JP3044821B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents
回転ヘッド装置Info
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- JP3044821B2 JP3044821B2 JP3117209A JP11720991A JP3044821B2 JP 3044821 B2 JP3044821 B2 JP 3044821B2 JP 3117209 A JP3117209 A JP 3117209A JP 11720991 A JP11720991 A JP 11720991A JP 3044821 B2 JP3044821 B2 JP 3044821B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主に映像信号を磁気テー
プに記録、再生する磁気記録再生装置の回転ヘッド装置
に関する。
プに記録、再生する磁気記録再生装置の回転ヘッド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR(磁気記録再生装置)には、固定
ドラムに磁気テープを巻き付けて回転ヘッドを高速回転
させ、高周波信号を記録する構成の回転ヘッド装置があ
る。以下そのような従来例について図面を用いて記述す
る。
ドラムに磁気テープを巻き付けて回転ヘッドを高速回転
させ、高周波信号を記録する構成の回転ヘッド装置があ
る。以下そのような従来例について図面を用いて記述す
る。
【0003】図4は従来の回転ヘッド装置の断面図を示
し、1は回転ヘッドで、磁気テープ(図示せず)に信号
を記録、再生する。2はヘッドベースで先端に回転ヘッ
ド1を接着固定し、ねじ3で回転ドラム15の下端面に
固定されている。4は固定上ドラムで外周面4aに磁気
テープが巻き付けられる。5は固定下ドラムで外周面に
巻き付けられた磁気テープの走行高さ位置をヘリカル状
に規制するリード5aが設けられている。6は回転ディ
スクで、中心部の回転軸7に固定され、軸受け8,8′
に支持されて回転できる。9は回転軸7の下側部にねじ
10で締め付け固定されたスラスト止め具、11はスラ
スト止め具9に12で締め付け固定された電動機のロー
タ、13は電動機のロータ11に接着固定されたマグネ
ット、14は電動機のステータコイルで、通電すればロ
ータ11に回転力が発生する。16は回転ドラム15を
回転ディスク6に締め付け固定するねじ、17は回転デ
ィスク6の下方部に接着固定された回転トランスの回転
側コアで、回転ヘッド1および回転ヘッド1に対して1
80°離れて設けられた回転ヘッド1′(図示せず)の
それぞれに記録(または再生)信号を伝達する回転側巻
線が溝部に設けられている。18は回転トランスの回転
側コア17に対向して固定下ドラム5の内部に接着固定
された回転トランスの固定側コアで、溝部には固定側巻
線が設けられている。19はスペーサ20を介してねじ
21で回転ディスク6の上端部に締め付け固定されたス
リップリング取り付け具、22はスリップリングの電極
23,24,23e,24eを絶縁保持するスリップリ
ング保持具で、スリップリング取り付け具19に接着固
定されている。25,26,25e.26eはスリップ
リングの電極23,2423e,24eに対応して接触
しているブラシ、27はブラシ25,26,25e,2
6eを絶縁保持するブラシ保持具で、VTR本体のブラ
シ取り付け板28に接着固定されている。29はスリッ
プリング取り付け具19に固定された固定基板、31は
回路基板29に構成された前置増幅手段で、回転ヘッド
1,1′からの再生信号を個々に増幅して、回転トラン
スの回転側コア17の巻線に加える。42は固定ドラム
連結部材を示し、固定上ドラム4の外周面と固定下ドラ
ム5の外周面とをねじ43,43′で締め付け固定され
ている。
し、1は回転ヘッドで、磁気テープ(図示せず)に信号
を記録、再生する。2はヘッドベースで先端に回転ヘッ
ド1を接着固定し、ねじ3で回転ドラム15の下端面に
固定されている。4は固定上ドラムで外周面4aに磁気
テープが巻き付けられる。5は固定下ドラムで外周面に
巻き付けられた磁気テープの走行高さ位置をヘリカル状
に規制するリード5aが設けられている。6は回転ディ
スクで、中心部の回転軸7に固定され、軸受け8,8′
に支持されて回転できる。9は回転軸7の下側部にねじ
10で締め付け固定されたスラスト止め具、11はスラ
スト止め具9に12で締め付け固定された電動機のロー
タ、13は電動機のロータ11に接着固定されたマグネ
ット、14は電動機のステータコイルで、通電すればロ
ータ11に回転力が発生する。16は回転ドラム15を
回転ディスク6に締め付け固定するねじ、17は回転デ
ィスク6の下方部に接着固定された回転トランスの回転
側コアで、回転ヘッド1および回転ヘッド1に対して1
80°離れて設けられた回転ヘッド1′(図示せず)の
それぞれに記録(または再生)信号を伝達する回転側巻
線が溝部に設けられている。18は回転トランスの回転
側コア17に対向して固定下ドラム5の内部に接着固定
された回転トランスの固定側コアで、溝部には固定側巻
線が設けられている。19はスペーサ20を介してねじ
21で回転ディスク6の上端部に締め付け固定されたス
リップリング取り付け具、22はスリップリングの電極
23,24,23e,24eを絶縁保持するスリップリ
ング保持具で、スリップリング取り付け具19に接着固
定されている。25,26,25e.26eはスリップ
リングの電極23,2423e,24eに対応して接触
しているブラシ、27はブラシ25,26,25e,2
6eを絶縁保持するブラシ保持具で、VTR本体のブラ
シ取り付け板28に接着固定されている。29はスリッ
プリング取り付け具19に固定された固定基板、31は
回路基板29に構成された前置増幅手段で、回転ヘッド
1,1′からの再生信号を個々に増幅して、回転トラン
スの回転側コア17の巻線に加える。42は固定ドラム
連結部材を示し、固定上ドラム4の外周面と固定下ドラ
ム5の外周面とをねじ43,43′で締め付け固定され
ている。
【0004】図5は従来の回転ヘッド装置が内蔵された
VTRの要部平面図を示す。32は磁気テープで、テー
プガイド33、消去ヘッド34、テープガイド35、回
転ヘッド1,1′が内蔵され、固定上ドラム4の外周面
と固定下ドラム5の外周面とを固定ドラム連結部材42
で固定された回転ヘッド装置、テープガイド36、オー
ディオ・コントロールヘッド37、キャプスタン38の
それぞれに案内されている。39はピンチローラであ
る。
VTRの要部平面図を示す。32は磁気テープで、テー
プガイド33、消去ヘッド34、テープガイド35、回
転ヘッド1,1′が内蔵され、固定上ドラム4の外周面
と固定下ドラム5の外周面とを固定ドラム連結部材42
で固定された回転ヘッド装置、テープガイド36、オー
ディオ・コントロールヘッド37、キャプスタン38の
それぞれに案内されている。39はピンチローラであ
る。
【0005】VTRを記録モードにすれば、14の電動
機ステータコイル14に通電されて、ロータ11に回転
力が発生し、ロータ11に固定されたスラスト止め具
9、回転軸7、回転ディスク6、回転トランスの回転側
コア17、回転ドラム15、回転ヘッド1,1′等の回
転軸に固定された部分が矢印40方向に回転する。続い
て、キャプスタン38を回転させ、これに磁気テープ3
2を挟んでピンチローラ39を押圧すれば、キャプスタ
ン38とピンチローラ39の共働作用で磁気テープ32
が矢印41方向に走行開始する。そして、回転トランス
を通じて記録信号が回転ヘッド1,1′に加われば、磁
気テープに磁化トラックが形成される。また、VTRを
再生モードにすれば、スリップリングの電極23,24
に対して接触しているブラシ25,26を通じて前置増
幅手段31に電源が供給され、前置増幅手段31が動作
状態になり回転ヘッド1,1′からの再生信号は個々に
増幅されて、回転トランスの回転側コア17の巻線に加
わり、これに対応した固定側コア18の巻線に誘起され
て、後続の信号処理回路に伝送される。
機ステータコイル14に通電されて、ロータ11に回転
力が発生し、ロータ11に固定されたスラスト止め具
9、回転軸7、回転ディスク6、回転トランスの回転側
コア17、回転ドラム15、回転ヘッド1,1′等の回
転軸に固定された部分が矢印40方向に回転する。続い
て、キャプスタン38を回転させ、これに磁気テープ3
2を挟んでピンチローラ39を押圧すれば、キャプスタ
ン38とピンチローラ39の共働作用で磁気テープ32
が矢印41方向に走行開始する。そして、回転トランス
を通じて記録信号が回転ヘッド1,1′に加われば、磁
気テープに磁化トラックが形成される。また、VTRを
再生モードにすれば、スリップリングの電極23,24
に対して接触しているブラシ25,26を通じて前置増
幅手段31に電源が供給され、前置増幅手段31が動作
状態になり回転ヘッド1,1′からの再生信号は個々に
増幅されて、回転トランスの回転側コア17の巻線に加
わり、これに対応した固定側コア18の巻線に誘起され
て、後続の信号処理回路に伝送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上、記述した従来の
回転ヘッド装置では、固定ドラム連結部材42を図5に
示すように、磁気テープ32が回転ヘッド装置に巻き付
けられている領域外の固定上ドラム4の外周面と固定下
ドラム5の外周面とを固定する構成が一般的である。
回転ヘッド装置では、固定ドラム連結部材42を図5に
示すように、磁気テープ32が回転ヘッド装置に巻き付
けられている領域外の固定上ドラム4の外周面と固定下
ドラム5の外周面とを固定する構成が一般的である。
【0007】最近回転ヘッド装置は例えば、磁気テープ
巻き付け領域以外を通過する回転ヘッドに回転ヘッドク
リーナを接触させて回転ヘッドの付着物を除去し、VT
Rの信頼性を向上する対策や、回転ヘッド装置の磁気テ
ープ巻き付け角度を増加させてVTRの小型化を図る傾
向にある。したがって、上記従来例の回転ヘッド装置に
回転ヘッドクリーナの接触や磁気テープ巻き付け角度を
増加させる場合には、固定ドラム連結部材42を取り付
けるスペースが減少するので、固定ドラム連結部材42
の幅寸法が小さくなり、機械的強度が低下する。その結
果、固定下ドラムの磁気テープ巻き付け外周面に対する
固定上ドラムの磁気テープ巻き付け外周面の機械的位置
精度の維持が困難になり、回転ヘッド装置に巻き付けら
れた磁気テープの走行高さ位置が変化して回転ヘッドの
トラッキングがずれて再生出力を低下させ、VTRの互
換性に悪影響を及ぼすという課題があった。
巻き付け領域以外を通過する回転ヘッドに回転ヘッドク
リーナを接触させて回転ヘッドの付着物を除去し、VT
Rの信頼性を向上する対策や、回転ヘッド装置の磁気テ
ープ巻き付け角度を増加させてVTRの小型化を図る傾
向にある。したがって、上記従来例の回転ヘッド装置に
回転ヘッドクリーナの接触や磁気テープ巻き付け角度を
増加させる場合には、固定ドラム連結部材42を取り付
けるスペースが減少するので、固定ドラム連結部材42
の幅寸法が小さくなり、機械的強度が低下する。その結
果、固定下ドラムの磁気テープ巻き付け外周面に対する
固定上ドラムの磁気テープ巻き付け外周面の機械的位置
精度の維持が困難になり、回転ヘッド装置に巻き付けら
れた磁気テープの走行高さ位置が変化して回転ヘッドの
トラッキングがずれて再生出力を低下させ、VTRの互
換性に悪影響を及ぼすという課題があった。
【0008】この課題を解決する手段として、従来は固
定ドラム連結部材42の厚みを増加し、機械的強度を維
持する対策が一般的であった。
定ドラム連結部材42の厚みを増加し、機械的強度を維
持する対策が一般的であった。
【0009】しかし、固定ドラム連結部材42の厚みを
増加すると、テープガイドやオーディオ・コントロール
ヘッドを回転ヘッド装置に接近させることが困難にな
り、VTRの小型化を妨げる等の新たな課題が生じる。
増加すると、テープガイドやオーディオ・コントロール
ヘッドを回転ヘッド装置に接近させることが困難にな
り、VTRの小型化を妨げる等の新たな課題が生じる。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、固定
ドラム連結部材の厚み増加をすることなく、固定下ドラ
ムの磁気テープ巻き付け外周面に対する固定上ドラムの
磁気テープ巻き付け外周面の機械的位置精度を維持して
VTRの互換性を確保し、良好な再生信号が得られる小
型化された回転ヘッド装置を提供することを目的とす
る。
ドラム連結部材の厚み増加をすることなく、固定下ドラ
ムの磁気テープ巻き付け外周面に対する固定上ドラムの
磁気テープ巻き付け外周面の機械的位置精度を維持して
VTRの互換性を確保し、良好な再生信号が得られる小
型化された回転ヘッド装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、固定上ドラムと、固定下ドラムと、前記固
定上ドラムおよび固定下ドラムを連結するドラム連結部
材とを備え、前記ドラム連結部材は、前記固定下ドラム
を固定する第1のドラム固定面に対する前記固定上ドラ
ムを固定する第2のドラム固定面を、前記固定上ドラム
の磁気テープとの接触が少ない方向に偏位した形を有し
ている。
するために、固定上ドラムと、固定下ドラムと、前記固
定上ドラムおよび固定下ドラムを連結するドラム連結部
材とを備え、前記ドラム連結部材は、前記固定下ドラム
を固定する第1のドラム固定面に対する前記固定上ドラ
ムを固定する第2のドラム固定面を、前記固定上ドラム
の磁気テープとの接触が少ない方向に偏位した形を有し
ている。
【0012】また、上記に加えて、第1のドラム固定面
の上方に、回転ヘッドクリーナ手段を備えた構成を有し
ている。
の上方に、回転ヘッドクリーナ手段を備えた構成を有し
ている。
【0013】
【作用】本発明は、上記の構成により、ドラム連結部材
のドラム固定面を広く出来るため、機械的強度が増し、
上ドラムの機械的位置精度を維持できる。また、第1の
ドラム固定面の上方にスペースが設けられるようになる
ため、そこに回転ヘッドクリーナを備えることが出来
る。
のドラム固定面を広く出来るため、機械的強度が増し、
上ドラムの機械的位置精度を維持できる。また、第1の
ドラム固定面の上方にスペースが設けられるようになる
ため、そこに回転ヘッドクリーナを備えることが出来
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明による回転ヘッド装置の一実施
例を図1〜図3を参照しながら説明する。なお、従来例
と同じ機能の構成部材は図4,図5の従来例と同一符号
を付し、重複説明を省略する。
例を図1〜図3を参照しながら説明する。なお、従来例
と同じ機能の構成部材は図4,図5の従来例と同一符号
を付し、重複説明を省略する。
【0015】図1は本発明による一実施例の回転ヘッド
装置を内蔵したVTRの要部平面図を示し、図2は同回
転ヘッド装置の断面図を示し、図3は同回転ヘッド装置
に構成されたドラム連結部材の側面展開図を示す。4
3,43′は記録ヘッド、44,44′は再生ヘッドを
示し、ねじ3で回転ドラム45の下端面に固定されてい
る。46は固定上ドラムで外周面46aに磁気テープ3
2が巻き付けられる。47は固定下ドラムで外周面に巻
き付けられた磁気テープ32の走行高さ位置をヘリカル
状に規制するリード47aが設けられている。48はね
じ100で回転ディスク6の上方部に固定された回路基
板を示し、回路基板48に構成された前置増幅手段31
で再生ヘッド44からの再生信号を増幅する。49は固
定下ドラム47の内部に接着固定された円筒型回転トラ
ンスの固定コア、50は回転ディスク6に接着固定され
た円筒型回転トランスの回転コア、51,52は円筒型
回転トランスの固定コア49に構成された信号伝達コイ
ルの巻回溝、53,54は円筒型回転トランスの回転コ
ア50に構成された信号伝達コイルの巻回溝をそれぞれ
示す。55は回転軸7の下端部に12で締め付け固定さ
れた電動機のロータ、57はロータ56の端部外周に接
着固定された周波数発生機の環状マグネット、58はロ
ータ56の内側に接着固定されたロータマグネット、5
9はねじ60で固定下ドラム47の下端部に固定された
電動機のステータコアで、ステータコイルが巻かれてい
る。61はスペーサ62に固定された電動機の配線基板
を示し、外周側には周波数発生機の環状マグネット57
に対向して、周波数発生機の環状マグネット57の回転
による磁束の変化を電気信号に変換する周波数発生パタ
ーンコイルが構成されている。63はロータマグネット
58の端部に対向して電動機の配線基板61に固定され
たロータマグネット回転位相検出器を示し、ロータマグ
ネット58の回転による磁束変化を電気信号に変換し
て、電動機のステータコア59に巻かれたステータコイ
ルへの通電を順次切り替えて、ロータ56に回転力を発
生させる。35はテープ入り側の回転ヘッド装置付近に
設けられたテープガイドであり、78はテープ出側の回
転ヘッド装置付近に設けられたテープガイドである。図
1および図2に示すように、テープガイド35は固定上
ドラム46に近接しており 、テープガイド78は固定下
ドラム47に近接して設けられている。磁気テープ32
は、テープ入り側ではテープガイド35にガイドされた
後、固定上ドラム46に広い面積で接触して巻き付き、
そこから出側に向かって徐々に固定下ドラム47に多く
接触し、テープ出側では、固定下ドラム47に広い面積
で接触した後、固定下ドラム47から離脱し、テープガ
イド78にガイドされる。64は固定上ドラム46と固
定下ドラム47とを連結するドラム連結部材であり、固
定下ドラム47の外周面47aとは第1のドラム固定面
64aで接触し、固定上ドラム46の外周面46aとは
第2のドラム固定面64bで接触している。ところで、
これらのドラム固定面の幅寸法は大きいほど機械的強度
が増す。しかし、固定下ドラム47と接触する第1のド
ラム固定面64aは、ガイドポスト78が近接している
ためガイドポスト78側には広げるスペースが無い。ま
た、固定上ドラム46と接触する第2のドラム固定面6
4bは、ガイドポスト35が近接しているためガイドポ
スト35側には広げるスペースが無い。しかしその反対
方向には広げるスペースがある。そこで、本実施例で
は、第1のドラム固定面64aをガイドポスト78の反
対方向に広げ、第2のドラム固定面64bをガイドポス
ト35の反対方向に広げることにより、機械的強度を増
すようにしている。その結果、固定下ドラム47と接触
する第1のドラム固定面64aに対して、第2のドラム
固定面64bは、図3に示すように、固定上ドラム46
の外周面46aに巻き付けた磁気テープ32との接触が
少ない方向に偏位している。第1のドラム固定面64a
は、ねじ65で固定下ドラム47の外周面に固定され、
第2のドラム固定面64bは、ねじ65′で固定上ドラ
ム46の外周面46aに締め付け固定されている。66
はねじ67,68で固定ドラム連結部材64と固定上ド
ラム46とに締め付け固定された固定上ドラムの補強部
材を示し、記録ヘッド43,43′および再生ヘッド4
4,44′の磨耗による回転ドラム45の交換や前置増
幅手段31の動作確認において、ねじ65′,67を外
し、固定上ドラム46と補強部材66とをユニット化し
て作業を行う構成である。ドラム連結部材64は、図3
に示すようにZ型をとなり、第1のドラム固定面64a
に対する固定下ドラム47の外周面の固定部接触面積と
第2のドラム固定面64bに対する固定上ドラム46の
外周面46aの固定部接触面積とはほぼ同一にされ、固
定下ドラム47の外周面に対する固定上ドラム46の外
周面46aの機械的位置精度を維持するように構成され
ている。69は記録ヘッド43,43′および再生ヘッ
ド44,44′のそれぞれに接触して付着物を除去する
円筒状の回転ヘッドクリーナを示す。回転ヘッドクリー
ナ69は固定ドラム連結部材64とテープガイド35と
の間で、固定ドラム連結部材64が固定下ドラム47に
接している部分の上端部101上方に、ドラムの外周面
に近く設けられている。そして、ソレノイド70の通電
による吸引動作で回転ヘッドクリーナ69を回転ヘッド
装置の外周面に吸引し、通過する記録ヘッド43,4
3′および再生ヘッド44,44′のそれぞれに接触さ
せる構成である。71は回転ヘッドクリーナ69の回転
板を示し、切り欠き部72をソレノイド70の吸引部ピ
ンで吸引すれば、回動軸73を中心に回動して、回転ヘ
ッドクリーナ69が破線69′で示す位置に移動する。
74は回動板71のストッパピン、75は回動軸73に
巻かれたコイルばねで、回動板71のばね掛け部71′
とストッパピン74とに規制されている。76は回転ヘ
ッドクリーナ69の周辺に設けられた回転ヘッドクリー
ナのカバー、77は回転ヘッドクリーナ69を回転自在
に支持するクリーナ支持軸、78は回転ヘッド装置とテ
ープガイド36とのテープ走行パスに設けられたテープ
ガイドを示す。
装置を内蔵したVTRの要部平面図を示し、図2は同回
転ヘッド装置の断面図を示し、図3は同回転ヘッド装置
に構成されたドラム連結部材の側面展開図を示す。4
3,43′は記録ヘッド、44,44′は再生ヘッドを
示し、ねじ3で回転ドラム45の下端面に固定されてい
る。46は固定上ドラムで外周面46aに磁気テープ3
2が巻き付けられる。47は固定下ドラムで外周面に巻
き付けられた磁気テープ32の走行高さ位置をヘリカル
状に規制するリード47aが設けられている。48はね
じ100で回転ディスク6の上方部に固定された回路基
板を示し、回路基板48に構成された前置増幅手段31
で再生ヘッド44からの再生信号を増幅する。49は固
定下ドラム47の内部に接着固定された円筒型回転トラ
ンスの固定コア、50は回転ディスク6に接着固定され
た円筒型回転トランスの回転コア、51,52は円筒型
回転トランスの固定コア49に構成された信号伝達コイ
ルの巻回溝、53,54は円筒型回転トランスの回転コ
ア50に構成された信号伝達コイルの巻回溝をそれぞれ
示す。55は回転軸7の下端部に12で締め付け固定さ
れた電動機のロータ、57はロータ56の端部外周に接
着固定された周波数発生機の環状マグネット、58はロ
ータ56の内側に接着固定されたロータマグネット、5
9はねじ60で固定下ドラム47の下端部に固定された
電動機のステータコアで、ステータコイルが巻かれてい
る。61はスペーサ62に固定された電動機の配線基板
を示し、外周側には周波数発生機の環状マグネット57
に対向して、周波数発生機の環状マグネット57の回転
による磁束の変化を電気信号に変換する周波数発生パタ
ーンコイルが構成されている。63はロータマグネット
58の端部に対向して電動機の配線基板61に固定され
たロータマグネット回転位相検出器を示し、ロータマグ
ネット58の回転による磁束変化を電気信号に変換し
て、電動機のステータコア59に巻かれたステータコイ
ルへの通電を順次切り替えて、ロータ56に回転力を発
生させる。35はテープ入り側の回転ヘッド装置付近に
設けられたテープガイドであり、78はテープ出側の回
転ヘッド装置付近に設けられたテープガイドである。図
1および図2に示すように、テープガイド35は固定上
ドラム46に近接しており 、テープガイド78は固定下
ドラム47に近接して設けられている。磁気テープ32
は、テープ入り側ではテープガイド35にガイドされた
後、固定上ドラム46に広い面積で接触して巻き付き、
そこから出側に向かって徐々に固定下ドラム47に多く
接触し、テープ出側では、固定下ドラム47に広い面積
で接触した後、固定下ドラム47から離脱し、テープガ
イド78にガイドされる。64は固定上ドラム46と固
定下ドラム47とを連結するドラム連結部材であり、固
定下ドラム47の外周面47aとは第1のドラム固定面
64aで接触し、固定上ドラム46の外周面46aとは
第2のドラム固定面64bで接触している。ところで、
これらのドラム固定面の幅寸法は大きいほど機械的強度
が増す。しかし、固定下ドラム47と接触する第1のド
ラム固定面64aは、ガイドポスト78が近接している
ためガイドポスト78側には広げるスペースが無い。ま
た、固定上ドラム46と接触する第2のドラム固定面6
4bは、ガイドポスト35が近接しているためガイドポ
スト35側には広げるスペースが無い。しかしその反対
方向には広げるスペースがある。そこで、本実施例で
は、第1のドラム固定面64aをガイドポスト78の反
対方向に広げ、第2のドラム固定面64bをガイドポス
ト35の反対方向に広げることにより、機械的強度を増
すようにしている。その結果、固定下ドラム47と接触
する第1のドラム固定面64aに対して、第2のドラム
固定面64bは、図3に示すように、固定上ドラム46
の外周面46aに巻き付けた磁気テープ32との接触が
少ない方向に偏位している。第1のドラム固定面64a
は、ねじ65で固定下ドラム47の外周面に固定され、
第2のドラム固定面64bは、ねじ65′で固定上ドラ
ム46の外周面46aに締め付け固定されている。66
はねじ67,68で固定ドラム連結部材64と固定上ド
ラム46とに締め付け固定された固定上ドラムの補強部
材を示し、記録ヘッド43,43′および再生ヘッド4
4,44′の磨耗による回転ドラム45の交換や前置増
幅手段31の動作確認において、ねじ65′,67を外
し、固定上ドラム46と補強部材66とをユニット化し
て作業を行う構成である。ドラム連結部材64は、図3
に示すようにZ型をとなり、第1のドラム固定面64a
に対する固定下ドラム47の外周面の固定部接触面積と
第2のドラム固定面64bに対する固定上ドラム46の
外周面46aの固定部接触面積とはほぼ同一にされ、固
定下ドラム47の外周面に対する固定上ドラム46の外
周面46aの機械的位置精度を維持するように構成され
ている。69は記録ヘッド43,43′および再生ヘッ
ド44,44′のそれぞれに接触して付着物を除去する
円筒状の回転ヘッドクリーナを示す。回転ヘッドクリー
ナ69は固定ドラム連結部材64とテープガイド35と
の間で、固定ドラム連結部材64が固定下ドラム47に
接している部分の上端部101上方に、ドラムの外周面
に近く設けられている。そして、ソレノイド70の通電
による吸引動作で回転ヘッドクリーナ69を回転ヘッド
装置の外周面に吸引し、通過する記録ヘッド43,4
3′および再生ヘッド44,44′のそれぞれに接触さ
せる構成である。71は回転ヘッドクリーナ69の回転
板を示し、切り欠き部72をソレノイド70の吸引部ピ
ンで吸引すれば、回動軸73を中心に回動して、回転ヘ
ッドクリーナ69が破線69′で示す位置に移動する。
74は回動板71のストッパピン、75は回動軸73に
巻かれたコイルばねで、回動板71のばね掛け部71′
とストッパピン74とに規制されている。76は回転ヘ
ッドクリーナ69の周辺に設けられた回転ヘッドクリー
ナのカバー、77は回転ヘッドクリーナ69を回転自在
に支持するクリーナ支持軸、78は回転ヘッド装置とテ
ープガイド36とのテープ走行パスに設けられたテープ
ガイドを示す。
【0016】次に、本実施例における回転ヘッド装置の
動作を図1〜図3を用いて説明する。回転ヘッド装置に
磁気テープ32を巻く過程において、電動機のステータ
コア59に巻かれたステータコイルの通電を順次切り替
えて、ロータ56に回転力を発生させて回転ドラム45
を回転させると記録ヘッド43,43′および再生ヘッ
ド44,44′が矢印40方向に回転する。この状態で
ソレノイド70に通電すれば、コイルバネ75のバネ力
に抗して回転ヘッドクリーナ69が回転ヘッド装置の外
周面側に吸引され、通過する記録ヘッド43,43′お
よび再生ヘッド44,44′のそれぞれに接触する。そ
して、回転ヘッド装置に対する磁気テープ32の巻き付
けが完了すると、ソレノイド70への通電が解除されて
回転ヘッドクリーナ69の記録ヘッド43,43′およ
び再生ヘッド44,44′のそれぞれに対する接触動作
が解除される。続いて、キャプスタン38を回転させ、
これに磁気テープ32を挟んでピンチローラ39を押圧
すると、キャプスタン38とピンチローラ39の共働作
用で磁気テープ32が矢印41方向に走行し始める。そ
して、円筒型回転トランスの固定コア49および円筒型
回転トランスの回転コア50のそれぞれに設けられてい
る信号伝達コイルを通じて記録信号が記録ヘッド43,
43′に供給されると、磁気テープ32に磁化トラック
が形成される。
動作を図1〜図3を用いて説明する。回転ヘッド装置に
磁気テープ32を巻く過程において、電動機のステータ
コア59に巻かれたステータコイルの通電を順次切り替
えて、ロータ56に回転力を発生させて回転ドラム45
を回転させると記録ヘッド43,43′および再生ヘッ
ド44,44′が矢印40方向に回転する。この状態で
ソレノイド70に通電すれば、コイルバネ75のバネ力
に抗して回転ヘッドクリーナ69が回転ヘッド装置の外
周面側に吸引され、通過する記録ヘッド43,43′お
よび再生ヘッド44,44′のそれぞれに接触する。そ
して、回転ヘッド装置に対する磁気テープ32の巻き付
けが完了すると、ソレノイド70への通電が解除されて
回転ヘッドクリーナ69の記録ヘッド43,43′およ
び再生ヘッド44,44′のそれぞれに対する接触動作
が解除される。続いて、キャプスタン38を回転させ、
これに磁気テープ32を挟んでピンチローラ39を押圧
すると、キャプスタン38とピンチローラ39の共働作
用で磁気テープ32が矢印41方向に走行し始める。そ
して、円筒型回転トランスの固定コア49および円筒型
回転トランスの回転コア50のそれぞれに設けられてい
る信号伝達コイルを通じて記録信号が記録ヘッド43,
43′に供給されると、磁気テープ32に磁化トラック
が形成される。
【0017】このように本発明の実施例の回転ヘッド装
置によれば、上下ドラムを連結する部材を磁気テープと
ドラムとが重なる面積が少ない方の領域に偏位しZ型の
変形部材とすることによって、厚みを増すことなく機械
的強度を維持し、そして変形させることによって空いた
スペースにヘッドクリーナを配してあるので、回転ヘッ
ド装置を小型にできる。
置によれば、上下ドラムを連結する部材を磁気テープと
ドラムとが重なる面積が少ない方の領域に偏位しZ型の
変形部材とすることによって、厚みを増すことなく機械
的強度を維持し、そして変形させることによって空いた
スペースにヘッドクリーナを配してあるので、回転ヘッ
ド装置を小型にできる。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、Z型の変形したドラム連結部材によって上
ドラムと下ドラムを結合するよう配してあるので、回転
ヘッド装置の小型化が可能になるとともにドラム連結部
材の厚さを増加することなく、磁気テープの機械的位置
精度を維持でき、VTRの互換性が向上し、さらにヘッ
ドクリーナによって回転ヘッドのクリーニングが可能な
回転ヘッド装置を提供できる。
明によれば、Z型の変形したドラム連結部材によって上
ドラムと下ドラムを結合するよう配してあるので、回転
ヘッド装置の小型化が可能になるとともにドラム連結部
材の厚さを増加することなく、磁気テープの機械的位置
精度を維持でき、VTRの互換性が向上し、さらにヘッ
ドクリーナによって回転ヘッドのクリーニングが可能な
回転ヘッド装置を提供できる。
【図1】本発明の一実施例の回転ヘッド装置を内蔵した
VTRの腰部平面図
VTRの腰部平面図
【図2】同回転ヘッド装置の断面図
【図3】同回転ヘッド装置に構成されたドラム連結部材
の側面回転図
の側面回転図
【図4】従来の回転ヘッド装置の断面図
【図5】同回転ヘッド装置が内蔵されたVTRの要部平
面図
面図
46 固定上ドラム 47 固定下ドラム 64 ドラム連結部材 69 回転ヘッドクリーナ
Claims (2)
- 【請求項1】 磁気テープを斜め方向に巻き走行させる
磁気記録再生装置の回転ヘッド装置であって、固定上ド
ラムと、固定下ドラムと、前記固定上ドラムおよび固定
下ドラムを連結するドラム連結部材とを備え、前記ドラ
ム連結部材は、前記固定下ドラムを固定する第1のドラ
ム固定面に対する前記固定上ドラムを固定する第2のド
ラム固定面を、前記固定上ドラムの磁気テープとの接触
が少ない方向に偏位した回転ヘッド装置。 - 【請求項2】 第1のドラム固定面の上方に、固定上ド
ラムと固定下ドラムとの間に位置する回転ヘッドに接触
可能な回転ヘッドクリーナ手段を備えた請求項1記載の
回転ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117209A JP3044821B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 回転ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117209A JP3044821B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 回転ヘッド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04344315A JPH04344315A (ja) | 1992-11-30 |
JP3044821B2 true JP3044821B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=14706093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3117209A Expired - Fee Related JP3044821B2 (ja) | 1991-05-22 | 1991-05-22 | 回転ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044821B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-22 JP JP3117209A patent/JP3044821B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04344315A (ja) | 1992-11-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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