JP2003240069A - 車両用発電システム - Google Patents

車両用発電システム

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JP2003240069A JP2002037990A JP2002037990A JP2003240069A JP 2003240069 A JP2003240069 A JP 2003240069A JP 2002037990 A JP2002037990 A JP 2002037990A JP 2002037990 A JP2002037990 A JP 2002037990A JP 2003240069 A JP2003240069 A JP 2003240069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用交流発電機のプーリに設けたクラッチ
の故障を検出可能な車両用発電システムを提供する。 【解決手段】 車両用発電システム1は、回転子2aを
有する車両用交流発電機2と、エンジン1の回転駆動力
を回転子2aに伝動するベルト伝動装置3と、そのベル
ト伝動装置3側のプーリ3bに駆動連結された外輪31
と回転子2a側の回転子軸2bに駆動連結された内輪3
2とを有し、回転子2aの慣性トルクがベルト伝動装置
3側へ伝達されることを遮断する作用を有するクラッチ
30とを備え、エンジン制御ユニット7がクラッチ故障
検出プログラムを実行することによりクラッチ30の故
障を検出し、警報灯6により報知するよう構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、トラック
等の車両に搭載される車両用発電システムに関するもの
であり、特にエンジンの回転駆動力を車両用交流発電機
に伝動するクラッチの故障検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、乗用車やトラック等の車両は、従
来機械式であった装置が電子制御式に置き換えられ、車
両システム全体が高度に電子制御化されるに至ってい
る。
【0003】このような状況の下、車両における電力需
要が増大しているため、電力供給源である車両用交流発
電機(オルタネータ)は大型化する傾向にあり、これに
伴いオルタネータの回転子の慣性モーメントも従来より
も大きくなっている。
【0004】一方では、地球環境保護を目的とする排出
ガスの低減や燃料消費量低減を実現するために、車両シ
ステムにおける熱効率の改善や、摩擦損の低減、あるい
は車両走行に寄与せずしかも使用頻度の最も高い車両の
アイドル状態における回転数(以下、アイドル回転数と
称する)を低く設定する等が行われるようになってい
る。
【0005】このような種々の要因が複合的に絡み合っ
て、近年の車両では、アイドル状態においてエンジンの
爆発工程に同期した回転変動が発生しやすくなってい
る。そして、エンジンのクランク軸からの回転駆動力を
発電機の回転子軸に伝動する伝動ベルトにおいては、回
転変動に起因して発電機の慣性トルクによるベルト張力
の変動が著しくなり、ベルトの配置(以下、ベルトレイ
アウトと称する)に特別の配慮を払う必要が生じてきて
いる。近年の車両におけるベルトレイアウトは、各補機
の小型化に伴ってその駆動トルクが上昇する傾向にある
のに対応して、十分なトルクを伝達するために、従動プ
ーリへのベルト接触角を大きく取る傾向にある。このよ
うなベルトレイアウトでは、従動プーリと他のベルトス
パンとの距離が確保できず、オートテンショナの揺動量
が大きくなった場合にサーペンタイン上の他のベルトス
パンと接触したり、オートテンショナやベルトそのもの
の寿命が短くなるという新たな課題が生じてきており、
特にディーゼルエンジン搭載車において顕著となってい
る。
【0006】このような課題に鑑みて、特開昭61−2
28153号公報等に記載された一方向にのみ回転駆動
力を伝達するいわゆる一方向クラッチをオルタネータの
駆動プーリに設ける構成(ワンウェイクラッチデカップ
ラプーリとも称する)を採用する車両が開発されるよう
になっている。
【0007】ここで、車両用交流発電機に一方向クラッ
チ付きプーリを採用することの利点について簡単に説明
する。まず、駆動プーリに一方向クラッチを設けていな
いオルタネータの場合、エンジンのアイドル回転数が変
動している状態であってエンジンの回転数が下降してい
る期間において、エンジン回転数の下降に伴って車両用
交流発電機の回転子の回転数も下降する。この際に、回
転子の慣性モーメントにより回転数を維持しようとする
作用が働くため、エンジンのクランク軸と回転子との間
に設けられた伝動ベルトにおける回転前方側のベルト張
力が急激に減少するとともに(緩みの発生)、回転方向
後方側のベルト張力が急激に上昇し(引っ張りの発
生)、張力変動が発生する。
【0008】これに対し、車両用交流発電機に一方向付
きクラッチ付きプーリを採用すると、エンジン回転数の
下降時(すなわち、車両用交流発電機が発動機の作用を
している期間)に、回転子の慣性モーメントの作用によ
りクラッチの駆動側部材である外輪と従動側部材である
内輪との接続が切れて、外輪の回転数がスムーズに下降
していき、回転数上昇時には外輪が内輪の回転数に等し
い回転数に上昇するまでクラッチが切れた状態が維持さ
れて外輪の回転数がスムーズに上昇する。すなわち、一
方向クラッチが、回転子の慣性モーメントに起因する慣
性トルクが外輪に伝達されないように作用するので、伝
動ベルトの張力変動を抑制することができるという効果
が奏されるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した一
方向クラッチは、スプラグやローラが噛み合うことで内
外輪のトルク伝達を行う複雑な機械構造を有しており、
クラッチ断続時に各構成部品に相当量の応力が繰り返し
作用する。その一方で、車両用交流発電機の過酷な使用
条件(使用回転数範囲、回転加減速度、温度等)に耐え
うる一方向クラッチを設計する際には、クラッチの小型
化が困難になり、サイズと耐久寿命とがトレードオフの
関係となっている。そして、一方向クラッチが寿命に達
した場合には、クラッチが故障して上述したクラッチ作
用が機能しない事態が発生する。
【0010】また、スプラグ式の一方向クラッチではな
く、トーションスプリングとクラッチシューとで構成さ
れ、内外輪の滑りによって回転子の慣性トルクの伝達を
断つ両方向クラッチなどにおいても、シューの摩耗粉が
うまく排出されないと目詰まりを起こし、クラッチ作用
が十分に機能しない場合がある。
【0011】そして、上述した各クラッチの故障形態
は、その殆どが内外輪がロック状態となるロック故障で
あることが明らかになってきている。クラッチがロック
故障に至った場合、トルク伝達機能は維持されるので発
電機能に支障はないが、上述した如く、ベルト張力の変
動が激しくなったり、あるいは回転数急変によるベルト
スリップの現象が顕著となることにより、ベルト寿命を
著しく短縮させる要因となる。
【0012】本発明は、上述した問題点に鑑み、車両用
交流発電機のプーリに設けたクラッチの故障を検出可能
な車両用発電システムを提供することを解決すべき課題
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の車両用発電システムは、回転子を
有する車両用交流発電機と、エンジンの回転駆動力を前
記車両用交流発電機の回転子に伝動するベルト伝動装置
と、そのベルト伝動装置側に駆動連結された駆動側部材
と前記回転子側に駆動連結された従動側部材とを有し前
記回転子の慣性トルクが前記ベルト伝動装置側へ伝達さ
れることを遮断する作用を有するクラッチと、を備えた
車両用発電システムにおいて、前記クラッチに故障が発
生したことを検出する故障検出手段、を備えたことを特
徴とする。
【0014】従って、エンジンの回転駆動力がベルト伝
動装置を介して車両用交流発電機の回転子に伝動され、
通常は、クラッチの作用により、回転子の慣性トルクが
ベルト伝動装置側へ伝達されることが遮断され、ベルト
伝動装置における張力変動やスリップ等の現象の発生が
防止される。一方、クラッチに故障が発生した場合に
は、故障検出手段が確実に故障を検出するので、クラッ
チの修理又は交換を行うことにより、再び、クラッチ作
用を機能させてベルト伝動装置の寿命短縮を抑制するこ
とができる。
【0015】また、請求項2に記載の車両用発電システ
ムは、前記故障検出手段による検出結果に基づいて、前
記クラッチにおける故障の発生を報知する故障報知手段
を備えたことを特徴とする。
【0016】従って、故障報知手段が、故障検出手段に
よる検出結果に基づいて、クラッチにおける故障の発生
を報知するので、運転者はクラッチの故障発生を容易且
つ確実に知ることができ、これにより早期にクラッチの
修理又は交換を行う等の対応を取ることができる。
【0017】また、請求項3に記載の車両用発電システ
ムは、前記故障検出手段が、前記クラッチを構成する前
記駆動側部材と前記従動側部材とがロック状態となるロ
ック故障を検出するように構成されたことを特徴とす
る。
【0018】従って、故障検出手段は、クラッチ作用が
損なわれるロック故障を確実に検出するので、クラッチ
の修理又は交換を行うことにより、再び、クラッチ作用
を機能させてベルト伝動装置の寿命短縮を抑制すること
ができる。
【0019】また、請求項4に記載の車両用発電システ
ムは、前記故障検出手段が、前記回転子の回転数を検出
する手段と、前記エンジンの回転数を検出する手段と、
前記回転子又は前記エンジンが減速中であることを検出
する手段と、前記回転子の回転数を前記エンジンに対す
る前記回転子の増速比で除した値が、前記エンジンの回
転数と実質的に等しい場合にロック状態であることを検
出するロック状態検出手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0020】正常状態においては、回転子又はエンジン
が減速中には、クラッチの駆動側部材と従動側部材との
接続が断たれているため、回転子の回転数を増速比で除
すことによりエンジンの回転数に換算した値は、エンジ
ンの回転数よりも相対的に大きくなっている。一方、駆
動側部材と従動側部材とがロック状態となった場合に
は、両者は一体的に回転するので、両者の回転数は実質
的に等しくなる。従って、回転子又はエンジンが減速中
であることが検出され、且つ、ロック状態検出手段が、
回転子の回転数をエンジンに対する回転子の増速比で除
した値が、エンジンの回転数と実質的に等しい場合にロ
ック状態を検出することにより、ロック故障の発生を確
実に検出することができる。
【0021】また、請求項5に記載の車両用発電システ
ムは、前記回転子の回転数を検出する手段が、前記車両
用交流発電機の発電周波数を検出することにより前記回
転子の回転数を検出することを特徴とする。
【0022】従って、車両用交流発電機の発電周波数を
検出することにより回転子の回転数を検出するので、回
転子にセンサ等の専用の検出装置を設けることなく、簡
単な構成で回転子の回転数を確実に検出することができ
る。
【0023】また、請求項6に記載の車両用発電システ
ムは、前記故障検出手段が、車載のエンジン制御ユニッ
ト内に設けられたことを特徴とする。
【0024】従って、前記故障検出手段が、車載のエン
ジン制御ユニット内に設けられているので、車両用交流
発電機内(例えば、電圧調整器)にエンジンの回転数を
検出するためのセンサ等の専用の装置を設けることな
く、エンジン制御ユニットにて検出されたエンジンの回
転数を利用することができる。
【0025】また、請求項7に記載の車両用発電システ
ムは、前記故障検出手段が、前記車両用交流発電機に搭
載される電圧調整器からデータバスを介して前記車両用
交流発電機のプーリ径若しくは増速比等の発電機情報を
取得するように構成されたことを特徴とする。
【0026】従って、エンジン制御ユニットに設けられ
た故障検出手段が、電圧調整器からデータバスを介して
車両用交流発電機のプーリ径若しくは増速比等の発電機
情報を取得する構成であるので、搭載される発電機の種
類、特にプーリ径が変更された場合でもソフトウェアに
て柔軟に対応することができ、開発期間やコストを大幅
に削減することができる。
【0027】また、請求項8に記載の車両用発電システ
ムは、前記故障検出手段が、前記車両用交流発電機に搭
載される電圧調整機内に設けられていることを特徴とす
る。
【0028】従って、故障検出手段が、車両用交流発電
機に搭載される電圧調整機内に設けられているので、特
に、故障報知手段としての警報灯を設ける場合には、電
圧調整器内に実装されている警報灯の駆動回路をそのま
ま利用することができる。
【0029】また、請求項9に記載の車両用発電システ
ムは、前記エンジンの回転数を検出する手段が、車載の
エンジン制御ユニットからデータバスを介してエンジン
の回転数を取得するように構成されていることを特徴と
する。
【0030】従って、車載のエンジン制御ユニットから
データバスを介してエンジンの回転数を取得するように
構成されているので、エンジンの回転数を検出するため
のセンサ等の専用の検出装置を設けることなく、簡単な
構成でエンジンの回転数を確実に検出することができ
る。
【0031】また、請求項10に記載の車両用発電シス
テムは、前記クラッチが、前記駆動側部材を構成する外
輪と、前記外輪と同軸配置されて前記従動側部材を構成
する内輪とを有し、前記故障検出手段は、前記外輪の回
転数を検出する手段と、前記内輪の回転数を検出する手
段と、前記外輪又は内輪が減速中であることを検出する
手段と、前記内輪の回転数と前記外輪の回転数とが実質
的に等しい場合にロック状態であることを検出するロッ
ク状態検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0032】正常状態においては、外輪又は内輪が減速
中には、外輪と内輪との接続が断たれているため、内輪
の回転数は、外輪の回転数よりも相対的に大きくなって
いる。一方、外輪と内輪とがロック状態となった場合に
は、両者は一体的に回転するので、両者の回転数は実質
的に等しくなる。従って、外輪又は内輪が減速中である
ことが検出され、且つ、ロック状態検出手段が、内輪の
回転数と外輪の回転数とが実質的に等しい場合にロック
状態を検出することにより、ロック故障の発生を確実に
検出することができる。
【0033】また、請求項11に記載の車両用発電シス
テムは、前記故障検出手段が、前記ロック状態検出手段
によるロック状態の検出回数をカウントする手段を備
え、前記ロック状態の検出が所定回数以上なされた場合
にロック故障を検出するように構成されたことを特徴と
する。
【0034】従って、故障検出手段は、ロック状態の検
出が所定回数以上なされた場合にロック故障を検出する
ので、回転子等の回転数のサンプリング時におけるノイ
ズや検出ミス等が起因して一時的にロック状態が検出さ
れた場合には、ロック故障であると検出されることがな
く、ロック故障の誤検出を防止することができる。
【0035】また、請求項12に記載の車両用発電シス
テムは、前記故障検出手段が、前記車両用交流発電機の
稼働率が所定以上である場合にはロック故障の検出を禁
止する禁止手段を備えたことを特徴とする。
【0036】車両用交流発電機においては、稼働率が相
対的に高い場合には、減速時に発電トルクによるブレー
キ作用のために回転子の減速が促進されるので、クラッ
チの断期間が短くなる。そして、発電機稼働率が所定以
上(例えば、80%以上)になると、もはやクラッチ機
能は働かず、クラッチの駆動側部材と従動側部材とは同
一速度で回転する。このような状況においては、故障で
はないにも拘わらずロック状態と同様の状態となるが、
車両用交流発電機の稼働率が所定以上である場合に、禁
止手段がロック故障の検出を禁止するので、ロック故障
の誤検出を防止することができる。尚、発電機稼働率が
所定以上であることの検出は、例えば、発電機の励磁デ
ューティが所定値以上、あるいは励磁電流が所定値以
上、若しくは出力電圧が所定値以上であることを検出す
ることにより実現できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車両用
発電システムの各実施形態について説明する。
【0038】まず、本発明の第一の実施形態における車
両用発電システム101について、図1乃至図6を参照
しつつ説明する。
【0039】図1は、第一の実施形態における車両用発
電システム101の全体構成を示すブロック図である。
車両用発電システム101は、車両動力源としてのエン
ジン1と、回転子2aを有する車両用交流発電機2(以
下、単に発電機2とも称する)と、ベルト伝動装置3
と、回転子軸2bの外周側(後述するプーリ3bの内周
側)に設けられた一方向クラッチ30と、車両用交流発
電機2内に内蔵されて出力電圧を所定範囲内に制御する
電圧調整器4と、車両用交流発電機2より出力される電
力により充電されて、車載の各電気機器に電力を供給す
る蓄電器5と、各種車載装置の異常を運転者に報知する
警報灯6と、エンジン1の出力制御及びクラッチ故障検
出処理を行うエンジン制御ユニット(ECU)7とから
構成されている。
【0040】ベルト伝動装置3は、図1及び図2に示す
ように、エンジン1のクランク軸1aに設けられたプー
リ3aと、回転子2aの回転子軸2bに設けられたプー
リ3bと、両プーリ3a,3b間に装架されたベルト3
cとからなり、エンジン1の回転駆動力を車両用交流発
電機2の回転子2aに伝動する装置である。エンジン1
のクランク軸1aに設けられたプーリ3aのプーリ径
(直径)と、車両用交流発電機2の回転子軸2bに設け
られたプーリ3bのプーリ径(直径)とは、エンジン1
に対する車両用交流発電機2の回転子の増速比を考慮し
て設定されている。例えば、プーリ3aのプーリ径とプ
ーリ3bのプーリ径との比率が2:1に設定されている
場合は、エンジン1に対する車両用交流発電機2の回転
子の増速比は2となる。
【0041】電圧調整器4はエンジン制御ユニット7と
データバス8を介して接続され、エンジン制御ユニット
7にプーリ3bのプーリ径情報等を含む各種の発電機情
報、回転子2aの回転数、励磁デューティ比等のデータ
を送信する。
【0042】エンジン制御ユニット7は、エンジン1と
データバス9を介して接続され、エンジン1に各種指令
を送信するとともに、エンジン1からエンジン回転数を
含む各種の情報を受信するように構成されている。
【0043】次に、一方向クラッチ30の構成及び作用
について図3を参照しつつ説明する。尚、一方向クラッ
チ30が本発明のクラッチを構成するものである。
【0044】一方向クラッチ30は、図3に示すよう
に、プーリ3b(すなわち、ベルト伝動装置3側)に回
転一体に駆動連結されかつ内周側の周方向の複数箇所
(図3では6箇所)に凹部31aを有する駆動側部材と
しての外輪31と、この外輪31の内周側に配置されて
回転子軸2b(すなわち、回転子2a側)に回転一体に
駆動連結された従動側部材としての内輪32と、外輪3
1の各凹部31a内に配置された複数個(図3では6
個)のクラッチローラ33とを備えている。凹部31a
における外輪31の内周面31bは内輪32の外周面3
2aとの半径方向の間隔が徐々に小さくなるようになさ
れている。つまり、内輪32及びローラ33間の接点を
通る接線に対し外輪31及びローラ33間の接点を通る
接線が所定の角度だけ傾斜しており、外輪31がロック
方向(図3の時計回り方向)に相対回転したときに、各
ローラ33が外輪31の内周面31bと内輪32の外周
面32aとの間に嵌まり込んで外輪31の相対回転をロ
ックする一方、外輪31がフリー方向(図3の反時計回
り方向)に相対回転したときには、ロックを解除して相
対回転がフリーとなるようになされている。尚、各ロー
ラ33は、図示しないクラッチばねにより図3の反時計
回り方向に向けて常に付勢される構成となっている。
【0045】そして、一方向クラッチ30に故障がなく
正常に作動する場合には、外輪31及び内輪32の各回
転数は、図4に示すような関係となっている。すなわ
ち、エンジン1が減速期間中にあるときは、外輪31及
び内輪32の回転数はともに低下するが、外輪31が図
3の反時計回り方向に相対回転することによりロックが
解除されて、外輪31及び内輪32の相対回転がフリー
となるので、回転子2aの惰性回転により内輪32の回
転数が外輪31の回転数よりも大きくなる。一方、エン
ジン1が加速期間に入ると、外輪31が図3の時計回り
方向に相対回転することにより外輪31及び内輪32が
ロックされ、外輪31の回転数及び内輪32の回転数は
同一となって上昇していく。以後、図4に示すように、
外輪31及び内輪32の回転数は、上昇と低下とを周期
的に繰り返す。尚、外輪31の回転数は、エンジン1の
回転数に増速比を乗じて回転子2aの回転数に換算した
値と一致するものであり、内輪32の回転数は回転子2
aの回転数と一致している。
【0046】このように、一方向クラッチ30は、回転
子2aの慣性トルクがベルト伝動装置3側へ伝達される
ことを遮断する作用を有している。
【0047】次に、本実施形態におけるクラッチ故障検
出処理の流れについて、図5のフローチャートを参照し
つつ説明する。尚、故障検出処理は、エンジン制御ユニ
ット7の内蔵ROMに書き込まれた図5のフローチャー
トに示すクラッチ故障検出プログラムを、同じく内蔵さ
れたマイクロプロセッサが読み出して実行されるもので
ある。また、図5のフローチャートに示す各ステップの
処理が、本発明の故障検出手段として機能するものであ
る。
【0048】まず、車両の運転が開始されると(例え
ば、キースイッチの投入検出により)、エンジン制御ユ
ニット7は、プーリ3bのプーリ径情報を含む発電機情
報をデータバス8を介して電圧調整器4から読み込み
(ステップ100、以下、S100と略記する。他のス
テップも同様。)、各カウンタ値をリセット(初期化)
する(S102)。次に、電圧調整器4から励磁デュー
ティ比をサンプリングしてRAM上の記憶領域duty
(n)に格納し(S104)、所定のしきい値th duty
(例えば、80%)未満かどうかを判断する(S10
6)。
【0049】励磁デューティ比duty(n)が所定の
しきい値thduty以上である場合は(S106:N
o)、S102のステップに戻る。ここで、励磁デュー
ティ比とは、発電機の界磁コイルに印加する励磁電圧の
デューティ比であり、この値が大きいほど発電量が大き
いことを示している。また、励磁デューティ比は、0%
〜100%の値で示されるので、これを発電機稼働率と
捉えることも可能である。励磁デューティ比が比較的大
きい場合(すなわち、発電量が多い場合)には、回転子
2aの回転方向とは反対方向に作用する発電トルクがブ
レーキ効果を発揮し、回転子2aの減速を促進するの
で、クラッチ30が故障していないにも拘わらず回転子
2aの回転数がエンジン1の回転数と等しくなり、この
ような場合にまでS118の判定を実行すると、ロック
故障を誤検出することになるため、これを回避する目的
でS106のステップが設けられている。尚、S104
及びS106のステップが本発明の禁止手段として機能
するものである。
【0050】励磁デューティ比duty(n)が所定の
しきい値thduty未満である場合は(S106:Ye
s)、電圧調整器4から得られる発電周波数に基づいて
回転子2aの回転数をサンプリングしてRAM上の記憶
領域Nalt(n)に格納し(S108)、更に、S10
0のステップで取得したプーリ3a及びプーリ3bのプ
ーリ径情報から算出されるエンジン1に対する発電機の
増速比ratioで除して、再び、Nalt(n)に格納する
(S110)。従って、結果として、Nalt(n)に
は、回転子2aの回転数をエンジン1の回転数に換算し
た値が格納される。尚、S108及びS110のステッ
プが、本発明における回転子の回転数を検出する手段と
して機能するものである。
【0051】次に、前回における回転子2aの回転数を
増速比ratioで除したNalt(n−1)を読み込み(S1
12)、Nalt(n)とNalt(n−1)との差を求め、
その差が負の所定値thrpm未満であるか否かを判断す
る(S114)。
【0052】ここで、回転子2aの回転数のサンプリン
グ周期は一定であるので、Nalt(n)−Nalt(n−
1)は、発電機2(すなわち、回転子2aの回転数)の
加速割合を示しており、負の所定値thrpm(例えば、
−2000〜−4000rpm/sec)よりも小さい
場合には、発電機2が所定割合以上で減速中であること
が検出される。尚、初回のサイクルでは、Nalt(n−
1)はゼロに設定されている。尚、S112及びS11
4のステップが、本発明における回転子又はエンジンが
減速中であることを検出する手段として機能するもので
ある。
【0053】Nalt(n)−Nalt(n−1)がthrpm
以上である場合には(S114:No)、減速が所定割
合以下、又は定速状態、あるいは加速中であるので、故
障検出処理は行わず、回転子2aの回転数をNalt
(n)に格納するとともに(S132)、カウンタnを
更新し(S134)、S104のステップに戻る。
【0054】Nalt(n)−Nalt(n−1)がthrpm
未満である場合(S114:Yes)、すなわち、減速
が所定割合以上である場合には、エンジン回転数をNeg
(n)に読み込んで(S116)、Neg(n)とNalt
(n)の大小を比較する(S118)。尚、S116の
ステップが本発明におけるエンジンの回転数を検出する
手段として、S118のステップがロック状態検出手段
としてそれぞれ機能するものである。
【0055】Nalt(n)がNeg(n)よりも大きい場
合(S118:Yes)、すなわち、発電機2における
回転子2aの回転数(増速比による換算値)がエンジン
1の回転数よりも大きい場合には、クラッチ機能は正常
であるので、S132、S134の各ステップを実行し
てS104へ戻る。すなわち、クラッチ30の外輪31
と内輪32とがフリーとなっており、発電機2の回転子
2aが惰性回転することによりエンジン1よりも回転数
が高くなっている状態であるので(図4参照)、クラッ
チ30が正常に作動していると判断されるのである。
【0056】一方、Nalt(n)とNeg(n)とが等し
い場合(S118:No)、すなわち、発電機2におけ
る回転子2aの回転数(増速比による換算値)とエンジ
ン1の回転数とが等しい場合には、クラッチ機能が故障
して外輪31及び内輪32がロック状態となっているの
で、カウンタkを更新する(S120)。尚、回転子2
aの回転数がエンジン1の回転数を下回ることはないの
で、S118でNoとなるのはNalt(n)とNeg
(n)とが等しい場合のみである。
【0057】ここで、カウンタkを更新するのは、S1
18のステップにおける判定において、回転数のサンプ
リングをした際のノイズや検出ミス等により一時的にN
o判定となる場合があり得るが、このような場合にロッ
ク故障であると判定して警報灯6を誤って点灯すること
を防止するためである。尚、S120のステップが、本
発明におけるロック状態の検出回数を検出する手段とし
て機能するものである。
【0058】カウンタkが所定値kth以上でない場合
は(S122:No)、S132、S134の各ステッ
プを実行してS104へ戻る。尚、kthの設定値は、
S104〜S122の処理をkth回繰り返した場合の
時間が、例えば、10〜20msecに相当するように
設定されるが、エンジン気筒数やアイドル設定回転数な
どに応じて適宜変更されることが望ましい。
【0059】カウンタkが所定値kthに達した場合に
は(S122:Yes)、減速期間中に発電機回転数と
エンジン回転数とが一致する期間が連続的に存在するこ
とになり、クラッチ故障と判断する。そして、タイマを
所定時間(例えば、2秒)起動するとともに(S12
4)、警報灯6を点灯して運転者にクラッチ故障を報知
する(S126)。タイマ値がThになるまで(S12
8:No)警報灯の点灯を継続し(S126)、タイマ
値がTthに達した時点で(S128:Yes)、警報
灯6を消灯する(S130)。その後、S102以降の
処理を繰り返すことにより、故障検出処理を継続する。
尚、警報灯6及びS126のステップが、本発明の故障
報知手段として機能するものである。
【0060】次に、車両用発電システム101において
クラッチ故障が発生した場合における外輪31及び内輪
32の回転数の関係、カウンタk値、及び警報灯6の点
灯/消灯状態について、図6の動作タイムチャートを参
照しつつ説明する。
【0061】クラッチ30に故障が発生すると、図6に
示すように、外輪31の回転数を表す曲線と内輪32の
回転数を表す曲線とが重なり、減速期間中を含む全期間
において外輪31の回転数と内輪32の回転数とが一致
する状態となる。車両用発電システム101は、エンジ
ンの減速期間中において、回転子2aの回転数を増速比
で除した値Nalt(n)とエンジン1の回転数Neg
(n)とが等しいことを検出すると(すなわち、外輪3
1の回転数と内輪32の回転数とが等しいことを検出す
ると)、カウンタk値のカウントアップを開始し(時間
t1)、kthに達すると(時間t2)、タイマを起動
するとともに警報灯を点灯する。所定時間が経過すると
警報灯が消灯されるとともに、カウンタk値がリセット
される(時間t3)。この時、減速期間中であれば再び
カウンタkをカウントアップしていき、減速終了と同時
にカウンタがリセットされる。次に減速期間が検出され
れば、再び、カウンタkをカウントアップしていき、k
thに達すれば、警報灯を点灯するという処理を繰り返
す。
【0062】一方、クラッチが正常に作動している場合
には、図4に示すように、k値はカウントアップされ
ず、警報灯は常に消灯された状態となっている。
【0063】このように、本実施形態の車両用発電シス
テム101によれば、クラッチ30の故障が確実に検出
され、且つ運転者は警報灯6の点灯により故障を早期に
知ることができるのである。
【0064】尚、前記エンジン制御ユニット7は、通常
のエンジン制御(燃料噴射料制御、空気量補正制御等)
を実行しながら、並行して上述したクラッチ故障検出ル
ーチンの処理を実行しているのは言うまでもない。
【0065】次に、本発明の第二の実施形態である車両
用発電システム102について、図7を参照しつつ説明
する。
【0066】前記第一の実施形態では、エンジン制御ユ
ニット7においてクラッチ故障検出処理を実行する構成
であったが、本実施形態では、発電機2に搭載される電
圧調整器41内にマイクロプロセッサ及びROMを備
え、クラッチ故障検出処理を電圧調整器41側で実行す
るように構成したものである。以下、図5のフローチャ
ートにおいて、第一の実施形態と異なる点についてのみ
説明する。
【0067】電圧調整器41は、エンジン制御ユニット
71からデータバス8を介してエンジン1のクランク軸
に設けられたプーリ3aのプーリ径等のエンジン情報を
取得して発電機2の増速比ratioを算出するとともに
(S100)、エンジン制御ユニット7から取得したエ
ンジン1の回転数を発電機2の回転子2aの回転数と比
較することにより、ロック故障の有無を判断するように
構成されている(S116、S118)。
【0068】従来より、警報灯の駆動回路は電圧調整器
内に設けられているのが一般的であり、本実施形態で
は、発電機の異常検出を電圧調整器内で一括して行うこ
とができるという利点がある。尚、電圧調整器41内の
マイクロプロセッサは、通常の発電電圧制御や他の発電
機異常監視機能を実行しながら並行して本実施形態のク
ラッチ故障検出処理を実行していることは言うまでもな
い。
【0069】次に、本発明の第三の実施形態である車両
用発電システム103について、図8を参照しつつ説明
する。
【0070】第三の実施形態は、第二の実施形態と同様
に電圧調整器内のプロセッサにおいてクラッチ故障検出
処理を実行するように構成したものである。そして、エ
ンジン1の回転数をエンジン制御ユニット7から取得す
る構成に代えて、クラッチ30の外輪31の回転数を直
接検出する回転センサ43を設ける構成となっている。
以下、図5のフローチャートにおいて、第一の実施形態
と異なる点についてのみ説明する。
【0071】第三の実施形態では、内輪32の回転数
(すなわち、回転子2aの回転数)を発電周波数よりサ
ンプリングしてNalt(n)に格納し(S108)、こ
れを用いて、減速期間中であるか否かを判断する(S1
12〜S114)。尚、本実施形態では、外輪31と内
輪32の回転数を直接比較すればよいので、Nalt
(n)を増速比ratioで除するS110のステップは不
要である。次に、回転センサ43で検出された外輪31
の回転数が発電機2内のデータバス44にて電圧調整器
42に送信されてNeg(n)に格納され(S116)、
内輪32の回転数Nalt(n)と比較する。そして、S
118のステップにて、クラッチがロック状態であるこ
との検出を行い、その結果に基づいて、警報灯6の点灯
又は消灯を実行する(S124〜S130)。このよう
に、本実施形態では、エンジン制御ユニット71とのデ
ータ通信が不要であるので、より信頼性の高いシステム
を構築できるという利点がある。
【0072】第三の実施形態において、S108のステ
ップが本発明における内輪の回転数を検出する手段とし
て、回転センサ43及びS116のステップが外輪の回
転数を検出する手段として、S112及びS114のス
テップが外輪又は内輪が減速中であることを検出する手
段としてそれぞれ機能するものである。
【0073】尚、本発明は上述した各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種
々の変更を施すことが可能である。
【0074】例えば、前記各実施形態では、図3に示す
構成を有する一方向クラッチ30を設ける構成であった
が、これと異なる構成の一方向クラッチであっても構わ
ない。また、一方向クラッチに代えて、トーションスプ
リングとクラッチシューとで構成されて内外輪の滑りに
よって慣性トルクの伝達を断つ方式の両方向クラッチを
採用することも可能である。
【0075】また、前記各実施形態では、クラッチのロ
ック故障のみを検出する構成であったが、他の種類の故
障を検出する構成としてもよい。但し、クラッチに故障
が発生した場合には、クラッチの構造上、結果的にロッ
ク故障として検出される場合が多いと考えられる。
【0076】また、前記各実施形態では、クラッチ故障
を警報灯6の点灯により運転者に報知する構成であった
が、警報灯(ランプ)の点灯以外の報知手段、例えば、
ブザー等の鳴動により報知する構成であっても構わな
い。また、クラッチ故障を直ちに運転者に報知するので
はなく、車両の検査時にクラッチ故障の診断結果を検出
可能とする構成であってもよい。
【0077】また、図5のフローチャートでは、S11
2及びS114のステップにおいて、回転子2aの回転
が減速中であることを検出する構成としたが、エンジン
1又は外輪31の回転が減速中であることを検出する構
成としてもよい。
【0078】また、図5のフローチャートでは、S11
0〜S118のステップにおいて、回転子2aの回転数
をエンジン1に対する回転子2aの増速比ratioで除し
た値がエンジン1の回転数と等しい場合にロック状態で
あることを検出するように構成したが、エンジン1の回
転数に増速比ratioを乗じた値が回転子2aの回転数と
等しい場合にロック状態であることを検出する構成とし
てもよいことは数理計算上明らかである。
【0079】また、図5のフローチャートでは、エンジ
ン1の回転数が発電機2の回転子2aの回転数(増速比
による換算値)と等しい場合、又は、外輪31の回転数
と内輪32の回転数とが等しい場合に、クラッチ30が
ロック状態にあると判断する構成であった。しかし、回
転数のサンプリング時期のずれ等の要因により、ロック
状態にあっても、両者の回転数が厳密には一致しないこ
ともあり得るので、誤差等を考慮した上で、エンジン1
の回転数と回転子2aの回転数(増速比による換算値)
とが実質的に等しい場合(第一又は第二の実施形態)、
又は、外輪31の回転数と内輪32の回転数とが実質的
に等しい場合に(第三の実施形態)、クラッチがロック
状態であると判断されるように構成するのが好ましい。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1に記
載の車両用発電システムによれば、クラッチに故障が発
生した場合に、故障検出手段が確実に故障を検出するの
で、クラッチの修理又は交換を行うことにより、再び、
クラッチ作用を機能させてベルト伝動装置の寿命短縮を
抑制することができるという効果を奏する。
【0081】また、請求項2に記載の車両用発電システ
ムによれば、故障報知手段としての警報灯の点灯等によ
り、運転者はクラッチの故障発生を容易且つ確実に知る
ことができ、これにより早期にクラッチの修理又は交換
を行う等の対応を取ることができるという効果を奏す
る。
【0082】また、請求項3に記載の車両用発電システ
ムによれば、クラッチ作用が損なわれるロック故障が確
実に検出され、クラッチの修理又は交換を行うことによ
り、再び、クラッチ作用を機能させてベルト伝動装置の
寿命短縮を抑制することができるという効果を奏する。
【0083】また、請求項4に記載の車両用発電システ
ムによれば、ロック故障の発生を確実に検出することが
できるという効果を奏する。
【0084】また、請求項5に記載の車両用発電システ
ムによれば、回転子にセンサ等の専用の検出装置を設け
ることなく、簡単な構成で回転子の回転数を確実に検出
することができるという効果を奏する。
【0085】また、請求項6に記載の車両用発電システ
ムによれば、車両用交流発電機内(例えば、電圧調整
器)にエンジンの回転数を検出するためのセンサ等の専
用の装置を設けることなく、エンジン制御ユニットにて
検出されたエンジンの回転数を利用することができると
いう効果を奏する。
【0086】また、請求項7に記載の車両用発電システ
ムによれば、搭載される発電機の種類、特にプーリ径が
変更された場合でもソフトウェアにて柔軟に対応するこ
とができ、開発期間やコストを大幅に削減することがで
きるという効果を奏する。
【0087】また、請求項8に記載の車両用発電システ
ムによれば、特に、故障報知手段としての警報灯を設け
る場合には、電圧調整器内に実装されている警報灯の駆
動回路をそのまま利用することができるという効果を奏
する。
【0088】また、請求項9に記載の車両用発電システ
ムによれば、エンジンの回転数を検出するためのセンサ
等の専用の検出装置を設けることなく、簡単な構成でエ
ンジンの回転数を確実に検出することができるという効
果を奏する。
【0089】また、請求項10に記載の車両用発電シス
テムによれば、外輪又は内輪が減速中であることが検出
され、且つ、ロック状態検出手段が、内輪の回転数と外
輪の回転数とが実質的に等しい場合にロック状態を検出
することにより、ロック故障の発生を確実に検出するこ
とができるという効果を奏する。
【0090】また、請求項11に記載の車両用発電シス
テムによれば、回転子等の回転数のサンプリング時にお
けるノイズや検出ミス等が起因して一時的にロック状態
が検出された場合には、ロック故障であると検出される
ことがなく、ロック故障の誤検出を防止することができ
るという効果を奏する。
【0091】また、請求項12に記載の車両用発電シス
テムによれば、車両用交流発電機の稼働率が所定以上で
ある場合には、故障ではないにも拘わらずロック状態と
同様の状態となるが、禁止手段がロック故障の検出を禁
止するので、ロック故障の誤検出を防止することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態における車両用発電
システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 ベルト伝動装置の全体構成を概略的に示す正
面図である。
【図3】 一方向クラッチの要部を拡大して概略的に示
す断面図である。
【図4】 一方向クラッチの正常動作時における動作タ
イムチャートである。
【図5】 クラッチ故障検出処理のフローチャートであ
る。
【図6】 一方向クラッチの故障発生時における動作タ
イムチャートである。
【図7】 第二の実施形態における交流発電システムの
全体構成を示すブロック図である。
【図8】 第三の実施形態における交流発電システムの
全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…車両用交流発電機、3…ベルト伝動
装置、3a…プーリ(ベルト伝動装置)、3b…プーリ
(ベルト伝動装置)、3c…ベルト(ベルト伝動装
置)、4、41、42…電圧調整器(第二の実施形態又
は第三の実施形態における故障検出手段)、6…警報灯
(報知手段)、7、71…エンジン制御ユニット(第一
の実施形態における故障検出手段)、8,9…データバ
ス、30…一方向クラッチ(クラッチ)、31…外輪
(駆動側部材)、32…内輪(従動側部材)、43…回
転センサ、101、102、103…車両用発電システ
ム。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子を有する車両用交流発電機と、エ
    ンジンの回転駆動力を前記車両用交流発電機の回転子に
    伝動するベルト伝動装置と、そのベルト伝動装置側に駆
    動連結された駆動側部材と前記回転子側に駆動連結され
    た従動側部材とを有し前記回転子の慣性トルクが前記ベ
    ルト伝動装置側へ伝達されることを遮断する作用を有す
    るクラッチと、を備えた車両用発電システムにおいて、 前記クラッチに故障が発生したことを検出する故障検出
    手段、 を備えたことを特徴とする車両用発電システム。
  2. 【請求項2】 前記故障検出手段による検出結果に基づ
    いて、前記クラッチにおける故障の発生を報知する故障
    報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車
    両用発電システム。
  3. 【請求項3】 前記故障検出手段は、前記クラッチを構
    成する前記駆動側部材と前記従動側部材とがロック状態
    となるロック故障を検出するように構成されたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の車両用発電システム。
  4. 【請求項4】 前記故障検出手段は、 前記回転子の回転数を検出する手段と、 前記エンジンの回転数を検出する手段と、 前記回転子又は前記エンジンが減速中であることを検出
    する手段と、 前記回転子の回転数を前記エンジンに対する前記回転子
    の増速比で除した値が、前記エンジンの回転数と実質的
    に等しい場合にロック状態であることを検出するロック
    状態検出手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両用発電
    システム。
  5. 【請求項5】 前記回転子の回転数を検出する手段は、
    前記車両用交流発電機の発電周波数を検出することによ
    り前記回転子の回転数を検出することを特徴とする請求
    項4に記載の車両用発電システム。
  6. 【請求項6】 前記故障検出手段は、車載のエンジン制
    御ユニット内に設けられたことを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の車両用発電システム。
  7. 【請求項7】 前記故障検出手段は、前記車両用交流発
    電機に搭載される電圧調整器からデータバスを介して前
    記車両用交流発電機のプーリ径若しくは増速比等の発電
    機情報を取得するように構成されたことを特徴とする請
    求項6に記載の車両用発電システム。
  8. 【請求項8】 前記故障検出手段は、前記車両用交流発
    電機に搭載される電圧調整機内に設けられたことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用発電シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記エンジンの回転数を検出する手段
    は、車載のエンジン制御ユニットからデータバスを介し
    てエンジンの回転数を取得するように構成されたことを
    特徴とする請求項8に記載の車両用発電システム。
  10. 【請求項10】 前記クラッチは、前記駆動側部材を構
    成する外輪と、前記外輪と同軸配置されて前記従動側部
    材を構成する内輪とを有し、 前記故障検出手段は、 前記外輪の回転数を検出する手段と、 前記内輪の回転数を検出する手段と、 前記外輪又は内輪が減速中であることを検出する手段
    と、 前記内輪の回転数と前記外輪の回転数とが実質的に等し
    い場合にロック状態であることを検出するロック状態検
    出手段と、 を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両用発電
    システム。
  11. 【請求項11】 前記故障検出手段は、前記ロック状態
    検出手段によるロック状態の検出回数をカウントする手
    段を備え、前記ロック状態の検出が所定回数以上なされ
    た場合にロック故障を検出するように構成されたことを
    特徴とする請求項4乃至10のいずれかに記載の車両用
    発電システム。
  12. 【請求項12】 前記故障検出手段は、前記車両用交流
    発電機の稼働率が所定以上である場合にはロック故障の
    検出を禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求
    項3乃至11のいずれかに記載の車両用発電システム。
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