JP2002197624A - 回転ヘッドドラム装置 - Google Patents
回転ヘッドドラム装置Info
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- JP2002197624A JP2002197624A JP2000399669A JP2000399669A JP2002197624A JP 2002197624 A JP2002197624 A JP 2002197624A JP 2000399669 A JP2000399669 A JP 2000399669A JP 2000399669 A JP2000399669 A JP 2000399669A JP 2002197624 A JP2002197624 A JP 2002197624A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一つの回転ドラムで記録レートの増加や可変
化に対応でき、薄手テープと厚手テープとの架け替え互
換に対しても記録再生特性を確保できる回転ヘッドドラ
ム装置を提供する。 【解決手段】 第1の固定ドラム1の最外周の直径R1
を第2の固定ドラム3の最外周の直径R3よりも大きく
設定し、中ドラム2の最外周面の厚みd1を0.3mm
〜1.0mmの範囲またはその近傍値に設定し、磁気テ
ープ12と中ドラム2とが対向する範囲内の磁気ヘッド
7が無い部分において、中ドラム2の最大回転数におけ
る磁気テープ12の最大浮上距離P1と最小回転数にお
ける磁気テープの最大浮上距離P2との差P3のほぼ2
倍またはその近傍値だけ中ドラム2の最外周の直径R2
を第2の固定ドラム3の最外周の直径R3よりも小さく
設定した。
化に対応でき、薄手テープと厚手テープとの架け替え互
換に対しても記録再生特性を確保できる回転ヘッドドラ
ム装置を提供する。 【解決手段】 第1の固定ドラム1の最外周の直径R1
を第2の固定ドラム3の最外周の直径R3よりも大きく
設定し、中ドラム2の最外周面の厚みd1を0.3mm
〜1.0mmの範囲またはその近傍値に設定し、磁気テ
ープ12と中ドラム2とが対向する範囲内の磁気ヘッド
7が無い部分において、中ドラム2の最大回転数におけ
る磁気テープ12の最大浮上距離P1と最小回転数にお
ける磁気テープの最大浮上距離P2との差P3のほぼ2
倍またはその近傍値だけ中ドラム2の最外周の直径R2
を第2の固定ドラム3の最外周の直径R3よりも小さく
設定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
に使用される回転ヘッドドラム装置に関するものであ
る。
に使用される回転ヘッドドラム装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】VHS方式等のビデオテープレコーダ
(以下、「VTR」と称す)やデジタルオーディオテー
プレコーダ等の磁気記録再生装置に使用される回転ヘッ
ドドラム装置には、磁気ヘッドが固定された上ドラムと
磁気テープの走行を案内するリードが形成された下ドラ
ムとを同軸に配置し、固定された下ドラムに対して上ド
ラムを回転させる上ドラム回転方式が用いられている。
(以下、「VTR」と称す)やデジタルオーディオテー
プレコーダ等の磁気記録再生装置に使用される回転ヘッ
ドドラム装置には、磁気ヘッドが固定された上ドラムと
磁気テープの走行を案内するリードが形成された下ドラ
ムとを同軸に配置し、固定された下ドラムに対して上ド
ラムを回転させる上ドラム回転方式が用いられている。
【0003】しかし、記録密度や記録レートの増大に伴
なってドラムの回転数が高くなるとエアフィルムが厚く
なり、上ドラム回転方式では磁気ヘッドと磁気テープの
安定な接触が確保できないため、固定された上ドラムと
下ドラムとの間に磁気ヘッドが設けられた中ドラムを配
置して、中ドラムのみを回転させる中ドラム回転方式が
使用されるようになっている。
なってドラムの回転数が高くなるとエアフィルムが厚く
なり、上ドラム回転方式では磁気ヘッドと磁気テープの
安定な接触が確保できないため、固定された上ドラムと
下ドラムとの間に磁気ヘッドが設けられた中ドラムを配
置して、中ドラムのみを回転させる中ドラム回転方式が
使用されるようになっている。
【0004】中ドラム回転方式の回転ヘッドドラム装置
は、上ドラム回転方式のものに比べドラムの高速回転や
回転互換の面からは有利であるが、記録再生時に走行負
荷が大きくなり易く、また、磁気ヘッドと磁気テープの
相対速度が2倍以上の回転互換を行う場合には、磁気テ
ープに記録されるトラックの直線性(リニアリティ)に
違いが生じて、狭いトラックピッチを有するテープフォ
ーマットでは編集精度の維持が困難である。
は、上ドラム回転方式のものに比べドラムの高速回転や
回転互換の面からは有利であるが、記録再生時に走行負
荷が大きくなり易く、また、磁気ヘッドと磁気テープの
相対速度が2倍以上の回転互換を行う場合には、磁気テ
ープに記録されるトラックの直線性(リニアリティ)に
違いが生じて、狭いトラックピッチを有するテープフォ
ーマットでは編集精度の維持が困難である。
【0005】そこで、例えば特開平06−295502
号公報や特開平07−73422号公報等には、中ドラ
ムの上端部に突起を形成したり、磁気ヘッドを搭載して
記録再生時に上側の固定ドラムと磁気テープの間にエア
が供給されるよう工夫をして、走行負荷が増加しないよ
うにする回転ヘッドドラム装置が開示されている。
号公報や特開平07−73422号公報等には、中ドラ
ムの上端部に突起を形成したり、磁気ヘッドを搭載して
記録再生時に上側の固定ドラムと磁気テープの間にエア
が供給されるよう工夫をして、走行負荷が増加しないよ
うにする回転ヘッドドラム装置が開示されている。
【0006】また、特開平05−182158号公報等
には、2つの固定ドラムの間から磁気ヘッドだけが覗く
ように構成するとともに磁気ヘッドだけを回転させる方
式を採用して、エアフィルムの影響をなくして回転互換
を容易にしたり、磁気ヘッドの先行側に磁気ヘッドと同
じ材料で構成したダミーヘッドを搭載して、磁気ヘッド
と磁気テープの接触を安定にした回転ヘッドドラム装置
が開示されている。
には、2つの固定ドラムの間から磁気ヘッドだけが覗く
ように構成するとともに磁気ヘッドだけを回転させる方
式を採用して、エアフィルムの影響をなくして回転互換
を容易にしたり、磁気ヘッドの先行側に磁気ヘッドと同
じ材料で構成したダミーヘッドを搭載して、磁気ヘッド
と磁気テープの接触を安定にした回転ヘッドドラム装置
が開示されている。
【0007】上述のように中ドラム回転方式の回転ヘッ
ドドラム装置には、さまざまな対策がなされている。
ドドラム装置には、さまざまな対策がなされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで昨今では、デ
ジタルVTRに見られるように、映像の高画質化や素材
に応じて記録レートを使い分けるという要望が高まって
おり、この要望に応えるために、回転ヘッドドラム装置
の記録レートの増加や可変化が増加している。
ジタルVTRに見られるように、映像の高画質化や素材
に応じて記録レートを使い分けるという要望が高まって
おり、この要望に応えるために、回転ヘッドドラム装置
の記録レートの増加や可変化が増加している。
【0009】また、記録レートの増加に伴いカセット当
りの記録時間が短くなるため、長時間化のニーズに応え
るべく薄手テープも採用されている。しかし、記録レー
トの増加や可変化は異なるドラム回転数で運用する必要
性があるため、ドラムに対するテープ浮上量が異なり、
薄手厚手テープのテープ架け替え互換は、テープ剛性の
微妙な違いから昨今の記録信号の短波長化では互換をと
ることが困難となっている。
りの記録時間が短くなるため、長時間化のニーズに応え
るべく薄手テープも採用されている。しかし、記録レー
トの増加や可変化は異なるドラム回転数で運用する必要
性があるため、ドラムに対するテープ浮上量が異なり、
薄手厚手テープのテープ架け替え互換は、テープ剛性の
微妙な違いから昨今の記録信号の短波長化では互換をと
ることが困難となっている。
【0010】また、テープ浮上量がほとんどない磁気ヘ
ッドのみが回転する方式では、走行負荷が大きくなるた
め、テープと磁気ヘッドとの接触圧が大きくなり過ぎ
て、磁気ヘッドと磁気テープとの安定な接触を得ること
が困難で、ヘッド摩耗やスチル等の実用信頼性に問題が
ある。
ッドのみが回転する方式では、走行負荷が大きくなるた
め、テープと磁気ヘッドとの接触圧が大きくなり過ぎ
て、磁気ヘッドと磁気テープとの安定な接触を得ること
が困難で、ヘッド摩耗やスチル等の実用信頼性に問題が
ある。
【0011】本発明は前記問題点を解決し、中ドラム回
転方式の回転ヘッドドラム装置において、一つの回転ド
ラムで記録レートの増加や可変化に対応でき、薄手テー
プと厚手テープとの架け替え互換に対しても良好な記録
再生特性を確保できるものを提供することを目的とす
る。
転方式の回転ヘッドドラム装置において、一つの回転ド
ラムで記録レートの増加や可変化に対応でき、薄手テー
プと厚手テープとの架け替え互換に対しても良好な記録
再生特性を確保できるものを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の回転ヘッドドラ
ム装置は、中ドラム回転方式の回転ヘッドドラム装置に
おいて、対向して同軸に配置された第1,第2の固定ド
ラムの直径と、第1,第2の固定ドラムの間で回転する
中ドラムの厚みと直径を適正な値に設定したことを特徴
とする。
ム装置は、中ドラム回転方式の回転ヘッドドラム装置に
おいて、対向して同軸に配置された第1,第2の固定ド
ラムの直径と、第1,第2の固定ドラムの間で回転する
中ドラムの厚みと直径を適正な値に設定したことを特徴
とする。
【0013】この本発明によると、複数の剛性の異なる
テープを走行させる場合や記録レートの可変化に対して
回転数が異なる場合であっても、安定な記録再生を行な
える回転ヘッドドラム装置が実現できる。
テープを走行させる場合や記録レートの可変化に対して
回転数が異なる場合であっても、安定な記録再生を行な
える回転ヘッドドラム装置が実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の回転ヘッ
ドドラム装置は、対向して同軸に配置された第1,第2
の固定ドラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支
持され、第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられ
た磁気テープを第2の固定ドラムに形成されたリードに
沿って走行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッド
によって磁気テープに対して異なる2種類以上の回転数
で記録再生する回転ヘッドドラム装置において、第1の
固定ドラムの最外周の直径R1を第2の固定ドラムの最
外周の直径R3よりも大きく設定し、中ドラムの最外周
面の厚みを0.3mm〜1.0mmの範囲またはその近
傍値に設定し、前記第1,第2の固定ドラムの周面に巻
き付けられた磁気テープと中ドラムとが対向する範囲内
でかつ磁気ヘッドが無い部分において、中ドラムの最大
回転数における磁気テープの最大浮上距離と最小回転数
における磁気テープの最大浮上距離との差のほぼ2倍ま
たはその近傍値だけ中ドラムの最外周の直径R2を第2
の固定ドラムの最外周の直径R3よりも小さく設定した
ことを特徴とする。
ドドラム装置は、対向して同軸に配置された第1,第2
の固定ドラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支
持され、第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられ
た磁気テープを第2の固定ドラムに形成されたリードに
沿って走行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッド
によって磁気テープに対して異なる2種類以上の回転数
で記録再生する回転ヘッドドラム装置において、第1の
固定ドラムの最外周の直径R1を第2の固定ドラムの最
外周の直径R3よりも大きく設定し、中ドラムの最外周
面の厚みを0.3mm〜1.0mmの範囲またはその近
傍値に設定し、前記第1,第2の固定ドラムの周面に巻
き付けられた磁気テープと中ドラムとが対向する範囲内
でかつ磁気ヘッドが無い部分において、中ドラムの最大
回転数における磁気テープの最大浮上距離と最小回転数
における磁気テープの最大浮上距離との差のほぼ2倍ま
たはその近傍値だけ中ドラムの最外周の直径R2を第2
の固定ドラムの最外周の直径R3よりも小さく設定した
ことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項2記載の回転ヘッドドラム
装置は、対向して同軸に配置された第1,第2の固定ド
ラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支持され、
第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁気テ
ープを第2の固定ドラムに形成されたリードに沿って走
行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッドによって
磁気テープに対して異なる2種類以上の回転数で記録再
生する回転ヘッドドラム装置において、第1の固定ドラ
ムの最外周の直径R1を第2の固定ドラムの最外周の直
径R3よりも大きく設定し、中ドラムの最外周面の厚み
を磁気ヘッドにより持ち上げられた磁気テープの傾きが
変わる変曲点のうち第1,第2の固定ドラムの側の変曲
点の間隔よりも小さく設定し、前記第1,第2の固定ド
ラムの周面に巻き付けられた磁気テープと中ドラムとが
対向する範囲内でかつ磁気ヘッドが無い部分において、
中ドラムの最大回転数における磁気テープの最大浮上距
離と最小回転数における磁気テープの最大浮上距離との
差のほぼ2倍またはその近傍値だけ中ドラムの最外周の
直径R2を第2の固定ドラムの最外周の直径R3よりも
小さく設定したことを特徴とする。
装置は、対向して同軸に配置された第1,第2の固定ド
ラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支持され、
第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁気テ
ープを第2の固定ドラムに形成されたリードに沿って走
行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッドによって
磁気テープに対して異なる2種類以上の回転数で記録再
生する回転ヘッドドラム装置において、第1の固定ドラ
ムの最外周の直径R1を第2の固定ドラムの最外周の直
径R3よりも大きく設定し、中ドラムの最外周面の厚み
を磁気ヘッドにより持ち上げられた磁気テープの傾きが
変わる変曲点のうち第1,第2の固定ドラムの側の変曲
点の間隔よりも小さく設定し、前記第1,第2の固定ド
ラムの周面に巻き付けられた磁気テープと中ドラムとが
対向する範囲内でかつ磁気ヘッドが無い部分において、
中ドラムの最大回転数における磁気テープの最大浮上距
離と最小回転数における磁気テープの最大浮上距離との
差のほぼ2倍またはその近傍値だけ中ドラムの最外周の
直径R2を第2の固定ドラムの最外周の直径R3よりも
小さく設定したことを特徴とする。
【0016】以下、本発明の実施の形態を図1〜図4を
用いて具体例に基づき説明する。中ドラム回転方式の回
転ヘッドドラム装置は、図1に示すように、対向して同
軸に配置された第1,第2の固定ドラム1,3の間に回
転駆動される中ドラム2が同軸に支持され、第1,第2
の固定ドラム1,3の周面に巻き付けられた磁気テープ
(図示せず)を第2の固定ドラム3に形成されたリード
に沿って走行させて中ドラム2に取り付けられた磁気ヘ
ッド7によって磁気テープに対して記録再生するよう構
成されている。
用いて具体例に基づき説明する。中ドラム回転方式の回
転ヘッドドラム装置は、図1に示すように、対向して同
軸に配置された第1,第2の固定ドラム1,3の間に回
転駆動される中ドラム2が同軸に支持され、第1,第2
の固定ドラム1,3の周面に巻き付けられた磁気テープ
(図示せず)を第2の固定ドラム3に形成されたリード
に沿って走行させて中ドラム2に取り付けられた磁気ヘ
ッド7によって磁気テープに対して記録再生するよう構
成されている。
【0017】詳細には、第2の固定ドラム3の軸支持孔
3aにはシャフト9の基端部が挿入され、シャフト9に
は軸受8a,8bを介してディスク4が取り付けられ、
このディスク4に磁気ヘッド7が設けられた中ドラム2
がビス10にて固定され、固定ドラム3に対して回転自
在に枢支されている。磁気ヘッド7は、中ドラム2に取
り付けられたヘッドベース6と、ヘッドベース6に貼り
付けられたヘッドチップ5とからなる。
3aにはシャフト9の基端部が挿入され、シャフト9に
は軸受8a,8bを介してディスク4が取り付けられ、
このディスク4に磁気ヘッド7が設けられた中ドラム2
がビス10にて固定され、固定ドラム3に対して回転自
在に枢支されている。磁気ヘッド7は、中ドラム2に取
り付けられたヘッドベース6と、ヘッドベース6に貼り
付けられたヘッドチップ5とからなる。
【0018】シャフト9の先端部には、中ドラム2に対
して所定の間隔を保つように第1の固定ドラム1がビス
11にて取り付けられている。中ドラム2を回転駆動す
るモータ13は、第2の固定ドラム3に設けられたコイ
ルとこのコイルと対向するようにディスク4に設けられ
たマグネットとからなり、コイルに給電励磁して発生す
る回転磁界とマグネットの磁束密度により駆動力が発生
して、中ドラム2の回転駆動が行われる。
して所定の間隔を保つように第1の固定ドラム1がビス
11にて取り付けられている。中ドラム2を回転駆動す
るモータ13は、第2の固定ドラム3に設けられたコイ
ルとこのコイルと対向するようにディスク4に設けられ
たマグネットとからなり、コイルに給電励磁して発生す
る回転磁界とマグネットの磁束密度により駆動力が発生
して、中ドラム2の回転駆動が行われる。
【0019】上記のように構成された回転ヘッドドラム
装置において、この実施の形態では、磁気テープの走行
性を向上させるために、図2に示すように、第1の固定
ドラム1の最外周の直径R1を第2の固定ドラム3の最
外周の直径R3よりも大きく設定した。ここでは、第1
の固定ドラム1の最外周の直径R1を、第2の固定ドラ
ム3の直径R3よりも4μm大きく、つまり半径差で2
μm大きく設定した。
装置において、この実施の形態では、磁気テープの走行
性を向上させるために、図2に示すように、第1の固定
ドラム1の最外周の直径R1を第2の固定ドラム3の最
外周の直径R3よりも大きく設定した。ここでは、第1
の固定ドラム1の最外周の直径R1を、第2の固定ドラ
ム3の直径R3よりも4μm大きく、つまり半径差で2
μm大きく設定した。
【0020】このような構成とすると、走行する磁気テ
ープに対して第1の固定ドラム1の側から第2の固定ド
ラム2の側に向かう矢印F方向への規制力が発生し、磁
気テープがリードに沿いやすくなり、磁気テープの安定
走行が実現できる。
ープに対して第1の固定ドラム1の側から第2の固定ド
ラム2の側に向かう矢印F方向への規制力が発生し、磁
気テープがリードに沿いやすくなり、磁気テープの安定
走行が実現できる。
【0021】また、第1,第2の固定ドラム1,3と磁
気テープ12との摩擦抵抗、特にテープが逆方向に走行
する時の摩擦抵抗を低減するために、中ドラム2の最外
周面の厚みを下記のように設定した。
気テープ12との摩擦抵抗、特にテープが逆方向に走行
する時の摩擦抵抗を低減するために、中ドラム2の最外
周面の厚みを下記のように設定した。
【0022】図3(a)に示すように、磁気テープ12
の走行時には、通常、中ドラム2に搭載された磁気ヘッ
ド7によって磁気テープ12が持ち上げられる。持ち上
げられた磁気テープ12の傾きが変わる変曲点12a〜
12cのうち、変曲点12a,12bが第1,第2の固
定ドラム1,3の端面にかかると、磁気ヘッド7が通過
するたびにエアが矢印a,bで示すように第1,第2の
固定ドラム1,3の側に供給され、磁気テープ12と第
1,第2の固定ドラム1,3の摩擦が減るため、テープ
が逆方向に走行するときに走行負荷を低減できる。
の走行時には、通常、中ドラム2に搭載された磁気ヘッ
ド7によって磁気テープ12が持ち上げられる。持ち上
げられた磁気テープ12の傾きが変わる変曲点12a〜
12cのうち、変曲点12a,12bが第1,第2の固
定ドラム1,3の端面にかかると、磁気ヘッド7が通過
するたびにエアが矢印a,bで示すように第1,第2の
固定ドラム1,3の側に供給され、磁気テープ12と第
1,第2の固定ドラム1,3の摩擦が減るため、テープ
が逆方向に走行するときに走行負荷を低減できる。
【0023】変曲点12a,12bの間隔Sは、磁気ヘ
ッド7の突出量や磁気テープ12の剛性によっても異な
るが、昨今の小型デジタルVTRの場合では、磁気テー
プ12の厚みも薄く、また中ドラム2が高速回転し、さ
らにヘッド突出量も20μm前後であるため、約1.5
mm程度となる。また、第1の固定ドラム1と中ドラム
2との隙間H1,中ドラム2と第2の固定ドラム3の隙
間H2は、一般的に100μm前後に設定されているた
め、中ドラム2の最外周面の厚みd1を0.3mm〜
1.0mmに設定すると、磁気テープ12の走行負荷を
低減するのに最適であることが確認された。
ッド7の突出量や磁気テープ12の剛性によっても異な
るが、昨今の小型デジタルVTRの場合では、磁気テー
プ12の厚みも薄く、また中ドラム2が高速回転し、さ
らにヘッド突出量も20μm前後であるため、約1.5
mm程度となる。また、第1の固定ドラム1と中ドラム
2との隙間H1,中ドラム2と第2の固定ドラム3の隙
間H2は、一般的に100μm前後に設定されているた
め、中ドラム2の最外周面の厚みd1を0.3mm〜
1.0mmに設定すると、磁気テープ12の走行負荷を
低減するのに最適であることが確認された。
【0024】なお、図3(b)のように、中ドラム2の
厚みd2を1.0mmよりも厚くした場合には、テープ
12の変曲点12a,12bが第1,第2の固定ドラム
1,3の端面までかからなくなるため、記録再生時に第
1,第2の固定ドラム1,3の側にエアが供給されず、
磁気テープ12と第1,第2の固定ドラム1,3の間に
摩擦が生じ、走行負荷が増加する。また、中ドラム2の
厚みd2が0.3mmよりも薄い場合には、中ドラム2
の回転により発生するエアの絶対量が少なく、第1,第
2の固定ドラム1,3の側にエアが供給されないため、
走行負荷が大きくなる。
厚みd2を1.0mmよりも厚くした場合には、テープ
12の変曲点12a,12bが第1,第2の固定ドラム
1,3の端面までかからなくなるため、記録再生時に第
1,第2の固定ドラム1,3の側にエアが供給されず、
磁気テープ12と第1,第2の固定ドラム1,3の間に
摩擦が生じ、走行負荷が増加する。また、中ドラム2の
厚みd2が0.3mmよりも薄い場合には、中ドラム2
の回転により発生するエアの絶対量が少なく、第1,第
2の固定ドラム1,3の側にエアが供給されないため、
走行負荷が大きくなる。
【0025】より詳細には、前述したように、磁気テー
プ12が逆方向に走行した時に走行負荷が増加するの
は、特に中ドラム2の厚みが厚く、磁気テープ12に上
端部近傍が第1の固定ドラム1と中ドラム2の両方にま
たがっている場合に、テープ上端部近傍のテープ変曲点
12aが第1の固定ドラム1の端面にかからないため
に、磁気ヘッド7が通過しても第1の固定ドラム1の側
にエアが供給されないためである。中ドラム2が薄けれ
ば、磁気ヘッド7が通過する度に第1の固定ドラム1の
側にエアが供給されて走行負荷が低減する。磁気テープ
12が正方向に走行している時は中ドラム2の回転によ
って発生するエアがテープ走行とともに流れるため、逆
方向の走行と比較すると大きな問題とはならない。
プ12が逆方向に走行した時に走行負荷が増加するの
は、特に中ドラム2の厚みが厚く、磁気テープ12に上
端部近傍が第1の固定ドラム1と中ドラム2の両方にま
たがっている場合に、テープ上端部近傍のテープ変曲点
12aが第1の固定ドラム1の端面にかからないため
に、磁気ヘッド7が通過しても第1の固定ドラム1の側
にエアが供給されないためである。中ドラム2が薄けれ
ば、磁気ヘッド7が通過する度に第1の固定ドラム1の
側にエアが供給されて走行負荷が低減する。磁気テープ
12が正方向に走行している時は中ドラム2の回転によ
って発生するエアがテープ走行とともに流れるため、逆
方向の走行と比較すると大きな問題とはならない。
【0026】さらに、中ドラム2の回転互換や磁気テー
プ12の架け替え互換に対して記録再生特性が確保でき
るよう、第1,第2の固定ドラム1,3の周面に巻き付
けられた磁気テープ12と中ドラム2とが対向する範囲
内でかつ磁気ヘッド7が無い部分において、中ドラム2
の最大回転数における磁気テープ12の最大浮上距離と
最小回転数における磁気テープの最大浮上距離との差の
ほぼ2倍またはその近傍値だけ中ドラム2の最外周の直
径R2を第2の固定ドラム3の最外周の直径R3よりも
小さく設定した。なお、「最大浮上距離」とは、中ドラ
ム2と磁気テープ12とが対向する区間において、磁気
テープ12と中ドラム2とが最も遠い距離である。
プ12の架け替え互換に対して記録再生特性が確保でき
るよう、第1,第2の固定ドラム1,3の周面に巻き付
けられた磁気テープ12と中ドラム2とが対向する範囲
内でかつ磁気ヘッド7が無い部分において、中ドラム2
の最大回転数における磁気テープ12の最大浮上距離と
最小回転数における磁気テープの最大浮上距離との差の
ほぼ2倍またはその近傍値だけ中ドラム2の最外周の直
径R2を第2の固定ドラム3の最外周の直径R3よりも
小さく設定した。なお、「最大浮上距離」とは、中ドラ
ム2と磁気テープ12とが対向する区間において、磁気
テープ12と中ドラム2とが最も遠い距離である。
【0027】例えば、図4に示すように磁気ヘッド7が
ない部分をテープ12が正方向にドラム上を走行してい
る場合を例に挙げると、磁気テープ12は、中ドラム2
が最大回転数(18000r/min)で回転するとき
には破線で示すように変形し、最小回転数(9000r
/min)で回転するときには実線で示すように変形す
る。
ない部分をテープ12が正方向にドラム上を走行してい
る場合を例に挙げると、磁気テープ12は、中ドラム2
が最大回転数(18000r/min)で回転するとき
には破線で示すように変形し、最小回転数(9000r
/min)で回転するときには実線で示すように変形す
る。
【0028】中ドラム2の最外周の直径R2が21.7
mmである場合には、ドラム回転数が18000r/m
inである時の最大浮上距離P1は8μm、ドラム回転
数9000r/minである時の最大浮上距離P2は6
μmとなるため、中ドラム2の直径R2を、P1とP2
の差P3、ここでは2μmのほぼ2倍、すなわち約4μ
mだけ第2の固定ドラムの直径R3よりも小さくした。
mmである場合には、ドラム回転数が18000r/m
inである時の最大浮上距離P1は8μm、ドラム回転
数9000r/minである時の最大浮上距離P2は6
μmとなるため、中ドラム2の直径R2を、P1とP2
の差P3、ここでは2μmのほぼ2倍、すなわち約4μ
mだけ第2の固定ドラムの直径R3よりも小さくした。
【0029】このように、異なるドラム回転数における
テープ浮上量の差の分だけ中ドラム2を第2の固定ドラ
ム3よりも小さくしたので、磁気テープ12の浮上量の
差や剛性の影響を受けにくくなり、良好な磁気テープ1
2と磁気ヘッド7の接触が得られる。
テープ浮上量の差の分だけ中ドラム2を第2の固定ドラ
ム3よりも小さくしたので、磁気テープ12の浮上量の
差や剛性の影響を受けにくくなり、良好な磁気テープ1
2と磁気ヘッド7の接触が得られる。
【0030】以上のように、第1の固定ドラム1の最外
周の直径R1を第2の固定ドラムの最外周の直径R3よ
りも大きく設定し、中ドラム2の最外周面の厚みd1を
0.3mm〜1.0mmに設定し、第1,第2の固定ド
ラム1,3の周面に巻き付けられた磁気テープ12と中
ドラム2とが対向する範囲内でかつ磁気ヘッド7が無い
部分において、中ドラム2の最大回転数における磁気テ
ープ12の最大浮上距離と最小回転数における磁気テー
プの最大浮上距離との差のほぼ2倍またはその近傍値だ
け中ドラム2の最外周の直径R2を第2の固定ドラム3
の最外周の直径R3よりも小さく設定したので、1つの
回転ドラムにおける回転互換が得られる。また、テープ
浮上量の差が大きいと、剛性の異なる厚手テープと薄手
テープでは記録再生特性に影響が出るが、中ドラム2の
厚みを薄くしてテープの変曲点を第1,第2の固定ドラ
ム1,3にかかるようにすることで、テープ剛性の差を
吸収する方向に改善できる。
周の直径R1を第2の固定ドラムの最外周の直径R3よ
りも大きく設定し、中ドラム2の最外周面の厚みd1を
0.3mm〜1.0mmに設定し、第1,第2の固定ド
ラム1,3の周面に巻き付けられた磁気テープ12と中
ドラム2とが対向する範囲内でかつ磁気ヘッド7が無い
部分において、中ドラム2の最大回転数における磁気テ
ープ12の最大浮上距離と最小回転数における磁気テー
プの最大浮上距離との差のほぼ2倍またはその近傍値だ
け中ドラム2の最外周の直径R2を第2の固定ドラム3
の最外周の直径R3よりも小さく設定したので、1つの
回転ドラムにおける回転互換が得られる。また、テープ
浮上量の差が大きいと、剛性の異なる厚手テープと薄手
テープでは記録再生特性に影響が出るが、中ドラム2の
厚みを薄くしてテープの変曲点を第1,第2の固定ドラ
ム1,3にかかるようにすることで、テープ剛性の差を
吸収する方向に改善できる。
【0031】なお、上記説明では、磁気テープ12と磁
気ヘッド7の微妙な接触を確保するために、第1の固定
ドラム1の中ドラム2側の端部にテーパ部1aを設け、
テーパ部1aよりも先端側の最外周部分の直径R1を第
2の固定ドラム3の直径R3よりも大きくしたが、リー
ド方向である矢印F方向に磁気テープ12に規制力が働
き、磁気ヘッド7と磁気テープ12の接触に安定性が保
たれるものであれば特に限定されるものではない。
気ヘッド7の微妙な接触を確保するために、第1の固定
ドラム1の中ドラム2側の端部にテーパ部1aを設け、
テーパ部1aよりも先端側の最外周部分の直径R1を第
2の固定ドラム3の直径R3よりも大きくしたが、リー
ド方向である矢印F方向に磁気テープ12に規制力が働
き、磁気ヘッド7と磁気テープ12の接触に安定性が保
たれるものであれば特に限定されるものではない。
【0032】また、上記説明では、中ドラム2の最外周
面の厚みd1を0.3mm〜1.0mmとしたが、中ド
ラム2の最外周面の厚みd1を0.3mm〜1.0mm
の範囲またはその近傍値に設定しても、上記と同様の効
果が得られる。
面の厚みd1を0.3mm〜1.0mmとしたが、中ド
ラム2の最外周面の厚みd1を0.3mm〜1.0mm
の範囲またはその近傍値に設定しても、上記と同様の効
果が得られる。
【0033】また、中ドラム2の最外周面の厚みd1
を、0.3mm〜1.0mmの範囲またはその近傍値に
設定するとは、中ドラム2の最外周面の厚みd1を上記
の変曲点12a,12bの間隔Sよりも小さく設定した
ということもできる。
を、0.3mm〜1.0mmの範囲またはその近傍値に
設定するとは、中ドラム2の最外周面の厚みd1を上記
の変曲点12a,12bの間隔Sよりも小さく設定した
ということもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の回転ヘッドドラム
装置によると、対向して同軸に配置された第1,第2の
固定ドラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支持
され、第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた
磁気テープを第2の固定ドラムに形成されたリードに沿
って走行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッドに
よって磁気テープに対して記録再生する回転ヘッドドラ
ム装置において、第1の固定ドラムの最外周の直径R1
を第2の固定ドラムの最外周の直径R3よりも大きく設
定し、中ドラムの最外周面の厚みを0.3mm〜1.0
mmの範囲またはその近傍値に設定し、前記第1,第2
の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁気テープと中ド
ラムとが対向する範囲内でかつ磁気ヘッドが無い部分に
おいて、中ドラムの最大回転数における磁気テープの最
大浮上距離と最小回転数における磁気テープの最大浮上
距離との差のほぼ2倍またはその近傍値だけ中ドラムの
最外周の直径R2を第2の固定ドラムの最外周の直径R
3よりも小さく設定したので、ドラムの高速回転や異な
るドラム回転数の回転互換による記録レートの増加や可
変化に対応可能でき、テープ剛性の異なる厚手テープと
薄手テープの架け替え互換に対しても良好な記録再生特
性を確保できる。
装置によると、対向して同軸に配置された第1,第2の
固定ドラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支持
され、第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた
磁気テープを第2の固定ドラムに形成されたリードに沿
って走行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッドに
よって磁気テープに対して記録再生する回転ヘッドドラ
ム装置において、第1の固定ドラムの最外周の直径R1
を第2の固定ドラムの最外周の直径R3よりも大きく設
定し、中ドラムの最外周面の厚みを0.3mm〜1.0
mmの範囲またはその近傍値に設定し、前記第1,第2
の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁気テープと中ド
ラムとが対向する範囲内でかつ磁気ヘッドが無い部分に
おいて、中ドラムの最大回転数における磁気テープの最
大浮上距離と最小回転数における磁気テープの最大浮上
距離との差のほぼ2倍またはその近傍値だけ中ドラムの
最外周の直径R2を第2の固定ドラムの最外周の直径R
3よりも小さく設定したので、ドラムの高速回転や異な
るドラム回転数の回転互換による記録レートの増加や可
変化に対応可能でき、テープ剛性の異なる厚手テープと
薄手テープの架け替え互換に対しても良好な記録再生特
性を確保できる。
【図1】本発明の実施の形態における回転ヘッドドラム
装置の縦断面図
装置の縦断面図
【図2】図1の回転ヘッドドラム装置における第1の固
定ドラム,中ドラム,第2の固定ドラムの位置関係を説
明する要部拡大模式図
定ドラム,中ドラム,第2の固定ドラムの位置関係を説
明する要部拡大模式図
【図3】図1の回転ヘッドドラム装置の磁気テープの変
形状態を示す要部拡大模式図と、中ドラムの厚みが厚い
場合のテープの変形状態を示す要部拡大断面図
形状態を示す要部拡大模式図と、中ドラムの厚みが厚い
場合のテープの変形状態を示す要部拡大断面図
【図4】同実施の形態における異なるドラム回転数での
磁気テープの位置関係を示す要部拡大断面図
磁気テープの位置関係を示す要部拡大断面図
1 第1の固定ドラム 2 中ドラム 3 第2の固定ドラム 3a 軸支持孔 4 ディスク 7 磁気ヘッド 8 軸受け 9 シャフト 10 ビス 11 ビス 12 磁気テープ 12a,12b 磁気テープの変曲点 13 モータ R1 第1の固定ドラム最外周の直径 R2 第2の固定ドラムの最外周の直径 R3 第2の固定ドラムの最外周の直径
Claims (2)
- 【請求項1】対向して同軸に配置された第1,第2の固
定ドラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支持さ
れ、第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁
気テープを第2の固定ドラムに形成されたリードに沿っ
て走行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッドによ
って磁気テープに対して異なる2種類以上の回転数で記
録再生する回転ヘッドドラム装置において、 第1の固定ドラムの最外周の直径R1を第2の固定ドラ
ムの最外周の直径R3よりも大きく設定し、 中ドラムの最外周面の厚みを0.3mm〜1.0mmの
範囲またはその近傍値に設定し、 前記第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁
気テープと中ドラムとが対向する範囲内でかつ磁気ヘッ
ドが無い部分において、中ドラムの最大回転数における
磁気テープの最大浮上距離と最小回転数における磁気テ
ープの最大浮上距離との差のほぼ2倍またはその近傍値
だけ中ドラムの最外周の直径R2を第2の固定ドラムの
最外周の直径R3よりも小さく設定した回転ヘッドドラ
ム装置。 - 【請求項2】対向して同軸に配置された第1,第2の固
定ドラムの間に回転駆動される中ドラムが同軸に支持さ
れ、第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁
気テープを第2の固定ドラムに形成されたリードに沿っ
て走行させて中ドラムに取り付けられた磁気ヘッドによ
って磁気テープに対して異なる2種類以上の回転数で記
録再生する回転ヘッドドラム装置において、 第1の固定ドラムの最外周の直径R1を第2の固定ドラ
ムの最外周の直径R3よりも大きく設定し、 中ドラムの最外周面の厚みを磁気ヘッドにより持ち上げ
られた磁気テープの傾きが変わる変曲点のうち第1,第
2の固定ドラムの側の変曲点の間隔よりも小さく設定
し、 前記第1,第2の固定ドラムの周面に巻き付けられた磁
気テープと中ドラムとが対向する範囲内でかつ磁気ヘッ
ドが無い部分において、中ドラムの最大回転数における
磁気テープの最大浮上距離と最小回転数における磁気テ
ープの最大浮上距離との差のほぼ2倍またはその近傍値
だけ中ドラムの最外周の直径R2を第2の固定ドラムの
最外周の直径R3よりも小さく設定した回転ヘッドドラ
ム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399669A JP2002197624A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 回転ヘッドドラム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399669A JP2002197624A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 回転ヘッドドラム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002197624A true JP2002197624A (ja) | 2002-07-12 |
Family
ID=18864400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000399669A Pending JP2002197624A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 回転ヘッドドラム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002197624A (ja) |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000399669A patent/JP2002197624A/ja active Pending
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