JP2003242617A - 回転ドラム装置及び磁気テープドライブ装置 - Google Patents

回転ドラム装置及び磁気テープドライブ装置

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magnetic tape
rotary drum
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正幸 近藤
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/52Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with simultaneous movement of head and record carrier, e.g. rotation of head
    • G11B5/53Disposition or mounting of heads on rotating support
    • G11B5/531Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis
    • G11B5/534Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis inclined relative to the direction of movement of the tape, e.g. for helicoidal scanning

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープの磁気ヘッドに対する接触圧力の
増大を防止すると共に、磁気ヘッドのテープ摺接面上で
の均一化を図り、磁気記録や再生の出力の低下及び変動
を防止する。 【解決手段】 円筒面を為すドラム面2aと、該ドラム
面に沿って走行される磁気テープ4に摺接しながら磁気
テープに対する信号の記録又は読取を行う磁気ヘッド1
5とを備え、上記磁気ヘッドの磁気テープとの摺接面1
6をドラム面から浮上した磁気テープの位置より低い位
置に位置させ、上記磁気ヘッドと磁気テープとが減圧に
より接触するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドラム装置及
び磁気テープドライブ装置に関する。具体的には、磁気
ヘッドと磁気テープとの接触状態の改善を図る技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】テープ状の磁気記録媒体である磁気テー
プに対して信号を記録し、あるいは磁気テープの信号を
再生するために、回転ドラム装置が用いられている。こ
の回転ドラム装置は、例えば、ビデオテープレコーダに
搭載されており、固定ドラムと回転ドラムとからなって
いる。回転ドラムに磁気ヘッドが設けられていて、回転
ドラムが一の方向に回転すると共に、磁気ヘッドが磁気
テープと摺接することで信号の記録又は再生を行う。
【0003】具体的には、回転ドラム装置aは、図示し
ないシャーシに固定された固定ドラムbと該固定ドラム
bとほぼ同じ外径をした回転ドラムcとを有する(図2
2参照)。
【0004】回転ドラムcは固定ドラムbに対して回転
自在な回転軸(図示は省略する。)に固定され、これら
固定ドラムbと回転ドラムcとが所定の間隙を挟んで対
向されている。そして、上記回転軸は図示しないモータ
により回転されるようになっている。
【0005】回転ドラムcの下端縁には、周方向に適宜
間隔を空けて複数の切欠(以下、「ヘッド配置孔」とい
う。)d、d、・・・が形成され、これらヘッド配置孔
d、d、・・・に各別に磁気ヘッドe、e、・・・が配
置されている(図22参照)。
【0006】そして、これら磁気ヘッドe、e、・・・
は回転ドラムcの外周面から突出するようにされている
(図22、図24参照)。
【0007】そして、従来にあっては、上記磁気ヘッド
eの回転ドラムcの外周面からの突出量を、後述する磁
気テープのドラム面からの浮上量よりも大きくすること
により、磁気テープの磁気ヘッドeの摺接面に対する接
触圧を得ている。
【0008】また、各磁気ヘッドeは、ヘッド基板fに
各別に取着され(図23、図24参照)、これらヘッド
基板fが上記回転ドラムcの任意の部位に固着されて、
回転ドラムcに支持されている(図24参照)。
【0009】固定ドラムbの外周面にはほぼ螺旋方向に
延びるリードガイド部gが形成されており、磁気テープ
hが当該回転ドラム装置aに巻き付いて走行するとき、
その下縁が上記リードガイド部gに案内されて走行する
ようになっている。
【0010】そして、テープローディングが為され、回
転ドラム装置aが回転すると共に、回転ドラム装置aに
所定の角度巻き付いた磁気テープhが所定方向に走行さ
れる。
【0011】回転ドラム装置aでは、上記リードガイド
部gに沿って磁気テープhが走行している状態で、回転
ドラムcが回転することによって、走行する磁気テープ
hの長手方向に対して所定の角度で傾斜して磁気ヘッド
eを走査させる。これにより、回転ドラム装置aは、磁
気テープhの長手方向に対して所定の角度で傾斜した記
録トラックを形成する。
【0012】このとき、磁気テープhは、回転ドラムc
の回転に伴って当該回転ドラム装置aとの間に空気が流
入し、当該回転ドラム装置aの周面に対して所定量浮上
した状態で走行することになる(図24参照)。
【0013】これは、回転ドラム装置aの周面と磁気テ
ープhとの間に空気層が形成され、該空気層と磁気テー
プhを挟んで位置する大気との間の圧力差が、磁気テー
プhのテープテンションなどとの関係で均衡状態を保
ち、これにより所定の浮上量で磁気テープhが回転ドラ
ム装置aのドラム面を走行するためである。
【0014】尚、例えば、磁気テープ幅が8mm、回転ド
ラムcの直径が40mmで、磁気テープhの磁気ヘッドe
との相対速度が10m/secの磁気テープドライブシス
テムの場合、磁気テープhのドラム面からの浮上量は、
通常、10〜10数μmといわれている。
【0015】また、上記磁気ヘッドeのドラム面からの
突出量は、上記磁気テープhのドラム面からの浮上量よ
りも大きく形成されているため、磁気テープhは、回転
ドラム装置aのドラム面から突出して配置された磁気ヘ
ッドeと摺接することにより、磁気ヘッドeの突出量に
応じた、いわゆるテント形状を形成する(図22、図2
4参照)。
【0016】すなわち、磁気テープhは、磁気ヘッドe
により押圧され、磁気ヘッドeと摺接する部分が凸形状
となる。磁気テープhには、このテント形状を形成した
状態で信号の記録又は再生が行われることになる。
【0017】磁気テープhがテント形状になるというこ
とは、磁気ヘッドeのテープ摺接面iに対応する磁気テ
ープhの部分が湾曲されていることであり、磁気ヘッド
eのテープ摺接面iの中心部において磁気テープhが接
触しない部分が生じうる。
【0018】そのため、磁気ヘッドeのテープ摺接面i
は磁気テープhとの接触状態の安定化、すなわち、均一
化を図るために曲面加工されることがある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、磁気ヘッド
eのテープ摺接面iの大きさは、例えば1mm×100μ
mに形成されており、その曲面加工は必ずしも容易でな
い。
【0020】また、予め、テント形状になる磁気テープ
hの曲率を予測して、磁気ヘッドeのテープ摺接面iを
形成するしかなく、形成された磁気ヘッドeのテープ摺
接面iの曲率が実際にテント形状になった磁気テープh
の当該摺接部位の曲率とが、必ずしも一致するとは限ら
ない。
【0021】特に、テント形状は、磁気テープhの剛性
に因る所をが大きく、例えば、剛性の高い磁気テープ
(以下、「高剛性テープ」という。)jに合わせて磁気
ヘッドeのテープ摺接面iの形状を設計すると、剛性の
低いテープ(以下、「低剛性テープ」という。)kを使
用したときは、磁気ヘッドeのテープ摺接面iの中央部
において低剛性テープkが接触しなくなってしまう。逆
に、低剛性テープkに合わせて磁気ヘッドeのテープ摺
接面iの形状を設計すると、高剛性テープjを使用した
ときに、磁気ヘッドeのテープ摺接面iの中央部しか高
剛性テープjに接触しないという状態が発生してしまう
ことになる。
【0022】つまり、低剛性テープkにあっては、突出
した磁気ヘッドeの形状にできるだけ沿うような形で湾
曲するため、その分、テント状の勾配がきつくなり、テ
ント状の頂部(テープ摺接面iに対向した部位)での湾
曲がきつくなってしまう。そして、高剛性テープjに合
わせて磁気ヘッドeのテープ摺接面iを設計した場合、
低剛性テープkはそのテープ摺接面iに接触しなくなっ
てしまい(図25参照)、磁気テープhと磁気ヘッドe
との接触が不均一になり、記録や再生の出力の低下及び
変動が生ずるという問題があった。
【0023】このような理由から、従来の回転ドラム装
置aにあっては、使用初期においては磁気ヘッドeと磁
気テープhとの接触(一般に「当たり」ともいう。)が
安定せず、いわゆる「当たり不良」を起す場合が多い。
そして、使用により磁気ヘッドeが摩耗すると、磁気テ
ープhの磁気ヘッドeに対する当たりが良好になること
が多くあった。
【0024】また、回転ドラム装置の製造段階で、いわ
ゆる研磨用テープを用いて、磁気ヘッドのテープ摺接面
をテント形状に合うように研磨するということが行われ
ることがあるが、工数が増加すると共に、研磨用テープ
と実際の磁気テープとの剛性が必ずしも一致するとは限
らない。ましてや、実際の磁気テープは、テープの種
類、メーカーなどの相違により、その剛性はまちまちで
あるのが実情であり、現実的な解決策とはなっていなか
った。
【0025】このような問題を解決するものとして、特
開平11−273021号公報や特開2001−297
417号公報がある。
【0026】前者は、磁気ヘッドのギャップの近傍に凹
部又は凹所を設けたものである。また、後者はドラム面
の磁気ヘッド近傍に凹部又は凹所を形成したものであ
る。
【0027】これら凹部又は凹所を設けることで、該部
位の容積が他の部位に比較して大きくなり、その分、凹
部又は凹所が他の部分に比較して減圧される。
【0028】これにより、テント形状になった磁気テー
プhの裾野の部分が凹部又は凹所に吸引されるため、そ
のテント形状の一定化を図ることができ、磁気テープの
剛性の相違があっても、磁気テープの磁気ヘッドに対す
る接触圧の変動を抑制することができる。
【0029】しかしながら、これら公報に記載されたも
のは、いずれも、磁気ヘッドをドラム面から磁気テープ
の浮上量以上に突出させて、テント形状を形成するので
あり、従来のものと基本的に変わる所はない。
【0030】そして、突出した磁気ヘッドの近傍又はテ
ープ摺接面に凹部又は凹所を形成すると、上記テント形
状の裾野の部分が該凹部又は凹所に吸引されてしまい、
むしろ、磁気テープをテープ摺接面に積極的に接触させ
ることになり、その分、テープ摺接面における磁気テー
プと磁気ヘッドとの接触圧が高くなってしまい、磁気ヘ
ッド及び磁気テープの摩耗や損傷を増大させる虞があ
る。
【0031】さらに、近年、記録容量の大容量化の要求
に伴い、磁気テープを長尺化するために、磁気テープの
薄肉化が進み、薄肉化された磁気テープは従来の磁気テ
ープに比較して剛性が低くなってしまう。そして、低剛
性の磁気テープにあっては高剛性のものに比較して物理
的な変動が激しく、磁気テープの磁気ヘッドに対する接
触圧が変動しやすく、ますます記録や再生の出力の低下
及び変動が生じ易くなってしまう。
【0032】また、データの高転送化、記録再生信号の
広帯域化に必要な回転ドラム装置aの高速化により、磁
気ヘッドの摺接面に対する磁気テープの接触状態の変動
が少ないことが求められており、上述のように、良好な
「当たり」を得るための諸条件が狭められている。
【0033】なお、上記図示した従来の回転ドラム装置
aは、いわゆる上ドラム回転型を示したが、下ドラム回
転型、中ドラム回転型いずれの回転ドラム装置aであっ
ても上述した問題を包含しうるものである。
【0034】そこで、本発明は、磁気テープの磁気ヘッ
ドに対する接触圧力の増大を防止すると共に、磁気ヘッ
ドのテープ摺接面上での接触圧の変動を抑制し、磁気記
録や再生の出力の低下及び変動を防止することを課題と
する。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明回転ドラム装置は、円筒面を為すドラム面
と、該ドラム面に沿って走行される磁気テープに摺接し
ながら磁気テープに対する信号の記録又は読取を行う磁
気ヘッドとを備え、上記磁気ヘッドの磁気テープとの摺
接面をドラム面から浮上した磁気テープの位置より低い
位置に位置させ、上記磁気ヘッドと磁気テープとが減圧
により接触するようにしたものである。
【0036】また、本発明磁気テープドライブ装置は、
円筒面を為すドラム面に沿って走行される磁気テープに
対して上記ドラム面に沿って回転すると共に磁気テープ
に摺接する磁気ヘッドによって信号の記録又は再生を行
なう回転ドラム装置と、磁気テープを所定の走行経路に
沿って走行させるテープ走行手段とを備えた磁気テープ
ドライブ装置であって、上記磁気ヘッドの磁気テープと
の摺接面をドラム面から浮上した磁気テープの位置より
低い位置に位置させると共に、上記磁気ヘッドと磁気テ
ープとが減圧により接触するようにしたものである。
【0037】従って、本発明によれば、減圧により磁気
テープを磁気ヘッドのテープ摺接面に接触させているた
め、両者の接触圧力を低く抑えることができ、これによ
り、磁気ヘッド及び磁気テープの摩耗や損傷を低減する
ことができる。
【0038】また、高剛性の磁気テープで接触条件を設
定しておけば、各種の磁気テープ(剛性の異なった磁気
テープ)の「当たり」の互換性を取り易く、近年、磁気
テープの薄肉化に伴う、低剛性テープの出現にも対応す
ることができる。そのため、低剛性の磁気テープを使用
する場合であっても、所定の接触圧で磁気ヘッドに接触
させることができ、記録や再生の出力の低下及び変動を
防止することができる。
【0039】さらに、当該回転ドラム装置の使用初期に
あっても、磁気テープと磁気ヘッドとの接触状態を安定
にすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を添付図面
に示した各実施の形態に従って説明する。
【0041】先ず、磁気テープドライブ装置の概要を図
1によって説明する。
【0042】磁気テープドライブ装置1は、回転ドラム
装置2と、テープカセット3から磁気テープ4を引き出
すとともに、引き出した磁気テープ4を上記回転ドラム
装置2に巻き付けて所定のテープパスを形成するガイド
ピン5、5、・・・と、テープカセット3のリール6、
6を支持するリール台7、7と、ピンチローラ8と協動
して磁気テープ4を走行させるキャプスタン軸9等を備
える(図1参照)。
【0043】磁気テープドライブ装置1の回転ドラム装
置2は、シャーシ10に対して軸心がやや斜めに傾斜し
て配設され、カセット装着部にテープカセット3が装着
されるとガイドピン5、5により磁気テープ4が回転ド
ラム装置2側に引き出され、回転ドラム装置2に巻き付
けられるとともに、磁気テープ4がピンチローラ8とキ
ャプスタン軸9とに狭持されてテープパスが形成される
(図1参照)。
【0044】図1は、テープカセット3が当該磁気テー
プドライブ装置1に装着されてテープパスが形成された
状態を概略的に示すものである。
【0045】テープパスが形成され、回転ドラム装置2
を回転させ、キャプスタン軸9を回転させると、磁気テ
ープ4が一定速度で走行する。
【0046】尚、上記した「ガイドピン5、ピンチロー
ラ8、キャプスタン軸9」などが、特許請求の範囲の請
求項10に記載した「磁気テープを所定の走行経路に沿
って走行させるテープ走行手段」に相当する。
【0047】上記回転ドラム装置2は、シャーシ10に
立設された固定軸11と、該固定軸11に対してベアリ
ング(図示は省略する。)を介して回転自在に支持され
た回転ドラム12と、該回転ドラム12の下側に配置さ
れ上記シャーシ10に固着された固定ドラム13とを備
え、上記固定ドラム13と回転ドラム12とが所定の間
隙を挟んで対向されており、回転ドラム12の下端縁に
は、周方向に適宜間隔を空けて複数の切欠(以下、「ヘ
ッド配置孔」という。)14、14、・・・が形成さ
れ、これらヘッド配置孔14、14、・・・に各別に磁
気ヘッド15、15、・・・が位置されている。
【0048】固定ドラム13の外周面にはほぼ螺旋方向
に延びる上向きの段差面(リードガイド部)17が形成
されており、磁気テープ4が当該回転ドラム装置2に巻
き付いて走行するとき、その下縁が上記リードガイド部
17に案内されて走行するようになっている(図2参
照)。
【0049】図1乃至図8は、本発明回転ドラム装置の
第1の実施の形態を示すものである。
【0050】この第1の実施の形態にかかる回転ドラム
装置2の磁気ヘッド15、15、・・・は、回転ドラム
12の外周面12aから僅かに突出するように配設され
ている(図2、図4参照)。
【0051】具体的に、各磁気ヘッド15は、ヘッド基
板18の先端面18aに取着され、これらヘッド基板1
8が上記回転ドラム12の任意の部位に固着されて、磁
気ヘッド15が上記ヘッド配置孔14から僅かに突出す
るように、回転ドラム12に支持されている(図4参
照)。尚、磁気ヘッド15をヘッド基板18の先端面1
8aに取着するようにしたので、回転ドラム装置2の高
さ方向(軸方向)の寸法を小さくすることができるが、
本発明はこれに限らず、従来のように、ヘッド基板18
の上面に取着するようにしても良い。
【0052】また、回転ドラム装置2の円筒面を為すド
ラム面2aからの磁気ヘッド15の突出量は、当該回転
ドラム装置2に巻き付いて走行する磁気テープ4のドラ
ム面2aからの浮上量よりも小さく形成されている(図
4参照)。
【0053】磁気ヘッド15の磁気テープ4の摺接する
面(以下、「テープ摺接面」という。)16は、ほぼ平
面に形成されていると共に、その大きさは、正面から見
てほぼ正方形又はやや横長の長方形に形成され、例え
ば、1mm×1.2mm程度の長方形に形成されていて、そ
のヘッド幅W(回転ドラム装置2の回転軸方向の大き
さ)が、従来の磁気ヘッドeのヘッド幅wに比較して、
大きく形成されている(図3、図23参照)。
【0054】磁気ヘッド15は、いわゆる巻き線タイプ
のものであっても良いし、MR(Magneto Resistive)
ヘッド、GMR(Giant Magneto Resistive)ヘッドな
どであっても良い。
【0055】テープローディングが為され、回転ドラム
装置2が回転すると共に、回転ドラム装置2に所定の角
度巻き付いた磁気テープ4が所定方向に走行される(図
1参照)。
【0056】そして、上記磁気ヘッド15、15、・・
・によって、磁気テープ4のその走行方向に対して傾斜
した方向に延びるトラックを形成しながらの信号の記
録、或いは磁気ヘッド15、15、・・・が上記トラッ
クを走査しながらの信号の読み取りを行うようになって
いる(図2参照)。
【0057】回転ドラム12が回転すると、回転ドラム
装置2のドラム面2aと磁気テープ4との間に空気が入
り込み、当該回転ドラム装置2のドラム面2aに対して
所定量浮上した状態で磁気テープ4が走行する(図5参
照)。
【0058】これは、回転ドラム装置2のドラム面2a
と磁気テープ4との間に空気層が形成され、該空気層と
磁気テープ4を挟んで位置する大気との間の圧力差が、
磁気テープ4のテープテンションなどとの関係で均衡状
態を保ち、これにより所定の浮上量で磁気テープ4が回
転ドラム装置2のドラム面2aに沿って走行するためで
ある。
【0059】そして、テープ摺接面16がほぼ平面に形
成された磁気ヘッド15に磁気テープ4が近接すると
(図6参照)、テープ摺接面16の前端縁(回転ドラム
装置2の回転方向における前端縁、すなわち、テープ摺
接面16のうち最初に磁気テープ4に接触又は近接する
側の端縁)16aにより空気層が押し退けられるため、
テープ摺接面16と磁気テープ4との間への空気の流入
が少なくなり、この間隙が減圧されて磁気テープ4が磁
気ヘッド15に吸着される圧力、すなわち、負圧が発生
し、結果として、磁気テープ4がテープ摺接面16に吸
着されて接触することになる(図6、図7参照)。
【0060】また、このように、磁気ヘッド15のテー
プ摺接面16への空気の流入を減少させるには、磁気ヘ
ッド15の幅方向の大きさも影響している。
【0061】すなわち、磁気ヘッド15の幅方向の大き
さを大きくすると、磁気ヘッド15が動いたときに、そ
の前端面で押し退ける空気量が増大し、磁気ヘッド15
の側方(上下方向)に流れる空気が増大するため、テー
プ摺接面16、特にその上下方向の中央部での負圧が発
生し、磁気テープ4のテープ摺接面16への吸着力がさ
らに増大することになる。
【0062】そして、かかる磁気テープ4とテープ摺接
面16との接触は、負圧によるものであるため、高剛性
の磁気テープ4aにあってはテープ摺接面16の中央部
に、低剛性の磁気テープ4bにあってはテープ摺接面1
6の長さ方向のほぼ全面に亘って接触することになる
(図8参照)。
【0063】このことは、高剛性の磁気テープ4aの磁
気ヘッド15との接触圧が所定の圧力となるように設計
しておくことにより、低剛性の磁気テープ4bにおいて
はその所定の圧力より大きな圧力で接触することにな
り、設計の自由度を広くすることができる(図7参
照)。
【0064】すなわち、高剛性のテープ4aで接触条件
を設定しておけば、各テープの「当たり」の互換性を取
り易くなり、磁気テープ4のトレンドとして薄肉化に伴
う、低剛性化に有利である。
【0065】このように、この第1の実施の形態にかか
る回転ドラム装置2にあっては、高剛性の磁気テープ4
aであっても、低剛性の磁気テープ4bであっても、所
定の接触圧又はそれ以上の接触圧で磁気ヘッド15に接
触させることができ、記録や再生の出力の低下及び変動
を防止することができる。
【0066】また、当該回転ドラム装置2の使用初期に
あっても、磁気テープ4と磁気ヘッド15との接触状態
を安定にすることができる。
【0067】さらに、磁気ヘッド15と磁気テープ4と
の間で生じる負圧を利用して両者を接触させているた
め、接触圧力を低く抑えることができ、これにより、磁
気ヘッド15及び磁気テープ4の摩耗や損傷を低減する
ことができる。
【0068】なお、磁気ヘッド15のテープ摺接面16
を「ほぼ平面」としたのは、平面であれば磁気ヘッド1
5のテープ摺接面16で負圧が発生することは明らかで
あるが、これより、やや湾曲した面であっても、負圧が
発生するため、これらを包含するためである。厳密に
は、回転ドラム装置2に巻き付いてドラム面2aから浮
上している磁気テープ4の曲率半径より僅かに小さけれ
ば(平面に近い)、磁気ヘッド15のテープ摺接面16
において負圧が発生する。そして、浮上している磁気テ
ープ4を吸着することができる負圧を発生させるに十分
な曲率の曲面になっていればよい。
【0069】尚、磁気ヘッド15のテープ摺接面16
を、平面にすることは、製造を容易にすることができる
という効果があり、曲面にすることは磁気テープ4との
当たりを良好にすることができるという効果がある。そ
のため、磁気ヘッド15のテープ摺動面16を平面とす
るか又は僅かな曲面とするかは設計的事項の範囲と言え
る。
【0070】また、前述したように、磁気ヘッド15の
大きさを、従来の磁気ヘッドeに比べ、磁気テープ4の
走行方向に対して直交する方向で大きくしたので、磁気
ヘッド15のテープ摺接面16において、磁気テープ4
を吸着するに十分な負圧を発生させることができる。こ
のように、磁気ヘッド15の前端縁の大きさをコントロ
ールすることにより、発生する減圧量を調整することが
でき、磁気ヘッド15に対する磁気テープ4の接触状態
を調整することができる。
【0071】尚、これに伴い、上記回転ドラム装置2の
ヘッド配置孔14の大きさは従来のものよりも大きく形
成されている。
【0072】図9は本発明回転ドラム装置の第2の実施
の形態を示すものである。この第2の実施の形態が前記
第1の実施の形態と比較して相違する点は、磁気ヘッド
のテープ摺接面をドラム面より内側に位置させた点であ
る。従って、その説明は上記相違点についてのみ行い、
他の部分については図面の各部に前記第1の実施の形態
にかかる回転ドラム装置における同様の部分に付した符
号と同じ符号を付すことによりその説明を省略する。
【0073】この第2の実施の形態にかかる回転ドラム
装置2Aの磁気ヘッド15Aは、ヘッド配置孔14内に
配設されていると共に、そのテープ摺接面16Aはドラ
ム面2aよりも内側に位置されている。
【0074】そして、回転ドラム装置2Aが回転する
と、上述の場合と同様に、磁気テープ4はドラム面2a
から浮上して状態で走行する。
【0075】そして、磁気テープのうち、ヘッド配置孔
14が対応した部分は、外部分において空気層の断面積
が増加した分、空気層の圧力が減圧される。
【0076】また、磁気テープ15Aは、所定のテンシ
ョンがかかって回転ドラム装置2Aに巻き付けられてい
るため、そのテンションによりヘッド配置孔14内に落
ち込むようにして磁気テープ15Aの通り道が直線的と
なって走行する。
【0077】そして、磁気テープ4は、ヘッド配置孔1
4内に対向した部位がヘッド配置孔14内に吸引され
て、磁気ヘッド15Aのテープ摺接面16に接触するこ
とになる。
【0078】しかして、この第2の実施の形態にかかる
回転ドラム装置2Aにあっても、上記第1の実施の形態
にかかる回転ドラム装置2と同様、減圧により、磁気テ
ープ4を磁気ヘッド15Aに接触させるため、高剛性の
磁気テープ4aにあっても、低剛性の磁気テープ4bに
あっても、所定の接触圧又はそれ以上の接触圧で磁気ヘ
ッド15Aに安定的に接触させることができ、記録や再
生の出力の低下及び変動を防止することができるととも
に、負圧を利用して両者を接触させているため、接触圧
力を低く抑えることができ、これにより、磁気ヘッド1
5A及び磁気テープ4の摩耗や損傷を低減することがで
きる。
【0079】磁気ヘッド15、15Aと磁気テープ4と
の接触圧力は、上述のように両者間に発生する減圧に因
るものであるが、かかる減圧だけでは不十分な場合があ
る。そこで、この減圧量を増せば、両者の接触圧を高く
することができ、磁気ヘッド15、15Aと磁気テープ
4との接触圧力の調整がさらに容易になると考えられ
る。
【0080】そこで、減圧量をさらに増大する手段とし
て、以下の各実施の形態及び変形例があり、これらを単
独で又は組み合わせることにより、磁気ヘッド15と磁
気テープ4との接触圧力を所望の圧力に設定することが
さらに容易になる。
【0081】磁気ヘッドの取り付けに迎角を設ける 磁気ヘッドをヘッド配置孔内において接線方向にずら
して配置する 磁気ヘッドの回転方向における前端縁に凸部を設け
る。
【0082】以下に上記〜につき順次説明する。
【0083】磁気ヘッドの取り付けに迎角を設ける 図10は本発明回転ドラム装置の第3の実施の形態を示
すものである。この第3の実施の形態にかかる磁気ヘッ
ド15Bは、これを回転ドラム装置2のドラム面2aか
ら突出させ、かつ、これに負の迎角を付けたものであ
る。
【0084】すなわち、通常、磁気ヘッド15は、その
テープ摺接面16がドラム面2aの接線方向に平行にな
るように取り付けられるが、この第3の実施の形態にか
かる磁気ヘッド15Bは、その回転方向における前端縁
16aのドラム面2aからの突出量をその後端縁16b
より大きくして、いわゆる迎角を「負」にしたものであ
る。
【0085】これにより、磁気ヘッド15Bの前端縁1
6aの後側に位置するテープ摺接面16において、さら
に、空気の流入が少なくなって減圧され、上記第1の実
施の形態にかかる磁気ヘッド15で発生する負圧よりも
大きな負圧が発生する。
【0086】そして、磁気ヘッド15Bの上記迎角を調
整することにより、負圧を調整することができ、磁気ヘ
ッド15Aと磁気テープ4との接触圧を調整することが
できる。
【0087】図11は上記第3の実施の形態の変形例を
示すものである。この変形例にかかる磁気ヘッド15C
は、そのテープ摺接面16を回転ドラム装置2のドラム
面2aより内側に位置させると共に、これに負の迎角を
付けたものである。
【0088】このように、磁気ヘッド15Cのテープ摺
接面16をドラム面2aより内側に位置させ、かつ、テ
ープ摺接面16の迎角を負にすることにより、上記第2
の実施の形態にかかる磁気ヘッド15Aで発生する負圧
よりもおおきな負圧を得ることができる。
【0089】そして、上記磁気ヘッド15Bと同様に、
その迎角を調整することにより、負圧を調整することが
でき、磁気ヘッド15Aと磁気テープ4との接触圧を調
整することができる。
【0090】磁気ヘッドをヘッド配置孔内において回
転ドラム装置の接線方向にずらして配置する 図12は本発明回転ドラム装置の第4の実施の形態を示
すものである。この第4の実施の形態にかかる磁気ヘッ
ド15Dは、これを回転ドラム装置2のドラム面2aか
ら突出させると共に、回転ドラム装置2の接線方向でか
つ回転方向の前方に偏倚させて配置したものである。
【0091】すなわち、通常、磁気ヘッド15は、その
中心線が回転ドラム装置2の半径方向と一致するように
取り付けられるが、この第4の実施の形態にかかる磁気
ヘッド15Dは、その接線方向でかつ回転方向の前方に
ずらして配置したものである。
【0092】これにより、磁気ヘッド15Dは、テープ
摺接面16の前端縁16aがそ後端縁16bよりもドラ
ム面2aから突出したこととなり、上述の迎角を負にし
たのと同じ状態となり、前端縁16aの後側に位置する
テープ摺接面16において、さらに、空気の流入が少な
くなって減圧され、上記第1の実施の形態にかかる磁気
ヘッド15で発生する負圧よりも大きな負圧が発生す
る。
【0093】そして、磁気ヘッド15Dの接線方向への
ずらし量(オフセット量)を調整することにより、負圧
を調整することができ、磁気ヘッド15Aと磁気テープ
4との接触圧を調整することができる。
【0094】図13は上記第4の実施の形態の変形例を
示すものである。この変形例にかかる磁気ヘッド15E
は、そのテープ摺接面16を回転ドラム装置2のドラム
面2aより内側に位置させると共に、回転ドラム装置2
の接線方向でかつ回転方向の前方に偏倚させて配置した
ものである。
【0095】このように、磁気ヘッド15Eのテープ摺
接面16をドラム面2aより内側に位置させ、かつ、回
転ドラム装置2の接線方向でかつ前方に偏倚させて配置
することにより、上記第2の実施の形態にかかる磁気ヘ
ッド15Aで発生する負圧よりも大きな負圧を得ること
ができる。
【0096】そして、上記磁気ヘッド15Dと同様に、
そのオフセット量を調整することにより、負圧を調整す
ることができ、磁気ヘッド15Aと磁気テープ4との接
触圧を調整することができる。
【0097】磁気ヘッドの回転方向における前端縁に
凸部を設ける 図14及び図15は本発明回転ドラム装置の第5の実施
の形態を示すものである。この第5の実施の形態にかか
る磁気ヘッド15Fは、テープ摺接面16の回転ドラム
装置2の回転方向における前端縁16aに凸部を設けた
ものである。
【0098】すなわち、上記第1の実施の形態及び第2
の実施の形態にかかる磁気ヘッド15、15Aは、その
テープ摺接面16の全面がほぼ平面に形成されている
が、この第5の実施の形態にかかる磁気ヘッド15Fは
そのテープ摺接面16の前端縁16aに突条19が形成
されている。
【0099】これにより、磁気ヘッド15Fは、テープ
摺接面16の前端縁16aがその後端縁16bよりもド
ラム面2aから突出したこととなり、上述の迎角を負に
した状態に等しく、前端縁16aの後側に位置するテー
プ摺接面16において、さらに、空気の流入が少なくな
って減圧され、上記第1の実施の形態にかかる磁気ヘッ
ド15で発生する負圧よりも大きな負圧が発生する。
【0100】そして、磁気ヘッド15Fの突条19の高
さを適宜調整することにより、負圧を調整することがで
き、磁気ヘッド15Aと磁気テープ4との接触圧を調整
することができる。。
【0101】尚、この第5の実施の形態にかかる磁気ヘ
ッド15Fは、その前端縁16aの全幅に亘って突条1
9を形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、
所定の負圧が得られれば、中央部のみに突条19を形成
するようにしても良い。
【0102】図16は上記第5の実施の形態にかかる磁
気ヘッド15Fの一の変形例を示すものである。
【0103】この変形例にかかる磁気ヘッド15Gは、
磁気ヘッド15の前端縁16a及びその上下両側縁の前
端側部分に凸部を形成して、正面から見て後方が開口す
るほぼコ字状突条19Aとしたものである。
【0104】この変形例にかかる磁気ヘッド15Gにあ
っては、前端縁16a及び突条19Aで押し退けた空気
が磁気ヘッド15Gの上下両側縁からテープ摺接面16
へ空気が流れ込むことを減少させることができ、よっ
て、テープ摺接面16と磁気テープ4との間における負
圧を大きくすることができる。
【0105】図17は上記第5の実施の形態にかかる磁
気ヘッド15Fの別の変形例を示すものである。
【0106】この変形例にかかる磁気ヘッド15Hは、
テープ摺接面16の前端縁16aの形状を円弧状とする
と共に、該前端縁16aに突条19Bを形成すると共
に、その上下両側縁にも延設して、正面から見て後方が
開口するほぼC字状にしたものである。
【0107】この変形例にかかる磁気ヘッド15Hにあ
っては、前端縁16a及び突条19Bで押し退けた空気
の流れをスムーズにすることができ、これにより、磁気
ヘッド15Hの上下両側縁からテープ摺接面16へ空気
が流れ込むことを減少させることができ、よって、テー
プ摺接面16と磁気テープ4との間における負圧をさら
に大きくすることができる。
【0108】なお、このような第5の実施の形態及びそ
の変形例にかかる磁気ヘッド15F、15H、15G
は、これらを回転ドラム装置2のドラム面2aから突出
させて位置させても、そのテープ摺接面16をドラム面
2aより内側に位置させても、いずれの場合でもテープ
摺接面16での負圧の増大を図ることができる。
【0109】さらに、本発明回転ドラム装置2にあって
は、磁気テープ4の走行方向における磁気テープ4と磁
気ヘッド15との接触状態の改善のみならず、磁気テー
プ4の幅方向における両者の接触状態の改善も図ること
ができる。
【0110】すなわち、上述のように、磁気ヘッド15
を磁気テープ4の幅方向に大きくすることは、磁気ヘッ
ド15のテープ摺接面16の幅方向における中央部への
空気の流入を少なくすることになるため、負圧により磁
気ヘッド15に吸着される磁気テープ4の幅方向の大き
さを大きくすることができ(図18、図19参照)、1
つの磁気ヘッド15に2つ以上のギャップGを形成する
ことが可能になり、いわゆるマルチギャップ化を実現す
ることができる(図20、図21参照)。
【0111】なお、上述した負の迎角にすること、前端
縁に凸部を形成することなどは、上述の回転ドラム装置
に限らず、固定ヘッド(いわゆるリニアテープシステム
における磁気ヘッド)においても応用することができ
る。
【0112】また、前記した各実施の形態及び各変形例
において示した各部の具体的な形状乃至構造は、本発明
を実施するに当たっての具体化のほんの一例を示したも
のに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定
的に解釈されることがあってはならないものである。
【0113】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明回転ドラム装置は、円筒面を為すドラム面
と、該ドラム面に沿って走行される磁気テープに摺接し
ながら磁気テープに対する信号の記録又は読取を行う磁
気ヘッドとを備え、上記磁気ヘッドの磁気テープとの摺
接面をドラム面から浮上した磁気テープの位置より低い
位置に位置させ、上記磁気ヘッドと磁気テープとが減圧
により接触するようにしたことを特徴とする。
【0114】また、本発明磁気テープドライブ装置は、
円筒面を為すドラム面に沿って走行される磁気テープに
対して上記ドラム面に沿って回転すると共に磁気テープ
に摺接する磁気ヘッドによって信号の記録又は再生を行
なう回転ドラム装置と、磁気テープを所定の走行経路に
沿って走行させるテープ走行手段とを備えた磁気テープ
ドライブ装置であって、上記磁気ヘッドの磁気テープと
の摺接面をドラム面から浮上した磁気テープの位置より
低い位置に位置させると共に、上記磁気ヘッドと磁気テ
ープとが減圧により接触するようにしたことを特徴とす
る。
【0115】従って、本発明によれば、磁気ヘッドと磁
気テープとを減圧により接触させているため、接触圧力
を低く抑えることができ、これにより、磁気ヘッド及び
磁気テープの摩耗や損傷を低減することができる。
【0116】また、高剛性の磁気テープで接触条件を設
定しておけば、各種の磁気テープ(剛性の異なった磁気
テープ)の「当たり」の互換性が取り易く、近年、磁気
テープの薄肉化に伴う、低剛性テープの出現にも対応す
ることができる。そのため、低剛性の磁気テープであっ
ても、所定の接触圧で磁気ヘッドに接触させることがで
き、記録や再生の出力の低下及び変動を防止することが
できる。
【0117】さらに、当該回転ドラム装置の使用初期に
あっても、磁気テープと磁気ヘッドとの接触状態を安定
にすることができる。
【0118】請求項2に記載した発明にあっては、円筒
面を有する固定ドラムと、該固定ドラムに対して回転自
在であると共に、固定ドラムの外周面と共にドラム面を
形成する円筒面を有する回転ドラムとを備え、上記磁気
ヘッドを上記回転ドラムに形成されたヘッド配置孔に配
設したので、ヘッド配置孔による減圧を利用して、磁気
テープを磁気ヘッドに接触させることができるため、減
圧量の増大を期待することができ、磁気テープと磁気ヘ
ッドとの接触圧のより微細な調整が可能になる。
【0119】請求項3に記載した発明にあっては、磁気
ヘッドをヘッド配置孔内に配設すると共に、磁気ヘッド
のテープ摺接面をドラム面より内側に位置させたので、
ヘッド配置孔による減圧を利用して、磁気テープを磁気
ヘッドに接触させることができ、減圧量の増大を期待す
ることができ、磁気テープと磁気ヘッドとの接触圧のよ
り微細な調整が可能になる。
【0120】請求項4に記載した発明にあっては、上記
磁気ヘッドのテープ摺接面をほぼ平面に形成したので、
減圧量の増大を期待することができ、磁気テープと磁気
ヘッドとの接触圧のより微細な調整が可能になる。
【0121】請求項5に記載した発明にあっては、上記
磁気ヘッドのテープ摺接面のうち、回転ドラムの回転方
向における前端縁が、その後端縁よりも高くなるように
ドラム面に対して傾斜させたので、磁気ヘッドの前端縁
で押し退ける空気量を増大させることで、テープ摺接面
への空気の流入をさらに少なくすることができ、減圧量
の増大を図ることができ、これにより、磁気テープと磁
気ヘッドとの接触圧のより微細な調整が可能になる。
【0122】請求項6に記載した発明にあっては、上記
磁気ヘッドをその回転方向における中心が上記ヘッド配
置孔の中心よりも回転方向における前方へ偏倚した位置
に配置したので、磁気ヘッドはテープ摺接面の前端縁が
その後端縁よりもドラム面から突出したことになり、前
端縁で空気を押し退けることにより、前端縁の後側に位
置するテープ摺接面において、さらに、空気の流入が少
なくなって減圧され、磁気テープと磁気ヘッドとの接触
圧のより微細な調整が可能になる。
【0123】請求項7に記載した発明にあっては、磁気
ヘッドのテープ摺接面のうち、回転ドラムの回転方向に
おける前端縁に凸部を形成したので、磁気ヘッドはテー
プ摺接面の前端縁がその後端縁よりもドラム面から突出
したこととになり、前端縁で空気を押し退けることによ
り、前端縁の後側に位置するテープ摺接面において、さ
らに、空気の流入を少なくして減圧し、テープ摺接面に
より多くの負圧を発生させることができ、磁気テープと
磁気ヘッドとの接触圧のより微細な調整が可能になる。
【0124】請求項8に記載した発明にあっては、磁気
ヘッドの前端縁に形成した凸部を、その正面形状で後方
が開口するほぼコ字状に形成したので、かかる凸部で押
し退ける空気量が増大すると共に、磁気ヘッドの上下両
側縁からテープ摺接面上に流入する空気を減少させるこ
とができ、よって、テープ摺接面における減圧量をさら
に大きくすることができ、磁気テープと磁気ヘッドとの
接触圧のより微細な調整が可能になる。
【0125】請求項9に記載した発明にあっては、磁気
ヘッドの前端縁に形成した凸部を、その正面形状で後方
が開口するほぼC字状に形成したので、かかる凸部で押
し退けた空気の流れをスムーズにすることができ、ま
た、磁気ヘッドの上下両側縁からテープ摺接面上に流入
する空気をさらに減少させることができ、これにより、
大きな負圧を発生させることができ、磁気テープと磁気
ヘッドとの接触圧のより微細な調整が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明磁気テープドライブ装置の実施の形態を
概略的に示した平面図である。
【図2】図3乃至図8とともに本発明回転ドラム装置の
第1の実施の形態を示すもので、本図は回転ドラム装置
の概略斜視図である。
【図3】磁気ヘッドを拡大して示す斜視図である。
【図4】磁気ヘッドに磁気テープが接触している状態を
概略的に示す拡大断面図である。
【図5】図6及び図7と共に、磁気テープが浮上する様
子を拡大して示すもので、本図は要部の概略図である。
【図6】磁気ヘッドのテープ摺接面に負圧が発生する様
子を示す概略図である。
【図7】磁気ヘッドに磁気テープが接触した状態を示す
概略図である。
【図8】高剛性テープと低剛性テープが磁気ヘッドに接
触する状態を拡大して示す概略図である。
【図9】本発明回転ドラム装置の第2の実施の形態を示
し、磁気ヘッドに磁気テープが接触している状態を概略
的に示す拡大断面図である。
【図10】第3の実施の形態にかかる磁気ヘッドを示す
要部の概略図である。
【図11】第3の実施の形態の変形例にかかる磁気ヘッ
ドを示す要部の概略図である。
【図12】第4の実施の形態にかかる磁気ヘッドを示す
要部の概略図である。
【図13】第4の実施の形態の変形例にかかる磁気ヘッ
ドを示す要部の概略図である。
【図14】図15と共に、第5の実施の形態にかかる磁
気ヘッドを拡大して示すもので、本図は概略正面図であ
る。
【図15】概略側面図である。
【図16】第5の実施の形態にかかる磁気ヘッドの一の
変形例を拡大して示す概略正面図である。
【図17】第5の実施の形態にかかる磁気ヘッドの別の
変形例を拡大して示す概略正面図である。
【図18】図19と共に、本発明にかかる磁気ヘッドの
幅方向における磁気テープとの接触状態を示すもので、
本図は要部の縦断面図である。
【図19】磁気ヘッドの幅を大きくした場合の磁気テー
プの接触状態を示す概略断面図である。
【図20】マルチギャップにした磁気ヘッドをヘッド基
板と共に示す斜視図である。
【図21】マルチギャップにした磁気ヘッドを示す正面
図である。
【図22】図23乃至図25と共に、従来の回転ドラム
装置を示すもので、本図は回転ドラム装置の概略斜視図
である。
【図23】磁気ヘッドをヘッド基板と共に拡大して示す
斜視図である。
【図24】要部の縦断面図である。
【図25】低剛性テープと高剛性テープの磁気ヘッドと
の接触状態を拡大して示す概略図である。
【符号の説明】
1…テープドライブ装置、2…回転ドラム装置、2a…
ドラム面、4…磁気テープ、5、8、9…テープ走行手
段、12…回転ドラム、13…固定ドラム、14…ヘッ
ド配置孔、15…磁気ヘッド、、16…テープ摺接面、
16a…前端縁、16b…後端縁、2A…回転ドラム装
置、15A…磁気ヘッド、15B…磁気ヘッド、15C
…磁気ヘッド、15D…磁気ヘッド、15E…磁気ヘッ
ド、15F…磁気ヘッド、19…突条(凸部)、15G
…磁気ヘッド、19A…突条(凸部)、15H…磁気ヘ
ッド、19B…突条(凸部)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒面を為すドラム面と、該ドラム面に
    沿って走行される磁気テープに摺接しながら磁気テープ
    に対する信号の記録又は読取を行う磁気ヘッドとを備
    え、 上記磁気ヘッドの磁気テープとの摺接面をドラム面から
    浮上した磁気テープの位置より低い位置に位置させ、 上記磁気ヘッドと磁気テープとが減圧により接触するよ
    うにしたことを特徴とする回転ドラム装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 円筒面を有する固定ドラムと、該固定ドラムに対して回
    転自在であると共に、固定ドラムの外周面と共にドラム
    面を形成する円筒面を有する回転ドラムとを備え、 上記磁気ヘッドを上記回転ドラムに形成された孔又は切
    欠(以下、「ヘッド配置孔」という。)に配設したこと
    を特徴とする回転ドラム装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 磁気ヘッドのテープ摺接面をドラム面より内側に位置さ
    せたことを特徴とする回転ドラム装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 上記磁気ヘッドのテープ摺接面をほぼ平面に形成したこ
    とを特徴とする回転ドラム装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 上記磁気ヘッドのテープ摺接面のうち、回転ドラムの回
    転方向における前端縁が、その後端縁よりも高くなるよ
    うにドラム面に対して傾斜させたことを特徴とする回転
    ドラム装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 上記磁気ヘッドをその回転方向における中心が上記ヘッ
    ド配置孔の中心よりも回転方向における前方へ偏倚した
    位置に配置したことを特徴とする回転ドラム装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 磁気ヘッドのテープ摺接面のうち、回転ドラムの回転方
    向における前端縁に凸部を形成したことを特徴とする回
    転ドラム装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 磁気ヘッドの前端縁に形成した凸部を、その正面形状で
    後方が開口するほぼコ字状に形成したことを特徴とする
    回転ドラム装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の回転ドラム装置であっ
    て、 磁気ヘッドの前端縁に形成した凸部を、その正面形状で
    後方が開口するほぼC字状に形成したことを特徴とする
    回転ドラム装置。
  10. 【請求項10】 円筒面を為すドラム面に沿って走行さ
    れる磁気テープに対して上記ドラム面に沿って回転する
    と共に磁気テープに摺接する磁気ヘッドによって信号の
    記録又は再生を行なう回転ドラム装置と、磁気テープを
    所定の走行経路に沿って走行させるテープ走行手段とを
    備えた磁気テープドライブ装置であって、 上記磁気ヘッドの磁気テープとの摺接面をドラム面から
    浮上した磁気テープの位置より低い位置に位置させ、 上記磁気ヘッドと磁気テープとが減圧により接触するよ
    うにしたことを特徴とする磁気テープドライブ装置。
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