JP2003243431A - ポッティング装置および封止状態検査装置 - Google Patents

ポッティング装置および封止状態検査装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂充填後の素子の状態を容易にしかも確実
に検査する。 【解決手段】搬送テープ3に素子2を載置し樹脂Wを当
該素子2の所定部位に吐出して封止するポッティング装
置10において、吐出動作後の樹脂Wの充填状態を検査
する検査装置70を有し、この検査装置70は、搬送テ
ープ3の表裏側の隔てた位置にそれぞれ対向配置された
発光手段および受光手段と、搬送テープ3の表側もしく
は裏側の少なくとも一方に配置され、樹脂Wの充填によ
っては隙間が埋まらないように設定されている孔からの
光の漏れを防止するマスク部および被検査部位となる樹
脂充填部位に対応して設置された開口部を備えたマスク
部材と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送テープに固定
された素子を封止するためのポッティング装置および封
止状態検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体装置の実装装置として、フ
ィルム状の搬送テープを走行させて半導体素子を搬送し
ながら所定の工程を実行するTAB(Tape Automated B
onding)方式を採用したものが普及している。このTA
B方式の半導体装置の1つとして、搬送テープにインナ
ーリードボンディングされた半導体素子を樹脂で封止す
るポッティング装置を備える半導体実装装置が知られて
いる。また、TAB方式に類似した方式のCOF(Chip
on Film)方式がLCD(Liquid Crystal Display)等に
適用され、半導体実装装置の1つであるCOF用ポッテ
ィング装置として広く実用化されている。
【0003】このような半導体実装装置は、搬送テープ
送り出し装置、樹脂のポッティングを行うポッティング
装置、ポッティングされた樹脂を硬化させる加熱硬化手
段を有する樹脂硬化装置(プリキュア炉)、搬送テープ
巻き取り装置等から構成され、リールツーリールで搬送
テープの送り出し、樹脂封止、搬送テープの巻き取りを
自動的に行うものとなっている。
【0004】従来の半導体実装装置におけるポッティン
グ装置は、搬送テープを間欠的に駆動し、樹脂を吐出す
るディスペンスヘッドの位置に素子をもたらし、その位
置で素子へ樹脂をポッティングしている。また、このポ
ッティング動作終了直後に、ポッティング状態の良/不
良を検査する検査装置が備えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のポッティング装
置では、樹脂が充填されているニードルから適量の樹脂
を素子へ吐出してポッティングを行うように設定されて
いる。一旦、稼動状態となると、樹脂の吐出量を一定に
保つことは容易であるが、初期動作においては、この樹
脂の吐出量を制御することは難しく、どうしても樹脂の
吐出量が多すぎたり、少なすぎたりしてしまう。そのた
め、稼動初期においてなされたポッティングでは、不良
が発生しやすい。樹脂の充填不良が発生している素子
を、後工程となる加熱工程へ流さないためにも、ポッテ
ィングの良/不良検査は重要となる。
【0006】従来、上述のポッティングの良/不良検査
を行う場合、電子顕微鏡で樹脂によるポッティングが終
了した後の素子の映像を撮像し、この映像を画像解析す
ることによって良/不良を検出している。しかし、ポッ
ティング後の素子の周囲、つまり樹脂装填部分の画像は
光の反射が大きく、画像としては解析しにくいものとな
っている。従って、検査ミスが発生しやすい。また、検
査にかかるランタイムが長時間となり、製造コストに影
響するという問題が生じる。
【0007】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、樹脂充填後の素子の状態を容易に
しかも確実に検査することが可能なポッティング装置お
よび封止状態検査装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のポッティング装置は、搬送テープに素子を
載置し樹脂を当該素子の所定部位に吐出して封止するポ
ッティング装置において、吐出動作後の樹脂の充填状態
を検査する検査装置を有し、この検査装置は、搬送テー
プの表裏側の隔てた位置にそれぞれ対向配置された発光
手段および受光手段と、搬送テープの表側もしくは裏側
の少なくとも一方に配置され、樹脂の充填によっては隙
間が埋まらないように設定されている孔からの光の漏れ
を防止するマスク部および被検査部位となる樹脂充填部
位に対応して設置された開口部を備えたマスク部材と、
を有している。
【0009】上述の発明によれば、被検査部位となる樹
脂充填部位に対応して設置された開口部と、樹脂充填部
位以外の部分を遮光するマスク部とを備えたマスク部材
が設けられている。このように、検査部位以外を通過す
る光をマスク部により遮断し、受光手段側へ光を漏らさ
ない構成としたため、受光手段に必要な光以外の光(ノ
イズ)が入射せず、樹脂の充填状態を容易に、しかも確
実に検査することができる。
【0010】また、他の発明は、上述のポッティング装
置において、発光手段および受光手段を一体的にスライ
ド移動させる駆動部を有し、この駆動部の駆動力によっ
て発光手段および受光手段を移動させ、受光手段による
発光手段からの光の受光程度の相違によって、樹脂の充
填状態の良/不良を検出するようにしている。そのた
め、それほど大きな断面積の光路を有するレーザー光を
発する必要が無く、検査を効率的に行うことができる。
【0011】また、他の発明は、上述の各ポッティング
装置において、搬送テープの停止状態時に、検査装置に
よる樹脂の充填状態の検査を行うようになっている。そ
のため、他工程となるポッティング動作とこのポッティ
ングの後工程となる検査とを同期させて同時に行うこと
が可能となり、検査を効率的に行うことができる。
【0012】また、本発明の封止状態検査装置は、搬送
テープの表裏側の隔てた位置にそれぞれ対向配置された
発光手段および受光手段と、搬送テープの表側もしくは
裏側の少なくとも一方に配置され、樹脂の充填によって
は隙間が埋まらないように設定されている孔からの光の
漏れを防止し、かつ被検査部位となる樹脂充填部位に対
応して設置された開口部を備えたマスクと、を有し、樹
脂を搬送テープ上の素子に吐出して封止した封止状態を
検査する。
【0013】そのため、検査部位以外を通過する光を遮
断し、受光手段側へ光を漏らさない構成としたため、受
光手段に必要な光以外の光(ノイズ)が入射せず、樹脂
の充填状態を容易に、しかも確実に検査することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態の
ポッティング装置を図1から図8を参照しながら説明す
る。
【0015】図1は、ポッティング装置を含む半導体実
装装置の構成の概要図で、説明を分かり易くするため主
要構成のみを示している図である。図2は、この実施の
形態のポッティング装置を正面から見た概要図である。
図3は、搬送テープに固定された素子を加熱する加熱手
段と素子を被吐出位置に保持する素子保持手段を示す正
面図である。図4は、ポッティング装置中を搬送される
搬送テープを上面から見た平面図である。図5は、樹脂
をポッティングされた状態の素子およびその周辺の断面
を示す図である。図6は、図2のポッティング装置内に
設けられたポッティング状態を検査する検査装置の構成
を示す正面図である。図7は、図6の検査装置を側方か
ら見た側面図である。図8は、図6の検査装置を上方か
ら見た平面図である。
【0016】この実施の形態のポッティング装置10
は、半導体実装装置1中に配置される。半導体実装装置
1は、図1に示すように、ボンディングされた素子2を
有する搬送テープ3を提供するテープローダ4と、この
ポッティング装置10と、素子2に対してポッティング
された樹脂W(図2参照)を加熱して硬化させる樹脂硬
化装置5と、樹脂Wによって封止された素子2を有する
搬送テープ3を巻き取るテープアンローダ6とから構成
される。
【0017】すなわち、この半導体実装装置1は、イン
ナーリードKが予めボンディングされているTAB・I
Cとなる素子2をテープローダ4中の供給ローラ7から
供給し、ポッティング装置10にて樹脂Wを素子(I
C)2にポッティングして素子2の封止を行い、その後
に検査装置70によってポッティングによる樹脂の充填
状態を検出し、さらにその後、樹脂硬化装置5内の炉体
8にてプリキュアを行うことで樹脂封止をインラインに
て行い、テープアンローダ6内の巻き取りリール9に巻
き取る全自動機となっている。
【0018】素子2は、集積回路(IC)や中央演算処
理装置(CPU)等の半導体素子であり、縦横が0.5
x0.5mmから50x50mm程度の大きさのものと
なっている。また、厚さは、0.1〜2.0mm程度と
なっている。ポッティングされる樹脂Wは、搬送テープ
3が炉体8内に導入される前にポッティング装置10に
よって素子2を封止する際に使用される。樹脂Wは、熱
をかけた場合に気泡が出にくい樹脂を採用しており、脱
泡後、ポッティング装置10に取り付けられる樹脂用の
シリンジ23(30ccまたは50cc)へ詰められ
る。樹脂装填後は、検査装置70により、樹脂Wの吐出
後の状態、すなわち、素子2の封止状態の良/不良を検
出する。検査装置70の構成に関しては、後述する。
【0019】搬送テープ3は、ポリイミド材とされ、テ
ープ幅が35mm、48mm、70mmの3種類が使用
される。搬送テープ3の両側部には、パーフォレーショ
ン3a(図4参照)が形成されており、搬送テープ駆動
手段(図示省略)に設けられているスプロケットが入り
込んでこの搬送テープ3を搬送するようになっている。
【0020】ポッティング装置10は、図2に示すよう
に、XYおよびZ軸に関しての動きが可能なXYテーブ
ル11と、このXYテーブル11に取り付けられたディ
スペンサ12と、素子保持手段兼加熱手段となる2つの
ワークテーブル13,13と、樹脂吐出後の素子2の封
止状態の良/不良を検査する検査装置70等から構成さ
れ、筐体15中にそれらの部材を有するものとなってい
る。
【0021】XYテーブル11は、ACサーボモータ
(図示省略)で駆動され、そのストロークはX軸(搬送
テープ3の搬送方向)が100mm、Y軸(搬送方向と
直角な水平方向)が150mm、Z軸(上下方向)が5
0mmとされている。また、繰り返し精度はプラスマイ
ナス0.01mmとなっている。なお、これらの各値
は、この実施の形態のXYテーブル11のストローク値
であり、他の形態では、他の値を適宜採用することがで
きる。
【0022】ディスペンサ12は、吐出部材となる2つ
のディスペンスヘッド21,22を有し、このディスペ
ンスヘッド21,22にそれぞれ取り付けられる樹脂が
入ったシリンジ23を真空引き付けによって保持する構
造となっている。
【0023】ディスペンサ12によってシリンジ23内
の樹脂に圧力を付与するが、この実施の形態では、その
圧力は10〜600キロパスカル(KPa)の範囲の調
整が可能とされている。また、このディスペンサ12
は、デジタル圧力計(図示省略)や真空度メータ(図示
省略)を有しており、その機能として樹脂の線吐出モー
ド(樹脂を線状に吐出していくモード)と点吐出モード
(樹脂を点状に吐出するモード)への対応が可能とされ
ている。
【0024】ディスペンスヘッド21,22は、共にそ
の塗布ストロークがX軸40mm、Y軸60mmとされ
ている。ディスペンスヘッド21,22のニードル24
の長さは各13mmで、そのニードル24が素子2等に
近づいた際にその素子2等の存在を検出する素子有無検
出センサをディスペンスヘッド21,22は有してい
る。この実施の形態では、素子有無検出センサは、光フ
ァイバ(フォトセンサ)方式となっている。
【0025】素子有無検出センサは、ニードル24の先
端を検出することにより、シリンジ23やニードル24
の交換時の先端のバラツキ(XYZ方向すべて)を補正
する際に使用する。具体的には、素子2の厚さとニード
ル24との距離を後述する入力デバイス32によって入
力するのみで、ニードル24の塗布高さを自動的に制御
できる構成となっている。
【0026】また、このポッティング装置10は、樹脂
硬化装置5とテープローダ4との間において水平に配設
され、互いに対向して配設されることで搬送テープ3の
幅方向両側端部を支持する略コの字形状の一対のガイド
レール25と、当該ガイドレール25と樹脂硬化装置5
との間であってガイドレール25と略同じ高さに配設さ
れた搬送テープ駆動手段となる駆動ローラユニット26
と、ガイドレール25とテープローダ4との間において
ガイドレール25と略同じ高さに配設され、互いに離間
可能な二対のテンションローラとしてのローラを有する
テンションローラユニット27とを備える。また、ガイ
ドレール25と駆動ローラユニット26との間には、樹
脂吐出後の素子2の封止状態を検査する検査装置70が
配設されている。
【0027】このポッティング装置10は、さらに略直
方体形状の筐体15の正面中央部に開設された作業用開
口部31と、筐体15の正面上部中央に配設されて複数
の入力キーなどを備える入力デバイス32と、筐体15
の正面上部右側に配設され、検査装置70による検出結
果を表示するモニタ33と、ディスペンサヘッド21,
22に搭載されている画像認識カメラ(図示省略)によ
って撮影された画像を写し出す位置認識用モニタ34
と、入力デバイス32からの入力によって各部を制御す
るコンピュータ35(図1参照)とを備える。
【0028】ワークテーブル13,13(以下、図3に
おいて左側のワークテーブルに符号13aを付し、右側
のワークテーブルに符号13bを付して説明する)は、
図3に示すように、ガイドレール25の下方に配置さ
れ、一体的に上下動(矢示V方向)可能とされている。
各ワークテーブル13a,13bには、上方に突出した
2つの素子保持部41,42が設けられている。搬送テ
ープ3の前進側に配置される素子保持部41,41が樹
脂のポッティング位置(被吐出位置)に対応し、もう1
つの素子保持部42,42がポッティングされる際の待
機位置に対応する。
【0029】各ワークテーブル13a,13bには、そ
れぞれヒータ43,43が図5に示すように挟み込ま
れ、各素子保持部41,41,42,42を加温可能と
されている。また、素子保持部41,41,42,42
の中央には、素子2のポッティング側とは反対となる面
を吸引し素子2を保持するための吸引用穴44が各3個
ずつ設けられている。1つのワークテーブル13中の各
吸引用穴44は、連通孔45によってつながっており、
調節用ノブ46を回動させることで吸引力が調節され
る。
【0030】被吐出位置の素子保持部41と待機位置の
素子保持部42との間には、凹部47が設けられてお
り、当該ワークテーブル13で加温されない素子2を、
当該凹部47に対応するように配置させる。すなわち、
搬送テープ3を間欠駆動する際、ワークテーブル13a
の待機位置となる素子保持部42に保持された素子2
は、駆動されると、凹部47を通り過ぎ、ワークテーブ
ル13aの被吐出位置となる素子保持部41まで動く。
そして、ワークテーブル13aの素子保持部41の位置
で樹脂Wがポッティングされる。
【0031】ワークテーブル13aの凹部47に対応す
る位置にきた素子2は、次はワークテーブル13aの右
端側方に停止し、さらに次にワークテーブル13bの待
機位置である素子保持部42にて停止する。そして、次
の駆動によってワークテーブル13bの凹部47を通り
過ぎ、被吐出位置となる素子保持部41に載置される。
以上のような位置関係となるようにワークテーブル13
a,13bが配置される。
【0032】各素子保持部41,41,42,42の上
端には、素子2の外形に対応するように、全体が長方形
となる溝48が形成されている。この溝48の略中央に
素子2の側端が対向するように配置される。このため、
図5に示すように、回り込んだ樹脂Wが素子保持部4
1,41,42,42の上面に付着しないこととなる。
【0033】ヒータ43は、素子保持部41,42が形
成される素子保持体51と、ヒータ43を保持するヒー
タ保持体52との間に挟まれている。ヒータ保持体52
の下方には、吸引用の連通孔45の一部が配置される吸
引用通路配置体53が設けられている。
【0034】ワークテーブル13a,13bにおける搬
送テープ3の位置決めは、通常は、位置決めピン(図示
省略)と先に示した吸引によって行い、その精度はプラ
スマイナス50μmとなっている。この実施の形態で
は、ディスペンスヘッド21,22に搭載された樹脂塗
布時の位置認識を行う画像認識カメラ(図示省略)とテ
ープクランプによって行う画像認識位置決めも行えるよ
うになっており、その精度はプラスマイナス20μmと
されている。
【0035】ガイドレール25は、搬送テープ3のパー
フォレーション3aを含む幅方向両端を載置するテープ
載置部材55,55と、搬送テープ3のパーフォレーシ
ョン3aの上方を覆う覆い部材56,56と、2つの横
架部材57,57の間に配置され中央の長方形孔58a
を有するブリッジ部材58と、このブリッジ部材58の
幅方向に横架され中央に素子2よりわずかに大きめの長
方形孔59a,60aを有する第1および第2の被吐出
位置対応横架部材59,60とを有する。
【0036】検査装置70は、ディスペンサ12による
ポッティング動作終了(樹脂吐出動作終了)後の樹脂W
による封止状態を検査するための装置となっている。こ
の検査装置70は、ディスペンサ12による樹脂Wの吐
出の直後の工程となる位置、すなわち、ガイドレール2
5と駆動ローラユニット26との間に配設されている。
【0037】図6および図7に示すように、検査装置7
0は、筐体15の内部へ当該検査装置70を保持させる
ための保持台部71と、この保持台部71の上端近傍に
4本のネジ71aによってねじ止め固定された支持板7
2を備えている。すなわち、保持台部71の上端近傍に
は、面同士で対向した状態でネジ止め固定され、当該保
持台部71の上端よりさらに上方へ大きく突き出すよう
に支持板72が取り付けられている。また、保持台部7
1の一側の面には、支持板72の下端部分に当接し当該
支持板72の上下方向の位置決めをする2本の位置決め
ピン71bが突出されている。
【0038】支持板72の背面側(図6の紙面奥側、図
7の右方)には、前の工程から搬送されてくる搬送テー
プ3の素子2(図5参照)を封止した樹脂Wの状態を検
査するためのスキャニング部74を、搬送テープ3の搬
送方向およびその反対方向に沿ってスライド動作させる
ための駆動部73が配置されている。駆動部73は、駆
動源となるモータ76と、モータ76の駆動力によって
回転するモータ側回転軸77(図8参照)と、このモー
タ側回転軸77とクラッチ78によって連結されモータ
側回転軸77と一体的に回転可能なリードスクリュー軸
79と、リードスクリュー軸79の回転を受けてリード
スクリュー軸79に沿ってスライド移動するスライダー
部材80と、を有している。
【0039】すなわち、支持板72の幅方向一端(図6
における右端)には、当該支持板72に対して直角でか
つ先端部が図6における背面方向(紙面奥側)に延出す
る端板75がネジ75aによって取り付けられている。
そして、この端板75の図6における右側の面には、上
述のモータ76が取り付けられている。
【0040】図8に示すように、モータ76のモータ出
力軸(図示省略)には、モータ側回転軸77の一端が連
結されている。すなわち、モータ側回転軸77の一端側
は、端板75に形成された孔(図示省略)に挿通されモ
ータ76側に突出し、モータ出力軸に連結されている。
端板75に設けられた孔は、モータ側回転軸77の軸受
けとなっている。なお、モータ出力軸をモータ76のモ
ータケースの外部へ延出し、この延長部分をモータ側回
転軸77としても良い。
【0041】そして、このモータ側回転軸77の先端部
分には、クラッチ78の一方78aが取り付けられてい
る。また、クラッチ78の他方78bには、リードスク
リュー軸79の一端が取り付けられている。モータ側回
転軸77がモータ76の駆動力によって回転し始める
と、回転初期時においてはクラッチ78が連結されず、
クラッチ78の一方78aがモータ側回転軸77と一体
的に空回りする。そして、この空回り状態を経た後、ク
ラッチ78が連結され、モータ側回転軸77の回転がリ
ードスクリュー軸79側に伝達し、リードスクリュー軸
79は、モータ側回転軸77と一体的に回転するように
構成されている。
【0042】リードスクリュー軸79の他端は、支持板
72の幅方向他端(図6および図8における左端)に取
り付けられた端板81に設けられた軸受け82に支持さ
れている。端板81は、上述の端板75に対して平行と
なるように取り付けられている。すなわち、端板81
は、支持板72に対して直角でかつ先端部が図6におけ
る背面方向(紙面奥側)に延出するようにネジ81aに
よって取り付けられている。
【0043】また、リードスクリュー軸79のクラッチ
78の近傍部分は、支持板72の背面にネジ止めによっ
て取り付けられた軸受け部83に支持されている。すな
わち、リードスクリュー軸79は、軸受け82および軸
受け部83によって2点で支持されている。
【0044】スライダー部材80には、リードスクリュ
ー軸79に螺合するネジ部(図示省略)が設けられてい
る。スライダー部材80は、リードスクリュー軸79が
一方へ回転すると、その回転力を受けて図8の右から左
へ、リードスクリュー軸79が他方へ回転すると、その
回転力を受けて図8の左から右へスライド移動するよう
になっている。図8の実線で示した状態は、スライダー
部材80の初期位置を示している。また、図8の2点鎖
線で示した状態は、実線で示した状態からスライダー部
材80が終点位置までスライド移動した位置を示してい
る。
【0045】スライダー部材80には、スキャニング部
74を保持する保持板84が4本のネジ84a(図8に
おいては2本のみ図示)によるネジ止めによって取り付
けられている。この保持板84は、その面がスライダー
部材80のスライド方向(図6および図8において左右
方向)と直交するように、一端がスライダー部材80に
固定され、他端が支持板72に形成された開口部72a
を挿通して支持板72の正面側に延出されている。この
保持板84の延出された先端の部位には、スキャニング
部74の一部となる移動板74aがネジ74aaにより
取り付けられている。この移動板74aは、保持板84
に対して面が直交するように取り付けられており、搬送
テープ3の搬送方向に対しては平行となっている。
【0046】スキャニング部74は、上述の移動板74
aの一側の面に取り付けられた発光手段91および受光
手段92を有している。このスキャニング部74は、上
述した駆動部73によって搬送テープ3の搬送方向およ
びその反対方向へスライド移動することが可能となって
いる。
【0047】すなわち、移動板74aの背面側(図8に
おける上側)であって発光手段91に対応する高さの位
置には、当該移動板74aおよび移動板74aに取り付
けられた発光手段91を一体的に搬送テープ3の搬送方
向と平行にスライド移動させるためのガイド溝85a
(図7参照)を備えたガイド部材85が取り付けられて
いる。一方、支持板72には、ガイド溝85aがはまり
込むように突出された第1のガイドレール72dが取り
付けられている。
【0048】また、移動板74aの背面側(図8におけ
る上側)であって受光手段92に対応する高さの位置に
は、当該移動板74aおよび移動板74aに取り付けら
れた受光手段92を一体的に搬送テープ3の搬送方向と
平行にスライド移動させるためのガイド溝86a(図7
参照)を備えたガイド部材86が取り付けられている。
一方、支持板72には、ガイド溝86aがはまり込むよ
うに突出された第2のガイドレール72eが取り付けら
れている。
【0049】この構成により、スキャニング部74は、
駆動部73のモータ76の駆動力によってスライダー部
材80がリードスクリュー軸79に沿ってスライド移動
すると、スライダー部材80と一体的にスライド移動す
るように構成されている。このため、スキャニング部7
4は、最初に搬送テープ3の搬送方向と逆方向に移動し
ながら搬送テープ3上をスキャンし、次に元の位置まで
スライド移動によって戻るように構成されている。
【0050】なお、支持板72の正面側であってスキャ
ニング部74の移動板74aの初期位置(原点位置)の
下部にはセンサ74h1が取り付けられている。また、
この原点位置から若干移動した位置にもセンサ74h2
が取り付けられている。さらに、移動板74aの終点位
置に対応する位置にもセンサ74h3が設けられてい
る。これらのセンサ74h1,74h2,74h3は、
それぞれフォトダイオードで構成されており、移動板7
4aの下部に設けられた遮蔽板74gが各センサ74h
1,74h2,74h3の部位へ来ると、移動板74a
の位置を検出するようになっており、検出結果がコンピ
ュータ35へ送られるようになっている。これにより、
コンピュータ35で移動板74aの位置を制御するよう
に構成されている。
【0051】発光手段91と受光手段92とは、ポッテ
ィング装置10に設けられたガイドレール25(図1参
照)によってガイドされ駆動ローラーユニット26(図
1参照)等によって駆動される搬送テープ3の表裏側の
隔てた位置にそれぞれ対向配置されている。すなわち、
この実施の形態では、搬送テープ3の上面側に発光手段
91が配置され、下面側に受光手段92が配置されてお
り、発光手段91の下端面から受光手段92の上端面ま
では約80mm程度の隙間が形成されている。。
【0052】スキャニング部74は、発光手段91から
レーザー光が発せられ、このレーザー光を受光手段92
が受光するように構成されている。そして、受光手段9
2による上記発光手段91からの光の受光程度の相違に
よって、素子2の周囲に充填した樹脂Wの封止状態の良
/不良を検出するように構成されている。具体的には、
レーザー光の強度を電流値に変換し、その測定した電流
値によって樹脂の充填状態を検出することとなる。以
下、発光手段91および受光手段92の構造をさらに説
明する。
【0053】移動板74aの一側の面の上端部分には、
L字状に湾曲した取り付け部材91aの基面91bが2
本のネジ91cによって固定されている。そして、基面
91bに対して直角に湾曲された取り付け面91dに、
発光手段91が4本のネジ91eによって取り付けられ
ている。
【0054】発光手段91は、レーザー光を発する機能
を有したものとなっている。より具体的には、発光手段
91は、図7における矢示A方向に、不可視の赤色ガス
レーザー光(He−Ne)が送られるように構成されて
いる。このように、本実施の形態では、検査用の光とし
てレーザー光を使用するため、指向性が良好となってお
り、光を受光手段92側へ効率よく送ることができるた
め、検査精度が高いものとなる。
【0055】一方、移動板74aの一側の面の下端部分
には、発光手段91用のものと同構造となるL字状に湾
曲した取り付け部材92aの基面92bが2本のネジ9
2cによって固定されている。そして、基面92bに対
して直角に湾曲された取り付け面92dに、受光手段9
2が3本のネジ92eによって取り付けられている。
【0056】受光手段92は、レーザー光を受光する光
電素子で構成されており、発光手段91から送られてく
るレーザー光の強度を電流値で表すことが可能なものと
なっている。そのため、受光手段92では、当該受光手
段92によって測定される電流値によって、発光手段9
1から発せられ素子封止部分を透過したレーザー光の光
量を認識することができる。樹脂Wの充填量が設定され
た所定量より少ない場合には受光手段92に入力される
レーザー光の光量がより大きくなり、逆に樹脂Wの充填
量が設定された所定量より多すぎる場合には受光手段9
2に入力されるレーザー光の光量がより小さくなる。こ
の相違を検出することにより、ポッティングによる素子
2の封止状態の良/不良を検出することができる。
【0057】なお、発光手段91と搬送テープ3との間
には、発光手段91から発せられる光が、検査部位とな
る素子封止部位以外の部分を通過して受光手段92側へ
漏れてしまうのを防止するマスク部材93が設けられて
いる。このマスク部材93は、厚さ0.1mm程度の長
方形の薄板部材で構成されている。そして、その両端
が、支持板72の幅方向両端に取り付けられたマスク部
材取り付け枠95,95にネジ止め固定されている。マ
スク部材93は、搬送テープ3と面対向配置され、良部
材3,93の面同士の隙間は約10mm程度となってい
る。
【0058】また、マスク部材93は、検査部位となる
樹脂充填部位に対応する位置にのみ発光手段91から発
せられるレーザー光を透過するための開口部93aが設
けられると共に、その周囲が光の漏れを防止するマスク
部93bが設けられている。このため、マスク部材93
は、発光手段91から受光手段92に向かう検査用のレ
ーザー光のみを開口部93aを透過させ、検査において
ノイズとなる検査部位以外の部分を通過する不要な光に
関しては受光手段92への透過をマスク部93bが防止
するものとなっている。
【0059】すなわち、搬送テープ3や素子2には、素
子2を装填するための孔以外に、他の工程で使用する位
置決め用の孔やその他の孔等が設けられている場合もあ
る。そのため、上述のマスク部材93を設置しない場合
は、素子2を載置するためのデバイス設置用孔以外の部
分からも受光手段92側へレーザー光が漏れてしまう。
検査時において、このような光の漏れが発生すると、そ
の漏れた光も受光手段92に検出されてしまい、検査精
度が低下するおそれが生じる。本実施の形態では、これ
らの不要な光の漏れをマスク部材93によって遮断し、
これによって検査精度を向上させるようになっている。
なお、本実施の形態では、マスク部材93を取り替える
ことも可能となっており、半導体実装装置1で製造する
製品を切り替えて他の種類の製品を流す場合にも容易に
検査装置70を対応させることができる。
【0060】次に、以上のように構成される半導体実装
装置1、特にポッティング装置10の動作について説明
する。
【0061】まず、ポッティングする樹脂の粘度、ポッ
ティングする素子2の種類等からワークテーブル13
a,13bのヒータ43,43をオンさせるか否かを事
前に決定する。また、ディスペンスヘッド21,22の
位置やニードル24の高さ等の事前の各種の設定も行
う。
【0062】最初に、素子2がボンディングされた搬送
テープ3を供給ローラ7からポッティング装置10に供
給する。ポッティング装置10は、コンピュータ35に
よって駆動ローラユニット26と、テンションローラユ
ニット27を制御し自動で搬送テープ3を送っていく。
なお、この実施の形態では、駆動ローラユニット26と
テンションローラユニット27とは、共に弾性体のゴム
ローラとなっているが、パーフォレーション3aに入り
込む爪を有するスプロケットとしても良い。
【0063】搬送テープ3は、15〜200m/sec
の速度で間欠送りされる。間欠送りがなされて一旦停止
した状態が図4に示す状態とする。この後、ワークテー
ブル13a,13bが上昇駆動される。図4において第
1の被吐出位置対応横架部材59の長方形孔59aに位
置する素子2を、ワークテーブル13aの被吐出位置と
なる素子保持部41が吸引し(図5参照)、図4におい
てその素子から2つ左側に配置される素子2を、ワーク
テーブル13aの待機位置となる素子保持部42が吸引
する。これらの吸引によって両素子2,2は、ワークテ
ーブル13aに保持されると共に、ヒータ43によって
加熱される。
【0064】上述の吸引動作と同時に、第2の被吐出位
置対応横架部材60の長方形孔60aに位置する素子2
を、ワークテーブル13bの被吐出位置となる素子保持
部41が吸引し(図5参照)、図4においてその素子か
ら2つ左側に配置される素子2を、ワークテーブル13
bの待機位置となる素子保持部42が吸引する。これら
の吸引によって両素子2,2は、ワークテーブル13b
に保持されると共に、ヒータ43によって加熱される。
【0065】XYテーブル11によって所定位置に設定
されたディスペンサ12のディスペンスヘッド21,2
2が下降し、被吐出位置になる各素子2、すなわち第1
および第2の被吐出位置対応横架部材59,60の各長
方形孔59a,60aに位置する素子2,2上に、ニー
ドル24,24から樹脂Wを吐出する。この時、各素子
2は、各3つの吸引用穴44を塞ぐように配置され、し
っかりと保持される。このため、素子2の高さが適切に
設定される。
【0066】ポッティングされた樹脂Wは、ボンディン
グされた複数のインナーリードKの隙間から裏面側に回
り込んでいく。この際、被吐出位置にある素子2はヒー
タ43によって待機位置および被吐出位置の両位置にお
いて加熱されることとなり、樹脂Wの粘度が高い場合で
も、裏側への回り込みが容易となり、素子2の外側面全
体に樹脂Wが付着することとなる。
【0067】ヒータ43の温度は、樹脂Wの粘度、対象
とする素子2の種類や大きさ、ボンディングされた金線
の数等によって適宜調節され、上述したように、最適な
値に事前に設定される。
【0068】ワークテーブル13aで樹脂封止された素
子2は、ワークテーブル13bの素子保持部41,42
には載置されず凹部47に載置され、ワークテーブル1
3bを通過していく。このため樹脂封止後は、素子2
は、ポッティング装置10内で加熱されることはない。
ワークテーブル13aで樹脂封止されない素子2(ワー
クテーブル13aの凹部47に載置される素子2)は、
ワークテーブル13bの素子保持部42で待機中に加熱
され、次に素子保持部41で加熱されると共にポッティ
ングされる。このようにして、各素子2は、待機位置と
被吐出位置の2度のみ加熱されることとなる。
【0069】ポッティングされた素子2は、上述した検
査装置70に搬送され、当該検査装置70によりポッテ
ィングによる樹脂充填状態の良/不良を検査される。な
お、このポッティング検査は、上述のポッティング工程
において搬送テープ3の送り動作が停止している間に行
われる。すなわち、この検査装置70に送られる前の工
程となるポッティングの工程において、当該検査装置7
0へまだ送られてきていない素子2へ樹脂が充填されて
いる間に、すでにポッティングが終了し検査装置70へ
送られてきた素子2に対し検査装置70がポッティング
の良/不良の検査を行うようになっている。この制御
は、上述のコンピュータ35が行う。
【0070】そして、検査装置70によるポッティング
の良/不良検査が終了した素子2は、樹脂硬化装置5内
に搬送され、炉体8内に導入される。そして炉体8内を
折り返されながら搬送され、内部の加熱手段によって樹
脂が硬化され封止が完成する。その後、テープアンロー
ダ6内の巻き取りローラ9に巻き取られていく。
【0071】上述の実施の形態では、ポッティングによ
る素子2の封止状態の良/不良の検査を行う際、指向性
の良好なレーザー光を使用し、かつ検査部位以外の部位
に形成された孔をレーザー光が通過しないようにマスク
部材93が配置されているため、光源となる発光手段9
1からの光を効率よく受光手段92へ送ることができ
る。このため、容易にしかも確実にポッティングによる
樹脂による素子の封止状態を検査することができる。
【0072】また、上述の実施の形態では、素子2が被
吐出位置に搬送されてきたときに加熱するようにしてい
るので、樹脂Wが吐出され固まる前に樹脂の粘度が下が
ることとなり、樹脂Wの回り込みが適切になされるもの
となる。また、上述の実施の形態では、素子2の待機位
置でも加熱しているので、樹脂Wの回り込みが一層確実
なものとなる。
【0073】また、上述の実施の形態では、素子2は2
ヶ所のみで加熱されポッティング後の前進位置では、素
子2が加熱されないものとなっているので、ポッティン
グが複数の位置で効率よく行われると共に樹脂Wの回り
込みと素子2の封止が確実かつ効率的に行われるものと
なる。さらに、2個のディスペンスヘッド21,22と
2個の素子保持手段となるワークテーブル13a,13
bが対応関係となるように配置されているので、狭いス
ペースでも効率よくポッティングを行うことが可能とな
る。また、樹脂Wの吐出や素子2の保持(吸引)のタイ
ミングを両ディスペンスヘッド21,22やワークテー
ブル13a,13bで同時としているので、これらの駆
動制御を行い易くなると共に生産効率を上げることがで
きる。
【0074】さらに、上述の実施の形態では、待機位置
と被吐出位置の2位置で加熱しているが、ポッティング
の直前(待機位置)またはポッティングの最中(被吐出
位置)の少なくとも一方において素子2を加熱するよう
にすれば加熱の効果が発生する。また、搬送テープ3の
駆動を間欠駆動としているので、停止時にポッティング
を行うことで適切なポッティング作業が行える。加え
て、検査装置70による検査動作を、ポッティング工程
の樹脂充填時における搬送テープ3の停止時を利用して
同時に行うようにしているため、生産効率を上げること
ができる。
【0075】また、上述の実施の形態では、素子2の加
熱を吐出部材となるディスペンスヘッド21,22が配
置される側とは反対となる側から行っているので、加熱
工程がポッティング動作に影響を与えることがない。ま
た、樹脂Wの回り込みを目論む側を加熱するので回り込
みがスムーズとなる。
【0076】上述の各実施の形態は、本発明の好適な実
施の形態の例であるが、これに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形
実施可能である。たとえば、上述の実施の形態では、検
査装置70の発光手段91から発する光をレーザー光と
したが、特にレーザー光でなくとも良い。しかし、指向
性が良好で光の伝達効率が良く検査精度が高くなること
を考慮すると、レーザー光を用いることが好ましい。
【0077】また、上述の実施の形態では、検査装置7
0のマスク部材93を、発光手段91と搬送テープ3と
の間に配置するようにしたが、マスク部材93は、受光
手段92と搬送テープ3との間に配置するようにしても
良い。すなわち、上述の実施の形態では、発光手段91
から発せられたレーザー光は、マスク部材93によって
必要な部分以外がカットされた状態で搬送テープ3に入
射する構成となっているが、まず搬送テープ3に対して
マスキングしない状態でレーザー光を当て、搬送テープ
3および素子2の樹脂充填によっては埋まらない孔を通
過した光をマスク部材93でカットするようにしても良
い。
【0078】また、上述の実施の形態では、検査装置7
0によって樹脂による素子2の封止状態の良/不良を検
査するタイミングと、その前工程となるポッティング工
程における一連の樹脂を充填するまでの動作のタイミン
グとを同期させ、間欠駆動となっている搬送テープ3の
停止のタイミングで両動作を同時に行わせているが、こ
れらの動作を同時に行わせなくても良い。しかし、生産
効率を考えると、搬送テープ3の停止状態時に両動作を
同時に行わせることが好ましい。
【0079】また、上述の実施の形態では、樹脂の粘度
が比較的高いものを使用しヒータ43によって加熱する
ことによって樹脂の流動性を高めて回り込み易くするよ
うに構成しているが、使用する樹脂の粘度が低い場合
は、加熱手段となるヒータ43を動作させないようにし
たり、その加熱温度を低くしたりしてポッティングする
ようにしても良い。
【0080】また、待機位置となる素子保持部42を設
けず、被吐出位置となる素子保持部41のみとしても良
い。さらに、ディスペンスヘッド21,22を2つとせ
ず、1つのディスペンスヘッドとし、1つのシリンジ2
3のみを有するものとしても良い。また、必要によって
はポッティング後の前進位置で素子2を加熱するように
しても良い。また、複数のディスペンスヘッドと複数の
ワークテーブルを使用する場合、吐出時期や素子保持時
期を同期させないようにしても良い。
【0081】さらに、上述の実施の形態では、吸引用穴
44を各素子保持部41,41,423,42に各3つ
ずつ設けたが、各2つとしたり、各1つとしたり、各4
つ以上としたりしても良い。また、上述の実施の形態で
は、搬送テープ3の幅方向に1個の素子2をボンディン
グした例を示したが、幅方向に2つの素子、3つの素子
等を配置するものにも適用することができる。これらの
場合、吸引用穴44を各素子の中央にくるように位置さ
せるのが好ましい。
【0082】また、上述の実施の形態では、樹脂Wの粘
度や素子2の種類等によってヒータ43をオンするか否
かやその温度を設定するようにしているが、装置として
常にヒータ43をオンにしその温度を一定の温度にする
ようなものとしたり、常にヒータ43をオンにするがそ
の温度を可変できるようなものにしたりしても良い。
【0083】また、樹脂Wが裏側に回り込まないタイプ
の素子付き搬送テープにも、本発明を適用することがで
きる。また、上述の実施の形態では、TAB用のポッテ
ィング装置に関して説明したが、本発明は、COF用ポ
ッティング装置にも有効である。
【0084】
【発明の効果】本発明のポッティング装置および封止状
態検査装置によれば、樹脂による素子の封止状態を容易
にしかも確実に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のポッティング装置を含む
半導体実装装置の構成の概要を示す図である。
【図2】本実施の形態のポッティング装置を正面から見
た概要図である。
【図3】図1および図2のポッティング装置中の加熱手
段と素子保持手段を示す正面図である。
【図4】図1および図2のポッティング装置中を搬送さ
れる搬送テープを上面から見た平面図である。
【図5】図1および図2のポッティング装置によって樹
脂がポッティングされた状態の素子およびその周辺の断
面を示す要部断面図である。
【図6】図2のポッティング装置内に設けられた検査装
置の構成を示す正面図である。
【図7】図6のポッティング装置を側方から見た側面図
である。
【図8】図6のポッティング装置を上面から見た平面図
であって、駆動部の内部機構およびスキャニング部が見
えるように必要に応じて部品(駆動部を覆うフードの上
面部分およびマスク部材)を取り外した状態を示したも
のである。
【符号の説明】
1 半導体実装装置 2 素子 3 搬送テープ 10 ポッティング装置 21,22 ディスペンスヘッド 70 検査装置 91 発光手段 92 受光手段 93 マスク部材 93a 開口部 W 樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送テープに素子を載置し樹脂を当該素
    子の所定部位に吐出して封止するポッティング装置にお
    いて、 上記吐出動作後の上記樹脂の充填状態を検査する検査装
    置を有し、 この検査装置は、上記搬送テープの表裏側の隔てた位置
    にそれぞれ対向配置された発光手段および受光手段と、 上記搬送テープの表側もしくは裏側の少なくとも一方に
    配置され、上記樹脂の充填によっては隙間が埋まらない
    ように設定されている孔からの光の漏れを防止するマス
    ク部および被検査部位となる樹脂充填部位に対応して設
    置された開口部を備えたマスク部材と、を有することを
    特徴とするポッティング装置。
  2. 【請求項2】 前記発光手段および前記受光手段を一体
    的にスライド移動させる駆動部を有し、この駆動部の駆
    動力によって前記発光手段および前記受光手段を移動さ
    せ、前記受光手段による前記発光手段からの光の受光程
    度の相違によって、前記樹脂の充填状態の良/不良を検
    出するようにしたことを特徴とする請求項1記載のポッ
    ティング装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送テープの停止状態時に、前記検
    査装置による樹脂の充填状態の検査を行うことを特徴と
    する請求項1または2記載のポッティング装置。
  4. 【請求項4】 搬送テープの表裏側の隔てた位置にそれ
    ぞれ対向配置された発光手段および受光手段と、搬送テ
    ープの表側もしくは裏側の少なくとも一方に配置され、
    樹脂の充填によっては隙間が埋まらないように設定され
    ている孔からの光の漏れを防止し、かつ被検査部位とな
    る樹脂充填部位に対応して設置された開口部を備えたマ
    スクと、を有し、樹脂を搬送テープ上の素子に吐出して
    封止した封止状態を検査することを特徴とする封止状態
    検査装置。
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JP2007225553A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ポッティング材検査装置、ポッティング材欠陥検査方法、及び太陽電池パネルの製造方法
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