JP4932506B2 - マイクロスイッチング素子 - Google Patents

マイクロスイッチング素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4932506B2
JP4932506B2 JP2007009883A JP2007009883A JP4932506B2 JP 4932506 B2 JP4932506 B2 JP 4932506B2 JP 2007009883 A JP2007009883 A JP 2007009883A JP 2007009883 A JP2007009883 A JP 2007009883A JP 4932506 B2 JP4932506 B2 JP 4932506B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
drive
movable
electrodes
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007009883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008177074A (ja
Inventor
知史 上田
忠司 中谷
トエン アン グエン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2007009883A priority Critical patent/JP4932506B2/ja
Publication of JP2008177074A publication Critical patent/JP2008177074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4932506B2 publication Critical patent/JP4932506B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、MEMS技術を利用して製造される微小なスイッチング素子に関する。
携帯電話など無線通信機器の技術分野では、高機能を実現するために搭載される部品の増加などに伴い、RF回路の小型化に対する要求が高まっている。このような要求に応えるべく、回路を構成する様々な部品について、MEMS(micro-electromechanical systems)技術の利用による微小化が進められている。
そのような部品の一つとして、MEMSスイッチが知られている。MEMSスイッチは、MEMS技術により各部位が微小に形成されたスイッチング素子であり、機械的に開閉してスイッチングを実行するための少なくとも一対のコンタクトや、当該コンタクト対の機械的開閉動作を達成するための駆動機構などを有する。MEMSスイッチは、特にGHzオーダーの高周波信号のスイッチングにおいて、PINダイオードやMESFETなどよりなるスイッチング素子よりも、開状態にて高いアイソレーションを示し且つ閉状態にて低い挿入損失を示す傾向にある。これは、コンタクト対間の機械的開離により開状態が達成されることや、機械的スイッチであるために寄生容量が少ないことに、起因する。MEMSスイッチについては、例えば下記の特許文献1〜4に記載されている。
特開2004‐1186号公報 特開2004‐311394号公報 特開2005‐293918号公報 特表2005‐528751号公報
図37および図38は、従来のMEMSスイッチの一例であるマイクロスイッチング素子X7を表す。図37は、マイクロスイッチング素子X7の平面図であり、図38は、図37の線XXXVIII−XXXVIIIに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X7は、基板71と、可動部72と、コンタクト電極73と、一対のコンタクト電極74と、駆動電極75,76とを備える。可動部72は、その一端が基板71に接合し且つ基板71に沿って延びる部位を有する。コンタクト電極73は、可動部72における基板71側に設けられている。各固定コンタクト電極74は、その一端が可動コンタクト電極73に対向するように、基板71上に配されている。駆動電極75は、可動部72上に設けられている。駆動電極76は、基板71上において駆動電極75に対応して配されており、グランド接続されている。また、基板71上には、コンタクト電極74または駆動電極76に対して電気的に接続する所定の配線パターン(図示略)が形成されている。
このような構成のマイクロスイッチング素子X7において、駆動電極75に電位を付与すると、駆動電極75,76間には静電引力が発生する。付与電位が充分に高い場合、可動部72は、コンタクト電極73が両コンタクト電極74に当接するまで弾性変形する。このような閉動作により、マイクロスイッチング素子X7の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極73により一対のコンタクト電極74が電気的に橋渡しされ、電流が当該コンタクト電極74間を通過することが許容される。このようにして、例えば高周波信号のオン状態を達成することができる。
一方、閉状態にあるマイクロスイッチング素子X7において、駆動電極75に対する電位付与を停止することによって駆動電極75,76間に作用する静電引力を消滅させると、可動部72はその自然状態に復帰し、コンタクト電極73は、両コンタクト電極74から離隔する。このような開動作により、図38に示すような、マイクロスイッチング素子X7の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極74が電気的に分離され、電流が当該コンタクト電極74間を通過することは阻まれる。このようにして、例えば高周波信号のオフ状態を達成することができる。
機械的スイッチであるマイクロスイッチング素子においては、閉状態(オン状態)と開状態(オフ状態)との間のスイッチング動作(閉動作,開動作)を繰り返すと、コンタクト電極間に凝着力が作用することとなって当該コンタクト電極間が張り付いて離れなくなる現象(スティクション)が生じる場合があることが知られている。図39は、マイクロスイッチング素子X7にてスティクションが生じた場合を表す。駆動電極75,76に静電引力を発生させてコンタクト電極73,74間を閉状態とした後に駆動電極75,76間の静電引力を消滅させても、コンタクト電極73,74間が張り付いて離れない。このようなスティクションが生じると、マイクロスイッチング素子X7は、スイッチング動作をすることができない。
一方、マイクロスイッチング素子においては、閉動作のための駆動電圧を低減することが望まれる場合が多い。駆動電圧を低減するための有効な手段の一つとして、可動部の正味のバネ定数を小さく設定することが考えられる。例えばマイクロスイッチング素子X7においては、可動部72を薄くして当該可動部72の正味のバネ定数を小さく設定することによって、可動部72を閉動作させるために駆動電極75に印加すべき電圧(駆動電圧)を低減することが可能である。しかしながら、可動部72のバネ定数を小さく設定するほど、可動部72が閉状態から開状態へ復帰する復元力が減弱し、コンタクト電極73,74間に比較的に小さな凝着力が作用することによってもスティクションが生じることとなる。すなわち、可動部72のバネ定数が小さいほど、当該マイクロスイッチング素子X7ではスティクションが生じやすいのである。
このように、マイクロスイッチング素子に係る従来の技術は、閉動作駆動電圧を低減しつつコンタクト電極間のスティクションを回避するのに困難性を有する。
本発明は、以上のような事情の下で考え出されたものであり、閉動作駆動電圧を低減するのに適し且つコンタクト電極間のスティクションを回避するのに適したマイクロスイッチング素子を提供することを、目的とする。
本発明により提供されるマイクロスイッチング素子は、基板と、第1面および当該第1面とは反対の第2面を有して基板に支持された可動部と、第1面上に設けられた可動コンタクト電極と、可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有する一対の固定コンタクト電極と、当該一対の固定コンタクト電極に可動コンタクト電極が接近するように可動部を動作ないし弾性変形させることが可能な、可動部における第1面側に設けられた第1駆動機構と、一対の固定コンタクト電極から可動コンタクト電極が離反するように可動部を動作させることが可能な、可動部における第2面側に設けられた第2駆動機構と、を備える。
このような構成を有するマイクロスイッチング素子では、可動部の第1面側に設けられた第1駆動機構を稼動させて素子駆動力を発生させて、可動部の第1面上の可動コンタクト電極が両固定コンタクト電極に当接するまで当該可動部を動作(閉動作)ないし弾性変形させることにより、閉状態ないしオン状態を達成することができる。そして、本素子では、第1駆動機構による駆動力を消滅させるに際し、可動部の第2面側に設けられた第2駆動機構を稼動させて、可動部の第1面上の可動コンタクト電極が両固定コンタクト電極から離反するように当該可動部を動作(開動作)させることにより、可動部の復元力に加えて第2駆動機構による駆動力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができる。したがって、本素子は、可動コンタクト電極と固定コンタクト電極の間を閉じた後に第1駆動機構による駆動力を消滅させても当該コンタクト電極間が張り付いて離れない現象すなわちスティクションを、回避するうえで好適である。
また、本素子では、可動部の復元力に加えて第2駆動機構による駆動力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができるため、可動部の復元力のみを利用して開状態が達成される従来のマイクロスイッチング素子よりも、可動部について小さなバネ定数を設定するのに適する。可動部について小さなバネ定数を設定するのに適する本素子は、閉状態に至るように可動部を動作させるうえで第1駆動機構に要する電圧(閉動作駆動電圧)を低減するのに好適である。
以上のように、本発明に係るマイクロスイッチング素子は、閉動作駆動電圧を低減するのに適し且つコンタクト電極間のスティクションを回避するのに適するのである。
本発明の第1の好ましい実施の形態においては、可動部の第2面は基板に対向し、第2駆動機構は、第2面上に設けられた可動駆動電極と、可動駆動電極に対向する部位を有する固定駆動電極とを含む。本素子は、第2駆動機構として、このような静電型駆動機構を具備するのが好ましい。この場合、可動部における基板側とは反対の側である第1面側に第1駆動機構を設けることができる。また、この場合、好ましくは、基板における可動部に対応する箇所に凹部が設けられている。この凹部の存在は、開動作過程において可動部が基板に当接することを回避するのに資する。
第1の好ましい実施の形態において、第2駆動機構の固定駆動電極は、例えば、基板表面にパターン形成されたものである。この場合、第2駆動機構の固定駆動電極は、好ましくは金属または低抵抗ポリシリコン材料よりなる。或は、基板はシリコン材料よりなり、第2駆動機構の固定駆動電極は、基板において部分的にイオンが注入されて導電率が高められた部位であってもよい。
本発明の第2の好ましい実施の形態においては、可動部の第1面は基板に対向し、第2駆動機構は、第2面上に設けられた可動駆動電極と、可動駆動電極に対向する部位を有して基板上に立設された固定駆動電極とを含む。本素子は、第2駆動機構として、このような静電型駆動機構を具備してもよい。この場合、可動部における基板側とは反対の側である第2面側に第2駆動機構を設けることができる。また、この場合、固定駆動電極は、好ましくは、めっき法により形成されたものである。めっき法によると、厚い固定駆動電極を形成することができる。
本発明の第3の好ましい実施の形態においては、第2駆動機構は、可動部の第2面上に設けられた第1電極膜と、第2電極膜と、当該第1および第2電極膜の間に介在する圧電膜とからなる積層構造を含む。本素子は、第2駆動機構として、このような圧電型駆動機構を具備してもよい。
本発明の第4の好ましい実施の形態においては、第2駆動機構は、可動部の第2面上に設けられた熱膨張率の異なる複数の材料膜からなる積層構造を含む。本素子は、第2駆動機構として、このような熱型駆動機構を具備してもよい。
本発明の第1から第4の好ましい実施の形態において、好ましくは、可動部は、その一端が基板に固定された片持ち梁形状を有するか、或は、その両端が基板に固定された両持ち梁形状を有する。片持ち梁形状および両持ち梁形状は、機械的なスイッチング素子における可動部の形状として好適である。
本発明の第1から第4の好ましい実施の形態において、好ましくは、可動部はバルクシリコン材料よりなるか、或は、可動部は堆積したシリコン材料よりなる。バルクシリコン材料は、剛性に優れた可動部を構成するのに有利であり、また、結晶欠陥が殆どないので、疲労劣化の少ない(従って信頼性の高い)可動部を構成するのに有利である。堆積したシリコン材料においては、所望の段差形状を有する可動部を構成しやすい。
本発明の第1から第4の好ましい実施の形態において、好ましくは、第1駆動機構は、可動部の第1面上に設けられた可動駆動電極と、可動駆動電極に対向する部位を有する固定駆動電極とを含む。本素子は、第1駆動機構として、このような静電型駆動機構を具備してもよい。
本発明の第1から第4の好ましい実施の形態において、好ましくは、第1駆動機構は、可動部の第1面上に設けられた第1電極膜と、第2電極膜と、当該第1および第2電極膜の間に介在する圧電膜とからなる積層構造を含む。本素子は、第1駆動機構として、このような圧電型駆動機構を具備してもよい。
本発明の第1から第4の好ましい実施の形態において、好ましくは、第1駆動機構は、可動部の第1面上に設けられた熱膨張率の異なる複数の材料膜からなる積層構造を含む。本素子は、第1駆動機構として、このような熱型駆動機構を具備してもよい。
図1から図6は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X1を表す。図1は、マイクロスイッチング素子X1の平面図であり、図2は、マイクロスイッチング素子X1の部分省略平面図である。図3から図5は、各々、図1の線III−III、線IV−IV、および線V−Vに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X1は、ベース基板S1と、固定部11と、可動部12と、コンタクト電極13と、一対のコンタクト電極14(図2では省略)と、駆動電極15Aと、駆動電極15B(図2では省略)と、駆動電極16A,16Bとを備える。
ベース基板S1は、単結晶シリコンなどのバルクシリコン材料よりなる。ベース基板S1において可動部12に対向する部位には凹部12’が設けられている。この凹部12’の深さは例えば1〜10μmである。
固定部11は、図3から図5に示すように、境界層17を介してベース基板S1に接合している。また、固定部11は、単結晶シリコンなどのバルクシリコン材料よりなる。固定部11を構成するシリコン材料は、1000Ω・cm以上の抵抗率を有するのが好ましい。境界層17は例えば二酸化シリコンよりなる。
可動部12は、例えば図2、図4、または図5に表れているように、第1面12aおよび第2面12bを有し、固定部11に固定された固定端12cと自由端12dとを有してベース基板S1に沿って延び、スリット18を介して固定部11に囲まれている。第2面12bはベース基板S1に対向する。また、可動部12は、固定部11および境界層17を介してベース基板S1に支持されている。可動部12について図3および図4に示す厚さTは例えば50μm以下である。可動部12について、図2に示す長さL1は例えば500〜1500μmであり、長さL2は例えば100〜500μmである。可動部12は、例えば単結晶シリコンなどのバルクシリコン材料よりなる。スリット18の幅は例えば10μmである。
コンタクト電極13は、本発明における可動コンタクト電極であり、図2によく表れているように、可動部12の第1面12a上にて自由端12d近くに設けられている。コンタクト電極13の厚さは例えば0.5〜2.0μmである。このような厚さ範囲は、コンタクト電極13の低抵抗化を図るうえで好ましい。コンタクト電極13の構成材料としては、例えば、Ruなどの高融点金属、Au,Al,Cuなどの、高周波数帯で低抵抗を示す金属、または導電性ポリシリコン材料を採用することができる。
各コンタクト電極14は、本発明における固定コンタクト電極であり、図3および図5に示すように、固定部11上に立設されており、且つ、コンタクト電極13に対向する突起部14aを有する。また、各コンタクト電極14は、所定の配線(図示略)を介してスイッチング対象の所定の回路に接続されている。コンタクト電極14の構成材料としては、例えば、Ruなどの高融点金属、Au、Au合金、Cu、またはCu合金を採用することができる。
駆動電極15Aは、本発明における第1駆動機構の可動駆動電極であり、図2および図5によく表れているように可動部12の第1面12a上に設けられている。駆動電極15Aの構成材料としては、コンタクト電極13の構成材料と同一のものを採用することができる。
駆動電極15Bは、本発明における第1駆動機構の固定駆動電極であり、図4によく表れているように、その両端が固定部11に接合して駆動電極15Aの上方を跨ぐように立設されている。このような駆動電極15Bは、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。駆動電極15Bの構成材料としては、コンタクト電極14の構成材料と同一のものを採用することができる。
駆動電極16Aは、本発明における第2駆動機構の可動駆動電極であり、図4および図5に示すように可動部12の第2面12bに設けられている。また、駆動電極16Aは、可動部12を貫通するビア16aを介して、第1面12a上の電極パッド16bと電気的に接続されている。駆動電極16Aの構成材料としては、コンタクト電極13の構成材料と同一のものを採用することができる。ビア16aおよび電極パッド16bは所定の導電材料よりなる。
駆動電極16Bは、本発明における第2駆動機構の固定駆動電極であり、図4から図6(図6はベース基板S1およびその上の駆動電極16Bを表す)に示すように、ベース基板S1上に設けられ、駆動電極16Aに対向する部位を有する。駆動電極16Bは、可動部12および境界層17を貫通するビア16cを介して、可動部12の第1面12a上の電極パッド16dと電気的に接続されている。電極パッド16dは、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。駆動電極16Bの構成材料としては、コンタクト電極13の構成材料と同一のものを採用することができる。ビア16cおよび電極パッド16dは所定の導電材料よりなる。
マイクロスイッチング素子X1において、駆動電極15Aに電位を付与すると、駆動電極15A,15B間には静電引力が発生する。付与電位が充分に高い場合、可動部12は、図7に示すようにコンタクト電極13が一対のコンタクト電極14に当接するまで、動作ないし弾性変形する。このような閉動作により、マイクロスイッチング素子X1の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極13により一対のコンタクト電極14が電気的に橋渡しされ、電流がコンタクト電極14間を通過することが許容される。このようにして、例えば高周波信号のオン状態を達成することができる。
一方、閉状態にあるマイクロスイッチング素子X1において、駆動電極15Aに対する電位付与を停止することによって駆動電極15A,15Bの間に作用する静電引力を消滅させると同時に或は消滅させた直後、駆動電極16Aに電位を付与して駆動電極16A,16B間に所定の静電引力を発生させると、コンタクト電極13が一対のコンタクト電極14から離反するように可動部12が動作して、可動部12はその開状態位置に復帰する。このような開動作により、図3および図5に示すような、マイクロスイッチング素子X1の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極14が電気的に分離され、電流がコンタクト電極14間を通過することは阻まれる。このようにして、例えば高周波信号のオフ状態を達成することができる。また、このような開状態にあるマイクロスイッチング素子X1については、上述した閉動作により再び閉状態に切り替えることが可能である。
マイクロスイッチング素子X1においては、可動部12の復元力に加えて駆動電極16A,16B間に生ずる静電引力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができる。したがって、マイクロスイッチング素子X1は、コンタクト電極13と一対のコンタクト電極14との間を閉じた後に駆動電極15A,15B間の静電引力を消滅させても当該コンタクト電極13,14間が張り付いて離れない現象すなわちスティクションを、回避することができる。
また、マイクロスイッチング素子X1においては、可動部12の復元力に加えて駆動電極16A,16B間の静電引力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができるため、可動部の復元力のみを利用して開状態が達成される従来のマイクロスイッチング素子よりも、可動部について小さなバネ定数を設定するのに適する。可動部12について小さなバネ定数を設定するのに適する本マイクロスイッチング素子X1は、閉状態に至るように可動部を動作させるうえで第1駆動機構(駆動電極15A,15B)に要する電圧(駆動電圧)を低減するのに好適である。
図8から図12は、マイクロスイッチング素子X1の製造方法を、図5に相当する断面の変化として表す。本方法においては、まず、図8(a)に示すように、所定の加工が施された材料基板SAおよび材料基板SBを用意する。材料基板SAには、予め、境界層17がパターン形成され、ビア16a,16cが埋め込み形成され、そして、駆動電極16Aがパターン形成されている。材料基板SBには、予め、凹部12’が設けられ、駆動電極16Bがパターン形成されている。
次に、図8(b)に示すように、材料基板SAおよび材料基板SBを接合して材料基板SCを形成する。例えば、接合面をプラズマやイオン照射等の方法で活性化したうえで接合対象物を圧接する低温接合技術を利用して、材料基板SAおよび材料基板SBを接合することができる。材料基板SCは、材料基板SAに由来する第1層101と、材料基板SBに由来する第2層102と、これらの間に介在する中間層としての境界層17とからなる積層構造を有する。
次に、図9(a)に示すように、研磨によって第1層101を薄層化する。本工程では、ビア16a,16cを露出させる。
次に、図9(b)に示すように、第1層101上に導体膜103を形成する。例えば、スパッタリング法により、第1層101上にCrを成膜し、続いてその上にAuを成膜する。Cr膜の厚さは例えば10〜100nmであり、Au膜の厚さは例えば100〜1000nmである。
次に、図9(c)に示すように、フォトリソ法により導体膜103上にレジストパターン104,105,106,107を形成する。レジストパターン104は、上述のコンタクト電極13に対応するパターン形状を有する。レジストパターン105は、上述の駆動電極15Aに対応するパターン形状を有する。レジストパターン106,107は、各々、上述の電極パッド16b,16dに対応するパターン形状を有する。
次に、図10(a)に示すように、レジストパターン104,105,106,107をマスクとして利用して導体膜103に対してエッチング処理を施すことにより、第1層101上に、コンタクト電極13、駆動電極15A、および電極パッド16b,16dを形成する。エッチング手法としては、イオンミリング(例えばArイオンによる物理的エッチング)を採用することができる。金属材料に対する後出のエッチング手法としてもイオンミリングを採用することができる。
次に、レジストパターン104,105,106,107を除去した後、図10(b)に示すように、第1層101にエッチング処理を施すことによって、図2にパターン形状が表れているスリット18を形成する。具体的には、フォトリソ法により第1層101上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して、第1層101に対して異方性のエッチング処理を施す。エッチング手法としては、反応性イオンエッチングを採用することができる。本工程にて、固定部11および可動部12がパターン形成されることとなる。
次に、図10(c)に示すように、スリット18を塞ぐように、材料基板SCの第1層101側に犠牲層108を形成する。犠牲層108の厚さは例えば2〜10μmである。犠牲層材料としては例えば二酸化シリコンを採用することができる。また、犠牲層108を形成するための手法としては、例えばプラズマCVD法やスパッタリング法を採用することができる。
次に、図11(a)に示すように、犠牲層108においてコンタクト電極13に対応する箇所に凹部108aを形成する。凹部108aは、コンタクト電極14の突起部14aを形成するためのものであり、凹部108aの深さは0.5〜5μmである。
次に、図11(b)に示すように、犠牲層108をパターニングして開口部108bを形成する。具体的には、フォトリソ法により犠牲層108上に所定のレジストパターンを形成した後、当該レジストパターンをマスクとして利用して犠牲層108に対してエッチング処理を施す。エッチング手法としては、ウエットエッチングを採用することができる。開口部108は、固定部11においてコンタクト電極14が接合する領域を露出させるためのものである。本工程では、固定部11において駆動電極15Bが接合する領域を露出させるための図外の開口部も併せて形成する。
次に、材料基板SCにおいて犠牲層108が設けられている側の表面に通電用の下地膜(図示略)を形成した後、図11(c)に示すようにレジストパターン109を形成する。下地膜は、例えば、スパッタリング法により厚さ50nmのCrを成膜し、続いてその上に厚さ500nmのAuを成膜することによって形成することができる。レジストパターン109は、コンタクト電極14に対応する開口部109aおよび駆動電極15Bに対応する開口部109bを有する。
次に、図12(a)に示すように、コンタクト電極14および駆動電極15Bを形成する。具体的には、下地膜においてレジストパターン109によっては覆われていない箇所に、電気めっき法により例えばAuを成長させる。
次に、図12(b)に示すように、レジストパターン109をエッチング除去する。この後、電気めっき用の上述の下地膜において露出している部分をエッチング除去する。これらエッチング除去においては、各々、ウエットエッチングを採用することができる。
次に、図12(c)に示すように、例えばウエットエッチングによって犠牲層108を除去する。この後、必要に応じて、コンタクト電極14および駆動電極15Bの下面に付着している下地膜の一部(例えばCr膜)をウエットエッチングにより除去した後、超臨界乾燥法により素子全体を乾燥する。超臨界乾燥法によると、可動部12が第2層102ないしベース基板S1に張り付いてしまうスティッキング現象を適切に回避することができる。
以上のようにして、マイクロスイッチング素子X1を製造することができる。本方法では、コンタクト電極13に対向する部位を有するコンタクト電極14について、めっき法によって犠牲層108上に厚く形成することができる。そのため、一対のコンタクト電極14については、所望の低抵抗を実現するための充分な厚さを設定することが可能である。厚いコンタクト電極14は、マイクロスイッチング素子X1の挿入損失を低減するうえで好ましい。
マイクロスイッチング素子X1のベース基板S1には、可動部12に対応して凹部12’が設けられているところ、この凹部12’の存在は、開動作において可動部12がベース基板S1に当接することを回避するためのものである。境界層17が充分に厚い場合には、ベース基板S1に凹部12’を設けなくてもよい。
マイクロスイッチング素子X1では、ベース基板S1表面に設けられた駆動電極16Bに代えて、ベース基板S1(バルクシリコン材料よりなる)において部分的にイオンが注入されて導電率が高められた駆動電極16Bを設けてもよい。
図13および図14は、本発明の第2の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X2を表す。図13は、マイクロスイッチング素子X2の平面図である。図14は、図13の線XIV−XIVに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X2は、ビア16a,16cおよび電極パッド16b,16dを有さずに、固定部11の所定箇所に切欠部11aを有して当該切欠部11aにて駆動電極16A,16Bが露出する点において、マイクロスイッチング素子X1と異なる。本発明に係るマイクロスイッチング素子は、このような構造を有してもよい。
図15および図16は、本発明の第3の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X3を表す。図15は、マイクロスイッチング素子X3の平面図であり、図16は、図15の線XVI−XVIに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X3は、ベース基板S1と、固定部11と、可動部12と、コンタクト電極13と、一対のコンタクト電極14と、圧電駆動部20と、駆動電極16A,16Bとを備える。マイクロスイッチング素子X3は、第1駆動機構として駆動電極15A,15Bに代えて圧電駆動部20を有する点において、マイクロスイッチング素子X1と異なる。
圧電駆動部20は、本発明における圧電型駆動機構であり、駆動電極21,22と、これらの間の圧電膜23とからなる。駆動電極21,22は、各々、例えば、Ti下地層およびPt主層からなる積層構造を有する。駆動電極22は、所定の配線(図示略)を介してグランド接続されている。圧電膜23は、電界が加えられることにより歪みが生じる性質(逆圧電効果)を示す圧電材料からなり、電界印加時において図16の矢印A1に示す方向に変形するように設けられている。そのような圧電材料としては、例えば、PZT(PbZrO3とPbTiO3の固溶体)、MnがドープされたZnO、ZnO、またはAlNを採用することができる。駆動電極21,22の厚さは例えば0.55μmであり、圧電膜23の厚さは例えば1.5μmである。
本発明に係るマイクロスイッチング素子における第1駆動機構としては、このような圧電駆動部20を利用することもできる。圧電駆動部20が稼動することによって、マイクロスイッチング素子X3における閉動作が実現される。
図17および図18は、本発明の第4の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X4を表す。図17は、マイクロスイッチング素子X4の平面図であり、図18は、図17の線XVIII−XVIIIに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X4は、ベース基板S1と、固定部11と、可動部12と、コンタクト電極13と、一対のコンタクト電極14と、熱駆動部30と、駆動電極16A,16Bとを備える。マイクロスイッチング素子X4は、第1駆動機構として駆動電極15A,15Bに代えて熱駆動部30を有する点において、マイクロスイッチング素子X1と異なる。
熱駆動部30は、本発明における熱型駆動機構であり、熱膨張率の異なる熱電極31,32からなる。可動部12に直接接合している熱電極31の方が、熱電極32よりも、大きな熱膨張率を有する。熱駆動部30は、通電時に熱電極31,32が発熱および熱膨張して矢印A2に示すように変形するように設けられている。熱電極31は、例えばFe合金あるいはCu合金よりなる。熱電極32は、例えばAl合金よりなる。
本発明に係るマイクロスイッチング素子における第1駆動機構としては、このような熱駆動部30を利用することもできる。熱駆動部30が稼動することによって、本素子における閉動作が実現される。
マイクロスイッチング素子X1,X3,X4においては、第2駆動機構として、マイクロスイッチング素子X1に関して上述したような開動作を実現するための所定の圧電駆動部を、駆動電極16A,16Bの代わりに設けてもよい。この圧電駆動部は、可動部12の第2面12bに設けられ、二つの駆動電極とこれらの間の圧電膜とからなる積層構造を有する。この圧電膜は、電界印加時に可動部12をベース基板S1に接近させるべく変形するように設けられている。このような圧電駆動部についての他の構成は、マイクロスイッチング素子X3の圧電駆動部20に関して上述したのと同様である。
マイクロスイッチング素子X1,X3,X4においては、第2駆動機構として、マイクロスイッチング素子X1に関して上述したような開動作を実現するための所定の熱駆動部を、駆動電極16A,16Bの代わりに設けてもよい。この熱駆動部は、可動部12の第2面12bに設けられ、熱膨張率の異なる二つの熱電極からなる積層構造を有する。この熱駆動部は、通電時に可動部12をベース基板S1に接近させるべく変形するように設けられている。このような熱駆動部についての他の構成は、マイクロスイッチング素子X4の熱駆動部30に関して上述したのと同様である。
図19から図24は、本発明の第5の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X5を表す。図19は、マイクロスイッチング素子X5の平面図である。図20および図21は、各々、マイクロスイッチング素子X5の部分省略平面図である。図22から図24は、各々、図19の線XXII−XXII、線XXIII−XXIII、および線XXIV−XXIVに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X5は、ベース基板S5と、可動部51(図21では仮想線で表す)と、コンタクト電極52と、一対のコンタクト電極53と、駆動電極54A(図21では省略)と、駆動電極54Bと、駆動電極55A(図21では省略)と、駆動電極55B(図20では省略)とを備える。
可動部51は、第1面51aおよび第2面51bを有し、一端がベース基板S5に接合し、ベース基板S5に沿って延びる部位を有する。第1面51aはベース基板S5に対向する。可動部51は例えばポリシリコンよりなり、可動部51の厚さ例えば1〜3μmである。
コンタクト電極52は、本発明における可動コンタクト電極であり、図22に示すように可動部51の第1面51aに設けられている。コンタクト電極52の厚さは例えば0.5〜2.0μmである。このような厚さ範囲は、コンタクト電極52の低抵抗化を図るうえで好ましい。コンタクト電極52の構成材料としては、例えば、Au,Al,Cuなどの金属または導電性ポリシリコン材料を採用することができる。
各コンタクト電極53は、本発明における固定コンタクト電極であり、図21によく表れているようにベース基板S5上にパターン形成されており、且つ、コンタクト電極52に対向する部位を有する。また、各コンタクト電極53は、所定の配線(図示略)を介してスイッチング対象の所定の回路に接続されている。コンタクト電極53の構成材料としては、コンタクト電極52の構成材料と同一のものを採用することができる。
駆動電極54Aは、本発明における第1駆動機構の可動駆動電極であり、例えば図20および図23に示すように、その一部が可動部51の第1面51aにて広がるように設けられている。駆動電極54Aの構成材料としては、コンタクト電極52の構成材料と同一のものを採用することができる。
駆動電極54Bは、本発明における第1駆動機構の固定駆動電極であり、図21によく表れているように、ベース基板S5上にパターン形成されている。このような駆動電極54Bは、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。駆動電極54Bの構成材料としては、コンタクト電極52の構成材料と同一のものを採用することができる。駆動電極54A,54B間のギャップは例えば0.5〜5μmである。
駆動電極55Aは、本発明における第2駆動機構の可動駆動電極であり、例えば図20および図22に示すように、可動部51の第2面51bにパターン形成されている。駆動電極55Aの構成材料としては、コンタクト電極52の構成材料と同一のものを採用することができる。
駆動電極55Bは、本発明における第2駆動機構の固定駆動電極であり、図19および図22に示すように、駆動電極55Aに対向する部位を有してベース基板S5上に立設されている。駆動電極55Bは、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。駆動電極55Bの構成材料としては、例えばAu、Au合金、Cu、またはCu合金を採用することができる。
マイクロスイッチング素子X5において、駆動電極54Aに電位を付与すると、駆動電極54A,54B間には静電引力が発生する。付与電位が充分に高い場合、可動部51は、コンタクト電極52が一対のコンタクト電極53に当接するまで動作ないし弾性変形する。このような閉動作により、マイクロスイッチング素子X5の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極52により一対のコンタクト電極53が電気的に橋渡しされ、電流がコンタクト電極53間を通過することが許容される。このようにして、例えば高周波信号のオン状態を達成することができる。
一方、閉状態にあるマイクロスイッチング素子X5において、駆動電極54Aに対する電位付与を停止することによって駆動電極54A,54Bの間に作用する静電引力を消滅させると同時に或は消滅させた直後、駆動電極55Aに電位を付与して駆動電極55A,55B間に所定の静電引力を発生させると、コンタクト電極52が一対のコンタクト電極53から離反するように可動部51が動作して、可動部51はその開状態位置に復帰する。このようにして、図22に示すような、マイクロスイッチング素子X5の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極53が電気的に分離され、電流がコンタクト電極53間を通過することは阻まれる。このようにして、例えば高周波信号のオフ状態を達成することができる。また、このような開状態にあるマイクロスイッチング素子X5については、上述した閉動作により再び閉状態に切り替えることが可能である。
マイクロスイッチング素子X5においては、可動部51の復元力に加えて駆動電極55A,55B間に生ずる静電引力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができる。したがって、マイクロスイッチング素子X5は、コンタクト電極52と一対のコンタクト電極53との間を閉じた後に駆動電極54A,54B間の静電引力を消滅させても当該コンタクト電極52,53間が張り付いて離れない現象すなわちスティクションを、回避することができる。
また、マイクロスイッチング素子X5においては、可動部51の復元力に加えて駆動電極55A,55B間の静電引力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができるため、可動部の復元力のみを利用して開状態が達成される従来のマイクロスイッチング素子よりも、可動部について小さなバネ定数を設定するのに適する。可動部51について小さなバネ定数を設定するのに適する本マイクロスイッチング素子X5は、閉状態に至るように可動部を動作させるうえで第1駆動機構(駆動電極54A,54B)に要する電圧(駆動電圧)を低減するのに好適である。
図25から図27は、マイクロスイッチング素子X5の製造方法を、図24に相当する断面の変化として表す。本方法においては、まず、図25(a)に示すように、ベース基板S5上に各コンタクト電極53および駆動電極54Bをパターン形成する。具体的には、所定の導電材料をベース基板S5上に成膜した後、フォトリソ法により当該導電膜上に所定のレジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとして導電膜に対してエッチング処理を施す。
次に、図25(b)に示すように犠牲層201を形成する。具体的には、例えばスパッタリング法により、一対のコンタクト電極53および駆動電極54Bを覆いつつ所定材料をベース基板S5上に堆積ないし成長させる。犠牲層材料としては例えば二酸化シリコンを採用することができる。また、犠牲層201を形成するための手法としては、例えばプラズマCVD法やスパッタリング法を採用することができる。
次に、所定のマスクを用いて行うエッチング処理により、図25(c)に示すように、犠牲層201においてコンタクト電極53に対応する箇所に凹部201aを形成する。
次に、図25(d)に示すように、凹部201a内に所定材料を充填することによってコンタクト電極52を形成する。
次に、 図26(a)に示すように駆動電極54Aをパターン形成する。例えば、犠牲層201上およびベース基板S5上にわたって所定の導電材料を成膜した後、所定のマスクを使用して当該膜をパターニングすることによって駆動電極54Aをパターン形成することができる。
次に、図26(b)に示すように可動部51を形成する。例えば、所定の開口部を有するレジストパターンを犠牲層201上およびベース基板S5上にわたって形成した後、当該レジストパターンの開口部内にポリシリコンを堆積させることによって、可動部51を形成することができる。
次に、図26(c)に示すように駆動電極55Aを形成する。例えば、可動部51上に所定の導電材料を成膜した後、所定のマスクを使用して当該膜をパターニングすることによって、駆動電極55Aを形成することができる。
次に、図27(a)に示すように犠牲層202を形成する。具体的には、例えばスパッタリング法により、可動部51や駆動電極55Aなどを覆いつつ所定材料をベース基板S5上に堆積ないし成長させる。
次に、図27(b)に示すように駆動電極55Bを形成する。例えば、所定の開口部を有するレジストパターンを犠牲層202上およびベース基板S5上にわたって形成した後、当該レジストパターンの開口部内に所定の導電材料を堆積させることによって、駆動電極55Bを形成することができる。
次に、図27(c)に示すように、例えばウエットエッチングによって犠牲層201,202を除去する。以上のようにして、マイクロスイッチング素子X5を製造することができる。
マイクロスイッチング素子X5においては、第1駆動機構として、駆動電極54A,54Bを含む上述のような静電型駆動機構に代えて、圧電型駆動機構または熱型駆動機構を設けてもよい。また、マイクロスイッチング素子X5においては、第2駆動機構として、駆動電極55A,55Bを含む上述のような静電型駆動機構に代えて、圧電型駆動機構または熱型駆動機構を設けてもよい。
図28から図33は、本発明の第6の実施形態に係るマイクロスイッチング素子X6を表す。図28は、マイクロスイッチング素子X6の平面図である。図29および図30は、各々、マイクロスイッチング素子X6の部分省略平面図である。図31から図33は、各々、図28の線XXXI−XXXI、線XXXII−XXXII、および線XXXIII−XXXIIIに沿った断面図である。
マイクロスイッチング素子X6は、ベース基板S6と、可動部61(図30では仮想線で表す)と、コンタクト電極62と、一対のコンタクト電極63と、二つの駆動電極64A(図30では省略)と、二つの駆動電極64Bと、駆動電極65A(図30では省略)と、駆動電極65B(図29では省略)とを備える。
可動部61は、第1面61aおよび第2面61bを有し、両端がベース基板S6に接合し、ベース基板S6に沿って延びる部位を有する。第1面61aはベース基板S6に対向する。可動部61は例えばポリシリコンよりなり、可動部61の厚さ例えば0.5〜5μmである。
コンタクト電極62は、本発明における可動コンタクト電極であり、図31に示すように可動部61の第1面61aに設けられている。コンタクト電極62の厚さは例えば0.5〜2.0μmである。このような厚さ範囲は、コンタクト電極62の低抵抗化を図るうえで好ましい。コンタクト電極62の構成材料としては、例えば、Au,Al,Cuなどの金属または導電性ポリシリコン材料を採用することができる。
各コンタクト電極63は、本発明における固定コンタクト電極であり、図30によく表れているようにベース基板S6上にパターン形成されており、且つ、コンタクト電極62に対向する部位を有する。また、各コンタクト電極63は、所定の配線(図示略)を介してスイッチング対象の所定の回路に接続されている。コンタクト電極63の構成材料としては、コンタクト電極62の構成材料と同一のものを採用することができる。
各駆動電極64Aは、本発明における第1駆動機構の可動駆動電極であり、例えば図29および図32に示すように、その一部が可動部61の第1面61a上にて広がるように設けられている。駆動電極64Aの構成材料としては、コンタクト電極62の構成材料と同一のものを採用することができる。
各駆動電極64Bは、本発明における第1駆動機構の固定駆動電極であり、図30によく表れているように、ベース基板S6上にパターン形成されている。このような駆動電極64Bは、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。駆動電極64Bの構成材料としては、コンタクト電極62の構成材料と同一のものを採用することができる。
駆動電極65Aは、本発明における第2駆動機構の可動駆動電極であり、例えば図29および図31に示すように、可動部61の第2面61b上に設けられている。駆動電極65Aの構成材料としては、コンタクト電極62の構成材料と同一のものを採用することができる。
駆動電極65Bは、本発明における第2駆動機構の固定駆動電極であり、図28および図31に示すように、駆動電極65Aに対向する部位を有してベース基板S6上に立設されている。駆動電極65Bは、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。駆動電極65Bの構成材料としては、例えばAu、Au合金、Cu、またはCu合金を採用することができる。
マイクロスイッチング素子X6において、各駆動電極64Aに電位を付与すると、各駆動電極64A,64B間には静電引力が発生する。付与電位が充分に高い場合、可動部61は、コンタクト電極62が一対のコンタクト電極63に当接する位置まで弾性変形する。このような閉動作により、マイクロスイッチング素子X6の閉状態が達成される。閉状態においては、コンタクト電極62により一対のコンタクト電極63が電気的に橋渡しされ、電流がコンタクト電極63間を通過することが許容される。このようにして、例えば高周波信号のオン状態を達成することができる。
一方、閉状態にあるマイクロスイッチング素子X6において、各駆動電極64Aに対する電位付与を停止することによって各駆動電極64A,64B間に作用する静電引力を消滅させると同時に或は消滅させた直後、駆動電極65Aに電位を付与して駆動電極65A,65B間に所定の静電引力を発生させると、コンタクト電極62が一対のコンタクト電極63から離反するように可動部61が動作して、可動部61はその開状態位置に復帰する。このような開動作により、図31に示すような、マイクロスイッチング素子X6の開状態が達成される。開状態では、一対のコンタクト電極63が電気的に分離され、電流がコンタクト電極63間を通過することは阻まれる。このようにして、例えば高周波信号のオフ状態を達成することができる。また、このような開状態にあるマイクロスイッチング素子X6については、上述した閉動作により再び閉状態に切り替えることが可能である。
マイクロスイッチング素子X6においては、可動部61の復元力に加えて駆動電極65A,65B間に生ずる静電引力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができる。したがって、マイクロスイッチング素子X6は、コンタクト電極62と一対のコンタクト電極63との間を閉じた後に駆動電極64A,64B間の静電引力を消滅させても当該コンタクト電極62,63間が張り付いて離れない現象すなわちスティクションを、回避することができる。
また、マイクロスイッチング素子X6においては、可動部61の復元力に加えて駆動電極65A,65B間の静電引力をも利用して、開状態ないしオフ状態を達成することができるため、可動部の復元力のみを利用して開状態が達成される従来のマイクロスイッチング素子よりも、可動部について小さなバネ定数を設定するのに適する。可動部61について小さなバネ定数を設定するのに適する本マイクロスイッチング素子X6は、閉状態に至るように可動部を動作させるうえで第1駆動機構(駆動電極64A,64B)に要する電圧(駆動電圧)を低減するのに好適である。
図34から図36は、マイクロスイッチング素子X6の製造方法を、図33に相当する断面の変化として表す。本方法においては、まず、図34(a)に示すように、ベース基板S6上に各コンタクト電極63および各駆動電極64Bをパターン形成する。具体的には、所定の導電材料をベース基板S6上に成膜した後、フォトリソ法により当該導電膜上に所定のレジストパターンを形成し、当該レジストパターンをマスクとして導電膜に対してエッチング処理を施す。
次に、図34(b)に示すように犠牲層301を形成する。具体的には、例えばスパッタリング法により、一対のコンタクト電極63および駆動電極64Bを覆いつつ所定材料をベース基板S6上に堆積ないし成長させる。犠牲層材料としては例えば二酸化シリコンを採用することができる。また、犠牲層301を形成するための手法としては、例えばプラズマCVD法やスパッタリング法を採用することができる。
次に、所定のマスクを用いて行うエッチング処理により、図34(c)に示すように、犠牲層301においてコンタクト電極63に対応する箇所に凹部301aを形成する。
次に、 図34(d)に示すように、凹部301a内に所定材料を充填することによってコンタクト電極62を形成する。
次に、 図35(a)に示すように各駆動電極64Aをパターン形成する。例えば、犠牲層301上およびベース基板S6上にわたって所定の導電材料を成膜した後、所定のマスクを使用して当該膜をパターニングすることによって、駆動電極64Aをパターン形成することができる。
次に、図35(b)に示すように可動部61を形成する。例えば、所定の開口部を有するレジストパターンを犠牲層301上およびベース基板S6上にわたって形成した後、当該レジストパターンの開口部内にポリシリコンを堆積させることによって、可動部61を形成することができる。
次に、図35(c)に示すように駆動電極65Aを形成する。例えば、可動部61上に所定の導電材料を成膜した後、所定のマスクを使用して当該膜をパターニングすることによって、駆動電極65Aを形成することができる。
次に、図36(a)に示すように犠牲層302を形成する。具体的には、例えばスパッタリング法により、可動部61や駆動電極65Aなどを覆いつつ所定材料をベース基板S6上に堆積ないし成長させる。
次に、図36(b)に示すように駆動電極65Bを形成する。例えば、所定の開口部を有するレジストパターンを犠牲層302上およびベース基板S6上にわたって形成した後、当該レジストパターンの開口部内に所定の導電材料を堆積させることによって、駆動電極65Bを形成することができる。
次に、図36(c)に示すように、例えばウエットエッチングによって犠牲層301,302を除去する。以上のようにして、マイクロスイッチング素子X6を製造することができる。
マイクロスイッチング素子X6においては、第1駆動機構として、駆動電極64A,64Bを含む上述のような静電型駆動機構に代えて、圧電型駆動機構または熱型駆動機構を設けてもよい。また、マイクロスイッチング素子X6においては、第2駆動機構として、駆動電極65A,65Bを含む上述のような静電型駆動機構に代えて、圧電型駆動機構または熱型駆動機構を設けてもよい。
以上のまとめとして、本発明の構成およびそのバリエーションを以下に付記として列挙する。
(付記1)基板と、
第1面および当該第1面とは反対の第2面を有して前記基板に支持された可動部と、
前記第1面上に設けられた可動コンタクト電極と、
前記可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有する一対の固定コンタクト電極と、
前記一対の固定コンタクト電極に前記可動コンタクト電極が接近するように前記可動部を動作させることが可能な、前記可動部における前記第1面側に設けられた第1駆動機構と、
前記一対の固定コンタクト電極から前記可動コンタクト電極が離反するように前記可動部を動作させることが可能な、前記可動部における前記第2面側に設けられた第2駆動機構と、を備える、マイクロスイッチング素子。
(付記2)前記可動部の前記第2面は前記基板に対向し、前記第2駆動機構は、前記第2面上に設けられた可動駆動電極と、前記可動駆動電極に対向する部位を有する固定駆動電極とを含む、付記1に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記3)前記基板における前記可動部に対応する箇所に凹部が設けられている、付記2に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記4)前記第2駆動機構の前記固定駆動電極は、前記基板表面にパターン形成されたものである、付記2または3に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記5)前記第2駆動機構の前記固定駆動電極は、金属または低抵抗ポリシリコン材料よりなる、付記4に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記6)前記基板はシリコン材料よりなり、前記第2駆動機構の前記固定駆動電極は、基板において部分的にイオンが注入されて導電率が高められた部位である、付記2または3に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記7)前記可動部の前記第1面は前記基板に対向し、前記第2駆動機構は、前記第2面上に設けられた可動駆動電極と、前記可動駆動電極に対向する部位を有して前記基板上に立設された固定駆動電極とを含む、付記1に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記8)前記固定駆動電極は、めっき法により形成されたものである、付記7に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記9)前記第2駆動機構は、前記可動部の前記第2面上に設けられた第1電極膜と、第2電極膜と、当該第1および第2電極膜の間に介在する圧電膜とからなる積層構造を含む、付記1に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記10)前記第2駆動機構は、前記可動部の前記第2面上に設けられた熱膨張率の異なる複数の材料膜からなる積層構造を含む、付記1に記載のマイクロスイッチング素子。
(付記11)前記可動部は、その一端が前記基板に固定された片持ち梁形状を有する、付記1から10のいずれか一つに記載のマイクロスイッチング素子。
(付記12)前記可動部は、その両端が前記基板に固定された両持ち梁形状を有する、付記1から10のいずれか一つに記載のマイクロスイッチング素子。
(付記13)前記可動部はバルクシリコン材料よりなる、付記1から12のいずれか一つに記載のマイクロスイッチング素子。
(付記14)前記可動部は堆積したシリコン材料よりなる、付記1から12のいずれか一つに記載のマイクロスイッチング素子。
(付記15)前記第1駆動機構は、前記可動部の前記第1面上に設けられた可動駆動電極と、前記可動駆動電極に対向する部位を有する固定駆動電極とを含む、付記1から14のいずれか一つに記載のマイクロスイッチング素子。
(付記16)前記第1駆動機構は、前記可動部の前記第1面上に設けられた第1電極膜と、第2電極膜と、当該第1および第2電極膜の間に介在する圧電膜とからなる積層構造を含む、付記1から14のいずれか一つに記載のマイクロスイッチング素子。
(付記17)前記第1駆動機構は、前記可動部の前記第1面上に設けられた熱膨張率の異なる複数の材料膜からなる積層構造を含む、付記1から14のいずれか一つに記載のマイクロスイッチング素子。
本発明の第1の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図1に示すマイクロスイッチング素子の部分省略平面図である。 図1の線III−IIIに沿った断面図である。 図1の線IV−IVに沿った断面図である。 図1の線V−Vに沿った断面図である。 ベース基板上の駆動電極を表す。 図1に示すマイクロスイッチング素子の閉状態を表す。 図1に示すマイクロスイッチング素子の製造方法における一部の工程を表す。 図8の後に続く工程を表す。 図9の後に続く工程を表す。 図10の後に続く工程を表す。 図11の後に続く工程を表す。 本発明の第2の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図13の線XIV−XIVに沿った断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図15の線XVI−XVIに沿った断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図17の線XVIII−XVIIIに沿った断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図19に示すマイクロスイッチング素子の部分省略平面図である。 図19に示すマイクロスイッチング素子の他の部分省略平面図である。 図19の線XXII−XXIIに沿った断面図である。 図19の線XXIII−XXIIIに沿った断面図である。 図19の線XXIV−XXIVに沿った断面図である。 図19に示すマイクロスイッチング素子の製造方法における一部の工程を表す。 図25の後に続く工程を表す。 図26の後に続く工程を表す。 本発明の第6の実施形態に係るマイクロスイッチング素子の平面図である。 図28に示すマイクロスイッチング素子の部分省略平面図である。 図28に示すマイクロスイッチング素子の他の部分省略平面図である。 図28の線XXXI−XXXIに沿った断面図である。 図28の線XXXII−XXXIIに沿った断面図である。 図28の線XXXIII−XXXIIIに沿った断面図である。 図28に示すマイクロスイッチング素子の製造方法における一部の工程を表す。 図34の後に続く工程を表す。 図35の後に続く工程を表す。 従来のマイクロスイッチング素子の一例の平面図である。 図37の線XXXVIII−XXXVIIIに沿った断面図である。 コンタクト電極間にスティクションが生じた状態を表す。
符号の説明
X1,X2,X3,X4,X5,X6,X7 マイクロスイッチング素子
S1,S5,S6 ベース基板
11 固定部
12,51,61 可動部
12a,51a,61a 第1面
12b,51b,61b 第2面
13,14,52,53,62,63 コンタクト電極
15A,15B,54A,54B,64A,64B 駆動電極
16A,16B,55A,55B,65A,65B 駆動電極
17 境界層
18 スリット
20 圧電駆動部
30 熱駆動部

Claims (1)

  1. 基板と、
    前記基板に積層された固定部と、
    第1面および当該第1面とは反対の第2面を有して前記固定部から片持ち状に一体に延び、スリットを介して前記固定部に囲まれた可動部と、
    前記第1面上に設けられた可動コンタクト電極と、
    前記可動コンタクト電極に対向する部位を各々が有し、前記固定部に立設された突起部に形成された一対の固定コンタクト電極と、
    前記一対の固定コンタクト電極に前記可動コンタクト電極が接近するように前記可動部を動作させるための、前記可動部における前記第1面側に設けられた第1駆動機構と、
    前記一対の固定コンタクト電極から前記可動コンタクト電極が離反するように前記可動部を動作させるための、前記可動部における前記第2面側に設けられた第2駆動機構と、を備え、
    前記第1駆動機構は、前記可動部の前記第1面に積層させて、圧電膜と当該圧電膜を挟む一対の圧電駆動電極とを含む圧電駆動部を設けて形成され、
    前記第2駆動機構は、前記可動部の前記第2面上に設けた可動駆動電極と、これに対向して前記基板に形成した凹部に設けた固定駆動電極とによって形成されている、マイクロスイッチング素子。
JP2007009883A 2007-01-19 2007-01-19 マイクロスイッチング素子 Expired - Fee Related JP4932506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009883A JP4932506B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 マイクロスイッチング素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009883A JP4932506B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 マイクロスイッチング素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008177074A JP2008177074A (ja) 2008-07-31
JP4932506B2 true JP4932506B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=39703938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007009883A Expired - Fee Related JP4932506B2 (ja) 2007-01-19 2007-01-19 マイクロスイッチング素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4932506B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103282993B (zh) * 2010-11-10 2016-08-10 泰科电子日本合同会社 接触结构
WO2013051064A1 (ja) * 2011-10-06 2013-04-11 富士通株式会社 Memsスイッチ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003242873A (ja) * 2002-02-19 2003-08-29 Fujitsu Component Ltd マイクロリレー
JP4223246B2 (ja) * 2002-08-08 2009-02-12 富士通コンポーネント株式会社 マイクロリレー及びその製造方法
JP2005302711A (ja) * 2004-03-15 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd アクチュエータおよびその制御方法およびこれを用いたスイッチ
JP4417861B2 (ja) * 2005-01-31 2010-02-17 富士通株式会社 マイクロスイッチング素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008177074A (ja) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7256670B2 (en) Diaphragm activated micro-electromechanical switch
JP4879760B2 (ja) マイクロスイッチング素子およびマイクロスイッチング素子製造方法
JP4417861B2 (ja) マイクロスイッチング素子
JP4414263B2 (ja) マイクロスイッチング素子およびマイクロスイッチング素子製造方法
US7132723B2 (en) Micro electro-mechanical system device with piezoelectric thin film actuator
JP4739173B2 (ja) マイクロスイッチング素子
WO2006011239A1 (ja) 容量型mems素子とその製造方法、及び高周波装置
JP2009245877A (ja) Memsスイッチおよびその製造方法
WO2005042400A1 (en) Electronic device
JP4504237B2 (ja) ウエットエッチング方法、マイクロ可動素子製造方法、およびマイクロ可動素子
US20060146472A1 (en) Micro-electromechanical device and module and method of manufacturing same
JP4855233B2 (ja) マイクロスイッチング素子およびマイクロスイッチング素子製造方法
JP4932506B2 (ja) マイクロスイッチング素子
JP4628275B2 (ja) マイクロスイッチング素子およびマイクロスイッチング素子製造方法
JP2007196303A (ja) マイクロ構造体製造方法およびマイクロ構造体
US9634231B2 (en) MEMS switch
KR100493532B1 (ko) 정전식 양방향 미세기전 액추에이터
KR100773005B1 (ko) 격벽 작동형 마이크로 전기 기계 스위치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120118

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120127

TRDD Decision of grant or rejection written
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4932506

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees