JP2009138124A

JP2009138124A - 洗浄添加剤及びその製造方法

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Publication number: JP2009138124A
Application number: JP2007316813A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Nakamura; 正一中村
Original assignee: ACP Japan Co Ltd
Current assignee: ACP Japan Co Ltd
Priority date: 2007-12-07
Filing date: 2007-12-07
Publication date: 2009-06-25
Anticipated expiration: 2027-12-07
Also published as: JP5394635B2

Abstract

【課題】化粧水、シャンプー、液体ソープ、入浴剤、歯磨き剤、浴槽や流し台洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤等の家庭用洗浄剤に使用直前に添加して使用できる洗浄添加剤及びその製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも、二酸化チタン粒子と、炭酸ナトリウム粒子と、炭酸水素ナトリウム粒子と、を含有し、各粒子が粉状に粉砕混合され、洗浄剤と混ぜ合わされて使用される洗浄添加剤とする。ここで、前記二酸化チタン粒子は、アパタイトとの複合体粒子であり、この複合体粒子は、アパタイトにより前記二酸化チタン粒子が被覆された複合体粒子とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、化粧水、液体ソープ、シャンプー、入浴剤、歯磨き剤、浴槽や流し台洗浄剤等の家庭用洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤と共に使用される洗浄添加剤及びその製造方法に関する。

光触媒活性物質の代表的な例としては、二酸化チタン（ＴｉＯ_２）がよく知られている。粉末状の二酸化チタンを液体中に入れて光を照射すると、水の分解反応が進行し、液体中の水分が水素と酸素とに分解される。光触媒は、このような強力な酸化作用、還元作用により、殺菌、有害物質の分解、消臭等の浄化作用を発揮することができる。そこで、このような効果を利用して、従来から光触媒活性物質を含有させた洗浄剤が知られている（例えば、特許文献１）。
特開２００５−２０６４７７号公報

しかしながら、上記した従来の光触媒活性物質を含有する洗浄剤は、製造後長い時間に亘って光触媒活性物質が水分を含む洗浄剤中に置かれてしまうため、上記の作用が減退してしまうという問題があった。

一方、使用する直前に洗浄剤に光触媒活性物質を添加すれば、より少量の光触媒活性物質で、より大きな作用効果を発揮し得ることが確認された。

そこで本発明は、上記状況に鑑みて、化粧水、シャンプー、入浴剤、歯磨き剤、浴槽や流し台洗浄剤等の家庭用洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤に使用直前に添加して使用できる洗浄添加剤及びその製造方法を提供することを目的とする。

本発明は、上記課題を解決するために、少なくとも、二酸化チタン粒子と、炭酸ナトリウム粒子と、炭酸水素ナトリウム粒子と、を含有し、各粒子が粉状に粉砕混合され、洗浄剤と混ぜ合わされて使用されることを特徴とする洗浄添加剤を提供する。

本発明に係る洗浄添加剤においては、前記二酸化チタン粒子は、アパタイトとの複合体粒子であり、この複合体粒子は、アパタイトにより前記二酸化チタン粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする。

本洗浄添加剤においては、さらに、トリポリ燐酸ナトリウム、クエン酸と、サイクロデキストリンと、メタ珪酸ナトリウムと、珪酸カルシウムとを添加するようにする。

その際、前記複合粒子体の重量成分比は、０．３乃至１．０％とする。また、前記炭酸ナトリウム粒子と前記炭酸ナトリウムの重量比は、それぞれ２０乃至３０％とする。

さらに、前記洗浄剤は、洗浄用化粧水、液体ソープ、シャンプー、入浴剤、歯磨き剤、家庭用一般洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤であるのが好適である。

一方、本発明は、上記課題を解決するために、二酸化チタン粒子、炭酸ナトリウム粒子及び炭酸水素ナトリウム粒子を混合する工程と、トリポリ燐酸ナトリウム、クエン酸、サイクロデキストリン、メタ珪酸ナトリウム及び珪酸カルシウムを添加する工程と、前記二酸化チタン粒子、炭酸ナトリウム粒子及び炭酸水素ナトリウム粒子と、クエン酸、サイクロデキストリン、メタ珪酸ナトリウム及び珪酸カルシウムと、の混合物を粉砕し、前記粒子の直径を少なくとも１００μメートル以下にする工程と、の各工程を有することを特徴とする、洗浄剤と混ぜ合わされて使用される洗浄添加剤の製造方法を提供する。

ここで、前記二酸化チタン粒子は、アパタイトとの複合体粒子であり、この複合体粒子は、アパタイトにより前記二酸化チタン粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする。

ここで、前記複合体粒子の重量成分比は、０．３乃至１．０％とする。また、前記炭酸ナトリウム粒子と前記炭酸ナトリウムの重量比は、それぞれ２０乃至３０％とする。

本発明の洗浄添加剤及びその製造方法によれば、シャンプー、液体ソープ、入浴剤、歯磨き剤、浴槽や流し台洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤等の家庭用洗浄剤に添加することにより、洗浄剤の効果に加えてアパタイトに被覆された光触媒の殺菌、有害物質の分解、消臭効果を発揮させることができる。また、本発明の洗浄添加剤は使用直前に各種洗浄剤に添加されることによって、より少量の光触媒活性物質で、より大きな作用効果を発揮することができる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。

図１は、本発明の一実施形態に係る洗浄添加剤の成分表である。図１に示すように、本発明の洗浄添加剤は少なくとも二酸化チタン又はアパタイトに被覆された二酸化チタンの複合体を重量比にして０．３〜１．０％、炭酸ナトリウムを２０〜３０％、炭酸水素ナトリウムを２０〜３０％含有した粉末である。このほか、サイクロデキストリンを４〜５％、トリポリ燐酸ナトリウムとクエン酸を４０〜５０％、メタ珪酸ナトリウムを４〜５％、珪酸カルシウムを０．３％、さらに含有している。

この洗浄添加剤は、使用直前にその都度各種洗浄剤に適量混合して使用される。各種洗浄剤とは、例えば、化粧水、液体ソープ、シャンプー、入浴剤、歯磨き剤、家庭一般洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤等を指すが、光触媒の殺菌作用、有害物質の分解作用、消臭作用等が活かされるものならば何であっても良い。例えばシャンプーに添加すれば頭皮の皮脂汚れを分解すると共に消臭することができる。また歯磨き剤に添加すれば煙草のヤニや飲食物等による着色、及び歯石等を分解し、さらに口臭を除去することもできる。

なお、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムに代えて、溶解性の高いセスキ炭酸ナトリウム（炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムを混合し結晶化させたもの）を用いても良い。

次に、上記した洗浄添加剤の製造方法について説明する。
（ａ）まず、計量した酸化チタン粒子、炭酸ナトリウム粒子、炭酸水素ナトリウム粒子を混合する。

（ｂ）次に、計量したトリポリ燐酸ナトリウム、クエン酸、サイクロデキストリン、メタ珪酸ナトリウム、珪酸カルシウムを（ａ）の混合物に添加する。

（ｃ）そして（ｂ）の混合物を粉砕機により粉砕し、粒径が１００μメートル以下になるようにする。

このように、本発明によれば化粧水、シャンプー、液体ソープ、入浴剤、歯磨き剤、浴槽や流し台洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤等の家庭用洗浄剤に添加することにより、洗浄剤の効果に加えて光触媒の殺菌、有害物質の分解、消臭効果を発揮させることができる。また、本発明の洗浄添加剤は使用直前に各種洗浄剤に添加されることによって、より少量の光触媒活性物質で、より大きな作用効果を発揮することができる。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。

本発明は、化粧水、液体ソープ、シャンプー、入浴剤、歯磨き剤、浴槽や流し台洗浄剤等の家庭用洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤と共に使用される洗浄添加剤及びその製造方法に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。

本発明の一実施形態に係る洗浄添加剤の成分表である。

Claims

少なくとも、二酸化チタン粒子と、炭酸ナトリウム粒子と、炭酸水素ナトリウム粒子と、を含有し、各粒子が粉状に粉砕混合され、洗浄剤と混ぜ合わされて使用されることを特徴とする洗浄添加剤。
前記二酸化チタン粒子は、アパタイトとの複合体粒子であることを特徴とする請求項１に記載の洗浄添加剤。
前記複合体粒子は、アパタイトにより前記二酸化チタン粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする請求項２に記載の洗浄添加剤。
さらに、トリポリ燐酸ナトリウム、クエン酸、サイクロデキストリン、メタ珪酸ナトリウム及び珪酸カルシウムが添加された請求項１に記載の洗浄添加剤。
前記複合体粒子の重量成分比は、０．３乃至１．０％である請求項４に記載の洗浄添加剤。
前記炭酸ナトリウム粒子と前記炭酸ナトリウムの重量比は、それぞれ２０乃至３０％である請求項５に記載の洗浄添加剤。
前記洗浄剤は、洗浄用化粧水、液体ソープ、シャンプー、入浴剤、歯磨き剤、家庭用一般洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤である請求項１乃至６の何れかの項に記載の洗浄添加剤。
二酸化チタン粒子、炭酸ナトリウム粒子及び炭酸水素ナトリウム粒子を混合する工程と、
トリポリ燐酸ナトリウム、クエン酸、サイクロデキストリン、メタ珪酸ナトリウム及び珪酸カルシウムを添加する工程と、
前記二酸化チタン粒子、炭酸ナトリウム粒子及び炭酸水素ナトリウム粒子と、トリポリ燐酸ナトリウム、クエン酸、サイクロデキストリン、メタ珪酸ナトリウム及び珪酸カルシウムと、の混合物を粉砕し、前記粒子の直径を少なくとも１００μメートル以下にする工程と、
の各工程を有することを特徴とする、洗浄剤と混ぜ合わされて使用される洗浄添加剤の製造方法。
前記二酸化チタン粒子は、アパタイトとの複合体粒子であることを特徴とする請求項８に記載の洗浄添加剤の製造方法。
前記複合体粒子は、アパタイトにより前記二酸化チタン粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする請求項９に記載の洗浄添加剤の製造方法。
前記複合体粒子の重量成分比は、０．３乃至１．０％である請求項１０に記載の洗浄添加剤の製造方法。
前記炭酸ナトリウム粒子と前記炭酸ナトリウムの重量比は、それぞれ２０乃至３０％である請求項１１に記載の洗浄添加剤の製造方法。
前記洗浄剤は、洗浄用化粧水、液体ソープ、シャンプー、入浴剤、歯磨き剤、家庭用一般洗浄剤又は医療機械器具用洗浄剤である請求項８乃至１２の何れかの項に記載の洗浄添加剤の製造方法。