JPS63121166A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主に映像信号を磁気テープに記録（又は再生
）する回転ヘッド型の磁気記録再生装置（以下ＶＴＲと
称する）に関する。

従来の技術 従来のＶＴＲは、カセット内に収納された磁気テープを
引き出し、回転ビデオヘッドを内蔵した回転ヘッド装置
等に案内し、所定の磁気テープ走行パスを形成させて磁
気テープを走行させ、映像信号等を記録（又は再生）す
る構成が一般的である。

近年ＶＴＲの高画質化が進行し、例えば従来のＮＴＳＣ
映像信号の２倍の水平走査線を有する高品位ＶＴＲやＮ
ＴＳＣ映像信号をＡ／Ｄ変換して磁気テープにデジタル
記録するデジタルＶＴＲ等の提案が成されている。これ
らの高品位ＶＴＲやデジタルＶＴＲでは、従来のＶＴＲ
に対して高周波数の信号を記録（又は再生）する必要が
あり、内蔵されている回転ビデオヘッドの回転数は従来
のＶＴＲのビデオヘッド回転数（１８００ｒ、ｐ、ｍ、
）に対して４〜６倍の高速回転が要求される（例えば、
特開昭５９−１７４０７６号公報）。

以下従来例の高速回転型ＶＴＲについて第６図〜第９図
を用いて記述する。第６図は従来の高速回転型ＶＴＲの
要部平面図であり、カセット（図示せず）から引出され
た磁気テープ１はテープガイド２．消去ヘッド３．テー
プガイド４．ビデオヘッド６．６′の内蔵された回転ヘ
ッド装置６．テープガイド７、オーディオ・コントロー
ルヘッド８、キャプスタン９の順でテープ走行パスを形
成する。第７図は磁気テープ１とビデオヘッド５゜５′
との接触状態を示す断面図であシ、６ａは外側に磁気テ
ープを巻付は案内する外周面１１が設けられた回転上ド
ラムを示す。１２はヘッド取シ付はベースで１３のビス
によシ回転上ドラム６ａの下側に締め付は固定されてい
る。ヘッド取り付はペース１２の一端にはビデオヘッド
６又は６′が接着固定されている。ビデオヘッド６又は
５′の先端は回転上ドラム６ａの外周面１１から距離ｔ
。

（６０〜６０μｍ）だけ突出して一体回転する構成であ
る。６ｂは固定下ドラムで、外側に磁気テープを巻付は
案内する固定走行面１４と磁気テープの走行高さ位置を
ヘリカル状に規制するリード部１５が設けられている。

以上述べた従来例の高速回転型ＶＴＲで映像信号を記録
（又は再生）する場合には第６図のビデオヘッド５，５
′を矢印９方向に、キャプスタン９を矢印す方向にそれ
ぞれ回転させ、回転しているキャプスタン９に磁気テー
プ１を挾んでピンチローラ１０を押圧すれば、キャプス
タン９とピンチローラ１０の共働作用で磁気テープ１が
矢印Ｃ方向に走行開始する。この状態でビデオヘッド６
゜６′に記録映像信号を供給すれば第８図に示す如く、
矢印Ｃ方向に走行している磁気テープ１に順次傾斜した
磁化トラック５−１．５’−１が矢印ａ−１方向に形成
される。

発明が解決しようとする問題点 以上の如く構成された従来の高速回転型ＶＴＲによれば
、ビデオヘッド６．５′の回転速度が通常ＣＩ　Ｖ　Ｔ
　Ｒ（１８００ｒ、ｐ、ｍ、）に対して４〜５倍の５ｏ
ｏｏｒ、ｐ、ｍ、程度に成るからビデオヘッド６゜６′
と磁気テープ１との接触が高速に成り、ビデオヘッド６
．６′の摩耗量が従来のＶＴＲに比較して４〜６倍増加
する。そして、ビデオヘッド６．６１の摩耗量増加（で
伴なって、ビデオヘッド６．６′と一体回転する回転ド
ラム６ａの外周面１１に巻付は案内された磁気テープ１
の接触状態は、第７図の実線に示す如く摩耗の進行した
ビデオヘッドｓｍ、ｓｍの先端上側部で隙間が発生する
ことになる。この原因は、回転上ドラム６ａの外周面１
１から距離ｔ０だけ突出していたビデオヘッド６゜５′
の先端部が摩耗の進行によって第７図に示す距離ｔ（３
０〜４０μｍ）まで減少した理由による。

また、この現象は、第６図の矢印ｅに示す如く、回転ヘ
ッド装置６と磁気テープ１との巻付は開始部分で顕著に
現われ、摩耗の進行したビデオヘッド６ｍ又は６’ｍの
上側には磁気テープ１との間に第７図に示す如くの隙間
りが発生する。従がって、摩耗の進行したビデオヘッド
６ｍ、！’ｍで記録された磁化トラックは第８図の５−
１．５’−１に示す如く磁化開始部分に未記録部５−２
．５’−２が発生し、ＶＴＲの再生状態における摩耗の
進行したビデオヘッド５ｍ、５’ｍからの再生信号は第
９図に示す如く６−３部分で出力低下に成り、再生信号
のＳ／Ｎ比が劣化する問題点があった。この問題点を解
決する手段としては、磁気テープ１のテープテンシラン
を増大させ、第７図に示す回転上ドラム６ａの外周面１
１からの磁気テープ１の浮上量を減少させる対策が考え
られるが、磁気テープ１のテープテンシロンを増加させ
れば、摩耗の進行したビデオヘッド６ｍ、５’ｍの摩耗
をさらに促進するばかりでなく、磁気テープ１にビデオ
ヘッドとの接触傷が増加し、信頼性、耐久性が劣化する
等の新規な問題点発生に至っていた。

本発明は、従来の問題点を除去し、磁気テープのテンシ
ロンを増加することなく磁気テープと摩耗の進行したビ
デオヘッドとの接触を安定状態に至らし、高品位な再生
信号を可能にする高速回転型ＶＴＲの提供を目的とする
。

問題点を解決するための手段 本発明は、ビデオヘッドを配設し、回転可能な外周面に
磁気テープを巻付は案内する回転ヘッド装置と、磁気テ
ープを回転ヘッド装置に案内するテープガイドと、テー
プガイドから回転ヘッド装置に架張される磁気テープと
回転ヘッド装置の外周面に臨んで設けられ、回転ヘッド
装置の回転に伴なう外周面周辺の空気流の一部を分離す
る空気ガイドと、空気ガイドと回転ヘッド装置の外周面
との隙間を規制する如く空気ガイドを移動させる空気ガ
イド移動手段と、ビデオヘッドの使用時間に関連した制
御信号を空気ガイド移動手段へ出力するビデオヘッド使
用時間検出手段とを備えた磁気記録再生装置である。

作　　用 本発明は、前記した構成により、ビデオヘッドの摩耗量
と初期からの使用時間とを対応させ、ビデオヘッドの使
用時間に関連した制御信号をビデオヘッド使用時間検出
手段から得る。この制御信号を空気ガイド移動手段に加
え、テープガイドから回転ヘッド装置に架張される磁気
テープと回転ヘッド装置の外周面に臨んで設けられた空
気ガイドを移動させ、空気ガイドと回転ヘッド装置の外
周面との隙間を減少させる。これにより空気ガイドで回
転している回転ヘッド装置外周面周辺の空気流の一部を
分離する作用が増加し、回転ヘッド装置の外周面と磁気
テープとの巻付は開始部分での回転ヘッド装置の外周面
と磁気テープとの間に流入する空気を減少させる。この
結果、回転ヘッド装置の外周面に対する磁気テープの浮
上量を摩耗の進行するビデオヘッドの先端部より小さく
設定することが可能に成り、安定な磁気テープとビデオ
ヘッドとの接触状態が得られる。

実施例 以下本発明の一実施例を図面とともに述べる。

なお、本発明と関係の無い部分は第６図〜第９因り従来
例と同一番号、同一符号とし、重複説明を省略する。

第１図は本発明一実施例の高速回転型ＶＴＲの要部平面
図であり、１６は回転ヘッド装置６の磁気テープ巻付は
開始部付近に至る回転上ドラム６ａの外周面１１の周辺
に設けられた空気ガイド、１７は回転上ドラム６ａの外
相面１１との隙間１８を介して空気ガイド１６に設けら
れた固定壁面、１９は空気ガイド１６の下側に設けられ
、ビデオヘッド６．６′が非接触で案内される凹状溝、
２ｏは空気ガイド１６の空気流分離端部２１で分離され
た空気流の一部を回転上ドラム６ａの外側方向に導ひく
為の分離壁面、２２はテープガイド４と回転上ドラム６
ａの外周面１１との間に架張される磁気テープ１に対し
て隙間２３が得られる如く設けられた磁気テープ側の固
定壁面を示す。２４は空気ガイド１６を保持する為に下
部に設けられた空気ガイド保持ペースでビス２５．２６
で固定下ドラム（６ｂ）の外周面に締付は固定されてい
る。２７゜２８は空気ガイド保持ベース２４の上側に設
けられた凸状ガイドで、空気ガイド１６の下側に設けら
れた凹状溝２７’、２８’に係合し、空気ガイド１６を
矢印２９方向に移動可能である。３０は空気ガイド１６
の矢印２９方向の位置を規制する為の移動案内ピン３１
が回転自在に係合している空気ガイド位置規制部、３２
は移動案内ピン３１の表面に設けられた細いピッチのお
ねじ部を示し、移動案内ピン３１の支持部材３３に設け
られためねじ部に案内されている。３４は支持部材３３
をＶＴＲ本体シャーシに締付は固定するビス、３５は移
動案内ピン３１の外側に設けられた圧縮コイルバネで空
気ガイド位置規制部３ｏとスペーサ３６を介して支持部
材３３とを押圧している。また、空気ガイド位置規制部
３０は移動案内ピン３１の一端３１′と圧縮コイルバネ
３６とで挾まれている。３７は移動案内ピン３１の一端
に圧入係止されたギヤ、３８は電動機３９の回転軸に係
止された電動機側のギヤで、電動機３９の回転トルクを
ギヤ３８゜３７を通じて移動案内ピン３１に伝達出来る
。移動案内ピン３１が回転すれば、支持部材３３のめね
じと移動案内ピン３１のおねじ３２の作用で移動案内ピ
ン３１は矢印４０方向に移動し、空気ガイド１６は凹状
溝２７’、２８’が係合されている空気ガイド保持ペー
ス２４の凸状ガイドに沿って矢印２９方向に移動するこ
とに成る。４１は電動機３９に回転力を与える為の電動
機駆動回路、４２はビデオヘッド６．６′が回転し、使
用状態に至ればスイッチ４３が閉じて、ビデオヘッドの
使用時間を積算し、実験等で求められたビデオヘッドの
摩耗特性に対応した制御信号を電動機駆動回路４１に出
力する為のビデオヘッド使用時間検出手段を示す。なお
、電動機駆動回路４１．電動機３９゜ギヤ３８，３７．
移動案内ビン３１．支持部材３３゜圧縮コイルバネ３６
．空気ガイド位置規制部３０゜空気ガイド保持ベース２
４．凸状ガイド２７，２８゜凹状溝２７’、２８’は空
気ガイド移動手段を構成している。次に第２図は本発明
一実施例の空気ガイド部の断面図であシ、空気ガイド１
６の固定壁１７面２０．空気流分離端部２１及び磁気テ
ープ側の固定壁面２２も同様である。第３図は空気ガイ
ド保持ベース２４に設けられた凸状ガイド２７．２８及
び空気ガイド１６の凹状溝２７’、２８’の断面図であ
り、空気ガイド１６はこれら凹凸溝にガイドされて移動
可能である。

次に本発明一実施例の動作を述べる。ＶＴＲを使用状態
にし、回転上ドラム６ａを回転させれば外周面１１の外
側に空気流が発生する。この空気流は第１図の矢印４４
に示す如く、回転上ドラム６ａの回転方向である矢印ａ
方向と同じ方向に発生し、回転に伴なって空気ガイド１
６の空気流分離端部２１に当接する。そして空気流分離
端部２１で矢印４６の如く隙間１８と矢印４６の如く分
離壁面２ｏとにそれぞれ案内される。分離された矢印４
５の空気流は隙間１８を矢印４７の如く通過し、固定壁
面２２と磁気テープ１との隙間２３に発生する微小な空
気流矢印４８とともに矢印４９として磁気テープ１と回
転上ドラム６ａの外周面１１との間に導入される。従が
って磁気テープ１と回転上ドラム６ａの外周面１１との
間に導入される矢印４９の空気流は、回転上ドラム６ａ
の外周面１１と固定壁面１７との隙間１８及び磁気テー
プ１と磁気テープ側の固定壁面２２との隙間２３のそれ
ぞれを小さくすればよシ減少するから、回転上ドラム６
ａの外周面１１に対する磁気テープ１の浮上量も減少す
ることになる。また固定壁面２２と磁気テープ１との隙
間２３に発生する微小な空気流矢印４８は、回転上ドラ
ム６ａの外周面１１の外側に発生する空気流矢印４４に
対して非常に小さい。これは磁気テープ１の矢印Ｃ方向
への移動速度に対して回転上ドラム６ａの外周面１１の
矢印ａ方向への移動速度が極めて大きい理由によるもの
である。従がって回転上ドラム６ａの外周面１１に対す
る磁気テープ１の浮上量を規制する為には空気ガイド１
６の固定壁面１７と回転上ドラム６ａの外周面１１との
隙間１８を規制すれば良い。以上が空気ガイド１６の動
作である。次に空気ガイド１６を移動させる動作を述べ
る。

ＶＴＲを使用状態にし、ビデオヘッド（ｓ　ｔ　ｓ　’
　）を回転させれば、スイッチ４３が閉じて、ビデオヘ
ッドの使用時間を堆積し、実験等で求められたビデオヘ
ッドの摩耗特性に対応した制御信号ｅ０をビデオヘッド
使用時間検出手段４２から電動機駆動回路４１に出力す
る。電動機駆動回路４１では制御信号ｅ０　に対応して
所定の電力増幅が行なわれ、電動機３９を通電すること
になる。電動機３９が通電されれば回転トルクが発生し
、ギヤ３８．３７を通じて移動案内ビン３１が回転する
ことになり、前述の構成によって空気ガイド１６が空気
ガイド１６と空気ガイド保持ベース２４に設けられた凹
凸溝２７’、２８’、２７．２８にガイドされて矢印２
９方向に移動し、空気ガイド１６の固定壁面１７と回転
上ドラム６ａの外周面１１との隙間１８を減少させるこ
とが可能に成る。従がって本発明によれば第４図の磁気
テープ１と摩耗が進行したビデオヘッド５ｍ、５’ｍと
の接触状態図に示す如く、回転上ドラム６ａの外周面１
１からのビデオヘッド５ｍ、！’ｍの突出距離ｔに対し
て外周面１１からの磁気テープの浮上量ｐを小さくする
ことが可能に成り、磁気テープ１と摩耗の進行したビデ
オヘッド６ｍ、５’ｍとの接触は従来例の如くの隙間が
発生しなくなる。その結果第５図に示す如く磁気テープ
１に完全な磁化トラック５−４．５’−４を形成するこ
とが可能である。

発明の効果 以上述べたように、本発明によれば摩耗の進行したビデ
オヘッドと磁気テープとの接触状態を隙間がなく安定に
することが可能であるから磁気チー　　−プに完全な磁
化トラックを形成するとともに出力低下の無い高品質な
再生信号が得られ、この種の高速回転型ＶＴＲの普及に
寄与出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における一実施例の高速回転型ＶＴＲの
要部平面図、第２図は同空気ガイド部の断面図、第３図
は同空気ガイド保持ベースの凸状ガイドと空気ガイドの
凹状溝それぞれの断面図、第４図は同磁気テープと摩耗
が進行したビデオヘッドとの接触状態図、第６図は同磁
気テープの磁化パターン図、第６図は従来例の高速回転
型ＶＴＲの要部平面図、第７図は同磁気テープとビデオ
ヘッドとの接触状態図、第８図は同磁気テープの磁化パ
ターン図、第９図は同ビデオヘッドの再生信号波形図で
ある。 １・・・・・・磁気テープ、４・・・・・・テープガイ
ド、５　ｍ　。 ５’ｍ・・・・・・摩耗したビデオヘッド、θａ・・・
・・・回転上ドラム、１１・・・・・・外周面、１６・
・・・・・空気ガイド、１７・・・・・・固定壁面、２
０・・・・・・分離壁面、２２・・・・・・磁気テープ
側の固定壁面、２４・・・・・・空気ガイド保持ペース
、２７．２８・・・・・・凸状ガイド、２７’、２８’
・・・・・・凹状ガイド、３１・・・・・・移動案内ビ
ン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ビデオヘッドを配設し、回転可能な外周面に磁気テープ
   を巻付け案内する回転ヘッド装置と、磁気テープを前記
   回転ヘッド装置に案内するテープガイドと、前記テープ
   ガイドから前記回転ヘッド装置に架張される磁気テープ
   と前記回転ヘッド装置の外周面に臨んで設けられ、前記
   回転ヘッド装置の回転に伴なう外周面周辺の空気流の一
   部を分離する空気ガイドと、前記空気ガイドと前記回転
   ヘッド装置の外周面との隙間を規制する如く前記空気ガ
   イドを移動させる空気ガイド移動手段と、ビデオヘッド
   の使用時間に関連した制御信号を前記空気ガイド移動手
   段へ出力するビデオヘッド使用時間検出手段とを備え、
   ビデオヘッドの使用時間増加に対応して前記空気ガイド
   を移動させ、前記回転ヘッド装置の外周面との隙間を減
   少させることを特徴とする磁気記録再生装置。