JP2569959B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JP2569959B2
JP2569959B2 JP2402996A JP40299690A JP2569959B2 JP 2569959 B2 JP2569959 B2 JP 2569959B2 JP 2402996 A JP2402996 A JP 2402996A JP 40299690 A JP40299690 A JP 40299690A JP 2569959 B2 JP2569959 B2 JP 2569959B2
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宜孝 前村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッドにより磁
気テープに記録再生する回転ヘッド装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平1−312718号公報に
示された従来の回転ヘッド装置を図から図を用いて
説明する。図において、1は固定ドラム、2はこの固
定ドラム1に固定された支持軸、3はこの支持軸2に軸
受手段4を介して回転自在に支持された回転ドラム、5
はこの回転ドラム3に取付けられた磁気テープ(図示せ
ず)に接触し記録再生動作をする磁気ヘッドである。6
は回転ドラム3を回転させるモータで、6aは回転ドラ
ム3に固定されたマグネットロータ、6bは固定ドラム
1に固定されたステータ、6cはこのステータコア、6
dはステータ6bのコイル部である。7は回転ドラム3
と固定ドラム1間で非接触で信号の伝送を行う一対のロ
ータリートランスで、7aは回転ドラム3に固定された
回転側ロータリートランス、7bは固定ドラム1に固定
された固定側ロータリトランスである。
【0003】次に動作について説明する。モータ6に通
電すると支持軸2を介して回転ドラム3が回転され磁気
ヘッド5も共に回転する。この間、磁気ヘッド5は固定
ドラム1および回転ドラム3の外周面上を走行する磁気
テープ(図示せず)に接触している。記録の動作におい
ては、ドラム外部より記録されるべき信号が固定ドラム
1側から回転ドラム3側へロータリートランス7によっ
て非接触で授受され、その信号は磁気ヘッド5から磁気
テープ上に記録される。再生の動作においては、上記記
録の動作と逆経路を信号が伝送されることでその動作が
行われる。
【0004】以上が従来の動作についての主な説明であ
るが、モータ6とロータリートランス7の関係について
から図を用いて説明する。図はモータ6の平面
図、図および図はモータの動作説明図、図は図
の要部拡大図である。
【0005】上記回転ドラム3を回転させるために、モ
ータ駆動回路(図示せず)が動作さる。それでステー
タ6bのコイル部6dに通電が行われてステータコア6
cに磁界が発生する。この磁界とマグネットロータ6a
の磁界とで吸引反発が行われるのでマグネットロータ6
aには図中B方向に回転力が発生する。この回転力を持
続させるにはステータ6bのコイル部6dへの通電をス
イッチングする必要があり、このためステータコア6c
に発生する磁界の向きは図中A方向、反A方向のように
反転することになる。
【0006】ところで近年、回転ヘッド装置においてモ
ータ6やロータリトランス7を回転ドラム3と固定ド
ラム1間内部に構成して装置全体の小型軽量化を図る傾
向にあり、図および図に示すように円筒状ロータリ
ートランス7をモータ6のマグネットロータ6aとステ
ータ6aの中心孔に配設し、互いに隣接して構成される
ようになってきた。
【0007】このため図に示すように上記モータ6の
ステータコア6cから発生する磁束は隣接し、かつ透磁
率の高い材料から成るロータリートランス7内に侵入し
易く、この磁束は上記のようにモータ6への通電のスイ
ッチングによりその向きを図中C方向、反C方向のよう
に反転することになる。従ってロータリートランス7の
巻線に起電力を誘電することになり、ロータリートラン
ス7間を伝送中の信号と干渉し、ノイズを誘起してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転ヘッド装置
は以上のように、円筒状のロータリートランス7がモー
タ6の中心孔に配設され、モータ6のステータ6bと隣
接しているので、ステータコア6cから発生する磁束が
ロータリートランス7内へ侵入し易く、モータ6への通
電のスイッチングによりロータリトランス7の巻線に
起電力を誘導し、伝送中の信号にノイズを誘起するとい
う問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ロータリートランス間を伝送中
の信号に、モータへの通電のスイッチングによるノイズ
が誘起されるのを低減した回転ヘッド装置を得ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転ヘッ
ド装置は、モータの中心孔の内側と、このモータの中心
孔に配設された円筒状のロータリートランスの外周面と
の間に、上記ロータリートランスより高透磁率の材料か
ら成る円筒状の部材を配置し、この円筒状の部材を固定
ドラムに支持させたものである。
【0011】
【作用】この発明における回転ヘッド装置は、円筒状の
部材がロータリートランスより高透磁率であるため、モ
ータのステータコアから発生する磁束はこの円筒状の部
材内を通ることになり、ロータリートランス内まで侵入
する磁束が減少する。また、この円筒状の部材は固定ド
ラムに支持されているため、回転ドラムの慣性モーメン
トは増加しない。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による回転ヘッド装
要部拡大図である。
【0013】図において、1は磁気テープ(図示せず)
を外周面に巻付けその走行を案内する固定ドラム、3は
固定ドラム1の中心部に同軸状に固定された支持軸2
軸受手段4を介して回転自在に支持された回転ドラム
ある。この回転ドラム3磁気テープに接触し記録再生
動作をする磁気ヘッド5を備えている。6は回転ドラム
3を回転させるモータで、6aは回転ドラム3側に固定
されたマグネットロータ、6bは固定ドラム1側に固定
されたステータ、6cはこのステータコア、6dはステ
ータ6bのコイル部である。7は回転ドラム3と固定ド
ラム1との間で非接触で信号の伝送を行う一対のロータ
リートランスで、7aは回転ドラム3側に固定された回
転側ロータリートランス、7bは固定ドラム1側に固定
された固定側ロータリートランスである。以上の構成は
図2に示す従来の回転ヘッド装置と同じである。8はモ
ータ6の中心孔の内側とこのモータ6の中心孔に配設さ
れた円筒状のロータリートランス7の外周面との間に構
成された上記ロータリートランス7より高透磁率の材料
から成る円筒状の部材である。この円筒状の部材は固定
ドラム側1に固着され、しかもロータリートランス7の
外周面から所定の間隔を置いて配置されている。
【0014】以上の構成についてその動作を説明する。
図においてモータ駆動回路(図示せず)が動作し、ステ
ータ6bのコイル部6dに通電が行われてステータコア
6cから磁束が発生する。この磁束は通電のスイッチン
グによりその向きを反転することになる。磁束はより透
磁率の高い物質内を通過する性質があり、円筒状のロー
タリートランス7がモータ6のマグネットロータ6aと
ステータ6bの中心孔に配設され互いに隣接するように
構成されている場合であっても、円筒状の部材8がロー
タリートランス7より透磁率が高くかつモータ6とロー
タリートランス7の間に構成されかつロータリートラン
ス7の外周面から所定の間隔を置いて配置されているの
で、ステータコア6cから発生した磁束はこの円筒状の
部材8内を通ることになり、ステータコア6cから発生
する磁束がロータリートランス7まで侵入してくること
大きく減少し、モータ6への通電のスイッチングによ
り、ロータリートランス7の巻線に起電力が誘起される
ことが非常に低減される。
【0015】すなわち、上記実施例の図1では円筒状の
部材8をロータリートランス7から所定の間隔を隔てて
配置したので磁束の漏れがロータリートランス7に影響
することは非常に少なくなる。
【0016】また、円筒状の部材8は回転ドラムに担持
されていないので回転ドラムの慣性モーメントが増加す
ることはない。
【0017】更に図1に示す本発明の回転ドラムは、円
筒状の部材8を固定ドラム1側に固定したもので、回転
ドラム3と共に回転しないため、回転ドラム3の釣合い
に影響しないという特有の効果もある。
【0018】また前述した通り、本発明の回転ドラム装
置は回転ドラムの慣性モーメントが増加しないので低ト
ルクのモータが使えるという特有の効果もある。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば磁性
料から成る円筒状の部材をモータの中心孔の内側とこの
モータの中心孔に配設された円筒状のロータリートラン
スの外周面との間に配置しかつロータリートランスの外
周面から所定の間隔を置いて配置したので、ロータリー
トランス間を伝送中の信号に、モータへの通電のスイッ
チングによるノイズが誘起されるのを大きく低減した回
転ヘッド装置が得られるという効果を有する。また、こ
の円筒状の部材を固定ドラムに担持させたので、 回転ド
ラムの慣性モーメントが増大せず、従って低トルクのモ
ータが使えるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による回転ヘッド装置の要部拡大図で
ある。
【図2】従来の回転ヘッド装置の縦断面図である。
【図3】モータの平面図である。
【図4】モータの動作を説明する図である。
【図5】モータの動作を説明する図である。
【図6】図2の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 固定ドラム 3 回転ドラム 5 磁気ヘッド 6 モータ 6a マグネットロータ 6b ステータ 7 ロータリートランス 8 円筒状の部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に巻回された磁気テープの走行を
    案内する固定ドラムと、この固定ドラムと同軸状に回転
    自在に枢支された回転ドラムと、この回転ドラムに取付
    けられ上記磁気テープに接触し情報を記録再生するため
    の磁気ヘッドと、上記固定ドラムと上記回転ドラムとの
    間で信号を無接触で授受するロータリートランスと、上
    記回転ドラムを回転させるモータとから成り、上記ロー
    タリートランスが円筒状で上記固定ドラムと回転ドラム
    との間にかつ上記モータのマグネットロータとステータ
    の中心孔に配設される回転ヘッド装置において、 上記モータの中心孔の内側と上記円筒状のロータリート
    ランスの外周面との間に、磁性材料から成る円筒状の部
    が配置されており、この円筒状の部材は固定ドラムに
    支持されており、更にこの円筒状の部材は上記ロータリ
    ートランスの外周面から所定の間隔を置いて配置されて
    いることを特徴とする回転ヘッド装置。
JP2402996A 1990-12-18 1990-12-18 回転ヘッド装置 Expired - Fee Related JP2569959B2 (ja)

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JPH04216316A JPH04216316A (ja) 1992-08-06
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JPS6292110A (ja) * 1985-10-18 1987-04-27 Hitachi Ltd 回転ヘツド装置

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JPH04216316A (ja) 1992-08-06

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