JP4182861B2 - 接点開閉器および接点開閉器を備えた装置 - Google Patents

接点開閉器および接点開閉器を備えた装置 Download PDF

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Description

本発明は、接点開閉器および接点開閉器を備えた装置に関し、特に、高周波信号のスイッチング素子として用いられるマイクロリレーに適用して好適なものである。
従来、接点開閉器の一形態である静電マイクロリレーとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この従来技術による静電マイクロリレーを図8に示す。なお、図8において、静電マイクロリレーの斜視図を図8Aに示し、b−b線に沿った断面図を図8Bに示す。
図8Aに示すように、静電マイクロリレーは、主に、ガラス基板や絶縁体基板からなる固定基板201と、シリコン(Si)などの半導体からなる可動基板202とから構成されている。
一方の固定基板201には、絶縁膜203が被覆された固定電極204と、高周波信号の通路となる2本の信号線205とが主に設けられている。これらの信号線205は、所定間隔を隔てて設けられており、これらの信号線205の端部により、一組の固定接点206が構成されている。
他方の可動基板202は、固定基板201に対向するように、この固定基板201に接合させるアンカ207を介して固定されている。また、可動基板202上において、固定電極204に対向する位置に可動電極208が設けられているとともに、固定接点206に対向する位置に可動電極208と電気的に絶縁された可動接点209が設けられている。
そして、アンカ207と可動電極208との間に切り欠きにより構成された第1の弾性支持部211が形成され、可動電極208を弾性的に支持しているとともに、可動電極208と可動接点209との間に、切り欠きにより構成された第2弾性支持部212が形成され、可動接点207を弾性的に支持している。
次に、以上のように構成された、この従来技術による静電マイクロリレーの動作について説明する。
すなわち、図8Bに示すように、固定電極204と可動電極208との間に電圧を印加せず、静電引力が発生していない状態においては、第1弾性支持部211および第2の弾性支持部212は弾性変形することなく、アンカ207から水平に延びた状態が維持される。
その後、固定電極204と可動電極208との間に電圧を印加することによって、これらの間に静電引力を生じさせる。これにより、可動電極208が固定電極204に引き寄せられる。
このように、可動電極208に静電引力が作用すると、まず、第2弾性支持部212に比して弾性力が小さい第1弾性支持部211が弾性変形して、可動電極208および可動接点209が、平行状態を保ちつつ、それぞれ固定電極204および固定接点206に接近する。そして、可動接点209が固定接点206に接触して、2本の信号線205が電気的に接続される。
さらに、静電引力により可動電極208が引き寄せられ、固定電極204に吸着される。これにより、第2弾性支持部212に弾性変形が生じる。そして、第2弾性支持部212の変形によるばね弾性により、可動接点209が固定接点206に押しつけられる。
このように、静電マイクロリレーにおいては、閉成時において、第1の弾性支持部211がまず弾性変形した後、第2の弾性支持部212が弾性変形する、いわゆる2段階の弾性変形により可動接点209と固定接点206との閉成が行われる。
この電圧印加を遮断すると、静電引力が消失する。これによって、第1の弾性支持部211および第2の弾性支持部212の復元力により、可動基板202が固定基板201から離間されて元の状態に復帰する。さらに、この復元力により、可動接点209が垂直に持ち上げられ、固定接点206から開離されて2本の信号線205の電気的接続が遮断される。
また、可動基板202を外部の粉塵などの異物から保護するために、ガラスから形成されたキャップ210が、接着層(図示せず)を介して固定基板201の上面に接着されている。
特開2000−113792号公報
しかしながら、上述した従来技術による静電マイクロリレーのような接点開閉器においては、次のような問題があった。
すなわち、接点開閉器におけるばね設計は、F=kx(k:弾性係数、x:ストローク量)により表される。そのため、上述したようなマイクロリレーの場合、必要なストローク量は、可動接点209と固定接点206との間の接点間ギャップ量によって規定される。
この接点間ギャップ量は、接点開閉器のデバイス製造プロセスにおいて、固定接点206における成膜の膜厚ばらつき、可動電極208から可動接点209を絶縁するための絶縁体や、可動接点209を構成するための導電体における厚さのばらつき、および接点を加工する際の加工精度に影響を受ける。
この点に関して、本発明者が行った種々の実験に基づく知見によれば、上述したばらつきのうちで精度ばらつきが最も大きくなるところは、最も厚い膜によって形成される固定接点206の部分(図8中、波線円内)である。
一方、信号線205は、高周波信号を可能な限り低損失で伝達させるために、その配線の厚さについて、表皮効果を考慮し、表皮深さ以上の膜厚を確保する必要がある。
接点間ギャップ量のばらつきが生じると、静電マイクロリレーにおける可動接点209と固定接点206との接触信頼性が影響を受ける。
具体的には、接点間のギャップ量が設計値よりも大きい場合、可動接点209と固定接点206とが閉成し接触した時点における可動電極208および固定電極204との間の間隔(電極ギャップ間距離)が設計値より小さくなる。
これにより、接点間が閉成した状態から固定電極204と可動電極208とが静電引力
により接触する時までの可動電極208の変位量が小さくなり、接点が閉成した状態からばね変形を始める第2の弾性支持部212の変形量も小さくなる。ここで、第2の弾性支持部212の変形は、接点が閉成した状態から電極が接触するまでの間に生じるため、第2の弾性支持部212により可動接点209に作用される力も、接点の閉成時の状態を基準とした変位量に基づいて、上述と同様のばね設計により表される。
そして、このばね設計に基づくと、可動電極208の変位量が小さくなるのに起因して、第2の可動接点209に作用する弾性力が小さくなってしまう。これにより、可動接点209を固定接点206に十分に押しつけることができず、接触信頼性を確保できなくなるという問題が生じる。
他方、接点間ギャップ量が設計値よりも小さい場合、可動接点209と固定接点206とが閉成し接触した時点における可動電極208および固定電極204の間の電極ギャップ間距離が設計値よりも大きくなる。
これにより、可動電極208に作用する固定電極204側に向いた静電引力が小さくなってしまう。そして、この静電引力が第1の弾性支持部211および第2の弾性支持部212による弾性力の和より小さくなると、固定電極204と可動電極208とが接触しないという現象が生じてしまう。
固定電極204と可動電極208とが接触しない場合、第2の弾性支持部212の弾性変形量が小さくなるため、上述したばね設計に基づくと、第2の弾性支持部212により可動接点209を固定接点206に十分に押しつけることができなくなり、この場合も、接点間の接触信頼性を確保できなくなるという問題が生じる。
本発明は、従来技術が有する上述の課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、接点の部分における膜厚ばらつきを、簡単な構造変更で低減することにより、接点間ギャップ量のばらつきを低減して、接点閉成時の接点間の接触信頼性を確保し、動作の安定化を図ることができる接点開閉器および接点開閉器を備えた装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、高周波特性を向上させることができ、高周波信号の伝搬における損失を低減可能な接点開閉器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の接点開閉器は、絶縁性基板上に導電性薄膜からなる一対の第1の導電層を形成し、これら一対の第1の導電層上に、第1の導電層の端部を露出させた状態で第2の導電層をそれぞれ積層配置するとともに、第1の導電層と第2の導電層とで信号線を構成し、一対の第1の導電層の露出部分のそれぞれを第1の接点とし、一対の第1の接点と閉成および開離を行う第2の接点を構成する導電層を備える可動基板を絶縁性基板上に対向配置し、第1の接点と第2の接点の閉成時には、第2の接点を構成する導電層が、一対の第1の接点に接触するよう構成された高周波信号用の接点開閉器であって、一対の第1の接点と第2の接点を閉成したとき、第2の接点を構成する導電層の上面と、一対の信号線の上面とがほぼ同一の高さとなり、かつ、第2の接点を構成する導電層と、一対の信号線とが同一直線上に配置されることを特徴とする。

この構成によれば、高周波信号が伝搬する際のインピーダンスのミスマッチングを防止でき、高周波信号の損失を最小限に抑えることができる。

本発明の一実施態様においては、第1の導電層と第2の導電層とが異なる材料から構成されていても良い。

さらに、第1の接点を構成する導電材料に、絶縁体との密着性を確保可能な材料を用いて、その上層に信号線を主に構成する導電材料として、通常の配線材料が用いることができる。
本発明の別の実施態様においては、第1の接点の膜厚と第2の接点の膜厚との合計が、信号線を通過する電気信号の周波数に依存する表皮深さ以上となるように膜厚を定めている。さらに、第1の接点の膜厚が、信号線を通過する電気信号の周波数に依存する表皮深さ未満となるように定めても良い。

このような構成によれば、膜厚のばらつきを最小限に設定可能にするとともに、高周波信号を低損失で伝搬させることができるようになる。
本発明のさらに別の実施態様においては、一対の第1の接点の間に、第2の接点と絶縁された電極が配設され、第2の接点が、第1の接点と第2の接点との閉成時に、第2の接点と電極との絶縁状態を維持可能な形状に形成されている。

このような構成によれば、基板上の複数の第1の接点の間に、第2の接点と絶縁された電極が配設されていても、第1の接点と第2の接点と閉成動作の際に、所望の設計値の接触力を発揮し、かつ高周波信号を低損失で伝搬させることができる。
本発明の接点開閉器を備えた装置は、絶縁性基板上に導電性薄膜からなる一対の第1の導電層を形成し、これら一対の第1の導電層上に、第1の導電層の端部を露出させた状態で第2の導電層をそれぞれ積層配置するとともに、第1の導電層と第2の導電層とで信号線を構成し、一対の第1の導電層の露出部分のそれぞれを第1の接点とし、一対の第1の接点と閉成および開離を行う第2の接点を構成する導電層を備える可動基板を絶縁性基板上に対向配置し、第1の接点と第2の接点の閉成時には、第2の接点を構成する導電層が、一対の第1の接点に接触するよう構成された高周波信号用の接点開閉器であって、一対の第1の接点を第2の接点と閉成したとき、第2の接点を構成する導電層の上面と、一対の信号線の上面とがほぼ同一の高さとなり、かつ、第2の接点を構成する導電層と、一対の信号線とが同一直線上に配置される接点開閉器を備え、接点開閉器の開閉により信号の開閉を行うことを特徴とする。
この接点開閉器を用いた装置は、無線通信機や計測器などの高周波信号の開閉を行う装置を含むものである。
この構成によれば、高周波信号の伝搬損失が低減できるので、応答性に優れ、かつ高周波信号を長期間に渡って信頼性を維持しつつ安定して開閉する装置を提供することができる。
本発明の技術的思想は、必ずしも上述の組み合わせに限定されるものではなく、上述した複数の発明を、適宜、任意に組み合わせることにより実現される技術的思想をも包含するものである。
以上説明したように、本発明の接点開閉器によれば、接点の部分における膜厚ばらつきを、簡単な構造変更で低減することができ、その結果、接点間のギャップ量のばらつきを低減して、接点閉成時の接点間の接触信頼性を確保し、動作の安定化を図ることができるとともに、高周波特性を向上させ、高周波信号の伝搬における損失の低減を図ることができる。
また、本発明の接点開閉器を備えた装置によれば、本発明による接点開閉器を、無線通信機や計測器などの、外部信号と内部回路との伝達素子として用いることにより、長期間に渡り安定したスイッチング機能を維持することができ、直流信号のみならず、特に高周波信号を長期間に渡って信頼性を維持しつつ安定して開閉することができる装置として提供することができ、これらの装置において、低損失かつ小型で、低消費電力による高効率化を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
まず、本発明の第1の実施形態による接点開閉器について説明する。図1に、この第1の実施形態による接点開閉器としてのマイクロリレーを示す。
図1に示すように、この第1の実施形態による静電マイクロリレーは、固定基板1の一面に、所定の間隔を保って、可動基板10を一体化した構成を有し、さらに、この可動基板10を覆うようにして、キャップ20が設けられている。
固定基板1は、ガラス基板2の上面に、少なくとも固定電極3と2本の信号線4,5とが設けられて構成されている。
信号線4,5は、同一直線上(図1中、2点鎖線)に配置されている。そして、固定電極3は、信号線4,5の周辺領域に、これを囲むようにして所定の距離を隔てて設けられており、その表面が絶縁膜7により被覆されている。固定電極3は、信号線4,5を伝送する高周波信号のGND電極(接地電極)と兼用されることによって、コプレナ構造を構成している。
すなわち、これらの信号線4,5に高周波信号を流したときに発生する電気力線は、後述する固定接点4a,5a間のGND電極において終端される。そのため、アイソレーション特性を向上させることができる。なお、アイソレーション特性とは、接点開放時、信号線間における高周波信号の漏れがどの程度存在するのかを示すものである。また、アイソレーション特性の向上とは、高周波信号の漏れの低減を意味する。
また、それぞれの信号線4,5の外側に向いた一端部が、接続パッド3b1,3b2,3b3,3b4に電気的に接続されている。
また、これらの信号線4,5における固定基板1の中心近傍(図1中、点線円内部)の一端部が、所定間隔を隔てた固定接点4a,5aを構成している。これらの固定接点4a,5aは、信号線4,5の膜厚より小さい膜厚に構成されている。具体的には、これらの信号線4,5および固定接点4a,5aは、固定基板1の中心部において、凹部となるような段差形状を有して構成されている。
このように、固定接点4a,5aの膜厚を小さくすることにより、固定接点4a,5aの膜厚ばらつきを低減することができる。一般に誤差量は、加工量(基準寸法)に対する割合で決められるため、膜厚が小さく基準寸法が小さくなると、その誤差量の絶対値を小さくすることができ、膜厚ばらつきを低減することができる。
そして、信号線4,5における固定接点4a,5aの部分を段差形状にするために、この第1の実施形態による固定接点4a,5aは、固定電極3と同一の製造プロセスにおいて成膜された第1導電層が、信号線4,5から固定接点4a,5aの部分だけはみ出した形状にパターンニングされている。
信号線4,5は、第1導電層の上層に第2導電層を積層配置して構成される。第2導電層は、例えば銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)またはアルミニウム(Al)などからなり、この第2導電層が第1導電層と導通可能に設けられ、信号線4,5の一端部の固定接点4a,5aの部分のみ第1導電層が露出されている。これらの露出部分は、後述する可動基板10の可動接点18と閉成可能な形状となっている。
より具体的に、この第1の実施形態においては、これらの固定接点4a,5aは、固定電極3と同様の導電性薄膜から構成されており、その上層に第2導電層が形成された信号線4,5は、信号線4,5を主に構成する導電材料(第2導電層の材料)の導電率σ(s/m)と、信号線4,5を通過する電気信号の周波数ν(GHz)とから下の(1)式により決定される表皮深さδ(μm)以上になるように、成膜されている。
Figure 0004182861
なお、この第1の実施形態における信号線4,5に用いられる代表的な配線材料に関して、所定の周波数信号を伝搬させるために必要な表皮深さを表1に示す。表1は、表皮深さが、信号線の材質や信号線を通過する電気信号の周波数に依存することを示している。
Figure 0004182861
この第1の実施形態においては、信号線4,5を主に構成する配線材料と、この接点開閉器が備えられる装置に用いられる信号の周波数とに応じて定められる表皮深さ以上の膜厚となるように、信号線4,5の膜厚を定めることにより、高周波信号を低損失で伝搬させることができる。なお、固定接点4a,5aの膜厚は、表皮深さ未満であっても、後述する可動接点18と閉成した際に固定接点4a,5aと可動接点18の膜厚の和が表皮深さ以上であれば、低損失で高周波信号を伝搬させることが可能となる。
このように、信号線4,5の固定接点4a,5aの部分を段差形状にすることにより、固定接点4a,5aの膜厚を、表皮深さの制限を受けることなく小さく設定することができるため、従来に比してばらつき量の低減を図ることができる。
また、そのほかの信号線4,5や配線部6a、接続パッド3b1〜3b4,6bにおける、膜厚確保のための多層膜構成においては、接点間ギャップ量への影響がなくなることにより、膜厚ばらつきに対して自由度が増える。そのため、これらの導電層の形成においては、一般的な成膜方法を採用することが可能であるとともに、表皮効果を考慮した十分な膜厚を確保することが可能となる。
なお、表1に例示したような導電材料は、ガラス基板2などの絶縁材料と密着性が低い場合が多い。そのため、この第1の実施形態のようにガラス基板2などの絶縁材料からなる基板を用いる場合には、クロム(Cr)、チタン(Ti)、または導電性化合物などの導電材料から構成される密着層を第1導電層とし、この密着層上に、第2導電層を構成する導電材料を配置することが好ましい。
さらに、この密着層と第2導電層を各々構成する導電材料との間の相互拡散を防止するために、ニッケル(Ni)やルテニウム(Ru)、タングステン(W)、タンタル(Ta)などからなる拡散防止層を、第2導電層と密着層との間に設けた構造を採用することも可能である。
そして、このような密着層や、密着層および拡散防止層からなる積層膜を第1導電層とし、これらを固定電極3および固定接点4a,5aに用いることにより、固定電極3および固定接点4a,5aを同一の製造工程において成膜することが可能となる。そのため、信号線4,5を形成後、さらに段差形状を形成する工程を新たに追加することなく、配線などのパターニングのマスク形状を変更する程度で、固定接点4a,5aを形成することが可能になる。
他方、可動基板10は、シリコン(Si)基板が加工されて、アンカ11a,11b、第1弾性支持部12、可動電極13、第2弾性支持部14、可動接点部15が形成されて
構成されている。
すなわち、この可動基板10においては、固定基板1の上面縁部に接合されるアンカ11a,11bから側方に延在する2本の第1梁部としての第1弾性支持部12に、可動電極13が支持されている。
アンカ11a,11bは、互いに可動接点部15に対してほぼ点対称となる位置に設けられており、固定基板1の上面における2箇所の位置に、それぞれ立設可能に構成されている。なお、一方のアンカ11bは、固定基板1の上面に設けられた配線部6aを介して、接続パッド6bに電気的に接続されている。
また、第1弾性支持部12は、アンカ11a,11bの上端部が延長された形状に形成されたスリット12aにより構成されている。また、この第1弾性支持部12は、アンカ11a,11bに比して厚さが小さく、固定基板1との間において、所定の間隔に隔てられている。
また、可動電極13は、アンカ11a,11bに対して第1弾性支持部12の反対側の端部により支持されており、固定電極3に対して、所定の間隔を有しつつ対向するように配置されている。
これにより、固定電極3と可動電極13との間に電圧を印加することにより発生する静電引力によって、可動電極13が固定電極3側に引き寄せられるように構成されている。
また、可動電極13には、その中央部に、一対の連結部からなる第2梁部としての第2弾性支持部14が形成されている。そして、可動基板10は、弾性支持された可動電極13の中央部に、第2弾性支持部14を介して可動接点部15が弾性支持されて構成されている。
これらの第2弾性支持部14および可動接点部15は、可動基板10の両端縁部中央から中央部に向かって設けた切欠部16により切り欠かれた分の残部から構成される。第2弾性支持部14は、可動電極13と可動接点部15とを連結する幅狭の梁であり、接点閉成時において、第1弾性支持部12よりも大きな弾性力を確保可能に構成されている。また、可動接点部15は、固定接点4a,5aの膜厚減少分だけ第2弾性支持部14より厚くなるようにアンカ11a,11b側に突出している。
また、可動接点部15の固定基板1側の面の中央には、絶縁膜17を介して可動接点18が設けられている。この可動接点18は、固定接点4a,5aに対向して、接離可能に設けられている。そして、この可動接点18が、分離したそれぞれの固定接点4a,5aと閉成されて、信号線4,5を、互いに電気的に接続するように構成されている。
また、図2に示すように、可動接点18の固定基板1側における、固定電極3に対向する部分(固定電極3に接触する可能性のある部分)には、絶縁膜7の高さに所定のクリアランス分を加えた窪みからなる凹部18aが設けられている。すなわち、ダブルブレークの可動接点18が少なくとも2段の高さに構成され、可動接点18と固定接点4a,5aとの閉成時に、凹部18aが信号線4,5の間の空間位置に配置されるように構成されている。
これにより、可動接点18と固定接点4a,5aとの開閉動作において、可動接点18が固定電極3に接触することを防止することができ、高周波信号における雑音の増加などの影響を回避することができる。
また、可動電極13においては、少なくとも信号線4,5に対向する部分が切欠部16により除去されている。したがって、可動電極13と信号線4,5と間に容量結合を低減できるため、アイソレーション特性を向上させることができる。
さらに、これらの固定基板1上に可動基板10が固定された状態で、キャップ20により可動基板10が封止されて、この第1の実施形態によるマイクロリレーが構成されている。
次に、上述のように構成されたマイクロリレーの動作について説明する。図3に、この第1の実施形態によるマイクロリレーの動作状態を示す。
まず、図3Aに示すように、固定電極3と可動電極13との間に電圧を印加せず、静電引力が発生していない状態では、第1弾性支持部12は、弾性変形することなく、アンカ11a,11bから水平に延びた状態を維持する。これにより、可動基板10は、固定基板1と所定間隔を保って対向する。このとき、可動接点18は、固定接点4a,5aから開離している。
それぞれの固定電極3および可動電極13の間に電圧を印加することによって、静電引力を発生させると、図3Bに示すように、まず、第2弾性支持部14に比して弾性力が小さい第1弾性支持部12が弾性変形し、可動電極13が固定電極3に接近する。このとき、可動接点18は、その周囲の可動電極13が固定電極3に引き寄せられることにより、固定接点4a,5aに接触される。
続いて、図3Cに示すように、可動電極13が、固定電極3を被覆する絶縁膜7に吸着する。これにより、第2弾性支持部14が弾性変形を生じ、この第2弾性支持部14によるばね弾性により、可動接点18が固定接点4a,5aに押圧される。
固定電極3と可動電極13との間の印加電圧を遮断すると、接点開離力として、第1弾性支持部12および第2弾性支持部14の弾性復元力が生じる。そして、固定電極3と可動電極13とが開離する場合は、図3Cに示す状態から、図3Bに示す状態を経て、図3Aに示す状態となり、互いに所定間隔を隔てる位置まで復帰する。
以上のように動作するマイクロリレーにおいては、図3Aに示す状態の時に信号が遮断された状態となり、図3Bおよび図3Cに示す状態の時に信号が伝搬される状態となって、これにより、信号の伝搬と遮断が実行される。
次に、以上のように構成されたこの第1の実施形態によるマイクロリレーの製造方法について、図面を参照しつつ説明する。図4に、この第1の実施形態によるマイクロリレーの製造プロセスを示す。
すなわち、まず一方の固定基板1において、図4Aに示すガラス基板2に、図4Bに示すように、密着層や拡散防止層となる導電層を形成した後、パターン形成を行うことにより、固定電極3および固定接点4a,5aを含む信号線4,5の下層導電層(第1導電層)を形成する。続いて、図4中図示省略した、プリント配線、接続パッドおよび、信号線上層(第2導電層)をそれぞれ形成する。
その後、固定電極3上に、絶縁膜7を形成する。以上により、図4Cに示す固定基板1が形成される。ここで、この絶縁膜7としては、例えば、比誘電率が3〜4のシリコン酸化(SiO2)膜や、比誘電率が7〜8のシリコン窒化(SiON,Si34)膜などが
用いられる。これらの絶縁材料を用いることにより、接点および電極における開閉において、大きな静電引力を得ることができ、接触力を増加させることが可能となる。
他方、可動基板10においては、図4Dに示すように、上面側から、シリコン(Si)層21a、酸化シリコン(SiO2)層21b、およびSi層21cが順次積層されたS
OI(Silicon On Insulator)ウェハの一面に対して、所定のパターン形状のSiO2
からなるエッチングマスク22を形成する。なお、エッチングマスクとしては、通常のレジストパターンなどを用いてもよい。
その後、このエッチングマスク22をマスクとしてSi層21cのエッチングを行う。これにより、図4Eに示すように、下方側に突出するアンカ11a,11bが形成される。また、これとともに、Si層21cの可動接点部15となる部分のエッチング量を減らすことにより、凸部21dを形成する。
その後、図4Fに示すように、SOI基板21の一面の接点間の所定間隔を隔てた凸部21dの領域に、選択的に絶縁膜17が形成される。続いて、この絶縁膜17上の部分に可動接点18が形成される。ここで、この可動接点18においては、凸部21dが形成されていることにより、従来と可動接点の膜厚を同等に維持しつつ、接点間のギャップ量を同じ大きさにしている。
次に、図4Gに示すように、陽極接合法により、一方のベースとなる可動基板10と他方の固定基板1とを、可動接点18と固定接点4a,5aとの位置合わせを行いつつ、接合させて一体化する。
その後、図4Hに示すように、SOI基板21の上面を、例えば、水酸化カリウムなどのアルカリエッチング液を用いたウェットエッチング法により、SiO2層21bをエッ
チングストップ層として、エッチングを行うことにより薄膜化する。
次に、フッ素系エッチング液を用いて、SiO2層21bを除去することにより、図3
Iに示すように、Si層21cからなる、可動電極13が形成された可動基板10を露出させる。
その後、例えば反応性イオンエッチング(RIE)法などのドライエッチング法により、型抜きエッチングを行う。これにより、切欠部および連結部が形成され、第1弾性支持部12および第2弾性支持部14が切り出されて、可動基板10が完成する。
最後に、レーザやカッターを用いたダイシングが行われて、個々のマイクロリレーに裁断され、この第1の実施形態によるマイクロリレーが製造される。
以上説明したように、この第1の実施形態によれば、信号線4,5の固定接点4a,5aの部分を段差形状にして膜厚を薄くしていることにより、従来に比して接点間ギャップのばらつきの低減を図ることができる。さらに、そのほかの信号線4,5や配線部6a、接続パッド3b1〜3b4などの信号伝達部においては、その膜厚を接点間ギャップ量に関係なく定めることができるため、膜厚ばらつきに対して自由度が増し、表皮効果を考慮した十分な膜厚を確保することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5に、この第2の実施形態によるマイクロリレーの閉成時の断面図および上面図を示す。
図5Aに示すように、この第2の実施形態によるマイクロリレーにおいては、可動接点
18と固定接点4a,5aとの閉成時において、可動接点18の上面の高さと信号線4,5の上面の高さとが、ほぼ同一の高さになるように構成されている。
さらに、この第2の実施形態においては、図5Aの信号線4,5および可動接点18の上面図である図5Bに示すように、可動接点18の信号線4,5の長手方向に垂直な方向の幅(以下、幅)と信号線4,5の幅とが、ほぼ同一の幅になるように構成されている。これにより、従来技術に比して大幅にミスマッチングを抑制することができる。
この第2の実施形態によるマイクロリレーのそのほかの構成については、第1の実施形態におけると同様であるので、説明を省略する。
以上説明したように、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、従来技術による接点開閉器を高周波信号の開閉に用いる場合には、図9に示すように、接点部分において、高周波信号の伝搬が屈曲させられ、インピーダンスのミスマッチングが発生し、高周波信号の損失が生じてしまうのに対し、この第2の実施形態による接点開閉器によれば、固定接点4a,5aと可動接点18との閉成時における高周波信号の損失を、より高い周波数の信号においても低減することができるので、接点部分におけるインピーダンスのミスマッチングをより一層改善させることが可能となり、高周波信号の損失をより低減することができる。
次に、本発明の第3の実施形態において、本発明によるマイクロリレーを備えた装置について説明する。この第3の実施形態によるマイクロリレー搭載装置の例として、図6に無線通信機を示し、図7に計測器を示す。
すなわち、本発明によるマイクロリレーは、その構造特性により、特に高周波信号に関して、低損失で良好に伝達する特性を得ることができる。
そこで、これらの特性を活用して、例えば、図6に示すように、無線通信機40において、本発明によるマイクロリレー100が内部処理回路41と送受信アンテナ42との間に接続して設けられる。そして、本発明によるマイクロリレー100を、送受信アンテナ42から高周波信号を受け取って内部処理回路41に供給したり、内部処理回路41から送受信アンテナ42に信号を供給したりする箇所に用いて、アンテナスイッチとして利用することが可能である。
このように、本発明によるマイクロリレー100をアンテナスイッチとして採用することにより、従来の素子に比して、特に高周波信号の損失を低減可能となるので、内部回路に用いられる増幅器などの負担を低減することができるとともに、低損失かつ小型、低消費電力による高効率化を実現可能となる。
また、図7に示すように、計測器50においては、マイクロリレー100を、内部処理回路51から測定対象物52に至る、それぞれの信号線の途中に接続する。このように、本発明によるマイクロリレー100を、計測器50の測定対象物52と内部処理回路51との間の信号の出力・供給用リレーとして用いることにより、低損失の伝達特性により従来技術によるスイッチング素子に比して、精度よく信号の伝達を実行することが可能となる。
また、上述した無線通信機40や計測器50においては、複数個の伝達素子が使用されることが多い。そのため、小型、低消費電力であることにより、スペース効率やエネルギー消費効率の観点においても大きな利点を得ることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば上述の第1の実施形態においては、固定電極3および固定接点4a,5aを構成する第1導電層を単一材料からなる単層の導電層から形成しても良いし、固定電極3および固定接点4a,5aを構成する導電層を、異なる導電層を積層させた多層膜構成とすることも可能である。
また、上述の第1の実施形態においては、信号線4,5を主に形成する第2導電層としてAu、Ag、CuおよびAlなどの材料を例示したが、この信号線4,5を、必ずしも単一の材料から構成する場合に限定するものではなく、複数種類の材料を積層させた多層膜構成とすることが可能であり、さらに、用いられる配線材料についても、上述の金属材料に限定されるものでもない。
また、例えば上述の第1の実施形態においては、Si基板を加工することにより、可動基板10を構成しており、これにより、可動基板10そのものが導電体となり可動電極を兼ねた構成としているが、可動電極13を、ベースとなる基板に導電体を設けて構成することも可能である。
また、例えば上述の第1〜第3の実施形態においては、本発明を、静電マイクロリレー(静電アクチュエータ)に適用する例について説明したが、必ずしも静電アクチュエータに限定するものではなく、本発明を、圧電アクチュエータや、熱アクチュエータに適用することも可能である。
本発明の第1の実施形態による接点開閉器としてのマイクロリレーを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態による接点開閉器としてのマイクロリレーの閉成時を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による接点開閉器としてのマイクロリレーの動作を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による接点開閉器としてのマイクロリレーの製造プロセスを示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による接点開閉器としてのマイクロリレーの閉成時における接点部および高周波信号の伝搬状態を示す断面図および平面図である。 本発明の第3の実施形態による、本発明の接点開閉器を備えた装置の一例としての無線通信装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態による、本発明の接点開閉器を備えた装置の一例としての計測装置を示すブロック図である。 従来技術による接点開閉器としてのマイクロリレーの構造を示す斜視図およびその動作を示す断面図である。 従来技術による接点開閉器における高周波信号の伝搬に関する問題点を説明するための断面図である。
符号の説明
1 固定基板
2 ガラス基板
3 固定電極
3b1,3b2,3b3,3b4,6b 接続パッド
4,5 信号線
4a,5a 固定接点
6a 配線部
7,17 絶縁膜
10 可動基板
11a,11b アンカ
12 第1弾性支持部
12a スリット
13 可動電極
14 第2弾性支持部
15 可動接点部
16 切欠部
18 可動接点
18a 凹部
20 キャップ
21 SOI基板
21a,21c Si層
21b 酸化シリコン(SiO2)層
21d 凸部
22 エッチングマスク
40 無線通信機
41 内部処理回路
42 送受信アンテナ
50 計測器
51 内部処理回路
52 測定対象物
100 マイクロリレー

Claims (6)

  1. 絶縁性基板上に導電性薄膜からなる一対の第1の導電層を形成し、これら一対の第1の導電層上に、第1の導電層の端部を露出させた状態で第2の導電層をそれぞれ積層配置するとともに、上記第1の導電層と上記第2の導電層とで信号線を構成し、上記一対の第1の導電層の露出部分のそれぞれを第1の接点とし、上記一対の第1の接点と閉成および開離を行う第2の接点を構成する導電層を備える可動基板を上記絶縁性基板上に対向配置し、上記第1の接点と上記第2の接点の閉成時には、上記第2の接点を構成する導電層が、上記一対の第1の接点に接触するよう構成された高周波信号用の接点開閉器であって、
    上記一対の第1の接点と上記第2の接点を閉成したとき、上記第2の接点を構成する導電層の上面と、上記一対の信号線の上面とがほぼ同一の高さとなり、かつ、上記第2の接点を構成する導電層と、上記一対の信号線とが同一直線上に配置される
    ことを特徴とする接点開閉器。
  2. 上記第1の導電層と上記第2の導電層とが異なる材料から構成されている
    ことを特徴とする請求項記載の接点開閉器。
  3. 上記第1の接点の膜厚と上記第2の接点の膜厚との合計が、上記信号線を通過する電気信号の周波数に依存する表皮深さ以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の接点開閉器。
  4. 上記第1の接点の膜厚が、上記信号線を通過する電気信号の周波数に依存する表皮深さ未満である
    ことを特徴とする請求項記載の接点開閉器。
  5. 上記一対の第1の接点の間に、上記第2の接点と絶縁された電極が配設され、
    上記第2の接点が、上記第1の接点と上記第2の接点との閉成時に、上記第2の接点と上記電極との絶縁状態を維持可能な形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の接点開閉器。
  6. 絶縁性基板上に導電性薄膜からなる一対の第1の導電層を形成し、これら一対の第1の
    導電層上に、第1の導電層の端部を露出させた状態で第2の導電層をそれぞれ積層配置するとともに、上記第1の導電層と上記第2の導電層とで信号線を構成し、上記一対の第1の導電層の露出部分のそれぞれを第1の接点とし、上記一対の第1の接点と閉成および開離を行う第2の接点を構成する導電層を備える可動基板を上記絶縁性基板上に対向配置し、上記第1の接点と上記第2の接点の閉成時には、上記第2の接点を構成する導電層が、上記一対の第1の接点に接触するよう構成された高周波信号用の接点開閉器であって、
    上記一対の第1の接点を上記第2の接点と閉成したとき、上記第2の接点を構成する導電層の上面と、上記一対の信号線の上面とがほぼ同一の高さとなり、かつ、上記第2の接点を構成する導電層と、上記一対の信号線とが同一直線上に配置される接点開閉器を備え、
    上記接点開閉器の開閉により信号の開閉を行う
    ことを特徴とする接点開閉器を備えた装置。
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