JPH0383255A - 磁気記録再生装置の回転ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主に映像信号を磁気テープに記録（または再
生）する磁気記録再生装置（以下、ＶＴＲと称する。）
の回転ヘッド装置に関する。

従来の技術 近年ＶＴＲは高画質化が進行し、例えばＮＴＳＣ映像信
号の２倍の水平走査線を有する高品位ＶＴＲや、ＮＴＳ
Ｃ映像信号をＡ／Ｄ変換して磁気テープにデジタル記録
するデジタルＶＴＲ等の提案がなされている。

これらの高品位ＶＴＲやデジタルＶＴＲでは、従来のＶ
ＴＲに比較して高周波信号を記録、再生する必要があり
、内蔵される回転ヘッドは従来のＶＴＲに対して３倍程
度の高速回転が要求される。

以下、従来の高速回転型ＶＴＲについて図面を用いて記
述する。

第８図は、従来の回転ヘッド装置の断面図を示す。１は
回転ヘッドで、磁気テープ（図示せず）からの記録信号
が再生可能である。２はへラドベースであり、その先端
に回転ヘッドｌを接着固定し、ビス３で回転ドラム４の
下端に固定されている。５は固定下ドラムであり、外周
面には巻回される磁気テープの走行高さ位置をヘリカル
状に案内するテープリード５ａ及び磁気テープ接触走行
面５ｂが設けられている。６は回転ディスクであり、中
心部の回転軸７に固定され、軸受け８，８”に支持され
て回転自在である。９は回転軸７の下端部にビス１０で
締め付は固定されたスラスト止め具、１１はスラスト止
め具９にビス１２で締め付は固定された電動機のロータ
、１３は電動機のロータ１１に接着固定されたマグネッ
、）、１４は電動機のステータコイルで、通電すればロ
ータ１１に回転力が発生する。１５は回転ディスク６と
軸受け８との間に設けられたスペーサ、１６は回転ドラ
ム４を回転ディスク６に締め付は固定するビス、１７は
回転ディスク６の下方部に接着固定された回転トランス
の一次側コアであり、回転ヘッド１及び回転ヘッドｌに
対して１８０′離間して設けられた回転ヘッド１′（図
示せず）のそれぞれに記録（または再生）信号の伝達を
行う一次巻線が溝部に設けられている。１８は回転トラ
ンスの一次側コア１７に対向して固定下ドラム５の内部
に接着固定された回転トランスの二次側コアであり、溝
部には二次巻線が設けられている。１９はスペーサ２０
を介してビス２１で回転ディスク６の上端部に締め付は
固定されたスリップリング取り付は具、２２はスリップ
リングの電極２３，２４．２３　ｅ　＋２４　ｅを絶縁
保持するスリップリング保持具であり、スリップリング
取り付は具１９に接着固定されている。２５＋２８．２
５ｅ、２８ｅはスリップリングの電極２３，２４．２３
ｅ、２４ｅに対応して接触しているブラシ、２７はブラ
シ２５゜２Ｂ、２５ｅ、２６ｅを絶縁保持するブラシ保
持具であり、ＶＴＲ本体のブラシ取り付は板２８に接着
固定されている。２９はビス３０で回転ドラム４の上方
部に固定された回路基板、３１は回路基板２９に構成さ
れた前置増幅手段であり、回転ヘッド１，１′からの再
生信号を個々に増幅して、回転トランスの一次側コア１
７の一次巻線に導びく。

第９図は、上記回転ヘッド装置が内蔵されたＶＴＲの要
部平面図である。

３２は磁気テープであり、テープガイド３３゜消去ヘッ
ド３４．テープガイ１３５１回転ヘッド１．１′が内蔵
された回転ドラム４と固定下ドラム５とで構成された回
転ヘッド装置、テープガイド３６、　　オーディオ・コ
ントロールヘッド３７．　　キャプスタン３８．のそれ
ぞれに案内され、テープ走行パスを形成する。３９はピ
ンチローラである。

次に、第８図、第９図により動作を説明する。

ＶＴＲを記録状態にすれば、電動機のステータコイル１
４が通電されてロータ１３に回転力が発生し、ロータ１
３にされたスラスト止め具９１回転軸７１回転ディスク
６、回転トランスの一次側’　ｙ　１７ｔ　　回転ドラ
ム４１回転ヘッド１．１’等の回転軸７に固定された部
分が矢印４ｏ方向に回転する。続いて、キャプスタン３
８を回転させ、これに磁気テープ３２を挟んでピンチロ
ーラ３９を押圧すれば、キャプスタン３８とピンチロー
ラ３９の共働作用で磁気テープ３２が矢印４１方向に走
行開始する。そして、回転トランスを通じて記録信号を
回転ヘッド１，１′に加えれば、磁気テープ３２に新規
な磁化トラックが形成される。

また、ＶＴＲが再生状態に至れば、スリップリングの電
極２３．２４に対して接触しているブラシ２５．２８を
通じて前置増幅手段３１にＶｃｃとＧＮＤの電源が供給
され、前置増幅手段３１が動作状態に至り、回転ヘッド
１，１′からの再生信号を個々に増幅して、回転トラン
スの一次側コア１７の一次巻線に導びかれ、これに対応
した二次側コア１８の二次巻線から出力が得られ、後続
の信号処理回路へと導びかれる。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の高速回転型ＶＴＲでは、回転ド
ラムの回転速度が通常のＶＴＲ１８００ｒ。

ｐ、ｍ、に対して３倍の５４０Ｏｒ、ｐ、ｍ、程度にな
る。

そして、回転ヘッド１．１′と磁気テープ３２との接触
状態は第１０図に示す如く、磁気テープ３２の上側が回
転ドラム４の外周面４ａから回転へラド１，１′の突出
ｍ（１）先端を越えて浮上することになる。

この原因は、通常のＶＴＲの回転ドラムに対して回転速
度が３倍、程度に増大しているため、回転ドラム４の外
周面４ａ周辺での移動空気層が増加し、回転ドラム４の
外周面４ａと磁気テープ３２との接触開始部（第９図の
矢印３５ａに示す。）に流入する。その結果、第１０図
に示す磁気テープ３２の接触状態に至り、回転ヘッド１
．１″先端の上側には磁気テープ３２との間に隙間りが
発生する。従って、回転ヘッド１，１′で記録された磁
化トラックは第１１図のｌａに示すが如く磁化開始部分
に未記録部５ｂが発生し、回転ヘッドからの再生信号は
第１２図に示す如＜６ｃ部分で出力低下になり、再生信
号のＳ／Ｎ比が劣化するという問題点があった。

この問題点を解決する手段としては、磁気テープ３２の
テープテンシロンを増大させ、第１０図に示す回転ドラ
ム４の外周面４ａからの磁気テープ３２の浮上量を減少
させる対策が考えられるが、磁気テープ３２のテープテ
ンシロンを増加させれば、回転ヘッド１，１′との接触
圧力も増加し、磁気テープ３２及び回転ヘッド１．１′
の摩耗を早める等の新たな問題を発生するに至っていた
。

本発明は、従来の問題点を解消し、磁気テープのテンシ
ロンを増加することなく回転ヘッドと磁気テープとの接
触を安定状態に至らしめ、信頼性の高い再生信号が得ら
れる回転ヘッド装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の磁気記録再生装置の
回転ヘッド装置は、磁気テープに信号を記録（または再
生）する回転ヘッドと、磁気テープを巻回する磁気テー
プ巻回外周面に凹状の環状溝を配設した回転ドラムと１
回転ドラムに巻回された磁気テープの走行高さ位置をヘ
リカル状に規制するテープリードを有する固定下ドラム
とを具備し、回転ドラムの磁気テープ巻回外周面に配設
された凹状の環状溝に臨んで回転ヘッドを配設したもの
である。

作用 本発明は、上記の構成により、ＶＴＲの動作状態におい
て、磁気テープは回転している回転ドラムの磁気テープ
巻回外周面に巻回され、固定下ドラムのテープリードで
高さ位置が規制されて走行開始する。そして、回転ドラ
ムの磁気テープ巻回外周面とその外側に巻回される磁気
テープとの隙間は、磁気テープ巻回外周面に配設された
凹状の環状溝部で拡大する。そして、回転ドラムの磁気
テープ巻回外周面周辺の移動空気層を凹状の環状溝部と
磁気テープとの隙間に流入させ、回転ドラムの磁気テー
プ巻回外周面からの磁気テープ浮上量を回転ヘッドの突
出量以下に減少させる。この結果、凹状の環状溝に臨ん
で配設された回転ヘッドと磁気テープとが安定接触する
ように作用する。

実施例 以下、本発明による回転ヘッド装置の一実施例を第１図
〜第７図を用いて説明する。なお、第８図〜第１２図の
従来例と同一構成要素には同一符号を付し、本発明と直
接関係のない部分の重複説明を省略する。

第１図は本発明による一実施例の回転ヘッド装置の側面
図である。４３は環状の回転ドラムであり、外側に磁気
テープを巻回案内する磁気テープ巻回外周面４３ａが構
成されている。４４は磁気テープ巻回外周面４３ａの下
側に設けられた第１の凹状の環状溝で、底面４５には１
８０゛離間して回転ヘッド１．Ｉ′を突出配置させるた
めの突出窓４５ａ、４５ｂが構成されている。

４６は磁気テープ巻回外周面４３ａの上側に設けられた
第２の環状溝である。４７は固定下ドラムであり、下側
に磁気テープの走行高さ位置をヘリカル状に規制するテ
ープリード４８と回転ドラム４３の磁気テープ巻回外周
面４３ａの直径（Ｄ　ｕ　）に対してやや小径の磁気テ
ープ接触走行面４９が構成されている。固定下ドラム４
７のテープリード４８は図示の如く、回転ドラム４３に
巻回される磁気テープ３２の巻回途中から磁気テープ３
２の下側エツジに当接して、磁気テープ３２の走行高さ
位置を規制する。テープガイド３５から回転ドラム４３
に至る磁気テープ巻回開始部分における磁気テープ３２
は図示の如く、磁気テープ３２の下側エツジ部３２ａは
、回転ドラム４３に設けられた第１の凹状の環状溝４４
の下側の磁気テープ巻回外周面４３ａに巻回案内される
。また、回転ドラム４３からテープガイド３６に至る磁
気テープ巻回終了部分における磁気テープ３２の上側エ
ツジ部３２ｂは、第１の凹状の環状溝４４と第２の環状
溝４６との間の磁気テープ巻回外周面４３ａに巻回案内
される。５０は固定下ドラム４７の低部に構成され、回
転ドラム４３に回転を与えるモータである。

次に、本発明の一実施例における回転ヘッド装置の動作
を第２図〜第５図の磁気テープとの接触状態図を用いて
説明する。

ＶＴＲの記録または再生モードにおいて、磁気テープ３
２が回転ヘッド装置に巻回し、走行開始すれば、第１図
の一点鎖線で示す如く、磁気テープ３２は上側がテープ
ガイド３５．３６それぞれのリミッタにより、下側は固
定下ドラム４７のテープリード４８により走行高さ位置
が規制されることになる。回転ドラム４３に巻回された
磁気テープ３２の磁気テープ巻回開始部分における接触
状態は第２図に示す如く、磁気テープ巻回外周面４３ａ
とその外側に巻回案内される磁気テープ３２との隙間が
、磁気テープ巻回外周面４３ａに配設された第１の凹状
の環状溝部４４で拡大する。そして、回転ドラム４３の
磁気テープ巻回外周面４３ａ周辺の移動空気層が、第１
の凹状の環状溝部４４と磁気テープ３２との隙間に流入
することになり、回転ドラム４３の磁気テープ巻回外周
面４３ａからの磁気テープ浮上量が減少する。この磁気
テープ浮上量は、第１の凹状の環状溝４４の溝幅（Ｗ）
と溝深さ（ｇ）で示される断面積によって決定される。

本実施例では、磁気テープの浮上量（１０）が第３図に
示される磁気テープ巻回外周面４３ａからの回転ヘッド
の突出１１（１）に対して減少するように、第１の凹状
の環状溝４４の溝幅（Ｗ）と溝深さ（ｇ）がそれぞれ設
定されている。この結果、第１の凹状溝４４に臨んで突
出配置された回転ヘッド１，１′と磁気テープ３２との
接触は第３図に示す如く、隙間のない安定状態になる。

また、磁気テープ３２の下側エツジ部３２ａは、回転ド
ラム４３に設けられた第１の凹状の環状溝４４の下側の
磁気テープ巻回外周面４３ａに巻回案内されているから
、磁気テープ巻回外周面４３ａとの隙間に移動空気層が
介在し、接触することがない。

同様に、磁気テープ巻回終了部分における磁気テープ３
２の接触状態は第４図に示す如く、第１の凹状の環状溝
４４の両側の磁気テープ巻回外周面４３ａとその外側に
巻回案内される磁気テープ３２との隙間に移動空気層が
介在するから、磁気テープ巻回外周面４３ａに接触する
ことがない。

回転ヘッド１，１′と磁気テープ３２との接触は第Ｓ図
に示す如く、隙間のない安定状態になる。従って、回転
ヘッド１，１′で記録した磁化トラックは、第６図の１
０に示す如く、磁化開始部分で未記録部が発生せず、回
転ヘッドからの再生信号は第７図に示す如く出力低下の
ない、安定したものとなる。

以上説明した本実施例の回転ヘッド装置では、回転ドラ
ムに回転ヘッドが固定され、一体回転する構成であるが
、本発明は中間部の回転ドラムに凹状の環状溝を設けて
、回転ヘッドを突出配置する構成の中間ドラム回転型の
回転ヘッド装置に適用しても同様に作用する。

発明の効果 以上述べたように、本発明によれば、磁気テープを巻回
案内する回転ドラムの磁気テープ巻回外周面の移動空気
層を磁気テープ巻回外周面に配設された凹状の環状溝と
巻回案内された磁気テープとの隙間に流入させるととも
に凹状の環状溝に臨んで回転ヘッドを突出配置させる構
成であるから、回転ドラムの磁気テープ巻回外馬面から
の磁気テープ浮上が減少し、回転ヘッドと磁気テープと
の接触を安定状態にすることが可能になる。従って、安
定な記録トラックパターンの形成や再生信号のＳ／Ｎ比
低下が減少することになり、ＶＴＲの信ム 照性向上に寄与できる。・ヘ−

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例の回転ヘッド装置の側面
図、第２図及び第３図は同実施例の磁気テープ巻回開始
部分における磁気テープと回転ヘッドとの接触状態図、
第４図及び第５図は同実施例の磁気テープ巻回終了部分
における磁気テープと回転ヘッドとの接触状態図、第６
図は同実施例における磁化トラックパターン図、第７図
は同実施例における回転ヘッドの再生信号波形図、第８
図は従来の回転ヘッド装置の断面図、第９図は同従来の
回転ヘッド装置が内蔵されたＶＴＲの要部平面図、第１
０図は同従来例回転ヘッドと磁気テープとの接触状態図
、第１１図は同従来例の磁化トラックパターン図、第１
２図は同従来例の回転ヘッドの再生信号波形図である。 １．１′・・・回転ヘッド、３２・・・磁気テープ、４
３・・・回転ドラム、　　４３ａ・・・磁気テープ巻回
外周面、４４・・・第１の凹状の環状溝、　　　４５．
４５ａ・・・回転ヘッドの突出窓、４７・・・固定下ド
ラム、４８・・・テープリード、４９・・・磁気テープ
接触走行面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁気テープに信号を記録（または再生）する回転ヘッド
   と、 前記磁気テープを巻回する磁気テープ巻回外周面に凹状
   の環状溝を配設した回転ドラムと、前記回転ドラムに巻
   回された前記磁気テープの走行高さ位置をヘリカル状に
   規制するテープリードを有する固定下ドラムとを具備し
   、 前記回転ドラムの前記磁気テープ巻回外周面に配設され
   た凹状の環状溝に臨んで前記回転ヘッドを配設したこと
   を特徴とする磁気記録再生装置の回転ヘッド装置。