それに対応する前記反射レーザ光のパルス光が前記光アブソーバに戻ってくるまでの時間が、前記出射レーザ光のパルス幅及び前記光アブソーバの励起状態の寿命時間よりも長くなっているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
光アブソーバは、その結晶中の分子が入光した光からエネルギーを得て励起状態に移り、例えば熱としてエネルギーを放出して再び基底状態に戻るという原理を利用して、入光した光を吸収するものである。ところが、図1に示すように、光アブソーバは、ある程度以上の光強度の光が入光すると、結晶中の全ての分子が励起された飽和状態となり光吸収率が低下して光を透過させる。つまり、光強度に応じて光吸収率が変化するのである。このことは、光アブソーバが、光強度の増加に伴ってその光吸収率が低下する特性を有していることを意味する。
【0009】
ここで、レーザ発生手段から出射される出射レーザ光は光強度が極めて高いのに対し、被加工対象物で反射して戻ってくる反射レーザ光の光強度は低い(通常、出射レーザ光の光強度の0〜50%)。従って、上記光アブソーバの性質を利用して、レーザ発生手段からの出射レーザ光を透過させる一方で、前記反射レーザ光を吸収するよう構成することが可能である。
【0010】
そこで、本発明では、上記のように構成した光アブソーバをレーザ発生手段及び被加工対象物間の出射レーザ光の光路途中に配置した。光アブソーバは、常には基底状態にあり、出射レーザ光の各パルス光が入光する毎に飽和状態に移り出射レーザ光を透過させる。一方、出射レーザ光の各パルスの透過した後、これから遅れて戻ってくる被加工対象物からの反射レーザ光は、基底状態にある光アブソーバに吸収される。
【0011】
このような構成であれば、光アイソレータを利用した従来のものに比べて装置の大型化及びコストアップを低減しつつ、反射レーザ光によるレーザ発生手段の破損を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図2及び図3によって説明する。
本願実施形態のレーザマーキング装置は、図2に示されており、コントローラ部200と分離型のヘッド部300とを備えてなり、それぞれに設けた入出力回路110,110同士が、電気ケーブル400にて接続されている。また、コントローラ部200とヘッド部300との間には光ファイバ33が延びており、コントローラ部200で生成した出射レーザ光がこの光ファイバ33を介してヘッド部300へと与えられる。以下、コントローラ部200、ヘッド部300の順で、詳細の構成を説明する。
【0013】
コントローラ部200に備えたレーザ発生手段250内において、符号10は、半導体レーザで構成されたレーザ光源であり、ドライバ11によりパルス駆動されてパルスレーザ光を出力する。符号20A,20B,20Cは、半導体レーザで構成された励起光源である。これら励起光源20A,20B,20Cは、ドライバ21A,21B,21Cにて直流駆動されて、後述の各希土類ドープ光ファイバ30AB,30BCの希土類元素を励起する波長を有する励起光を出力する。
【0014】
符号30ABは、シングルモードの希土類ドープ光ファイバであって、この光ファイバ30ABの途中には、前方からの戻り光をカットするアイソレータ90が設けられている。符号30BCは、マルチモードの希土類ドープ光ファイバであって、ボビン状の軸(図示せず)に複数回、巻回することで、コンパクトな形にされている。また、これら希土類ドープ光ファイバ30AB,30BCは、共に希土類を含み屈曲可能なガラスファイバで構成されており、希土類の増幅作用によってパルスレーザ光を増幅する。
【0015】
符号80Aは、結合手段であって、レーザ光源10から延びた光ファイバ31と、励起光源20Aから延びた光ファイバ32Aとを、前記希土類ドープ光ファイバ30ABに結合する。符号80B,80Cも、やはり結合手段であって、結合手段80Bは、希土類ドープ光ファイバ30ABと励起光源20Bから延びた前記光ファイバ32Bとを、希土類ドープ光ファイバ30BCに結合し、結合手段80Cは、希土類ドープ光ファイバ30BCと励起光源20Cから延びた前記光ファイバ32Cとを、光ファイバ33に結合する。そして、光ファイバ33にて、コントローラ部200とヘッド部300とが繋がっている。
【0016】
符号100は、制御手段であって、これには、入力手段401(例えば、コンソール)が連なっており、その入力手段401から、マーキングのプログラムや、マーキング情報を受け、これらに基づいて前記ガルバノミラー50を制御する。 一方、ヘッド部300のうち、符号40は、コリメータレンズであって、前記レーザ発生手段250からの増幅された出射レーザ光を平行光にする。符号60は、fθレンズであって、次述のガルバノミラー50で反射した出射レーザ光を受けて、被マーキング対象物W表面上に集光する。
【0017】
符号50は、ガルバノミラーであって、X軸ガルバノミラー51およびY軸ガルバノミラー52とからなり、前記コリメータレンズ40からの出射レーザ光が、例えば、X軸ガルバノミラー51からY軸ガルバノミラー52へと向かう順序で反射する配置になっている。そして、両ガルバノミラー51,52の角度変更によって、出射レーザ光の照射点が被マーキング対象物W上で2次元的に走査される。
【0018】
上記構成により本実施形態に係るレーザマーキング装置は次のように動作する。
まず、入力手段401を用いて、レーザパワーや印字速度等の設定値、及び、文字・図形等のマーキング情報を、制御手段100に入力する。すると、制御手段100は、予め入力されたプログラムをランして、上記各種の設定値及びマーキング情報から、レーザ出力を制御するための制御信号をドライバ11,21A,21B,21Cに与える。すると、ドライバ11は、レーザ光源10をパルス駆動し、また、ドライバ21A,21B,21Cは、励起光源20A,20B,20Cを直流駆動する。
【0019】
次いで、レーザマーキング装置に具備された励起用スイッチ(図示せず)をONにすると、直流駆動されている励起光源20Aから励起光が出力され、この励起光が光ファイバ32A及び結合手段80Aを介して、両希土類ドープ光ファイバ30AB,30BCに入射する。このとき、励起光源20Aは、出力が小さくなるように制御されており、励起光を受けた光ファイバ30AB,30BC全体は均一な励起状態とされると共に、励起されてレーザ光が発生するが、そのレーザ光はマーキング不能な強度に維持される。
【0020】
マーキングを開始ときには、制御手段100は、レーザ光源10及び励起光源20B,20Cの出力をオンする。すると、励起光源20B,20Cからの励起光が希土類ドープ光ファイバ30BC内に入射されて、希土類ドープ光ファイバ30BCが高励起状態になると共に、レーザ光源10からのパルスレーザ光が希土類ドープ光ファイバ30ABに入射される。そして、パルスレーザ光が、希土類ドープ光ファイバ30AB及び高励起状態になった希土類ドープ光ファイバ30BCを通過することによって増幅されていく。このとき、パルスレーザ光は、シングルモードの希土類ドープ光ファイバ30ABを通過することによって、増幅度は少ないが、光強度分布の整った品質の良いレーザ光が得られ、マルチモードの希土類ドープ光ファイバ30BCを通過することによって、この品質の良いレーザ光がマーキングを行うのに十分な強度に増幅されてレーザ発生手段250から出射されることになる。なお、本実施形態では、この出射される出射レーザ光は、パルス間隔が50μsに、また、パルス幅が5nsに設定されている。また、希土類ドープ光ファイバ30ABの途中にはアイソレータ90が設けられているから、励起光源20C等からのレーザ光の逆戻りが防がれる。
【0021】
出射レーザ光は結合手段80C及び光ファイバ33を介して、コントローラ部200からヘッド部300の方へ伝達される。これと共に、コントローラ部200の入出力回路110からヘッド部300へと電気ケーブル400を介して、X軸及びY軸の両ガルバノミラー51,52の制御信号および駆動電力が送られる。
【0022】
ヘッド部300では、コントローラ部200側から受けた出射レーザ光が、コリメータレンズ40にて平行光に絞られて、ガルバノミラー50によって方向が変えられる。ここで、ガルバノミラー50では、この出射レーザ光をX軸ガルバノミラー51によって一つの方向に走査し、Y軸ガルバノミラー52によって、X軸ガルバノミラー51が走査する方向と直交する方向に走査することで2次元のあらゆる方向に走査することができる。ガルバノミラー50からの出射レーザ光は、fθレンズと呼ばれる収束レンズ60によって平行光からマーキングを行うためのスポットレーザ光に絞り込まれる。この出射レーザ光が被マーキング対象物W表面上を走査することにより、所望のマーキングが行われる。
【0023】
ところで、従来説明の欄でも述べたように、レーザマーキング装置では、被マーキング対象物W表面上での出射レーザ光の反射光(以下、「反射レーザ光」)が、その出射レーザ光の光路を逆行して再びガルバノミラー50を介してレーザ発生手段250に至り、例えばレーザ光源10を破損させてしまうおそれがある。特に、本実施形態のような構成では、逆行する反射レーザ光も希土類ドープ光ファイバ30BC,30ABを通過することで増幅されて光強度の高いレーザ光としてレーザ光源10に入射してしまう。従って、レーザ光源10を破損させる危険性がより高い。
【0024】
なお、上述したように本実施形態のレーザマーキング装置においては、希土類ドープ光ファイバ30ABの途中にレーザ光の逆戻りを防止するアイソレータ90が設けられているが、これは光強度の比較的低い励起光源20C等からのレーザ光、或いは、結合手段80Bの端面等からの反射光に対応して設けたものである。従って、希土類ドープ光ファイバ30BC,30AB内を通過しつつ増幅された光強度の強い反射レーザ光の進行を確実に阻止できないおそれがあり、なおもレーザ光源10を破損させる危険性が残り得る。
【0025】
そこで、本実施形態では、コントローラ部200内に位置する光ファイバ33の途中に光アブソーバ120が設けられている。この光アブソーバ120は、セル内に液体が収容されたDYE型の光アブソーバ(例えば、Exciton社の「アブソーバBDN」)や、4価クロムがドープされたYAG結晶で構成された固体式の光アブソーバ(例えば、Racol社の「Cr4+:YAG Crystal Passive Q-Switch」、ALPHALAS社の「Passive Q-Switch Cr4+:YAG」)を利用することができる。また、半導体の光アブソーバであってもよい。この光アブソーバ120の作用について、前記固体式のものを例に挙げて説明すると、光強度が極めて高い出射レーザ光が入光すると、YAG結晶内の全て分子が励起された飽和状態となり光吸収率が低下し、出射レーザ光を透過させる。一方、被マーキング対象物W表面で反射して戻ってくる、光強度の低い反射レーザ光が入光すると、そのほとんど全てのエネルギーがYAG結晶中の分子の励起に使用され、その励起状態の分子は熱としてエネルギーを放出して再び基底状態に戻る。即ち、反射レーザ光は光アブソーバ120に吸収されることになる。
【0026】
ここで、図3には、本実施形態における出射レーザ光及び反射レーザ光が光アブソーバ(具体的には、「アブソーバBDN」)に至るタイミングを示されている。
本実施形態では、上記したように出射レーザ光のパルス周期は50μsであり、パルス幅は5nsである。また、上記アブソーバBDNでは、出射レーザ光の各パルス光の透過後の光アブソーバの励起状態の寿命は8ns以下である。また、伝送用の光ファイバ33の長さは約5m、ヘッド部300から被マーキング対象物Wまでの距離(以下、「ワーク距離h」)は約0.18mである。これらよりレーザ光が光アブソーバ120から被マーキング対象物Wにて反射し、再び光アブソーバ120に戻ってくるまでの往復光路距離(={「光ファイバ33の長さ」+「ワーク距離」}×2)を求めることができる。従って、この往復光路距離を光速度で除算ることで、出射レーザ光のパルス光が光アブソーバ120を透過した後、それに対応する反射レーザ光のパルス光が光アブソーバ120に戻ってくるまでの時間を算出することができる。本実施形態では約34.5nsとなる。そうすると、出射レーザ光が光アブソーバ120に入光してから約13ns(パルス幅5ns+励起状態の寿命8ns)後には光アブソーバは基底状態に戻っているから、反射レーザ光の各パルス光が光アブソーバ120に入光する際には、この光強度の弱い反射レーザ光を吸収するに十分な光吸収能力を光アブソーバ120が有していることになる。
【0027】
このように、出射レーザ光の光路途中に光アブソーバ120を配置して、この光アブソーバ120により被マーキング対象物Wからの反射レーザ光のレーザ発生手段250への入射を防止するよう構成した。従って、光アイソレータを利用した従来のものに比べて装置の大型化及びコストアップを低減しつつ、反射レーザ光によるレーザ発生手段の破損を防止することができる
【0028】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、ガルバノミラー50を備えたガルバノスキャニング式のレーザマーキング装置を例に挙げて説明したが、この限りではなく、例えばレーザ発生手段自体の位置を移動させてレーザ光の照射点を移動させる構成のものや、いわゆるドットマーキング方式のレーザマーキング装置であってもよい。更に、レーザマーキング装置以外の他のレーザ加工装置であってもよく、特に、マーキングに要する光強度以上のレーザ光を用いてワークを加工するものでは、本発明を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
【0029】
(2)また、上記実施形態では、光アブソーバを、希土類ドープ光ファイバ30BCと伝送用の光ファイバ33との間に配置した構成としたが、この限りではなく、レーザ発生手段250と被マーキング対象物Wとの間の出射レーザ光の光路途中であればよく、例えばヘッド部300に設ける構成であってもよい。また、光アブソーバを例えばガルバノミラー50表面上にコーティングして一体化した構成であってもよい。
【0030】
(3)上記実施形態では、レーザ発生手段に希土類ドープ光ファイバによる増幅手段を備える構成であったが、増幅手段を備えていないレーザ発生手段、即ち、レーザ光源(例えばレーザダイオード等)そのものであったもよい。
【0031】
(4)また、上記実施形態では、希土類ドープ光ファイバを使った、いわばファイバレーザをレーザ発生手段として用いた構成であったが、この限りではなく、例えばQスイッチ方式のレーザ発生手段を用いたものであっても同様の効果を得ることができる。
【0032】
(5)更に、上記実施形態では、コントローラ部200内のレーザ発生手段250からの出射レーザ光を、光ファイバ33を介してヘッド部200に与えるヘッド分離型のレーザマーキング装置を例に挙げて説明したが、この限りではなく、コントローラ部とヘッド部とが一体化したものであってもよい。このような構成の場合、伝送用の光ファイバがない分だけ速いタイミングで反射レーザ光の各パルスが光アブソーバに戻ってくる。従って、出射レーザ光の各パルス光が光アブソーバを透過後、その光アブソーバが反射レーザ光を吸収可能な状態になる前に反射レーザ光の各パルスが光アブソーバに入光することがないよう構成する必要がある。このような構成にするには、例えば、レーザ発生手段からの出射レーザ光のパルス幅を調整したり、光アブソーバと被マーキング対象物との距離を調整したりすることで可能になる。なお、上記(2)で述べた光アブソーバ120をヘッド部300に設けたものでも上記構成にする必要が生じ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】入光した光の光強度と光アブソーバの光吸収率との関係を示したグラフ
【図2】本発明の一実施形態に係るレーザマーキング装置のブロック図
【図3】出射レーザ光及び反射レーザ光が光アブソーバに至るタイミングを示した図
【符号の説明】
50…ガルバノミラー
120…光アブソーバ
250…レーザ発生手段
W…被マーキング対象物
Claims (1)
- レーザ発生手段から出射されるパルス状の出射レーザ光を被加工対象物上に照射して、その被加工対象物の加工を行うレーザ加工装置において、
前記レーザ発生手段から出射され前記被加工対象物に至る前記出射レーザ光の光路途中に配置され、前記出射レーザ光を透過させ、かつ、相対的に光強度が低く前記被加工対象物からの反射レーザ光を吸収する非線形性の光吸収特性を有した光アブソーバを設け、
前記出射レーザ光のパルス光が前記光アブソーバを透過した後、それに対応する前記反射レーザ光のパルス光が前記光アブソーバに戻ってくるまでの時間が、前記出射レーザ光のパルス幅及び前記光アブソーバの励起状態の寿命時間よりも長くなっていることを特徴とするレーザ加工装置。
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