JP2003242873A - マイクロリレー - Google Patents

マイクロリレー

Info

Publication number
JP2003242873A
JP2003242873A JP2002042033A JP2002042033A JP2003242873A JP 2003242873 A JP2003242873 A JP 2003242873A JP 2002042033 A JP2002042033 A JP 2002042033A JP 2002042033 A JP2002042033 A JP 2002042033A JP 2003242873 A JP2003242873 A JP 2003242873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
movable
movable plate
movable contact
micro relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002042033A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Iwata
英樹 岩田
Hirofumi Saso
裕文 佐宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Fujitsu Component Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Component Ltd filed Critical Fujitsu Component Ltd
Priority to JP2002042033A priority Critical patent/JP2003242873A/ja
Priority to US10/305,119 priority patent/US6828888B2/en
Publication of JP2003242873A publication Critical patent/JP2003242873A/ja
Priority to US10/878,233 priority patent/US6970060B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics
    • H01H2059/0027Movable electrode connected to ground in the open position, for improving isolation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics
    • H01H2059/0072Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics with stoppers or protrusions for maintaining a gap, reducing the contact area or for preventing stiction between the movable and the fixed electrode in the attracted position

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は静電引力によって駆動されるマイク
ロリレーに関し、アイソレーション特性の向上を図ると
共に、可動接点がグランド接点へ粘着することを防止す
ることを課題とする。 【解決手段】 固定基板51上に、固定接点52,5
3、可動接点60、グランド接点70、固定電極56、
可動板57等が作り込まれている。グランド接点70は
可動接点67の上方に位置している。駆動時には、可動
接点60が固定接点52,53から離れたときにグラン
ド接点70と接触する。非駆動時には、可動板57が撓
んでいないで水平の状態にあり、可動接点60がグラン
ド接点70に対して離れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロリレーに係
り、特に、成膜、露光、エッチング等の半導体製造技術
を使用して製造され、静電引力等を利用して駆動される
マイクロリレーに関する。
【0002】通常のリレーはコイルに通電したときに発
生する電磁力を利用して可動接点板ばねを撓ませて、切
り換え動作を行わせる構成であり、小型化及び省電力化
を図る上では制限があった。そこで、マイクロリレーが
開発されつつある。マイクロリレーとは、成膜、露光、
エッチング等の半導体製造技術を使用して製造され、静
電引力、電磁力、圧電歪み、熱膨張等を利用して駆動さ
れるリレーをいう。このマイクロリレーでは、小型化及
び省電力化等を図れることが期待されている。
【0003】マイクロリレーは微弱な信号が伝送される
ラインの切り換えに適しており、特に、高周波信号が伝
送されるラインを切り換える高周波リレーとして適用さ
れる。高周波リレーにあっては、アイソレーション特性
が良好であることが必要である。アイソレーション特性
とは、開離接点間の信号漏洩量の程度を示し、漏洩量が
少ないほどアイソレーション特性は良い。
【0004】アイソレーション特性を良好にするには、
開離して対向している接点の対向する面積を小さくし、
且つ、開離して対向している接点の間の距離を長くし
て、対向している接点間の静電容量結合を小さくするこ
とが有効である。マイクロリレーにあっては、接点の対
向する面積を小さくすることは可能である。しかし、実
用上印加できる電圧は10V程度に留まり、静電引力に
よって発生する駆動力は微弱であるので、開離して対向
している接点の間の距離を長くすることは難しい。
【0005】
【従来の技術】図1及び図2は特開2001−5258
7号に記載してあるマイクロリレー10を示す。マイク
ロリレー10は、固定基板20と、可動基板30と、キ
ャップ部材40とが積層されている構造である。固定基
板20の上面には、信号配線11,12及び固定接点1
3,14が形成してある。固定基板20はそれ自身で固
定電極を構成する。可動基板30は、下面に可動接点3
1、上面に、上方接点部32及び可動電極33を有す
る。可動接点31と上方接点部32とは電気的に接続さ
れている。キャップ部材40は、下面に導電層41を有
する。マイクロリレー10がプリント板上に実装された
状態で、導電層41は接地されている。
【0006】マイクロリレー10に電圧が印加されて駆
動されると、固定基板20と可動電極33との間に発生
する静電引力によって可動基板30が下方に撓まされ、
可動接点31が固定接点13,14とに接触して、信号
配線11,12が可動接点31を介して電気的に接続さ
れる。
【0007】マイクロリレー10への電圧の印加が解除
されると、可動基板30がそれ自体の弾性力によって復
元し、可動接点31が固定接点13,14から離れて、
上方接点部32が導電層41に接触し、可動接点31が
接地される。可動接点31が接地されることによって、
可動接点31と固定接点13,14との間の静電容量結
合が無くなっており、可動接点31と固定接点13,1
4との間の距離は短いけれども、アイソレーション特性
は良好となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上方接点部3
2が導電層41に接触しているため、上方接点部32が
導電層41に粘着する虞れがある。ここで、マイクロリ
レー10に電圧が印加されて駆動された場合に固定基板
20と可動電極33との間に発生する静電引力は弱い。
【0009】このため、上方接点部32が導電層41に
少しでも粘着した場合には、電圧を印加した場合に、マ
イクロリレー10が駆動されないことが起こり易いとい
う問題があった。
【0010】そこで、本発明は、上記の課題を解決した
マイクロリレーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、静電引力によって駆動されるマ
イクロリレーにおいて、グランド接点を可動接点と対向
するように配置すると共に、駆動時には、上記可動接点
が固定接点から離れたときに上記グランド接点と接触す
るよう構成し、非駆動時には、上記可動接点が上記グラ
ンド接点に対して離間する構成としたものである。
【0012】可動接点が固定接点から離れたときにグラ
ンド接点と接触することによって、可動接点がグランド
電位とされ、固定接点と可動接点との間に寄生容量が形
成されなくなり、アイソレーション特性が良好となる。
【0013】可動接点がグランド接点に対して離間する
ことによって、可動接点がグランド接点と接触し続ける
場合に発生する虞れがある可動接点のグランド接点への
粘着が確実に防止される。よって、マイクロリレーの駆
動開始の信頼性は高い。
【0014】請求項2の発明は、請求項1のマイクロリ
レーにおいて、非駆動時における上記可動接点と上記グ
ランド接点との間のギャップが、上記可動接点と上記固
定接点との間のギャップより狭い構成としたものであ
る。
【0015】可動接点がグランド接点に接触するために
移動する距離が短くて足りるようになる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1のマイクロリ
レーにおいて、上記可動接点が撓みうる片持ち梁状の可
動板に設けてあり、且つ、該可動板に対向して上記固定
接点の側に位置する第1の固定電極と、該可動板に対向
して上記グランド接点の側に位置する第2の固定電極と
を有する構成としたものである。
【0017】可動接点をグランド接点の側に移動させて
グランド接点に接触させる力は、可動板と第2の固定電
極との間に発生する静電引力であり、可動接点とグラン
ド接点との間のギャップが大きくても、可動接点をグラ
ンド接点の側に移動させてグランド接点に接触させる動
作は確実に行われる。なお、可動接点とグランド接点と
の間のギャップが大きい構成は、マイクロリレーを製作
し易くする。
【0018】請求項4の発明は、請求項1のマイクロリ
レーにおいて、上記可動接点が中心の支持ばね部のねじ
り変形を伴なって両方向に回動する可動板に、回動中心
に関して一側と他側とに設けてあり、且つ、駆動時に
は、上記可動接点が固定接点から離れたときにグランド
接点と接触するよう構成し、非駆動時には、上記二つの
可動接点が共にグランド接点に対して離間する構成とし
たものである。
【0019】SPDT(Single Pole Double Throw)型マイク
ロリレーにおいて、アイソレーション特性を良好とし、
且つ、可動接点のグランド接点への粘着を防止すること
が可能である。
【0020】請求項5の発明は、請求項4のマイクロリ
レーにおいて、上記可動板は、スリットによって形成さ
れた二つのフラップ部、及び上記可動板の両端側に位置
しており各フラップ部を上記可動板に対して支持する板
ばね部とを有し、上記可動接点は、各フラップ部の自由
端側に設けてあり、上記可動接点は、上記支持ばね部の
弾性変形を伴なう上記可動板の回動及び上記板ばね部の
弾性変形を伴なう上記フラップ部の回動によって移動す
る構成としたものである。
【0021】支持ばね部に蓄えられているばね力と板ば
ね部に蓄えられているばね力との両者が、可動接点を固
定接点から離すように作用し、よって、可動接点が固定
接点から離れる動作は円滑に行われる。
【0022】請求項6の発明は、請求項4のマイクロリ
レーにおいて、上記可動板の先端を受け止めて、上記可
動板の回動の終端位置を決めるストッパを有する構成と
したものである。
【0023】可動板の回動の終端位置はストッパによっ
て決められ、可動板が固定電極に吸着されることが防止
される。
【0024】請求項7の発明は、請求項1のマイクロリ
レーを製造する方法において、可動接点を形成する工程
と、形成された可動接点を覆うように犠牲層を形成する
工程と、形成された犠牲層上にグランド接点を形成する
工程と、その後に、上記犠牲層を除去する工程とを有
し、上記犠牲層が除去されて上記可動接点が上記グラン
ド接点に対して離間するようにしたものである。
【0025】犠牲層の厚さが可動接点とグランド接点と
の間のギャップの長さを決定し、ギャップを精度良く形
成することが可能である。
【0026】請求項8の発明は、中心の支持ばね部のね
じり変形を伴なって両方向に回動する可動板を有し、該
可動板は、スリットによって形成された二つのフラップ
部、及び上記可動板の両端側に位置しており各フラップ
部を上記可動板に対して支持する板ばね部とを有し、可
動接点が、各フラップ部の自由端側に設けてあり、上記
可動接点は、上記支持ばね部の弾性変形を伴なう上記可
動板の回動及び上記板ばね部の弾性変形を伴なう上記フ
ラップ部の回動によって移動する構成としたものであ
る。
【0027】支持ばね部に蓄えられているばね力と板ば
ね部に蓄えられているばね力との両者が、可動接点を固
定接点から離すように作用し、よって、可動接点が固定
接点から離れる動作は円滑に行われる。
【0028】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図3、図4及び図
5は本発明の第1実施例になるマイクロリレー50の主
要部を示し、図6はマイクロリレー部品100を示す。
X1−X2は幅方向、Y1−Y2は長さ方向、Z1−Z
2は高さ方向である。
【0029】図3、図4及び図5に示すように、マイク
ロリレー50は、SPST(Single PoleSingle Throw)型で
あり、ガラス製の固定基板51上に、成膜、露光、エッ
チング等の半導体製造技術を使用して、固定接点52,
53、可動接点60、グランド接点70等が作り込まれ
たチップ状の構造である。マイクロリレー50は、図6
に示すように、金属板製のキャップ83で覆われた構造
のマイクロリレー部品100とされて製品となる。この
マイクロリレー部品100は、プリント基板上に実装さ
れ、図4に示す駆動回路110によって駆動される。
【0030】図3、図4及び図5に示すように、基板5
1上には、信号ライン54、55、固定電極56、可動
板57、台部58、グランド端子59等が形成してあ
る。可動板57、台部58、グランド端子59はポリシ
リコン等の半導体材料である。固定接点52,53は夫
々信号ライン54、55の端に設けてあり、X1−X2
方向に所定の間隔離れている。可動板57は、片持ち梁
状であり、Y1側の基部57aを基板51上に固定され
て、水平にY2方向に延びており、Z1−Z2方向に弾
性的に撓むことが可能であり、固定電極56の上方を横
切っている。可動接点60は、可動板57の先端付近
に、孔57bを貫通して、可動板57の上面と下面とに
設けてあり、上面側可動接点部60aと下面側可動接点
部60bとを有する。可動板57と可動接点60との間
には、絶縁膜61がある。
【0031】グランド端子59は、基板51上の台部5
8の上面に形成してあり、可動板57より高い高さに位
置して水平にY1方向に突き出して、可動接点60より
もY1方向に延びている。グランド接点70は、グラン
ド端子59の長手方向上略中央に位置しており、可動接
点60の上方に位置している。グランド端子59が可動
接点60よりもY1方向に延びているのは、後述するよ
うに、可動板57とグランド端子59との間で静電引力
を発生させるべく、可動板57とグランド端子59とが
対向する面積を出来るだけ大きくするためである。
【0032】Z1−Z2方向上、可動接点60は、固定
接点52,53とグランド接点70との間に位置してお
り、固定接点52,53に対して離れており、且つ、グ
ランド接点70に対しても離れている。可動接点60と
固定接点52,53との間にギャップG1が存在し、可
動接点60とグランド接点70との間にギャップG2が
存在する。ギャップG1はギャップ長さg1、ギャップ
G2はギャップ長さg2を有する。ギャップ長さg1は
10μm程度であり、ギャップ長さg2は数μmであ
る。ギャップ長さg2がギャップ長さg1より短いの
は、可動板57とグランド端子59との対向面積を可動
板57と固定電極56との対向面積に比べて大きくする
ことが難しく、可動板57とグランド端子59との間で
発生する静電引力を大きくすることが難しいことを考慮
したものである。可動接点60とグランド接点70との
間にギャップG2が存在する構成が本願発明の要部であ
る。また、可動板57と固定電極56との間にも、ギャ
ップ長さg3が10μm程度であるギャップG3が存在
している。
【0033】図6はマイクロリレー部品100を示す。
上記構造のマイクロリレー50が、周囲に端子81を有
するセラミック製のフレーム基板80上にワイヤボンデ
ィング又はフリップチップボンディングによって接続固
定され、ガラスケース82によって密封され、外側を金
属板製のキャップ83によって覆われている。キャップ
83はフレーム基板80のグランド端子と接続してあ
る。これによって、フレーム基板80及びガラスケース
82による寄生容量が小さく抑えられ、マイクロリレー
部品100は良好な高周波特性を有する。
【0034】このマイクロリレー部品100はプリント
基板上に表面実装されて使用され、マイクロリレー50
は以下に示すように駆動される。
【0035】マイクロリレー50には図4に示す駆動回
路110が接続される。111は電源、112はスイッ
チである。固定電極56には正の電圧が印加されてい
る。スイッチ112は、可動板57への電圧の印加を制
御する。図4は駆動回路110を便宜上概略的に示して
おり、スイッチ112はトランジスタやICで構成して
ある。グランド端子59は接地される。
【0036】非駆動時とは、静電引力が発生していない
状態、即ち、マイクロリレー50が動作をしていない状
態をいう。駆動時とは、静電引力が発生している状態、
即ち、マイクロリレー50が動作をしてON又はOFF
となっている状態をいう。
【0037】非駆動時には、スイッチ112は図4に示
すように可動接点113が何れの固定接点114,11
5にも接続されていない状態にある。可動板57と固定
電極56との間及び可動板57とグランド端子59との
間には、共に静電引力は発生していず、可動板57は図
4に示すように撓んでいない状態にある。図4及び図5
に示すように、可動接点60は、固定接点52,53に
対して離れており、且つ、グランド接点70に対しても
離れている状態にある。
【0038】駆動時には、スイッチ112が図7(B)
及び(D)に示すように固定接点114,115の間で
切り換えられる。スイッチ112が図7(B)に示すよ
うにその可動接点113が固定接点114と接続される
と、可動板57と固定電極56との間に引き合う静電引
力が発生する。可動板57は矢印で示す静電引力F1に
よって、固定電極56に引きつけられてZ2方向に撓ま
され、図7(A)、(B)に示すように、可動接点60
が固定接点52,53に接触し、固定接点52,53間
が架橋閉成され、マイクロリレー50はONとなる。こ
れによって、高周波信号が信号ライン54、55に流れ
る。
【0039】スイッチ112が切り換えられて図7
(D)に示すように、その可動接点113が固定接点1
14から離れて固定接点115と接続されると、可動板
57と固定電極56との間の静電引力が消滅し、可動板
57自体の弾性復元力により可動接点60が固定接点5
2,53から開離すると共に、可動板57とグランド端
子59との間に発生した矢印で示す静電引力F2によっ
て、水平の位置を越えてZ1方向に撓まされ、図7
(C)、(D)に示すように、可動接点60がグランド
接点70に接触する。
【0040】可動接点60が固定接点52,53から離
れることによって、固定接点52,53間の架橋が解除
され、マイクロリレー50はOFFとなる。また、可動
接点60がグランド接点70に接触することによって、
可動接点60は接地され、可動接点60と固定接点5
2,53との間の静電容量結合が無くなり、可動接点6
0と固定接点52,53との間の距離は短いけれども、
アイソレーション特性は良好である。
【0041】ここで、可動板57とグランド端子59と
の対向面積を十分に大きく出来ないため、可動板57を
グランド端子59側に大きく撓ませるには、可動板57
に印加する電圧を上げることが必要となる。しかし、本
実施例では、ギャップG2はギャップ長さg2が数μm
と僅かであるので、可動板57をZ1方向に撓ませる量
は極く僅かで足り、可動接点60のグランド接点70へ
の接触を維持するに必要な消費電力は1mW程度と極く
少なくて済む。
【0042】その後に、スイッチ112が図4に示す状
態とされると、マイクロリレー50は非駆動状態とな
る。即ち、可動板57は電圧が印加されない状態とな
り、それまで可動板57に発生していた静電引力は消滅
する。これによって、Z1又はZ2方向に撓んでいた可
動板57はそれ自体の弾性力によって水平の位置に復元
され、図4及び図5に示す状態となる。可動接点60は
グランド接点70に対して離れて、ギャップG2が形成
された状態となる。このため、可動接点60がグランド
接点70に粘着するようなことは発生しない。これによ
り、ある時間経過してからの次のマイクロリレー50の
駆動は円滑に且つ安定に開始される。
【0043】なお、基板51の裏面に導体層(図示せ
ず)を形成し、これをグランドに接続するようにしても
よい。この構成によって、基板51の寄生容量が低減
し、アイソレーション特性は更に向上する。
【0044】なお、図4に示す駆動回路110は一例で
あり、駆動回路の構成はこれに限定されるものではな
い。
【0045】次に、上記構成のマイクロリレー50の製
造方法について、図8及び図9を参照して説明する。
【0046】この製造方法は、表面マイクロマシニング
を利用した方法であり、基板51上に構造物層と犠牲層
とをズパッタリング、蒸着、めっきなどの薄膜形成技術
でもって形成し、最後に犠牲層を除去して、ギャップG
2を形成している。
【0047】図8(A)は前半の工程を示す。図9
(A)は図8(A)に続く後半の工程を示す。
【0048】まず、下側可動接点部形成工程120を行
う。ここでは、図8(B)に示すように、信号ライン5
4、固定接点52及び固定電極56等が形成された基板
51上に、第1の犠牲層140及び下側可動接点部60
bを形成する。固定接点52を覆う第1の犠牲層140
が最終的に前記のギャップG1を形成する。
【0049】次いで、補完犠牲層形成工程121を行
う。ここでは、図8(C)に示すように、第1の犠牲層
140上に補完犠牲層141を形成して、補完犠牲層1
41の表面を下側可動接点部60bの上面と合わせる。
【0050】次いで、絶縁膜形成工程122を行い、図
8(D)に示すように、補完犠牲層141の表面のうち
下側可動接点部60bの周囲の部分に絶縁膜61aを形
成する。
【0051】次いで、両持ち梁形成工程123を行う。
ここでは、図8(E)に示すように、補完犠牲層141
を横切って覆うようにして、ポリシリコン製の両持ち梁
142を形成する。
【0052】次いで、貫通孔形成工程124を行い、図
8(F)に示すように、梁142のうち下側可動接点部
60bの位置にエッチングでもって貫通孔143を形成
する。
【0053】次いで、絶縁膜形成工程125を行う。こ
こでは、図8(G)に示すように、加熱して酸化させ
て、貫通孔143の内周面及び梁142の上面のうち貫
通孔143の周囲の部分に絶縁膜61bを形成する。
【0054】次いで、導体充填工程126を行い、図9
(B)に示すように、貫通孔143に導体68cを充填
する。
【0055】次いで、上側可動接点部形成工程127を
行う。ここでは、図9(C)に示すように、導体68c
とつながるように上側可動接点部60aを形成する。こ
れによって、可動接点60が形成される。
【0056】次いで、片持ち梁形成工程128を行う。
ここでは、図9(D)に示すように、両持ち梁142の
一部をエッチングでもって除去して、片持ち梁144及
び台部58を形成する。符号145はエッチングでもっ
て除去された部分である。
【0057】次いで、第2の犠牲層形成工程129を行
う。ここでは、図9(E)に示すように、第2の犠牲層
146を片持ち梁144上に形成する。第2の犠牲層1
46は上側可動接点部60aも覆っている。第2の犠牲
層146のうち上側可動接点部60aを覆っている部分
が最終的に前記のギャップG2を形成する。
【0058】次いで、グランド端子形成工程130を行
い、図9(F)に示すように、グランド端子59を第2
の犠牲層146上に形成する。
【0059】次いで、第2の犠牲層形成工程129を行
う。ここでは、図9(G)に示すように、第1の犠牲層
140、補完犠牲層141及び第2の犠牲層146を溶
解させて除去する。これによって、可動板57、ギャッ
プG1及びギャップG2が形成される。
【0060】なお、マイクロリレー50は、可動板5
7、グランド端子59を別々に作って、これを信号ライ
ン54、固定接点52及び固定電極56等が形成された
基板51上に、重ねて接合するバルクマイクロマシニン
グを利用して製造することも可能である。
【0061】図10は上記の可動接点60の変形例を示
す。この可動接点60Aは、可動板57Aの先端を包み
込んで形成してある。61Aは絶縁膜であり、可動板5
7Aの先端に形成してある。可動板57Aは、前記の貫
通孔57bを有していない。よって、可動板57A及び
可動接点60Aは、前記の可動板57及び可動接点60
に比べて作り易い。
【0062】[第2実施例]図11は本発明の第2実施
例になるSPST型マイクロリレー50Bを示す。このマイ
クロリレー50Bは、図3及び図4に示すマイクロリレ
ー50とは、固定電極150を可動板57Bの上方にも
設けて、ギャップG2Bのギャップ長が前記のギャップ
G2のギャップ長より長くなっている構成が相違する。
【0063】図11中、図4に示す構成部分と対応する
部分には、添え字Bを付した同じ符号を付す。マイクロ
リレー50Bは、図4に示すマイクロリレー50に、固
定電極150が追加されている構成である。
【0064】固定電極150及びグランド接点70B
が、上側の基板151の下面に形成してある。この基板
151が台部58及び可動板57Bの基部57aB上に
載って固定してある。固定電極150が可動板57Bに
対向しており、ギャップG4が形成してある。152,
153は絶縁膜、154,155は引き出し端子であ
る。
【0065】ギャップG2Bは、図4に示すマイクロリ
レー50のギャップG2よりも広い。マイクロリレー5
0BがOFFとされるときにも、強い静電引力が利用で
きるようになっているからである。ギャップG2Bが広
いので、ギャップG2Bは作り易い。
【0066】駆動回路110Bは、第1のスイッチ16
0と第2のスイッチ170とが連動するスイッチ120
Bを有する。可動板57Bには正の電圧が常時印加され
ている。
【0067】非駆動時においては、図11に示すよう
に、第1のスイッチ160と第2のスイッチ170とが
共に固定接点に接続されていない状態にある。可動板5
7Bと固定電極56Bとの間及び可動板57Bと固定電
極150との間には静電引力が発生していず、可動板5
7Bは水平の状態にあり、ギャップG2Bが形成されて
おり、可動接点60Bのグランド接点70Bへの粘着は
起きない。
【0068】駆動時においては、第1のスイッチ160
と第2のスイッチ170とが連動して動作される。図1
2(A)に示すように、第1、第2のスイッチ160、
170が固定接点161,171に接続されると、可動
板57Bと固定電極56Bとの間に電圧が印加されて両
者間に静電引力が発生し、可動板57BはZ2方向に撓
まされ、可動接点60Bが固定接点52B,53Bに接
触し、マイクロリレー50BはONとなる。図12
(B)に示すように、第1、第2のスイッチ160、1
70が固定接点162,172に接続されると、可動板
57と固定電極56Bとの間の静電引力が消滅し、可動
板57Bと固定電極150との間に電圧が印加されて両
者間に静電引力が発生する。可動板57は、それ自体の
弾性復元力により可動接点60が固定接点52B,53
Bから開離すると共に、可動板57と固定電極150と
の間に発生した静電引力によって、水平の位置を越えて
Z1方向に撓まされ、可動接点60がグランド接点70
Bに接触する。可動接点60Bが固定接点52B,53
Bから離れることによって、マイクロリレー50BはO
FFとなる。可動接点60Bがグランド接点70Bに接
触することによって、可動接点60Bが接地され、可動
接点60Bと固定接点52B,53Bとの間の静電容量
結合が無くなり、マイクロリレー50Bは良好なアイソ
レーション特性を有する。
【0069】その後に、第1のスイッチ160と第2の
スイッチ170とが図11に示す状態とされると、可動
板57Bと固定電極150との間の電圧が除去されて静
電引力が消滅し、マイクロリレー50Bは非駆動状態と
なり、可動板57Bはそれ自体の弾性復元力でもって水
平の状態とされ、可動接点60Bがグランド接点70B
から開離され、可動接点60Bはグランド接点70Bに
も固定接点52B,53Bにも接触しない状態となる。
【0070】なお、図11に示す駆動回路110Bは一
例であり、駆動回路の構成はこれに限定されるものでは
ない。
【0071】[第3実施例]図13は本発明の第3実施
例になるSPST型マイクロリレー50Cを示す。マイクロ
リレー50Cは図11のマイクロリレー50Bの変形例
的なものである。
【0072】このマイクロリレー50Cは、図11のマ
イクロリレー50Bにおける固定電極150及びグラン
ド接点70Bとが共通化された構造である。固定電極1
50Cは、その端の部分150Caがグランド接点とし
て機能する。
【0073】駆動回路110Cは、図4中の駆動回路1
10と略同じであり、上側の固定電極150Cがグラン
ド電位とされ、下側の固定電極56Bには常時正の電圧
が印加されて、スイッチ112を切り換えることによっ
て、可動板57Bの電位が正の電位とグランド電位との
間で切り換わる構成である。
【0074】非駆動時においては、図13に示すよう
に、スイッチ112はその可動接点113が何れの固定
接点114,115にも接続されていない状態にある。
可動板57Bと固定電極56Bとの間及び可動板57B
と固定電極150Cとの間には静電引力が発生してい
ず、可動板57Bは水平の位置にあり、ギャップG1
B、G2Bが形成されている。よって、可動接点60B
の固定電極150Cの端の部分150Caへの粘着は起
きない。
【0075】駆動時にはスイッチ112が動作される。
可動接点113が固定接点115に接続されると、下側
の固定電極56Bと可動板57Bとの間に静電引力が発
生し、可動板57BはZ2方向に撓まされ、可動接点6
0Bが固定接点52B,53Bに接触し、マイクロリレ
ー50CはONとなる。可動接点113が固定接点11
4に接続されると、可動板57Bと上側の固定電極15
0Cとの間に静電引力が発生し、可動板57BはZ1方
向に撓まされ、可動接点60Bが固定接点52B,53
Bから離されて、固定電極150Cの端の部分150C
aと接触する。マイクロリレー50CはOFFとなり、
且つ、良好なアイソレーション特性を有する。
【0076】[第4実施例]図14、図15、図16は
本発明の第4実施例になるシーソー型マイクロリレー2
00を示す。X1−X2は長さ方向、Y1−Y2は幅方
向、Z1−Z2は高さ方向である。
【0077】マイクロリレー200は、固定基板部21
0と、シーソー運動する可動部230と、グランド端子
部250とが積み重なっている構成であり、図15中、
Y1−Y2方向に延在する中心線YCに関して左右対称
であり、且つ、X1−X2方向に延在する中心線XCに
関して上下対称である。
【0078】固定基板部210は、固定基板212上
に、X1側固定電極213、X2側固定電極214、X
1側信号ライン215,216、X1側固定接点21
7,218、X2側信号ライン220,221、X2側
固定接点222,223、X1側ストッパ224,22
5、X2側ストッパ226,227を有する構成であ
る。
【0079】X1側固定電極213及びX2側固定電極
214は、夫々固定基板212上のX1側半分の部分及
びX2側半分の部分に形成してある。X1側信号ライン
215,216は、X1側固定電極213を切り抜いた
部分に形成してあり、Y1−Y2方向に整列しており、
接近している端部にX1側固定接点217,218を有
する。X2側信号ライン220,221は、X2側固定
電極214を切り抜いた部分に形成してあり、Y1−Y
2方向に整列しており、接近している端部にX1側固定
接点222,223を有する。ストッパ224,225
は固定電極213のX1側の縁の個所に形成してあり、
ストッパ226,227は固定電極214のX2側の縁
の個所に形成してあり、共に耐磨耗性及び摺動性に優れ
ている絶縁材質(例えばSi3N4等)で形成若しくは表面
が覆われている。ストッパ224〜227は、後述する
可動板233の自由端に対向して、固定電極213、2
14の上面より突き出ている。
【0080】可動部230は、シリコン製であり、アン
カー部231,232と、可動板233と、可動板23
3とアンカー部231,232との間の支持ばね部23
4,235とを有する。可動板233はX1−X2方向
に長い長方形であり、X1−X2方向の中心の位置をア
ンカー部231,232に対して支持ばね部234,2
35によって支持されている。可動板233は支持ばね
部234,235のねじり変形をともなって、A,B方
向に回動されてシーソ動作する。支持ばね部234と支
持ばね部235とを合わせたばね定数はk1である。
【0081】可動板233には、略四角形のスリット2
36,237によって、フラップ部240,242及び
板ばね部241,243が形成してある。板ばね部24
1は可動板233のX1方向の端に、板ばね部242は
可動板233のX2方向の端に位置している。フラップ
部240,242の自由端側には、図16に併せて示す
ように、可動接点245、246が貫通孔を貫通して、
フラップ部240,242の上下面に突き出して形成し
てある。個々の板ばね部241,243のばね定数はk
2であり、前記のばね定数はk1より大きい。
【0082】グランド端子部250は、シリコン若しく
は金属などの導体製であり、十字形状板部251と、こ
の十字形状板部251の端のアンカー部252,253
とからなる。十字形状板部251は、X1−X2方向に
延在する板部の先端にグランド接点255,256を有
する。
【0083】可動部230はアンカー部231,232
を利用して固定基板212上に固定してあり、グランド
端子部250はアンカー部252,253をアンカー部
231,232上に載せて固定してある。可動板233
及び十字形状板部251は、固定基板212と並行であ
る。
【0084】マイクロリレー200は図15に示すよう
にプリント基板上の信号ラインと接続されて使用され
る。プリント基板は、信号ライン260、信号ライン2
60が二つに分岐され信号ライン261,262、及
び、別の信号ライン263,264を有する。マイクロ
リレー200は、信号ライン215が信号ライン261
と、信号ライン220が信号ライン262と、信号ライ
ン216が信号ライン263と、信号ライン221が信
号ライン264と夫々接続されている。また、マイクロ
リレー200には、図16に示すように駆動回路270
が接続してある。駆動回路270は、第1のスイッチ2
71と第2のスイッチ272とが連動するスイッチ27
7を有し、且つ、電源278を有する。可動板233に
は、負の電圧が印加されている。グランド端子部250
は接地されている。
【0085】なお、図16に二点鎖線で示すように、電
源278の負側をグランドに落としてもよい。この場合
には、グランド端子部250の専用の接地は不要とな
り、配線は簡略化される。この場合には、可動部230
もグランド電位となる。
【0086】非駆動時においては、図16に示すよう
に、第1のスイッチ271と第2のスイッチ272とが
共に固定接点に接続されていない状態にある。固定電極
213,214には電圧が印加されていず、可動板23
3とX1側固定電極213との間及び可動板233とX
2側固定電極214との間には静電引力が発生してい
ず、可動板233は水平の状態にある。可動接点245
とグランド接点255との間にはギャップG10があ
り、可動接点246とグランド接点256との間にもギ
ャップG12がある。よって、可動接点245のグラン
ド接点255への粘着、及び、可動接点246のグラン
ド接点256への粘着は起きない。勿論、可動接点24
5と固定接点217との間にはギャップG11があり、
可動接点246と固定接点222との間にもギャップG
13がある。
【0087】駆動時においては、スイッチ277を図1
7(A)、(B)に示すように切り換える。スイッチ2
77が図17(A)に示すように切り換えられ、第1、
第2のスイッチ271、272が夫々固定接点273,
275と接続されると、固定電極214と可動板233
との間に電圧が印加されて両者の間に静電引力が発生
し、可動板233はA方向にストッパ226,227に
当たるまで回動され、可動接点246が固定接点22
2、223に接触され、信号ライン220と信号ライン
221とが接続される。反対側の可動接点245はグラ
ンド接点255と接触し、グランド電位とされ、信号ラ
イン215と信号ライン216との間では良好なアイソ
レーションを有する。
【0088】スイッチ277が図17(B)に示すよう
に切り換えられ、第1、第2のスイッチ271、272
が夫々固定接点274,276と接続されると、固定電
極213と可動板233との間に電圧が印加されて両者
の間に静電引力が発生し、可動板233はB方向にスト
ッパ224,225に当たるまで回動され、可動接点2
45が固定接点217,218に接触され、信号ライン
215と信号ライン216とが接続される。反対側の可
動接点246はグランド接点256と接触し、グランド
電位とされ、信号ライン220と信号ライン221との
間では良好なアイソレーションを有する。
【0089】その後に、スイッチ277が図16に示す
状態にされると、上記の静電引力が消滅し、マイクロリ
レー200は非駆動状態となり、支持ばね部234、2
35のばね力によって、可動板233は水平の位置へ戻
され、ギャップG10、G12が形成される。
【0090】また、図16に示す駆動回路270は一例
であり、駆動回路の構成はこれに限定されるものではな
い。
【0091】ここで、図18を参照して、可動板233
はA方向にストッパ226,227に当たるまで回動さ
れ、可動接点246が固定接点222、223に接触さ
れるときの動作を詳細に説明する。
【0092】図18(A)は初期の状態、図18(C)
は最終の状態、図18(B)は途中の状態を示す。
【0093】板ばね部243のばね定数k2は支持ばね
部234と支持ばね部235とを合わせたばね定数k1
より大きいため、可動板233と固定電極214との間
に引きつけあう静電引力が発生すると、図18(B)に
示すように、板ばね部243は殆ど撓まないで、専ら支
持ばね部234、235がねじれ変形して、可動板23
3はA方向に回動されてストッパ226,227に当た
る続いて、図18(C)に示すように、板ばね部243
が撓まされてフラップ部242がC方向に回動されて可
動接点246が固定接点222、223に接触される。
【0094】ここで、図18(A)の状態から図18
(B)に示す状態になると、フラップ部242が固定電
極214に接近して両者の隙間が狭くなる。よって、フ
ラップ部242と固定電極214との間に発生する静電
引力は図18(A)の状態で発生する静電引力より相当
に強くなり、板ばね部243が撓まされる。
【0095】また、図18(C)に示す状態で固定電極
214への電圧の印加が解除されると、可動板233及
びフラップ部242は、板ばね部243及び支持ばね部
234、235に蓄えられているばね力によって、図1
8(A)の状態に復元される。可動板233及びフラッ
プ部242の復元には、板ばね部243に蓄えられてい
るばね力と支持ばね部234、235に蓄えられている
ばね力との両者が作用し、よって、可動接点246が固
定接点222、223から離れる動作は円滑になされ
る。
【0096】なお、ストッパ226,227は可動板2
33を受け止めて、可動板233が固定電極214に粘
着されることを防止する。
【0097】なお、上記のマイクロリレー200は、グ
ランド端子部250を取り除いた構造であっても実施可
能である。
【0098】図19は第1の変形例になる可動部230
Aを示す。フラップ部242Aは両側の二つの板ばね部
241A1、241A2によって支持されている。フラ
ップ部242及び板ばね部241A1、241A2は、
可動板233に形成された大きいU字形状のスリット2
90と小さいU字形状のスリット291とによって形成
されている。これによって、ばね定数k2が適宜の値を
有する。
【0099】図20は第2の変形例になる可動部230
Bを示す。フラップ部242Bの板ばね部241Bは、
入り組んだスリット300によって形成されている。支
持ばね部234B,235Bは、可動板233への切り
込みによって、図14の支持ばね部234,235より
長い。これによって、ばね定数k2及びk1が適宜の値
を有する。
【0100】なお、上記各実施例のマイクロリレー5
0、50B、50C、200の構造は、適宜変更するこ
とによって、静電引力の他に電磁力、圧電歪み、熱膨張
等を利用して駆動する場合にも適用可能である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、マイクロリレーにおいて、駆動時には、可動接点が
固定接点から離れたときにグランド接点と接触するよう
構成し、非駆動時には、可動接点がグランド接点に対し
て離間する構成としたものであるため、可動接点が固定
接点から離れたときにグランド接点と接触することによ
って、可動接点がグランド電位とされ、固定接点と可動
接点との間に寄生容量が形成されなくなり、アイソレー
ション特性を良好に出来ると共に、可動接点がグランド
接点に対して離間することによって、可動接点がグラン
ド接点と接触し続ける場合に発生する虞れがある可動接
点のグランド接点への粘着が確実に防止出来、よって、
マイクロリレーの駆動開始の信頼性は高めることが出来
る。
【0102】請求項2の発明は、請求項1のマイクロリ
レーにおいて、非駆動時における上記可動接点と上記グ
ランド接点との間のギャップが、上記可動接点と上記固
定接点との間のギャップより狭い構成としたものである
ため、可動接点がグランド接点に接触するために移動す
る距離が短くて足りるようになる。
【0103】請求項3の発明は、請求項1のマイクロリ
レーにおいて、上記可動接点が撓みうる片持ち梁状の可
動板に設けてあり、且つ、該可動板に対向して上記固定
接点の側に位置する第1の固定電極と、該可動板に対向
して上記グランド接点の側に位置する第2の固定電極と
を有する構成としたものであるため、可動接点をグラン
ド接点の側に移動させてグランド接点に接触させる力
は、可動板と第2の固定電極との間に発生する引き合う
静電力であり、可動接点とグランド接点との間のギャッ
プが大きくても、可動接点をグランド接点の側に移動さ
せてグランド接点に接触させる動作を確実に行うことが
出来る。また、可動接点とグランド接点との間のギャッ
プが大きいため、マイクロリレーが製作し易い。
【0104】請求項4の発明は、請求項1のマイクロリ
レーにおいて、上記可動接点が中心の支持ばね部のねじ
り変形を伴なって両方向に回動する可動板に、回動中心
に関して一側と他側とに設けてあり、且つ、駆動時に
は、上記可動接点が固定接点から離れたときにグランド
接点と接触するよう構成し、非駆動時には、上記二つの
可動接点が共にグランド接点に対して離間する構成とし
たものであるため、SPDT型マイクロリレーにおいて、ア
イソレーション特性を良好とし、且つ、可動接点のグラ
ンド接点への粘着を防止することが可能となる。
【0105】請求項5の発明は、請求項4のマイクロリ
レーにおいて、上記可動板は、スリットによって形成さ
れた二つのフラップ部、及び上記可動板の両端側に位置
しており各フラップ部を上記可動板に対して支持する板
ばね部とを有し、上記可動接点は、各フラップ部の自由
端側に設けてあり、上記可動接点は、上記支持ばね部の
弾性変形を伴なう上記可動板の回動及び上記板ばね部の
弾性変形を伴なう上記フラップ部の回動によって移動す
る構成としたものであるため、支持ばね部に蓄えられて
いるばね力と板ばね部に蓄えられているばね力との両者
が、可動接点を固定接点から離すように作用し、よっ
て、可動接点が固定接点から離れる動作を円滑に行うこ
とが出来る。
【0106】請求項6の発明は、請求項4のマイクロリ
レーにおいて、上記可動板の先端を受け止めて、上記可
動板の回動の終端位置を決めるストッパを有する構成と
したものであるため、可動板の回動の終端位置はストッ
パによって決められ、可動板が固定電極に吸着されるこ
とを防止出来る。
【0107】請求項7の発明は、請求項1のマイクロリ
レーを製造する方法において、可動接点を形成する工程
と、形成された可動接点を覆うように犠牲層を形成する
工程と、形成された犠牲層上にグランド接点を形成する
工程と、その後に、上記犠牲層を除去する工程とを有
し、上記犠牲層が除去されて上記可動接点が上記グラン
ド接点に対して離間するようにしたものであるため、犠
牲層の厚さが可動接点とグランド接点との間のギャップ
の長さを決定し、ギャップを精度良く形成することが出
来る。
【0108】請求項8の発明は、中心の支持ばね部のね
じり変形を伴なって両方向に回動する可動板を有し、該
可動板は、スリットによって形成された二つのフラップ
部、及び上記可動板の両端側に位置しており各フラップ
部を上記可動板に対して支持する板ばね部とを有し、可
動接点が、各フラップ部の自由端側に設けてあり、上記
可動接点は、上記支持ばね部の弾性変形を伴なう上記可
動板の回動及び上記板ばね部の弾性変形を伴なう上記フ
ラップ部の回動によって移動する構成としたものである
ため、支持ばね部に蓄えられているばね力と板ばね部に
蓄えられているばね力との両者が、可動接点を固定接点
から離すように作用し、よって、可動接点が固定接点か
ら離れる動作を円滑に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のマイクロリレーの1例を示す図である。
【図2】図1中、マイクロリレーをII-II線を含む垂直
面で断面した図である。
【図3】本発明の第1実施例になるマイクロリレーを示
す斜視図である。
【図4】図3中、マイクロリレーをIV-IV線を含む垂直
面で断面した図である。
【図5】図3中、マイクロリレーをV-V線を含む垂直面
で断面した図である。
【図6】マイクロリレー部品を示す図である。
【図7】図3のマイクロリレーの駆動時の状態を示す図
である。
【図8】図3のマイクロリレーの製造の前半を示す図で
ある。
【図9】図3のマイクロリレーの製造の後半を示す図で
ある。
【図10】可動接点の変形例を示す図である。
【図11】本発明の第2実施例になるマイクロリレーを
示す図である。
【図12】図11のマイクロリレーの駆動時の状態を示
す図である。
【図13】本発明の第3実施例になるマイクロリレーを
示す図である。
【図14】本発明の第4実施例になるマイクロリレーを
示す斜視図である。
【図15】図14のマイクロリレーの平面図である。
【図16】図15中、XVI-XVIに沿う断面図である。
【図17】図13及び図14のマイクロリレーの駆動時
の状態を示す図である。
【図18】可動接点が固定接点に接触するときに動作を
示す図である。
【図19】可動部の第1の変形例を示す図である。
【図20】可動部の第2の変形例を示す図である。
【符号の説明】
50、50B、50C、200 マイクロリレー 51 固定基板 52,53 固定接点 54、55 信号ライン 56、150、150C 固定電極 57、57B 可動板 59 グランド端子 60、60A 可動接点 60a 上面側可動接点部 60b 下面側可動接点部 70、70B グランド接点 80 フレーム基板 82 ガラスケース 83 金属板製のキャップ 100 マイクロリレー部品 110 駆動回路 111 電源 112 スイッチ 140 第1の犠牲層 141 補完犠牲層 146 第2の犠牲層 151 上側の基板 210 固定基板部 212 固定基板 213 X1側固定電極 214 X2側固定電極 215,216 X1側信号ライン 217,218 X1側固定接点 220,221 X2側信号ライン 222,223 X2側固定接点 224〜226 ストッパ 230 可動部 233 可動板 234,235 支持ばね部 240,242 フラップ部 241,243 板ばね部 250 グランド端子部 251 十字形状板部 255,256 グランド接点 G1、G1B、G2、G2B、G3 ギャップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グランド接点を可動接点と対向するよう
    に配置すると共に、 駆動時には、上記可動接点が固定接点から離れたときに
    上記グランド接点と接触するよう構成し、 非駆動時には、上記可動接点が上記グランド接点に対し
    て離間する構成としたことを特徴とするマイクロリレ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1のマイクロリレーにおいて、非
    駆動時における上記可動接点と上記グランド接点との間
    のギャップが、上記可動接点と上記固定接点との間のギ
    ャップより狭い構成としたことを特徴とするマイクロリ
    レー。
  3. 【請求項3】 請求項1のマイクロリレーにおいて、 上記可動接点が撓みうる片持ち梁状の可動板に設けてあ
    り、 且つ、該可動板に対向して上記固定接点の側に位置する
    第1の固定電極と、該可動板に対向して上記グランド接
    点の側に位置する第2の固定電極とを有する構成とした
    ことを特徴とするマイクロリレー。
  4. 【請求項4】 請求項1のマイクロリレーにおいて、 上記可動接点が中心の支持ばね部のねじり変形を伴なっ
    て両方向に回動する可動板に、回動中心に関して一側と
    他側とに設けてあり、 且つ、駆動時には、上記可動接点が固定接点から離れた
    ときにグランド接点と接触するよう構成し、 非駆動時には、上記二つの可動接点が共にグランド接点
    に対して離間する構成としたことを特徴とするマイクロ
    リレー。
  5. 【請求項5】 請求項4のマイクロリレーにおいて、 上記可動板は、スリットによって形成された二つのフラ
    ップ部、及び上記可動板の両端側に位置しており各フラ
    ップ部を上記可動板に対して支持する板ばね部とを有
    し、 上記可動接点は、各フラップ部の自由端側に設けてあ
    り、 上記可動接点は、上記支持ばね部の弾性変形を伴なう上
    記可動板の回動及び上記板ばね部の弾性変形を伴なう上
    記フラップ部の回動によって移動する構成としたことを
    特徴とするマイクロリレー。
  6. 【請求項6】 請求項4のマイクロリレーにおいて、 上記可動板の先端を受け止めて、上記可動板の回動の終
    端位置を決めるストッパを有する構成としたことを特徴
    とするマイクロリレー。
  7. 【請求項7】 請求項1のマイクロリレーを製造する方
    法において、 可動接点を形成する工程と、 形成された可動接点を覆うように犠牲層を形成する工程
    と、 形成された犠牲層上にグランド接点を形成する工程と、 その後に、上記犠牲層を除去する工程とを有し、 上記犠牲層が除去されて上記可動接点が上記グランド接
    点に対して離間するようにしたことを特徴とするマイク
    ロリレーの製造方法。
  8. 【請求項8】 中心の支持ばね部のねじり変形を伴なっ
    て両方向に回動する可動板を有し、 該可動板は、スリットによって形成された二つのフラッ
    プ部、及び上記可動板の両端側に位置しており各フラッ
    プ部を上記可動板に対して支持する板ばね部とを有し、 可動接点が、各フラップ部の自由端側に設けてあり、 上記可動接点は、上記支持ばね部の弾性変形を伴なう上
    記可動板の回動及び上記板ばね部の弾性変形を伴なう上
    記フラップ部の回動によって移動する構成としたことを
    特徴とするマイクロリレー。
JP2002042033A 2002-02-19 2002-02-19 マイクロリレー Pending JP2003242873A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002042033A JP2003242873A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 マイクロリレー
US10/305,119 US6828888B2 (en) 2002-02-19 2002-11-27 Micro relay of which movable contact remains separated from ground contact in non-operating state
US10/878,233 US6970060B2 (en) 2002-02-19 2004-06-29 Micro relay of which movable contact remains separated from ground contact in non-operating state

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002042033A JP2003242873A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 マイクロリレー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003242873A true JP2003242873A (ja) 2003-08-29

Family

ID=27678364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002042033A Pending JP2003242873A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 マイクロリレー

Country Status (2)

Country Link
US (2) US6828888B2 (ja)
JP (1) JP2003242873A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006254359A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Ricoh Co Ltd マイクロストリップアンテナおよびこれを用いた無線システム
JP2008177074A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Fujitsu Ltd マイクロスイッチング素子
JP2008218024A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Matsushita Electric Works Ltd マイクロリレー
JP2011119126A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Fujitsu Ltd 電子デバイス
US8699116B2 (en) 2007-11-09 2014-04-15 Nikon Corporation Microactuator, optical device, display apparatus, exposure apparatus, and method for producing device
JP2015016554A (ja) * 2008-11-07 2015-01-29 キャベンディッシュ・キネティックス・インコーポレイテッドCavendish Kinetics, Inc. 相対的に小型の複数のmemsデバイスを用いて相対的に大型のmemsデバイスを置き換える方法
WO2015103069A1 (en) * 2013-12-30 2015-07-09 Elbex Video Ltd. Mechanical latching relays and hybrid switches with latching relays for use in electrical automation
KR20160088109A (ko) * 2015-01-15 2016-07-25 (주)티에스이 정전 구동 스위치

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7551048B2 (en) * 2002-08-08 2009-06-23 Fujitsu Component Limited Micro-relay and method of fabricating the same
JP4182861B2 (ja) * 2002-12-05 2008-11-19 オムロン株式会社 接点開閉器および接点開閉器を備えた装置
US7477812B2 (en) * 2003-12-30 2009-01-13 Massachusetts Institute Of Technology System and method for providing fast, low voltage integrated optical elements
WO2005069330A1 (en) * 2003-12-30 2005-07-28 Massachusetts Institute Of Technology Electro-mechanical micro-switch device
US7486163B2 (en) * 2003-12-30 2009-02-03 Massachusetts Institute Of Technology Low-voltage micro-switch actuation technique
US20050269688A1 (en) * 2004-06-03 2005-12-08 Lior Shiv Microelectromechanical systems (MEMS) devices integrated in a hermetically sealed package
FR2876995B1 (fr) * 2004-10-26 2007-05-04 Commissariat Energie Atomique Microsysteme comportant un pont deformable
US8450902B2 (en) * 2006-08-28 2013-05-28 Xerox Corporation Electrostatic actuator device having multiple gap heights
FR2912128B1 (fr) * 2007-02-05 2009-05-22 Commissariat Energie Atomique Microsysteme d'actionnement et procede de fabrication associe
JP2008238330A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Toshiba Corp Mems装置およびこのmems装置を有する携帯通信端末
KR20090044781A (ko) * 2007-11-01 2009-05-07 삼성전기주식회사 Mems 스위치
US8941461B2 (en) 2011-02-02 2015-01-27 Tyco Electronics Corporation Three-function reflowable circuit protection device
US9455106B2 (en) * 2011-02-02 2016-09-27 Littelfuse, Inc. Three-function reflowable circuit protection device
US8635765B2 (en) * 2011-06-15 2014-01-28 International Business Machines Corporation Method of forming micro-electrical-mechanical structure (MEMS)
US20170023606A1 (en) * 2015-07-23 2017-01-26 Freescale Semiconductor, Inc. Mems device with flexible travel stops and method of fabrication
US11222834B2 (en) * 2019-03-22 2022-01-11 Analog Devices International Unlimited Company Package with electrical pathway

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3318493A1 (de) * 1983-05-20 1984-11-22 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Elektromagnetisches kleinrelais und verfahren zu dessen herstellung
JP2745570B2 (ja) 1988-10-05 1998-04-28 オムロン株式会社 静電式リレー
JPH05242788A (ja) 1992-02-25 1993-09-21 Matsushita Electric Works Ltd 静電リレー
US5372515A (en) * 1993-06-10 1994-12-13 Martin Marietta Corporation Mechanical ESD protector
JP3465940B2 (ja) * 1993-12-20 2003-11-10 日本信号株式会社 プレーナー型電磁リレー及びその製造方法
JP2722314B2 (ja) * 1993-12-20 1998-03-04 日本信号株式会社 プレーナー型ガルバノミラー及びその製造方法
US5599209A (en) * 1994-11-30 1997-02-04 Berg Technology, Inc. Method of reducing electrical crosstalk and common mode electromagnetic interference and modular jack for use therein
US5578976A (en) 1995-06-22 1996-11-26 Rockwell International Corporation Micro electromechanical RF switch
JPH0992116A (ja) 1995-09-22 1997-04-04 Omron Corp 静電継電器および静電継電器の製造方法
CN1108619C (zh) * 1997-03-07 2003-05-14 欧姆龙公司 电磁继电器
DE19727863C1 (de) * 1997-06-30 1999-01-21 Siemens Ag Elektromagnetisches Relais
CA2211830C (en) * 1997-08-22 2002-08-13 Cindy Xing Qiu Miniature electromagnetic microwave switches and switch arrays
JP4089803B2 (ja) 1998-01-12 2008-05-28 Tdk株式会社 静電リレー
DE19825078C1 (de) * 1998-06-04 2000-03-09 Siemens Ag Polarisiertes elektromagnetisches Relais
JP2001052587A (ja) 1999-08-03 2001-02-23 Omron Corp マイクロリレー
US6504447B1 (en) * 1999-10-30 2003-01-07 Hrl Laboratories, Llc Microelectromechanical RF and microwave frequency power limiter and electrostatic device protection
US6836394B2 (en) * 2000-03-09 2004-12-28 Northeastern University Electrostatic discharge protection for eletrostatically actuated microrelays
EP1143473A3 (en) * 2000-03-31 2003-05-21 Tyco Electronics AMP GmbH Spring contact unit for a relay with a rocker armature
US20010038326A1 (en) * 2000-03-31 2001-11-08 Michael Dittmann Spring contact unit for a relay with a rocker armature
US6712627B2 (en) * 2001-03-23 2004-03-30 Sierra Wireless, Inc. Modem ejection assembly for a handheld wireless communication device

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006254359A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Ricoh Co Ltd マイクロストリップアンテナおよびこれを用いた無線システム
JP2008177074A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Fujitsu Ltd マイクロスイッチング素子
JP2008218024A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Matsushita Electric Works Ltd マイクロリレー
JP4720760B2 (ja) * 2007-02-28 2011-07-13 パナソニック電工株式会社 マイクロリレー
JP5609114B2 (ja) * 2007-11-09 2014-10-22 株式会社ニコン マイクロアクチュエータ、光学デバイス、表示装置、露光装置、及びデバイス製造方法
US8699116B2 (en) 2007-11-09 2014-04-15 Nikon Corporation Microactuator, optical device, display apparatus, exposure apparatus, and method for producing device
JP2016165796A (ja) * 2008-11-07 2016-09-15 キャベンディッシュ・キネティックス・インコーポレイテッドCavendish Kinetics, Inc. 相対的に小型の複数のmemsデバイスを用いて相対的に大型のmemsデバイスを置き換える方法
JP2015016554A (ja) * 2008-11-07 2015-01-29 キャベンディッシュ・キネティックス・インコーポレイテッドCavendish Kinetics, Inc. 相対的に小型の複数のmemsデバイスを用いて相対的に大型のmemsデバイスを置き換える方法
JP2018108642A (ja) * 2008-11-07 2018-07-12 キャベンディッシュ・キネティックス・インコーポレイテッドCavendish Kinetics, Inc. 相対的に小型の複数のmemsデバイスを用いて相対的に大型のmemsデバイスを置き換える方法
JP2011119126A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Fujitsu Ltd 電子デバイス
WO2015103069A1 (en) * 2013-12-30 2015-07-09 Elbex Video Ltd. Mechanical latching relays and hybrid switches with latching relays for use in electrical automation
US9257251B2 (en) 2013-12-30 2016-02-09 Elbex Video Ltd. Mechanical latching hybrid switches and method for operating hybrid switches
US9281147B2 (en) 2013-12-30 2016-03-08 Elbex Video Ltd. Mechanical latching relays and method for operating the relays
CN106030750A (zh) * 2013-12-30 2016-10-12 埃尔贝克斯视象株式会社 用于在电气自动化中使用的机械保持继电器和具有保持继电器的混合开关
EA031624B1 (ru) * 2013-12-30 2019-01-31 Элбекс Видио Лтд. Реле с механической блокировкой и комбинированный переключатель для использования в системах бытовой автоматизации
KR20160088109A (ko) * 2015-01-15 2016-07-25 (주)티에스이 정전 구동 스위치
KR101692294B1 (ko) * 2015-01-15 2017-01-03 (주)티에스이 정전 구동 스위치

Also Published As

Publication number Publication date
US20040239456A1 (en) 2004-12-02
US6970060B2 (en) 2005-11-29
US20030155995A1 (en) 2003-08-21
US6828888B2 (en) 2004-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003242873A (ja) マイクロリレー
US6307169B1 (en) Micro-electromechanical switch
JP3538109B2 (ja) マイクロマシンスイッチ
US7755459B2 (en) Micro-switching device and method of manufacturing the same
KR100485787B1 (ko) 마이크로 스위치
EP2200063B1 (en) Micro-electromechanical system switch
JP2007159389A (ja) 圧電型rf―mems素子及びその製造方法
KR100945623B1 (ko) 마이크로 스위칭 소자
JP2003071798A (ja) マイクロメカニカルデバイス及びその製造方法
WO1999021204A1 (fr) Micro-relais electrostatique
JP4144717B2 (ja) 静電リレー
JP2003506822A (ja) マイクロ−電気機械式継電器及びその継電器の生産方法
US20070116406A1 (en) Switch
JP4628275B2 (ja) マイクロスイッチング素子およびマイクロスイッチング素子製造方法
JP4932506B2 (ja) マイクロスイッチング素子
JP2009252516A (ja) Memsスイッチ
KR100554468B1 (ko) 자기유지 중앙지지대를 갖는 미세 전자기계적 스위치 및그의 제조방법
JP2003217421A (ja) マイクロマシンスイッチ
JP2004071481A (ja) マイクロリレー及びその製造方法
KR100493532B1 (ko) 정전식 양방향 미세기전 액추에이터
JP3368304B2 (ja) 静電マイクロリレー
JP2003181799A (ja) 接点支持機構、接点開閉器、計測装置及び無線機
KR100636351B1 (ko) 정전기력 구동 rf mems 스위치 및 그 제조 방법
JP2003323840A (ja) リレー
JP2004071482A (ja) マイクロリレー