JP2003246247A - 開口部カバー構造 - Google Patents

開口部カバー構造

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JP2003246247A
JP2003246247A JP2002047393A JP2002047393A JP2003246247A JP 2003246247 A JP2003246247 A JP 2003246247A JP 2002047393 A JP2002047393 A JP 2002047393A JP 2002047393 A JP2002047393 A JP 2002047393A JP 2003246247 A JP2003246247 A JP 2003246247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工具等を使用すること無く、装脱着が行えて、
外観品質を良好な状態に保持できる開口部カバー構造を
提供する。 【解決手段】バンパフェイシャ12に形成された開口部
12aに装着されることにより、開口部12aを閉塞す
るカバー部材13を有する開口部カバー構造である。カ
バー部材13の上側縁には、開口部12a周縁に係止す
る係止爪部13cを一体に設けると共に、上側縁と対向
する下側縁には、押圧部14を設けている。係止爪部1
3cと押圧部14との間には、押圧部14の押圧によっ
て、カバー部材13を回動させて、係止爪部13cをカ
バー離脱方向に移動させる際に支点となる突当部16,
16が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、取り外しの容易
な開口部カバー構造に関し、主に自動車の牽引フックを
収納した部分の開口部に用いられる開口部カバー構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の開口部カバー構造としては、図8
乃至図10に示すようなものが知られている(特開20
01−294105号公報等参照)。
【0003】このようなものでは、車両1の前部に設け
られたバンパ2の内部に、車両牽引用の牽引フック3が
収納されている。
【0004】このバンパ2は、外表面が、車両用外装品
としてのバンパフェイシャ4で覆われると共に、バンパ
フェイシャ4の一部には、前記牽引フック3用の開口部
4aが形成されている。
【0005】また、この開口部4aには、カバー部材5
が装脱着可能に取り付けられている。
【0006】このカバー部材5の外周縁には、前記開口
部4a周縁に形成されたフランジ4b,4cに各々係合
する上,下係合爪部5a,5b及び左,右係合爪部5
c,5cが一体に設けられている。
【0007】このうち、下側の係合爪部5bには、マイ
ナスドライバ等のへら状工具6を係合可能な引っ掛かり
部7が、開口形成されている。
【0008】次に、この従来の開口部カバー構造の作用
について説明する。
【0009】このように構成された従来の開口部カバー
構造では、図9に示すように、前記カバー部材5を前記
バンパ2から取り外す際には、前記カバー部材5の外周
縁と、前記開口部4a周縁に形成されたフランジ4cと
の間に、へら状工具6が差し込まれる。
【0010】そして、そのまま、へら状工具6を車外側
方向へ引っ張ることにより、カバー部材5が開口部4a
周縁から取り外される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の開口部カバー構造では、前記カバー部材5を
前記バンパ本体2から取り外す際、前記カバー部材5の
外周縁と、前記開口部4a周縁に形成されたフランジ4
cとの間に、へら状工具6を差し込むため、開口部4a
周縁及びカバー部材5の外周縁を傷つけてしまう虞があ
った。
【0012】また、マイナスドライバ等のへら状工具6
が無ければ、前記カバー部材5を取り外すことが出来な
いといった問題もあった。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、工具等を使用すること無く、装脱着が行えて、
外観品質を良好な状態に保持できる開口部カバー構造を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、車両用外装品に形
成された開口部に装着されることにより、該開口部を閉
塞するカバー部材を有する開口部カバー構造において、
前記カバー部材の一側縁には、前記開口部周縁に係止す
る係止部を設けると共に、該一側縁と対向する他側縁に
押圧部を設け、前記係止部と押圧部との間には、前記押
圧部への押圧によって、該カバー部材を回動させて、前
記係止部をカバー離脱方向に移動させる際に支点となる
突当部を形成した開口部カバー構造を特徴としている。
【0015】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記押圧部を押すと、前記カバー部材が、前記突
当部を支点として回動されて、前記係止部をカバー離脱
方向に移動させる。
【0016】このため、前記係止部の前記開口部周縁に
対する係止は解除されて、該カバー部材が、前記開口部
から取り外される。
【0017】従って、工具等を使用すること無く、前記
カバー部材の装脱着が行える。
【0018】また、前記カバー部材及び車両用外装品を
傷つけることなく、前記カバー部材及び開口部周縁の外
観品質を良好な状態に保持できる。
【0019】そして、請求項2に記載されたものでは、
前記カバー部材の押圧部形成位置近傍の裏面側には、前
記開口部周縁にカバー離脱方向に向けて当接する前記抜
け止め片が突設形成される一方、該押圧部をカバー離脱
方向に向けて付勢すると共に、前記押圧部の押圧によっ
て弾性変形して、該カバー部材の回動を許容するダンパ
部が設けられている請求項1記載の開口部カバー構造を
特徴としている。
【0020】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記カバー部材装着状態では、前記抜け止め片
が、前記ダンパ部によってカバー離脱方向に向けて付勢
されて、前記開口部周縁に当接されている。
【0021】このため、該カバー部材が、開口部内部に
向けて落ち込んでしまうことが無い。
【0022】そして、前記カバー部材を取り外す際に
は、前記ダンパ部材が、前記押圧部への押圧によって弾
性変形して、該カバー部材の回動が許容される。
【0023】従って、装着状態での取付寸法精度を良好
なものとして、外観品質を向上させると共に、装脱着を
容易に行うことができる。
【0024】また、請求項3に記載されたものでは、前
記押圧部及び係止部には、面内外方向の剛性を向上させ
る剛性向上手段が設けられている請求項1又は2記載の
開口部カバー構造を特徴としている。
【0025】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記剛性向上手段によって、前記押圧部及び係止
部の面内外方向の剛性が向上されている。
【0026】このため、前記カバー部材を取り外す際
に、前記押圧部に加えられた押圧力が確実に受け止めら
れると共に、前記係止部では、カバー離脱方向に向けて
確実に力を作用させることが出来る。
【0027】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記剛性向上手段は、前記カバー部材のカバー面体の裏
面側に、前記係止部,前記押圧部及び前記突当部間を結
んで延設される補強リブ部である請求項3記載の開口部
カバー構造を特徴としている。
【0028】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記カバー部材のカバー面体の裏面側に形成され
た前記補強リブ部が、前記カバー部材を取り外す際に、
前記押圧部に加えられた押圧力を確実に受け止めて、前
記係止部に伝達する。
【0029】このため、更に確実に、該係止部の前記開
口部周縁に対する係止を解除させることが出来る。
【0030】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記剛性向上手段は、前記カバー面体周縁に一体に形成さ
れた周縁フランジ部である請求項3記載の開口部カバー
構造を特徴としている。
【0031】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記周縁フランジ部が、前記カバー面体周縁に一
体に形成されているので、更に、該カバー面体の面剛性
を向上させることができる。
【0032】また、請求項6に記載されたものでは、前
記周縁フランジ部と前記開口部の内周縁との間には、前
記カバー部材の回動を妨げない大きさのクリアランスが
設定されている請求項5記載の開口部カバー構造を特徴
としている。
【0033】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記クリアランスが、前記周縁フランジ部と前記
開口部の内周縁との間に設定されているので、前記周縁
フランジ部と該開口部の内周縁とが干渉することなく、
カバー部材の回動が妨げられない。従って、取り外しが
容易に行える。
【0034】そして、請求項7に記載されたものでは、
前記係止部は、前記開口部周縁に内側から係止する係止
爪本体を有し、該係止爪本体の付根部には、前記開口部
周縁から内側方向に向けて屈曲可能とする薄肉溝部が形
成されている請求項1乃至3のうち何れか一項記載の開
口部カバー構造を特徴としている。
【0035】このように構成された請求項7記載のもの
では、該係止爪本体の付根部に形成された薄肉溝部が、
前記カバー部材を取り外す際に、前記開口部周縁から内
側方向に向けて屈曲して該係止爪本体を移動させる。
【0036】このため、前記係止部の前記開口部周縁に
対する係止は、容易に解除されて、該カバー部材が、前
記開口部から取り外される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図示例と共に説明する。
【0038】図1乃至図7は、この発明の実施の形態を
示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部
分については、同一符号を付して説明する。
【0039】まず、構成を説明すると、この実施の形態
の開口部カバー構造では、車両10の前部に設けられた
バンパ11の内部に、車両牽引用の牽引フック3が収納
されている。
【0040】このバンパ11は、外表面が、車両用外装
品としてのバンパフェイシャ12で覆われると共に、バ
ンパフェイシャ12の一部には、前記牽引フック3に対
応する位置に、この牽引フック用の開口部12aが形成
されている。
【0041】この開口部12aの内周縁には、深さaを
有して、前記バンパフェイシャ12のフェイシャ表面よ
りも、バンパ11内側方向に凹ませた位置に受けフラン
ジ部12bが、略環状に形成されている。
【0042】この受けフランジ部12bのうち、上側縁
部には、被係止溝12cが凹設形成されると共に、下側
縁部には、抜止溝12dが、この受けフランジ部12b
に凹設形成されている。
【0043】また、この開口部12aには、カバー部材
13が装脱着可能に取り付けられていて、装着状態で
は、前記開口部4aが、このカバー部材13によって閉
塞されるように構成されている。
【0044】このカバー部材13には、装着状態で、前
記バンパフェイシャ12のフェイシャ表面に略面一とな
る略平板状のカバー面体13aが設けられている。
【0045】このカバー面体13aは、前記開口部12
aの外側開口周縁形状と略同様の形状を呈すると共に、
この開口部12aの開口面積よりもやや小さく、かつ、
前記受けフランジ部12bによって形成される内側開口
周縁12eの開口面積よりは、大きな面積を有してい
る。
【0046】このカバー面体13aの外周縁には、面内
外方向の剛性を向上させる剛性向上手段としての周縁フ
ランジ部13bが、裏面側からバンパ11内側に向けて
略環状を呈するように、一体に突設形成されている。
【0047】また、この周縁フランジ部13bの上側縁
には、前記開口部12a周縁の被係止溝12cに係止さ
れる係止部としての係止爪部13cが一体に設けられて
いる。
【0048】この係止爪部13cは、前記被係止溝12
cに内側から係止する係止爪本体13dと、この係止爪
本体13dの周縁フランジ部13b側の付根部に位置し
て、前記開口部12a周縁から内側方向に向けて、この
係止爪本体13bを屈曲可能とする薄肉溝部13eとを
有して、前記周縁フランジ13bの端縁から一体に連設
形成されている。
【0049】また、前記係止爪部13cが形成された上
側縁と対向する下側縁近傍には、カバー面体13aの左
右方向略中央(図1中二点鎖線で示す範囲近傍)に、取
り外す際に押圧する範囲となる押圧部14を有してい
る。
【0050】更に、このカバー部材13の前記押圧部1
4形成位置近傍の裏面側には、前記抜け止め片13f
が、前記周縁フランジ部13bから一体に突設形成され
ている。 この抜け止め片13fは、前記開口部12a
周縁下側に形成された抜け止め溝12dに係合して、カ
バー離脱方向に向けて当接するように構成されている。
【0051】また、この周縁フランジ部13bの左,右
縁部で、図3に示すように、上下方向で前記係止爪部1
3cと押圧部14との間には、突当部16,16が左,
右一対各々一体に形成されている。
【0052】そして、前記押圧部14の押圧によって、
この突当部16,16を支点として、このカバー部材1
3が、図1中白抜き矢印に示す方向に回動されて、前記
係止爪部13cが、カバー離脱方向に移動されるように
構成されている。
【0053】また、このカバー部材13の裏面側には、
ダンパ部としてのダンパ片15,15が一体に設けられ
ている。
【0054】このダンパ片15,15は、平帯状を呈し
て左,右一対設けられると共に、先端15a,15a
が、前記内側開口部周縁12eに当接されて、前記押圧
部14をカバー離脱方向である車外側に向けて付勢され
ている。
【0055】前記押圧部14への押圧によって、前記カ
バー面体13aが車内側に移動すると、このダンパ片1
5,15は、弾性変形して、このカバー面体13aの回
動が許容されるように構成されている。
【0056】そして、このカバー面体13aの裏面側に
は、前記押圧部14裏面側の周縁フランジ部13b下側
縁及び前記抜け止め片13fと、前記係止爪部13cが
形成された上側縁との間には、面内外方向の剛性を向上
させる剛性向上手段の一つとしての縦補強リブ17が設
けられている。
【0057】また、このカバー面体13aの裏面側に
は、前記周縁フランジ部13bの左,右側縁の前記突当
部16,16間を結んで、面内外方向の剛性を向上させ
る剛性向上手段の一つとしての水平補強リブ18が設け
られている。
【0058】これらの縦補強リブ17及び水平補強リブ
18は、カバー面体13aの裏面側の略中央位置の交点
19で交差して連結されている。
【0059】また、前記周縁フランジ部13bと前記開
口部12aの内周縁との間には、前記カバー部材13の
回動を妨げない大きさのクリアランスが設定されてい
る。
【0060】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0061】この実施の形態1では、まず、前記カバー
部材13を装着する際、このカバー部材13の抜け止め
片13fが、前記バンパ11に形成された開口部12a
の抜け止め溝12dに挿入される。
【0062】そして、前記係止爪部13cを前記被係止
溝12cに係止させると、図3又は図4に示すように、
前記カバー部材13が、開口部12a内に装着されて前
記カバー面体13a外側面が、バンパフェイシャ12外
側面と略面一となり、この開口部12aが閉塞される。
【0063】次に、内部の牽引フック3を使用するた
め、前記カバー部材13を取り外す順序を図7に基づい
て説明する。
【0064】前記カバー部材13を取り外す際には、図
7中(a)に示すように、前記押圧部14近傍を押す
と、前記カバー部材13が、図7中に前記突当部16を
支点として回動されて、前記係止爪部13cをカバー離
脱方向に移動させるように力が作用する。
【0065】このため、図7中(b)に示すように、こ
の係止爪本体13dの付根部に形成された薄肉溝部13
eが、前記カバー部材13を取り外す際に、内側に向け
て屈曲して、前記開口部12a周縁から内側方向に向け
て該係止爪本体13dを移動させる。
【0066】このため、前記係止爪本体13dが、前記
被係止溝12cを乗り越え易くなり、図7中(c)に示
すように、前記係止爪部13cの前記開口部12a周縁
に対する係止が、容易に解除されて、前記カバー部材1
3が、前記開口部12aから取り外される。
【0067】従って、工具等を使用すること無く、前記
カバー部材13の装脱着が行える。
【0068】また、前記カバー部材13及びバンパ11
の開口部12a周縁を傷つけることなく、前記カバー部
材13及び開口部12a周縁外表面の外観品質を良好な
状態に保持できる。
【0069】そして、図3に示すように、前記カバー部
材13装着状態では、前記抜け止め片13fが、前記ダ
ンパ片15,15の先端15a,15a後端面を前記受
けフランジ部12bに当接させることによって、カバー
離脱方向に向けて付勢されて、前記開口部12a周縁に
形成された抜け止め溝12dにバンパ内側から外側に向
けて当接されている。
【0070】このため、このカバー部材13は、バンパ
内外方向での位置を規制されて、前記バンパフェイシャ
12のフェイシャ表面と、前記カバー面体13a表面と
の間の面高さ取付寸法精度を良好なものとしている。
【0071】また、前記カバー面体13aは、カバー離
脱方向に向けて付勢されているので、開口部12a内部
に向けて落ち込んでしまうことが無い。
【0072】そして、前記カバー部材13を取り外す際
には、前記ダンパ片15,15が、前記押圧部14への
押圧によって撓み、弾性変形して、図7中に示すよう
に、カバー部材13の回動が許容される。
【0073】従って、装着状態での取付寸法精度を良好
なものとして、外観品質を向上させることが出来ると共
に、装脱着を容易に行うことができる。
【0074】また、前記縦補強リブ17及び水平補強リ
ブ18が、交点19で一体に連結されて、前記押圧部1
4近傍及び係止爪部13cの面内外方向の剛性が向上さ
れている。
【0075】更に、この実施の形態1では、前記周縁フ
ランジ部13bが、前記カバー面体13a周縁に一体に
形成されて、これらの縦補強リブ17及び水平補強リブ
18にも一体に連結されているので、更に、カバー面体
13aの面剛性を向上させることができる。
【0076】このため、前記カバー部材13を取り外す
際に、前記押圧部14に加えられた押圧力が確実に受け
止められると共に、前記係止爪部13cに確実に伝達さ
れて、前記係止爪部13cでは、カバー離脱方向に向け
て、確実に力を作用させることが出来る。
【0077】従って、カバー面体13aが、面内外方向
に撓んでこの押圧力が逃げてしまう様なことが無く、更
に確実に、前記係止爪部13cの前記開口部12a周縁
に対する係止を解除させることが出来る。
【0078】また、前記一定のクリアランスが、前記周
縁フランジ部13bと前記開口部12aの内周縁との間
に設定されているので、前記周縁フランジ部13bとこ
の開口部12aの内周縁とが干渉することなく、カバー
部材13の回動が妨げられることがない。従って、取り
外しが容易に行える。
【0079】しかも、この実施の形態1では、前記縦補
強リブ17,水平補強リブ18及び周縁フランジ部13
bによって、面剛性を向上させているので、カバー面体
13aの厚みを厚く設定する必要が無い。従って、前記
クリアランス設定量を最小として、外観品質を向上させ
つつ、取り外しが容易に行える開口部カバー構造を提供
できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、前記押圧部を押すと、前記カバー部材が、
前記突当部を支点として回動されて、前記係止部をカバ
ー離脱方向に移動させる。
【0081】このため、前記係止部の前記開口部周縁に
対する係止は解除されて、該カバー部材が、前記開口部
から取り外される。
【0082】従って、工具等を使用すること無く、前記
カバー部材の装脱着が行える。
【0083】また、前記カバー部材及び車両用外装品を
傷つけることなく、前記カバー部材及び開口部周縁の外
観品質を良好な状態に保持できる。
【0084】そして、請求項2に記載されたものでは、
前記カバー部材装着状態では、前記抜け止め片が、前記
ダンパ部によってカバー離脱方向に向けて付勢されて、
前記開口部周縁に当接されている。
【0085】このため、該カバー部材が、開口部内部に
向けて落ち込んでしまうことが無い。
【0086】そして、前記カバー部材を取り外す際に
は、前記ダンパ部材が、前記押圧部への押圧によって弾
性変形して、該カバー部材の回動が許容される。
【0087】従って、装着状態での取付寸法精度を良好
なものとして、外観品質を向上させると共に、装脱着を
容易に行うことができる。
【0088】また、請求項3に記載されたものでは、前
記剛性向上手段によって、前記押圧部及び係止部の面内
外方向の剛性が向上されている。
【0089】このため、前記カバー部材を取り外す際
に、前記押圧部に加えられた押圧力が確実に受け止めら
れると共に、前記係止部では、カバー離脱方向に向けて
確実に力を作用させることが出来る。
【0090】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記カバー部材のカバー面体の裏面側に形成された前記
補強リブ部が、前記カバー部材を取り外す際に、前記押
圧部に加えられた押圧力を確実に受け止めて、前記係止
部に伝達する。
【0091】このため、更に確実に、該係止部の前記開
口部周縁に対する係止を解除させることが出来る。
【0092】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記周縁フランジ部が、前記カバー面体周縁に一体に形成
されているので、更に、該カバー面体の面剛性を向上さ
せることができる。
【0093】また、請求項6に記載されたものでは、前
記クリアランスが、前記周縁フランジ部と前記開口部の
内周縁との間に設定されているので、前記周縁フランジ
部と該開口部の内周縁とが干渉することなく、カバー部
材の回動が妨げられない。
【0094】従って、取り外しが容易に行える。
【0095】そして、請求項7に記載されたものでは、
該係止爪本体の付根部に形成された薄肉溝部が、前記カ
バー部材を取り外す際に、前記開口部周縁から内側方向
に向けて該係止爪本体を屈曲させる。
【0096】このため、前記係止部の前記開口部周縁に
対する係止は、容易に解除されて、該カバー部材が、前
記開口部から取り外される、という実用上有益な効果を
発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の開口部カバー構造を示
し、要部の分解斜視図である。
【図2】実施の形態1の開口部カバー構造で、カバー部
材裏面側の斜視図である。
【図3】実施の形態1の開口部カバー構造で、図1中B
−B線に沿った位置での断面図である。
【図4】実施の形態1の開口部カバー構造で、図1中C
−C線に沿った位置での断面図である。
【図5】実施の形態1の開口部カバー構造で、車両の斜
視図である。
【図6】実施の形態1の開口部カバー構造が適用される
バンパの構造を示す斜視図である。
【図7】実施の形態1の開口部カバー構造で、図3に示
された位置に相当する部分での取り外しの様子を説明
し、(a)は、カバー部材装着状態、(b)は、押圧開
始状態、(c)は、係止解除状態、(d)は、カバー部
材が取り外された状態を説明する模式図である。
【図8】従来例の開口部カバー構造に用いられるカバー
部材を裏面側から見た構成を示す斜視図である。
【図9】従来例の開口部カバー構造で、図8中A−A線
に沿った位置での断面図である。
【図10】従来例の開口部カバー構造が適用された車両
の斜視図である。
【符号の説明】
3 牽引フック 12 バンパフェイシャ(車両用外装品) 12a 開口部 13 カバー部材 13a カバー面体 剛性向上手段 13b 周縁フランジ部 17 縦補強リブ 18 水平補強リブ 13c 係止爪部(係止部) 13d 係止爪本体 13e 薄肉溝部 13f 抜け止め片 14 押圧部 15,15 ダンパ片(ダンパ部材) 16,16 突当部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用外装品に形成された開口部に装着さ
    れることにより、該開口部を閉塞するカバー部材を有す
    る開口部カバー構造において、 前記カバー部材の一側縁には、前記開口部周縁に係止す
    る係止部を設けると共に、該一側縁と対向する他側縁に
    押圧部を設け、前記係止部と押圧部との間には、前記押
    圧部への押圧によって、該カバー部材を回動させて、前
    記係止部をカバー離脱方向に移動させる際に支点となる
    突当部を形成したことを特徴とする開口部カバー構造。
  2. 【請求項2】前記カバー部材の押圧部形成位置近傍の裏
    面側には、前記開口部周縁にカバー離脱方向に向けて当
    接する前記抜け止め片が突設形成される一方、該押圧部
    をカバー離脱方向に向けて付勢すると共に、前記押圧部
    への押圧によって弾性変形して、該カバー部材の回動を
    許容するダンパ部が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の開口部カバー構造。
  3. 【請求項3】前記押圧部及び係止部には、面内外方向の
    剛性を向上させる剛性向上手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の開口部カバー構造。
  4. 【請求項4】前記剛性向上手段は、前記カバー部材のカ
    バー面体の裏面側に、前記係止部,前記押圧部及び前記
    突当部間を結んで延設される補強リブ部であることを特
    徴とする請求項3記載の開口部カバー構造。
  5. 【請求項5】前記剛性向上手段は、前記カバー面体周縁
    に一体に形成された周縁フランジ部であることを特徴と
    する請求項3記載の開口部カバー構造。
  6. 【請求項6】前記周縁フランジ部と前記開口部の内周縁
    との間には、前記カバー部材の回動を妨げない大きさの
    クリアランスが設定されていることを特徴とする請求項
    5記載の開口部カバー構造。
  7. 【請求項7】前記係止部は、前記開口部周縁に内側から
    係止する係止爪本体を有し、該係止爪本体の付根部に
    は、前記開口部周縁から内側方向に向けて該係止爪本体
    を屈曲可能とする薄肉溝部が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至3のうち何れか一項記載の開口部カ
    バー構造。
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