JP2002117512A - 磁気テープ記録再生装置 - Google Patents

磁気テープ記録再生装置

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JP2002117512A
JP2002117512A JP2000309963A JP2000309963A JP2002117512A JP 2002117512 A JP2002117512 A JP 2002117512A JP 2000309963 A JP2000309963 A JP 2000309963A JP 2000309963 A JP2000309963 A JP 2000309963A JP 2002117512 A JP2002117512 A JP 2002117512A
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JP
Japan
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magnetic tape
magnetic
magnetic head
recording
head
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Application number
JP2000309963A
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English (en)
Inventor
Shigeo Okubo
成夫 大久保
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度特性が安定するまでの待機時間や温度特
性の調整をなくし、磁気ヘッドの摩耗、磁気飽和による
磁気ヘッドのS/Nの劣化を回避できる磁気テープ記録
再生装置を提供する。 【解決手段】 磁気テープ3が摺動する回転シリンダ2
の基準面8と同一平面内あるいは基準面8より奥まった
マイナス位置に磁気ヘッド1を配置する。これにより、
磁気テープ3に対する磁気ヘッド1の接触、およびそれ
による摩擦を全くあるいは殆どなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データーストリー
マ等の高密度磁気記録再生システムに好適な磁気テープ
記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、データーストリーマ等の高密度磁
気記録再生システムは、小型化・長時間化の要求に沿っ
て大幅な高密度化が達成されてきている。その中で、ヘ
ッド・テープ系においては、記録信号の短波長化・記録
トラック幅の狭小化を実現すべく技術開発が行なわれて
きた。特にS/Nを上げる為に磁気抵抗効果や巨大磁気
抵抗効果を利用した磁気ヘッドが開発され、高密度化に
大きく貢献している。磁気抵抗効果や巨大磁気抵抗効果
を利用した磁気ヘッドとは、磁性体に電流を流した場合
に電流の流れる方向と磁性体の磁化の向きが変わること
で磁性体の抵抗が変化することを利用したヘッドであ
り、これまで、ハードディスクに代表される浮上型の記
録再生装置とリニア方式の接触型の磁気テープ記録再生
装置に応用されているが、高密度化、高性能化を達成す
るために必須となってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな磁気抵抗効果や巨大磁気抵抗効果を利用した磁気ヘ
ッドでは、バルクハウゼンノイズと呼ばれる熱雑音が発
生するため、温度が急激に変化した場合にS/Nの劣化
を招いてしまう。このためハードディスク記録再生装置
では磁気ヘッドを浮上させる浮上型を採用することで、
メディアと磁気ヘッドとの摩擦による温度変化を防いで
いる。浮上型には、摩擦がないためメディアや磁気ヘッ
ドが摩耗しないという利点もある。
【0004】これに対して磁気テープ記録装置では、テ
ープメディアの剛性が小さいため浮上型を採用できず、
接触型を採用しており、摩擦による温度変化に対して温
度が安定するまで待機時間をとるとともに、温度を検出
し温度特性を補正する調整を行うようにしている。しか
し接触型にはなお、磁気ヘッドの摩耗から来る耐久性の
問題や、磁束密度の高いメディアを読んだ場合に磁気飽
和が生じS/Nが劣化するという問題がある。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、摩耗
や、磁気飽和によるS/Nの劣化を回避し、さらに温度
特性が安定するまでの待機時間や温度特性の調整を不要
にできる磁気テープ記録再生装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明は、磁気テープが摺動する基
準面と同一平面内あるいは基準面より奥まったマイナス
位置に磁気ヘッドを配置したことを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、磁気ヘッドは磁気テー
プに接触しないか、あるいはわずかに接触するだけなの
で、従来の接触型装置で生じていた摩擦およびそれによ
る磁気ヘッドの温度変化は全くあるいは殆ど生じない。
したがって、磁気抵抗効果や巨大磁気抵抗効果を利用し
た磁気ヘッドを備えていても、温度が安定するまでの待
機時間や温度特性を補正する調整は不要であり、かつ磁
気ヘッドの摩耗も全くあるいは殆ど生じず、磁束密度の
高い磁気テープを用いた際もS/N劣化が生じにくい。
よって、磁気テープのさらなる記録密度向上が可能にな
る。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
磁気テープ記録再生装置において、基準面に対する磁気
ヘッドの突き出し量を磁気テープの種類に応じて制御す
る突出量制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、磁気テープの種類に応
じて、その剛性に基づく変形量や磁束密度を考慮して予
め設定した最適の突き出し量に制御することで、磁気ヘ
ッドの磁気飽和を回避することができ、S/Nの劣化を
防止できる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1または
請求項2のいずれかに記載の磁気テープ記録再生装置で
あって、ヘリカルスキャン方式あるいはリニア方式に構
成されたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
ヘリカルスキャン方式の磁気テープ記録再生装置の回転
ヘッド近傍の構成を示し、図2は同回転ヘッドの側面図
である。
【0012】図1〜図2において、磁気ヘッド1は上述
した巨大磁気抵抗効果を利用したものであり(磁気抵抗
効果を利用したものでもよい)、この磁気ヘッド1が取
り付けられた回転シリンダ2は、その軸心がベース(図
示せず)に対して所定の角度をなすように斜めに設置さ
れている。記録・再生の際には、供給リール,巻取りリ
ール(図示せず)間の磁気テープ3がガイドポスト4,
5によってベースに沿う方向に引き出され、回転シリン
ダ2に半周以上巻きつくように押し付けられた状態で、
回転シリンダ2が軸心廻りに回転されるとともに磁気テ
ープ3が走行され、回転シリンダ2の外周面上でヘリカ
ルに走行する磁気テープ3の記録面が磁気ヘッド1によ
ってスキャンされる。
【0013】詳細には、回転シリンダ2は、ベースに固
定された下シリンダ6とこの下シリンダ6上に回転自在
に支持された上シリンダ7とを有し、これらシリンダ
6,7の外周面が磁気テープ3が押し当てられる基準面
8を構成している。磁気ヘッド1は、下シリンダ6と上
シリンダ7との間に、基準面8に対してマイナスの突き
出し量aを持つように周方向に等間隔をおいて複数個、
ここでは2個配置されていて、各磁気ヘッド1は上シリ
ンダ7とともに回転する。
【0014】この磁気ヘッド1の突き出し量aは、突き
出し調整機構9によって、磁気テープ3の種類ごとに予
め設定された、それぞれの剛性に基づいたテープ変形量
及び、磁束密度に相応する最適量となるように調整され
ている。突き出し調整機構9は、各磁気ヘッド1を半径
方向に沿って出退させるアクチュエータであり、各磁気
ヘッド1の突き出し量aはこのアクチュエータに入力さ
れる直流電圧によって制御されるようになっている。こ
こでいう最適量とは、磁気テープ3に対する記録再生を
支障なく行いながら磁気ヘッド1の磁気飽和を回避でき
る、なるべく大きい距離である。
【0015】したがって、上記したように回転シリンダ
2が軸心廻りに回転され磁気テープ3が走行される際
も、磁気ヘッド1が磁気テープ3に接触することはな
く、摩擦による磁気ヘッド1の温度変化は生じない。こ
のため、従来の接触型装置のような、温度が安定するま
での待機時間や温度特性を補正する調整は不要であり、
かつ磁気ヘッド1の摩耗が生じることもなく、磁束密度
の高い磁気テープ3を用いた際もS/N劣化は生じにく
い。よって、磁気テープ3のさらなる記録密度向上が可
能になる。 (実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2における
リニア方式の磁気テープ記録再生装置の回転ヘッドの側
面図である。
【0016】図3において、磁気ヘッド1を備えたヘッ
ドユニット10がベース(図示せず)上に設置されてい
て、記録・再生の際には、供給リール,巻取りリール
(図示せず)間の磁気テープ3がヘッドユニット10に
押し付けられた状態で走行され、磁気テープ3の記録面
が磁気ヘッド1によってスキャンされる。
【0017】ヘッドユニット10は、互いに上下に配置
された基準ガイド11と基準ガイド12とを有し、これ
らガイド11,12の外周面が磁気テープ3が押し当て
られる基準面13を構成している。磁気ヘッド1は、基
準ガイド11と基準ガイド12との間に、上下方向に互
いに間隔をおいて複数個(ここでは1個のみ図示する)
配置されており、突き出し調整機構9によって基準面1
3に対してマイナスの最適の突き出し量aを持つように
調整されている。
【0018】このようなリニア方式の磁気テープ記録再
生装置においても、磁気ヘッド1が磁気テープ3に接触
しないため、実施の形態1と同様の効果が得られる。な
お、上記実施の形態1および2では、磁気ヘッド1を基
準面8あるいは基準面13よりも奥まって配置したが、
基準面8あるいは基準面13と面一に配置しても、実施
の形態1または2より幾分劣るものの同様の効果が得ら
れる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気テー
プが摺動する基準面と同一平面内あるいは基準面より奥
まったマイナス位置に磁気ヘッドを配置するという簡単
な構成により、磁気ヘッド浮上型の磁気テープ記録再生
装置を実現することができ、摩擦による磁気ヘッドの温
度変化を完全にあるいはほぼ完全に回避できる。したが
って、磁気抵抗効果や巨大磁気抵抗効果を利用した磁気
ヘッドを備えた場合も、摩耗による耐久性、ライフの問
題や、磁束密度の高い磁気テープを用いた際の磁気飽和
によるS/Nの劣化の問題を解決することができ、温度
が安定するまでの待機時間や温度特性の補正のための回
路やアルゴリズムや調整時間を不要にできる。よって、
高記録密度化を安価にて実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるヘリカルスキャ
ン方式の磁気テープ記録再生装置の要部構成図
【図2】図1の磁気テープ記録再生装置の側面図
【図3】本発明の実施の形態2におけるリニア方式の磁
気テープ記録再生装置の側面図
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 回転シリンダ 3 磁気テープ 4,5 ガイドポスト 6 下シリンダ 7 上シリンダ 8 基準面 9 突き出し調整機構 10 ヘッドユニット 11 基準ガイド 12 基準ガイド 13 基準面 a 突き出し量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが摺動する基準面と同一平面
    内あるいは基準面より奥まったマイナス位置に磁気ヘッ
    ドを配置したことを特徴とする磁気テープ記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 基準面に対する磁気ヘッドの突き出し量
    を磁気テープの種類に応じて制御する突出量制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気テープ記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 ヘリカルスキャン方式あるいはリニア方
    式に構成されたことを特徴とする請求項1または請求項
    2のいずれかに記載の磁気テープ記録再生装置。
JP2000309963A 2000-10-11 2000-10-11 磁気テープ記録再生装置 Pending JP2002117512A (ja)

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