JP2003243520A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法

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JP2003243520A
JP2003243520A JP2002041374A JP2002041374A JP2003243520A JP 2003243520 A JP2003243520 A JP 2003243520A JP 2002041374 A JP2002041374 A JP 2002041374A JP 2002041374 A JP2002041374 A JP 2002041374A JP 2003243520 A JP2003243520 A JP 2003243520A
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layer
metal wiring
semiconductor device
metal
barrier metal
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JP2002041374A
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Osamu Yoshida
修 吉田
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程が簡略化され、段差がなく平坦化が
容易に図られて多層形成が良好に可能となされた半導体
装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板2上に絶縁層3を介して抵抗
体領域4aを有するバリアメタル層4を形成し、バリア
メタル層4上にAl又はAl合金の金属材料からなる金
属配線層5を形成し、金属配線層5の抵抗体領域4aと
対面する領域を除く領域上に層間絶縁膜7を選択的に形
成し、次いで、金属配線層5の抵抗体領域4aと対面す
る部位を酸化膨張させることにより、酸化アルミニウム
を主体とする絶縁層6を層間絶縁膜7と面一となるよう
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗素子を有する
半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の抵抗素子は、例えば
次のように形成される。すなわち、図15に示すよう
に、トランジスタ等の図示しない半導体素子部が表面の
一部に形成された半導体基板51上に、絶縁膜52が形
成され、この絶縁膜52の表面上に、バリア機能と抵抗
素子機能の両機能を併せ持つ窒化チタニウム(TiN)
等を材料として、バリアメタル層53を設け、これをフ
ォトエッチングにより所定形状の抵抗体55を形成す
る。その後、抵抗体55の両端部に、AlまたはAl−
CuなどのAl合金からなる金属配線54をフォトエッ
チングにより選択的に形成することで、窒化チタニウム
(TiN)による抵抗体55を有する抵抗素子50を形
成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな抵抗素子50では、上述したように、所望形状の抵
抗体55を、金属配線54の形成とは別の工程で、抵抗
素子材料の成膜及びエッチングを行うことにより形成し
ていたため、製造工程が多く、煩雑な工程となってい
た。
【0004】そのため、製造工程をより簡略化した抵抗
素子57として、図16に示すようなものが提案されて
いる。この抵抗素子57の製造方法では、半導体基板5
1上に絶縁膜52を形成後、半導体素子部の図示しない
金属配線やバリアメタル層を形成する工程と並行して、
絶縁膜52上の所定箇所に、TiNからなるバリアメタ
ル層53、AlまたはAl−CuなどのAl合金からな
る金属配線層56を積層形成し、その後、これら金属配
線層56及びバリアメタル層53を一括してフォトエッ
チングし、結果的に図16に示すような抵抗素子57を
形成する。
【0005】ところが、このような図16に示す抵抗素
子57は、図15に示す抵抗素子50と同様に、金属配
線層56がバリアメタル層53上に突出しており、金属
配線層56とバリアメタル層53間に段差部dが形成さ
れている。そのため、例えば、同一の半導体基板上にト
ランジスタ、抵抗、容量素子等を複数つくり込んだMM
IC構造(Monolithic Microwave IC)を構成する場
合には、この段差部dが、トランジスタ、抵抗、容量素
子等の多層形成を困難なものとし、また微細化を阻む要
因となっていた。また、従来より、金属配線層56間に
絶縁膜を埋め込み、CMP(Chemicaland Mechanical
Polishing)といった平坦化技術を用いてこの段差部
dを解消する方法が採用されているが、この方法では、
スクラッチ発生や汚染とその除去等の問題があり、また
埋め込み絶縁膜のボイドを完全に消失させることができ
ないという欠点もあった。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の実情
を鑑みて提案されたものであり、製造工程が簡略化さ
れ、段差がなく平坦化が容易に図られて多層形成が良好
に可能な半導体装置及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために完成された本発明に係る半導体装置は、表面の一
部に半導体素子部が形成された基板と、該半導体素子部
を含む基板上に形成され、抵抗体として機能する抵抗体
領域を基板上の一部に有するバリアメタル層と、このバ
リアメタル層上の全面に形成され、Al又はAl合金の
金属材料からなる金属配線用層とを備えるもので、上記
金属配線用層は、抵抗体領域に対面する部位が、金属材
料を酸化して形成された酸化アルミニウムを主体とする
絶縁層からなり、抵抗体領域に対面する部位を除く部位
が、上記金属材料からなる金属配線部となされ、金属配
線部上には保護層が形成され、この保護層と酸化アルミ
ニウムを主体とする絶縁層とが、バリアメタル層の形成
された範囲において面一とされていることを特徴とする
ものである。かかる構成の本発明によれば、金属配線用
層の抵抗体領域に対面する部位が、金属配線用層を構成
するAl又はAl合金を酸化してなる酸化アルミニウム
を主体とする絶縁層からなり、この絶縁層が金属配線部
上の保護層と略面一となるように形成されてなることか
ら、シンプルな構成で段差のない平坦化が図られた半導
体装置とすることができる。
【0008】ここで、バリアメタル層としては、TiN
の単層、TaNの単層、TiとTiNとの積層体、及び
TaとTaNとの積層体のうちの何れかからなることが
好ましい。このような材料は、バリアメタル層が、抵抗
素子としての機能と、Alの半導体素子部への拡散を防
止するバリア機能とを兼ねる上で、望ましい材料であ
る。
【0009】また、上記の保護層としては、絶縁層から
なることが好ましい。このように、上記保護層を層間絶
縁層により形成することもできる。更に、上記の保護層
としては、少なくともTiからなるキャップ層であって
も良い。このように、金属配線部とのコンタクト抵抗の
低減、及び金属配線部のヒロック防止のためのキャップ
層を上記保護層として有効利用することもできる。
【0010】また、上述した目的を達成するために完成
された本発明に係る他の半導体装置は、表面の一部に半
導体素子部が形成された基板と、該半導体素子部を含む
基板上に形成され、抵抗体として機能する抵抗体領域を
基板上の一部に有するバリアメタル層と、このバリアメ
タル層上の全面に形成され、Al又はAl合金の金属材
料からなる金属配線用層とを備えるもので、上記金属配
線用層は、抵抗体領域に対面する部位が、金属材料を酸
化して形成された酸化アルミニウムを主体とする絶縁層
からなり、抵抗体領域に対面する部位を除く部位が、上
記金属材料からなる金属配線部となされ、金属配線部と
酸化アルミニウムを主体とする絶縁層とは、バリアメタ
ル層の形成された範囲において面一となされていること
を特徴とするものである。かかる構成の本発明によれ
ば、金属配線用層の抵抗体領域に対面する部位が、金属
配線用層を構成するAl又はAl合金を酸化してなる酸
化アルミニウムを主体とする絶縁層からなり、この絶縁
層が金属配線部と略面一となるように形成されてなるこ
とから、シンプルな構成で段差のない平坦化が図られた
半導体装置とすることができる。
【0011】ここで、バリアメタル層としては、TiN
の単層、TaNの単層、TiとTiNとの積層体、及び
TaとTaNとの積層体のうちの何れかからなることが
好ましい。このような材料は、バリアメタル層が、抵抗
素子としての機能と、Alの半導体素子部への拡散を防
止するバリア機能とを兼ねる上で、望ましい材料であ
る。
【0012】また、上述した目的を達成するために完成
された本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体素
子部を有する基板上にバリアメタル層を形成し、このバ
リアメタル層上にAl又はAl合金の金属材料からなる
金属配線層を形成し、この金属配線層上に、バリアメタ
ル層の抵抗体領域となる領域と対面する領域を除いて、
保護層を選択的に形成し、次いで、金属配線層の抵抗体
領域と対面する部位を酸化することにより、酸化アルミ
ニウムを主体とする絶縁層を保護層と面一となるように
形成し、バリアメタル層に抵抗体領域を形成することを
特徴とする製造方法である。かかる製造方法の本発明に
よれば、Al又はAl合金の金属配線層の一部を酸化膨
張させることにより、酸化アルミニウム層を形成し、し
かもこの酸化アルミニウム層を金属配線層上の保護層と
面一となるようにするため、段差のない平坦化された抵
抗素子を、簡単な工程で提供することが可能となる。
【0013】具体的には、金属配線層の抵抗体領域と対
面する部位を、温純水に浸漬することにより、酸化する
と良い。この方法により、金属配線層を選択的且つより
簡便に酸化することができる。
【0014】ここで、この温純水に酸化剤を添加するよ
うにするとより好ましい。これにより、金属配線層の酸
化をより促進することができ、酸化速度が上昇し、工程
時間の短縮が図られる。
【0015】また、上記の保護層を、絶縁層から構成す
るようにすると好ましい。このように、上記保護層を層
間絶縁層により形成することもできる。更に、上記の保
護層としては、少なくともTiからなるキャップ層であ
っても良い。このように、金属配線部とのコンタクト抵
抗の低減、及び金属配線部のヒロック防止のためのキャ
ップ層を上記保護層として有効利用することもできる。
【0016】更に、上述した目的を達成するために完成
された本発明に係る半導体装置の他の製造方法は、半導
体素子部を有する基板上にバリアメタル層を形成し、バ
リアメタル層上に、Al又はAl合金の金属材料からな
る金属配線層を形成し、この金属配線層においてバリア
メタル層の抵抗体領域となる領域と対面する部位のみを
エッチングにより選択的に研削して所定厚さ分残し、次
いで、金属配線層の抵抗体領域と対面する残った部位を
酸化することにより、酸化アルミニウムを主体とする絶
縁層を金属配線層の研削されていない抵抗体領域外の領
域と面一となるように形成し、バリアメタル層に抵抗体
領域を形成することを特徴とする製造方法である。かか
る製造方法の本発明によれば、Al又はAl合金の金属
配線層の一部を所定厚さ研削した後に酸化膨張させるこ
とにより、酸化アルミニウム層を形成し、この酸化アル
ミニウム層を金属配線層の研削されていない領域と面一
となるようにするため、段差のない平坦化された抵抗素
子を、簡単な工程で提供することが可能となる。
【0017】具体的には、金属配線層の抵抗体領域と対
面する部位を、温純水に浸漬することにより、酸化する
と良い。この方法により、金属配線層を選択的且つより
簡便に酸化することができる。
【0018】ここで、この温純水に酸化剤を添加するよ
うにするとより好ましい。これにより、金属配線層の酸
化をより促進することができ、酸化速度が上昇し、工程
時間の短縮が図られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の抵抗素子1を
示す断面図である。
【0020】抵抗素子1は、図1に示すように、トラン
ジスタ等の図示しない半導体素子部が表面の一部に形成
されたシリコン半導体基板2上に、絶縁膜3を介してバ
リアメタル層4が形成されている。このバリアメタル層
4は、TiNの単層、TaNの単層、TiとTiNとの
積層体、及びTaとTaNとの積層体のうちの何れかか
らなり、金属配線材料が半導体素子部へ拡散するのを防
止するバリア機能、及び抵抗素子機能を兼ね備える。こ
こで、バリアメタル層4は、抵抗素子として機能する抵
抗体領域4aを略中央部に有し、この抵抗体領域4aを
除く領域上、即ちバリアメタル層4上の両端側に、Al
や、Al−Si,Al−Cu等のAl合金からなる金属
配線部5が各々形成される。
【0021】これら金属配線部5間には、AlやAl−
Si,Al−Cu等のAl合金からなる金属配線層の一
部を酸化して形成した、酸化アルミニウムを主体とする
絶縁層6がバリアメタル層4の抵抗体領域4aに対面し
て凸状に形成され、金属配線部5間を埋めている。ま
た、各金属配線部5上には、層間絶縁膜として機能する
SiO2等からなる絶縁膜7が選択的に形成されてい
る。このとき、絶縁層6は、絶縁膜7と面一となるよう
に形成される。ここで、絶縁膜7は層間絶縁膜であると
好ましい。
【0022】このように、抵抗素子1は、金属配線部5
間の抵抗体領域4aと対面する部位が、金属配線層5の
一部を酸化して形成された酸化アルミニウムを主体とす
る絶縁層6から構成され、しかもこの絶縁層6が金属配
線部5上の絶縁膜7と面一となされていることから、シ
ンプルな構成で段差のない平坦化が図られたものとな
る。
【0023】なお、本実施形態では、バリアメタル層4
がTiNの単層、TaNの単層、TiとTiNとの積層
体、及びTaとTaNとの積層体のうちの何れかからな
るが、本発明はこれに限らず、バリア機能と抵抗素子機
能の両機能を実現可能な材料であれば何れの材料により
形成されていても良い。但し、本実施形態のように、バ
リアメタル層4を上記の材料から構成することにより、
抵抗素子機能とバリア機能との両機能を良好に実現可能
である。
【0024】つぎに、以上のように構成される本実施形
態に係る抵抗素子1の製造方法について、図面を参照し
ながら説明する。図2乃至図4は、抵抗素子1の製造工
程の一工程を示す断面図である。
【0025】先ず、図2に示すように、シリコン半導体
基板2上に酸化シリコン膜(SiO2)や窒化シリコン
膜(SiN)等からなる絶縁膜3を、熱酸化法、CVD
法(Chemical Vapor Deposition)等により形成し、
その後、絶縁膜3の図示しない所定箇所に、金属配線と
図示しない他の領域にある半導体素子部とを電気的接続
するための図示しないコンタクトホールを開口する。
【0026】次に、半導体素子部への金属配線の金属材
料の拡散を防止するためのバリアメタル層4として、T
i/TiN積層膜を図示しない半導体素子部及び絶縁膜
3上に堆積する。このバリアメタル層4は、例えば、ア
ルゴンガス雰囲気中に活性ガスである窒素ガスを適量混
合し、所定の温度及び圧力下にて、チタン(Ti)との
リアクティブスパッタリングにより堆積している。続い
て、Al−SiからなるAl合金をバリアメタル層4上
にスパッタリング法により堆積し、ドライエッチング法
により金属配線層5a、バリアメタル層4を一括して図
2に示すような所望形状に形成する。
【0027】次に、図3に示すように、金属配線層5a
上にSiO2からなる絶縁膜7を成膜し、その後パター
ニング及びエッチングにより、絶縁膜7の抵抗体領域4
aと対面する部位を除去して、開口7aを形成する。こ
こで、開口7aの幅4a’は、後段のAl合金からなる
金属配線層5aの酸化が進むことを考慮して、抵抗体領
域4aの幅よりも少し小さく設計する。
【0028】最後に、図3に示すような半導体基板2
を、温純水中に所定時間浸漬させることにより、Al合
金(Al−Si)からなる金属配線層5aの開口部7a
内に位置する部位を選択的に酸化し、抵抗体領域4aに
対面する領域に、図4に示すような酸化アルミニウムを
主体とする絶縁層6を形成する。このとき、金属配線層
5aの抵抗体領域4aに対面する部位のAl合金は、酸
化アルミニウムとなることで膨張し、結果的に酸化アル
ミニウムからなる絶縁層6が外側の絶縁膜7と面一とな
される。また、金属配線層5aの抵抗体領域4aと対面
しない両側部分は、酸化されずに残り、図4に示すよう
に、金属配線部5が形成される。
【0029】なお、本実施形態では、酸化アルミニウム
からなる絶縁層6と外側の絶縁膜7とを面一とするため
に、予め、Al合金からなる金属配線層5aの酸化によ
る膨張率と外側に形成する絶縁膜7の膜厚とを考慮した
上で、金属配線層5a及び絶縁膜7の膜厚、開口形状、
更には酸化条件を設定するものとする。
【0030】また、Al合金(Al−Si)からなる金
属配線層5aの酸化を促進するため、温純水中へ過酸化
水素水を少量、例えば10wt%程度添加したり、また
は、温純水の代りに、濃度が数10ppmのオゾン(O
3)水を使用するようにしても良い。これにより、酸化
時間の短縮が可能となり、工程時間の短縮を図ることが
できる。
【0031】更に、本実施形態では、金属配線層5aの
抵抗体領域4aと対面する部位を、温純水に浸漬するこ
とにより酸化しているが、本発明はこれに限らず、金属
配線層5aの抵抗体領域4aと対面する部位のみを選択
的に酸化可能な方法であれば何れの手段を利用しても構
わない。但し、本実施形態のように、温純水に浸漬する
ことにより酸化する方法によれば、より選択的且つ簡便
に絶縁層6を形成可能となる。
【0032】以上述べたような本実施形態の製造方法に
よれば、金属配線層5aの一部を酸化して膨張させるこ
とにより、酸化アルミニウムを主体とする絶縁層6を、
金属配線部5上の絶縁膜7と面一となるように形成する
ことができるため、段差のない平坦化された抵抗素子1
が簡単な工程にて製造可能となる。その結果、MMIC
等の多層構造の形成が容易となされ、しかも更なる微細
化の実現が可能な半導体装置を提供することができる。
【0033】つぎに、本発明の第2の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図5は、本発
明の第2実施形態に係る半導体装置の抵抗素子10を示
す断面図である。
【0034】本発明の第2実施形態の抵抗素子10は、
多層形成の場合に上層に形成される金属配線や金属配線
部5とのコンタクト抵抗の低減、及び金属配線部5のヒ
ロック防止のためのTi或いはTiNからなるキャップ
層8を、金属配線部5上に設けた点が、第1の実施形態
と異なる点である。ここで、金属配線層5aの抵抗体領
域4aと対面する部位を酸化してなる絶縁層6は、キャ
ップ層8と面一となされている。このように、キャップ
層8を有する抵抗素子10において、キャップ層8と絶
縁層6とを面一とした構成とすることにより、シンプル
な構成で、段差がなく平坦化が図られた高性能な抵抗素
子10とすることができる。
【0035】つぎに、以上のように構成される本実施形
態に係る抵抗素子10の製造方法について、図面を参照
しながら説明する。図6乃至図9は、抵抗素子10の製
造工程の一工程を示す断面図である。
【0036】先ず、図6に示すように、第1の実施形態
の抵抗素子1と同様に、シリコン半導体基板2上に絶縁
膜3を形成し、その後、絶縁膜3の図示しない所定箇所
に、図示しないコンタクトホールを開口後、この絶縁膜
3上に、Ti/TiN積層膜からなるバリアメタル層4
をリアクティブスパッタリングにより堆積し、続いて、
バリアメタル層4上に、Al−SiからなるAl合金を
スパッタリング法により堆積し、さらに、Ti或いはT
iNからなるキャップ層8をリアクティブスパッタリン
グにより堆積し、その後、ドライエッチング法等によ
り、金属配線層5a、バリアメタル層4、キャップ層8
を一括して図6に示すような所望形状に形成する。
【0037】次に、図7に示すように、SF6ガスによ
るドライエッチングにより、金属配線層5aの抵抗体領
域4aと対面する部位を除去して、開口8aを形成す
る。ここで、開口8aの幅4a’は、後段のAl合金か
らなる金属配線層5aの酸化が進むことを考慮して、抵
抗体領域4aの幅よりも少し小さく設計する。
【0038】そして、図8に示すように、金属酸化層5
aをエッチングにより深さD分除去する。ここで、深さ
Dは、金属酸化層5aの抵抗体領域4aと対面する部位
が後の酸化工程により酸化されて膨張した際に、その酸
化層とキャップ層8とが面一となるような寸法に設定さ
れる。
【0039】最後に、図8に示すような半導体基板2
を、約60℃の温純水中に所定時間浸漬し、金属配線層
5aのキャップ層8開口部8a内に位置する部位を選択
的に酸化して、抵抗体領域4aに対面する領域に、図9
に示すような酸化アルミニウムを主体とする絶縁層6を
形成する。このとき、金属配線層5aの抵抗体領域4a
に対面する部位のAl合金は、酸化アルミニウムに酸化
されて膨張し、結果的に酸化アルミニウムからなる絶縁
層6がキャップ層8と面一となされる。また、金属配線
層5aの抵抗体領域4aと対面しない両側部分は、酸化
されずに残り、金属配線部5が形成される。
【0040】以上述べたような本実施形態の製造方法に
よれば、金属配線層5aの一部を酸化することにより、
酸化アルミニウムを主体とする絶縁層6を形成し、この
絶縁層6を金属配線部5上のキャップ層8と面一となる
ようにするため、段差がなく平坦化が図られ、しかも高
性能な抵抗素子10が簡単な工程にて製造可能となる。
その結果、MMIC等の多層構造の形成が容易となさ
れ、しかも更なる微細化の実現が可能な半導体装置を提
供することができる。
【0041】つぎに、本発明の第3の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図10は、本
発明の第3実施形態に係る半導体装置の抵抗素子20を
示す断面図である。
【0042】本発明の第3実施形態の抵抗素子20は、
金属配線部5と絶縁層6とが面一となされている点が、
第1の実施形態と異なる点である。このように、抵抗素
子20において、金属配線部5と絶縁層6とを面一とし
た構成とすることにより、よりシンプルな構成で、段差
がなく平坦化が図られた高性能な抵抗素子10とするこ
とができる。
【0043】つぎに、以上のように構成される本実施形
態に係る抵抗素子20の製造方法について、図面を参照
しながら説明する。図11及び図12は、抵抗素子20
の製造工程の一工程を示す断面図である。
【0044】先ず、図11に示すように、第1の実施形
態の抵抗素子1と同様に、シリコン半導体基板2上に絶
縁膜3を形成し、その後、絶縁膜3の図示しない所定箇
所に、図示しないコンタクトホールを開口後、この絶縁
膜3上に、Ti/TiN積層膜からなるバリアメタル層
4をリアクティブスパッタリングにより堆積し、続い
て、バリアメタル層4上に、Al−SiからなるAl合
金からなる金属配線層5aをスパッタリング法により堆
積し、さらに、ドライエッチング法により金属配線層5
a及びバリアメタル層4を一括して図11に示すような
所望形状に形成する。
【0045】次に、金属配線層5a上の抵抗体領域4a
と対面しない領域をレジスト等でマスクし、図12に示
すように、SF6ガスによるドライエッチングにより、
金属配線層5aの抵抗体領域4aと対面する部位を所定
厚さ分除去し、抵抗体領域4aよりも若干狭い幅4a’
の開口部5bを形成する。
【0046】ここで、上記所定厚さは、金属酸化層5a
の抵抗体領域4aと対面する部位が後の酸化工程により
酸化されて膨張した際にその酸化層と金属配線層5aと
が面一となるような寸法に設定される。
【0047】最後に、図12に示すような半導体基板2
を、約60℃の温純水中に所定時間浸漬し、金属配線層
5aの開口部5b内に位置する部位を選択的に酸化し
て、抵抗体領域4aに対面する領域に、図10に示すよ
うな酸化アルミニウムを主体とする絶縁層6を形成す
る。このとき、金属配線層5aの抵抗体領域4aと対面
しない両側部分は、酸化されずに残り、金属配線部5が
形成される。金属配線層5aの開口部5b内の部位は、
酸化アルミニウムに酸化されて膨張し、結果的に酸化ア
ルミニウムからなる絶縁層6が金属配線部5と面一とな
される
【0048】以上述べたような本実施形態の製造方法に
よれば、金属配線層5aの一部を酸化することにより、
酸化アルミニウムを主体とする絶縁層6を形成し、この
絶縁層6を金属配線部5と面一となるようにするため、
段差がなく平坦化が図られ、しかも高性能な抵抗素子2
0が簡単な工程にて製造可能となる。その結果、MMI
C等の多層構造の形成が容易となされ、しかも更なる微
細化の実現が可能な半導体装置を提供することができ
る。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例について実験結果に基
づいて説明する。 <実験例>先ず、シリコン半導体基板上に、酸化シリコ
ン膜(SiO2)からなる絶縁膜をCVD法により形成
し、その後、バリアメタル層としてTi/TiN積層膜
を、Tiの堆積に続き、アルゴンガス雰囲気中に反応ガ
スである窒素ガスを約20%混合し、100℃及び0.
5PaTorrの条件下で、チタン(Ti)とのリアク
ティブスパッタリングにより、絶縁膜上に合計膜厚10
00Å程度堆積した。続いて、Al−SiからなるAl
合金を、Ti/TiN積層膜上にスパッタリング法によ
り膜厚4000Å程度堆積して金属配線層を形成し、そ
の後、金属配線層上にSiO2からなる絶縁膜を成膜
し、次いで、絶縁膜の抵抗体領域と対面する部位をエッ
チングにより除いて、図3に示すような絶縁膜に開口を
形成した。 このようにして、図3に示すような絶縁膜
に開口を有する状態のシリコン半導体基板を、約60℃
の温純水中に浸漬させ、開口内に位置するAl合金(A
l−Si)からなる金属配線層を選択的に酸化膨張さ
せ、酸化アルミニウムを主体とする絶縁層を形成した。
【0050】<測定事項1>ここで、シリコン半導体基
板を温純水中に浸漬させた状態で、Al合金層(Al−
Si)からなる金属配線層5aが酸化アルミニウムに酸
化されていく状況について、温純水浸漬時間を基準にし
てその膜厚変化を経時的に計測した。また、これと並行
して、バリアメタル層4の膜厚についても、温純水浸漬
時間を基準にした経時変化を計測した。図13のグラフ
に、これら計測結果として、Al合金層(Al−Si)
及びTi/TiN積層膜の温純水浸漬時間による各膜厚
変化を示す。なお、図13中では、Al合金層の膜厚変
化と記しているが、詳しくは、Al合金層が温純水へ浸
漬されることにより、酸化アルミニウムへと徐々に酸化
膨張されていく層の膜厚変化について測定するものとし
た。 <測定事項2>また、Al合金層(Al−Si)からな
る金属配線層5aが酸化アルミニウムに酸化されていく
状況について、温純水浸漬時間を基準にしてその抵抗値
変化を経時的に計測した。また、これと並行して、バリ
アメタル層4の抵抗値についても、浸漬時間を基準とし
た経時変化を計測した。図14のグラフに、これら計測
結果として、Al合金層(Al−Si)及びTi/Ti
N積層膜の温純水浸漬時間による各シート抵抗値[Ω/
□](即ち、Ω/sq.)の変化を示す。なお、図14
中では、Al合金層の抵抗値変化と記しているが、詳し
くは、Al合金層が温純水へ浸漬されることにより、酸
化アルミニウムへと徐々に酸化膨張されていく層の抵抗
値変化について測定するものとした。
【0051】<実験結果>図13の測定結果に示される
ように、Al合金層(Al−Si)からなる金属配線層
は、温純水中に浸漬されることにより、浸浸時間の経過
に伴って酸化アルミニウムへと酸化膨張されていくこと
が確認された。具体的には、当初、膜厚4000Åであ
ったAl合金層は、浸漬時間が50分を超えると、膜厚
約10000Åまで、約2.5倍膨張して酸化アルミニ
ウムを主体とする絶縁層へ変化することが分かった。一
方、Ti/TiN積層膜からなるバリアメタル層は、温
純水浸漬によっても膜厚がほとんど変化しないことが分
かった。
【0052】また、図14の測定結果に示されるよう
に、Al合金層(Al−Si)からなる金属配線層5a
は、温純水中に浸漬されることにより、浸漬時間の経過
に伴って酸化アルミニウムを主体とする絶縁層へと確実
に絶縁膜化されていることが確認された。一方、Ti/
TiN積層膜からなるバリアメタル層は、温純水浸漬に
よる抵抗値変化がなく、温純水浸漬によっても性質に影
響がないことが分かった。なお、浸漬時間が60min
以上のAl合金層のシート抵抗は正確な数値を測定する
ことが困難であり、約1000000Ω/□と表示し
た。
【0053】以上の結果から、図13及び図14に示す
ように、Al合金層(Al−Si)からなる金属配線層
を温純水中に浸漬させることにより、Al合金層(Al
−Si)が選択的に酸化されて膜厚が増加し、絶縁膜化
することが分かった。一方、バリア機能及び抵抗素子機
能を兼ね備えるバリアメタル層は、温純水中に浸漬され
ても全く影響されずに、抵抗値を保持することも確認さ
れた。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明の半導
体装置によれば、金属配線用層の抵抗体領域に対面する
部位が、金属配線用層を構成するAl又はAl合金を酸
化してなる酸化アルミニウムを主体とする絶縁層からな
り、この絶縁層が金属配線用層上の保護層と面一となる
ように形成されてなることから、シンプルな構成で段差
がなく平坦化が図られ、MMIC構造等の多層形成にも
有利なものとすることができる。
【0055】また、本発明の他の半導体装置によれば、
金属配線用層の抵抗体領域に対面する部位が、金属配線
用層を構成するAl又はAl合金を酸化してなる酸化ア
ルミニウムを主体とする絶縁層からなり、この絶縁層が
金属配線部と略面一となるように形成されてなることか
ら、シンプルな構成で段差のない平坦化が図られた半導
体装置とすることができる。
【0056】また、本発明の製造方法によれば、金属配
線層の一部を酸化することにより、酸化アルミニウム層
を形成し、この酸化アルミニウム層を金属配線層上の保
護層と面一となるようにするため、シンプルな構成で段
差がなく平坦化が図られた抵抗素子を有する半導体装置
を、簡単な工程にて製造可能となる。
【0057】更に、本発明の他の製造方法によれば、A
l又はAl合金の金属配線層の一部を所定厚さ研削した
後に酸化膨張させることにより、酸化アルミニウム層を
形成し、この酸化アルミニウム層を金属配線層の研削さ
れていない領域と面一となるようにするため、段差のな
い平坦化された抵抗素子を、簡単な工程で提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の抵
抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
抵抗素子を示す断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
抵抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
抵抗素子を製造する製造工程を示す断面図である。
【図13】Al合金層(Al−Si)及びTi/TiN
積層膜の温純水浸漬時間による膜厚変化を示す図であ
る。
【図14】Al合金層(Al−Si)及びTi/TiN
積層膜の温純水浸漬時間によるシート抵抗変化を示す図
である。
【図15】従来の半導体装置の抵抗素子を示す断面図で
ある。
【図16】従来の半導体装置の他の抵抗素子を示す断面
図である。
【符号の説明】
1,10,20 抵抗素子 2 シリコン半導体基板 3 絶縁膜 4 バリアメタル層 4a 抵抗体領域 5 金属配線部 5a 金属配線層 6 絶縁層 7 絶縁膜 7a 開口 8 キャップ層 51 半導体基板 52 絶縁膜 53 バリアメタル層 54 金属配線 55 抵抗体 56 金属配線層 57 抵抗素子

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の一部に半導体素子部が形成された
    基板と、 該半導体素子部を含む前記基板上に形成され、抵抗体と
    して機能する抵抗体領域を前記基板上の一部に有するバ
    リアメタル層と、 前記バリアメタル層上の全面に形成され、Al又はAl
    合金の金属材料からなる金属配線用層とを備え、 前記金属配線用層は、前記抵抗体領域に対面する部位
    が、前記金属材料を酸化して形成された酸化アルミニウ
    ムを主体とする絶縁層からなり、前記抵抗体領域に対面
    する部位を除く部位が、前記金属材料からなる金属配線
    部となされ、 前記金属配線部上には、保護層が形成され、 前記保護層と前記酸化アルミニウムを主体とする前記絶
    縁層とは、前記バリアメタル層の形成された範囲におい
    て面一となされていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記バリアメタル層は、TiNの単層、
    TaNの単層、TiとTiNとの積層体、及びTaとT
    aNとの積層体のうちの何れかからなることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記保護層は、絶縁層からなることを特
    徴とする請求項1、又は2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記保護層は、少なくともTiからなる
    キャップ層であることを特徴とする請求項1、又は2記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 表面の一部に半導体素子部が形成された
    基板と、 該半導体素子部を含む前記基板上に形成され、抵抗体と
    して機能する抵抗体領域を前記基板上の一部に有するバ
    リアメタル層と、 前記バリアメタル層上の全面に形成され、Al又はAl
    合金の金属材料からなる金属配線用層とを備え、 前記金属配線用層は、前記抵抗体領域に対面する部位
    が、前記金属材料を酸化して形成された酸化アルミニウ
    ムを主体とする絶縁層からなり、前記抵抗体領域に対面
    する部位を除く部位が、前記金属材料からなる金属配線
    部となされ、 前記金属配線部と前記酸化アルミニウムを主体とする前
    記絶縁層とは、前記バリアメタル層の形成された範囲に
    おいて面一となされていることを特徴とする半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記バリアメタル層は、TiNの単層、
    TaNの単層、TiとTiNとの積層体、及びTaとT
    aNとの積層体のうちの何れかからなることを特徴とす
    る請求項5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体素子部を有する基板上に、バリア
    メタル層を形成し、前記バリアメタル層上に、Al又は
    Al合金の金属材料からなる金属配線層を形成し、 前記金属配線層上に、前記バリアメタル層の抵抗体領域
    となる領域と対面する領域を除いて、保護層を選択的に
    形成し、 次いで、前記金属配線層の前記抵抗体領域と対面する部
    位を酸化することにより、酸化アルミニウムを主体とす
    る絶縁層を前記保護層と面一となるように形成し、前記
    バリアメタル層に前記抵抗体領域を形成することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記金属配線層の前記抵抗体領域と対面
    する部位を、温純水に浸漬することにより、酸化するよ
    うにしたことを特徴とする請求項7記載の半導体装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記温純水に酸化剤を添加するようにし
    たことを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記保護層を、絶縁層から構成するよ
    うにしたことを特徴とする請求項7乃至9のうちの何れ
    か記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記保護層を、少なくともTiをから
    なるキャップ層から構成するようにしたことを特徴とす
    る請求項7乃至9のうちの何れか記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 半導体素子部を有する基板上に、バリ
    アメタル層を形成し、 前記バリアメタル層上に、Al又はAl合金の金属材料
    からなる金属配線層を形成し、 前記金属配線層において、前記バリアメタル層の抵抗体
    領域となる領域と対面する部位のみをエッチングにより
    選択的に研削して所定厚さ分残し、 次いで、前記金属配線層の前記抵抗体領域と対面する残
    った部位を酸化することにより、酸化アルミニウムを主
    体とする絶縁層を前記金属配線層の研削されていない抵
    抗体領域外の領域と面一となるように形成し、前記バリ
    アメタル層に前記抵抗体領域を形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記金属配線層の前記抵抗体領域と対
    面する部位を、温純水に浸漬することにより、酸化する
    ようにしたことを特徴とする請求項12記載の半導体装
    置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記温純水に酸化剤を添加するように
    したことを特徴とする請求項13記載の半導体装置の製
    造方法。
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