JPH0438647A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主に映像信号を磁気テープに記録（または再
生）する磁気記録再生装置（以下ＶＴＲと称する）に関
する。

従来の技術 近年ＶＴＲは長時間記録化、多機能化が進行し、薄型の
磁気テープを高速移送して短時間に記録内容をモニタ＝
しながら高速サーチする機能も要求される。

以下、従来例のＶＴＲについて図面を用いて記述する。

第８図は従来例のＶＴＲの回転ヘッド装置の断面図を示
し、１は回転ヘッドで、磁気テープ（図示せず）から記
録信号を再生可能である。２はへッドベーヌで先端に回
転ヘッド１を接着固定し、ビヌ３で回転ドラム４の下端
に固定されている。

６は固定下ドラムを示し、外周面には巻回される磁気テ
ープの走行高さ位置をヘリカル状に案内す３７、 るテープリード５ａ及び磁気テープ接触走行面５ｂが設
けられている。次に、６は回転ディスクで、中心部の回
転軸７に固定され、軸受け８，８′に支持されて回転自
在である。９は回転軸７の下端部にビス１０で締め付は
固定されたスラスト止め具、１１はスラスト止め具９に
ビス１２で締め付は固定された電動機のロータ、１３は
電動機のロータ１１に接着固定されたマグネット、１４
は電動機のヌテータコイルで、通電すればロータ１１に
回転力が発生する。１５は回転ディスク６と軸受け８と
の間のスペーサ、１６は回転ドラム４を回転ディスク６
に締め付は固定するビス、１７は回転ディスク６の下方
部に接着固定された回転トランスの一次側コアーで、回
転ヘッド１及び回転ヘッド１に対して１８０°離間して
設けられた回転ヘッド１′（図示せず）のそれぞれに記
録（又は再生）信号の伝達を行う一次巻線が溝部に設け
られている。１８は回転トランスの一次側コアー１７に
対向して固定下ドラム５の内部に接着固定された回転ト
ランスの二次側コアーで、溝部には二次巻線が設けられ
ている。１９はスペーサ２ｏを介してビス２１で回転デ
ィスク６の上端部に締め付は固定されたスリップリング
取シ付は具、２２はスリップリングの電極２３，２４，
２３ｅ、２４ｅを絶縁保持するスリップリング保持具で
、スリップ。

リング取シ付は具１９は接着固定されている。２５゜２
６、　２５　ｅ、　　２６　ｅはスリップリングの電極
２３゜２４、　２３　ｅ、　　２４　ｅに対応して接触
しているブラシ、２７はブラシ２５，２６，２５ｅ、２
６ｅを絶縁保持するブラシ保持具で、ＶＴＲ本体のブラ
シ取り付は板２８に接着固定されている。

２９はビス３０で回転ドラム４の上方部に固定された回
路基板、３１は回路基板２９に構成された前置増幅手段
で、回転ヘッド１，１′からの再生信号を個々に増幅し
て、回転トランスの一次側コアー１７の一次巻線に加わ
る。

次に第９図は従来例のＶＴＲの要部平面図を示す。

３２は磁気テープで、テープガイド３３．消去ヘッド３
４．テープガイド３５５回転ヘッド１゜１′が内蔵され
た回転ドラム４と固定下ドラム５とで構成された回転ヘ
ッド装置、テープガイド３６゜オーディオ・コントロー
ルヘッド３７．キャプスタン３８のそれぞれに案内され
、テープ走行バスを形成する。３９はピンチローラを示
す。

次に第８図、第９図の従来例の動作は、ＶＴＲを再生状
態にすれば、１４の電動機ヌテータコイルが通電されて
、ロータ１３に回転力が発生し、ロータ１３にされだス
ラスト止め具９２回転軸７゜回転ディスク６、回転トラ
ンスの一次側コアー１７゜回転ドラム４２回転ヘッド１
，１′等の回転軸に固定された部分が矢印４ｏ方向に回
転する。続いて、キャプスタン３８を回転させ、これに
磁気テープ３２を挟んでピンチローラ３９を押圧すれば
、キャプスタン３８とピンチローラ３９の共働作用で磁
気テープ３２が矢印４１方向に走行開始する。

そして、スリップリングの電極２３．２４に対して接触
しているブラシ２５．２６を通じて前置増幅手段３１に
＋■ＣｏとＧＮＤの電源が供給され、前置増幅手段３１
が動作状態に至り、回転ヘッド１．１１からの再生信号
を個々に増幅して、回転トランスの一次側コアー１７の
一次巻線に加わシ、これに対応した二次側コアー１８の
二次巻線に出力し、後続の信号処理回路に加わる。

発明が解決しようとする課題 以上、記述した従来例のＶＴＲでは、磁気テープ３２を
高速移送して短時間に記録内容をモニターする高速サー
チモードにおいて、回転ヘッド１゜１′と磁気テープ３
２との接触状態は第１０図に示す如く、磁気テープ３２
の上側が回転ドラム４の外周面４ａから回転ヘッド１，
１′の突出量１の先端を越えて浮上することになる。

この原因は、通常の再生モードの磁気テープ移送速度に
対して高速サーチモードでは磁気テープ移送速度が増大
するから、磁気テープ周辺の移動空気層も増加し、テー
プ走行パスを形成しているテープガイド３３．消去ヘッ
ド３４．テープガイド３５．テープガイド３６．オーデ
ィオ・コントロールヘッド３了のそれぞれと磁気テープ
３２との間に介在する空気層が増加することになシ、磁
気テープ巻回による接触抵抗が低下する。そして、回転
ヘッド装置に至るテープ走行ノくスの磁気テプテンショ
ンが低下し、磁気テープ３２を巻回案内している回転ド
ラム４の外周面４ａからの磁気テープ３２の浮上量が増
加する。その結果、第１゜図に示す磁気テープ３２の接
触状態に至り、回転ヘッド１，１′先端の」二側には磁
気テープ３２との間に隙間りが発生する。

従って、高速サーチモードでの回転−＼ラド１゜１′か
らの再生信号は第１１図に示す如く、磁気テープとの接
触開始部５Ｃでスペーシング出力低下にな９、再生信号
のＳ／Ｎ比が劣化する問題点があった。

この問題点を解決する手段としては高速サーチモードで
の磁気テープ３２のテープテンションを増大させ、第８
図に示す回転ドラム４の外周面４ａからの磁気テープ３
２の浮上量を減少させる対策が一般的であるが、磁気テ
ープ３２のテープテンションを増加させれば、ＶＴＲの
磁気テープ移送トルク増加や磁気テープの塑性変形増加
に至るとともに回転ヘッド１，１′との接触圧力も増加
し、磁気テープ３２及び回転ヘッド１，１′の摩耗を早
める等の新規な問題点発生に至っていた。

本発明は、従来の問題点を除去し、磁気テープのテンシ
ョンを増加することなく高速サーチモードにおける回転
ヘッドと磁気テープとの接触を安定状態に至らし、信頼
性の高い再生信号が得られるＶＴＲを提供することを目
的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明の磁気記録再生装置
は、磁気テープを巻回する外周面の回転方向に、凹状の
環状溝を配設した回転ドラムと、回転ドラムに配設され
た凹状の環状溝の断面積を減少させる如く配設された複
数の環状溝断面積減少部材と、凹状の環状溝に配設され
た複数の環状溝断面積減少部材の間に臨んで回転ヘッド
を配設する回転ヘッド臨設窓と、回転ヘッド臨設窓に配
設された第１の開口部と回転ドラムの内側に配設された
第２の開口部とを貫通する空気流穴と、回転ドラムに巻
回案内されるテープパスの磁気テプテンションを検出す
るテープテンション検出手段と、空気流穴の第２の開口
部を前記テープテンション検出手段の出力に連動して開
閉する空気流穴開口部開閉手段とから構成されている。

作　　用 本発明は、前述の構成であるから、ＶＴＲ動作状態にお
いて、磁気テープは回転している回転ドラムの磁気テー
プ巻回外周面に巻回されて走行開始する。

回転ドラムの磁気テープ巻回外周面に配設された凹状の
環状溝とその外側に巻回される磁気テプとの隙間は、複
数の環状溝断面積減少部材の外側で減少し、回転ヘッド
が配設されている回転ヘッド臨設窓の外側で拡大する。

そして、回転ドラムの磁気テープ巻回外周面周辺の移動
空気層は、その一部が凹状の環状溝部と磁気テープとの
隙間を通過することになる。

凹状の環状溝部と磁気テープとの隙間を通過する移動空
気層は、磁気テープとの隙間が減少した複数の環状溝断
面積減少部材の外側に続いて、磁１゜ 気テープとの隙間が拡大している回転ヘッド臨設窓に至
り、この部分で磁気テープとの隙間拡大に伴う負圧が発
生する。この負圧は回転ヘッド臨設窓から回転ドラムの
内側に配設された空気流穴の第２の開口部の開閉状態に
関係し、例えばＶＴＲの高速サーチモードにおいて、回
転ドラムに巻回案内すれる磁気テープのテンションが低
下すれば、テープテンション検出手段で検出して、空気
流穴開口部開閉手段を通じて空気流穴の第２の開口部が
閉じられることになり、回転ヘッド臨設窓が外側の磁気
テープで密閉される状態に至るから、回転ヘッド臨設窓
での負圧が増加し、磁気テープの外側の大気に対する圧
力低下が増加することになる。この結果、回転ヘッド臨
設窓部の外側に巻回されている磁気テープの環状溝底面
側への変形量が増加することになり、回転ヘッドと磁気
テープとが安定接触するように作用する。

実施例 以下、本発明によるＶＴＲの一実施例を第１図〜第７図
を用いて説明する。々お、第８図〜第１１図の従来例と
同一番号、同一符号で本発明と直接関係し無い部分は、
重複説明を省略する。

第４図は本発明による一実施例のＶＴＲの回転ヘッド装
置の側面図を示し、４３は環状の回転ドラムで、外側に
磁気テープを巻回案内する第１の磁気テープ巻回外周面
４３ａが構成されている。

４４は第１の磁気テープ巻回外周面４３ａの下側に設け
られ、回転ドラム４３とともに回転する環状体を示す。

環状体４４の下端部には回転ドラム４３の第１の磁気テ
ープ巻回外周面４３ａの外径Ｄｕとほぼ同一外径に構成
され、外側に磁気テープを巻回案内する第２の磁気テー
プ巻回外周面４４ａが設けられている。

４４ｂは第１の磁気テープ巻回外周面４３ａと第２の磁
気テープ巻回外周面４４ａとの間に幅広構成された第１
の凹状の環状溝を示す。４５．４６は第１の凹状の環状
溝４４ｂの断面積を回転ヘッド１の近傍で減少させるよ
うに第１の凹状の環状溝４４ｂの側面及び底面に密着し
て構成された凹状の環状溝断面積減少部材を示す。

回転ヘッド１に対して１０００離間配置された回転ヘッ
ド１′（図示せず）の近傍にも同様に凹状の環状溝断面
積減少部材４５．４６に対して１８ｃ０離間して凹状の
環状溝断面減少部材４５’、４６’（図示せず）が配置
されている。４７及び４７に対して１８０°離間配置さ
れた４７′（図示せず）のそれぞれは回転ヘッド１，１
′を臨設配置するための回転ヘッド臨設窓を示し、第１
の凹状の環状溝を凹状の環状溝断面積減少部材４５と４
６との間及び１０００離間配置された４５′と４６′と
の間でそれぞれ間仕切して構成されている。

４８は磁気テープ巻回外周面４３ａの上側に設けられた
第２の環状溝を示す。４９は固定下ドラムで、下側に磁
気テープの走行高さ位置をヘリカル状に規制するテープ
リード６ｏと回転ドラム４３の第１の磁気テープ巻回外
周面４３ａの直径Ｄｕに対してやや小径の磁気テープ接
触走行面５１が構成されている。固定下ドラム４９のテ
ープリード５ｏは図示の如く、回転ドラム４３に巻回さ
れる磁気テープ３２の巻回途中から磁気テープ３２１３
．８．。

の上置エツジに当接して、磁気テープ３２の走行高さ位
置を規制する。テープガイド３５から回転ドラム４３に
至る磁気テープ巻回開始部分における磁気テープ３２は
図示の如く、磁気テープ３２の下側エツジ部３２ａが環
状体４４に設けられた第２の磁気テープ巻回外周面４４
ａに巻回案内される。また、回転ドラム４３からテープ
ガイド３６に至る磁気テープ巻回終了部分における磁気
テープ３２の上側エツジ部３２ｂは第１の凹状の環状溝
４４ｂと第２の環状溝４８との間の磁気テープ巻回外周
面４３ａに巻回案内される。５２は固定下ドラム４９の
底部に構成され、回転ドラム４３に回転を与えるモータ
を示す。５３，５３’はへラドベースを示し、先端に回
転ヘッド１，１′が接着固定されている。

第５図は本発明による一実施例のＶＴＲの回転ヘッド装
置に１８ｃ０離間配置された凹状の環状溝断面積減少部
材と回転ヘッドとの構成を示す平面拡大図を示し、第６
図は本発明による一実施例のＶＴＲの回転ヘッド装置の
回転ヘッド部の断面１４八− 図を示し、次に第５図、第６図を用いて説明する。

４４ｃは環状体４４に構成された第１の凹状溝４４ｂの
底面を示す。４５ａ、４６ａは凹状の環状溝断面積減少
部材４５．４６の外周面を示し、それぞれの外径Ｄｉ及
びＤＯは第２の磁気テープ巻回外周面４４ａの外径Ｄｕ
に対して数１０μｍ小径に設定されている。凹状の環状
溝断面積減少部材４５，４６の上平面４５　ｔ、　４６
　ｔは第６図に示す如く、回転ドラム４３の下側底面４
３ｂに密着される構成である。

５４はへラドペース５３を環状体４４に締め付は固定す
るビス、５５ａ、５５ｂは凹状の環状溝断面積減少部材
４５．４６を凹状体４４に締め付は固定するビス、５６
，５７は回転ヘッド１に対向して凹状の環状溝断面積減
少部材４５．４６にそれぞれ配置されたビス５５ａ、ｅ
ｓｅｉｂの締め付は案内面を示す。

凹状の環状溝断面積減少部材４５．４６の内周側は図示
の如く第１の凹状の環状溝４４ｂの底面４４ｃに密着し
て構成されている。従って回転へ１５八− ラド臨設窓４７は第１の凹状の環状溝４４ｂを凹状の環
状溝断面積減少部材４５．４６で間仕切りされている。

そして、回転ヘッド１は回転ヘッド臨設窓４７のほぼ中
間に配置され、回転ヘッド１の先端部は第６図に示す如
く、回転ドラム４３の第１の磁気テープ巻回外周面４３
ａに対して距離１０内側に構成されている。

次に第６図４３　ｅ、　４４　ｅは第１の磁気テープ巻
回外周面４３ａの下端及び第２の磁気テープ巻回外周面
４４ａの上端にそれぞれ構成された面取り部を示す。５
８は環状体４４を回転ドラム４３の下側底面４３ｂに締
め付は固定するビスを示す。

破線で示す６３は回転ヘッド臨設窓４７から回転ドラム
４３の内側に貫通して構成された空気流穴を示す。

次に第１図は本発明による一実施例のＶＴＲの要部構成
図を示し、３５ａはテープガイド３５に先行してテープ
走行パヌを形成するように配設されたテープガイド、６
４はテンションレバー６５の端部に設けられたテンショ
ン検出ポストで、テープガイド３５，３５ａに架張され
る磁気テープ３２に接触している。６６はテンションレ
バー６５の回転軸、６７はテンションレバー６５のばね
掛けとストッパー６８との間に架張された引っ張りばね
を示し、矢印６７ａ方向に発生する張力でテンションレ
バー６５を弾性付勢している。

６９はテンションレバー６５に固定されたシャッターで
、矢印６９ａ方向に回転すれば発光ダイオード７ｏから
の光の一部を遮断する。７１は発光ダイオード７ｏにシ
ャッター６９を介して対向配置された受光素子で、受光
量に対応して電気信号に変換される。これらのテンショ
ン検出ポスト６４、テンションレバー６５．シャッター
６９゜発光ダイオード７０．受光素子７１のそれぞれで
磁気テープ３２のテープテンション変化を検出し、電気
信号に変換するテープテンション検出手段が構成されて
いる。７２は発光ダイオード７ｏの電源、７３は受光素
子７１からの電気信号を増幅する増幅器で、出力を７４
の圧電素子制御回路に加える。

１７　・＼　− ７６ａ、了６ｂは回転リング７６ａ、７６ｂに接触して
回転ドラム４３に内蔵された圧電素子に圧電素子制御回
路７４の出力を供給するブラシを示す。７７はピエゾセ
ラミックで構成された圧電素子で、電気信号が供給され
れば、自由端の機械的位置が変化する。７８は圧電素子
７７の一端を回転ドラム４３の内側に固定するビス、７
９は空気流人押圧部材８ｏを圧電素子７７の自由端に接
着固定するベースを示す。空気流人押圧部材８゜は図示
の如く、回転ヘッド臨設窓４７に設けられた第１の開口
部から回転ドラム４３の内側に設けられた第２の開口部
に貫通して構成された空気流穴６３の第２の開口部を開
閉するように構成されている。これらの圧電素子制御回
路７４．ブラシ７５ａ、７５ｂ、回転リング了６ａ、７
６ｂ圧電素子７７、空気流人押圧部材８ｏで空気流穴６
３の第２の開口部開閉手段を構成している。−点破線８
１で囲まれた領域は回転ヘッド装置に構成された部分を
示す。

次に、本発明一実施例におけるＶＴＲの動作を１８　・ 第１図〜第７図を用いて説明する。

ＶＴＲの高速サーチモードにおいて、モータ５２を通電
し、回転ドラム４３を第５図の矢印４ｏ方向に回転させ
、磁気テープ３２を回転ヘッド装置に巻回し、高速移送
走行を開始させれば、第４図の一点破線で示す如く磁気
テープ３２は上側がテープガイド３５．３６それぞれの
リミッタに、下側は固定下ドラム４９のテープリード５
ｏに走行高さ位置が規制されることになる。

回転ドラムに巻回案内される磁気テープのテンションが
低下すれば、第１図に示すテープテンション検出手段の
テンション検出ポスト６４．シャッター６９が矢印６４
ａ方向に回転し、受光素子７１での受光量が増加するこ
とになる。そして、受光素子７１の電気信号出力電圧が
増加して、増幅器７３に加わシ、圧電素子制御回路７４
．ブラシ７５ａ、７５ｂ、回転リング７ｅａ、　　７６
ｂを通じて圧電素子７７に供給され、圧電素子７７の自
由端が第３図に示す如く下側に付勢され、自由端に固定
された空気流人押圧部材８０が空気流穴１９　　・　− ６３の第２の開口部を閉じることになり、回転ヘッド臨
設窓４７は外側の磁気テープ３２で密閉される状態に至
る。

一方、回転している回転ドラム４３の第１の磁気テープ
巻回外周面４３＆及び環状体４４の第２の磁気テープ巻
同外周面４’４　ａ周辺には回転に伴う移動空気層が発
生し、磁気テープ巻回開始部の磁気テープ巻回外周面と
磁気テープとの隙間に流入する。そして、磁気テープ巻
回外周面と磁気テープとの隙間に流入した移動空気層は
、その一部が凹状の環状溝部と磁気テープとの隙間を通
過することになる。

凹状の環状溝部と磁気テープとの隙間を通過する移動空
気層は、第５図の矢印５９に示す如く、磁気テープ３２
との隙間が減少している凹状の環状溝断面積減少部材４
５の外側に続いて、矢印６０に示す如く、回転ヘッド臨
設窓４了に移動する。

回転ヘッド臨設窓４７では空気流穴６３の第２の開１」
部が閉じられているから、流入した移動空気層には磁気
テープ３２と回転ヘッド臨設窓４７との隙間が拡大する
ことに伴う負圧Ｐｉが発生し、磁気テープ３２の外側の
大気圧Ｐｏに対して圧力低下することになる。この結果
、凹状の環状溝４４ｂの外側に巻回されている磁気テー
プ３２は回転ヘッド臨設窓４７部で環状溝の底面４４ｃ
方向に変形することになり、回転ヘッド臨設窓４７のほ
ぼ中間部に配設された回転ヘッド１と磁気テープ３２と
が接触し、磁気テープ３２は回転ヘッド１を第５図の破
線６１．６２及び第３図にそれぞれ示す如く変形する。

本発明一実施例のＶＴＲで通常再生する場合には、通常
再生状態の磁気テープテンションをテープテンション検
出手段で検出して、空気流穴開口部開閉手段を通じて第
２図に示す如く、圧電素子子アの自由端を上側に付勢さ
せれば、空気流穴６３の第２の開口部が開くことになり
、回転ヘッド臨設窓へ移動空気層が流入することによる
負圧の発生が減少する。本発明一実施例のＶＴＲでは通
常再生状態において、磁気テープ３２と回転ヘッド１と
の接触が隙間の無い安定状態に至る如く、第２１　・＼
　− ６図の第１の磁気テープ巻同外周面４３＆と回転ヘッド
１の先端部との距離１０や凹状の環状溝断面積減少部材
４５．４６の外周面４５　ａ、　　４６　ａの直径が設
定されている。従って、本発明一実施例のＶＴＲでは、
高速サーチモードにおける磁気テープ３２と回転ヘッド
との接触が隙間の無い安定状態に至り、回転ヘッド１，
１′からの再生信号は第７図に示す如く出力低下の無い
、安定状態に至る。

以上、記述した本発明一実施例のＶＴＲの回転ヘッド装
置では、回転ドラムに回転ヘッドが固定され、一体回転
する構成であるが、本発明は中間部の回転ドラムに凹状
の回転ヘッド臨設窓を設けて、回転ヘッドを突出配置す
る構成の中間ドラムの回転ヘッド装置や薄型磁気テープ
を使用する高密度記録型回転ヘッド装置に適用しても同
様に作用する。

発明の効果 以上述べたように、本発明によれば、ＶＴＲの高速サー
チモードおける磁気テープと回転ヘンド２２　＼ との接触が隙間の無い安定状態にすることが可能になシ
、再生信号のＳ／Ｎ比低下が減少することになシ、この
種のＶＴＲの信頼性向上、普及に寄与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例のＶＴＲの要部構成図、
第２図は同空気流穴開口部開閉手段の通常再生モードで
の動作状態図、第３図は同空気流穴開口部開閉手段の高
速サーチモードでの動作状態図、第４図は同回転ヘッド
装置の側面図、第５図は同回転ヘッド装置に１０００離
間配置された凹状の環状溝断面積減少部材と回転ヘッド
との構成を示す平面拡大図、第６図は同回転ヘッド装置
の回転ヘッド部の断面図、第７図は同回転ヘッドの高速
サーチモードでの再生信号波形図、第８図は従来例の回
転ヘッド装置の断面図、第９図は同回転ヘッド装置が内
蔵されたＶＴＲの要部平面図、第１０図は同回転ヘッド
と磁気テープとの接触状態図、第１１図は同回転ヘッド
の高速サーチモードでの再生信号波形図である。 ２３　＼ １，１′・・・・・・回転ヘッド、３２・・・・・・磁
気テープ、４３・・・・・・回転ドラム、４３ａ・・・
・・・第１の磁気テープ巻回外周面、４４・・・・・・
環状体、４４ａ・・・・・・第２の磁気テープ巻回外周
面、４４ｂ・・・・・・第１の凹状の環状溝、４５，４
５’、４６，４６’・・・・・・凹状の環状溝断面積減
少部材、４７・・・・・・回転ヘッド臨設窓、４９・・
・・・・固定下ドラム、５０・・・・・・テープリード
、５１・・・・・・磁気テープ接触走行面、６３・・・
・・・空気流穴、６４・・・・・・テンション検出ポス
ト、６５・・・・・・テンションレバー、６９・・・・
・・シャッター、７０・・・・・・発光ダイオード、γ
１・・・・・・受光素子、γ４・・・・・・圧電素子制
御回路、７７・・・・・・圧電素子、８ｏ・・・・・・
空気流人抑圧部材。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁気テープを巻回する外周面の回転方向に、凹状の環状
   溝を配設した回転ドラムと、 前記回転ドラムに配設された凹状の環状溝の断面積を減
   少させる如く配設された複数の環状溝断面積減少部材と
   、 前記凹状の環状溝に配設された複数の環状溝断面積減少
   部材の間に臨んで回転ヘッドを配設する回転ヘッド臨設
   窓と、 前記回転ヘッド臨設窓に配設された第１の開口部と前記
   回転ドラムの内側に配設された第２の開口部とを貫通す
   る空気流穴と、 前記回転ドラムに巻回案内されるテープパスの磁気テー
   プテンションを検出するテープテンション検出手段と、
   前記空気流穴の第２の開口部を前記テープテンション検
   出手段の出力に連動して開閉する空気流穴開口部開閉手
   段とを具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。