JP2003246998A - 発泡性洗浄剤 - Google Patents

発泡性洗浄剤

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JP2003246998A
JP2003246998A JP2002049061A JP2002049061A JP2003246998A JP 2003246998 A JP2003246998 A JP 2003246998A JP 2002049061 A JP2002049061 A JP 2002049061A JP 2002049061 A JP2002049061 A JP 2002049061A JP 2003246998 A JP2003246998 A JP 2003246998A
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Shinji Wada
信二 和田
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Daiichi Shoji Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保存性や溶解性や安全性に優れた発泡性洗浄剤
を提供する。 【解決手段】塩素系漂白剤粒子と、酸素系漂白剤粒子及
び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子と、炭酸塩粒子と、有
機酸粒子及び/又は無機酸粒子と、界面活性剤粒子と、
キレート剤粒子とを含み、且つ、塩素系漂白剤粒子、酸
素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭
酸塩粒子、有機酸粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤
粒子の各々の成分粒子の表面に、滑沢剤粒子が付着コー
ティングされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所等の排水口等
を洗浄する発泡性洗浄剤に関し、特に、保存性や溶解性
や安全性に優れた発泡性洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】台所等の排水口等を洗浄する発泡性洗浄
剤としては、例えば、過酸化水素付加化合物と塩素化イ
ソシアヌル酸を必須2成分とする発泡性造粒組成物の製
法において、造粒の際に原料の粒径が75μm〜100
0μmである塩素化イソシアヌル酸を用いたものが、既
に、提案されている。
【0003】この発泡性洗浄剤は、保存中に、ガス発生
により包装袋の膨張、または破壊等を生じず、水中に投
入すると、炭酸ガスを発生しながら溶解し、台所等の排
水口等を殺菌、漂白、脱臭する(特開昭60−1127
14号を参照)。
【0004】また、台所等の排水口等のヌメリ取り剤と
しては、15g〜30gのトリクロロイソシアヌル酸錠
剤を多数の孔を設けた容器や袋等に入れて、台所等の排
水口等に吊るして使用するタイプのものが、既に、市販
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
発泡性造粒組成物は、過酸化水素付加化合物粒子(1次
粒子)と塩素化イソシアヌル酸(1次粒子)を造粒して
造粒物(顆粒、2次粒子)にしているので、造粒物(顆
粒、2次粒子)の各々の粒子(顆粒、2次粒子)中で、
過酸化水素付加化合物粒子(1次粒子)と塩素化イソシ
アヌル酸(1次粒子)との接触面積が大きいため、この
発泡性造粒組成物を保存している場合に、例えば、製材
中のわずかな水分が発泡性造粒組成物に接触すると、過
酸化水素付加化合物と塩素化イソシアヌル酸とが反応し
てしまう、という問題があり、保存性という観点から
は、尚、改良の余地がある。
【0006】また、従来の発泡性造粒組成物は、実際の
使用の際に、例えば、台所等の排水口等を殺菌、漂白、
脱臭する(いわゆる、ぬめりを取る)ために、台所等の
排水口等に、発泡性造粒組成物を入れてお湯や水をかけ
ても、全部が発泡して溶けきるまでに時間がかかる、と
いう問題もあり、分解・溶解性という観点からは、尚、
改良の余地がある。
【0007】更には、従来の発泡性造粒組成物は、その
製剤が、顆粒製剤の場合には、従来の発泡性造粒組成物
では、製剤中に、粒子径の小さい顆粒や粉末(1次粒
子)が含まれているため、消費者が、この発泡性造粒組
成物を使用する際に、顆粒製剤を分包している袋の封を
切って、袋内に収容されている顆粒製剤を、台所等の排
水口等に、粒子径の小さい顆粒や粉末(1次粒子)が飛
散し、鼻や目やのどに対し刺激を与えるというリスクも
あった。
【0008】一方、従来の容器や袋等に入れて台所等の
排水口等に吊るして使用する、ヌメリ取り剤は、1〜2
ヶ月間、ヌメリ取り効果が持続する反面、トリクロロイ
ソシアヌル酸という、酸性の塩素系漂白剤を使用してい
るため、例えば、台所の流し(シンク)がステンレス製
であるような場合にあっては、ステンレス製の流し(シ
ンク)を錆びさせる原因となったり、炊事や食器等の洗
い物をする者の目の前に、長期間、塩素系漂白剤が存在
する、というリスクが問題視されている。
【0009】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであって、保存性に優れ、且つ、台所
等の排水口等にふりかけたり、投入したりした後、お湯
や水をかけるだけで、直ちに発泡し、短時間で、台所等
の排水口等を殺菌、漂白、脱臭する(いわゆる、ぬめり
を取る)ことができ、安全性にも優れた、発泡性洗浄剤
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発泡性
洗浄剤は、塩素系漂白剤粒子と、酸素系漂白剤粒子及び
/又は過ホウ酸ナトリウム粒子と、炭酸塩粒子と、有機
酸粒子と、界面活性剤粒子と、キレート剤粒子とを含
み、且つ、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリ
ウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/又は無機酸粒
子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の表面に、滑沢
剤粒子が付着コーティングされている。
【0011】ここで、本明細書で用いる用語、「炭酸
塩」は、例えば、炭酸水素ナトリウムや炭酸ナトリウム
が含まれる。このような炭酸塩は、単一成分であって
も、2成分以上の混合物であってもよい。
【0012】この発泡性洗浄剤では、酸素系漂白剤粒子
及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有機
酸粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の成
分粒子の表面に、滑沢剤粒子が付着コーティングを施し
ているので、保存中において、各々の粒子の表面同士が
直接接触する接触表面が少ないため、保存中に、発泡性
洗浄剤中にわずかな水分が存在している場合であって
も、塩素系漂白剤粒子と、酸素系漂白剤粒子及び/又は
過ホウ酸ナトリウム粒子とが反応し難く、また、有機酸
と、炭酸塩粒子とが反応し難い。
【0013】従って、この発泡性洗浄剤は、保存性に優
れている。
【0014】請求項2に記載の発泡性洗浄剤は、請求項
1に記載の発泡性洗浄剤の、酸素系漂白剤粒子及び/又
は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及
び/又は無機酸粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒
子の各々の粒子径が、0.5mm以上3.00mm以下
の範囲の造粒物である。
【0015】ここで、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホ
ウ酸ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/又
は無機酸粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各
々の粒子径をが、0.5mm以上3.00mm以下の範
囲の造粒物とするのは、これらの成分粒子が、0.5m
m未満の場合には、製剤を顆粒製剤とした場合、使用の
際に飛散し易くなり、例えば、界面活性剤粒子が、人の
鼻粘膜に付着し、人の鼻粘膜を刺激するので好ましくな
い。一方、これらの成分粒子が、3.00mmを超える
場合には、この発泡性洗浄剤にお湯や水をそそいだ時の
急激な反応が得られず強力な発泡をし難くなるので好ま
しくない。
【0016】一方、本発明に係る発泡性洗浄剤の使用の
際における、本発明に係る発泡性洗浄剤に、お湯や水を
かけた際の、速やかな発泡という効果を得るためには、
本発明に係る発泡性洗浄剤中に配合される塩素系漂白剤
粒子は、1次粒子として配合するのが好ましい。
【0017】ここに、本明細書で用いる用語、「1次粒
子」は、その粒径が、0.1μm以上100μm以下の
粒子であることが好ましい。
【0018】この発泡性洗浄剤では、塩素系漂白剤粒
子、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒
子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/無機酸粒子、界面活
性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の粒子径を、お湯や
水をかけた際に、直ちに発泡する粒子径の製剤にしてい
るので、台所等の排水口等にふりかけて、お湯や水をか
けるだけで、直ちに発泡し、台所等の排水口等を殺菌、
漂白、脱臭する(いわゆる、ぬめりを取る)ことができ
る。
【0019】請求項3に記載の発泡性洗浄剤は、請求項
2に記載の発泡性洗浄剤の、有機酸粒子及び/又は無機
酸粒子の造粒物の好ましい構成を具体的に特定するもの
であり、有機酸粒子及び/又は無機酸粒子の造粒物が、
CMC−Na、アラビアゴム、ゼラチン及びヒドロキシ
プロピルセルロースの群から選択される少なくとも1種
の結合剤により造粒されており、且つ、水分を飛ばした
造粒物にされている。
【0020】この発泡性洗浄剤では、有機酸粒子の造粒
物を水分を飛ばした造粒物としているので、保存中に、
有機酸粒子の造粒物中に含まれるわずかな水分が原因と
なって、有機酸及び/又は無機酸と、炭酸塩粒子とが反
応し、炭酸ガスが発生することがない。
【0021】即ち、この発泡性洗浄剤は、保存性に優れ
ている。
【0022】請求項4に記載の発泡性洗浄剤は、請求項
1〜3のいずれかに記載の発泡性洗浄剤が、キレート剤
粒子を更に含有している。
【0023】この発泡性洗浄剤は、キレート剤粒子が配
合されているので、例えば、ステンレス製のシンク等の
錆びを効果的に除去できる。
【0024】請求項5に記載の発泡性洗浄剤は、請求項
4に記載の発泡性洗浄剤の、キレート剤粒子が、粒子径
が、0.5mm以上3.00mm以下の範囲の造粒物で
ある。
【0025】この発泡性洗浄剤では、キレート剤粒子に
ついても、飛散し難く且つ優れた溶解性を発揮する粒径
を有する造粒物にしているので、優れた安全性と優れた
錆び取り効果とを実現できる。
【0026】請求項6に記載の発泡性洗浄剤は、請求項
5に記載の発泡性洗浄剤の、キレート剤粒子の表面に、
滑沢剤粒子が付着コーティングされている。
【0027】この発泡性洗浄剤では、キレート剤粒子
(造粒物)の表面に、滑沢剤粒子を付着コーティングし
ているので、キレート剤粒子(造粒物)の流動性が向上
する結果、他の配合物との混合工程において、キレート
剤粒子(造粒物)が混合物中に均一に混合する。
【0028】この結果、この発泡性洗浄剤は、製品間に
おいて品質のバラツキの無い、ステンレス製のシンク等
の錆取り効果を実現できる。
【0029】請求項7に記載の発泡性洗浄剤は、請求項
1〜6のいずれかに記載の発泡性洗浄剤が、水分吸収剤
粒子を更に含有していることを特徴としている。
【0030】ここで、この水分吸収剤粒子は、1次粒子
(顆粒のような造粒物でない粉体)であることが好まし
い。
【0031】この発泡性洗浄剤は、水分吸収剤粒子を含
有しているので、保存中に、何らかの理由で、発泡性洗
浄剤が、湿気を帯びるようなことがあっても、そのよう
な湿気が、水分吸収剤粒子に吸収されるため、尚一層、
塩素系漂白剤粒子と、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホ
ウ酸ナトリウム粒子とが反応し難く、また、有機酸及び
/又は無機酸と、炭酸塩粒子とが反応し難い。
【0032】この結果、この発泡性洗浄剤は、保存性に
優れている。
【0033】請求項8に記載の発泡性洗浄剤は、塩素系
漂白剤粒子の好ましい成分を提案するものであって、請
求項1〜7のいずれかに記載の発泡性洗浄剤の塩素系漂
白剤粒子が、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム粒子で
ある。
【0034】この発泡性洗浄剤では、トリクロロイソシ
アヌル酸に比較して、安全性に優れた、ジクロロイソシ
アヌル酸ナトリウムを用いているので、安全性に優れて
いる。
【0035】また、従来の容器や袋等に入れて台所等の
排水口等に吊るして使用する、ヌメリ取り剤と異なり、
短時間で、発泡し、台所等の排水口等を殺菌、漂白、脱
臭(いわゆる、ヌメリ取り)を終了し、消滅するように
しているので、炊事や食器等の洗い物をする者の目の前
に、長期間、塩素系漂白剤が存在する、というリスクを
解決することができる。
【0036】請求項9に記載の発泡性洗浄剤は、請求項
8に記載の発泡性洗浄剤中に含有される、ジクロロイソ
シアヌル酸ナトリウム粒子の好ましい範囲を提案するも
のであって、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム粒子を
1重量部以上30重量部以下の範囲で含有する。
【0037】請求項10に記載の発泡性洗浄剤は、酸素
系漂白剤粒子の好ましい成分を提案するものであって、
請求項1〜9のいずれかに記載の発泡性洗浄剤の、酸素
系漂白剤粒子が、過炭酸ナトリウム粒子である。
【0038】請求項11に記載の発泡性洗浄剤は、有機
酸粒子及び/又は無機酸粒子の好ましい成分を提案する
ものであって、請求項1〜10のいずれかに記載の発泡
性洗浄剤の、有機酸粒子及び/又は無機酸粒子が、こは
く酸、フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アジピ
ン酸、ホウ酸及びスルファミン酸の群から選択される少
なくとも1成分粒子である。
【0039】請求項12に記載の発泡性洗浄剤は、界面
活性剤粒子の好ましい成分を提案するものであって、請
求項1〜11のいずれかに記載の発泡性洗浄剤の、界面
活性剤粒子が、LAS、アルファオレフィンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム及び脂肪酸ナトリ
ウムの群から選択される少なくとも1成分粒子である。
【0040】請求項13に記載の発泡性洗浄剤は、滑沢
剤粒子の好ましい成分を提案するものであって、請求項
1〜12のいずれかに記載の発泡性洗浄剤の、滑沢剤粒
子が、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
マグネシウム、安息香酸ソーダ、ポリエチレングリコー
ル、ケイ酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル及び炭酸
マグネシウムの群から選択される少なくとも1つの粒子
である。
【0041】請求項14に記載の発泡性洗浄剤は、請求
項6に記載の発泡性洗浄剤で用いる水分吸収剤粒子の好
ましい成分を提案するものであって、請求項6に記載の
発泡性洗浄剤の、水分吸収剤粒子が、無水石膏、硫酸マ
グネシウム、塩化カルシウム及び酸化マグネシウムの群
から選択される少なくとも1成分粒子である。
【0042】請求項15に記載の発泡性洗浄剤は、請求
項1〜14のいずれかに記載の発泡性洗浄剤の、剤形
が、粉粒製剤又は錠剤である。
【0043】ここで、本明細書で用いる用語、「粉粒製
剤」は、1次粒子と2次粒子との混合粒子を意味する。
【0044】この発泡性洗浄剤は、その剤形を、粉粒製
剤とした場合には、殺菌、漂白、脱臭(いわゆる、ヌメ
リ取り)を行いたい場所に振りかけた後、お湯や水をか
けるだけで、そのような場所を、すばやく、殺菌、漂
白、脱臭する(いわゆる、ヌメリ取りをする)ことがで
きる。
【0045】また、この発泡性洗浄剤は、その剤形を、
錠剤(圧縮成形物)とした場合には、殺菌、漂白、脱臭
(いわゆる、ヌメリ取り)を行いたい場所に投入した
後、お湯や水をかけるだけで、そのような場所を、殺
菌、漂白、脱臭する(いわゆる、ヌメリ取りをする)こ
とができるので、使用の際の利便性に優れている。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る発泡性洗浄剤
の一例を、更に詳しく説明する。 (発明の実施の形態1)まず、塩素系漂白剤粒子、酸素
系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭酸
塩粒子、有機酸粒子及び/又は無機酸粒子、界面活性剤
粒子、キレート剤粒子を準備する。
【0047】炭酸塩粒子としては、炭酸水素ナトリウム
粒子、炭酸ナトリウム粒子、又は、炭酸水素ナトリウム
粒子と炭酸ナトリウム粒子との混合粒子を用いる。
【0048】塩素系漂白剤粒子としては、トリクロロイ
ソシアヌル酸や、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム粒
子等の種々のものを用いることができるが、安全性を考
慮した場合には、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム粒
子を用いるのが好ましい。
【0049】酸素系漂白剤粒子としては、例えば、過炭
酸ナトリウム粒子を用いることが好ましい。
【0050】有機酸粒子としては、例えば、こはく酸、
フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸及びアジピン酸
の群から選択される少なくとも1成分粒子を用いること
が好ましい。
【0051】また、無機酸粒子としては、例えば、ホウ
酸粒子及び/又はスルファミン酸粒子を用いることが好
ましい。
【0052】尚、このような有機酸粒子及び/又は無機
酸粒子は、有機酸粒子、無機酸粒子、又は、有機酸粒子
と無機酸粒子との混合粒子であってもよい。
【0053】界面活性剤粒子としては、LAS、アルフ
ァオレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナト
リウム及び脂肪酸ナトリウムの群から選択される少なく
とも1成分粒子を用いることが好ましい。
【0054】キレート剤粒子としては、例えば、EDT
A等を用いる。
【0055】次に、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ
酸ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/又は
無機酸粒子、界面活性剤粒子、キレート剤粒子の各々を
従来公知の造粒方法により造粒物(顆粒、2次粒子)に
造粒する。
【0056】これらの造粒物を製造する方法としては、
転動造粒法や流動層造粒法を用いる。
【0057】また、これらの造粒物を製造する際の結合
剤としては、CMC−Na、アラビアゴム、ゼラチン及
びヒドロキシプロピルセルロースの群から選択される少
なくとも1種の結合剤を用いることが好ましい。
【0058】これらの造粒物を製造する際に、特に、有
機酸粒子及び/又は無機酸粒子の造粒物を製造する際に
は、結合剤として、CMC−Na、アラビアゴム、ゼラ
チン及びヒドロキシプロピルセルロースの群から選択さ
れる少なくとも1種の結合剤を用い、且つ、造粒物中か
ら水分を可能な限り飛ばすようにするのが好ましい。
【0059】このようにして、酸素系漂白剤粒子及び/
又は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子
及び/又は無機酸粒子、界面活性剤粒子、キレート剤粒
子の各々を従来公知の造粒方法により造粒物(顆粒、2
次粒子)を製造するが、これらの造粒物の粒子径は、分
級などにより、0.5mm以上3.00mm以下の範囲
に調整する。
【0060】一方、塩素系漂白剤粒子は、一次粒子のま
まで使用するのが好ましい。
【0061】塩素系漂白剤粒子としては、一次粒子であ
ればよい。
【0062】そのような塩素系漂白剤粒子としては、特
に以下の場合、例えば、粒度分布が、0.1μm以上1
00μmの一次粒子を用いるのが好ましい。
【0063】尚、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸
ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/又は無
機酸粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の
粒子径をが、0.5mm以上3.00mm以下の範囲の
造粒物とするのは、これらの成分粒子が、0.5mm未
満の場合には、製剤を顆粒製剤とした場合、使用の際に
飛散し易くなり、例えば、界面活性剤粒子及びキレート
剤粒子が、人の鼻粘膜に付着し、人の鼻粘膜を刺激する
ので好ましくない。一方、これらの成分粒子が、3.0
0mmを超える場合には、この発泡性洗浄剤にお湯や水
をそそいだ時の急激な反応が得られず強力な発泡をし難
くなるので好ましくない。
【0064】次に、以上のようにして調整した、酸素系
漂白剤造粒物(顆粒、2次粒子)及び/又は過ホウ酸ナ
トリウム造粒物(顆粒、2次粒子)、炭酸塩造粒物(顆
粒、2次粒子)、有機酸造粒物(顆粒、2次粒子)及び
/又は無機酸造粒物(顆粒、2次粒子)、界面活性剤造
粒物(顆粒、2次粒子)、及び、キレート剤造粒物(顆
粒、2次粒子)の各々の表面を滑沢剤粒子が付着コーテ
ィングする。
【0065】滑沢剤粒子としては、例えば、タルク、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム及び
炭酸マグネシウムの群から選択される少なくとも1成分
粒子を用いるのが好ましい。このような滑沢剤粒子とし
ては、粒径が、40μm以上80μm以下のものを用い
るのが好ましく、約75μmのものを用いるのが更に好
ましい。
【0066】次に、塩素系漂白剤造粒物(1次粒子)、
表面に滑沢剤粒子が付着コーティングされた酸素系漂白
剤造粒物(顆粒、2次粒子)及び/又は表面に滑沢剤粒
子が付着コーティングされた過ホウ酸ナトリウム造粒物
(顆粒、2次粒子)、表面に滑沢剤粒子が付着コーティ
ングされた炭酸塩造粒物(顆粒、2次粒子)、表面に滑
沢剤粒子が付着コーティングされた有機酸造粒物(顆
粒、2次粒子)及び/又は無機酸造粒物(顆粒、2次粒
子)、表面に滑沢剤粒子が付着コーティングされた界面
活性剤造粒物(顆粒、2次粒子)、及び、キレート剤造
粒物(顆粒、2次粒子)の各々を所定の割合で配合し、
均一に混合した後、均一に混合された混合物を所定量毎
に分包し、最終製品にする。
【0067】より具体的に説明すると、塩素系漂白剤造
粒物(1次粒子)(例えば、ジクロロイソシアヌル酸ナ
トリウム粒子)を全体に対し、5重量部以上30重量部
以下の範囲となるように配合し、酸素系漂白剤造粒物
(顆粒、2次粒子)及び/又は過ホウ酸ナトリウム造粒
物(顆粒、2次粒子)を全体に対し、1重量部以上30
重量部以下の範囲となるように配合し、炭酸塩造粒物
(顆粒、2次粒子)を全体に対し、10重量部以上25
重量部以下の範囲となるように配合し、有機酸造粒物
(顆粒、2次粒子)及び/又は無機酸造粒物(顆粒、2
次粒子)を全体に対し、1重量部以上20重量部以下の
範囲となるように配合し、界面活性剤造粒物(顆粒、2
次粒子)を全体に対して0.1重量部以上4重量部以下
の範囲となるように配合し、残部を、必要により、キレ
ート剤造粒物(顆粒、2次粒子)や水分吸収剤造粒物
(顆粒、2次粒子)等で構成する。
【0068】キレート剤造粒物を配合する場合にあって
は、全体に対して、0.1重量部以上5重量部以下とな
るように配合し、また、水分吸収剤造粒物(顆粒、2次
粒子)を配合する場合には、全体に対して、0.2重量
部以上10重量部以下配合する。
【0069】そして、このようにして配合した配合物
を、従来公知の混合装置を用いて均一に混合した後、均
一に混合された混合物を、例えば、一般家庭の台所等の
排水口の殺菌、漂白、脱臭(いわゆる、ヌメリ取り)用
の場合にあっては、30g以上50g以下の範囲内の一
定量を袋に収容し、その後、袋内に空気中の湿気が入ら
ないように袋を気密封緘して、最終製品にする。
【0070】この発泡性洗浄剤では、酸素系漂白剤粒子
及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有機
酸粒子及び/又は無機酸粒子、界面活性剤粒子及びキレ
ート剤粒子の各々の成分粒子の表面に、滑沢剤粒子が付
着コーティングを施しているので、保存中において、各
々の粒子の表面同士が直接接触する接触表面が少ないた
め、保存中に、何らかの理由で、発泡性洗浄剤が、湿気
を帯びるようなことがあっても、塩素系漂白剤粒子と、
酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子と
が反応し難く、また、有機酸粒子及び/又は無機酸粒子
と、炭酸塩粒子とが反応し難い。
【0071】従って、この発泡性洗浄剤は、保存性に優
れている。
【0072】また、この発泡性洗浄剤では、塩素系漂白
剤粒子、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリウ
ム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/又は無機酸粒
子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の粒子径
を、お湯や水をかけた際に、直ちに発泡する粒子径の製
剤にしているので、台所等の排水口等にふりかけて、お
湯や水をかけるだけで、直ちに発泡し、台所等の排水口
等を殺菌、漂白、脱臭する(いわゆる、ぬめりを取る)
ことができる。
【0073】更にまた、この発泡性洗浄剤では、有機酸
粒子及び/又は無機酸粒子の造粒物を水分を飛ばした造
粒物としているので、保存中に、有機酸粒子及び/又は
無機酸粒子の造粒物中に含まれる水分が原因となって、
有機酸及び/又は無機酸と、炭酸塩粒子とが反応し、炭
酸ガスが発生することがない。即ち、この発泡性洗浄剤
は、このような有機酸粒子及び/又は無機酸粒子の造粒
物によっても、優れた保存性が発揮されるようにされて
いる。
【0074】また、この発泡性洗浄剤では、トリクロロ
イソシアヌル酸に比較して、安全性に優れた、ジクロロ
イソシアヌル酸ナトリウムを用いているので、安全性に
優れている。
【0075】また、従来の容器や袋等に入れて台所等の
排水口等に吊るして使用する、ヌメリ取り剤と異なり、
短時間で、発泡し、台所等の排水口等を殺菌、漂白、脱
臭(いわゆる、ヌメリ取り)を終了し、消滅するように
しているので、炊事や食器等の洗い物をする者の目の前
に、長期間、塩素系漂白剤が存在する、というリスクを
解決することができる。
【0076】また、この発泡性洗浄剤は、その剤形を、
粉粒製剤とした場合には、殺菌、漂白、脱臭(いわゆ
る、ヌメリ取り)を行いたい場所に振りかけて、お湯や
水をかけるだけで、そのような場所を、殺菌、漂白、脱
臭する(いわゆる、ヌメリ取りをする)ことができる。
【0077】尚、この発泡性洗浄剤は、その剤形を、錠
剤(圧縮成形物)とした場合には、殺菌、漂白、脱臭
(いわゆる、ヌメリ取り)を行いたい場所に投入した
後、お湯や水をかけるだけで、そのような場所を、殺
菌、漂白、脱臭する(いわゆる、ヌメリ取りをする)こ
とができるので、使用の際の利便性に優れている。
【0078】次に、具体的な実験例を示す。 (実施例1)上述した、発泡性洗浄剤の製造方法に従っ
て、本発明に係る発泡性洗浄剤を製造した。
【0079】尚、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム顆
粒(2次粒子)の良好な崩壊特性や、良好な形状保持特
性を得るためには、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
粒子(1次粒子)は、その粒径が、0.1μm以上10
0μm以下の範囲にあることが好ましい。また、発泡性
洗浄剤の優れた殺菌・漂白・脱臭特性(いわゆる、ヌメ
リ取り特性)を発揮させるためには、有効塩素含有量
が、60重量%以上100重量%以下の範囲にあるもの
を用いるのが好ましい。
【0080】また、過炭酸ナトリウム顆粒(2次粒子)
の良好な崩壊特性や、良好な形状保持特性や、発泡性洗
浄剤としての優れた発泡特性を得るためには、過炭酸ナ
トリウム粒子(1次粒子)は、その粒径が、400μm
以上800μm以下の範囲にあることが好ましい。
【0081】また、炭酸塩顆粒(2次粒子)の良好な崩
壊特性や、良好な形状保持特性や、発泡性洗浄剤として
の優れた発泡特性を得るためには、炭酸塩粒子(1次粒
子)は、その粒径が、400μm以上800μm以下の
範囲にあることが好ましい。
【0082】また、有機酸(こはく酸、フマル酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、酒石酸及び/又はアジピン酸)の粒子
(1次粒子)及び/又は無機酸(ホウ酸及び/又はスル
ファミン酸)の粒子(1次粒子)は、その粒径が、10
00μm以上2000μm以下の範囲にあることが好ま
しい。
【0083】また、塩素系漂白剤粒子、酸素系漂白剤粒
子及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭酸塩粒子、有
機酸粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の
成分粒子の表面に施す滑沢剤粒子は、その粒径が、3μ
m以上30μm以下の範囲にあることが好ましい。
【0084】滑沢剤粒子として、例えば、ステアリン酸
マグネシウムを用いる場合には、その平均粒径が、1μ
m以上10μm以下の範囲にあることが好ましい。
【0085】滑沢剤粒子として、例えば、ケイ酸カルシ
ウムを用いる場合には、その粒径が、20μm以上30
μm以下の範囲にあることが好ましい。尚、ケイ酸カル
シウムは、花弁状結晶構造となっているため、塩素系漂
白剤粒子、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリ
ウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/又は無機酸粒
子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の成分粒
子の表面に付着させやすい、という特徴がある。
【0086】次に、製造した発泡性洗浄剤の処方を以下
に示す。
【0087】
【表1】 (実験例2)表2に、本発明に係る発泡性洗浄剤の具体
的な実験例の組成を示す。
【0088】
【表2】 (実施例3)表3に、本発明に係る発泡性洗浄剤の具体
的な実験例の組成を示す。
【0089】
【表3】 (実施例4)表4に、本発明に係る発泡性洗浄剤の具体
的な実験例の組成を示す。
【0090】
【表4】 (実施例5)表5に、本発明に係る発泡性洗浄剤の具体
的な実験例の組成を示す。
【0091】
【表5】 (実施例6)表6に、本発明に係る発泡性洗浄剤の具体
的な実験例の組成を示す。
【0092】
【表6】 (実施例7)表7に、本発明に係る発泡性洗浄剤の具体
的な実験例の組成を示す。
【0093】
【表7】 次に、表1〜表7の各々に示す処方を有する発泡性洗浄
剤を40gの分包品とした。
【0094】以上のようにして製造した分包品を、40
℃の恒温槽に入れ、30日間、放置した。
【0095】30日後、分包品内でのガスの発生の有無
を調べたが、分包品内において、ガスの発生は観察され
なかった。
【0096】また、発泡性洗浄剤の製造方法に従って、
本発明に係る発泡性洗浄剤を、過炭酸ナトリウムの代わ
りに過ホウ酸ナトリウムを用いる以外は、表1と同一の
処方の本発明に係る発泡性洗浄剤を製造し、40gの分
包品としたものを、40℃の恒温槽に入れ、30日間、
放置した。
【0097】30日後、分包品内でのガスの発生の有無
を調べたが、分包品内において、ガスの発生は観察され
なかった。 (比較例)一方、比較例として、単に、ジクロロイソシ
アヌル酸ナトリウム粉末(1次粒子)30重量%、過炭
酸ナトリウム粉末(1次粒子)30重量%、こはく酸粉
末(1次粒子)15重量%、炭酸水素ナトリウム粉末
(1次粒子)20重量%、炭酸ナトリウム粉末(1次粒
子)10重量%、EDTA粉末2重量%及びタルク粉末
3重量%を均一に混合し、40gの分包品としたもの
を、40℃の恒温槽に入れた所、恒温槽に入れてから1
週間経過した時点で、分包品内において、ガスの発生が
認められた。
【0098】以上の実験結果から、本発明に係る発泡性
洗浄剤(実施例1〜5)は、比較例に比べ、保存性に優
れていることが、明らかになった。
【0099】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に記載の発泡性洗浄剤では、酸素系漂白剤粒子及び/又
は過ホウ酸ナトリウム粒子、炭酸水素ナトリウム粒子
と、炭酸ナトリウム粒子、有機酸粒子及び/又は無機酸
粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の成分
粒子の表面に、滑沢剤粒子が付着コーティングを施して
いるので、保存中において、各々の粒子の表面同士が直
接接触する接触表面が少ないため、保存中に、発泡性洗
浄剤中にわずかな水分があるようなことがあっても、塩
素系漂白剤粒子と、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ
酸ナトリウム粒子とが反応し難く、また、有機酸粒子及
び/又は無機酸粒子と、炭酸塩粒子とが反応し難い。
【0100】従って、この発泡性洗浄剤は、保存性に優
れている。
【0101】請求項2に記載の発泡性洗浄剤では、塩素
系漂白剤粒子、酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナ
トリウム粒子、炭酸塩粒子、有機酸粒子及び/又は無機
酸粒子、界面活性剤粒子及びキレート剤粒子の各々の粒
子径を、お湯や水をかけた際に、直ちに発泡する粒子径
の製剤にしているので、台所等の排水口等にふりかけ
て、お湯や水をかけるだけで、直ちに発泡し、台所等の
排水口等を殺菌、漂白、脱臭する(いわゆる、ぬめりを
取る)ことができる。
【0102】請求項4に記載の発泡性洗浄剤は、キレー
ト剤粒子が配合されているので、例えば、ステンレス製
のシンク等の錆びを効果的に除去できる。
【0103】請求項5に記載の発泡性洗浄剤では、キレ
ート剤粒子についても、飛散し難く且つ優れた溶解性を
発揮する粒径を有する造粒物にしているので、優れた安
全性と優れた錆び取り効果とを実現できる。
【0104】請求項6に記載の発泡性洗浄剤では、キレ
ート剤粒子(造粒物)の表面に、滑沢剤粒子を付着コー
ティングしているので、キレート剤粒子(造粒物)の流
動性が向上する結果、他の配合物との混合工程におい
て、キレート剤粒子(造粒物)が混合物中に均一に混合
する。
【0105】この結果、この発泡性洗浄剤は、製品間に
おいて品質のバラツキの無い、ステンレス製のシンク等
の錆取り効果を実現できる。
【0106】請求項7に記載の発泡性洗浄剤は、水分吸
収剤粒子を含有しているので、保存中に、何らかの理由
で、発泡性洗浄剤が、湿気を帯びるようなことがあって
も、そのような湿気が、水分吸収剤粒子に吸収されるた
め、尚一層、塩素系漂白剤粒子と、酸素系漂白剤粒子及
び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子とが反応し難く、ま
た、有機酸と、炭酸水素ナトリウム粒子又は炭酸ナトリ
ウム粒子とが反応し難い。
【0107】この結果、この発泡性洗浄剤は、保存性に
優れている。
【0108】請求項3に記載の発泡性洗浄剤では、有機
酸粒子の造粒物及び/又は無機酸粒子の造粒物を水分を
飛ばした造粒物としているので、保存中に、有機酸粒子
の造粒物及び/又は無機酸粒子の造粒物中に含まれる水
分が原因となって、有機酸及び/又は無機酸と、炭酸塩
粒子とが反応し、炭酸ガスが発生することがない。
【0109】即ち、この発泡性洗浄剤は、保存性に優れ
ている。
【0110】請求項8に記載の発泡性洗浄剤では、トリ
クロロイソシアヌル酸に比較して、安全性に優れた、ジ
クロロイソシアヌル酸ナトリウムを用いているので、安
全性に優れている。
【0111】また、従来の容器や袋等に入れて台所等の
排水口等に吊るして使用する、ヌメリ取り剤と異なり、
短時間で、発泡し、台所等の排水口等を殺菌、漂白、脱
臭(いわゆる、ヌメリ取り)を終了し、消滅するように
しているので、炊事や食器等の洗い物をする者の目の前
に、長期間、塩素系漂白剤が存在する、というリスクを
解決することができる。
【0112】また、請求項15に記載の発泡性洗浄剤
は、その剤形を、粉粒製剤としているので、殺菌、漂
白、脱臭(いわゆる、ヌメリ取り)を行いたい場所に振
りかけて、お湯や水をかけるだけで、そのような場所
を、殺菌、漂白、脱臭する(いわゆる、ヌメリ取りをす
る)ことができる。
【0113】また、請求項15に記載の発泡性洗浄剤
は、その剤形を、錠剤(圧縮成形物)とした場合には、
殺菌、漂白、脱臭(いわゆる、ヌメリ取り)を行いたい
場所に投入した後、お湯や水をかけるだけで、そのよう
な場所を、殺菌、漂白、脱臭する(いわゆる、ヌメリ取
りをする)ことができるので、使用の際の利便性に優れ
ている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/60 C11D 3/60 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB15 AB19 AB27 AB45 AC04 BA09 BA17 BA28 DA13 EA06 EA12 EA15 EA16 EA18 EA19 EA20 EA24 EA25 EA27 EB07 EB08 EB36 EE05 EE07 EE09 FA20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素系漂白剤粒子と、 酸素系漂白剤粒子及び/又は過ホウ酸ナトリウム粒子
    と、 炭酸塩粒子と、 有機酸粒子及び/又は無機酸粒子と、 界面活性剤粒子とを含み、 前記酸素系漂白剤粒子及び/又は前記過ホウ酸ナトリウ
    ム粒子、前記炭酸塩粒子、前記有機酸粒子及び/又は前
    記無機酸粒子、前記界面活性剤粒子の各々の成分粒子の
    表面に、滑沢剤粒子が付着コーティングされている、発
    泡性洗浄剤。
  2. 【請求項2】前記酸素系漂白剤粒子及び/又は前記過ホ
    ウ酸ナトリウム粒子、前記炭酸塩粒子、前記有機酸粒子
    及び/又は無機酸粒子、及び、前記界面活性剤粒子の各
    々が、粒子径が、0.5mm以上3.00mm以下の範
    囲の造粒物である、請求項1に記載の発泡性洗浄剤。
  3. 【請求項3】前記有機酸粒子及び/又は無機酸粒子の造
    粒物が、CMC−Na、アラビアゴム、ゼラチン及びヒ
    ドロキシプロピルセルロースの群から選択される少なく
    とも1種の結合剤により造粒されており、且つ、水分を
    飛ばした造粒物にされている、請求項2に記載の発泡性
    洗浄剤。
  4. 【請求項4】キレート剤粒子を更に含有している、請求
    項1〜3のいずれかに記載の発泡性洗浄剤。
  5. 【請求項5】前記キレート剤粒子が、粒子径が、0.5
    mm以上3.00mm以下の範囲の造粒物である、請求
    項4に記載の発泡性洗浄剤。
  6. 【請求項6】前記キレート剤粒子の表面に、滑沢剤粒子
    が付着コーティングされている、請求項5に記載の発泡
    性洗浄剤。
  7. 【請求項7】水分吸収剤粒子を更に含有している、請求
    項1〜6のいずれかに記載の発泡性洗浄剤。
  8. 【請求項8】前記塩素系漂白剤粒子が、ジクロロイソシ
    アヌル酸ナトリウム粒子である、請求項1〜7のいずれ
    かに記載の発泡性洗浄剤。
  9. 【請求項9】ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム粒子
    を、5重量部以上30重量部以下の範囲で含有する、請
    求項8に記載の発泡性洗浄剤。
  10. 【請求項10】前記酸素系漂白剤粒子が、過炭酸ナトリ
    ウム粒子である、請求項1〜9のいずれかに記載の発泡
    性洗浄剤。
  11. 【請求項11】前記有機酸粒子及び/又は前記無機酸粒
    子が、こはく酸、フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石
    酸、アジピン酸、ホウ酸及びスルファミン酸の群から選
    択される少なくとも1成分粒子である、請求項1〜10
    のいずれかに記載の発泡性洗浄剤。
  12. 【請求項12】前記界面活性剤粒子が、LAS、アルフ
    ァオレフィンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナト
    リウム及び脂肪酸ナトリウムの群から選択される少なく
    とも1成分粒子である、請求項1〜11のいずれかに記
    載の発泡性洗浄剤。
  13. 【請求項13】前記滑沢剤粒子が、タルク、ステアリン
    酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ソ
    ーダ、ポリエチレングリコール、ケイ酸カルシウム、シ
    ョ糖脂肪酸エステル及び炭酸マグネシウムの群から選択
    される少なくとも1つの粒子である、請求項1〜12の
    いずれかに記載の発泡性洗浄剤。
  14. 【請求項14】前記水分吸収剤粒子が、無水石膏、硫酸
    マグネシウム、塩化カルシウム及び酸化マグネシウムの
    群から選択される少なくとも1成分粒子である、請求項
    6に記載の発泡性洗浄剤。
  15. 【請求項15】剤形が、粉粒製剤又は錠剤である、請求
    項1〜14のいずれかに記載の発泡性洗浄剤。
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