JP2001211000A - 部品保持装置、並びに部品装着装置及び方法 - Google Patents

部品保持装置、並びに部品装着装置及び方法

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JP2001211000A
JP2001211000A JP2000017016A JP2000017016A JP2001211000A JP 2001211000 A JP2001211000 A JP 2001211000A JP 2000017016 A JP2000017016 A JP 2000017016A JP 2000017016 A JP2000017016 A JP 2000017016A JP 2001211000 A JP2001211000 A JP 2001211000A
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JP2000017016A
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Tomonori Ito
知規 伊藤
Kenji Okamoto
健二 岡本
Akira Shiomi
陽 塩見
Keiji Hanada
恵二 花田
Daisuke Ogawara
大輔 大河原
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品を被装着体に装着する毎に、その位置で
装着状態の検出が可能な、部品保持装置、並びに部品装
着装置及び方法を提供する。 【解決手段】 光検出器1081及び制御装置104を
備え、回路基板12に光源1071から照射された光を
上記光検出器にて検出し、該検出結果に基づいて部品保
持部材111への電子部品11の保持状態の良否、及び
上記部品の上記回路基板への装着状態の良否を判断する
ようにした。よって、電子部品を回路基板に装着する毎
に、部品保持部材を部品載置位置に配置させた状態のま
ま、部品保持部材への部品の保持状態、及び被装着体へ
の部品の装着状態の検出が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品、例えば電子
部品を吸着動作にて保持する部品保持装置並びに上記部
品保持装置を備えた部品装着装置及び部品装着方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば電子部品等の部品の装着を
自動的に行う部品装着装置、及び装着方法の進歩は著し
く、ますます多機能、高速になりつつある。従来の電子
部品装着装置においては、吸着ノズルで部品を吸着した
状態で部品の位置を認識し、該位置情報に基づいて基板
上の装着位置を補正するようにしたものが一般的であ
る。このような電子部品装着装置では、装着後に装着状
態の検査を行わないために装着基板の品質に対する保証
が困難であるという問題があった。そこで、例えば特開
平7−170097号公報に記載されているように、電
子部品を装着した後、装着状態の検査を行うようにした
電子部品装着装置として図17に示すような電子部品装
着装置が提案されている。図17において、11は電子
部品、12は基板であり、13は電子部品11を吸着し
て基板12上に装着する吸着ノズルである。又、電子部
品11が装着され検査される基板12を固定するX−Y
テーブル14が設けられ、該X―Yテーブル14が互い
に直交するX、Y方向へ移動することにより、電子部品
11を装着すべき基板12上の所定の部品載置位置を、
吸着ノズル13が位置する部品装着位置に対応させるよ
うに構成されている。又、検査すべき基板12の上方に
照明16及びカメラ15が設けられており、カメラ15
によつて撮像された画像をモニタ18によって表示し、
制御装置17によって部品装着後における装着状態の検
査を行うように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の電子部品装着装置においては、装着速度の向上に伴
い、電子部品11が装着された基板12の静止時間が短
くなり、検査すべき電子部品11の撮像及び画像処理が
間に合わなくなってしまい、上記装着状態の検出が困難
になるという問題があった。又、上記装着状態の検出結
果が部品無しと判断された場合、その原因が、部品11
を保持している吸着ノズル13の移動途中において、部
品11に加わる加速度や衝撃等による部品11の落下で
あるのか、装着後における部品11の飛び散りによるも
のか、又、装着直後における吸着ノズル13のブロー不
良等により部品11を基板12に装着せずに持ち帰って
しまったのかの判断が出来ないという問題があった。
【0004】又、部品11の上記持ち帰りが発生してし
まった場合、次に装着すべき部品11を正しく吸着でき
ず、所定の部品11と違った部品11を基板12に装着
してしまうという問題があった。又、上述のように基板
12をX,Y方向へ移動させて部品装着が行われるX-
Y方式等の電子部品装着装置では、電子部品の装着位置
が変わることがあるためカメラ15を上記載置位置に対
応した場所まで移動する必要があるという問題があっ
た。本発明は上述したような問題点を解決するためにな
されたもので、部品を被装着体に装着する毎に、その位
置で装着状態の検出が可能な、部品保持装置、並びに部
品装着装置及び方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様の部品
保持装置は、吸引用通路を有し該吸引用通路を使用した
吸引動作にて部品を保持するとともに、光が進入可能な
光検出用通路を有する部品保持部材と、照射された上記
光を、上記光検出用通路を介して検出する光検出器を有
し、かつ上記光検出器による光の検出結果に基づいて上
記部品保持部材への上記部品の保持状態及び上記部品の
上記被装着体への装着状態を判断する保持装着状態判断
部を有する光検出装置と、を備えたことを特徴とする。
【0006】上記吸引用通路は上記光検出用通路を兼
ね、上記光は上記部品が装着される被装着体に照射する
ことができる。
【0007】又、本発明の第2態様の部品装着装置は、
部品を照明する照明装置と、吸引用通路を使用した吸引
動作にて上記部品を保持するとともに当該保持された部
品を上記被装着体へ装着する部品保持部材、及び上記光
を、上記吸引用通路を介して検出する光検出器を有する
部品保持装置と、上記光検出器による光の検出結果に基
づいて、上記部品保持部材への上記部品の保持状態及び
上記部品保持装置による上記部品の上記被装着体への装
着状態を判断する制御装置と、を備えたことを特徴とす
る。
【0008】上記部品装着装置において、上記照明装置
は、上記部品が装着される被装着体に上記光を照射し、
かつ上記吸引用通路に対して多方向から光を入射させる
複数の場所に配置した複数の光源を有するように構成で
きる。
【0009】上記部品装着装置において、上記制御装置
は、上記保持状態及び上記装着状態の少なくとも一方に
基づいて、上記部品の上記被装着体への装着動作を制御
する装着プログラムの補正を行うように構成できる。
【0010】又、本発明の第3態様の部品装着方法は、
部品を照明し、上記光を、上記部品を保持する部品保持
部材を介して検出し、上記光の検出結果に基づいて、上
記部品保持部材における上記部品の保持状態及び上記部
品の上記被装着体への装着状態を判断する、ことを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態である部品保持
装置、並びに上記部品保持装置を備えた部品装着装置、
及び該部品装着装置にて実行される部品装着方法につい
て、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図におい
て、同じ構成部分については同じ符号を付している。
又、本実施形態では、「部品」の一例としてQFP(Qu
ad Flat Gull Wing Leaded Package)のような樹脂モー
ルドされた電子部品を例に採り、よって「被装着体」の
一例として上記電子部品が装着される回路基板を例に採
る。しかしながら、上記「部品」及び「被装着体」はこ
れらに限定されるものではなく、上記「部品」として
は、例えば半導体ウエハから切り出され樹脂モールドさ
れていない、いわゆるベアチップ等であってもよく、
又、上記「被装着体」は例えば上記ベアチップが装着さ
れる他の電子部品や、部材等であってもよい。
【0012】図11には、上記実施形態の部品装着装置
100が示されている。該部品装着装置100は、上記
部品としての電子部品を保持する部品保持部材が互いに
直交するX,Y方向に移動するX,Yタイプの部品保持
装置を備えたものであるが、これに限定されるものでは
ない。例えば、図12に示すように、上記X,Y方向に
は移動しない円筒体の周縁部に複数の部品保持部材11
1が設けられ上記円筒体がその軸周り方向に回転するこ
とで上記部品保持部材111を移動させる、いわゆるロ
ータリータイプの部品保持装置を備えたものでもよい。
【0013】部品装着装置100は、部品保持装置10
1と、X−Y移動装置102と、部品供給装置103、
105と、制御装置104と、基板搬送装置106と、
照明装置107とを備える。上記部品保持装置101
は、吸引動作により電子部品を保持するノズルの形態に
てなる部品保持部材111を有する。本実施形態では図
示するように4本の部品保持部材111−1〜111−
4を備え、電子部品の保持及び保持した電子部品の回路
基板への装着のため、各部品保持部材111は部品保持
装置101に備わる駆動装置により部品保持部材111
の軸方向に沿って昇降可能である。又、部品保持装置1
01は、さらに、詳細後述する光検出装置108の光検
出器1081を備えている。このような部品保持装置1
01は、上記X−Y移動装置102に取り付けられてお
り、X−Y移動装置102により上記X、Y方向に移動
可能である。
【0014】上記部品供給装置103は、平板状のトレ
イ上に載置された電子部品を供給する、いわゆるトレイ
タイプの部品供給装置であり、上記部品供給装置105
は、テープに収納された電子部品を該テープの繰り出し
により供給する、いわゆるカセットタイプの部品供給装
置である。上記制御装置104は、当該部品装着装置1
00の動作制御を行う。上記基板搬送装置106は、被
装着体の一例である回路基板12の当該部品装着装置1
00に対する搬入及び搬出を行う装置である。上記照明
装置107は、電子部品が装着される回路基板12を照
明する装置であり、詳細については後述する。
【0015】図1等を参照して、上記部品保持装置10
1に備わる上記光検出装置108及び上記照明装置10
7について、以下に詳しく説明する。まず、光検出装置
108について説明する。光検出装置108は、本実施
形態では、部品保持装置101に備わる光検出器108
1と、制御装置104に含まれる保持装着状態判断部1
041とを有する。尚、保持装着状態判断部1041を
部品保持装置101に設け、部品保持装置101に光検
出装置108を備えることもできる。部品保持装置10
1に備わる部品保持部材111は、上述のように、電子
部品11を吸着動作にて保持する円筒形状にてなるノズ
ルであり、その内部には上記吸着動作用の吸引用通路1
111を有する。本実施形態では、部品保持部材111
の直径は約2〜3mmであり、吸引用通路1111の直
径は約0.2〜1.0mmである。又、該吸引用通路1
111は、制御装置104にて動作制御される吸引装置
1112に接続されており、該吸引装置1112の動作
により上記吸引が行われる。尚、本実施形態では、吸引
装置1112は部品保持装置101に備わるが、部品保
持装置101の外部に設けられていても良い。
【0016】本実施形態では、部品保持部材111にお
ける部品吸着面1112での吸引用通路1111の開口
1113から吸引用通路1111内へ約30mm進入し
た光検出器設置場所1114に、CCDにてなる光検出
器1081が設けられている。該光検出器1081は、
上記開口1113から吸引用通路1111内に進入して
きた光を検出し、検出した光の強度に応じた検出光強度
情報を制御装置104へ送出する。又、開口1113か
ら光検出器設置場所1114までの吸引用通路1111
の内面には、吸引用通路1111内に進入してきた光を
低減衰率にて効率的に光検出器1081に導くことがで
きるように、光を高効率に反射又は伝搬する物質で低屈
折率の光伝搬材1115を塗布したり、吸引用通路11
11の内面を鏡面状に加工したりしている。このように
光伝搬材1115のコーティングを施すことで、開口1
113に入ってくる微弱な光でも検出可能となる。
【0017】尚、本実施形態では、部品保持部材111
に光検出器1081を設けているが、これに限定される
ものではなく、例えば、光検出器1081は部品保持装
置101に取り付けて部品保持部材111から光ファイ
バー等にて光を導くような構成を採ることもできる。
又、本実施形態では、吸引用通路1111と上記光を検
出するための通路とを共用した形態であり、部品保持部
材111の直径が微小であるような場合には、スペース
状有効な形態である。しかしながら、該形態に限定され
るものではなく、図14に示すように、光検出器108
1に上記光を導くための光検出用通路1116を吸引用
通路1111とは別に部品保持部材111に設けること
もできる。又、図14では、光検出用通路1116は吸
引用通路1111の周囲の1箇所に設けた場合である
が、さらに、図15に示すように、吸引用通路1111
の周囲全周にわたり上記光検出用通路1116に相当す
る光検出用通路1117を形成してもよいし、又、図1
6に示すように、吸引用通路1111の周囲の複数箇所
に上記光検出用通路1116に相当する光検出用通路1
118を形成してもよい。尚、光検出用通路1117及
び光検出用通路1118にも、光検出用通路1116の
場合と同様に、光伝搬材1115及び光検出器1081
が設けられている。
【0018】制御装置104内の上記保持装着状態判断
部1041は、光検出器1081から送出された上記検
出光強度情報に基づき、部品保持部材111による電子
部品11の保持状態の良否、及び回路基板12への電子
部品11の装着状態の良否をそれぞれ判断する。保持装
着状態判断部1041による上記良否判断動作について
は、後述の動作説明にて詳しく説明する。
【0019】尚、本実施形態では図1に示すように、吸
引用通路1111は、上記開口1113から上記光検出
器設置場所まで直線状に延在しているが、これに限定さ
れず、図13に示すように屈曲していてもよい。
【0020】次に、上記照明装置107について説明す
る。照明装置107は、回路基板12を照明する光源1
071と、本実施形態では制御装置104に含まれる光
源制御部1072とを有する。本実施形態において、光
源1071は、その一つが10mW程度の出力を有する
LEDを用いおり、例えば図6に示すように、光源10
71から発せられ基板12で反射した光軸の延長上に部
品保持部材111の上記開口1113を位置させる。
又、反射光が開口1113に到達するまでの光源107
1からの光路の総距離は上記10mWの光源の場合で約
50mmである。光源1071と開口1113との間に
おいて上述のような条件を満たしていれば、上記光軸の
基板12における反射角は何度でもかまわない。又、光
源1071は、部品保持部材111の上記昇降動作に対
応して、その光軸が所望の照射位置に向くように可動な
構造にすることもできる。
【0021】又、図1は、光源1071が一つの場合を
図示しているが、通常、図2に示すように、照明の対象
となっている部品保持部材111を中心にしてその周囲
に複数の光源1071を配置するのが好ましい。その理
由は、例えば、図3に示す光源1071−2のみが設け
られているとき、部品保持部材111の電子部品11の
保持状態によっては上記開口1113に対して光源10
71−2の光が上記吸引用通路1111に入射しない、
又は入射しても光強度が弱いという状態が生じ、部品保
持部材111による電子部品11の保持状態を正確に判
断できない場合が生じるからである。複数の光源107
1を設置することで、このような問題は解決することが
できる。
【0022】このように構成される部品装着装置100
の動作について以下に説明する。尚、上述したように本
実施形態にて特徴的な動作は、上記光検出装置108に
よる上記部品保持状態及び部品装着状態の良否判断動作
であるので、該動作について詳しく説明する。又、以下
に説明する動作は、制御装置104による動作制御によ
り実行される。図4に示すステップ(図内では「S」に
て示す)1では、X−Y移動装置102の動作にて、ま
ず、部品保持装置101を部品供給装置103又は部品
供給装置105の上方に移動させ、部品保持部材111
を下降させて電子部品11を吸着する。吸着後、部品保
持部材111は上昇する。次のステップ2では、X−Y
移動装置102の動作にて部品保持装置101を部品認
識装置109の上方に配置し、部品保持部材111に吸
着されている電子部品11の保持状態を撮像する。そし
て該撮像結果に基づいて制御装置104は部品装着時に
おける電子部品11の移動補正量を求める。
【0023】次のステップ3では、再びX−Y移動装置
102の動作により部品保持装置101を回路基板12
の上方に移動させ、図6に示すように、電子部品11を
吸着している部品保持部材111を回路基板12の部品
載置位置150に配置する。そして、部品載置位置15
0に電子部品11が装着される前の状態であって、図5
の(a)、(b)に示すように部品保持部材111を下
降させている状態にて、光源1071を発光させ、光検
出器1081にて吸引用通路1111内の光強度を検出
する。検出結果は、検出光情報として光検出器1081
から制御装置104の保持装着状態判断部1041へ送
出され、保持装着状態判断部1041は次のように判断
する。即ち、正常状態にあっては、部品保持部材111
は電子部品11を吸着しているので、部品保持部材11
1の上記開口1113は電子部品11により塞がれてい
る。よって、光源1071からの光は、吸引用通路11
11内に進入しないので、光検出器1081は光を検出
しない。よって部品装着前の状態において光検出がない
ときには、保持装着状態判断部1041は、電子部品1
1を正常に吸着していると判断する。
【0024】一方、図7に示すように、部品保持部材1
11の移動途中に作用する加速度や衝撃等により、部品
保持部材111が電子部品11を落としてしまった等の
理由により電子部品11を正常に吸着できていないとき
には、光源1071からの光が吸引用通路1111内に
進入してくる。よって、光検出器1081は光を検出す
る。このように部品装着前の状態において光検出がある
ときには、保持装着状態判断部1041は、電子部品1
1が存在しないと判断し、そして、同部品再吸着要求信
号を送出する。
【0025】保持装着状態判断部1041における上述
の光検出の有無の判断、及び以下に説明する装着時及び
装着後における光検出の有無の判断は、本実施形態で
は、図5の(b)に示すように、光強度のしきい値15
1を設定しておき、該しきい値151を上記光検出情報
が超えるか否かにて行っている。しかしながら判断方法
は、これに限定されるものではなく、公知の種々の方法
を用いることができる。又、部品保持部材111は電子
部品11を吸着しているが、上記開口1113から若
干、光源1071の光が吸引用通路1111内に進入す
る場合も考えられる。このときには、光検出器1081
は光を検出するが、その強度は上記しきい値151より
低い。よって、しきい値151を適切な値に設定するこ
とで、保持装着状態判断部1041は、部品保持部材1
11には電子部品11が保持されているか否かを適切に
判断可能である。
【0026】次に、ステップ4では、図8に示すように
部品保持部材111が下降して電子部品11が回路基板
12の上記部品載置位置150に装着される。そして次
のステップ5では、該装着状態において、図5の
(a)、(c)に示すように、光源1071を発光さ
せ、光検出器1081にて吸引用通路1111内の光強
度を検出し、該検出結果を検出光情報として保持装着状
態判断部1041へ送出する。この場合、保持装着状態
判断部1041は次のように判断する。即ち、部品保持
部材111と電子部品11とが相対的に位置ずれするこ
となく、装着が行われた正常状態にあっては、上記開口
1113は電子部品11により塞がれており、光源10
71からの光は、吸引用通路1111内に進入しない。
よって光検出器1081は光を検出しない。このよう
に、部品装着時において光検出がないときには、保持装
着状態判断部1041は、電子部品11を正常に装着し
たと判断する。一方、部品保持部材111と電子部品1
1とが相対的に位置ずれを起こした異常状態では、光源
1071の光が上記開口1113を通して吸引用通路1
111内に進入する。よって光検出器1081は光を検
出する。このように、部品装着時において光検出があっ
たときには、保持装着状態判断部1041は、電子部品
11を正常に装着できなかったと判断し、装着不良情報
を送出する。
【0027】又、部品装着時において光検出があったと
しても、許容可能な程度の上記位置ずれである場合も考
えられる。よって、上記しきい値151を適切な値に設
定することで、保持装着状態判断部1041は上記装着
の正常、異常を適切に判断可能である。
【0028】次のステップ6では、図5の(a)、
(d)に示すように、部品保持部材111は電子部品1
1の吸着を解除して上昇する。そして次のステップ7で
は、該上昇状態において、図9に示すように、光源10
71を発光させ、光検出器1081にて吸引用通路11
11内の光強度を検出し、該検出結果を検出光情報とし
て保持装着状態判断部1041へ送出する。この場合、
保持装着状態判断部1041は次のように判断する。即
ち、部品保持部材111が電子部品11の保持を解除し
た正常状態にあっては、上記開口1113は電子部品1
1によって塞がれていないので、光源1071の光は吸
引用通路1111内に進入する。よって光検出器108
1は光を検出する。このように、部品装着後の部品保持
部材111の上昇時において光検出があるときには、保
持装着状態判断部1041は、電子部品11を正常に装
着し装着を完了したと判断し、装着完了情報を送出す
る。一方、部品保持部材111が部品吸着を解除する際
に行うブロー動作に不良が生じた等の理由により吸着解
除が行われず、図10に示すように、部品保持部材11
1が電子部品11を持ち帰ってしまった異常状態では、
上記開口1113は電子部品11によって塞がれている
ので、光源1071の光は吸引用通路1111内に入射
しない。よって光検出器1081は光を検出しない。こ
のように、部品装着時において光検出がないときには、
保持装着状態判断部1041は、部品保持部材111が
電子部品11を持ち帰ったと判断し、同部品再吸着要求
信号を送出する。
【0029】又、部品装着後の部品保持部材111の上
昇時において光検出があったとしても、部品保持部材1
11が電子部品11を持ち帰ってしまっている場合も考
えられる。よって、上記しきい値151を適切な値に設
定することで、保持装着状態判断部1041は上記持ち
帰りの有無を適切に判断可能である。
【0030】そして上記持ち帰りと判断されたときに
は、次のステップ8にて、保持装着状態判断部1041
は、部品保持部材111が現在保持している電子部品1
1、つまり持ち帰った電子部品11を強制的に破棄する
ように、X−Y移動装置102を動作させて部品保持装
置101を破棄場所へ移動させる。
【0031】ステップ9では、回路基板12へ所定の全
ての電子部品11が装着されたか否かを判断し、全て装
着されたときには装着動作を完了して次の動作に移る。
一方、未装着の電子部品11が存在するときには、再び
上記ステップ1へ戻り、上述の動作が繰り返される。
【0032】上述したように、本実施形態の部品装着装
置では、吸着により部品を保持する部品保持部材111
の吸引用通路1111を通ってきた光を検出するように
構成したことより以下の効果を奏することができる。即
ち、まず第1に、従来のようにカメラ15を部品の装着
位置に対応した場所まで移動する必要させる必要はなく
なる。さらに、各部品の装着動作毎に、回路基板12へ
の電子部品11の装着前にあっては部品保持部材111
への電子部品11の吸着が正常か否か、装着後にあって
は回路基板12への装着が正常か否かを判断でき、かつ
従来のように回路基板12の静止時間を考量する必要は
なく装着状態の検出が困難になるという問題は発生しな
い。又、上記構成により、回路基板12に電子部品11
が装着されなかったときの原因を判別することができ
る。又、光検出器1081を部品保持装置101に設け
るとともに制御装置104及び照明装置107を設ける
構成であるので、装置構成が複雑ではなく、かつ小型化
でき、不正常な装着状態と判断され再装着を行うような
場合においても、装置構成が複雑かつ大型化をきたさ
ず、再装着におけるロスタイムも少なくできる。又、部
品装着後においても、吸引用通路1111内の光強度を
検出することにより、即座に部品保持部材111による
電子部品11の持ち帰り等の判断ができる。
【0033】又、制御装置104は、部品装着前に部品
保持部材111が電子部品11を保持しているか否かを
示す部品保持状態、部品装着を正常に行えたか否か、及
び電子部品11の上記持ち帰りの有無を示す部品装着状
態を記憶装置1042に記憶し及び出力する。そして、
検出した、上記部品保持状態及び部品装着状態の少なく
とも一方に基づいて、電子部品11の回路基板12への
装着動作を制御する装着プログラムに対して装着修正デ
ータを送出し、自動的に適正な装着状態が確保されるよ
うに上記装着プログラムの修正を行う。上述のように、
部品保持状態及び部品装着状態の検出データを記憶して
出力することにより、基板不良の原因究明等に上記検出
データを利用することができる。又、上記検出データに
基づいて上記装着プログラムの補正や変更を行うことに
より、適正な部品装着状態を確保するための調整を自動
的に行うことができる。よって、装着品質を向上するこ
とができる。
【0034】又、制御装置104は、上記装着状態の結
果に基づいて装着情報の分析を行い、電子部品11、回
路基板12、及び部品保持部材111の生産管理情報を
作成することが出来る。ここで上記生産管理情報とは、
例えば、装着ミスの多い部品種、ロット等の分析情報
や、装着ミスの多い部品保持部材、部品保持装置等の分
析情報が相当し、これらの情報に基づいて部品不良検
出、設備不良検出が可能となる。
【0035】又、上述したしきい値151は、部品装着
前、部品装着時、及び部品装着後のそれぞれにおいて、
同じ値に設定しても良いし、異なって設定しても良い。
【0036】尚、上述の実施形態では、光源1071は
回路基板12へ光を照射している。このような構成によ
り、光源1071の光の照射方向を変更することなく、
回路基板12に対する電子部品11の装着前及び装着後
の両方において電子部品11の認識が可能となる。しか
しながら、該構成に限定されず、光源1071の光の照
射方向を可変とし、上記装着前には部品保持部材111
に保持されている電子部品11に対して光を照射し上記
装着後には回路基板12に装着された電子部品11に対
して光を照射するような構造を採ることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
部品保持装置によれば、部品保持部材に光検出用通路を
有し、かつ光検出装置を備えたことより、光検出用通路
を通ってきた光を光検出器にて検出し、該検出結果に基
づいて各部品の装着動作毎に、被装着体への部品の装着
前にあっては部品保持部材への部品の吸着が正常か否
か、被装着体への装着後にあっては被装着体への装着が
正常か否かを判断でき、かつ装着の良否判断のため被装
着体の静止時間を考量する必要はなく上記静止時間に起
因して装着状態の検出が困難になるという問題は発生し
ない。又、上記構成により、被装着体に部品が装着され
なかったときの原因を判別することができる。
【0038】又、本発明の第2態様の部品装着装置、及
び第3態様の部品装着方法によれば、光検出器及び制御
装置を備え、吸引用通路を通ってきた光を光検出器にて
検出し、該検出結果に基づいて各部品の装着動作毎に、
部品保持部材への部品の保持状態の良否、及び上記部品
の被装着体への装着状態の良否を判断するようにした。
よって、装着の良否判断のため被装着体の静止時間を考
量する必要はなく上記静止時間に起因して装着状態の検
出が困難になるという問題は発生しない。又、上記構成
により、被装着体に部品が装着されなかったときの原因
を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の部品装着装置に備わる光
検出装置、照明装置、及び制御装置の概略構成を示す図
である。
【図2】 上記照明装置に含まれる光源の配置例を示す
平面図である。
【図3】 図2に示すように複数の光源を配置した場合
における有利点を説明するための図である。
【図4】 図1に示す部品装着装置にて実行される部品
装着方法の動作を示すフローチャートである。
【図5】 図1に示す部品装着装置にて実行される部品
保持状態及び部品装着状態の良否判断動作のタイミング
を説明するタイミングチャートである。
【図6】 図1に示す部品装着装置にて実行される部品
装着方法において、部品装着前の検査状態を示す図であ
って、部品保持部材に部品が正常に保持されている状態
を示す図である。
【図7】 図1に示す部品装着装置にて実行される部品
装着方法において、部品装着前の検査状態を示す図であ
って、部品保持部材に部品が保持されていない状態を示
す図である。
【図8】 図1に示す部品装着装置にて実行される部品
装着方法において、部品装着時の検査状態を示す図であ
る。
【図9】 図1に示す部品装着装置にて実行される部品
装着方法において、部品装着後の検査状態を示す図であ
って、正常に部品装着が行われた状態を示す図である。
【図10】 図1に示す部品装着装置にて実行される部
品装着方法において、部品装着後の検査状態を示す図で
あって、部品保持部材による部品の持ち帰りが生じた状
態を示す図である。
【図11】 図1に示す部品装着装置の全体を示す斜視
図である。
【図12】 図1に示す部品装着装置の変形例における
部品保持装置の形態を示す斜視図である。
【図13】 図1に示す部品装着装置の変形例における
部品保持部材の断面図である。
【図14】 図1に示す部品装着装置の変形例における
部品保持部材の断面図である。
【図15】 図1に示す部品装着装置の他の変形例にお
ける部品保持部材を開口側から見た平面図である。
【図16】 図1に示す部品装着装置のさらに他の変形
例における部品保持部材を開口側から見た平面図であ
る。
【図17】従来例の部品装着装置の装着状態検出装置の
構成を示す図である。
【符号の説明】
11…電子部品、12…回路基板、100…部品装着装
置、101…部品保持装置、104…制御装置、107
…照明装置、111…部品保持部材、1042…記憶装
置、1071…光源、1081…光検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩見 陽 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 花田 恵二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大河原 大輔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3C007 FS01 KS03 NS17 3F059 AA03 AA14 BA09 DA02 DC07 DD11 DE03 DE08 3F061 CA01 DB06 DD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引用通路(1111)を有し該吸引用
    通路を使用した吸引動作にて部品(11)を保持すると
    ともに、光が進入可能な光検出用通路(1116)を有
    する部品保持部材(111)と、 照射された上記光を、上記光検出用通路を介して検出す
    る光検出器(1081)を有し、かつ上記光検出器によ
    る光の検出結果に基づいて上記部品保持部材への上記部
    品の保持状態及び上記部品の上記被装着体への装着状態
    を判断する保持装着状態判断部(1041)を有する光
    検出装置(108)と、を備えたことを特徴とする部品
    保持装置。
  2. 【請求項2】 上記吸引用通路は上記光検出用通路を兼
    ね、上記光は上記部品が装着される被装着体(12)に
    照射される、請求項1記載の部品保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の部品保持装置を備
    えたことを特徴とする部品装着装置。
  4. 【請求項4】 部品(11)を照明する照明装置(10
    7)と、 吸引用通路(1111)を使用した吸引動作にて上記部
    品を保持するとともに当該保持された部品を上記被装着
    体へ装着する部品保持部材(111)、及び上記光を、
    上記吸引用通路を介して検出する光検出器(1081)
    を有する部品保持装置(101)と、 上記光検出器による光の検出結果に基づいて、上記部品
    保持部材への上記部品の保持状態及び上記部品保持装置
    による上記部品の上記被装着体への装着状態を判断する
    制御装置(104)と、を備えたことを特徴とする部品
    装着装置。
  5. 【請求項5】 上記照明装置は、上記部品が装着される
    被装着体(12)に上記光を照射し、かつ上記吸引用通
    路に対して多方向から光を入射させる複数の場所に配置
    した複数の光源(1071)を有する、請求項4記載の
    部品装着装置。
  6. 【請求項6】 上記制御装置は、上記保持状態及び上記
    装着状態の少なくとも一方に基づいて、上記部品の上記
    被装着体への装着動作を制御する装着プログラムの補正
    を行う、請求項4又は5に記載の部品装着装置。
  7. 【請求項7】 上記制御装置は、上記光の検出結果を記
    憶する記憶装置(1042)を有する、請求項4ないし
    6のいずれかに記載の部品装着装置。
  8. 【請求項8】 部品(11)を照明し、 上記光を、上記部品を保持する部品保持部材(111)
    を介して検出し、 上記光の検出結果に基づいて、上記部品保持部材におけ
    る上記部品の保持状態及び上記部品の上記被装着体への
    装着状態を判断する、ことを特徴とする部品装着方法。
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